JP4632037B2 - 熱圧着装置及び半導体装置の搭載装置 - Google Patents

熱圧着装置及び半導体装置の搭載装置 Download PDF

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本発明は、液晶パネル,プラズマディスプレイパネル,有機ELパネル等のディスプレイパネルに、そのドライバ回路等からなる半導体装置をTAB搭載方式等により搭載する装置において、半導体装置を熱圧着する装置及びこの半導体装置をディスプレイパネルに搭載する搭載装置に関するものである。

液晶ディスプレイ等のディスプレイパネルにドライバIC回路を接続する技術として、TAB(Tape Automated Bonding)搭載方式が広く利用されている。TAB搭載方式では、リードパターンが形成されたキャリアフィルム上にドライバICのチップを実装した半導体装置が用いられる。この半導体装置に設けたキャリアフィルムのリード電極はディスプレイパネルの側縁部に狭ピッチで配列された多数の電極と電気的に接続されるが、この接続にはACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)が用いられ、両者はACFを介して熱圧着により接続される。
ディスプレイパネル上に半導体装置を熱圧着する従来の熱圧着装置としては、例えば特許文献1に示すものがある。この熱圧着装置は、熱圧着部材の駆動源として高圧用シリンダと低圧用シリンダとからなる2つのシリンダを備えている。高圧用シリンダにより熱圧着部材をゆっくりと降下させることにより熱圧着部材の押圧力は瞬時に所定の圧力に達するが、その後は低圧用シリンダにより熱圧着部材を押圧して所定の圧力を維持するので、半導体装置や基板を破損させることなくキャリアフィルムの膨張による位置ずれを防止することができ、より精度良くボンディングを行うことができる。このときの熱圧着部材としては、複数の半導体装置に共通のものであってもよく、個別のものであってもよい。すなわち、熱圧着部材は、少なくとも一つの半導体装置の接合幅に対応する押圧面を有している。
また、従来の他の熱圧着装置としては、例えば特許文献2に示すようなものがある。この熱圧着装置は、複数個の熱圧着部材を並設して各々の熱圧着子が同一直線上に位置するように配置し、かつ各熱圧着子を個別に上下動させるようにしたものである。近年のディスプレイの大型化に伴いパネルのたわみも大きくなっているが、複数個の熱圧着子に同時に強い押圧力を付与せずに、時間的に前後させて順に強い押圧力を付与し、あるいは強い押圧力の付与状態を解除することにより、ディスプレイパネルのたわみを少しずつ矯正しながら熱圧着することができる。
特開平5−341303号公報 特開平6−216201号公報
ところで、近年のディスプレイサイズの大型化により、大きいものでは50インチ乃至それ以上のサイズまで様々なサイズのディスプレイが提供されるようになってきている。しかしながら、これらに貼り付ける半導体装置の数や配置はディスプレイサイズごとに異なるため、次のような問題が生じている。
まず、一般的な熱圧着装置のように、複数の半導体装置に共通の熱圧着ヘッドを設け、すべての半導体装置に対する熱圧着を一括して行うタイプの熱圧着装置では、各半導体装置に対して均一な加熱温度や加圧力を付与することがきわめて難しく、加熱温度や加圧力にばらつきが生ずるという問題がある。例えば、すべての半導体装置の接合幅に対応した押圧面を有する熱圧着ヘッドを用意し、これにロッド状の長いヒータを取り付けて熱圧着ヘッド全体を加熱した場合、個々の半導体装置への加熱温度は均一にならず、加熱温度にばらつきが生じる。
これに対し、特許文献1及び2に記載されているように、一つの半導体装置のみを圧着可能な加圧面を有する熱圧着部材が所定の位置に複数設けられている熱圧着装置では、加熱温度や加圧力のばらつきを低減することが可能であるが、半導体装置の数や位置が異なる他のディスプレイパネルに対して使用することができないため、製品ごとに専用の熱圧着装置を用意しなければならないという新たな問題が生じる。仮に熱圧着ヘッドの位置を調整可能とした場合でも、熱圧着部材の数や位置の変更を一つずつかつ高精度に行わなければならず、その段取り替えはきわめて困難である。また、熱圧着部材のみを個別に用意し、受け台については共通のものを使用する場合には、受け台の十分な平坦性を確保することができないという問題がある。
したがって、本発明の目的は、熱圧着の温度や加圧力のばらつきをなくして、高精度に圧着でき、かつディスプレイサイズやそれに搭載される半導体装置のサイズや位置等が異なる場合にも、自動的に調整できる熱圧着装置を提供することにある。
本発明は、ディスプレイパネルに接続された複数の半導体装置を熱圧着するための熱圧着装置であって、前記ディスプレイパネルに接続した前記半導体装置毎に熱圧着するために、熱圧着ヘッドと、熱圧着時に前記ディスプレイパネルを支承する受け台と、これら熱圧着ヘッドと受け台との間を近接・離間させる方向に駆動する圧着駆動手段とを備えた熱圧着ユニットと、前記各熱圧着ユニットを前記ディスプレイパネルの前記半導体装置が搭載される辺と平行に移動可能にガイドするガイドレールを有するガイド手段と、前記各熱圧着ユニットに設けられ、摩擦板と、この摩擦板をガイドレールに押し付ける付勢手段とを含むユニット固定部材と、前記各摩擦板を前記付勢手段に抗して前記ガイドレールから離間させる係脱機構を備え、前記ディスプレイパネル及びその半導体装置の搭載間隔に応じて前記各熱圧着ユニットを前記ガイド手段に沿って位置調整するユニット位置調整手段とを備える構成としたことを特徴としている。
ここで、本発明による熱圧着装置は、ドライバ回路を実装したフレキシブル基板からなる半導体装置をディスプレイパネルにTAB搭載する場合に好適に用いられる。ただし、このTAB搭載方式だけでなく、例えばCOG搭載方式等といった他の搭載方式にも適用できるものである。そして、この半導体装置は熱圧着ステージでディスプレイパネルに熱圧着されるものであり、一般的には、複数の熱圧着ユニットを所定の位置に配置しておき、ディスプレイパネルを搬送手段で搬送して、熱圧着ステージに搬入されることになる。そして、半導体装置は前工程で既に所定の位置に貼り付けられて仮圧着されており、この熱圧着ステージで本圧着がなされることになる。従って、熱圧着ステージ内では、複数設けられる熱圧着ユニットは固定的に保持される。複数設けられる熱圧着ユニットは搬送手段による搬送方向に配列されるので、ユニット位置調整の方向は、この搬送手段による搬送方向となる。そして、ガイド手段には熱圧着ユニットの位置調整方向にガイドするガイドレールが設けられる。そこで、ユニット位置調整手段は、各熱圧着ユニットをそれぞれ個別にガイドレールに沿って移動させるユニット駆動部材と、各熱圧着ユニットを各々調整された位置で固定するユニット固定部材とから構成することができる。また、ユニット駆動部材は、ユニット固定部材を作動状態と非作動状態とに変位させる係脱機構を備える構成とする。
ユニット固定部材は、熱圧着ユニットに設けられ、ガイド手段に摩擦係合する摩擦板とこの摩擦板をガイドレールに押し付ける付勢手段とを含む構成としたので、摩擦板をユニット固定部材として構成した場合において、係脱機構は、摩擦板を付勢手段に抗してガイドレールから離間させる押動部材を含むものとする。


ディスプレイパネルの品種により、それに搭載される半導体装置のサイズ及び間隔が異なるだけでなく、1辺に搭載される半導体装置の数も異なることもある。このために、ガイド手段は、複数の熱圧着ユニットにより熱圧着が実行される作業領域と、熱圧着作業に関与しない熱圧着ユニットを待機させるストック領域とを有する構成となし、ディスプレイパネルにおいて、搭載される半導体装置の数に応じた熱圧着ユニットを作業領域に配置して、それぞれ間隔調整を行うようにすることができる。
本発明による熱圧着装置は、ディスプレイパネルに複数の半導体装置を熱圧着する際に、加熱温度や加圧力のばらつきを抑制でき、しかもディスプレイパネルへの半導体装置の搭載位置や搭載数の変更を容易に行うことができる。
まず、図1乃至図4において、1はディスプレイパネル、2は半導体装置としてのドライバ回路である。ドライバ回路2は、例えばディスプレイパネル1に対してTAB搭載されるようになっている。図1には、圧着前におけるディスプレイパネル1とドライバ回路2の構造が示されている。ディスプレイパネル1は、2枚のガラス板を貼り合わせ、その間に液晶を封入したものであり、ディスプレイパネル1の周囲には微小間隔をもって電極3が設けられている。ドライバ回路2にも、ディスプレイパネル1側の電極3に接合されるリード電極4が設けられている。ディスプレイパネル1には、一例としてその3辺(または2辺)にドライバ回路2が搭載されるが、ドライバ回路2はディスプレイパネル1の一辺の長さに対してかなり小さい寸法のものであり、従って、図2に示すように、ドライバ回路2はディスプレイパネル1の各辺に複数枚搭載される。
また、図1に示したように、ディスプレイパネル1の電極3上にはACF5が貼り付けられており、ディスプレイパネル1とドライバ回路2は、ACF5を介して電気的及び機械的に接続される。ACF5は、図3に示すように、テープ状に成形したバインダ樹脂5a内に微小な導電粒子5bを分散させたものである。ディスプレイパネル1とドライバ回路2との間に挟んで圧着させると、図4に示すように、バインダ樹脂5aが圧縮されて、ディスプレイパネル1側の電極3とドライバ回路2側のリード電極4とが導電粒子5bを介して電気的に接続されるようになる。そして、バインダ樹脂5aとしてエポキシ系の熱硬化型の樹脂を用いて、この樹脂を加熱することにより、熱硬化が生じて、ドライバ回路2がディスプレイパネル1に接着されることになる。
ドライバ回路2の搭載では、まずTAB搭載ステージにおいて、TAB搭載機を用いてドライバ回路2が1枚ずつ厳格に位置決めされた状態でディスプレイパネル1上に順次載置された後、所定の圧力が加えられる。これによって、ドライバ回路2はディスプレイパネル1に仮圧着されて、パネルアセンブリ6が形成される。このパネルアセンブリ6は、熱圧着装置を設けた熱圧着ステージに移行して、ドライバ回路2が熱圧着される。これによって、ドライバ回路2のリード電極4がディスプレイパネル1の電極3に電気的に接続されると共に、ドライバ回路2がディスプレイパネル1に固定される。本発明の熱圧着装置は、このような熱圧着工程に使用されるものであり、以下、本発明の好ましい実施形態による熱圧着装置について詳細に説明する。
図5及び図6に、それぞれ本発明の好ましい実施の形態に係る熱圧着装置の構成を示す。これらの図に示すように、本実施形態による熱圧着装置は、支持テーブル10と、支持テーブル10上の一方向(図6に示すX方向)に配列された複数の熱圧着ユニット20と、これら熱圧着ユニット20をそれぞれX方向に移動させるユニット位置調整手段30とを備えて構成されている。
支持テーブル10は熱圧着ユニット20を支持するものであり、この支持テーブル10の下方に熱圧着ユニット20の位置を調整するためのユニット位置調整手段30が配置されている。支持テーブル10の上面には熱圧着ユニット20の移動を案内するガイド手段としてのガイドレール11が設けられており、また、支持テーブル10の中央部にはX方向に延在するスリット12が設けられている。
熱圧着ユニット20は、前工程においてディスプレイパネル1に仮圧着されている複数のドライバ回路2を個別的に熱圧着するための機構であり、ユニット位置調整手段30によってそのX方向の位置が調整される。これにより、ディスプレイパネル1に熱圧着するドライバ回路2の数及び位置に応じて、熱圧着工程に関与する熱圧着ユニット20を作業領域M1の任意の位置にセットすることができる。また、熱圧着工程に関与しない余分な熱圧着ユニット20を所定のストック領域M2に退避させることもできる。例えば図示のように、本実施形態の熱圧着装置は8台の熱圧着ユニット20を搭載しているが、ディスプレイパネル1の一辺に仮圧着されたドライバ回路2の数が5個である場合には、熱圧着工程に必要な熱圧着ユニット20の台数は5台であり、熱圧着工程に関与しない残りの3台の熱圧着ユニット20は所定のストック領域M2に退避させられる。そして、5台の熱圧着ユニット20は作業領域M1において各ドライバ回路2に対応する所定の位置にそれぞれ位置決めされる。
所定数のドライバ回路2がTAB搭載され、仮圧着されたディスプレイパネル1は、搬送手段7により水平搬送されて、熱圧着ステージに搬入されて、各熱圧着ユニット20がそれぞれのドライバ回路2の搭載位置に対応する位置まで移行する。ディスプレイパネル1は搬送手段7を構成する搬送テーブル8に真空吸着されており、ドライバ回路2を搭載した部分は搬送テーブル8からはみ出すようにしている。これによって、熱圧着ユニット20の作動によりドライバ回路2がディスプレイパネル1に熱圧着されることになる。
熱圧着ユニット20は、略逆T字型の支持台21と、支持台の突出部分21aの先端部に設けた支軸21bにより揺動自在に軸支された支持片22と、熱圧着ブロック23と、支持台21上であって熱圧着ブロック23の直下に固定された受け台24と、支持台21上であって支持片の一端部の下方に固定されたユニット駆動部材としてのエアシリンダ25とを備えている。
支持台21及び支持片22は剛性が高く重量のある金属で構成されている。支持台21の突出部分の前方側にはZ軸ガイド26が設けられており、熱圧着ブロック23はこのZ軸ガイド26に嵌合している。これにより、熱圧着ブロック23はZ軸ガイド26に沿って上下動することができる。つまり、支持片22の先端部にはローラ27が装着されており、このローラ27は熱圧着ブロック23に連結した作動軸23aの上端部と当接しており、ローラ27を下降させると、熱圧着ブロック23がそれに伴って下降して、受け台24に向けて進行する。そして、この熱圧着ブロック23に設けた圧着ヘッド23bと受け台24との間でディスプレイパネル1において、ドライバ回路2の搭載部を挟持して、加熱下で加圧されることになる。従って、少なくとも圧着ヘッド23b、または圧着ヘッド23bと受け台24とにロッド状のヒータが装着されている。
圧着ヘッド23bの加圧力はエアシリンダ25により作用させるようにしている。エアシリンダ25のロッド25rは支持片22の後端部と連結している。ロッド25rの上下動に連動して支持片22はシーソー運動することになる。その結果、支持片22に設けたローラ27は上下動するが、ローラ27の上昇動作に追従して熱圧着ブロック23を上昇させるために、この熱圧着ブロック23と支持片22との間には引っ張りばね28が設けられている。
また、支持台21の下方には、支持テーブル10のガイドレール11と嵌合するスライド部21cが設けられている。これにより、ユニット位置調整手段30によって熱圧着ユニット20を移動させる際、熱圧着ユニット20は支持テーブル10のガイドレール11に沿って移動することになる。
次に、図7(a),(b)及び(c)を参照しながら熱圧着ユニット20の動作について詳細に説明する。まず、図7(a)に示すように、熱圧着ブロック23の圧着ヘッド23bは受け台24から離れており、搬送手段7の搬送テーブル8により水平搬送されるディスプレイパネル1が圧着ヘッド23bと受け台24との間の位置に配置される。なお、このときにディスプレイパネル1へのドライバ回路2の接続部に対して、圧着ヘッド23bを位置決めするために、搬送テーブル8はX,Y,θ(回転方向)への位置調整手段を備えるようにするのが望ましい。
図7(a)の状態では、ディスプレイパネル1及びドライバ回路2は圧着ヘッド23bとも、また受け台24とも非接触状態となっている。そこで、例えば搬送テーブル8を下降させることによって、図7(b)に示したように、ディスプレイパネル1を受け台24に当接させる。従って、この実施形態においては、搬送テーブル8は、X,Y,Z及びθ方向に位置調整可能な構成とする。
この状態から、エアシリンダ25を作動させて、そのロッド25rを伸長させることによって、支持片22を揺動させる。その結果、熱圧着ブロック23が下降することになり、図7(c)に示したように、圧着ヘッド23bと受け台24との間でディスプレイパネル1のドライバ回路2の搭載部が挟持されて、エアシリンダ25の圧力に基づく加圧力で熱圧着、つまりACF5のバインダ樹脂5bが圧縮され、導電粒子5bにより電極3,4間が電気的に接続される。
図6から明らかなように、支持テーブル10上において、作業領域M1に配置されている熱圧着ユニット20は5台であって、ディスプレイパネル1に搭載されているドライバ回路2の数に対応している。しかも、各熱圧着ユニット20は熱圧着ヘッド23bと受け台24とをユニット化している。したがって、熱圧着ユニット20はドライバ回路2毎に独立して、狭い範囲に分割して熱圧着することになる。これによって、ドライバ回路2の圧着時に作用させる温度及び加圧力が均一化される。その結果、複数のドライバ回路2に対する熱圧着を一括して行う一般的なタイプの熱圧着装置に比べて加熱温度や加圧力のばらつきが低減されて圧着精度が向上し、ディスプレイパネル1側の電極3とドライバ回路2側の電極4との接続強度が極めて高くなる。
ここで、図8(a)に示したように、所定サイズのディスプレイパネル1Aの一辺に5個のドライバ回路2が接続されていたとする。そして、同じ熱圧着装置を使用して、同図(b)に示したように、サイズの大きいディスプレイパネル1Bの一辺にディスプレイパネル1Aと同数ではあるが、寸法が異なるドライバ回路2Bを搭載する場合においては、たとえ熱圧着ヘッド23bと受け台24とのユニットがドライバ回路2Bの圧着範囲をカバーできるにしても、その位置を調整しなければならない。さらに、同図(c)に示したように、サイズはともかく、ディスプレイパネル1Cのように、ドライバ回路2Cの搭載数が前述とは異なる場合もある。この場合には、ストック領域M2から1個の熱圧着ユニット20を追加的に作業領域M1に移行させて、熱圧着のために使用するように設定しなければならない。
このために、熱圧着ユニット20は、X方向に、つまりドライバ回路2の並び方向であって、搬送手段7による搬送方向に向けて位置調整可能となっている。ユニット位置調整手段30はこのために設けられている。各熱圧着ユニット20の支持台21におけるスライド部21cには、その下面に開口する装着部21dが形成されている。装着部21dには、摩擦板31が装着されており、この摩擦板31は付勢手段としてのばね32により支持テーブル10の表面に押し付けられている。このばね32による摩擦板31の支持テーブル10表面への押圧力による摩擦係合によって、熱圧着ユニット20は支持テーブル10のX方向において、所定の位置に固定されており、この摩擦板31がユニット固定部材を構成している。
したがって、摩擦板31をばね32に抗して支持テーブル10から離間させて、ガイドレール11に沿って移動させることによって、図9に示したように、熱圧着ユニット20を矢印方向に位置調整できるようになる。このために、摩擦板31を支持テーブル10に接離させる係脱機構と、摩擦板31を支持テーブル10から離間させた状態で、ガイドレール11に沿って移動させるユニット駆動部材とを備えている。係脱機構はエアシリンダ33を有しており、ユニット駆動部材はステッピングモータ等の回転駆動源34を用いて送りねじ35を回転させて、水平動ブロック36をこの送りねじ35によりエアシリンダ33をガイド部材37に沿ってX方向に移動させる。
エアシリンダ33のロッドの先端部には、摩擦板31の下面に形成した凹部からなる係合部31aと係合可能な押動部材としてのプッシャ38が設けられている。係合部31aにプッシャ38を挿入して摩擦板31を上方に持ち上げると、摩擦板31と支持テーブル10との摩擦力が解除されるので、熱圧着ユニット20はガイドレール11に沿って移動可能となる。
次に、このユニット位置調整手段30を用いた熱圧着ユニット20の移動方法について図9を参照して説明する。通常は、熱圧着ユニット20からプッシャ38が引き離されており、これにより、熱圧着ユニット20は摩擦力によって支持テーブル10上の所定の位置に固定された状態にある。
熱圧着ユニット20を移動させる場合には、ユニット駆動部材により、まず水平動ブロック36をガイド部材37に沿って熱圧着ユニット20に対応する位置まで移動させる。次に、エアシリンダ33を駆動してプッシャ38を矢印U方向に移動させることによって、支持テーブル10に設けたスリット12を通過して係合部31aに挿入し、摩擦板31を上方に持ち上げると、摩擦板31と支持テーブル10との接触が解除される。これにより、熱圧着ユニット20の固定が解除された状態となるので、熱圧着ユニット20の移動が可能となる。
次に、エアシリンダ33に連結したプッシャ38と摩擦板31との係合を保持したまま、スリット12の長手方向に向けて摩擦板31を移動させる。このとき、プッシャ38が摩擦板31の係合部31aに挿入されていることから、回転駆動源34により送りねじ35作動させて、水平動ブロック36を移動させることによって、摩擦板31を矢印Hで示した方向に移動させる。その結果、熱圧着ユニット20が摩擦板31と一体的に水平方向に移動して、図9に仮想線で示した位置にまで移動させる。その後、矢印D方向にプッシャ38が引き戻されて係合が解除されると、摩擦板31が再び支持テーブル10と接することから、その摩擦係合力によって熱圧着ユニット20は固定される。したがって、水平動ブロック36を水平移動させることにより熱圧着ユニット20の位置調整を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の熱圧着装置によれば、熱圧着ブロック23とその受け台24とが一対になった複数の熱圧着ユニット20と、個々の熱圧着ユニット20を一方向にスライドさせるユニット位置調整手段30を備えていることから、実際に必要な熱圧着ユニット20の数及びその位置を自動調整することができ、さらには実際の熱圧着工程に関与しない余分な熱圧着ユニット20を所定のストック領域M2へ退避させるができる。これにより、あらゆるディスプレイサイズの熱圧着工程に対応することができる。
また、熱圧着ユニット20の固定は、付勢手段32により支持テーブル10側に付勢された摩擦板31によって行われるが、この付勢方向は、熱圧着工程において熱圧着ユニット2の動作で加圧する方向、つまり垂直方向であって、熱圧着ユニット2は水平方向や斜め方向に加圧力が作用することはないので、このような簡単な固定機構にもかかわらず、熱圧着ユニット20の位置は確実に固定され、作動中に位置ずれ等を起こすおそれはない。
圧着前におけるディスプレイパネルとドライバ回路の構造を示す外観斜視図である。 圧着されたドライバ回路とディスプレイパネルとの位置関係を示す平面図である。 ACFによる圧着の原理を説明するための部分断面図であって、圧着前の状態を示している。 ACFによる圧着の原理を説明するための部分断面図であって、圧着後の状態を示している。 本発明の好ましい実施の形態に係る熱圧着装置を構成する熱圧着ユニットの構成を示す構成説明図である。 ディスプレイパネルを省略して示す熱圧着装置の正面図である。 熱圧着工程を示す作用説明図である。 熱圧着装置に適用されるディスプレイパネルとドライバ回路との接続形態のバリエーションを示す説明図である。 熱圧着ユニットの動作を説明図である。
符号の説明
1 ディスプレイパネル 2 ドライバ回路
10 支持テーブル 11 ガイドレール
12 スリット 20 熱圧着ユニット
23 熱圧着ブロック 23b 圧着ヘッド
24 受け台 30 ユニット位置調整手段
31 摩擦板 32 ばね
33 エアシリンダ 34 回転駆動源
35 送りねじ 36 水平動ブロック
38 プッシャ
M1 作業領域 M2 ストック領域

Claims (3)

  1. ディスプレイパネルに接続された複数の半導体装置を熱圧着するための熱圧着装置であって、
    前記ディスプレイパネルに接続した前記半導体装置毎に熱圧着するために、熱圧着ヘッドと、熱圧着時に前記ディスプレイパネルを支承する受け台と、これら熱圧着ヘッドと受け台との間を近接・離間させる方向に駆動する圧着駆動手段とを備えた熱圧着ユニットと、
    前記各熱圧着ユニットを前記ディスプレイパネルの前記半導体装置が搭載される辺と平行に移動可能にガイドするガイドレールを有するガイド手段と、
    前記各熱圧着ユニットに設けられ、摩擦板と、この摩擦板をガイドレールに押し付ける付勢手段とを含むユニット固定部材と、
    前記各摩擦板を前記付勢手段に抗して前記ガイドレールから離間させる係脱機構を備え、前記ディスプレイパネル及びその半導体装置の搭載間隔に応じて前記各熱圧着ユニットを前記ガイド手段に沿って位置調整するユニット位置調整手段と
    を備える構成としたことを特徴とする熱圧着装置。
  2. 前記ガイド手段は、複数の熱圧着ユニットにより熱圧着が実行される作業領域と、熱圧着作業に関与しない熱圧着ユニットを待機させるストック領域とを有する構成としたことを特徴とする請求項1記載の熱圧着装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の熱圧着装置を備え、前記ディスプレイパネルに前記半導体装置を搭載することを特徴とする半導体装置の搭載装置。
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JPH09162243A (ja) * 1995-12-06 1997-06-20 Sony Chem Corp 熱圧着装置
JP2003282653A (ja) * 2002-03-27 2003-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品のボンディング装置およびボンディング方法

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