JPH09162243A - 熱圧着装置 - Google Patents

熱圧着装置

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JPH09162243A
JPH09162243A JP34523295A JP34523295A JPH09162243A JP H09162243 A JPH09162243 A JP H09162243A JP 34523295 A JP34523295 A JP 34523295A JP 34523295 A JP34523295 A JP 34523295A JP H09162243 A JPH09162243 A JP H09162243A
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head unit
thermocompression bonding
head
pressure
latching
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Kazuaki Suzuki
和明 鈴木
Toyoji Yamazaki
豊司 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱圧着装置に取付けられているヘッドユニッ
トの熱圧着動作可能状態あるいは停止状態の切り替え
や、ピッチの調整を可能とし、ヘッドユニットの交換を
できる限り不要とする。また、ヘッドユニットの交換が
必要とされる場合でも、その交換作業を容易に行えるよ
うにする。 【解決手段】 被圧着体60を加熱加圧する熱圧着ヘッ
ド1及び熱圧着ヘッド1を支持する支持体10からなる
ヘッドユニット20と、ヘッドユニット20を押圧する
加圧手段30とからなる熱圧着装置200において、加
圧手段30として加圧プレート38を設け、加圧プレー
ト38の下方にヘッドユニット20の上部を掛止させる
掛止台部39を設ける。ヘッドユニット20には、該ヘ
ッドユニットの上部に掛止台部39と掛止する掛止用片
部22を設け、掛止用片部22上に着脱可能に装着でき
る突起部材23を設け、掛止用片部22下にスペーサー
24を着脱可能に挿入できるようにする。突起部材23
又はスペーサー24の装着により、ヘッドユニット20
の動作可能状態又は停止状態を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱圧着装置に関す
る。特に、液晶パネルとTAB(Tape Automated Bondi
ng)とを異方性導電性接着剤シート(ACF)を介して
仮圧着したものを被圧着体とし、この被圧着体を熱圧着
ヘッドで加熱加圧して液晶パネルとTABとを本圧着す
る場合に使用する熱圧着装置において、熱圧着ヘッドを
容易に交換できるようにした熱圧着装置に関する。ま
た、熱圧着ヘッドをマルチヘッドとした場合に、マルチ
ヘッドを構成する個々の熱圧着ヘッドのうち任意の熱圧
着ヘッドを選択的に使用できるようにした熱圧着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルとTABとを異方性導電性接
着剤シートを介して仮圧着したものを被圧着体とし、こ
の被圧着体を熱圧着ヘッドで加熱加圧して液晶パネルと
TABとを本圧着する場合、液晶パネルとICとを接続
する場合、リジッド又はフィルム状基板とTABとを接
続する場合、リジッド又はフィルム状基板にICを実装
する場合、その他種々の回路基板へ半導体素子を実装す
る等の場合においては、被着圧体の加熱加圧装置とし
て、図7に示すような装置100が使用されている。
【0003】同図の熱圧着装置100は、熱圧着ヘッド
1及び支持体10からなるヘッドユニット20とこのヘ
ッドユニット20を押圧する加圧手段30を有し、ステ
ージ50に載置した被圧着体60を加熱加圧するもので
ある。
【0004】同図の装置において、加圧手段30は、加
圧部材31、アーム32及び加圧シリンダー33を有し
ている。ここで、加圧シリンダー33は、その下端がサ
ポート34に固定されており、上部のロッド33aはア
ーム32の一端32aに連結されている。アーム32は
加圧部材31と固定されており、これらは支柱35の軸
36を中心として揺動可能となっている。
【0005】図8はこの熱圧着装置100のヘッドユニ
ット20の正面図であり、図9は、ヘッドユニット20
と加圧部材31との接続部分の斜視図である。図8に示
すように、ヘッドユニット20は、6つの同様のヘッド
ユニット20a〜20fが連設したマルチヘッドを構成
しており、これらが同時に加圧部材31で加圧される。
【0006】このヘッドユニット20の熱圧着ヘッド1
には、ヒーター1h及び温度センサーが内蔵され、その
熱圧着面1aが所定温度に加熱されるようになってい
る。また、熱圧着ヘッド1は、図示したように支持体1
0に対して着脱可能なように、支持体の下部のコの字状
部分に挟持され、ネジ11で締め付けることにより固定
される。あるいは、図示していないが、熱圧着ヘッドは
支持体と一体に構成される場合もある。
【0007】支持体10の上部にはカムフォロア12が
設けられており、カムフォロア12は、スプリングから
なる付勢手段(図示せず)により加圧部材31に押し付
けられている。また、図9に示したように、カムフォロ
ア12と支持体のロッド部10aとの空隙には櫛刃状治
具37が差し込まれている。したがって、カムフォロア
12は、加圧部材31の加圧プレート38と櫛刃状治具
37とに挟まれた状態になっている。
【0008】このような熱圧着装置100の熱圧着時の
動作としては、加圧シリンダー33の作動によりそのロ
ッド33aが上方に動くと、アーム32に固定された加
圧部材31が軸36を中心にしてR方向に回転し、カム
フォロア12が加圧プレート38で押圧される。これに
よりヘッドユニット20が押し下げられ、熱圧着ヘッド
1が被圧着体60を加熱加圧する。反対に、加圧シリン
ダー33のロッド33aが下方に動くと、加圧部材31
が軸36を中心にして逆方向に回転し、カムフォロア1
2が櫛刃状治具37によって押し上げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
熱圧着装置100においては、被圧着体60の熱圧着部
の形状や大きさに応じて、熱圧着ヘッド1の交換が必要
となる場合がある。この場合、図7に示したように、熱
圧着ヘッド1が支持体10に対して着脱可能なようにネ
ジ止めされているときには、熱圧着ヘッド1のみの交換
がなされる。しかしながら、熱圧着ヘッド1を支持体1
0から取り外し、別途熱圧着ヘッド1を用意して取付け
るのは繁雑である。さらに、このような熱圧着装置10
0においては、被圧着体の熱圧着精度を向上させるため
に、熱圧着ヘッド1の熱圧着面1aとステージ面との平
行を厳密に調整することが必要とされるので、熱圧着ヘ
ッド1の交換の度に熱圧着面1aの平行度の調整をやり
直さなくてはならない。
【0010】熱圧着ヘッドが支持体と一体構成となって
いるヘッドユニットを有する熱圧着装置においては、熱
圧着ヘッドの交換が必要な場合には、ヘッドユニットご
との交換がなされるが、この場合にも交換作業そのもの
が容易でなく、また、熱圧着ヘッドの熱圧着面の平行度
の調整もやり直なくてはならい。
【0011】このように、従来の熱圧着装置100にお
いては、被圧着体の形状や大きさに応じて、熱圧着ヘッ
ド1の交換が必要とされる場合に、多大な時間と労力を
費やさなくてはならないという問題があった。
【0012】また、従来の熱圧着装置100のように、
ヘッドユニット20がマルチヘッドタイプの装置の場
合、各ヘッドユニット20のカムフォロア12が、加圧
プレート38と櫛刃状治具37とに挟まれた状態となっ
ているので、熱圧着装置100の動作時には常に全ての
ヘッドユニット20が同時に上下し、個別選択的に特定
のヘッドユニット20のみを動作させたり、あるいは停
止させたりすることができないという問題もあった。
【0013】さらに、従来のマルチヘッドタイプの熱圧
着装置100においては、個々のヘッドユニット20自
体は交換する必要がない場合でも、ヘッドユニット20
のピッチが被圧着体に適合しない場合には、マルチヘッ
ドタイプのヘッドユニットをそっくり取り替えなくては
ならないという問題もあった。
【0014】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決しようとするものであり、装置に取付けられているヘ
ッドユニットの動作可能状態あるいは停止状態の切り替
えや、ピッチの調整を可能とし、ヘッドユニットの交換
をできる限り不要とすること、また、ヘッドユニットの
交換が必要とされる場合でも、その交換作業を容易に行
えるようにすることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の従来
の熱圧着装置100のように、支持体10の上部にカム
フォロア12を設け、そのカムフォロア12を加圧プレ
ート38と櫛刃状治具37とで挟むことによりヘッドユ
ニット20と加圧部材31とを接続するのではなく、加
圧部材31の加圧プレート38よりも下方にヘッドユニ
ット20の上部を掛止させる掛止台部を設け、一方、ヘ
ッドユニット20の上部には加圧部材31の掛止台部に
掛止する掛止用片部を設け、さらにその掛止用片部上に
着脱可能な突起部材を設けると共に、掛止用片部下には
スペーサーを着脱可能に挿入できるようにすると、この
突起部材のヘッドユニットへの装着あるいはスペーサー
の挿入を選択することにより、そのヘッドユニットを熱
圧着動作の可能状態とすること、あるいは熱圧着動作停
止状態とすることを容易に切り替えられること、また、
ヘッドユニットに形成する掛止用片部が加圧部材31の
掛止台部をスライドできるようにすることにより、ヘッ
ドユニットをマルチヘッドとして構成した場合に、各ヘ
ッドユニットのピッチを容易に調整することが可能とな
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0016】すなわち、本発明は、被圧着体を加熱加圧
する熱圧着ヘッド及び熱圧着ヘッドを支持する支持体か
らなるヘッドユニットと、ヘッドユニットを押圧する加
圧手段とからなり、加圧手段が、ヘッドユニットの上方
に加圧プレートを有し、加圧プレートの下方にヘッドユ
ニットの上部を掛止させる掛止台部を有し、ヘッドユニ
ットが、その上部に加圧手段の掛止台部と掛止する掛止
用片部を有し、さらに掛止用片部上に、着脱可能に装着
できる突起部材を有し、掛止用片部下に、着脱可能に挿
入できるスペーサーを有し、突起部材の装着及びスペー
サーの非挿入時には、加圧プレートが突起部材を押圧す
ることにより熱圧着ヘッドが被圧着体を加圧し、突起部
材の非装着及びスペーサーの挿入時には加圧プレートが
掛止用片部を押圧するが熱圧着ヘッドが被圧着体に到達
しないために被圧着体が加圧されないことを特徴とする
熱圧着装置を提供する。
【0017】特に、このような熱圧着装置を、複数のヘ
ッドユニットが連設されたマルチヘッドタイプの装置と
した場合に、各ヘッドユニットの掛止用片部が、一つの
加圧手段の掛止台部に掛止されるようにした装置を提供
する。また、ヘッドユニットの掛止用片部が、加圧手段
の掛止台部を、スライドできるようにした装置や、加圧
手段の掛止台部が、ヘッドユニットの掛止用片部と反対
側の端部を軸として回転し、掛止用片部との掛止が外れ
るようにした装置を提供する。
【0018】このような本発明の熱圧着装置によれば、
ヘッドユニットの掛止用片部上に突起部材を装着し、か
つ掛止用片部下にスペーサーを挿入しない場合には、加
圧手段の作動時に加圧プレートが突起部材を押圧するの
で、ヘッドユニットが十分に押し下げられ、熱圧着ヘッ
ドが被圧着体を加圧する。反対に、掛止用片部上に突起
部材を装着せず、かつ掛止用片部下にスペーサーを挿入
した場合には、加圧手段の作動時に、加圧プレートは掛
止用片部に向かって下がってくるが、このときヘッドユ
ニットはスペーサーの挿入分だけ上方に持ち上がってい
るので、加圧プレートが下がりきったときでも熱圧着ヘ
ッドは被圧着体に到達せず、よって被圧着体は加圧され
ない。したがって、突起部材の装着あるいはスペーサー
の挿入を適宜選択することにより、当該ヘッドユニット
を熱圧着動作可能状態にも、停止状態にも容易に切り替
えられる。
【0019】特に、熱圧着装置を、複数のヘッドユニッ
トが連設されたマルチヘッドタイプの装置とした場合に
は、連設している複数のヘッドユニットのうち任意のも
のを個別選択的に熱圧着可能状態にも停止状態にも切り
替えることができる。
【0020】また、ヘッドユニットの掛止用片部が、加
圧手段の掛止台部を、スライドできるようにした場合に
は、マルチヘッドを構成する各ヘッドユニットのピッチ
を容易に変えることができる。
【0021】したがって、本発明の熱圧着装置によれ
ば、この装置に取付けられている熱圧着ヘッドの実際の
熱圧着操作にフレキシビリティーを付与することがで
き、被圧着体の形状や大きさに応じて熱圧着ヘッドを取
り替える熱圧着ヘッドの交換作業を、極力省略すること
ができる。
【0022】また、熱圧着ヘッドの交換作業自体も、加
圧手段の掛止台部がその端部を軸として回転するように
し、それにより掛止台部とヘッドユニットとの掛止が外
れるようにすることにより簡便に行うことが可能とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様を図面
に基づいて説明する。なお、前述の従来例も含めて、各
図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表してい
る。
【0024】図1は、本発明の熱圧着装置の一実施例の
説明図である。この熱圧着装置200は、ステージ50
に載置した被圧着体60を加熱加圧する装置であって、
図7に示した従来の熱圧着装置100と同様に、熱圧着
ヘッド1及び支持体10からなるヘッドユニット20
と、このヘッドユニット20を押圧する加圧手段30と
を有する。また、加圧手段30は、加圧部材31、アー
ム32及び加圧シリンダー33を有し、この加圧シリン
ダー33は、その下端がサポート34に固定されてお
り、上部のロッド33aがアーム32の一端32aに連
結されている。そして、アーム32は加圧部材31と固
定されており、これらは支柱35の軸36を中心として
揺動可能となっている。
【0025】一方、ヘッドユニット20は、4つのヘッ
ドユニットが連設したマルチヘッドを構成している。そ
して各熱圧着ヘッド1には、ヒーター1h及び温度セン
サーが内蔵され、その熱圧着面1aが所定温度に加熱さ
れるようになっている。また、熱圧着ヘッド1は、支持
体10に対して着脱可能に取付けられている。
【0026】しかし、図1の熱圧着装置200はヘッド
ユニット20と加圧部材31との接続部分の構成が従来
の装置と大きく異なっている。図2は、このヘッドユニ
ット20と加圧部材31との接続部分の説明図である。
【0027】即ち、図1及び図2に示したように、加圧
部材31はヘッドユニット20の上方に加圧プレート3
8を有しているが、櫛刃状治具は有しておらず、加圧プ
レート38の下方にヘッドユニット20の上部を掛止さ
せる掛止台部39を有している。そして、掛止台部39
は、シリンダー40で駆動されるリンク機構41によ
り、軸42を中心として矢印Pのように回転できるよう
になっている。
【0028】また、ヘッドユニット20はカムフォロア
をもたず、ヘッドユニット20の上部に加圧手段の掛止
台部39と掛止する掛止用片部22を有し、さらに掛止
用片部22の上に、着脱可能に装着できる突起部材23
を有している。この場合、図2に示したように、マルチ
ヘッドを構成する各ヘッドユニット20の掛止用片部2
2が、掛止用台部39に形成された一条のガイド部39
aに掛合し、各ヘッドユニット20の掛止用片部22が
このガイド部39aに沿って矢印のようにスライドでき
るようにすることが好ましい。これにより、マルチヘッ
ドを構成する各ヘッドユニット20のピッチを容易に変
えることが可能となる。なお、所望のヘッドピッチに応
じた任意の位置にヘッドユニット20をスライドさせた
後、その位置にヘッドユニット20を固定できるように
することが好ましい。
【0029】また、各ヘッドユニット20においては、
図3に示したように、掛止用片部22の上の突起部材2
3を取り外した後、掛止用片部22の下に、スペーサー
24が矢印のように挿入できる。後に詳述するように、
ヘッドユニット20にスペーサー24を挿入すると、こ
のスペーサー24の厚みdの分だけヘッドユニット20
がステージ面に対して持ち上がった状態となるので、加
圧手段30がヘッドユニット20を押圧する通常の動作
を行ってもヘッドユニット20の熱圧着ヘッド1は被圧
着体に達せず、熱圧着動作が無効となる。したがって、
スペーサー24としては、その厚みdが当該ヘッドユニ
ットの熱圧着動作を無効にできればよく、その形状につ
いては特に制限はない。
【0030】次に、この熱圧着装置200のヘッドユニ
ット20に有効な熱圧着動作を行なわせる場合(即ち、
ヘッドユニット20を熱圧着動作可能状態として加圧手
段30に熱圧着動作を行なわせる場合)と、無効な熱圧
着動作を行わせる場合(即ち、ヘッドユニット20を熱
圧着動作停止状態として加圧手段30に熱圧着動作を行
なわせる場合)について、それぞれ動作を詳細に説明す
る。
【0031】まず、ヘッドユニット20に有効な熱圧着
動作を行なわせる場合を、図4を参照しつつ説明する。
この場合、加熱手段30のシリンダーのロッド33aが
下がり、加圧部材31の加圧プレート38がヘッドユニ
ット20から離れた状態で、ヘッドユニット20の掛止
用片部22上に突起部材23を装着する。このとき、ス
ペーサー24は装着しない(図4(a))。この状態で
加圧手段30に熱圧着動作を行わせ、シリンダーのロッ
ド33aが矢印Sのように次第に上昇してくると、軸3
6を中心としてアーム32及び加圧部材31が矢印Rの
ように回転し、加圧プレート38が突起部材23に接近
する(図4(b))。さらに、シリンダーのロッド33
aが矢印Sのように上昇すると、加圧プレート38は突
起部材23を押圧するようになり、ヘッドユニット20
は矢印Tのように押し下げられる(図4(c))。こう
して、ヘッドユニット20の下部にある熱圧着ヘッドが
被圧着体を加熱加圧する。
【0032】これに対して、ヘッドユニット20に無効
な熱圧着動作を行なわせる場合、図5に示したように、
加熱手段30のシリンダーのロッド33aが下がり、加
圧部材31の加圧プレート38がヘッドユニット20か
ら離れた状態で、ヘッドユニット20の掛止用片部22
の下にスペーサー24を挿入する。この結果、スペーサ
ー24が掛止台部39に掛止されることとなる。また、
このとき突起部材23は装着しない(図5(a))。こ
の状態で図4に示した場合と同様に加圧手段30に熱圧
着動作を行なわせると、シリンダーのロッド33aの上
昇(矢印S)に伴って、軸36を中心としてアーム32
及び加圧部材31が回転し(矢印R)、加圧プレート3
8が掛止用片部22に接近する(図5(b))が、さら
にシリンダーのロッド33aを上昇させても掛止用片部
22上に突起部材23を装着していないので加圧プレー
ト38はヘッドユニット20を押圧しない。逆に、ヘッ
ドユニット20は、スペーサー24の厚みdの分だけ持
ち上がった状態で掛止台部39に掛止されているので、
ヘッドユニット20の下部にある熱圧着ヘッドは被圧着
体に到達しない(図5(c))。このように、ヘッドユ
ニット20に突起部材23を装着することなくスペーサ
ー24を挿入することにより、加圧手段30は通常の熱
圧着動作をしているにもかかわらず、ヘッドユニット2
0の熱圧着動作は無効なものとなる。
【0033】以上のように、ヘッドユニット20を熱圧
着動作可能状態にして有効な熱圧着操作を行わせるか、
あるいは熱圧着動作停止状態にして無効な熱圧着操作を
行わせるかは、マルチヘッドの場合、マルチヘッドを構
成している各ヘッドユニット20ごとに定めることがで
きる。したがって、本発明によれば、熱圧着装置にマル
チヘッドとして取付けられている複数のヘッドユニット
20のうち、被圧着体の形状や大きさに応じて、熱圧着
に必要なヘッドユニット20のみを選択して使用するこ
とが可能となる。
【0034】本発明の熱圧着装置200において、ヘッ
ドユニット20の加圧手段30からの取り外しは、当初
図6(a)のようにヘッドユニット20の掛止用片部2
2と掛止していた掛止台部39を、リンク機構41のシ
リンダー40を駆動させることにより軸42を中心に矢
印Pのように回転させ、同図(b)のように掛止台部3
9が掛止用片部22から外れるようにする。これによ
り、ヘッドユニット20を加圧手段30から容易に取り
外すことが可能となる。また、リンク機構41を逆の手
順で作用させることにより、新たにヘッドユニット20
を取付けることも可能となる。このようなリンク機構4
1によると、従来に比してヘッドユニット20の交換が
極めて容易となる。
【0035】以上、本発明の熱圧着装置を図1に示した
装置200を中心にして説明したが、本発明の熱圧着装
置はこれに限られない。例えば、図1の熱圧着装置20
0においては、ヘッドユニット20として、熱圧着ヘッ
ド1が支持体10にネジ止めされており、支持体10に
対して着脱可能になっている態様のものを示したが、ヘ
ッドユニット20としては、熱圧着ヘッド1が支持体1
0と一体となっている態様のものでもよい。この場合、
被圧着体の形状や大きさ等に応じて熱圧着ヘッドの交換
が必要となった場合には、ヘッドユニットごと交換する
こととなるが、上述のように、本発明によればヘッドユ
ニット20の交換が容易であるため、この交換作業が従
来のように繁雑となることはない。また、図1の熱圧着
装置200には、ヘッドユニット20として4つのヘッ
ドユニットを連設させたマルチヘッドを示したが、ヘッ
ドユニットはマルチヘッドに限らない。また、マルチヘ
ッドとする場合に、連設させる個々のヘッドユニットの
数にも特に制限はない。
【0036】本発明の熱圧着装置は、種々の被圧着体の
加熱加圧装置として使用することができる。例えば、液
晶パネルとTABとを異方性導電性接着剤シートを介し
て仮圧着したものを被圧着体とし、この被圧着体を熱圧
着ヘッドで加熱加圧して液晶パネルとTABとを本圧着
する場合、液晶パネルとICとを接続する場合、リジッ
ド又はフィルム状基板とTABとを接続する場合、リジ
ッド又はフィルム状基板にICを実装する場合、その他
種々の回路基板へ半導体素子を実装する場合の装置とし
て使用することができるが、特に、液晶パネルとTAB
とを異方性導電性接着剤シートを介して仮圧着したもの
を本圧着するための装置として有用である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、液晶パネルと異方性導
電性接着剤シートとTABとの仮圧着体などを被圧着体
とする熱圧着装置において、装置に取付けられているヘ
ッドユニットの熱圧着動作可能状態あるいは停止状態の
切り替えや、ヘッドユニットのピッチの調整が可能とな
る。したがって、ヘッドユニットの交換をできる限り不
要とすることができる。また、ヘッドユニットの交換が
必要とされる場合でも、その交換作業は従来に比して容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱圧着装置の側面図である。
【図2】本発明の熱圧着装置のヘッドユニットと加圧部
材との接続部分の説明図である。
【図3】本発明の熱圧着装置のヘッドユニットの掛止用
片部付近の説明図である。
【図4】本発明の熱圧着装置において、ヘッドユニット
が熱圧着動作可能状態である場合の熱圧着動作の説明図
である。
【図5】本発明の熱圧着装置において、ヘッドユニット
が熱圧着動作停止状態である場合の熱圧着動作の説明図
である。
【図6】本発明の熱圧着装置において、加熱手段からヘ
ッドユニットを取り外す方法の説明図である。
【図7】従来の熱圧着装置の側面図である。
【図8】従来の熱圧着装置のヘッドユニットの正面図で
ある。
【図9】従来の熱圧着装置のカムフォロア付近の説明図
である。
【符号の説明】
1 熱圧着ヘッド 1a 熱圧着面 10 支持体 10a 支持体のロッド部 11 ネジ 12 カムフォロア 20、20a〜20f ヘッドユニット 22 掛止用片部 23 突起部材 24 スペーサー 30 加圧手段 31 加圧部材 32 アーム 33 加圧シリンダー 33a 加圧シリンダーのロッド 34 サポート 35 支柱 36 軸 37 櫛刃状治具 38 加圧プレート 39 掛止台部 39a 掛止台部のガイド部 40 シリンダー 41 リンク機構 42 軸 50 ステージ 60 被圧着体 100 従来の熱圧着装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧着体を加熱加圧する熱圧着ヘッド及
    び熱圧着ヘッドを支持する支持体からなるヘッドユニッ
    トと、ヘッドユニットを押圧する加圧手段とからなり、
    加圧手段が、ヘッドユニットの上方に加圧プレートを有
    し、加圧プレートの下方にヘッドユニットの上部を掛止
    させる掛止台部を有し、ヘッドユニットが、該ヘッドユ
    ニットの上部に加圧手段の掛止台部と掛止する掛止用片
    部を有し、さらに掛止用片部上に、着脱可能に装着でき
    る突起部材を有し、掛止用片部下に、着脱可能に挿入で
    きるスペーサーを有し、突起部材の装着及びスペーサー
    の非挿入時には、加圧プレートが突起部材を押圧するこ
    とにより熱圧着ヘッドが被圧着体を加圧し、突起部材の
    非装着及びスペーサーの挿入時には加圧プレートが掛止
    用片部を押圧するが熱圧着ヘッドが被圧着体に到達しな
    いために被圧着体が加圧されないことを特徴とする熱圧
    着装置。
  2. 【請求項2】 複数のヘッドユニットが連設されてお
    り、各ヘッドユニットの掛止用片部が、一つの加圧手段
    の掛止台部に掛止されている請求項1記載の熱圧着装
    置。
  3. 【請求項3】 加圧手段の掛止台部を、ヘッドユニット
    の掛止用片部がスライドできるようにした請求項1記載
    の熱圧着装置。
  4. 【請求項4】 加圧手段の掛止台部が、ヘッドユニット
    の掛止用片部と反対側の端部を軸として回転し、掛止用
    片部との掛止が外れるようにした請求項1記載の熱圧着
    装置。
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