JP4774353B2 - 構造物 - Google Patents
構造物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4774353B2 JP4774353B2 JP2006304029A JP2006304029A JP4774353B2 JP 4774353 B2 JP4774353 B2 JP 4774353B2 JP 2006304029 A JP2006304029 A JP 2006304029A JP 2006304029 A JP2006304029 A JP 2006304029A JP 4774353 B2 JP4774353 B2 JP 4774353B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base member
- wall
- connecting member
- fixed
- wall surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Building Awnings And Sunshades (AREA)
Description
特許文献1に記載された屋根は、上弦材、下弦材(横材)およびガセット(縦材)を三角形状に組んだ庇トラスと、複数の庇トラス上に固定した面材とを有した庇構造体を外壁面に固定して構成されるものである。そして、庇構造体は、上弦材および下弦材の基端部(つまり縦材の上下両端部)位置でビスを介して外壁に固定されるようになっている。
このような構成によれば、付勢手段によって連結部材をベース部材に対して付勢し、付勢した状態で位置決めを実施することで、位置決め作業中の連結部材のがたつきや、位置決め後の連結部材の位置ずれなどを防止することができ、位置決め作業がより一層容易になるとともに位置決め精度も向上させることができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
図1は、本発明の実施形態に係る屋根1を示す側面から見た縦断面図である。図2は、屋根1の要部を示す正面から見た縦断面図であり、図1に矢視II−II線で示す断面図である。図3は、屋根1の要部を示す横断面図であり、図1、図2に矢視III−III線で示す断面図である。
図1〜図3において、本発明の構造物としての屋根1は、外壁2の壁面(外壁面)2Aから突出して片持ち状に設けられたもので、外壁2に基端縁が固定されて先端縁が外壁2から離れかつ下方に傾斜して設けられる構造物本体としての屋根面材3と、外壁2に固定されて屋根面材3の基端縁よりも下側に延びる縦材4と、この縦材4に一端側が支持されるとともに他端側が屋根面材3の先端縁側に連結される横材5とを備えて構成されている。
横材5は、アルミ形材製の角筒中空状に形成された部材であって、その一端側(外壁側)がシール材51を介してカバー部材45に当接されるとともにビス52でカバー部材45に固定され、さらに一端側が連結部材42の突出部422(後述)にビス53で固定されている。そして、横材5の他端側の上面に屋根面材3の下枠材32が固定され、横材5の他端側の端部には、端部キャップ54が取り付けられ、横材5内部への雨水等の浸入が防止されている。
図4は、屋根1の縦材4を分解して示す横断面図である。図5(A),(B)は、縦材4を構成する連結部材42を示す側面図および正面図である。
縦材4のベース部材41は、アルミ形材製の部材であって、外壁面2Aに沿って設けられる背面部411と、この背面部411の左右両端縁から見込み方向外方(外壁2から離れる方向)に延びる一対の側面部412と、これら一対の側面部412から背面部411と対向して互いに接近する方向に突出した一対の対向片部413と、側面部412に連続しかつ対向片部413よりも見込み方向外方に延びた一対の延出片部414とを有して全体略コ字形に形成されている。
先ず、縦材4のベース部材41に位置決め機構43のビス431を介して連結部材42を取り付け、この状態の縦材4を外壁面2Aに仮止めする。この際、例えば、ベース部材41の背面部411の上部に設けた上下長孔状の挿通孔を、外壁2に固定したビスの頭部に引っ掛けるとともに、ベース部材41を所定の高さ位置に合わせてから、適宜なビス等で背面部411を外壁2に仮止め固定する。
次に、連結部材42の突出部422が外壁面2Aに対して垂直(若しくは設計上の角度)になるように、位置決め機構43の4本のビス431を適宜回転操作して位置決め作業を実施する。すなわち、外壁面2Aの仕上げ材(例えば、吹き付けモルタルや、タイル、石材、サイディング等)に凹凸や傾き等があった場合に、ベース部材41が若干傾いて取り付けられることになるが、このベース部材41に対する連結部材42の傾き、つまり突出部422の突出角度を所定の角度(外壁面2Aに垂直)に調整する。
以上のように突出部422の突出角度を調整してから、連結部材42およびベース部材41をビス44で外壁2に固定する。
次に、組み立てたカバー部材45および横材5を、前述のように外壁2に固定した縦材4に固定する。具体的には、カバー部材45の挿通孔454を介して横材5の中空内部に連結部材42の突出部422を挿入し、ベース部材41を覆うようにカバー部材45を位置させた状態で、横材5の上面をビス53で連結部材42の突出部422に固定するとともに、カバー部材45の側面部452をビス453でベース部材41の延出片部414に固定する。
なお、縦材4に横材5を取り付ける工程と屋根面材3を取り付ける工程とを同時に実施してもよい。すなわち、屋根面材3の下枠材32と複数の横材5とを予め固定しておき、組み立てた状態の屋根面材3および横材5を、それぞれ外壁2および外壁2に固定した複数の縦材4に取り付けるような取付手順も採用可能である。
(1)すなわち、横材5が連結される連結部材42が、外壁面2Aに対して直接に位置決めされずにベース部材41に対して位置決めされるので、外壁面2Aに凹凸や傾き等があったとしても突出部422の突出位置や突出方向を適切に調節することができる。
また、横材5が固定される突出部422の突出角度を調整してから、連結部材42およびベース部材41を外壁2に固定し、その突出部422に横材5が連結されるので、横材5を外壁面2Aに垂直に取り付けることができ、この横材5に支持される屋根面材3も含めた屋根1全体の取付精度を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態を図6および図7に基づいて説明する。
図6は、第2実施形態の屋根1の要部を示す正面から見た縦断面図である。図7は、屋根1の要部を示す横断面図であり、図6に矢視VII−VII線で示す断面図である。
本実施形態の屋根1は、縦材4を構成するベース部材41Aの構成が前記第1実施形態のベース部材41と相違するとともに、位置決め機構(手段)43および固定手段であるビス44の設置位置および設置数が第1実施形態と相違し、その他の構成は、第1実施形態と略同一である。以下、相違点について詳しく説明する。
(5)すなわち、3箇所の位置決め機構43におけるビス431を回転操作することによって、連結部材42の突出部422の突出角度を調整することができ、位置決め機構43の設置箇所数を最小にして部品点数を削減することができる。また、ベース部材41Aが全体中空状に形成されているので、部材剛性を高められるとともに、ベース部材41A内部へ雨水等が浸入しにくくなり止水性を向上させることができる。
次に、本発明の第3実施形態を図8に基づいて説明する。
図8は、第3実施形態の屋根1の要部を示す横断面図である。
本実施形態の屋根1は、縦材4を構成する位置決め機構(手段)43Aが前記第1および第2実施形態の位置決め機構43と相違し、その他の構成は、第1実施形態と略同一である。以下、相違点について詳しく説明する。
(6)すなわち、板ばね434によって連結部材42がベース部材41に対して付勢されているので、位置決め作業中の連結部材42のがたつきや、位置決め後の連結部材42の位置ずれなどを防止することができ、位置決め作業がより一層容易になるとともに位置決め精度も向上させることができる。さらに、連結部材42の支持部421を介した板ばね434の付勢力によって、ビス433の先端とベース部材41の背面部411とが互いに押圧されるので、この摩擦力によって連結部材42が落下しないように保持することもできる。従って、ベース部材41の対向片部413をビス433が貫通する貫通孔を上下の長孔や左右の長孔、あるいはビス433の軸部径よりも適宜に大きなルーズホールとしておけば、連結部材42を上下左右に位置調整することも可能になる。
例えば、前記実施形態においては、縦材4をベース部材41,41A、連結部材42、位置決め機構43,43A、固定する固定手段であるビス44、およびカバー部材45から構成したが、カバー部材45は必須の部材ではなく、これを省略してもよい。この場合には、例えば、前記第2実施形態のベース部材41Aのような前面部を有したベース部材を用い、この前面部に挿通孔を設けておき、この挿通孔に外壁側から連結部材の突出部を挿通させるとともに、突出部と挿通孔の端縁部との隙間をシールするような構成が採用可能である。
また、前記実施形態では、位置決め手段のビス431の先端をベース部材41の背面部411に当接させたが、ビス431を背面部411に当接させなくてもよい。その場合には、ベース部材41の側面部412および対向片部413(第1実施形態)や前面部415(第2実施形態)の板厚寸法を大きくするなどして、固定手段であるビス44を締め付け力により側面部412や対向片部413、前面部415が変形しないように構成すれば、連結部材42の支持部421が背面部411側に移動しないようにできる。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (3)
- 外壁面に固定される構造物であって、
構造物本体と、前記外壁面に固定される縦材と、この縦材に一端側が支持されるとともに他端側が前記構造物本体に連結される横材とを備え、
前記縦材は、前記外壁面に沿って設けられるベース部材と、このベース部材に取り付けられて前記横材が連結される連結部材と、前記ベース部材に対して前記連結部材を位置決めする位置決め手段と、前記ベース部材および連結部材を前記外壁に固定する固定手段とを有し、
前記連結部材は、前記位置決め手段を介して前記ベース部材に取り付けられる支持部と、この支持部から突設されて前記横材と固定される突出部とを有して構成され、
前記位置決め手段は、前記ベース部材および前記連結部材の支持部のいずれか一方に螺合されるとともに、他方に対する進退移動が規制された螺合部材を複数有して構成されている構造物。 - 外壁面に固定される構造物であって、
構造物本体と、前記外壁面に固定される縦材と、この縦材に一端側が支持されるとともに他端側が前記構造物本体に連結される横材とを備え、
前記縦材は、前記外壁面に沿って設けられるベース部材と、このベース部材に取り付けられて前記横材が連結される連結部材と、前記ベース部材に対して前記連結部材を位置決めする位置決め手段と、前記ベース部材および連結部材を前記外壁に固定する固定手段とを有し、
前記連結部材は、前記位置決め手段を介して前記ベース部材に取り付けられる支持部と、この支持部から突設されて前記横材と固定される突出部とを有して構成され、
前記位置決め手段は、前記ベース部材に対して前記連結部材を前記外壁面側に付勢する付勢部材を有して構成されている構造物。 - 前記ベース部材は、前記外壁面に沿って設けられる背面部と、この背面部の左右両端縁において前記外壁から離れる方向に延びる一対の側面部と、これら一対の側面部から前記背面部と対向して互いに接近する方向に突出した一対の対向片部とを有して形成され、
前記一対の対向片部の間から前記突出部が突出し、かつ前記ベース部材の背面部と対向片部との間に前記支持部の両側端縁部が位置された状態で、前記連結部材が配置され、
前記螺合部材は、前記対向片部を貫通して前記支持部に螺合されるとともに、当該対向片部または前記背面部に対する進退移動が規制されている請求項1または請求項2に記載の構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006304029A JP4774353B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006304029A JP4774353B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008121220A JP2008121220A (ja) | 2008-05-29 |
JP4774353B2 true JP4774353B2 (ja) | 2011-09-14 |
Family
ID=39506274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006304029A Expired - Fee Related JP4774353B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4774353B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109386656A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-02-26 | 河南建融项目管理有限公司 | 装配式支架 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125406A (ja) * | 1974-08-28 | 1976-03-02 | Nisshin Steel Co Ltd | Tenrorokofuchakubutsu no jokyohoho oyobi sochi |
JPH06104997B2 (ja) * | 1989-10-23 | 1994-12-21 | ドーエイ外装有限会社 | 目地装置および目地装置の設置方法 |
JPH0835278A (ja) * | 1994-07-21 | 1996-02-06 | Shin Nikkei Co Ltd | カーテンウォールの庇型無目およびその取りつけ位置決め構造 |
JPH11100965A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-13 | Ykk Architectural Products Inc | 簡易屋根 |
JP2000202557A (ja) * | 1999-01-07 | 2000-07-25 | Aiwa Co Ltd | プレス装置 |
JP4184518B2 (ja) * | 1999-01-19 | 2008-11-19 | 株式会社エービーシー商会 | パラペット化粧材及び天端面被覆構造 |
-
2006
- 2006-11-09 JP JP2006304029A patent/JP4774353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008121220A (ja) | 2008-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4774353B2 (ja) | 構造物 | |
JP4884798B2 (ja) | 建築用シャッター装置におけるシャッターケース | |
JP2018017008A (ja) | 屋外構造物及び屋外構造物の構築方法 | |
JP6670183B2 (ja) | 方立取付構造およびサッシ | |
JP5937931B2 (ja) | パネル取付構造 | |
JP4190390B2 (ja) | 建物躯体へのパネル部材の取付構造 | |
JP3170569B2 (ja) | バルコニー構造、及び当該部分に設置される手すりユニット | |
JP2007120249A (ja) | 装着具及び小屋組建物 | |
JP5158685B2 (ja) | 取付部材の取付構造及び簡易構造物 | |
JP4153477B2 (ja) | 簡易構築物 | |
JP4453590B2 (ja) | 階段 | |
JP2020158974A (ja) | 手摺 | |
JP7409915B2 (ja) | 竪樋固定具及び竪樋取り付け構造 | |
JP2003193611A (ja) | 簡易屋根 | |
JP4255406B2 (ja) | 庇の取付け構造 | |
JP7045132B2 (ja) | 板材の取付具及び板材の施工方法 | |
JP4750572B2 (ja) | 埋め込み金具 | |
JP4367144B2 (ja) | 出隅用外壁パネルの取付構造 | |
JP4937102B2 (ja) | 簡易建物 | |
JP3232264B2 (ja) | 改装サッシ | |
JP5103150B2 (ja) | 化粧板材 | |
RU2131007C1 (ru) | Мансардное окно | |
JP4148808B2 (ja) | 組立屋根 | |
JP6130132B2 (ja) | 水切り構造 | |
JP4454741B2 (ja) | 見切り縁および軒裏天井の施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110322 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110520 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110621 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110627 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |