JP4937102B2

JP4937102B2 - 簡易建物

Info

Publication number: JP4937102B2
Application number: JP2007332502A
Authority: JP
Inventors: 智久面谷; 康弘津田
Original assignee: 三協立山アルミ株式会社
Priority date: 2007-03-23
Filing date: 2007-12-25
Publication date: 2012-05-23
Anticipated expiration: 2027-06-29
Also published as: JP2008267120A; JP4964040B2; JP5277325B2; JP2008267113A; JP2012122325A

Description

本発明は、屋根パネルを有する簡易建物に関する。

特許文献１には、垂木の中間部を桁の上面に載置することが開示されている。
特許文献２には、雨水排水溝を設けた排水機能付き桁を屋根パネルの先端に配置して、桁には雨水排水溝の後側にパネル先端載置部材を取付けて屋根パネルの先端を載置して固定することが開示されている。

特開平８−１７７１２２号公報特開平２００１−３５５２８２号公報

一方、一つの簡易建物で、屋根パネルを取付けた屋根とパーゴラとを併設したいという要求がある。例えば、デッキに設ける簡易建物においては、屋根を大きくして、デッキの上には屋根パネルを設け、デッキを越えた前側やデッキの横側を垂木のみとしてパーゴラとして利用したいという要求がある。
しかし、従来は、屋根パネルを取付けた屋根と、パーゴラとは別の簡易建物としてあり、一つの簡易建物で、両者を兼ね備えたものはなかった。
また、屋根とパーゴラを併設した場合には、柱を少なくして開放感を演出したいという要求がある。

そこで、本発明は、一つの簡易建物で、屋根パネルを取付けた屋根とパーゴラとを併設でき、しかも、柱を少なくして開放感を演出でき、パーゴラの桁の取付位置調整を容易に行える簡易建物の提供を目的とする。

請求項１に記載の発明は、支柱で支持した桁に載置固定した妻垂木を有する屋根と、屋根の左右の少なくとも一方側に配置したパーゴラとを備え、パーゴラは、桁と、桁の長手方向の一端部に固定する桁掛けブラケットと、桁の他端部を支持する支柱とを有し、桁掛けブラケットは、妻垂木の長手方向にスライド自在に係止して妻垂木の長手方向の任意の位置に固定してあることを特徴とする。

請求項１に記載の発明によれば、一つの簡易建物で、左右の一側を屋根とし、左右の他側をパーゴラとして利用することができる。
パーゴラの桁の一端部は、屋根の妻垂木に固定してあり、下方に障害物となる支柱がないので、開放感を演出することができる。
桁掛けブラケットは、妻垂木の長手方向に沿ってスライド自在であるから、妻垂木に対するパーゴラの桁の取付け位置の調整が容易にできる。

以下に、図１及び図２を参照して本発明の実施の形態を説明する。図１の（ａ）は図２のＢ−Ｂ断面図であり、図１の（ｂ）は（ａ）のＣ−Ｃ断面図であり、図１の（ｃ）は桁掛けブラケットの縦断面図であり、図２は本発明の実施の形態に係る簡易建物の平面図である。
本実施の形態に係る簡易建物１は、図２に示すように、支柱１３と、排水機能付き桁５と、垂木７（妻垂木）と、垂木掛け２１と、屋根パネル９とを備えている。
排水機能付き桁５は、支柱１３の上端に固定してあり、支柱１３の上端間に架設してある。排水機能付き桁５には、上面が開口する雨水排水溝１５が設けてある。
垂木７は、後端７ａが垂木掛け２１の垂木固定部に固定してあり、中間部が排水機能付き桁５の上面に載置しており、先端７ｃが排水機能付き桁５よりも前方に位置している。
屋根パネル９を配置した垂木７、７は雨水排水溝１５がある排水機能付き桁５に取付けてあり、屋根パネル９を配置していない垂木は排水機能なし桁４４に取付けてある。また、屋根パネル９のある垂木７を載置する排水機能付き桁５の横（左右側の一側）に、垂木７のみを載置する排水機能なし桁４４を配置してあり、排水機能なし桁４４は排水機能付き桁５の後側に配置している。この実施の形態では、排水機能なし桁側には、積雪時に荷重を受ける屋根パネルが取付けられていないことから、排水機能なし桁４４は一端部４４ａが支柱１３の上端に取付けてあるが、他端部４４ｂは垂木７に固定するだけで支柱を設ける必要がない。従って、排水機能なし桁の他端部の下方は障害物となる支柱がなく、開放感を演出できる。
排水機能なし桁４４の他端部４４ｂは、図１に示すように、桁掛けブラケット５１により垂木７に固定されている。桁掛けブラケット５１は、垂木７に上から係止する係止部５２と、垂木７の側面と排水機能なし桁４４の端面に当接する垂下部５３と、垂下部５３から水平方向に突出して桁４４の下面を受ける桁受部５４とを有している。係止部５２は断面略コ字状を成しており、垂木７に上から被せるようになっている。垂下部５３はねじ５５で垂木７の側面に固定されている。桁受部５４は桁４４の下面に頭を配置したボルト５７のねじ部に挿通して、下から止める袋ナット５８で桁４４の下面に固定されている。尚、ボルト５７の頭と桁の下面と間には裏板が配置されている。尚、排水機能なし桁４４の他端部４４ｂに設けてあるのは桁キャップ５９である。

次に、本実施の形態に係る簡易建物１の作用及び効果を説明する。
この実施の形態によれば、一つの簡易建物１で、左右の一側に屋根パネル９を配置して屋根８とし、左右の他側をパーゴラ２として利用することができる。
本実施の形態では、桁掛けブラケット５１は、金属板を断面略Ｚ形状に形成するだけであるから、簡易な構成で且つ安価に製造できる。
桁掛けブラケット５１は、取付け時には、係止部５２を垂木７の長手方向に沿ってスライド自在であるから、垂木７に対する位置調整が容易にできる。同様に、桁受部５４は排水機能なし桁４４をスライド自在であるから、位置調整が容易である。
また、桁掛けブラケット５１は、係止部５２を垂木７にかけて垂下し、桁受部５４に排水機能なし桁４４を載せた状態で、手をフリー状態にして、排水機能なし桁４４や垂木７とのねじ固定ができるので、作業性が良い。
屋根パネル９を取付けた屋根８の先端を垂木７のみにすることができ、屋根の前側を垂木７の先端ａのみで輪郭を形成できる。

本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、排水機能なし桁４４は、雨水排水溝１５を設けた排水機能付き桁５よりも前側に配置して、屋根パネル９を配置していない垂木７の中間部を載置するものであってもよい。
簡易建物１はデッキに設けることに限らず、テラスに設けたり、車庫であってもよい。
屋根パネル９の後端は垂木掛け２１との間に間隔を空けて配置するものであっても良い。
桁掛けブラケット５１は、係止部５２を設けないで、桁受部５４と垂下部５３からなるＬ字形状とし、垂下部５３を垂木７の側面にねじ止めしても良い。また、桁掛けブラケット５１は、桁受部５４を設けないで係止部５２と垂下部５３からなる略逆さＬ字形状とし、垂下部５３を桁４４の端面に固定するものであっても良い。

（ａ）は、図１のＢ−Ｂ断面図であり、（ｂ）は（ａ）のＣ−Ｃ断面図であり、（ｃ）は桁掛けブラケットの縦断面図である。本発明の実施の形態に係る簡易建物の平面図である。

符号の説明

１簡易建物
２パーゴラ
５桁
７妻垂木
８屋根
１３支柱
４４排水機能なし桁（パーゴラの桁）
５１桁掛けブラケット
５２係止部
５４桁受け部

Claims

支柱で支持した桁に載置固定した妻垂木を有する屋根と、屋根の左右の少なくとも一方側に配置したパーゴラとを備え、パーゴラは、桁と、桁の長手方向の一端部に固定する桁掛けブラケットと、桁の他端部を支持する支柱とを有し、桁掛けブラケットは、妻垂木の長手方向にスライド自在に係止して妻垂木の長手方向の任意の位置に固定してあることを特徴とする簡易建物。