JP4771740B2 - 棒状化粧料容器用中皿 - Google Patents
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Description
棒状化粧料容器に棒状化粧料が収納されてなる棒状化粧用具においては、運搬又は使用する際等に、振動や外力によって棒状化粧料が中皿から抜けることを防止するために、中皿の筒状部の内壁面に係合用突起を設けて棒状化粧料に食い込ませるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献3記載の中皿においては、複数個の係合用突起が筒状部の長手方向と直交する直交平面に対して傾斜して設けられている。
本実施形態の中皿1は、図1〜図5に示すように、筒状部1Aを有し、筒状部1Aの内壁面18の略同じ高さに、棒状化粧料の係合用突起2A、2Bが、筒状部1Aの周方向に離間して且つ筒状部1Aの長手方向X−Xと直交する直交平面P1に対して傾斜して複数個設けられており、筒状部1Aの周方向に隣接する係合用突起2A、2Bは、直交平面P1に対する傾斜方向が互いに反対向きであり、係合用突起2は、その基部21からその先端部22に向かう長さK2が、筒状部1Aの周方向に沿う幅K1よりも長くなっている。
本実施形態の中皿は、図1〜図3に示すように、筒状部1Aを有している。筒状部1Aは略円筒形状で、その外壁面は、先端部11から後端部15に向けて、細径部12、太径部13、受皿嵌合部14、係止部17の順で外径が異なっている。
細径部12の外壁面は円筒面となっており、太径部13の外壁面は、細径部12よりも太径の円筒面となっている。受皿嵌合部14の外壁面は、太径部13よりも細径の円筒面となっており、受皿(後述)が嵌合されるようになっている。係止部17の外壁面は、後端部15から受皿嵌合部14に向けて徐々に太径になっており、係止部17の上端部は、受皿嵌合部14よりも太径になっている。
筒状部1Aの内壁面18は、図2及び図3に示すように、平面視で、先端部11から後端部15に亘って段差のない平滑な円周面になっている。
係合用突起2は、図4に示すように、筒状部1Aの内壁面18との接合部である基部21と、自由端である先端部22と、それらの間の中間部23とからなる。「係合用突起の先端部」とは、図5に示すように、側面視で、筒状部1Aの内壁面18から筒状部1Aの内周中心に向けての最大高さH(内壁面18と直線L3との距離)を有している場所をいう。尚、その場所が複数ある場合は、筒状部1Aの先端部11に最も近いものを選ぶものとする。
筒状部1Aの内周中心に向けての最大高さH(図5参照)を保持しつつ、係合用突起2の傾斜角度θ1を大きくすると、中皿1に収納されている棒状化粧料と係合用突起2との接触面積が大きくなり、両者間の摩擦力が増加するとともに、落下等の際に棒状化粧料に加わる衝撃力が空間的に分散され、棒状化粧料が中皿1から抜け難くなる。また、係合用突起2の近傍では棒状化粧料の断面積(直交平面P1で切ったときの断面積)が減少し、棒状化粧料の強度が低下するが、傾斜角度θ1を大きいと、棒状化粧料の断面積の減少は小さく保たれるので、棒状化粧料の強度が確保され、ちぎれ難くなる。
棒状化粧料Cが中皿1から上方向に抜けるとき、係合用突起2の外周に沿って棒状化粧料に剪断面(破断面)が形成される。そしてこの剪断面が係合用突起2から棒状化粧料Cの後端部C1(図7参照)にまで至って、棒状化粧料Cが中皿から抜ける。したがって、この剪断面の面積が大きいほど、棒状化粧料Cは中皿1から抜け難い。棒状化粧料は剪断面における化粧料同士の接着力によって抜けに耐えるからである。したがって、係合用突起2の外周長M2あるいは外周長M2の筒上部1Aの内周長M1に対する比が大きいほど棒状化粧料は抜けにくくなる傾向にある。
尚、隣接する係合用突起2の直交平面P1に対する傾斜の向きを全て交互にする上で、係合用突起2の数は、本実施形態のように偶数個の方が好ましい。
硬質樹脂としては、例えば、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリアセタール(POM)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)が挙げられる。透明であることが求められる場合にはASを、不透明であることが求められる場合にはABSを使用することができる。
硬質素材の選択においては、棒状化粧料との相性、例えば、棒状化粧料との接着力や硬質素材と棒状化粧料とが相互に品質劣化を起こす等の悪影響を及ぼさないことを考慮して選択するのが好ましい。
本実施形態の棒状化粧料容器は、図8に示すように、図1に示す棒状化粧料容器用中皿1と、中皿1を長手方向X−Xに沿って移動可能とする繰り出し機構6を備えた本体部5と、本体部5を被覆するキャップ7とからなる。
また、本実施形態の棒状化粧用具は、前記棒状化粧料容器における中皿1に棒状化粧料Cが収納されてなる。
繰り出し機構6は、図8に示すように、受皿61とハカマ部材63と内筒部材65と螺旋部材66と外筒部材67とからなる。
受皿61は、中皿1の下部の受皿嵌合部14の外周に挿嵌される略円筒形の部材であり、その外周には、係合ピン69が突設されている。
ハカマ部材63は、上部が開口し底部を有する金属材製の円筒形部材である。
螺旋部材66は、内筒部材65の上方外周部を回動可能に覆う合成樹脂製部材であり、その内周面には、係合ピン69が係合する螺旋溝66Aが螺旋状に形成されている。
外筒部材67は、螺旋部材66の外周部を覆う金属材製の略円筒形部材であり、上部及び下部が開口している。外筒部材67は、内筒部材65及び螺旋部材66の外周面に挿嵌されている。
キャップ7は、上部が閉口し下部が開口する円筒形部材からなり、本体部5における中具68よりも上方の部分を被覆できるようになっている。キャップ7の下部は、中具68の上方部68Cに着脱自在に嵌合できるようになっている。
本発明の中皿における棒状化粧料としては、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドウ、スティックファンデーション等が挙げられる。
係合用突起の数が奇数個の場合には、1組の隣接する係合用突起については、直交平面に対する傾斜方向が同じ向きとなるが、このような形態も本発明に含まれる。
前記実施形態においては、平面視で、近接する2個の係合用突起2A、2Bで突起群3を形成し、突起群3同士が離間して配置されているが、本発明においては、係合用突起が明確な突起群を形成することなく略一定の間隔をおいて離間して配置されていてもよい。
係合用突起は、その基部からその先端部に向かう長さが、該筒状部の周方向に沿う幅よりも長くなっていれば、前記実施形態の形状に制限されない。また、形状が係合用突起ごとに異なっていてもよい。
筒状部の内周形状は、円形に制限されず、楕円形やその他の円形に類似する形状でもよい。筒状部の後端部近傍には、筒状部の内周部分を全面的に又は部分的に被覆する底部を設けてもよい。
1A 筒状部
11 先端部
12 細径部
13 太径部
14 受皿嵌合部
15 後端部
16 切欠き
17 係止部
18 内壁面
2 係合用突起
2A 上向き突起
2B 下向き突起
21 基部
22 先端部
3 突起群
C 棒状化粧料(口紅)
Claims (8)
- 筒状部を有し、該筒状部の内壁面の略同じ高さに、棒状化粧料の係合用突起が、該筒状部の周方向に離間して且つ該筒状部の長手方向と直交する直交平面に対して傾斜して複数個設けられており、該筒状部の周方向に隣接する該係合用突起は、該直交平面に対する傾斜方向が互いに反対向きであり、該係合用突起は、その基部からその先端部に向かう長さが、該筒状部の周方向に沿う幅よりも長くなっている棒状化粧料容器用中皿。
- 前記係合用突起は、前記直交平面に対する傾斜角度が45°〜80°である請求項1記載の棒状化粧料容器用中皿。
- 前記係合用突起の数が6個、8個、10個、12個又は14個である請求項1又は2記載の棒状化粧料容器用中皿。
- 前記係合用突起は、前記筒状部の周方向に沿う幅が、その基部からその先端部に向けて徐々に細くなっており、且つ尖鋭部分を有していない請求項1〜3の何れか一項に記載の棒状化粧料容器用中皿。
- 前記直交平面への投影図において、前記係合用突起の外周長の総計が、該係合用突起が配された箇所における前記筒状部の内周長の70%〜200%である請求項1〜4の何れか一項に記載の棒状化粧料容器用中皿。
- 前記筒状部の先端部に最も近接した前記係合用突起の前記基部から該筒状部の該先端部までの前記長手方向に沿う距離が、前記直交平面への投影図における前記筒状部の内壁面の内径の95%以上である請求項1〜5の何れか一項に記載の棒状化粧料容器用中皿。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載の棒状化粧料容器用中皿及び該中皿を前記長手方向に沿って移動可能とする繰り出し機構を備えた本体部と、該本体部を被覆するキャップとからなる棒状化粧料容器。
- 請求項7記載の棒状化粧料容器における前記中皿に棒状化粧料が収納されてなる棒状化粧用具。
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