JP4771081B2 - ネジ隠しキャップ装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外観構成部材等の取付部材をネジ止めによって支持部材に取り付ける場合に、ネジの頭部が例えば外観に現れないように被覆する着脱式のネジ隠しキャップ装置及び該ネジ隠しキャップ装置を備えた記録装置に関する。
更に本発明はインク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置に対して設けられるネジ隠しキャップ装置に関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行うプリンタ、プロッタ、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来から、例えば外観構成部材をネジ止めによって支持部材に取り付ける場合には、ネジの頭部が外観に現れないように被覆するネジ隠しキャップ装置が使用されている。最も一般的には、図7に示すように、キャップ部101の下方に弾性片103を延長形成し、該弾性片103の先端に設けた鉤状の係止爪105を外観構成部材107に係止するようにした構造のネジ隠しキャップ装置109がある。このネジ隠しキャップ装置109は、構造が簡単で成形が容易である点において優れているが、一旦、外観構成部材107に取り付けると、上記係止爪105ないし弾性片103を破壊しなければ取り外すことができないため部品の有効利用や安全性の点で問題を有していた。
また、繰り返し使用できる着脱式のネジ隠しキャップ装置も開発されている。このタイプのネジ隠しキャップ装置としてはネジ式のものや下記の特許文献1に示すような圧入式のものがある。しかし、ネジ式のネジ隠しキャップ装置は、別途コインやドライバー等の工具を使用しなければ外観構成部材に取り付けたり、外観構成部材から取り外すことができず、着脱作業の煩わしさの点で問題を有していた。一方、圧入式のネジ隠しキャップ装置は外観構成部材に対する係止状態が簡易な構造のものが多いため、外観構成部材から外れ易く紛失や破損のおそれがある点で問題になっていた。
また、上記従来のネジ隠しキャップ装置すべてに共通して不完全な状態でも外観構成部材に取り付けることができる構造を有していたため、完全な状態でネジ隠しキャップ装置が取り付けられているか否かの判断が難しく、完全な状態でネジ隠しキャップ装置が取り付けられていることを容易に確認し得る構造を有するネジ隠しキャップ装置の開発が求められていた。
特開平8−178341号公報
本発明の目的は、工具を使用しなくても簡単に外観構成部材等の取付部材に取り付けたり、該取付部材から取り外すことができ、しかも完全な状態で取り付けられていることを容易に確認することができるネジ隠しキャップ装置及び該ネジ隠しキャップ装置を備えた記録装置等を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様に係るネジ隠しキャップ装置は、取付部材をネジ止めによって支持部材に取り付ける場合に、ネジの頭部を被覆する着脱式のネジ隠しキャップ装置であって、前記ネジ隠しキャップ装置は、前記取付部材の表面に設けられているネジ隠し凹部に嵌まり、該ネジ隠し凹部の上面を閉塞するキャップ部と、前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成された係合穴と係合する係合爪が外周部と底部のそれぞれに形成されている取付部とを一体に備えていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、ネジ隠しキャップ装置を取付部材に取り付ける際の係合手段となる係合爪が外周部と底部の2方向に設けられている。従って、ネジ隠しキャップ装置の係合状態が確実になり、底部の係合爪の係合が不完全な場合にはキャップ部の上面の高さが高くなるため、ネジ隠しキャップ装置が完全な状態で取り付けられているか否かの判断を容易に行うことができる。
本発明の第2の態様に係るネジ隠しキャップ装置は、前記第1の態様において、前記取付部の外周部に設けられている係合爪は、縮径方向に撓み変形可能な外周部弾性片によって支持されており、一方前記取付部の底部に設けられている係合爪は上方に撓み変形可能な底部弾性片によって水平に支持されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、前記第1の態様による作用効果に加えて、係合爪の係合穴に対する進入と退出が外周部弾性片と底部弾性片の撓み変形によって円滑に行われるようになる。また、外周部弾性片の拡径方向への付勢力によって取付部の外周部に設けられている係合爪はネジ隠し凹部の内周面に形成されている係合穴と一致した状態で外方に移動して当該係合穴と係合することができる。また、取付部の底部に設けられている係合爪がネジ隠し凹部の底面に形成されている係合穴と一致すると、前記底部弾性片の撓みに基づく復元力によって、更にはネジ隠しキャップ装置の自重によって下方に移動して当該係合穴と係合することができる。
本発明の第3の態様に係るネジ隠しキャップ装置は、前記第2の態様において、前記取付部の外周部と底部に形成された係合爪には前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成されている係合穴への進入と退出を案内する案内傾斜面と、前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成されている係合穴と係合して逆方向の回転を規制する係合規制面とがそれぞれ設けられており、前記取付部の外周部と底部に形成された係合爪のそれぞれに設けられている案内傾斜面と係合規制面は互いに向きを揃えて、それぞれが同一の回転方向を向くように配置されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、前記第2の態様による作用効果に加えて、係合爪に形成した案内傾斜面によって係合爪の係合穴に対する進入と退出が一層円滑に行われるようになる。また、係合爪に形成した係合規制面によって係合穴に対する係合状態が確実になり、逆方向の回転が規制されることによってネジ隠しキャップ装置が容易に外観構成部材から脱落してしまう事態が防止される。また、外周部と底部の2方向に設けられた係合爪の案内傾斜面と係合規制面とが互いに向きを揃えて、それぞれが同一の回転方向を向くように配置されていることによってネジ隠しキャップ装置を所定の方向に回転させながらネジ隠し凹部へ押し込むだけで簡単にネジ隠しキャップ装置を外観構成部材に取り付けることができる。また、この状態から更にネジ隠しキャップ装置を同方向に回転させることによって外周部と底部の係合爪は係合していたそれぞれの係合穴から退出し、キャップ部が底部の係合爪の高さ分上方に移動するようになり、ネジ隠しキャップ装置は取り外し可能な状態になる。
本発明の第4の態様に係るネジ隠しキャップ装置は、前記第3の態様において、前記係合爪と係合穴との係合と係合の解除は、前記キャップ部の上面を指先で押圧しながらキャップ部を回転させることによって実行され、係合状態ではキャップ部の上面が前記取付部材の表面から突出しない高さに位置し、係合が解除された状態ではキャップ部の上面が前記取付部材の表面から突出する高さに位置するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、前記第3の態様による作用効果に加えて、工具を使用することなく極めて簡単な操作でネジ隠しキャップ装置を取付部材に取り付けたり、ネジ隠しキャップ装置を取付部材から取り外すことができる。また、係合爪が係合穴に係合した係合状態ではキャップ部の上面の高さは取付部材の外観を損なわない最適な高さに位置することになる。一方、係合爪が係合穴との係合を解除した状態ではキャップ部の上面が取付部材の表面から突出するので、ネジ隠しキャップ装置を取り外すことが可能になる。その突出高さは、キャップ部の側周面を指先で摘むことができる程度にすると、工具を使用することなく、そのまま外観構成部材からネジ隠しキャップ装置を取り外すことが可能になるので好ましい。
本発明の第5の態様に係るネジ隠しキャップ装置は、前記第1〜第4のいずれか1つの態様において、前記取付部材は記録装置の外観の一部を構成する操作パネルであり、前記支持部材は前記操作パネルを支持する記録装置のケーシングの一部を構成するハウジング本体であることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、前記第1〜第4の態様のいずれかによる作用効果に加えて、記録装置の操作パネルを固定しているビスの頭部を隠しているビス隠しキャップ装置の着脱作業を容易にし、操作パネルの外観の向上を図ることができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、記録装置の外観を構成する部材の一つである取付部材と、該取付部材を支持する支持部材と、前記取付部材をネジ止めによって前記支持部材に取り付ける場合に、ネジの頭部が外観に現れないように被覆する着脱式のネジ隠しキャップ装置とを備える記録装置であって、前記ネジ隠しキャップ装置は前記第1〜第5のいずれか1つの態様のネジ隠しキャップ装置であることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、簡単に外観構成部材に取り付けたり、外観構成部材から取り外すことができ、しかも完全な状態で取り付けられていることを容易に確認することができるネジ隠しキャップ装置を備えた記録装置を提供することが可能になる。
本発明の第7の態様に係る液体噴射装置は、液体噴射装置の外観を構成する部材の一つである取付部材と、該取付部材を支持する支持部材と、前記取付部材をネジ止めによって前記支持部材に取り付ける場合に、ネジの頭部が外観に現れないように被覆する着脱式のネジ隠しキャップ装置とを備える液体噴射装置であって、前記ネジ隠しキャップ装置は外観構成部材の表面に設けられているネジ隠し凹部に嵌まり、該ネジ隠し凹部の上面を閉塞するキャップ部と、前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成された係合穴と係合する係合爪が外周部と底部のそれぞれに形成されている取付部とを一体に備えていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係るネジ隠しキャップ装置及び該ネジ隠しキャップ装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はカバー部材を拡開した状態のインクジェットプリンタを示す斜視図、図2は操作パネルとカバー部材を拡大して示す斜視図である。尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、例えば4×6インチ以下の被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)を対象にした極めてコンパクトで持ち運びが容易な比較的シンプルな構造のインクジェットプリンタである。また、このインクジェットプリンタ100は、パーソナルコンピュータに接続しなくても直接用紙Pに記録の実行ができる、いわゆるダイレクトプリンタと呼ばれているタイプのインクジェットプリンタである。
このインクジェットプリンタ100は、図1、図2に示すような角箱状のケーシング3を備えている。ケーシング3は前面、後面、左右の側面及び底面が閉塞された深底容器状のハウジング本体4と、使用しない状態ではケーシング3の上面を閉塞し、図1、図2に示す使用時の状態では給送用トレイ5の上方に張り出した用紙Pの上部を支承するトレイサポートとしても機能するカバー部材6とを備えている。更に、使用しない状態において上記カバー部材6の下方に位置し、ハウジング本体4の開放された上面を閉塞する操作パネル7と、上記ハウジング本体4の前面の一部を開口し、当該前面開口を閉塞するように開閉自在に設けられる前面カバーを兼ねた排出用スタッカ8と、上記ハウジング本体4の左右の側面に対して回動可能な状態で接続される門型をした手提げハンドル9とを備えている。
また、上記操作パネル7上には、中央に液晶モニタ11、その周囲に各種の操作ボタン12a、12b、12c、・・・12nが取り付けられており、操作パネル7の後部には大きく矩形状に切り欠かれた給送用開口13が設けられている。尚、上記液晶モニタ11と操作ボタン12a、12b、12c、・・・12nとしては、種々の形状ないし構造のものを採用することが可能である。因みに図1では液晶モニタ11が固定式で、すべての操作ボタン12a、12b、12c、・・・12nが略矩形状のものが図示されている。一方、図2では液晶モニタ11が前後に回動し得る構造で、一部の操作ボタン12a、12b、12c、・・・12nが円形ないし円弧状で他の操作ボタン12a、12b、12c、・・・12nが略矩形状のものが図示されている。
また、上記給送用開口13は、用紙Pの取込口になっており、該給送用開口13には複数枚の用紙Pを連続して自動的に給送することができる自動給送ユニット2における給送用トレイ5が臨んでいる。また、上記排出用スタッカ8は、下部の左右のコーナー部に回動支点を備えており、記録実行時には、図1に示すように水平姿勢になるまで手前に回動し、記録が実行され排出されてくる用紙Pを受け取ることができるようになっている。また、このように排出用スタッカ8が拡開した状態では、図1に示すようにハウジング本体4の前面開口が現れるようになり、当該前面開口の上部に設けられているメモリー挿入口15に対してデジタルカメラ等で撮影した写真データ等が収録されたメモリーカード等を挿入できるようになっている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して設けられる本発明のネジ隠しキャップ装置1の構成と作動態様について図面に基づいて具体的に説明する。尚、本実施例では取付部材である外観構成部材17として操作パネル7、支持部材9としてハウジング本体4を例に採り、操作パネル7をハウジング本体4にネジ止めする場合に、当該ネジ21の頭部23が操作パネル7の外観に現れないようにするために設けられるネジ隠しキャップ装置1について説明する。
図3はネジ隠しキャップ装置を取り付ける前の操作パネルのネジ止め部周辺を拡大して示す分解斜視図、図4はネジ隠しキャップ装置を取り付けた後の操作パネルのネジ止め部周辺を拡大して示す斜視図である。また図5はネジ隠しキャップ装置が完全な状態で取り付けられた状態を示す側断面図、図6はネジ隠しキャップ装置の底部の係合爪がネジ隠し凹部の底面の係合穴から退出した状態を示す側断面図である。
本発明のネジ隠しキャップ装置1は、外観構成部材17である操作パネル7の表面に設けられているネジ隠し凹部25に嵌まり、該ネジ隠し凹部25の上面を閉塞するキャップ部27と、該キャップ部27の下方に一体に設けられる取付部29とを備えている。ネジ隠し凹部25は、操作パネル7の給送用開口13の左右に設けられているネジ止め部31、31に対して設けられている。ネジ止め部31、31には、操作パネル7をハウジング本体4に取り付けるのに使用されるネジ21、21の取付穴33、33が形成されている。そして、取付穴33、33の操作パネル7の上面に拡径形成された円筒状の上方空間を利用してネジ隠し凹部25は設けられている。
ネジ隠し凹部25は、上面が開放された円筒状の凹部であり、該ネジ隠し凹部25の内周面35の中間付近の高さには対向するように2個の矩形状の係合穴37、37が形成されている。また、ネジ隠し凹部25の底面39の中心には円形状をした上述の取付穴33が形成されており、ネジ隠し凹部25の底面39の外周側の適宜の位置には矩形状をした係合穴41が1個形成されている。また、ネジ隠し凹部25の内周面35の上部には段差部43が形成されていて、この段差部43には上記キャップ部27の下面の外周縁が係止されるようになっている。
キャップ部27は、上記段差部43の上方に形成されるネジ隠し凹部25の拡径部45の内径より幾分小さめの外径を有する円板状の部材であり、キャップ部27の高さは上記拡径部45の深さと同じか幾分小さめに形成されている。一方、取付部29は、上記段差部43の下方に形成されるネジ隠し凹部25の縮径部47の内径より幾分小さめの外径を有する円筒状の部材である。また取付部29の外周部49は軸方向Zに延びる幾分湾曲した矩形平板状の2枚の支持枠51、51によって形成されており、これらの支持枠51、51の中間付近の高さの位置からは平面視反時計方向に円弧状に延びる2つの外周部弾性片53、53がそれぞれ設けられている。
外周部弾性片53は、縮径方向A(図3、図5)に撓み変形可能で拡径方向Bに付勢された状態で設けられている一例として断面が矩形状の部材である。また、それぞれの外周部弾性片53、53の先端には上記ネジ隠し凹部25の内周面35に形成されている係合穴37、37と係合する係合爪55、55が設けられている。また、取付部29の底部57は、ネジ21の頭部23と干渉しないよう円環状に形成した底部弾性片59によって構成されており、円環状の底部弾性片59の適宜の位置には、上記ネジ隠し凹部25の底面39に形成されている係合穴41と係合する他の係合爪61が下方に向けて突出するように設けられている。尚、上記底部弾性片59は、上方に撓み変形可能で負荷がかかっていない状態では水平状態を保つように構成されている。
また、上記取付部29の外周部49に形成されている係合爪55、55と、上記取付部29の底部57に形成されている係合爪61には、上記ネジ隠し凹部25の内周面35に形成されている係合穴37、37と上記ネジ隠し凹部25の底面39に形成されている係合穴41への進入と退出を案内する案内傾斜面63が設けられている。また、該案内傾斜面63の反対側の面には上記係合爪55、61が上記係合穴37、41と係合して逆方向の回転を規制する係合規制面65がそれぞれ設けられている。そして、上記案内傾斜面63と係合規制面65は、上記取付部29の外周部49に形成されている係合爪55と、上記取付部29の底部57に形成されている係合爪61とで互いに向きを揃えて、それぞれが同一の回転方向(図示の実施例では平面視反時計方向)を向くように配置されている。
次に、このようにして構成される本発明のネジ隠しキャップ装置1の作動態様を(1)ネジ隠しキャップ装置を取り付ける場合と、(2)ネジ隠しキャップ装置を取り外す場合に分けて説明する。
(1)ネジ隠しキャップ装置を取り付ける場合(図3〜図6参照)
インクジェットプリンタ100の組立時やメンテナンス時等で、ネジ隠しキャップ装置1をネジ隠し凹部25に取り付ける場合には、図3に示すように、ネジ隠しキャップ装置1を取付部29側からネジ隠し凹部25内に挿入し、キャップ部27の上面を指先で押圧しながら、図4に示すように、所定の方向(図示の実施例では平面視反時計方向)に所定の角度(図示の実施例では0°〜180°)、キャップ部27を回転させる。
キャップ部27が回転し、取付部29の外周部49に形成されている係合爪55、55がネジ隠し凹部25の内周面35に形成されている係合穴37、37と対応する位置に到達すると、上記係合爪55、55は、外周部弾性片53、53の付勢力によって拡径方向Bに移動するようになり、案内傾斜面63によって案内されながら係合穴37、37内に進入し係合状態となる。尚、この状態では係合爪55の係合規制面65が係合穴37の平面視時計方向の側縁に当接することによってキャップ部27の逆方向(平面視時計方向)の回転は防止されている。
また、同時にキャップ部27が回転し、取付部29の底部57に形成されている係合爪61がネジ隠し凹部25の底面39に形成されている係合穴41と対応する位置に到達するから、上記係合爪61は、底部弾性片59の水平姿勢に戻ろうとする付勢力によって下方に移動し、案内傾斜面63によって案内されながら係合穴41内に進入し係合状態となる。尚、この状態では、上記係合爪55と同様、係合爪61の係合規制面65が係合穴41の平面視時計方向の側縁に当接することによってキャップ部27の逆方向(平面視時計方向)の回転は防止されている。
そして、このようにしてネジ隠しキャップ装置1が完全な状態でネジ隠し凹部25に取り付けられると、図5に示すように、キャップ部27の上面は操作パネル7の上面と面一か、幾分低くなるため外観構成部材17である操作パネル7の外観を損なわせることはない。また、不完全な状態でネジ隠しキャップ装置1が取り付けられた場合には、図6に示すようになり、取付部29の底部57に設けられている係合爪61の高さ分、キャップ部27の上面が操作パネル7の上面から突出した状態になり、完全な状態で取り付けられていないことが容易に確認できる。
(2)ネジ隠しキャップ装置を取り外す場合(図3〜図6参照)
ネジ隠しキャップ装置1をネジ隠し凹部25から取り外す場合には、キャップ部27の上面を指先で押圧しながら、図4に示すように、所定の方向(上記取付時と同方向である平面視反時計方向)に所定の角度、キャップ部27を回転させる。キャップ部27の回転により、取付部29の外周部49に形成されている係合爪55、55と、取付部29の底部57に形成されている係合爪61は、外周部弾性片53、53の縮径方向Aへの撓み変形、底部弾性片59の上方への撓み変形及び案内傾斜面63による案内作用とによって係合穴37、37及び係合穴41から退出し、係合解除状態となる。
そして、係合爪55、61と係合穴37、41との係合が解除されると、キャップ部27の上面は、図6に示すように係合爪61の高さ分、上方に移動するようになり、キャップ部27の側周面67が操作パネル7の上方に現れ、キャップ部27を指先で摘まむことができるようになる。従って、作業者は別途工具を使用することなく、キャップ部27の側周面67を指先で摘まんで上方にそのまま持ち上げるだけで簡単にネジ隠しキャップ装置1をネジ隠し凹部25から取り外すことができる。
[他の実施例]
本願発明に係るネジ隠しキャップ装置1及び該ネジ隠しキャップ装置1を備えた記録装置100等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、本発明のネジ隠しキャップ装置1の適用対象であるネジ21は、記録装置100の操作パネル7をハウジング本体4に対して取り付ける場合に使用されているネジ21に限らず、記録装置100あるいは記録装置100以外の種々の装置等において、外観構成部材17を支持部材19に取り付ける場合に使用されている種々のネジ21の頭部23を被覆する目的で使用することが可能である。
また、ネジ隠しキャップ装置1の取付部29は、全体を円筒状に形成してその一部にスリットを形成することによって外周部弾性片53や底部弾性片59を形成するようにすることも可能であるし、係合爪55、61の形状、数量及び配置方向も上記実施例で開示したものに限定されることなく適宜変更可能である。
カバー部材を拡開したインクジェットプリンタを示す斜視図。 操作パネルとカバー部材を拡大して示す斜視図。 ネジ隠しキャップ装置の取付前の状態を示す分解斜視図。 ネジ隠しキャップ装置の取付後の状態を示す斜視図。 ネジ隠しキャップ装置の取付後の状態を示す側断面図。 ネジ隠しキャップ装置の係合爪が係合穴から退出した状態を示す側断面図。 従来のネジ隠しキャップ装置を示す側断面図。
符号の説明
1 ネジ隠しキャップ装置、2 自動給送ユニット、3 ケーシング、4 ハウジング本体、5 給送用トレイ、6 カバー部材、7 操作パネル、8 排出用スタッカ、9 手提げハンドル、11 液晶モニタ、12a、12b、12c・・・12n 操作ボタン、13 給送用開口、15 メモリー挿入口、17 外観構成部材、9 支持部材、21 ネジ、23 頭部、25 ネジ隠し凹部、27 キャップ部、29 取付部、31 ネジ止め部、33 取付穴、35 内周面、37 係合穴、39 底面、41 係合穴、43 段差部、45 拡径部、47 縮径部、49 外周部、51 支持枠、53 外周部弾性片、55 係合爪、57 底部、59 底部弾性片、61 係合爪、63 案内傾斜面、65 係合規制面、67 側周面、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、Z 軸方向、A 縮径方向、B 拡径方向

Claims (6)

  1. 取付部材をネジ止めによって支持部材に取り付ける場合に、ネジの頭部を被覆する着脱式のネジ隠しキャップ装置であって、
    前記ネジ隠しキャップ装置は、前記取付部材の表面に設けられているネジ隠し凹部に嵌まり、該ネジ隠し凹部の上面を閉塞するキャップ部と、
    前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成された係合穴と係合する係合爪が外周部と底部のそれぞれに形成されている取付部とを一体に備え、
    前記取付部の外周部に設けられている係合爪は、縮径方向に撓み変形可能な外周部弾性片によって支持されており、一方前記取付部の底部に設けられている係合爪は上方に撓み変形可能な底部弾性片によって水平に支持されていることを特徴とするネジ隠しキャップ装置。
  2. 取付部材をネジ止めによって支持部材に取り付ける場合に、ネジの頭部を被覆する着脱式のネジ隠しキャップ装置であって、
    前記ネジ隠しキャップ装置は、前記取付部材の表面に設けられているネジ隠し凹部に嵌まり、該ネジ隠し凹部の上面を閉塞するキャップ部と、
    前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成された係合穴と係合する係合爪が外周部と底部のそれぞれに形成されている取付部とを一体に備え、
    前記キャップ部の前記取付部材に対する係合及び係合解除は、該キャップ部を前記ネジ隠し凹部内で回転させることにより実行されるように構成されていることを特徴とするネジ隠しキャップ装置
  3. 請求項1または2に記載のネジ隠しキャップ装置において、前記取付部の外周部と底部に形成された係合爪には、前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成されている係合穴への進入と退出を案内する案内傾斜面と、前記ネジ隠し凹部の内周面と底面に形成されている係合穴と係合して逆方向の回転を規制する係合規制面とがそれぞれ設けられており、
    前記取付部の外周部と底部に形成された係合爪のそれぞれに設けられている案内傾斜面と係合規制面は互いに向きを揃えて、それぞれが同一の回転方向を向くように配置されていることを特徴とするネジ隠しキャップ装置。
  4. 請求項3に記載のネジ隠しキャップ装置において、前記係合爪と係合穴との係合と係合の解除は、前記キャップ部の上面を指先で押圧しながらキャップ部を回転させることによって実行され、係合状態ではキャップ部の上面が前記取付部材の表面から突出しない高さに位置し、係合が解除された状態ではキャップ部の上面が前記取付部材の表面から突出する高さに位置するように構成されていることを特徴とするネジ隠しキャップ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のネジ隠しキャップ装置において、前記取付部材は記録装置の外観の一部を構成する操作パネルであり、前記支持部材は前記操作パネルを支持する記録装置のケーシングの一部を構成するハウジング本体であることを特徴とするネジ隠しキャップ装置。
  6. 液体噴射装置の外観を構成する部材の一つである取付部材と、該取付部材を支持する支持部材と、前記取付部材をネジ止めによって前記支持部材に取り付ける場合に、ネジの頭部が外観に現れないように被覆する着脱式のネジ隠しキャップ装置とを備える液体噴射装置であって、
    前記ネジ隠しキャップ装置は請求項1〜5のいずれか1項に記載したネジ隠しキャップ装置であることを特徴とする液体噴射装置
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