JP2011029815A - チルトパネル装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】チルトパネルを回動させるとき、チルトパネルの外装面に掛けた手指が、チルトパネルと装置本体との間に形成された隙間に無制限に入り込むことを防止する。
【解決手段】チルトパネル装置10は、装置本体1aにチルトパネル11を回動可能に備えている。装置本体1aを構成するフレーム17の縁部17aの外側には、縁部17aより一段高い規制部(段差部)17bによって段差形状17cが形成されている。チルトパネル11をチルトさせると、外装面11bに掛けた手指Fの腹Faが隙間Y2に入り込むより先に、手指Fの先が規制部(段差部)17bに当接する。即ち、規制部(段差部)17bが、チルトパネル11をチルトさせる際に手指Fの移動を規制する手指当接部として機能するため、手指Fの腹Faが隙間Y2に無制限に入り込んでいってしまうことを防止することが可能となる。
【選択図】図8

Description

本発明は、第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能なチルトパネルと前記チルトパネルを回動可能に支持する装置本体とを備えるチルトパネル装置、およびこれを備えた電子機器に関する。
電子機器には、各種情報を表示する情報表示部(例えば、液晶表示部などにより構成される)及び各種操作設定を行う為の操作ボタンや電源ボタン等を備えた操作設定部をチルトパネルに備え、チルト機構(回動規制装置)を介してユーザーが情報の視認や操作設定を行い易い任意の姿勢を維持できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−105557号公報
上記特許文献1に記載の操作装置においては、操作パネル体(チルトパネル)は装置本体に対して倒伏した第1姿勢と装置本体に対して起立した第2姿勢との間で回動するように設けられている。
ここで、操作パネル体の回動中心まわりの外装面と装置本体との間には隙間が設けられており、操作パネル体が第1姿勢から第2姿勢に向かって回動する際に、装置パネル体の回動中心まわりの外装面が装置内側(上記隙間の内側)に入り込んでいくようになっている。
このため、ユーザーが操作パネル体の回動中心まわりの外装面に手指を掛けた状態で操作パネル体を回動させると、上記外装面に掛けた手指の腹が、上記外装面とともに隙間の内側に入り込んでいってしまう虞があった。
そこで本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、その目的は、装置本体に第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能に支持されたチルトパネルの外装面に手指を掛けた状態でチルト(回動)させるとき、上記外装面に掛けた手指が、上記外装面と装置本体との間に形成された隙間に無制限に入り込むことを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能なチルトパネルと、前記チルトパネルを回動可能に支持する装置本体と、を備えたチルトパネル装置であって、前記チルトパネルは、その回動中心まわりに、前記チルトパネルが前記第1の姿勢にあるときは装置の外側に露呈し、前記チルトパネルが前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動するに従って、当該チルトパネルと前記装置本体との間に形成される隙間の内側に入り込んで行く外装面を有し、前記装置本体には、前記隙間の間口を形成する縁部に隣接して、当該縁部より一段高い段差部が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、チルトパネルの回動中心まわりの外装面に手指をかけた状態で第1の姿勢から第2の姿勢に向かってチルトパネルを回動させる際、上記外装面にかけた手指の腹が上記外装面とともに隙間の内側に無制限に入り込んでいってしまう前に、上記外装面にかけた手指が段差部の高い部分に当接する。従ってこれにより、上記外装面にかけた手指の腹が上記隙間に無制限に入り込んでいってしまうことを防止することができる。
本発明の第2の態様は、前記チルトパネルの姿勢を保持する姿勢保持手段を備え、前記姿勢保持手段は、前記チルトパネルの自由端に、前記チルトパネルの姿勢保持状態を解除する解除ボタンを備え、前記段差部は、前記チルトパネルの回動中心線と平行な方向において、前記解除ボタンの配置位置にあわせて設けられていることを特徴とする。
チルトパネルの姿勢保持状態を解除する解除ボタンがチルトパネルの自由端に設けられていると、ユーザーがチルトパネルを回動させるために手指をかける位置は、解除ボタンが設けられる位置に一致しやすい。このため、解除ボタンの配置場所(自由端側)の反対側、すなわち基端側の外装面に掛けた手指の腹が、上記隙間に入り込む虞がある。しかし、解除ボタンが設けられた位置にあわせて上記段差部が設けられているため、上記外装面にかけた手指の腹が上記隙間に入り込むことを確実に防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記段差部の頂部から、前記外装面より離れる方向に向けて前記頂部より低い位置に向かう傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記段差部の頂部から、前記外装面より離れる方向に向けて前記頂部より低い位置に向かう傾斜面が形成されているので、当該傾斜面により、前記段差部に当接した手指が前記隙間から離れる方向に案内される。よって、上記外装面にかけた手指の腹が上記隙間に入り込んでいってしまうことをより確実に防止できる。
本発明の第4の態様は、第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能なチルトパネルと、前記チルトパネルを回動可能に支持する装置本体と、を備えたチルトパネル装置であって、前記チルトパネルは、その回動中心まわりに、前記チルトパネルが前記第1の姿勢にあるときは装置の外側に露呈し、前記チルトパネルが前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動するに従って、当該チルトパネルと前記装置本体との間に形成される隙間の内側に入り込んで行く外装面を有し、前記装置本体は、前記隙間の間口を形成する縁部に隣接して、前記外装面に手指をかけた状態で前記チルトパネルを前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動させる際に前記手指の先と当接して当該手指の腹と前記間口との間に距離を確保する手指当接部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、チルトパネルの回動中心まわりの外装面に手指をかけた状態で第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かってチルトパネルを回動させる際、上記手指当接部に手指の先が当接して、当該手指の腹と前記間口との間に距離が確保されるので、上記外装面にかけた手指の腹が上記隙間に入り込んでいってしまうことを防止することができる。
本発明の第5の態様は、第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能なチルトパネルと、前記チルトパネルを回動可能に支持する装置本体と、を備えたチルトパネル装置であって、前記チルトパネルは、その回動中心まわりに、前記チルトパネルが前記第1の姿勢にあるときは装置の外側に露呈し、前記チルトパネルが前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動するに従って、当該チルトパネルと前記装置本体との間に形成される隙間の内側に入り込んで行く外装面を有し、前記装置本体は、前記隙間の間口を形成する縁部に隣接して、前記外装面に手指をかけた状態で前記チルトパネルを前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動させる際に前記手指の先と当接して前記手指の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、チルトパネルが回動するに従って上記外装面が装置の内側に入り込んで行くとき、上記外装面に掛けた手指が規制部に当たり、それ以上の手指の移動が規制される。従ってこれにより、上記隙間に手指の腹が無制限に入り込んでいってしまうことを防止することができる。
本発明第6の態様に係る電子機器は、第1から第5の態様に係るチルトパネル装置を備えたことを特徴とする。本態様によれば、電子機器において、上記第1から第5の態様と同様な作用効果を得ることができる。
本発明に係るインクジェット複合機の外観斜視図。 本発明に係るインクジェット複合機の原稿台カバーを取り外した状態の要部斜視図。 本発明に係るチルトパネル装置のチルトパネルが第1の姿勢(収納状態)にあるときの断面斜視図。 本発明に係るチルトパネル装置のチルトパネルが傾斜姿勢にあるときの断面斜視図。 本発明に係るチルトパネル装置のチルトパネルが第1の姿勢(収納状態)にあるときの断面図。 本発明に係るチルトパネル装置のチルトパネルが傾斜姿勢にあるときの断面図。 本発明に係るチルトパネル装置のチルトパネルが第1の姿勢(収納状態)にあるときの要部断面図。 本発明に係るチルトパネル装置のチルトパネルが傾斜姿勢にあるときの要部断面図。 本発明の他の実施形態に係るチルトパネル装置の要部断面図。 本発明の他の実施形態に係るチルトパネル装置の要部断面図。
以下、図1〜図10を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る電子機器の一例としてのインクジェット複合機1の外観斜視図、図2はインクジェット複合機1の原稿台カバー6を取り外した状態の要部斜視図、図3は本発明に係るチルトパネル装置10のチルトパネル11が第1の姿勢(収納状態)にあるときの断面斜視図、図4は同傾斜姿勢にあるときの断面斜視図である。
また、図5はチルトパネル11が第1の姿勢にあるときの断面図、図6は同傾斜姿勢にあるときの断面図、図7はチルトパネル11が第1の姿勢(収納状態)にあるときの要部断面図(要部拡大図)、図8はチルトパネル11が傾斜姿勢にあるときの要部断面図(要部拡大図)である。更に図9、図10は本発明の他の実施形態に係るチルトパネル装置の要部断面図である。
インクジェット複合機1は、図1に示すように被記録媒体に記録を実行するインクジェットプリンタ機構部2の上部に画像を読み取るスキャナー機構部3が設けられて装置本体1aが構成された、所謂複合機である。
装置本体1aの後方には記録用紙をセットする用紙給送部4が設けられ、この用紙給送部4にセットされた記録用紙が1枚ずつインクジェットプリンタ機構部2へと送られ、記録が実行される。記録が実行された記録用紙は、装置前面に設けられた、収納状態(図1の状態)と展開状態(図示せず)とをとりうる排紙トレイ5に向けて排出される。
スキャナー機構部3は図2に示すように上面の凹部3aの底部に原稿台ガラス7を備え、またこの原稿台ガラス7を覆う状態と開放する状態とをとりうる原稿台カバー6(図1)を備えている。原稿台カバー6の上面は、閉じた状態において図1に示すようにインクジェット複合機1の上面を凹凸なく面一になるように形成するが、装置前方側に形成された凹部8に手指を差し入れることで、原稿台カバー6の縁部に手指を掛けることができ、そして開放できるようになっている。
インクジェット複合機1の装置本体前面には、チルトパネル装置10が設けられている。チルトパネル装置10は、インクジェット複合機1の装置本体1aに、チルトパネル11を回動可能に支持して構成されている。
チルトパネル11は、プレビュー画像やユーザーインターフェースなどの各種情報を表示する、液晶モニターで構成される情報表示部12と、電源投入ボタンや記録実行ボタン、画像読み取り実行ボタン、各種操作設定を行う設定ボタン、等を含む操作設定部13と、のこれらをパネル面11aに備えている。
そして装置本体1aに、回動軸(図示せず)を中心に回動可能に設けられ、回動することにより図1に示す第1の姿勢(収納状態)と、第2の姿勢(ほぼ90°にチルト(回動)した状態:図6の仮想線で示す状態)とをとり得るようになっている。尚、チルトパネル11の回動中心位置は、図6〜図8において符号Cで示され、回動中心線は、図6〜図8において回動中心Cを通る、紙面に垂直な線である。
チルトパネル11は、姿勢保持手段14(図6)によって、所定角度刻みで傾斜姿勢を保持できるようになっており、ユーザーの操作し易い角度で各種操作設定や情報の視認を行うことができる様になっている。
姿勢保持手段14は、図6に示すように装置本体1a側に設けられたラチェット歯14bと、チルトパネル11側に設けられた係合爪14aとを備えて構成されている。係合爪14aは、図示しない回動軸を中心に図6の時計回り方向/反時計回り方向に揺動可能に設けられるレバー部材16の先端部に設けられており、レバー部材16の揺動によって、ラチェット歯14bと係合及び係合解除可能となっている。
そしてまた、レバー部材16の下側には解除ボタン15が設けられているとともに、図示しない付勢手段によってレバー部材16は係合爪14aがラチェット歯14bに係合する方向に付勢された状態に設けられている。
従って解除ボタン15を押し上げない状態では、係合爪14aがラチェット歯14bと係合することにより、チルトパネル11は第1の姿勢(収納状態)に戻る方向(図6の反時計回り方向)には回動せず、傾斜姿勢が維持される。そして解除ボタン15を押し上げることにより、係合爪14aがラチェット歯14bから離れ、これによりチルトパネル11を第1の姿勢(収納状態)に戻すことができる。尚、チルトパネル11を第1の姿勢(収納状態)から第2の姿勢(90°チルト)に向けてチルトさせる際には、係合爪14aはラチェット歯14b上を移動することができる為、解除ボタン15の押し上げ操作は必要ない。
ここで、解除ボタン15は、チルトパネル11の長手方向(回動中心線に平行な方向)において、一方側端部の底部に設けられている。より詳しくは、図1において符号9はインクジェット複合機1の前面に形成された凹部を示しており、この凹部9の内側に解除ボタン15が配設されている。従ってユーザーは通常、チルトパネル11をチルトさせる際には、親指を凹部9の内側に差し入れてチルトパネル11の下端(回動自由端)に当該親指を掛けるとともに、その上端(基端側)の外装面11b(後述)に人差し指或いは中指を掛けて、チルトパネル11をチルトさせる。
尚、図1において符号Xaはチルトパネル11の幅方向(回動中心線と平行な方向)の長さを示しており、符号Xbは、そのなかで凹部9が形成された領域、即ちユーザーが手指を掛ける領域を示している。そして後述する規制部(段差部)17bは、この領域Xbに合わせて配置される。
続いてチルトパネル11の外装面11aと、装置本体1a側に設けられる規制部(段差部)17bとについて詳述する。チルトパネル11と、装置本体1aとの間には、図7及び図8において符号Y2で示す隙間が形成される。この隙間Y2は、装置の美観を確保する為に極力小さく形成されることが好ましく、例えば1.0〜3.0mm(本実施形態では、図7に示すチルトパネル11の第1の姿勢(収納状態)において約1.6mm)に設定される。
一方、上記隙間Y2の間口は、装置本体1aに設けられたフレーム17の縁部17aと、チルトパネル11側の回動中心Cまわりに形成された外装面11bと、によって形成されている。外装面11bは、チルトパネル11が第1の姿勢(収納状態)にあるときは装置の外側(隙間Y2の外側)に露呈しており、チルトパネル11が第1の姿勢から第2の姿勢(90°チルト)に向かって回動するに従って、図4及び図6に示すように隙間Y2の内側に入り込んでいくようになっている。
図5及び図6において符号Sは、チルトパネル11のチルトに伴い隙間Y2の内側に入り込んでいく領域を示しており、本実施形態において符号11bで示す外装面とは、この領域に形成された外装面を意味するものとする。
尚、本実施形態ではチルトパネル11の筐体は外側ケース18と内側ケース19とで構成されており、外装面11bは、両者の一部によって形成されている。そして外装面11bは、本実施形態では回動中心Cからの距離が一様ではなく、このためチルトパネル11のチルト動作に伴って隙間Y2が或る程度変化するようになっている。本実施形態では、外観設計上の理由によって外側ケース18の上端位置(図7及び図8において符号18aで示す位置)が、回動中心Cから最も離れており、従ってこの上端位置18aが縁部17aと対向するときが、最も隙間Y2が小さくなる(概ね図6の状態)。
次いで、フレーム17の縁部17aに隣接する位置には、図3〜図8に示すように縁部17aより一段高い規制部(段差部)17bによって段差形状17cが形成された状態となっている。この規制部(段差部)17bは、以下の作用を奏する。
即ち、チルトパネル11を第1の姿勢(収納状態)から第2の姿勢(90°チルト)に向けてチルトさせると、外装面11bが隙間Y2の内側に入り込んでいく。従って、ユーザーが手指(図7及び図8において符号Fで示す)を外装面11bにかけていると、チルト動作に従って手指Fの腹(図7において符号Faで示す)も隙間Y2の内側に入り込もうとする。
このとき、仮に規制部(段差部)17bが形成されていない場合、即ち図7において符号Eで示す縁部の形状の場合には、図から明らかなようにチルトパネル11のチルト動作開始後間もなく手指Fの腹Faが隙間Y2に入り込んでしまう。
しかしながら規制部(段差部)17bが形成されている為、チルトパネル11のチルト動作開始後直ちに手指Fの腹Faが隙間Y2に入り込んでしまうことがなく、そして手指Fの腹Faが隙間Y2に入り込む前に、図8に示すように手指Fの先が規制部(段差部)17bに当接する。
即ち、規制部(段差部)17bが、チルトパネル11をチルトさせる際に手指Fの先と当接し、当該手指Fの移動を規制する規制部(手指当接部)として機能するため、手指Fの腹Faが隙間Y2に無制限に入り込んでいってしまうことを防止することが可能となっている。
また、手指Fの腹Faが隙間Y2に入り込む前に手指Fが規制部(段差部)17bに当接すれば、ユーザーに対し注意喚起をすることができ、手指Fの腹Faが隙間Y2の内側に無制限に入り込んでしまうことを未然に防止できる。
尚、図7及び図8において符号Y1は規制部(段差部)17bと外装面11bとの間の間隔を示しており、また符号Z1は縁部17aと規制部(段差部)17bとの段差(高低差)を示している。この間隔Y1と段差Z1は、手指Fの腹Faの隙間Y2への入り込みを防止する観点において、装置構成に応じて適宜設定することができる。本実施形態では、間隔Y1は3.0〜5.0mm(例えば、4.3mm)に設定し、段差Z1は2.0〜3.0mm(例えば、2.0mm)に設定している。
ここで、規制部(段差部)17bは、手指Fの腹Faの、隙間Y2内部への無制限な入り込みを防止する観点で形成することができるほか、隙間Y2への一切の入り込みを防止する観点でも形成することができる。具体的には、チルトパネル11をチルトさせて、手指Fの先が規制部(段差部)17bに当接した際、当該手指Fの腹Faと隙間Y2の間口との間に所定の距離が確保されるように構成することもできる。規制部(段差部)17bにこの様な機能を発揮させる場合には、段差Z1は極力大きいことが望ましい。
尚、本実施形態における規制部(段差部)17bは、フレーム17の上面に対しては面一に形成されている。しかしながら図9に示す規制部(段差部)17b’ようにフレーム17’の上面に対して隆起する形状に形成することもでき、この様に形成することで段差Z1をより大きく設定することができる(例えば、4.0mm)。
また、図10に示すフレーム17’’のように、規制部(段差部)17b’’の頂部から、外装面11bより離れる方向に向けて前記頂部より低い位置に向かう傾斜面17dを形成することで、規制部(段差部)17b’’に当接した手指を、隙間Y2から離れる方向に案内することもできる。これにより、手指の腹が隙間Y2に入り込んでいってしまうことをより確実に防止できる。また、図9に示した実施形態と同様に、段差Z1を更に確保することができる。尚、本実施形態では傾斜面17dの傾斜角度αは、30°に設定している。
尚、上記実施形態では、規制部(段差部)17bを、チルトパネル11の回転中心線と平行な方向(長手方向)において領域Xb(図1:解除ボタン15が設けられる位置、即ちユーザーが手指を掛ける可能性が高い位置)に合わせて配置しているが、長手方向の全領域Xaに渡って規制部(段差部)17bを形成することもできる。
また、上記実施形態では、本発明に係るチルトパネル装置10を、記録装置の一例としてのインクジェット複合機1に適用したが、その他種々の電子機器に備えられるチルトパネルに対して適用することも可能であることは言うまでもない。
1 インクジェット複合機、1a 装置本体、2 インクジェットプリンタ機構部、3 スキャナー機構部、3a 凹部、4 用紙給送部、5 排紙トレイ、6 原稿台カバー、7 原稿台ガラス、8 凹部、9 凹部、10 チルトパネル装置、11 チルトパネル、11a パネル面、11b 外装面、12 情報表示部、13 操作設定部、14 姿勢保持手段、14a 係合爪、14b ラチェット歯、15 解除ボタン、16 レバー部材、17、17’、17’’ フレーム、17a 縁部、17b、17b’、17b’’ 規制部(段差部)、17c、17c’、17c’’ 段差形状、17d 傾斜面、18 外側ケース、19 内側ケース、
F 手指、Fa 手指の腹、Xa チルトパネルの幅方向の長さ、Xb ユーザーが手指を掛ける領域、Y1 規制部(段差部)と外装面との間の間隔、Y2 チルトパネルと装置本体との間の隙間、Z1 段差(の高さ)

Claims (6)

  1. 第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能なチルトパネルと、
    前記チルトパネルを回動可能に支持する装置本体と、を備えたチルトパネル装置であって、
    前記チルトパネルは、その回動中心まわりに、前記チルトパネルが前記第1の姿勢にあるときは装置の外側に露呈し、前記チルトパネルが前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動するに従って、当該チルトパネルと前記装置本体との間に形成される隙間の内側に入り込んで行く外装面を有し、
    前記装置本体には、前記隙間の間口を形成する縁部に隣接して、当該縁部より一段高い段差部が形成されている、
    ことを特徴とするチルトパネル装置。
  2. 請求項1に記載のチルトパネル装置において、前記チルトパネルの姿勢を保持する姿勢保持手段を備え、
    前記姿勢保持手段は、前記チルトパネルの自由端に、前記チルトパネルの姿勢保持状態を解除する解除ボタンを備え、
    前記段差部は、前記チルトパネルの回動中心線と平行な方向において、前記解除ボタンの配置位置にあわせて設けられている、
    ことを特徴とするチルトパネル装置。
  3. 請求項1または2に記載のチルトパネル装置において、前記段差部の頂部から、前記外装面より離れる方向に向けて前記頂部より低い位置に向かう傾斜面が形成されている、
    ことを特徴とするチルトパネル装置。
  4. 第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能なチルトパネルと、
    前記チルトパネルを回動可能に支持する装置本体と、を備えたチルトパネル装置であって、
    前記チルトパネルは、その回動中心まわりに、前記チルトパネルが前記第1の姿勢にあるときは装置の外側に露呈し、前記チルトパネルが前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動するに従って、当該チルトパネルと前記装置本体との間に形成される隙間の内側に入り込んで行く外装面を有し、
    前記装置本体は、前記隙間の間口を形成する縁部に隣接して、前記外装面に手指をかけた状態で前記チルトパネルを前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動させる際に前記手指の先と当接して当該手指の腹と前記間口との間に距離を確保する手指当接部が設けられている、
    ことを特徴とするチルトパネル装置。
  5. 第1の姿勢と第2の姿勢との間で回動可能なチルトパネルと、
    前記チルトパネルを回動可能に支持する装置本体と、を備えたチルトパネル装置であって、
    前記チルトパネルは、その回動中心まわりに、前記チルトパネルが前記第1の姿勢にあるときは装置の外側に露呈し、前記チルトパネルが前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動するに従って、当該チルトパネルと前記装置本体との間に形成される隙間の内側に入り込んで行く外装面を有し、
    前記装置本体は、前記隙間の間口を形成する縁部に隣接して、前記外装面に手指をかけた状態で前記チルトパネルを前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって回動させる際に前記手指の先と当接して前記手指の移動を規制する規制部が設けられている、
    ことを特徴とするチルトパネル装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のチルトパネル装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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