JP4364769B2 - 電子機器 - Google Patents

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    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/0017Casings, cabinets or drawers for electric apparatus with operator interface units

Description

本発明は、回動自在に支持された表示ユニットなどの回動ユニットを備えた電子機器に係る。特に、本発明は、回動ユニット支持機構の改良に関する。
従来より、例えばファクシミリ装置、電話機、ノート型パーソナルコンピュータ等といった電子機器としては、起伏可能な表示ユニットを備え、この表示ユニットを必要に応じて起こして(チルトアップさせて)使用するようにしたものが知られている(例えば下記の特許文献1)。特に、近年では、情報技術(IT)の発達により表示ユニットが表示する内容の多様化が進んでいること、及びLCD(液晶表示装置)製造技術の発達によって液晶表示パネル(以下、LCDパネルという)の大型化が進んでいることから、上記表示ユニットとして大型のLCDパネルを使用したものが採用されるようになってきている。
これまで、表示ユニットを起伏自在に支持する構成としては、一般的に、図11(表示ユニットa及びその周辺を側方から見た概略図であり、図中左側が装置前側、つまりユーザは図中左側から操作するものである)に示すように、表示ユニットaの前端下部(図中の左下の角部)にヒンジ機構を備えさせ、このヒンジ機構の回動軸bを中心に表示ユニットaをチルトアップさせるようにしていた。図11(a)は表示ユニットaをチルトアップさせる前の状態(格納状態)であり、図11(b)は表示ユニットaをチルトアップさせた状態である。
しかし、この構成では、表示ユニットaをチルトアップさせる際、この表示ユニットaの前端部分(チルトアップさせた状態で下端となる部分)が装置ケーシングcに干渉しないように、この装置ケーシングcの一部(上記表示ユニットaの前端部分が移動してくる部分)に予めスペースdを設けておく必要がある。これでは、格納状態における見映えが悪いばかりでなく、このスペースdに異物が入り込んでしまってチルトアップ動作に支障を招く虞もあった。また、このスペースdの存在によって操作ボタンの配置スペースが制約を受け、操作ボタンのレイアウトの自由度を高く取ることができなくなってしまう。
また、図12に示すように、ヒンジ機構の回動軸bを表示ユニットaの前端上部に設定することにより上記スペースdを不要にする構成も考えられるが、これでは、装置表面からヒンジ機構の存在が視認されてしまう可能性があり、やはり見映えが良くない。
そこで、特許文献1に開示されている支持機構が提案されている。図13は、この特許文献1に開示されている支持機構を模式的に示した概略図であって、装置ケーシングcを断面で示している。この図に示すように、表示ユニットaの前端下部から前方へ延びるアームeを設けておき、このアームeの先端部にヒンジ機構の回動軸bを位置させる構成となっている。これによれば、表示ユニットaを回動させるための上記スペースd(図11(a)参照)を予め設けておく必要がなくなり、また、装置表面からヒンジ機構が視認されてしまうこともなく見映えが良好である。
尚、このように装置ケーシングに対して回動する部材、つまり回動ユニットとしては、上記表示ユニットに限らず、各種の操作キーを備えた操作ユニットである場合もある。
特開2002−100883号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている構成では、ヒンジ機構の回動軸bが制御回路基板gの上側に位置しているために以下に述べる不具合があった。
つまり、このようなチルトアップ自在な表示ユニットaを備える装置にあっては、表示ユニットaを格納状態とする際にこの表示ユニットaを収容するための凹部hを装置上面に設けておき、この凹部hの前端側の縦壁iに、上記アームeを挿通するための開口jが形成される。そして、この開口jは、表示ユニットaの格納状態(図13(a)の状態)から最大チルトアップ状態(図13(b)の状態)までのアームeの移動を許容するように(アームeに干渉しないように)、比較的大きな開口として形成しておく必要がある。
このような状況において、表示ユニットaの格納状態で、この表示ユニットaの前端縁と上記凹部hの前端側の縦壁iとの間から異物や水が入り込んだ場合には(図13の矢印k参照)、これが上記開口jを通って制御回路基板g上に落下してしまい、動作に悪影響を及ぼす可能性がある。図11や図12に示したヒンジ構造では、上記凹部の縦壁に開口を設けておく必要がないので、このような不具合は生じていなかったが、特許文献1の如く、アームeを介して表示ユニットaをチルトアップ自在に支持する機構とした場合には、このような新たな不具合が生じることになる。
この不具合を解消するために制御回路基板を異物や水から保護するための保護部材によって覆うことも考えられるが、これでは、部品点数の増大及び保護部材の組み付け作業の煩雑化を招いてしまい好ましくない。
このように、これまで上述した不具合に関しての有効な解決策は未だ提案されていない。本発明の発明者らは、この新たに生じた不具合に着目し、表示ユニットaをチルトアップ自在に支持する機構の実用性を高めることについて考察した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回動ユニットから延びるアームの先端を回動中心としてこの回動ユニットをチルトアップさせる電子機器に対し、制御回路基板の保護を良好に図ることが可能な構成を提供することにある。
本発明に係る電子機器は、機器ケーシングと、前記機器ケーシングの上面より上方に起伏する回動ユニットと、前記機器ケーシングの上面のうち前記回動ユニットに隣接した隣接部に対して下方に配置された制御回路基板とを備えており、前記回動ユニットは、支持部を備え、前記制御回路基板の下方に配置された支持機構によって前記支持部の先端部を回転中心として回動自在に支持されたことにより、前記機器ケーシングの上面より上方に起伏する構成となっている
この場合に、前記支持部は、前記機器ケーシングを貫通して前記機器ケーシングの内部に延びるアームであり、前記回動ユニットは、前記アームが前記アームの先端部を回転中心として前記支持機構によって回動自在に支持されたことにより、前記制御回路基板より下方側の位置を回動中心として起伏する構成となっている。
この場合に、前記制御回路基板は、前記隣接部に沿って水平方向に延びるように配置された構成となっている
前述した構成により、機器ケーシングに対して回動ユニットを起伏させる際、その回動中心は、支持機構の配設位置、つまり、制御回路基板の板面を含む仮想平面よりも機器ケーシングの反表面側(前記制御回路基板の下方)となる。この種の支持機構にあっては、回動ユニットからアームが延びて、このアームを挿通させるための開口が機器ケーシングに形成されている構成が一般的であり、この開口からの異物や水が入り込んでしまう可能性がある。このような状況にあっても、上記制御回路基板は支持機構よりも装置表面側(支持機構よりも上方側)に位置されているため、異物や水による制御回路基板への悪影響は回避される。
このような構成の電子機器のより具体的な構成としては以下のものが掲げられる。つまり、前記隣接部は、複数のキーを備えたキー操作部であり、前記制御回路基板は、前記キー操作部用の制御回路基板であり、前記機器ケーシングの内部の、前記キー操作部に対向する位置に配置されているといった構成である。この構成では、回動ユニットをチルトアップさせると、この回動ユニットが操作キー側に向けて前進してくる(せり出す)ことになり、回動ユニットが操作キーに近付いてくることになるため、チルトアップ後に、回動ユニット(例えばLCDパネルを備えた表示ユニット)を見ながらのキーの操作性が良好になる。
また、前記機器ケーシングの上面には、前記回動ユニットの格納時に前記回動ユニットを収容する凹部が形成されており、前記機器ケーシングの上面には、前記回動ユニットの格納時に前記回動ユニットを収容する凹部が形成されており、前記回動ユニットの格納状態では、前記回動ユニットの上面が前記機器ケーシングの上面に対して面一となる構成となっている。これにより、この格納状態での電子機器の見映えの向上を図ることができる。
この場合、前記回動ユニットの表面のうち、回動動作時に前記凹部の縦壁に対向する領域が、湾曲面として形成されており、前記凹部の縦壁のうち、前記回動ユニットの前記領域に対向する領域が、前記湾曲面に沿って延びる湾曲面で形成されていれば、回動ユニットの格納状態では、この回動ユニットの前端面と凹部の縦壁との間の隙間が殆ど見えることがなく、電子機器の外観を良好に確保することができる。また、この回動動作時には、回動ユニットの前端部が凹部の縦壁に干渉してしまうこともなく円滑な回動動作が実現できる。
更に、前記回動ユニットが、回動軸心方向の寸法よりもそれに直交する寸法の方が長い縦型回動ユニットとして構成されている場合、回動ユニットの後端(回動中心から最も離れた部分)の回動方向移動距離に対する支持機構部分の回動角度を小さくすることができる。これにより、アームの長さにより回動中心から回動ユニットの後端までの距離(回動半径)を長くすることができるので、回動ユニットのチルトアップに要する力を小さくすることができる。そのため、ユーザがチルトアップ角度を調整する際の微調整も容易になる。
また、前記回動ユニットの具体的な構成としては、内部に液晶表示装置を備えた表示ユニットにより構成されている。
本発明では、回動ユニットの回動中心を、制御回路基板の配設位置よりも機器ケーシングの反表面側に設定している。このため、回動ユニットの格納状態で、この回動ユニットから延びるアームを挿通するために形成された開口から装置ケーシング内に異物や水が入り込んだ場合であっても、制御回路基板上に落下してしまうことがなくなり、この制御回路基板への悪影響を回避することができて、電子機器の耐久性及び信頼性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、ファクシミリ装置(本発明でいう電子機器)に対して本発明を適用した場合について説明する。
−ファクシミリ装置の概略構成−
図1及び図2は、本実施形態に係るファクシミリ装置1の外観を示す斜視図である。図1は回動ユニットとしての表示ユニット2の格納状態を示し、図2は表示ユニット2の最大チルトアップ状態を示している。
これら図に示すように、本形態に係るファクシミリ装置1は、上面の右奥側に表示ユニット2が設けられ、その手前側(ユーザ側)にキー操作部3が設けられている。つまり、装置上面の右側部分にユーザインタフェースを集中させてユーザの操作性を良好にしている。また、このファクシミリ装置1の上部の中央部から左側に亘る部分は、ファクシミリ送信時等に原稿画像の読み込みを行うためのスキャナ部4として構成されている。
更に、このファクシミリ装置1の前面(手前側の縦面)には、記録用紙をセットするための給紙開口5が形成されており、この給紙開口5にセットされた図示しない複数枚の記録用紙が上側から1枚ずつ装置1内に搬送され、この装置1内に収容されている後述するプリンタ機構(プリンタエンジン)によって所定の画像(ファクシミリ受信した画像や上記スキャナ部4で読み込んだ画像)が印刷されるようになっている。つまり、このプリンタ機構によって印刷される記録用紙は、装置1の内部で反転され、所定の印刷動作が行われた後に、上記給紙開口5から排出されることになる。また、本実施形態に係るファクシミリ装置1は、プリンタ機構としてインクジェット方式のものが搭載されている。また、他の方式(例えば電子写真方式)のプリンタ機構を搭載するようにしてもよい。
以下、ファクシミリ装置1の各部について詳細に説明する。
−表示ユニット2−
上記表示ユニット2は、横寸法よりも縦寸法の方が長く設定された所謂縦型表示パネルとして構成されている。詳しくは、この表示ユニット2は、樹脂製のユニットケーシング20の内部に、縦横比が4:3とされた縦長のLCDパネル21が収容された構成となっていると共に、ファクシミリ装置1の上面に対して起伏自在(チルトアップ自在)となるよう回動自在に支持されている(図2参照)。
また、図4(表示ユニット2及びキー操作部3を側方から見た断面図)に示すように、この表示ユニット2のユニットケーシング20の前端面2A(格納状態においてキー操作部3側に向いている面)は、この格納状態において、装置表面側(上側)に向かってキー操作部3側に向けて僅かに湾曲する湾曲面として形成されている。また、装置ケーシング11(機器ケーシング)の上面には、表示ユニット2を格納状態とする際にこの表示ユニット2を収容するための凹部12が形成されているが、この凹部12の前端側の縦壁12aも、装置表面側(上側)に向かってキー操作部3側に向けて僅かに湾曲する湾曲面として形成されている。これにより、表示ユニット2の格納状態では、表示ユニット2の前側の隙間(表示ユニット2の前端面2Aと凹部12の縦壁12aとの間の隙間)が外見上殆ど見えることがなく、装置の外観を良好にしている。
尚、表示ユニット2の具体的な外形寸法(上記ユニットケーシング20の寸法)としては、横寸法が約96mm、縦寸法が約134mm、厚さ寸法が約20mmに設定されている。また、上記凹部12の深さ寸法は上記表示ユニット2の厚さ寸法に略一致しており、この表示ユニット2の格納状態では、装置ケーシング11の上面と表示ユニット2の上面とが略面一となり、この格納状態での装置1の見映えの向上を図っている。尚、この表示ユニット2の支持構造の詳細については後述する。
また、上記LCDパネル21は、図示しないクリアカバー、LCDモジュール、LCDホルダ、拡散シート、バックライトLED等を備えた従来から周知の構成となっている。また、このLCDパネル21に表示される情報としては、現在の装置1の動作状態(「スキャニング中」や「ファクシミリ送信中」等といった表示)、通信時の相手側ファクシミリ番号、受信したファクシミリ画像などが掲げられる。尚、表示情報はこれらに限られるものではない。
−キー操作部3−
上記キー操作部3には、テンキーの他、モード選択キー、キャンセルキー等の種々のキーが備えられている。このキー操作部3は、図4に示すように、キートップ31及びゴムキー32を備えている。そして、このゴムキー32の下側の装置ケーシング11内部にはキー操作部用制御回路基板61が配設されている。このキー操作部用制御回路基板61は、装置ケーシング11の上面と平行な略水平状態に配置されており、図3(表示ユニット2の格納状態におけるユーザインタフェース部分の平面図)に破線で示すように、キー操作部3の形成領域に略等しい平面視略矩形状に形成されている。そして、このキー操作部用制御回路基板61の上面に上記ゴムキー32が当接するようになっている。このため、ユーザがキートップ31を押し込んだ際、ゴムキー32の下面とキー操作部用制御回路基板61の上面に印刷されたカーボンパターンとがショートし、スイッチがON状態となり、図示しないCPUに所定の指令信号(キー操作に伴う指令信号)が送信されるようになっている。
また、キー操作部3に配置されている各キーのうち最も奥側(表示ユニット2に最も近い側)に配置されているものは、上記装置ケーシング11の上面に形成されている上記凹部12の前端縁との間に所定寸法(図3における寸法t)を存している。これは、後述する表示ユニット2の支持機構では、表示ユニット2をチルトアップさせた際にその下端がキー操作部3側に向けて前進する(せり出す)ことになり(図5(表示ユニット2をチルトアップさせた状態での平面図)参照)、この状態で表示ユニット2の下端がキーを覆い隠してしまうことがないようにするためである。この場合、表示ユニット2の下端に近いキー操作部3のハードキー33の一部(表示部に近いキー)と、表示ユニット2の下端に表示されるソフトキー(GUIとして表示される機能キー)とを対応させるようにした場合、関係するソフトキーとハードキーとの距離が短くなり、その関連性等を視認しやすくなる。つまり、ユーザにとっては、ソフトキーに対応するハードキーとの対応関係を理解しやすく、操作を必要とするキーを明確にできる。
−スキャナ部4−
上記スキャナ部4は、透明なガラス等で成る図示しない原稿載置台上に載置された原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分であり、図示しない露光光源や結像レンズや光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)等を備えている。また、上記原稿載置台上には、ファクシミリ装置1の奥側端において水平方向に延びる回動軸によって回動自在に支持されたカバー41が備えられており、このカバー41の閉鎖(図1及び図2ではこのカバー41が閉鎖された状態を示している)によって、原稿載置台上に載置された原稿を原稿載置台に押さえ付けるようになっている。
−表示ユニット2の支持機構−
次に、上記表示ユニット2を回動自在に支持するための支持機構について説明する。図3は表示ユニット2の格納状態における装置右側部分(ユーザインタフェース部分)の平面図、図4は表示ユニット2の格納状態における表示ユニット2及びキー操作部3を側方から見た断面図(図3におけるIV−IV線に沿った断面図)である。また、図5は表示ユニット2の最大チルトアップ状態における装置右側部分(ユーザインタフェース部分)の平面図、図6は表示ユニット2の最大チルトアップ状態における表示ユニット2及びキー操作部3を側方から見た断面図(図5におけるVI−VI線に沿った断面図)である。更に、図7は、表示ユニット2を示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は側面図である。尚、以下の説明では、表示ユニット2を格納した状態でのユーザ側(装置手前側)を前方と呼び、反ユーザ側(装置奥側)を後方と呼ぶ、従って、表示ユニット2の格納状態においてキー操作部3側に向いている面が前面または前端面であり、装置奥側に向いている面が後面または後端面であるとする。尚、LCDパネル21の表示面は上面または表示面と呼び、反表示面側(格納状態での下面)は下面または背面と呼ぶこととする。
上記図4、図6及び図7に示すように、表示ユニット2の前端面2Aには、この前端面2Aの下部から前方へ延びる左右一対のアーム22,22が一体形成されている。このアーム22の形状としては、図7(b)に示すように、表示ユニット2が水平方向に延びる状態とした場合、つまり、表示ユニット2を格納状態とした場合において、表示ユニット2の前端面2Aの下部から水平方向に延びる第1水平部22aと、この第1水平部22aの前端から斜め上方に延びる傾斜部22bと、この傾斜部22bの前端から更に水平方向に延びる第2水平部22cとを備えている。そして、この第2水平部22cの前端部分の側面(相手側のアーム22の第2水平部22cに対向する面)には略円柱形状の回動軸部材22dが一体形成されている。
この表示ユニット2は、これらアーム22,22の先端に形成された回動軸部材22d,22dを回動中心として回動するように、ヒンジベース13,13(このヒンジベースが本発明でいう支持機構を構成している)によって回動自在に支持されている(図4及び図6参照)。このヒンジベース13,13は、上記各アーム22,22の回動軸部材22d,22dに対応した左右一対が本ファクシミリ装置1の装置ケーシング11に一体的に形成されており、その中央部に、上記回動軸部材22dを嵌め込むための開口が形成されている。つまり、一方のアーム22の回動軸部材22dが一方のヒンジベース13の開口に嵌め込まれて支持され、他方のアーム22の回動軸部材22dが他方のヒンジベース13の開口に嵌め込まれて支持されて、これら支持部分を回動中心として、表示ユニット2が装置ケーシング11に対して回動自在に支持されている。
そして、本形態の特徴とするところは、図4及び図6に示すように、上記キー操作部用制御回路基板61がキー操作部3に近接して配置されており、上記ヒンジベース13がキー操作部用制御回路基板61の下側(裏側)に配設されている点にある。つまり、各アーム22,22の回動軸部材22d,22dが、キー操作部用制御回路基板61の下側にそれぞれ配設されているヒンジベース13,13によって回動自在に支持されていて、表示ユニット2の回動中心が、キー操作部用制御回路基板61の配設位置よりもファクシミリ装置1の底部側に設定された構成となっている。
より詳しくは、上記表示ユニット2を格納状態とする際にこの表示ユニット2を収容するための上記凹部12の前端側の縦壁12aには、上記各アーム22,22を挿通するための開口12bが形成されている。また、この開口12bは、表示ユニット2の格納状態(図4の状態)から最大チルトアップ状態(図6の状態)までのアーム22,22の移動を許容するように(アーム22,22に干渉しないように)、比較的大きな開口として形成されている。そして、表示ユニット2が最大チルトアップ状態となった際の傾斜角度は水平面に対して例えば32.5°に設定されており、装置ケーシング11の内部には、表示ユニット2がこの位置までチルトアップした際に上記アーム22の第1水平部22aが当接するストッパ14が設けられている。また、この位置では、アーム22の第1水平部22aは上記開口12bの上端縁にも当接することになり、これによってもそれ以上の回動が阻止されるようになっている。上述の如く最大チルトアップ角度が設定されていることにより、この最大チルトアップ状態にあっては、装置ケーシング11の上面からの表示ユニット2の高さ寸法は約72mmとなる。尚、最大チルトアップ角度は上述したものに限らず、ユーザの視認性が良好に確保できる角度までの回動が可能となるように設定される。
尚、表示ユニット2の回動位置とアーム22の各部22a,22b,22cとの関係について説明すると、表示ユニット2が格納状態にある際には、図4に示すように上記第1水平部22aが水平状態となり、この第1水平部22aの下端縁よりも下方にアーム22が突出することがない。このため、ヒンジ機構部分の直下方に他の部品を配置するといったレイアウトが可能であり、装置ケーシング11内のスペースの有効利用が図れるようになっている。一方、表示ユニット2が最大チルトアップ状態にある際には、図6に示すように上記傾斜部22bが水平状態となってキー操作部用制御回路基板61の下面に極近接し且つこれと平行な状態となる。このため、傾斜部22bをキー操作部用制御回路基板61に接触させることなしに、この両者間の隙間を可能な限り狭めることができ、これによってもスペースの有効利用が図れるようになっている。これら効果を奏するための構成として、上記第1水平部22aと傾斜部22bとが成す角度、及び傾斜部22bと第2水平部22cとが成す角度を、表示ユニット2の最大チルトアップ状態の傾斜角度(上記32.5°)に一致させるようにしている。
一方、表示ユニット2の背面2Bには、この表示ユニット2がチルトアップした際にそのチルトアップ状態を維持するための脚部23が一体形成されている。この脚部23は、側面視(回動軸心方向から見た形状:図7(b)参照)が略円弧形状の板材で成っており、その上端は、表示ユニット2の背面2Bにおいて、表示ユニット2の後端面2C近傍位置であって、且つ平面視における右側端近傍位置(装置ケーシング11の幅方向の一端側近傍位置:図7(a)における破線参照)に接続されている。また、この円弧形状の脚部23の円弧中心は上記回動軸部材22dの中心(チルトアップ時の回動中心)に一致している。
この脚部23を利用したチルトアップ状態の維持機構は以下のとおりである。装置ケーシング11に形成されている上記凹部12(表示ユニット2を格納するための凹部)の底面であって上記脚部23に対応する箇所には、この脚部23を挿通するための脚部挿通開口12cが形成されている。図8は、この脚部挿通開口12cにおいて装置ケーシング11を切断した斜視図である。この図に示すように、装置ケーシング11には、上記脚部23を収容するための脚部収容空間Aが設けられており、この脚部収容空間Aは、ファクシミリ装置1を構成する他の機器(プリンタ機構や制御回路基板など)から隔壁7によって隔離されている。この隔壁7については後述する。
そして、上記脚部挿通開口12cの近傍位置には、表示ユニット2をチルトアップさせた際にその姿勢を維持させるための維持機構が設けられている。この維持機構は、表示ユニット2の背面から延びる上記脚部23をその厚さ方向から挟持することによって上記チルトアップ状態を維持する構成となっている。
具体的には、図9(脚部挿通開口12c周辺の平面図)に示すように、脚部23(図9では仮想線で示す)の一方の面に当接する固定パッド81と、脚部23の他方の面に当接する可動パッド82とを備えた構成となっている。上記固定パッド81は脚部挿通開口12cの奥部において装置ケーシング11に移動不能に固定されている。一方、可動パッド82は、上記固定パッド81に対向する位置に配置されていると共にパッドホルダ83に保持されている。このパッドホルダ83は、装置ケーシング11に形成された開口に挿通するピン84を備えており、このピン84の外周部にコイルスプリング85が装着されている。このコイルスプリング85は上記パッドホルダ83と装置ケーシング11との間に縮装されており、その付勢力はパッドホルダ83を固定パッド81側に向けて移動させるように作用している。これによって可動パッド82が固定パッド81側へ押圧され、この固定パッド81との間で脚部23を挟持する構成となっている。このような構成により、表示ユニット2のチルトアップ角度が如何なる角度であってもそのチルトアップ状態を維持させることが可能になっている。尚、上述した如く、上記脚部23の上端は、表示ユニット2の背面2Bにおいて、表示ユニット2の後端面2C近傍位置(回動半径の最も大きくなる箇所)に設定されているため、各パッド81,82による脚部23の挟持力は比較的小さくても十分にチルトアップ状態を支えることが可能になっている。また、上述した如く、脚部23の円弧中心は上記回動軸部材22dの中心(チルトアップ時の回動中心)に一致しているため、チルトアップ動作時における脚部挿通開口12c内での脚部23の通過箇所は一定個所となっている(図9における仮想線で示す箇所のみを通過する)。このため、脚部挿通開口12cの開口形状としては脚部23の断面形状よりも僅かに大きくしておけばよく、この開口面積の小型化が図れる。また、各パッド81,82の形状も小さくて済む。
次に、上記隔壁7の概略構成について図10を用いて説明する。この図10では、隔壁7及び後述する表示ユニット用制御回路基板62のみを実線で示し、装置ケーシング11の外観を仮想線で、また、プリンタ機構のインクジェットヘッド91及びカートリッジ92を一点鎖線でそれぞれ示している。このインクジェットヘッド91及びカートリッジ92は、印刷動作時に左右方向(主走査方向)へ往復移動しながら記録用紙に向けてインク滴を吐出して印刷を行うものであり、この主走査方向の図中の左端がホームポジション位置であり、図中の右端がカートリッジ交換作業時の位置となっている。また、この図10では、隔壁7の構成及びその機能を理解しやすくするためにその形状を簡略化している。
この図10に示すように、隔壁7は、縦隔壁71と横隔壁72とを備えている。ここで、縦隔壁71は複数の縦壁によって構成され、その主な機能は、プリンタ機構と上記脚部収容空間Aとを隔離することである。一方、横隔壁72は水平方向に延びる横壁によって構成され、その主な機能は、プリンタ機構と、上記スキャナ部4及びキー操作部用制御回路基板61とを隔離することである。以下に詳しく説明する。
縦隔壁71は、プリンタ機構の左右両側及び装置奥側を囲む複数の縦壁によって構成されており、装置前方を開放している。この開放部分は上記給紙開口5に繋がっており、装置手前側からの給紙を可能にしている。また、このように縦隔壁71の装置前方が開放されているために、装置ケーシング11の前面パネル11a(図1参照)を開放することによってプリンタ機構の収容空間が前方側に開放されることになり、これによって装置前方側からのカートリッジ交換等の作業が行えるようになっている。
そして、この縦隔壁71には上記脚部収容空間Aを区画形成するための屈曲部73が備えられている。この屈曲部73は、上記表示ユニット2の設置部分の下側に設けられており、縦隔壁71の右側壁71aの奥側(後側)端から装置1の幅方向中側に僅かに延びる第1屈曲部71bと、この第1屈曲部71bの先端から装置奥側に延びる第2屈曲部71cとを備えている。このような形状の屈曲部73が備えられていることにより、この部分において、プリンタ機構と脚部収容空間Aとが水平方向で隔離されている。このため、プリンタ機構からインク飛沫が飛散した場合に、この飛沫が脚部収容空間Aに入り込み脚部挿通開口12cを経て装置外部に流れ出てしまうといったことを阻止できる。
更に、縦隔壁71における上記キー操作部3の設置部分の下側では、上記右側壁71aが、装置ケーシング11の側面パネルPとの間に所定空間を存するようにこの側面パネルPから僅かに後退した位置にある。そして、この装置ケーシング11の側面パネルPと右側壁71aとの間の空間に、縦型に配置された表示ユニット用制御回路基板62が収容されている。これにより、この部分において、プリンタ機構と表示ユニット用制御回路基板62とが水平方向で隔離されている。つまり、プリンタ機構から飛散したインク飛沫が表示ユニット用制御回路基板62に付着して装置の誤動作を招くといったことを阻止している。
一方、横隔壁72は、上記縦隔壁71によって囲まれている空間(プリンタ機構の収容空間)の上側全体を覆うように水平方向に延びており、上記縦隔壁71に形成されている屈曲部73の上方も覆うようになっている。つまり、上記脚部収容空間Aの上壁として機能している。そして、上記スキャナ部4及びキー操作部用制御回路基板61は、この縦隔壁71の上方に配設されており、プリンタ機構と、スキャナ部4及びキー操作部用制御回路基板61とが上下方向で隔離されている。つまり、プリンタ機構から飛散したインク飛沫がスキャナ部4に入り込んで画像読み込み動作に支障を招いたり、このインク飛沫がキー操作部用制御回路基板61に付着して装置の誤動作を招くといったことを阻止している。尚、この横隔壁72には、脚部23を通過させるための開口74が上記脚部挿通開口12cに対応した位置に形成されている。
−表示ユニット2のチルトアップ動作−
次に、上述の如く構成されたファクシミリ装置1における表示ユニット2のチルトアップ動作について説明する。
先ず、図1に示すように表示ユニット2が格納状態にある状態で、LCDパネル21の視認性を高めるべく表示ユニット2をチルトアップさせる際、ユーザは表示ユニット2の後端縁を把持し、この後端縁を手前側に引くようにして表示ユニット2を回動させる。上記凹部12の後端側の縦壁にはこのチルトアップ操作時にユーザが指を差し込むための差込部12dが形成されており、ユーザはこの差込部12dに指を差し込んで表示ユニット2の後端縁を把持する。このチルトアップ操作により、表示ユニット2は、上記アーム22,22に設けられている回動軸部材22d,22dを回動中心に回動してチルトアップしてくる。このチルトアップ動作に伴い、表示ユニット2の背面に一体形成されている上記脚部23は、上記各パッド81,82によって挟持され、これらパッド81,82に対して摺動しながら、脚部挿通開口12cから次第に抜け出してくる。
また、上述した如く、上記ユニットケーシング20の前端面2A及び、この前端面2Aに対向する凹部12の縦壁12aは、共に、装置表面側(上側)に向かってキー操作部3側に向けて僅かに湾曲する湾曲面として形成されているため、このチルトアップ時には、表示ユニット2が凹部12の縦壁12aに接触(干渉)することなく回動することになる(図6参照)。
その後、ユーザは任意のチルトアップ位置で操作を解除することにより所望のチルトアップ状態が得られる。このとき、脚部23は各パッド81,82によって挟持されているため、このチルトアップ状態が安定的に維持される。特に、本実施形態の如く、縦型の表示ユニット2を採用した場合には、横型のものに比べて、回動軸と重心位置との距離が長くなるため重力による回転モーメントが大きく作用してしまう傾向があるが、上記パッド81,82を使用した維持機構(表示ユニット2の重心位置よりも外周側の回動軌跡上で脚部23を挟持してチルトアップ状態を維持する構成)によってチルトアップ状態を安定的に維持できる。
また、上述したように、表示ユニット2の回動中心は、キー操作部3の下方であって且つキー操作部用制御回路基板61の下方に設定されているために、上記チルトアップ動作に伴って、表示ユニット2の下端(前端面)がキー操作部3側に向けて前進してくる(せり出す)ことになる(図5及び図6参照)。つまり、表示ユニット2がキー操作部3に近付いてくることになるので、チルトアップ後に、LCDパネル21を見ながらのキーの操作性が良好になる。
更に、表示ユニット2は、アーム22を介して回動自在に支持されているため、この表示ユニット2の回動中心と表示ユニット2の後端面2C(チルトアップさせた際の上面)との距離を長くすることができる。これにより、表示ユニット2の後端面2Cの回動方向移動距離に対するヒンジ機構の回動角度を小さくすることができる。さらに、アームの長さにより回動中心から回動ユニットの後端までの距離(回動半径)を長くすることができるので、回動ユニットのチルトアップに要する力を小さくすることができる。そのため、ユーザがチルトアップ角度を調整する際の微調整も容易になる。特に、本実施形態では、縦型の表示ユニット2を採用しているのでこの効果は顕著であり、チルトアップするための作用力を軽減させる特別なヒンジ機構を備えさせる必要がなくなって装置のコンパクト化に貢献できる。
以上説明してきたように、本形態では、表示ユニット2の回動中心が、キー操作部用制御回路基板61の配設位置よりもファクシミリ装置1の底部側に設定されている。このため、表示ユニット2の格納状態で、この表示ユニット2の前端面2Aと上記凹部12の前端側の縦壁12aとの間から異物や水が入り込んで、これが開口12bを通って装置ケーシング11の内部に入り込んだ場合であっても、キー操作部用制御回路基板61上に落下してしまうことがなく、このキー操作部用制御回路基板61への悪影響を回避することができる。
また、上述の如く表示ユニット2の回動中心位置を設定したことにより、この回動中心の鉛直上方位置や、この回動中心の鉛直上方位置よりも更に表示ユニット2寄りにキートップ31及びゴムキー32を配置することが可能になる。具体的には図4及び図6に示すように、キー操作部3に備えられている各キートップ31及びゴムキー32のうち最も表示ユニット2に近いものは、表示ユニット2の回動中心の鉛直上方位置(表示ユニット2の回動中心に対面する位置)よりも更に表示ユニット2寄りの位置に配置されている。従来のように表示ユニットの回動中心が制御回路基板の上側に位置しているものでは、図13からも明らかなように、キートップmは、表示ユニットaの回動中心(回動軸b)の鉛直上方位置よりも表示ユニットaから離れる側(図13における左側)の位置に配置せねばならず、キー配列が可能な面積を拡大することは困難であった。これに対し、本形態の構成によれば、これまでキー配置が不可能であった領域にもキートップ31及びゴムキー32を配置することができ、キー配列が可能な面積を拡大できてキートップ31の大きさやキーピッチの設計自由度を拡大することができる。その結果、大型のキートップ31を大きなキーピッチで配置することが可能となり、ユーザが操作しやすいキー操作部3を提供することができる。
また、表示ユニット2のチルトアップ時におけるこの表示ユニット2のせり出し量を大きくしようとする場合には、上記アーム22,22の長さを長く設定することになり、また、このチルトアップ状態での表示ユニット2の下端と装置ケーシング11の上面との間に隙間が生じないようにするためには、表示ユニット2の回動中心を装置1内の底部付近に設定することが必要になってくる。この場合、従来のように表示ユニットの回動中心が制御回路基板の配設位置よりも上方に位置していると、この制御回路基板も装置内の底部付近に配置することが必要になり、上記キートップと制御回路基板との距離が長くなってキー操作部の大型化(キー操作部の厚み寸法の増加:図13(a)における寸法t1参照)やキー操作力の伝達不良を招く可能性がある。これに対し、本実施形態のように、表示ユニット2の回動中心をキー操作部用制御回路基板61の配設位置よりもファクシミリ装置1の底部側に設定しておけば、上記回動中心位置が、キートップ31とキー操作部用制御回路基板61との距離に影響を与えることがない。このため、キー操作部3の小型化(キー操作部3の厚み寸法が小さくなることによる薄型化:図4における寸法T参照)に伴ってファクシミリ装置1全体としても薄型化を図ることが可能である。また、キートップとキー操作部用制御回路基板61との距離を短くすることができ、キー操作力の伝達を良好に行うことができて、動作の信頼性の向上を図ることもできる。
−その他の実施形態−
以上説明した実施形態では、ファクシミリ装置1に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、電話機やノート型パーソナルコンピュータ等といった各種の電子機器であって、チルトアップ自在な表示ユニットを備えたものに適用可能である。また、回動自在に支持されるユニットとしては、表示ユニットに限らず、各種の操作キーを備えた操作ユニットであってもよい。また、表示ユニットと操作ユニットとを兼用した回動ユニットに対して適用することも可能である。
また、上記実施形態では、表示ユニット2の前側にキー操作部3が配設されたファクシミリ装置1に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、表示ユニット2の前側にキー操作部3が配設されていない電子機器に対しても適用可能である。つまり、アーム22の回動軸部材22dと装置ケーシング11との間に配置される制御回路基板としては、キー操作部用以外のものを適用してもよい。
更に、本発明の効果を奏するための表示ユニット2の回動中心位置としては、制御回路基板61の下側に限らず、この制御回路基板61の板面を含む仮想平面よりも下側に設定しておればよい。また、装置ケーシング11の上面としては、水平方向に延びる面で構成されているものに限らず、傾斜面で形成されている場合もある。
実施形態に係るファクシミリ装置であって、表示ユニットの格納状態を示す斜視図である。 実施形態に係るファクシミリ装置であって、表示ユニットの最大チルトアップ状態を示す斜視図である。 表示ユニットの格納状態における装置のユーザインタフェース部分の平面図である。 表示ユニットの格納状態における表示ユニット及びキー操作部を側方から見た断面図である。 表示ユニットの最大チルトアップ状態における装置のユーザインタフェース部分の平面図である。 表示ユニットの最大チルトアップ状態における表示ユニット及びキー操作部を側方から見た断面図である。 表示ユニットを示す図であって(a)は正面図、(b)は側面図である。 脚部挿通開口部分において装置ケーシングを切断した斜視図である。 脚部挿通開口周辺を示す平面図である。 装置内に配置された各隔壁を説明するための概略構成図である。 従来例における表示ユニット及びその周辺を側方から見た概略図である。 他の従来例における表示ユニット及びその周辺を側方から見た概略図である。 更に他の従来例における表示ユニット及びその周辺を側方から見た概略図である。
符号の説明
1 ファクシミリ装置(電子機器)
11 装置ケーシング(機器ケーシング)
12 凹部
12a 縦壁
13 ヒンジベース(支持機構)
2 表示ユニット(回動ユニット)
22 アーム
22d 回動軸部材
2A 前端面
2B 背面
3 キー操作部
61 キー操作部用制御回路基板

Claims (8)

  1. 機器ケーシングと、前記機器ケーシングの上面より上方に起伏する回動ユニットと、前記機器ケーシングの上面のうち前記回動ユニットに隣接した隣接部に対して下方に配置された制御回路基板とを備え、
    前記回動ユニットは、支持部を備え、前記制御回路基板の下方に配置された支持機構によって前記支持部の先端部を回転中心として回動自在に支持されたことにより、前記機器ケーシングの上面より上方に起伏することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記支持部は、前記機器ケーシングを貫通して前記機器ケーシングの内部に延びるアームであり、
    前記回動ユニットは、前記アームが前記アームの先端部を回転中心として前記支持機構によって回動自在に支持されたことにより、前記制御回路基板より下方側の位置を回動中心として起伏する構成となっていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2記載の電子機器において、
    前記制御回路基板は、前記隣接部に沿って水平方向に延びるように配置されていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜3のうちの何れか一つに記載の電子機器において、
    前記隣接部は、複数のキーを備えたキー操作部であり、
    前記制御回路基板は、前記キー操作部用の制御回路基板であり、前記機器ケーシングの内部の、前記キー操作部に対向する位置に配置されていることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1〜4のうちの何れか一つに記載の電子機器において、
    前記機器ケーシングの上面には、前記回動ユニットの格納時に前記回動ユニットを収容する凹部が形成されており、
    前記回動ユニットの格納状態では、前記回動ユニットの上面が前記機器ケーシングの上面に対して面一となる構成となっていることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5記載の電子機器において、
    前記回動ユニットの表面のうち、回動動作時に前記凹部の縦壁に対向する領域は、湾曲面として形成されており、前記凹部の縦壁のうち、前記回動ユニットの前記領域に対向する領域は、前記湾曲面に沿って延びる湾曲面で形成されていることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1〜6のうちの何れか一つに記載の電子機器において、
    前記回動ユニットは、回動軸心方向の寸法よりもそれに直交する寸法の方が長い縦型回動ユニットとして構成されていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1〜7のうちの何れか一つに記載の電子機器において、
    前記回動ユニットは、内部に液晶表示装置を備えた表示ユニットにより構成されていることを特徴とする電子機器。
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