JP5509903B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転させることにより表示角度を変更可能な表示装置に関する。
従来より、プリンタや、スキャン機能、コピー機能、印刷機能を備えたいわゆる複合機などの画像記録装置等の機器の本体に回動自在に取り付けられ、表示角度を変更可能なパネル状の表示装置が提供されている。この種の表示装置には、表示角度変更後の表示装置を保持する保持機構と、保持機構の解除用の操作部とが備えられたものがある。ユーザは、操作部を押し操作やスライド操作して表示装置の保持を解除し、表示装置を回転させる。
表示装置を保持する保持機構には、例えば、ギアとギアのストッパとを備え、ギアとストッパとの一方が他方の回転を止めるラチェット機構や、表示装置との間に摩擦力を生じさせることで表示装置を保持するものがある。
例えば、ラチェット機構が用いられる場合は、ギアとストッパとの一方は表示装置に取り付けられ、他方は上記機器の本体に取り付けられ、さらに、ギアとストッパとの一方は、ラチェット機構の解除を可能とするために、他方と係合する係合姿勢と、他方と係合しない非係合姿勢とに姿勢変化可能に表示装置又は本体に取り付けられる。姿勢変化可能なギア又はストッパは、リンク機構により操作部と連動するように構成され、操作部が操作されることにより係合姿勢から非係合姿勢に姿勢変化する。
この種の表示装置には、操作部が表示装置に設けられたものと、操作部が機器の本体に設けられたものとがある。特許文献1には、表示装置ではなく操作パネルについての技術ではあるが、上記操作部が操作パネルに設けられたものが記載されている。操作パネルは、操作部である一対のボタンの一方が操作パネルの表示面に交差する左右両側面の一方にそれぞれ設けられている。ユーザは、表示角度を変える場合は、ボタンに指を当てて操作パネルを掴んで保持機構を解除し、操作パネルを掴んだままで操作パネルを回転させる。
特許文献1に記載された技術を表示装置に用いると、表示装置の表示角度を変える場合において、表示装置の保持を解除する動作と、表示装置を回転させる動作とを、表示装置を掴んで回転させるという一連の動作として行うことができる表示装置を実現できる。従って、特許文献1に記載された技術を用いた表示装置では、操作部を本体に設け操作部を操作してから表示装置を回転させる構成の表示装置に比べ、表示角度の変更にかかる手間が少なく、使い勝手がよい。
特開平5−114281号公報
特許文献1に記載された技術を用いた表示装置では、操作部が表示面に交差する側面に設けられるから、ユーザによる操作部の視認が困難であり、保持の解除が必要でない表示装置と誤認する虞や、ユーザが保持機構の解除を忘れる虞がある。保持機構が解除されないままユーザが表示装置を回転させようとして表示装置に力を加えると、表示装置が破損することがある。
操作部を本体に設けた表示装置では、ユーザに操作部を容易に視認させることができるが、使い勝手が悪くなる。また、ユーザが保持機構の解除を忘れる虞や、操作部が保持機構を解除するためのものとユーザが認識しない場合がある。つまり、操作部が本体に設けられた表示装置では、使い勝手が悪い上に破損の虞もある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、使い勝手がよく、且つ、ユーザによる破損の虞が少ない表示装置を提供することを目的とする。
(1) 上記目的を達成するために、本発明の表示装置は、表示面を有する表示パネルと、当該表示パネルを支持するケースと、当該ケースを第1姿勢と第2姿勢との間で回動可能に支持する本体と、第1姿勢と第2姿勢との間で上記ケースを保持する保持機構と、当該保持機構の解除用のボタンと、当該ボタンと連動して上記保持機構を解除するリンク機構とを備える。
上記ケースは、上記表示パネルの表示面を外部から視認可能に露出させるように上記表示パネルを支持する。上記ボタンは、上記ケースの回動先端部の上記表示パネルの表示面が露出する側に、回動方向に向かって押し込み可能に取り付けられる。上記リンク機構は、上記ボタンの押し込み動作に連動して上記保持機構を解除する。ユーザにより上記ボタンが押されると、上記リンク機構により上記保持機構が解除され、その後、上記ボタンが押される力により表示装置が回転し、表示角度が変わる。
本発明では、上記ボタンを押す1つの動作により、上記保持機構の解除と、表示装置の回転とを行うことができ、使い勝手のよい表示装置が実現される。
また、上記ボタンを上記表示パネルの表示面が露出する側に設けているから、上記ボタンをユーザに容易に視認させることができ、さらに、上記ケースの回動先端部に上記ボタンを設けるから、表示装置を回転させて表示角度を変えることを望むユーザに対して、上記ボタンを押すことを促すことができる。つまり、表示装置を回転させるために表示装置を押そうとするユーザは、通常、上記ケースのうちでも回動の支点から最も遠い回動先端部を押そうとするので、この回動先端部に上記ボタンが設けられることにより、上記ボタンを押すことをユーザに促すことができるのである。上記ボタンを押すことをユーザに促す効果は、上記保持機構の解除が必要であることを知っているユーザのみならず、知らないユーザに対しても発揮される。上述のように、上記ボタンをユーザに容易に視認させることができ、且つ、上記ボタンを押すことをユーザに促すことができるので、ユーザによる破損の虞の少ない表示装置が実現される。
(2) 上記ボタンは、上記ケースの回動軸線に沿う方向における上記ケースの全長に渡って設けられることが望ましい。上記表示パネルの表示面が露出する側における上記ケースの一面の回動先端部の全領域が上記ボタンにより覆われるので、上記ボタンを押すことをユーザに促す効果を高めることができ、その結果、ユーザによる破損の虞を更に低減できるからである。
(3) 上記ボタンは、上記表示パネルの表示面側に露出し押し操作を受ける基部と、当該基部が押し込まれる向きに当該基部に突設されると共に上記ケースの回動軸線に沿う方向に並ぶ複数の突出部とを備える。上記リンク機構は、上記突出部とそれぞれ摺接する複数の受け部を有し上記回動軸線に沿う方向にスライド可能なスライド部材と、当該スライド部材のスライドに連動して上記保持機構を解除するリンク部材とを備える。
上記各突出部と上記各受け部とは、互いに摺接する第1摺接面と第2摺接面との一方をそれぞれ備える。当該第1摺接面と第2摺接面とは、上記ボタンが押し込まれる押し込み方向及び上記スライド部材の上記スライド方向に対して傾斜する。
上記第1摺接面と第2摺接面とは、上記ボタンが押し込まれる押し込み方向及び上記回動軸線に沿う方向に対して傾斜するから、上記ボタンの押し込み方向の変化を上記回動軸線に沿う方向の変化に変えることができる。上記ケースの厚み方向である上記押し込み方向にリンク部材を移動させる構成では、上記ケースの厚みを厚くしなければ上記リンク部材の可動範囲を確保できないが、上記ボタンの押し込み方向の変化を上記回動軸線に沿う方向の変化に変えることで、上記リンク部材を上記表示パネルの表示面に沿う面内で移動させることができ、その結果、上記ケースの厚みを厚くすることなく上記リンク部材により保持機構を解除することができ、薄型化した表示装置を実現できる。
また、上記回動軸線に沿う方向に並ぶ上記複数の突出部を複数の受け部で受けることで、上記ボタンに加えられた力が上記回動軸線に沿う方向において分散して上記スライド部材に伝達され、上記回動軸線に沿う方向において上記スライド部材に加わる力の均一化を図ることができ、スライド部材が傾くことを防止でき、また、上記ボタンの基部に複数の突出部を設けることで、上記スライド方向において上記ボタンの基部が撓むことを防止でき、その結果、上記スライド部材を上記スライド方向にスムースにスライドさせることができると共に、上記ボタンの基部を薄くして表示装置を薄型化することができる。
(4) 上記ケースは、上記スライド部材と摺接する第3の摺接面を備え、当該第3の摺接面は、上記ボタンが押し込まれる押し込み方向及び上記スライド部材のスライド方向に対して傾斜することが望ましい。上記スライド部材の摺動抵抗の増加を抑えながら、上記押し込み方向に対して上記スライド部材を支持できるからである。
(5) 入力を受け付けるタッチパネルを上記表示パネルに積層した表示装置に本発明を用いることが望ましい。ユーザにより上記タッチパネルが押された際に、上記保持機構により表示装置が保持されることにより表示角度が変わることを防止できるからである。
ボタンを押すという1つの動作で保持機構の解除と表示角度の変更とを行うことができ、また、保持機構が解除されない状態でユーザにより回転される虞が少なくなり、その結果、使い勝手が良く、且つ、ユーザによる破損の虞が少ない表示装置が実現される。
本実施形態の表示装置を備えた複合機の斜視図である。 第1姿勢にあるときの表示装置の斜視図である。 第2姿勢にあるときの表示装置の斜視図である。 カバー及び表示パネルがない状態の表示装置の斜視図である。 カバー、表示パネル及びボタンがない状態の表示装置の斜視図である。 ボタン、リンク機構及びベースの斜視図である。 上端部が破断した表示装置の斜視図である。 右端部が破断した表示装置の斜視図である。 ラチェット機構を示す図である。 変形例を示す斜視図で、(A)は変形例1を、(B)は変形例2を示す。
以下、適宜図面が参照され、本発明の表示装置20の好ましい実施形態についての説明がされる。また、以下では、本発明の表示装置20を画像記録装置である複合機1に用いた例が説明される。複合機1は、後述するように、スキャン機能、印刷機能、コピー機能、ファックス機能を備える。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例であり、本発明は本実施形態に限定されず、プリンタなど複合機1以外の画像記録装置や、表示装置20が取り付けられる筐体を備えた他の機器に用いられることができる。
複合機1は、図1に示されたように、外形直方体状に形成される。以下では、複合機1の高さ方向が上下方向5と定義され、奥行き方向が前後方向6と定義され、幅方向が左右方向9と定義されて説明がされる。
複合機1は、大別して、外形を形成する本体10及び天板2と、本体10に収納された図示されないスキャナ部及びプリンタ部と、記録用紙などの被記録媒体を収納する給紙カセット3と、スキャナ部及びプリンタ部の動作を制御する図示されない制御部と、を備える。本体10の前面11には給紙カセット3を引き出すための開口12が開設される。本体10における開口12の奥には、図示されないガイドレールが前後方向6に設けられる。給紙カセット3の左右両側面には、ガイドレールに嵌合する図示されない嵌合部が設けられる。ユーザは、給紙カセット3を手前に引き出すことで被記録媒体を給紙カセット3にセットする。制御部は、例えば、本体10に収納された制御基板に実装されるマイコンや種々の電子部品により実現される。本発明は、制御に関するものではないので、制御部による複合機1の具体的な制御については説明が省略される。
天板2は、本体10の上面の後部側に載置され、蝶番などの図示されないヒンジ部材を用いて後端が本体10に取り付けられる。つまり、天板2は、後端を支点に回転するように本体10に取り付けられる。天板2の前端部には、ユーザが指を掛ける引掛部2Bが設けられる。図示例では、引掛部2Bは、天板2の上面2Aから盛り上がるように設けられている。ユーザは、引掛部2Bに指を掛けることで天板2を開き、画像取り込みを行いたい原稿を天板2と本体10との間にセットする。セットされた原稿の画像は、スキャナ部により走査されて画像データとして取り込まれる。スキャナ部には周知の構成のものが用いられ、詳細は省略される。
本体10には、パソコンやデジタルカメラなどの他の機器や電話回線との接続用の図示されないコネクタが設けられる。スキャナ部により取り込まれた画像データは、コネクタからパソコンなどの他の機器に転送されたり、電話回線に送出されたり、プリンタ部により、給紙カセット3にセットされた被記録媒体に画像として記録される。また、プリンタ部は、パソコンなどの他の機器や電話回線から入力した画像データを被記録媒体に画像として記録する。すなわち、スキャナ部及びプリンタ部により、スキャン機能、印刷機能、コピー機能、ファックス機能が実現される。プリンタ部には、周知の構成のものが用いられる。例えば、給紙カセット3から画像を記録する記録部に被記録媒体を搬送する給紙搬送路と、画像が記録された被記録媒体を記録部から排出する排紙搬送路と、被記録媒体を給紙カセット3から給紙搬送路に送り出す給紙ローラ及び被記録媒体を搬送する複数の搬送ローラと、によりプリンタ部が構成される。
以下、表示装置20と、表示装置20が取り付けられる本体10と、表示装置20を本体10に取り付けるための取付部材4及び操作カバー18とについて詳しく説明がされる。
[本体10]
本体10の上部の前端部14には、図4に示された取付部材4を取り付けるための窪みである図示されない取付部が設けられる。当該取付部の周壁には、上述された制御基板と後述される操作基板とを電気的に接続するための第1の接続ケーブルが挿通される図示されない挿通孔が貫設される。
[取付部材4]
取付部材4は、本体10に設けた上述の取付部に嵌め込まれ、取付ねじや、スナップフィット用の係合爪などを用いて本体10に取り付けられる。取付部材4には、表示装置20が嵌め込まれる凹所4Aが設けられる。取付部材4における凹所4Aの左右方向9の両脇には、表示装置20を回動自在に支持するための軸受17A、17Bが設けられる。図4において、凹所4Aの右側に設けられた軸受17Aは、丸筒状に形成され、凹所4Aの左側に設けられた軸受17Bは、操作カバー18の外部に露出する側の面である表面側に開放された凹所状に形成される。軸受17A、17Bには、後述するように表示装置20が備える左右一対の支軸25の一方がそれぞれ嵌め込まれる。つまり、表示装置20は軸受17A、17Bにより回動自在に支持される。
[操作カバー18]
操作カバー18は、取付部材4の表面側に、スナップフィット用の係合爪などを用いて装着され、軸受17A、17Bを覆う。つまり、操作カバー18は、軸受17A、17Bをユーザから隠すと共に、軸受17Bの開口を塞ぎ、表示装置20に設けた後述の支軸25を凹所4A内に閉じ込めて表示装置20がユーザにより取り外せないようにする。また、操作カバー18は、操作カバー18と天板2との一体感を醸し出すために、外部に露出する表面が天板2の上面2Aと面一になるように形成される。
操作カバー18には、図1に示されたように、表示装置20を外部に露出させる露出窓18Aと、操作スイッチを外部に露出させる開口18Bとが開設される。ユーザは、外部に露出した操作スイッチを操作することによりファックス番号の入力や、コピーや印刷の開始、印刷枚数の設定等、種々の設定入力を行う。
[表示装置20]
表示装置20は、表示パネル21と、表示パネル21を保持するケース22と、本発明の保持機構に相当するラチェット機構30と、ラチェット機構30の解除用のボタン26と、ボタン26の押し操作に連動してラチェット機構30を解除するリンク機構40とを備える。
[表示パネル21]
表示パネル21にはパネル状のものが用いられる。例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイなどが表示パネル21に用いられる。但し、表示パネル21は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに限られるものではなく、パネル状のものであればよい。液晶ディスプレイなどが表示パネル21に用いられる場合は、歩留まりなどを考慮して表示パネル21は矩形状に形成される。但し、三角形や五角形などの多角形や、円形など、矩形以外の形状に表示パネル21を形成することもできる。以下では、矩形板状の液晶ディスプレが表示パネル21に用いられたものとして説明がされる。また、以下では、表示パネル21の厚み方向が表示装置20の前後方向7として定義され、表示パネル21の表示面の一辺に沿う方向のうち短手方向が表示装置20の上下方向8として定義され、説明がされる。表示装置20は、後述するように、表示パネル21の長手方向が複合機1の左右方向9に一致するように本体10に取り付けられる。
表示パネル21の表示面である前面側には、図示しない透明なタッチパネルが重ねられる。タッチパネルには、抵抗膜方式や静電容量結合方式のものなど種々の方式のものが使用可能である。つまり、ユーザの指が触れただけで入力を受け付けるタッチパネルや、ユーザに押し操作されることで入力を受け付けるタッチパネルが用いられる。タッチパネルの構成は周知であるから、詳細は省略される。
ユーザは、透明なタッチパネルを介して表示パネル21に表示された文字や図形を視認する。ユーザは、表示パネル21に表示された文字や図形に誘導されてタッチパネルや操作スイッチを操作する。ユーザがタッチパネルを押すことで入力が行われると、当該入力が上述の接続ケーブルを介して制御部に入力され、スキャナ部やプリンタ部が動作する。なお、タッチパネルにおいて全ての操作入力が行われる構成を採用することで、上述の操作スイッチを省くことができる。
[ケース22]
ケース22は、図3又は図4に示されたように、合成樹脂材料で矩形板状に形成されたベース23と、ベース23の前面側に、図示されない取付ネジと、後述の引掛爪及び爪受け23Dとを用いて取着される合成樹脂成形品であるカバー24とを備え、前後方向7の厚みの薄い外形直方体状の箱に形成される。
ベース23の下端部には、上記取付ネジが挿通される挿通孔23Aが貫設され、ベース23の上端面には、カバー24の上端面に突設した図示されない引掛爪が引っ掛かる左右一対の爪受け23Dが設けられる。カバー24の下端部における上述の挿通孔23Aに対応する位置には、取付ねじがねじ込まれる図示されないねじ込み孔が設けられる。引掛爪を爪受け23Dに引っ掛けてカバー24の上端部とベース23の上端部とを固定した後、取付ねじをベース23の後面側から挿通孔23Aに挿通し、カバー24に設けたねじ込み孔にねじ込むことでベース23にカバー24を取り付ける。
表示パネル21は、ベース23とカバー24との間に配置され、ベース23とカバー24とに挟まれて固定される。カバー24には、表示パネル21の表示面を表示装置20の前面側に露出させる露出窓24Aが開設される。
ケース22の左右両側面の下端部には、図7に示されたように、本体10に設けた上述の軸受17A、17B(図4参照)に回動自在に支持される左右一対の支軸25の一方がそれぞれ突設される。支軸25は円柱状に形成される。ケース22は、一方の支軸25を丸筒状に形成された軸受17Aに挿通した後、他方の支軸25を軸受17Bに嵌め込むことで取付部材4の凹所4Aに嵌め込まれる。
ケース22を凹所4Aに嵌め込んだ後、取付部材4の表面側に上述の操作カバー18が、スナップフィット用の係合爪などを用いて装着される。すなわち、ケース22に設けられた支軸25が、軸受17A、17Bと操作カバー18とにより支持される。別言すると、表示装置20が回動自在に本体10に支持される。なお、上述では支軸25が表示装置20に設けられ、軸受17A、17Bが本体側に設けられた例が説明されたが、支軸25が本体10側に設けられ、軸受17A、17Bが表示装置20に設けられた構成であってよい。また、支軸25と軸受17A,17Bとで表示装置20を回動自在とする構成は一例であって、周知の回動機構により表示装置20が回動自在に本体10に取り付けられる構成とすることができる。
上述されたように、表示装置20は、支軸25周りに回動自在である。つまり、表示装置20は、下端部を支点に回動自在である。従って、表示装置20は、取付部材4に設けた凹所4Aに嵌りケース22の前面が操作カバー18の表面と面一である図2の第1姿勢と、前面が操作カバー18の表面と略直交する起立した図3の第2姿勢との間で姿勢変化することができる。支軸25の中心軸が本発明の回動軸線に相当する。
ケース22の下端部には、上述の第2の接続ケーブルをケース22内に引き込むための図示されない引き込み孔が貫設される。また、図7に示されたように、ケース22のベース23の前面の上端部には、後述されるリンク機構40のスライド部材41を支持するための支持リブ23Bが突設される。本発明の第3の摺接面である支持リブ23Bの前端面は、前後方向7と左右方向9とに対して傾斜するように設けられる。
また、ベース23の前面の右端部には、図4に示されたように、円柱状の支軸23Cが突設される。支軸23Cは、後述されるように、リンク機構40のリンク部材45に設けた挿通孔46Aに挿通される。すなわち、支軸23Cによりリンク部材45が回動自在に支持される。ここに、支軸23Cの突出寸法は、リンク部材45が支軸23Cから脱落しないように、支軸23Cの先端がカバー24の後面に当接又は当該後面に近接するように設定される。
[ラチェット機構30]
ラチェット機構30は、図9に示されたギア31とストッパ32とで構成される。ギア31は本体10側に配され、ストッパ32は表示装置20側に配される。以下、ギア31とストッパ32とについて詳しく説明がされる。
[ストッパ32]
ストッパ32は、図4に示された合成樹脂成型品であるハウジング33を用いてケース22のベース23に取り付けられる。ストッパ32は、ハウジング33の右側面から先端部が突出するようにハウジング33に取り付けられる。ハウジング33には、ストッパ32を揺動自在とするための板ばねなどの弾性部材が収納される。ストッパ32は、後述されるように、当該弾性部材の弾性力により、ギア31の歯34に押圧される。
ハウジング33は、図5において、ベース23の前面の下端部の右端に配置される。また、ハウジング33は、後述されるようにストッパ32の右方に配されたギア31にストッパ32が係合する図9(C)に示された係合姿勢と、ストッパ32がギア31の左方にあってギア31から離間した図9(D)に示された非係合姿勢との間でストッパ32が姿勢変化可能なように、左右方向9においてスライド自在にベース23に取り付けられる。例えば、ハウジング33の後面に凸部が突設され、ベース23の前面に、左右方向9に沿って当該凸部が嵌るスライド溝が凹設され、当該凸部がスライド溝内を摺動することによりハウジング33が左右方向9にスライドする。
また、ハウジング33の前面には、 円柱状の支軸33Aが突設される。支軸33Aは、後述されるように、リンク機構40のリンク部材45に設けた挿通孔48Aに挿通され、リンク部材45の回転に合わせてハウジング33を移動させる機能を有する。支軸33Aの突出寸法は、リンク部材45が支軸33Aから外れないように、支軸33Aの先端がカバー24の後面に当接するように設定される。また、支軸33Aの先端がカバー24の後面に当接することでハウジング33の前後方向7の移動が禁止され、ハウジング33は左右方向9にのみ移動する。
図4におけるハウジング33の左方には、スプリングばね37が配される。スプリングばね37の左端はケース22に設けた図示されない支持部に当接することで支持され、右端はハウジング33の左側面に当接する。スプリングばね37の弾性力によりハウジング33が右方の係合姿勢側に付勢される。従って、ボタン26が押し操作されていない通常状態では、ハウジング33に保持されたストッパ32は、係合姿勢にあって、ギア31と係合する。
[ギア31]
ギア31は、図5におけるハウジング33の右方に配置され、取付部材4に固定される。ギア31の歯34は、ケース22が第1姿勢から第2姿勢に起こされる向きに正回転する際にストッパ32が摺接する曲面35と、ストッパ32に当接してケース22の逆回転を止めるストップ面36とを具備するのこぎり状に形成される。
ストッパ32は、上述されたように、弾性部材によりハウジング33に揺動自在に保持されている。表示装置20が第1姿勢から第2姿勢側に向かうように正回転されると、ストッパ32の先端部は、ギア31の歯34の曲面35に摺接し、板ばねなどからなる弾性部材が変形することにより変位して曲面35を乗り越え、曲面35を乗り越えた時点で弾性部材の弾性力により変位して歯34のストップ面36に当接し、ストップ面36により、表示装置20が第2姿勢から第1姿勢に向かう向きの回転である逆回転が禁止される。すなわち、表示装置20は、ストッパ32がギア31の歯34のストップ面36に当接することで逆回転が禁止される。従って、表示装置20は、ギア31の歯34の個数に応じて、段階的に表示角度を変えることができると共に、各段階おいてラチェット機構30により保持される。図9に示された例では、表示装置20は3段階で表示角度を変えることができる。ラチェット機構30により表示装置20の逆回転を止めることができるから、ユーザによりタッチパネルが押されても、表示角度が保たれる。
[ボタン26]
ボタン26は、図7、図8に示されたように、ケース22の回動先端部である上端部に、表示装置20の前面側に露出するように取り付けられる。ボタン26は、左右方向9に長い板状に形成された合成樹脂成形品である基部27と、基部27の左右両端から後方に突出する左右両側壁27Aと、基部27の上端の左右両端部から後方に突出する上壁27Bと、基部27の後面に突設された複数個の突出部28とを備える。ボタン26は、基部27が表示装置20の前面側に露出し、左右両側壁27A及び上壁27Bがカバー24の側壁を覆うように配置される。ボタン26は、左右両側壁27Aの内側面及び上壁27Bの内側面がカバー24の側壁の外側面に摺接することで、表示パネル21の厚み方向である前後方向7にスライドする。つまり、基部27は、ケース22が回動する方向である後方に押し操作が可能である。なお、ケース22に、前後方向7に沿うガイド溝が凹設され、ボタン26に、ガイド溝に嵌る凸部が突設されることで、ボタン26が前後方向7にスライド自在である構成とされてもよい。
また、基部27は、ケース22の左右方向9の全長に渡って設けられ、ケース22の回動先端部である上端部の全面を覆う。すなわち、ユーザが表示装置20の回動先端部を押す場合は、必ずボタン26が押されることになる。ユーザがボタン26を押した場合の表示装置20の動作については後で詳説される。
ボタン26は、ケース22の前面から基部27が前方に突出するようにケース22に取り付けられる。すなわち、表示装置20が取付部材4の凹所4Aに嵌った第1姿勢にある場合において、上述されたようにケース22の前面は操作カバー18の表面と面一であるから、ボタン26の基部27は操作カバー18の表面から突出する。表示装置20が取付部材4の凹所4Aに嵌った第1姿勢にある場合において、ユーザは、操作カバー18の表面から突出するボタン26の上壁27Bに指を掛けることで表示装置20を前方に引き起こし、表示装置20の表示角度を変えることができる。なお、天板2の上面2Aの一部を操作カバー18の表面よりも落とすことで、ボタン26の上壁27B又はケース22の上端を更に外部に露出させ、ユーザが表示装置20を前方に引き起こすことを容易にすることができる。
ボタン26の突出部28は、ケース22の回動軸線に沿う方向である左右方向9に並ぶように複数設けられる。本発明の第1又は第2の摺接面に相当する突出部28の後面28Aは、前後方向7と左右方向9とに対して傾斜する傾斜面に形成される。突出部28は、後述されるように、ボタン26の前後方向7の変化を左右方向9の変化に変換する機能を有する。また、ボタン26の基部27とケース22のベース23との間には、スプリングばね29が配置される。スプリングばね29の後端はベース23に当接することで支持され、前端はボタン26の基部27の後面に当接する。スプリングばね29によりボタン26の基部27はベース23に対して前方に付勢される。スプリングばね29は、ボタン26の基部27がベース23に対して傾かないように、ケース22の左右両端部に1個づつ設けられる。
[リンク機構40]
リンク機構40は、ボタン26の突出部28を受ける合成樹脂成形品であるスライド部材41と、スライド部材41とハウジング33とを連動させる合成樹脂成形品であるリンク部材45とを備える。
[スライド部材41]
スライド部材41は、図6及び図7に示されたように、左右方向9に長い棒状の基部42と、基部42に突設された複数個の受け部43とを備える。なお、図6において、ベース23の一部が省略されている。各受け部43は、前後方向7においてボタン26の突出部28の1つとそれぞれ対向するようにそれぞれ設けられ、左右方向9において並ぶ。受け部43には、傾斜面に形成された突出部28の後面28Aに摺接する摺接面43A(本発明の第1又は第2の摺接面に相当する)が設けられる。摺接面43Aは、突出部28の後面と同様に、前後方向7と左右方向9とに対して傾斜する傾斜面に形成される。
ボタン26の基部27がユーザにより押されると、突出部28の後面28Aと受け部43の摺接面43Aとが摺接し、スライド部材41が左右方向9にスライドする。すなわち、突出部28の後面28Aと、受け部43の摺接面43Aとにより、ボタン26の前後方向7の動きが、スライド部材41の左右方向9の動きに変わる。本実施形態では、突出部28の後面28Aの傾斜の向きは、図3においてスライド部材41が右方向にスライドするように設定されている。
スライド部材41の後面41Aは、ベース23に設けられた上述の支持リブ23Bの前端面と同様に、前後方向7と左右方向9とに対して傾斜する傾斜面に形成され、支持リブ23Bの前端面が当接する。すなわち、スライド部材41は、支持リブ23Bにより支持される。支持リブ23Bの前端面が傾斜面に形成されることにより、スライド部材41の摺動抵抗の増加を抑えながらもベース23によりスライド部材41を支持することができる。摺動抵抗の増加を抑えることができるから、スライド部材41をスムースにスライドさせることができる。
左右方向9におけるスライド部材41の後面の端部には、円柱状の支軸44が突設される。支軸44は、後述されるように、リンク機構40のリンク部材45に設けた挿通孔47Aに挿通され、スライド部材41に連動してリンク部材45を支軸23Cの周りに回転させる機能を有する。支軸44の突出寸法は、リンク部材45が支軸44から外れないように、支軸44の先端がカバー24の後面に当接又は当該後面に近接するように設定される。
[リンク部材45]
リンク部材45は、図5及び図8に示されたように、折曲部46で上下一対のアーム47、48が鈍角で交わる棒状に形成される。上側のアーム47の上端部には、スライド部材41に設けた支軸44が挿通される挿通孔47Aが貫設される。下側のアーム48の下端部には、ハウジング33に設けた支軸33Aが挿通される挿通孔48Aが貫設される。さらに、折曲部46には、ケース22のベース23に設けた支軸23Cが挿通される挿通孔46Aが貫設される。
リンク部材45は、ボタン26がユーザにより押されて上述されたようにスライド部材41が図5における右方に移動すると、支軸44と挿通孔47Aとによりスライド部材41と係合するリンク部材45のアーム47の上端部がスライド部材41と共に右方に移動する。アーム47の上端部が右方に移動することで、リンク部材45は支軸23C周りに、図5における時計回りに回転する。リンク部材45が時計回りに回転することで、リンク部材45のアーム48の下端部が左方に移動する。アーム48の下端部が左方に移動することで、挿通孔48Aと支軸33Aとによりアーム48の下端部と係合するハウジング33がスプリングばね37の付勢力に抗して左方に移動する。ハウジング33が左方に移動することでハウジング33に保持されたストッパ32がギア31から離れ、ラチェット機構30のロックが解除される。すなわち、ユーザがボタン26を押すことでラチェット機構30が解除される。ラチェット機構30が解除されると、ボタン26が押される力によりケース22が逆回転して後方に倒れる。すなわち、ボタン26を押す1つの動作によりラチェット機構30の解除と表示角度の変更とを行うことができる。
また、ラチェット機構30が解除されケース22がラチェット機構30により保持されなくなることによりケース22がスプリングばね29の付勢力によりボタン26に対して後方に移動し、ボタン26が元の位置に復帰すると共に、スプリングばね37の付勢力によりハウジング33が左方にスライドしてストッパ32が非係合姿勢から係合姿勢に姿勢変化し、表示装置20がラチェット機構30により再び保持される。つまり、表示装置20は、第2姿勢側から第1姿勢側に移動する逆回転の場合は、1段階ずつ表示角度が変わる。表示角度の変更が段階的に行われるから、表示装置20が取付部材4に勢いよく衝突することがなく、ユーザによる表示装置20の破損の虞が少なくなる。
[本実施形態の効果]
本発明の表示装置20は、ラチェット機構30の解除と、表示装置20を逆回転させる動作とをボタン26を押すという1つの動作で行うことができ、使い勝手がよい。また、ボタン26を表示装置20の前面側に設けているから、ユーザにボタン26を容易に視認させることができ、さらに、回動の支点となるケース22の下端部から最も遠い回動先端部である上端部にボタン26を設けるから、表示装置20を逆回転させることを望むユーザに対して、ボタン26を押すことを促すことができる。つまり、表示装置20を逆回転させるためにケース22を押そうとするユーザは、通常、回動の支点から最も遠い回動先端部である上端部を押そうとするが、ボタン26を当該回動先端部に設けることにより、ボタン26を押し操作することをユーザに促すことができる。ボタン26が視認され易く、且つ、ボタン26を押し操作することをユーザに促すことができるので、ユーザによる破損の虞が低減する。結果、使い勝手がよく、且つ、ユーザによる破損の虞が少ない表示装置20が実現される。
また、ラチェット機構30の解除用のボタン26の基部27は回動先端部であるケース22の上端部の全面を覆うから、ユーザが表示装置20の回動先端部を押す場合は必ずボタン26を押すことになり、ユーザによる破損の虞が更に低減される。
また、複数の突出部28を左右方向9に並ぶように配置しているから、ボタン26の基部27の端をユーザが押すことがあっても、基部27を押す力が突出部28で左右方向9に分散されてスライド部材41に伝達され、左右方向9におけるスライド部材41に加わる力の均一化を図ることができる。また、多数の突出部28を左右方向9に沿って設けることにより、突出部28を基部27に少数設けた場合や、突出部28が1個のみである場合に比べ、左右方向9における基部27の撓みを防止することができる。更に、支持リブ23Bの前端面を傾斜面に形成することで、スライド部材41を支持しながらもスライド部材41の摺動抵抗の増加を抑えることができる。左右方向9におけるスライド部材41に加わる力の均一化を図ることができ、且つ、左右方向9における基部27の撓みを防止することができ、更に、スライド部材41の摺動抵抗の増加を抑えたので、スライド部材41が左右方向9にスムースにスライドすることができる。
また、上述されたように複数の突出部28で基部27の撓みを防止できるので、基部27の厚みを小さく設定して基部27を薄くすることができ、ボタン26により表示装置20の厚みが大きくなることを防止でき、その結果、厚みの薄い表示装置20を実現できる。
また、スライド部材41によりボタン26の前後方向7の動きを左右方向9の動きに変えることができるので、リンク部材45を表示パネル21の表示面に沿った面内で移動させることができる。スライド部材41によりボタン26の前後方向7の動きを左右方向9の動きに変えない場合は、リンク部材45やストッパ32が前後方向7に移動することになり、リンク部材45やストッパ32の可動範囲を確保するためにケース22の厚みを大きくしなければならず、その結果、表示装置20を薄型化することができなくなる。本発明では、リンク部材45を表示パネル21の表示面に沿った面内で移動させることができるから、表示装置20の厚みが大きくなることを防止でき、その結果、表示装置20を薄型化できるのである。
なお、本実施形態ではストッパ32をケース22に取り付け、ギア31を本体10に取り付けた構成を説明したが、ストッパ32を本体10に取り付け、ギア31をケース22に取り付ける構成であってもよい。また、ストッパ32を姿勢変化可能とする構成を説明したが、ギア31を姿勢変化可能とする構成とすることもできる。すなわち、ストッパ32をケース22に姿勢変化可能に取り付け、ギア31を本体10に固定した構成、ストッパ32をケース22に固定し、ギア31を本体10に姿勢変化可能に取り付けた構成、ストッパ32を本体10に姿勢変化可能に取り付け、ギア31をケース22に固定した構成、ストッパ32を本体に固定し、ギア31をケース22に姿勢変化可能に取り付けた構成の、4つの構成のいずれの構成にすることもできる。
また、本実施形態では、ラチェット機構30により表示装置20を段階的に保持する構成を説明したが、ラチェット機構30の代わりに、本体ケース22に当接することで本体ケース22に摩擦力を働かせ、当該摩擦力により本体ケース22の回転を止めて表示装置20を保持する保持部材を備えた周知の保持機構を用いることもできる。当該保持部材は、例えば、ケース22に当接してケース22との間に摩擦力を生じさせる位置と、ケース22から離間する位置との間で移動自在にケース22に取り付けられる。また、上記保持部材は、リンク機構40によりボタン26の押し操作に連動して移動される。この保持機構を用いてケース22を段階的に保持する表示装置においても、ボタン26を回動先端部に設け、ボタン26が押される向きとケース22の回動の向きとを一致させることで、使い勝手がよく、且つ、ユーザによる破損の虞の少ない表示装置20を実現することができる。
[変形例1]
本変形例では、図10(A)に示されたように、ボタン26は2個の基部27を備える。基部27は、ケース22の上端部の左右両端部にそれぞれ1個ずつ配置される。つまり、右利きのユーザ用と、左利きのユーザ用の2個の基部27がケース22に配置される。2つの基部27には、それぞれ突出部28が設けられる。従って、いずれの基部27が押されても、ラチェット機構30は解除される。
また、ケース22のベース23とカバー24との間に配置された図示されない連結部で2つの基部27が連結されてもよい。つまり、ユーザに見えない場所で2つの基部27は互いに連結される。2つの基部27を連結することでスライド部材41に加わる力を左右方向9において均一化することができる。なお、2つの基部27を連結する場合は、一方の基部27にのみ突出部28を設けてもよい。いずれの基部27が押されても、2つの基部27が連動して移動し、ラチェット機構30は解除される。
なお、2つの基部27を連結する代わりに、2つのリンク部材45をケース22内に配して、各基部27とハウジング33とを2つのリンク部材45の一方でそれぞれ連動させる構成とすることもできる。
ケース22に2つの基部27を設けたことにより、左右方向9における基部27の長さ寸法を小さくでき、その結果、基部27を押す場所によって基部27がスムースにスライドしない虞を低減することができる。
[変形例2]
本変形例では、図10(B)に示されたように、ボタン26は、3つの基部27を備える。基部27は、左右両端と中央部とにそれぞれ1つずつ配置される。3つの基部27にはそれぞれ突出部が設けられる。従って、いずれの基部27が押されても、ラチェット機構30は解除される。
また、ケース22のベース23とカバー24との間に配置された図示されない連結部で3つの基部27が連結されてもよい。つまり、ユーザに見えない場所で3つの基部27は互いに連結される。3つの基部27を連結することでスライド部材41に加わる力を左右方向9において均一化することができる。なお、3つの基部27を連結する場合は、一つの基部27にのみ突出部28を設けてもよい。いずれの基部27が押されても、3つの基部27が連動して移動し、ラチェット機構30は解除される。
また、3つの基部27を連結する代わりに、3つのリンク部材45をケース22内に配して、各基部27とハウジング33とをリンク部材45の1つでそれぞれ連動させる構成とすることもできる。
右利き用の基部27と左利き用の基部27との間に更に基部27を設けることにより、左右方向9における各基部27の長さ寸法を小さくできると共に、ボタン26が配された場所以外の回動先端部がユーザにより押されることを防止できる。すなわち、ユーザによる表示装置20の破損を防止できると共に、スライド部材41をスムースにスライドさせることができる。
上述の変形例では、ボタン26が、2つ又は3つの基部27を備える例を説明したが、ボタン26が多数の基部27を備える構成であってもよい。多数の基部27をケース22に設ける場合は、基部27は、例えば、左右方向9において、ケース22の上端部に遍在するように設けられる。
1・・・複合機(画像記録装置)
2・・・天板
3・・・給紙カセット
4・・・取付部材
10・・・本体
18・・・操作カバー
20・・・表示装置
21・・・表示パネル
22・・・ケース
26・・・ボタン
27・・・基部
28・・・突出部
30・・・ラチェット機構
31・・・ギア
32・・・ストッパ
40・・・リンク機構
41・・・スライド部材
43・・・受け部
45・・・リンク部材

Claims (6)

  1. 表示面を有する表示パネルと、
    上記表示パネルの表示面を外部から視認可能に露出させて支持するケースと、
    上記ケースを第1姿勢と第2姿勢との間で回動可能に支持する本体と、
    第1姿勢と第2姿勢との間で上記ケースを保持する保持機構と、
    上記ケースにおいて上記表示面が露出された側であって上記ケースの回動先端部に設けられており、回動方向に向かって押し込み可能なボタンと、
    上記ケースに設けられており、上記ボタンの押し操作に連動して、上記保持機構による上記ケースの保持を解除するリンク機構と、を備え
    上記ボタンは、上記ケースにおいて外部に露出されており、押し操作を受ける基部と、
    上記基部から押し込み方向へ突出された突出部と、を備えており、
    上記リンク機構は、上記突出部と摺接する受け部を有し、上記回動軸線に沿う方向へスライド可能なスライド部材と、
    上記スライド部材のスライドに連動して上記保持機構の保持を解除するリンク部材と、を備えており、
    上記突出部と上記受け部とが互いに摺接する第1摺接面及び第2摺接面は、上記押し込み方向及び上記スライド部材のスライド方向に対して傾斜されたものである表示装置。
  2. 上記突出部は、上記回動軸線に沿う方向へ複数並べられており、
    上記受け部は、上記複数の突出部それぞれと摺接するように複数設けられている請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記ボタンは、上記ケースにおいて回動軸線に沿う方向の両端に渡って設けられたものである請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 上記ケースは、上記スライド部材と摺接する第3摺接面を有し、当該第3摺接面は、上記押し込み方向及び上記スライド部材のスライド方向に対して傾斜されたものである請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 上記表示パネルの表示面に積層されており、入力を受け付けるタッチパネルを更に備えた請求項1からのいずれかに記載の表示装置。
  6. 表示面を有する表示パネルと、
    上記表示パネルの表示面を外部から視認可能に露出させて支持するケースと、
    上記ケースを第1姿勢と第2姿勢との間で回動可能に支持する本体と、
    第1姿勢と第2姿勢との間で上記ケースを保持する保持機構と、
    上記ケースにおいて上記表示面が露出された側であって上記ケースの回動先端部に設けられており、回動方向に向かって押し込み可能なボタンと、
    上記ケースに設けられており、上記ボタンの押し操作に連動して、上記保持機構による上記ケースの保持を解除するリンク機構と、を備え
    上記ボタンは、上記ケースにおいて回動軸線に沿う方向の両端に渡って設けられたものである表示装置。
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