JP2017030305A - 電子機器 - Google Patents

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棚網 康文
Yasufumi Tanaami
康文 棚網
淳 甲野藤
Atsushi Konoto
淳 甲野藤
吉田 剛
Takeshi Yoshida
剛 吉田
将一 佃
Masakazu Tsukuda
将一 佃
勇気 江本
Yuki Emoto
勇気 江本
皓樹 島田
Koki Shimada
皓樹 島田
佐藤 邦明
Kuniaki Sato
邦明 佐藤
歓土 倉澤
Kanto Kurasawa
歓土 倉澤
横井 克幸
Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
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Abstract

【課題】操作パネルのロックを解除するための操作部の視認性および操作性を向上させる電子機器を提供する。
【解決手段】操作パネル100をチルトアップした状態でロックするロック機構と、ロック機構のロックを解除して操作パネル100をチルトダウンさせることを可能とする解除機構と、を有し、操作パネル100に、チルトアップした操作パネル100のロックを解除するためのチルトアップ解除ボタン106を備える。チルトアップ解除ボタン106は、操作パネル100の表面に露出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動可能な操作パネルを備えた電子機器に関するものである。
特許文献1に記載の電子機器は、その操作性を向上させるために、操作パネルを機器本体の前方に回動させてチルトアップする構成となっている。チルトアップした操作パネルは、自重で元に戻らないようにロック機構によってロックされる。ロックを解除するには、ユーザが操作パネルの裏側に配備された解除レバーを引き操作する。
特開2013−210569号公報
しかしながら、解除レバーは操作パネルの裏側に隠れているため、ユーザは視認することができず手探りで解除レバーを探すことを強いられる。また、操作パネルが前方にチルトアップしている状態から、操作パネルを押してチルトダウンさせる際には、その操作パネルの押し方向とは逆に、解除レバーを引き操作しなければならず、ユーザにとって操作に違和感がある。
本発明の目的は、チルトアップした操作パネルのロックを解除する際の操作性に優れた電子機器を提供することにある。
本発明の電子機器は、機器本体に対してチルトアップするように操作パネルが設けられている電子機器であって、前記操作パネルをチルトアップした状態でロックするロック機構と、前記ロック機構のロックを解除して前記操作パネルをチルトダウンさせることを可能とする解除機構と、を有し、前記解除機構は解除ボタンを備え、前記解除ボタンは前記操作パネルの表面に露出していることを特徴とする。
本発明によれば、チルトアップした操作パネルのロックを解除するための解除ボタンを操作パネルの表面に露出させることにより、ロック解除の操作性を高めることできる。
本発明の第1の実施形態における電子機器の斜視図である。 電子機器の概略断面図である。 電子機器の制御系のブロック図である。 電子機器における操作パネルの正面図である。 操作パネルの要部の分解斜視図である。 操作パネルの動作を説明するための断面図である。 操作パネルを裏側から視た要部の分解斜視図である。 操作パネルのロック機構の断面図である。 操作パネルのロック機構の動作を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態の電子機器に備わる操作パネルの正面図である。 本発明の第3の実施形態における操作パネルのロック機構の断面図である。 操作パネルのロック機構の動作を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、画像の読み取り機能および画像のプリント機能をもつプリント装置を例に挙げが、本発明はこれに限定されず操作パネルを備える電子機器に広く適用することができる。
(第1の実施形態)
図1(a),(b)は、本発明の第1の実施形態にける電子機器1(プリント装置)の斜視図である。電子機器1の本体(機器本体)1aの上部には、原稿の画像をイメージセンサにより読み取って、画像データを取得するスキャナ部2が配備されている。本体1aの底面部には、プリント媒体としてのシートを収納する給紙カセット3が配備されている。スキャナ部2の下方には、後述するように、スキャナ部2によって取得された画像データ、および外部接続機器から転送された画像データに基づいて、給紙カセット3に収納されたシートに画像をプリントするプリンタ部11が配備されている。プリンタ部11により画像がプリントされたシートは、排紙開口部4から排出される。排紙開口部4には、伸縮自在に設けられた排紙トレイ5が設けられている。
電子機器1の本体1aの側面であってユーザが向き合う前面部において、排紙開口部4の上方には、操作パネル100が所定の範囲内において移動可能に配備されている。操作パネル100には、電子機器1の内部の情報を表示する表示部101と、電源キー103などの電子機器1を操作するための操作部102と、が備えられている。
図1(a)は、操作パネル100と排紙トレイ5が本体1aの外形寸法内に収納された状態を示し、図1(b)は、操作パネル100と排紙トレイ5が本体1aから引き出された状態を示している。操作パネル100は、後述するヒンジの回転軸を中心として、本体1aの内側および外側に向かう矢印A1,A2方向に回転可能に支持されており、引き出されることによって、図1(b)のように下部が本体1aから外に突出するようにチルトアップして傾く。チルトアップすることにより、電子機器1の操作性が向上する。排紙トレイ5は、図1(b)のように引き出されることにより、本体1aから前方に突出するようにスライドして、画像がプリントされたシート6を支持する。
図2は、本体1aの内部に配備されたプリンタ部11の概略構成を説明するための側断面図である。給紙カセット3内に積載された複数のシート6は、その最上位のシート6に当接するピックアップローラ12によって、1枚ずつピックアップされる。ピックアップされたシート6は、図2中太線で示されるパスPに送られてから、パスPに配備された中間搬送ローラ対13,14によってパスPに沿って下流側に搬送される。そのシートPは、搬送ローラ対15,16によって、プリントヘッド18に対向するプリント位置に搬送される。プリントヘッド18の対向位置には、シート6を支持するプラテン17が配置されている。プリントヘッド18はキャリッジ21に搭載され、そのキャリッジ21は、後述するキャリッジモータ217によって、図2中の紙面の表裏方向(副走査方向)に往復移動される。その副走査方向は、シート6の矢印Fの搬送方向(主走査方向)と交差(本例の場合は、直交)する方向である。
本例のプリントヘッド18は、吐出口からインクを吐出可能なインクジェット方式のプリントヘッドである。プリントヘッド18がキャリッジ21と共に主走査方向に移動しつつ吐出口からインクを吐出する動作と、シート6の主走査方向の搬送動作と、を繰り返すことにより、シート6上に画像が順次プリントされる。インクジェット方式のプリントヘッドは、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、吐出口からインクを吐出させるように構成されている。画像がプリントされたシート6は、排紙ローラ19と拍車20によって挟持されつつ、さらに下流側に搬送され、排紙開口部4から本体1aの外部へと排出されて排紙トレイ5上に積載される。
図3は、電子機器1の制御系のブロック図である。
制御部(MPU)200は、電子機器1の各部の動作およびデータ処理などを制御する。例えば、電子機器1の動作状況などを操作パネル100の表示部101に表示し、操作部102からの入力情報に基づいて電子機器の動作を決定する。EEPROM207には、MPU200によって実行されるプログラムおよびデータなどが格納される。RAM206は、MPU200によって実行される処理データ、および外部入力機器202からI/F部201を介して受信したデータを一時的に記憶する。
スキャナ部2は、モータドライバ209によってスキャナ駆動モータ210が駆動されることにより、画像読取り部211によって原稿208の全域の画像を読み取る。読み取られた画像情報は、RAM206に記憶される。プリントヘッド18は、プリントヘッドドライバ218によって制御される。キャリッジ21を駆動するキャリッジモータ217は、キャリッジモータドライバ216によって制御される。搬送ローラ15および排紙ローラ19は搬送モータ215によって駆動され、その搬送モータ215はモータドライバ214によって制御される。ピックアップローラ12および中間搬送ローラ13は給紙モータ213によって駆動され、その給紙モータ213はモータドライバ212によって制御される。
MPU200は、外部入力機器202または操作部204からのユーザのプリント動作命令に基づいて、MPU200の内部にてデータを展開し、プリントヘッドドライバ218を介してプリントヘッド18にデータを転送する。そして、モータ213,215,217を駆動制御することにより、前述したように、給紙カセット3からのシート6の給送および搬送、キャリッジ21の駆動、およびプリントヘッド18からのインクの吐出を伴って画像をプリントする。
図4(a)は、操作パネル100の正面図である。操作パネル100の上方側の両端には、左右方向に突出する回転軸107がそれぞれ設けられている。それらの回転軸107が電子機器1の本体1aに設けた不図示の穴部に係合することにより、図1(a),(b)のように、操作パネル100が回転可能に支持されている。操作部102は、表示部101の両側に位置する左側の操作部102aと右側の操作部102bとを含む。表示部101と右側の操作部102bとの間には、回転軸107から離れて位置するチルトアップ解除ボタン(解除操作部)106が配備されている。そのチルトアップ解除ボタン106は、操作パネル100のチルトアップ状態(図1(b)の状態)を解除してチルトダウンさせるためのボタン106である。このチルトアップ解除ボタン106を含む操作パネル100のチルトアップ解除機構については後述する。
操作部102bには、チルトアップ解除ボタン106に隣接する戻るキー105が配備されている。この戻るキー105は、表示部101に表示されている内容を1つ前の表示内容に戻すためのキーであり、原稿の読み取りおよびプリント開始などの動作命令を電子機器1に与える操作キーではない。つまり、戻るキー105は表示内容を変更するためのものであり、電子機器1によって実行される処理(画像の読み取り処理および画像のプリント処理)の進行に係わらない操作キー(第2の操作部)として機能する。この戻るキー105は、チルトアップ解除ボタン106と隣接する位置に配備される。一方、電子機器1によって実行される処理を進行させるための動作命令用の操作キー(第1の操作部)は、チルトアップ解除ボタン106に隣接する位置に配備しない。
このように本例においては、動作命令用の操作キーはチルトアップ解除ボタン106に隣接させずに、このような動作命令用の操作キーではない戻るキー105をチルトアップ解除ボタン106に隣接させる。これにより、チルトアップ解除ボタン106の操作時に、そのチルトアップ解除ボタン106に隣接するキーにユーザが触れたとしても、原稿の読み取りおよびプリントの開始などの誤動作を引き起こすことはない。チルトアップ解除ボタン106の操作時に、仮に、ユーザが誤って戻るキー105に触れた場合には表示内容が変化する程度である。
戻るキー105の上方には、ストップキー104が配備されている。このストップキー104は、原稿の読み取りおよびプリント動作を途中で停止させるためのキーである。また、左側の操作部102aには電源キー103が配備されている。この電源キー103はチルトアップ解除ボタン106から離れた位置にあるため、チルトアップ解除ボタン106の操作時に、ユーザが誤って電源キー103に触れて電子機器1の電源が遮断される可能性はかなり低く抑えられる。このようにチルトアップ解除ボタン106は、それとは他の操作部(キー103,104,105など)が配備される操作パネル100の表面上の領域から外れた位置に配備されている。
図4(b)は、操作パネル100内部に配置されている電気部品の説明図である。左右の操作部102a,102bの直下には操作基板108,109が配置されており、チルトアップ解除ボタン106は、それらの操作基板108,109の外に配置されている。操作基板108,109には、操作部102a,102bにおける操作キーのそれぞれの直下に位置する操作スイッチ110が配置されている。操作スイッチは、静電式もしくは感圧式のタッチスイッチであると好ましい。なお、メカニカルなタクトスイッチであってもよい。
操作基板108,109は、フレキシブルケーブル111によって電気的に接続されている。このフレキシブルケーブル111は、チルトアップ解除ボタン106の配備位置から離れた領域(本例の場合は、操作パネル100の回転軸107に近い領域)を通るように配備されている。表示部101は、フレキシブルケーブル112によって、操作基板108に電気的に接続されている。このように、操作基板108には、信号線としてのフレキシブルケーブル111,112が集約されている。この操作基板108は、フレキシブルケーブル113によって、電子機器1の本体1a内の不図示の制御基板に電気的に接続されている。
図5は、操作パネル100に対するチルトアップ解除ボタン106の組み付け状態を説明するための分解斜視図、図6(a)は、チルトアップ解除ボタン106の非操作状態の断面図、図6(b)は、チルトアップ解除ボタン106の操作状態の断面図である。
チルトアップ解除ボタン106の略中央部には、後述するロックアーム116を押圧するための押圧部106aが設けられている。操作パネル100のパネル本体115は、表パネル部115−1と裏パネル部115−2とを含む。表パネル部115−1には、チルトアップ解除ボタン106を収納する凹部115aと、その凹部115aの底面部に位置する穴115cと、が形成され、裏パネル部115−2には、穴115cと対向する穴115eが形成されている。チルトアップ解除ボタン106の押圧部106aは、これらの凹部115a,穴115c,穴115eと対応するように位置する。
チルトアップ解除ボタン106の左右両側には係合部106bが設けられており、これらの係合部106bは、表パネル部115−1に形成された左右の穴115bに係合する。これらの穴115bは、凹部115aの側面部と底面部との間に渡って位置するように形成されている。また、チルトアップ解除ボタン106の周囲には、パネル突き当て部106cが設けられている。チルトアップ解除ボタン106と表パネル部115−1との間には、圧縮ばね114が配備されている。表パネル部115−1には、凹部115aの底面部に位置する円形リブ115bが形成されており、この円形リブ115bの外側にコイル状の圧縮ばね114が係合することにより、圧縮ばね114の位置が規制されている。
図6(a)は、チルトアップ解除ボタン106が操作されていないときの操作パネル100の断面図であり、図4(a)中のVI−VIに沿う断面図に対応する。チルトアップ解除ボタン106は、圧縮ばね114によって矢印Y1方向に付勢されている。したがって、チルトアップ解除ボタン106の非操作時には、図6(a)のように、係合部106bが穴部115dに突き当って、チルトアップ解除ボタン106の表面と、表パネル部115−1の表面と、がほぼ同一面となる。
図6(b)は、チルトアップ解除ボタン106が操作されたとき、つまりチルトアップ解除ボタン106が圧縮ばね114の付勢力に抗して矢印Y2方向に押されたときの操作パネル100の断面図である。このようにチルトアップ解除ボタン106が操作されることにより、図6(b)のように、パネル突き当て部106cが凹部115aの底面部に突き当り、押圧部106aが裏パネル部115−2の穴115eに入り込む位置まで移動する。
図7は、裏パネル部115−2の裏面に対するロックアーム116の組み付け状態を説明するための分解斜視図である。裏パネル部115−2の裏面には一対の軸受け部115fが設けられ、ロックアーム116の両端部には回転軸116aが設けられている。また、それらの回転軸116aの一方の近傍にはばね掛け部116dが設けられ、その回転軸116aには、ねじりコイルばね117が挿入されている。ねじりコイルばね117は、ばね掛け部116dと、裏パネル部115−2の裏面と、の間に作用して、ロックアーム116を矢印R1方向に付勢する。ロックアーム116において、裏パネル部115−2の穴115eと対向する位置には凸部116cが設けられ、また軸部116aから離れた位置には係合凸部であるロック爪116bが設けられている。
図8は、図4(a)のVIII−VIII線に沿う操作パネル100の要部の断面図である。この図8における操作パネル100は、図1(a)のように電子機器1の本体1aに収容されている。本体1aの定位置には、ロック係合部材22が設けられている。このロック係合部材22において、ロックアーム116のロック爪116bに対向する面には、操作パネル100の回転軸107を中心とする円弧面が形成されている。その円弧面には、凸部22a,および3つの凹部22b、22c,22dが設けられている。凸部22aは、回転軸107を中心とする半径r1の仮想円弧L1上から突出する。凹部22b、22c,22dは、回転軸107を中心とする半径r2の仮想円弧L2上から窪むように形成されており、それらの底面は、半径r3の仮想円弧L3上に位置する。凹部22b、22c,22dは、その順序で操作パネル100の回転方向Aにずるように形成されており、それらの間は仮想円弧L2上に位置する突出部となっている。
図1(a)のように操作パネル100が電子機器1の本体1aに収容されているときには、図8のように、本体1a側のロック係合部材22の凸部22aに対して、操作パネル100側のロックアーム116のロック爪116bが係合している。ロックアーム116は、ロック係合部材22の凸部22aとの係合状態を維持するように、ねじりコイルばね117によって矢印R1方向に付勢されている。これにより、操作パネル100が収納状態にロックされる。
操作パネル100を矢印A1方向に回転させることにより、それを図1(b)のようにチルトアップさせることができる。その際、ロック係合部材22の凹部22b、22c,22dのいずれかに対して、ロックアーム116のロック爪116bを選択的に係合させることにより、操作パネル100のチルト角度を複数のうちの一つに設定してロックすることができる。ロックアーム116は、ロック係合部材22の凹部22b、22c,22dとの選択的な係合状態がロックされるように、ねじりコイルばね117によって矢印R1方向に付勢されている。
図9(a)は、操作パネル100を矢印A1方向に回転させて、ロックアーム116のロック爪116bを凹部22cに係合させたときの断面図である。このように、ロック係合部材22とロックアーム116は、操作パネル100の移動範囲内において、それをロック可能なロック機構を構成する。図9(a)の状態においては、ロックアーム116の凸部116cが裏パネル部115−2の穴115e内に進入している。
このように、ロックアーム116のロック爪116bと、ロック係合部材22の凹部22b、22c,22dからなるロック機構が設けられている。このロック機構のロック爪と凹部の一つとの係合により所定のチルト角度(傾斜角)が設定され、そのチルトアップ状態が維持されるようにロックされる。そしてユーザが操作パネルの表面に露出しているチルトアップ解除ボタン106を押すと、ロック機構のロックが解除されて操作パネルをチルトダウンさせることができる。
図9(b)は、図9(a)の状態においてチルトアップ解除ボタン106を矢印Y1方向に押したときの断面図である。ユーザによりチルトアップ解除ボタン106が押されると、図9(b)のように、押圧部106aがロックアーム116の凸部116cに当接して、ロックアーム116がねじりコイルばね117の付勢力に抗して矢印R2方向に回動される。これにより、ロック係合部材22の凹部22cに対するロックアーム116のロック爪116bの係合によるロックが解除されて、操作パネル100が矢印A2方向に回転される。ユーザがチルトアップ解除ボタン106を押し込む方向は、操作パネル100をチルトダウンさせ方向でもあるため、1プッシュ操作でロック解除とチルトダウンがなされ、操作性が良好である。
以上のように、操作パネルにおける表示部と操作キーとの間に、操作パネルを所望のチルト角度でロックするロック機構のチルトアップ解除ボタンを配置して露出させている。これにより、チルトアップ解除ボタンの操作時に、ユーザが他の操作キーに触れてしまう可能性を低く抑えることができる。また、チルトアップ解除ボタンに隣接する操作キーは、表示部の表示内容を1つ前の表示内容に戻すための戻るキーであるため、チルトアップ解除ボタンの操作時に、仮に、ユーザが隣接する操作キーに触れたとしても表示部の表示内容が戻される程度である。したがって、原稿の読み取りおよびプリントの開始等の誤動作を引き起こす可能性を低く抑えることができる。とくに操作パネルの操作スイッチが、軽く指で触れただけで敏感に反応するタッチスイッチ(静電式、感圧式)である場合にこの作用効果は大きい。
また、チルトアップ解除ボタンは、操作キーとパネル端部との間に配置してもよい。この場合にも、チルトアップ解除ボタンの操作時に、ユーザが他の操作キー等に触れる可能性を低く抑えることができる。つまり、操作パネルの前面において、表示部や操作部などの処理ユニットの配置領域の外にチルトアップ解除ボタンを配置することにより、チルトアップ解除ボタンの操作時にユーザが他の操作キー等に触れる可能性を低く抑えることができる。
さらに、操作パネルはヒンジ機構により回動可能に支持されており、チルトアップ解除ボタンは、ヒンジの回転軸を延長した方向とは重ならないよう、ずれた位置に設けられている。これにより利用者は、操作ボタンを指で押し込むのと同じ方向の力でさらに操作パネルをチルトダウンさせることができ、操作性が良好である。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
図10は、電子機器1における操作パネル100の正面図である。操作パネル100の略中央部には、操作画面を表示可能なタッチパネル118(静電式または感圧式)が配置されている。操作部102は、表示部101の両側に配置された左右の操作部102a,102bを含む。タッチパネル118と右側の操作部102bと、の間において、回転軸107から離れた位置には、図1(b)のように傾いた状態にロックされている操作パネル100のロックを解除するためのチルトアップ解除ボタン106が配置されている。操作部102bにおいて、チルトアップ解除ボタン106と隣接する領域115gには、操作キーが配置されていない。そのため、チルトアップ解除ボタン106の操作時に、ユーザが誤って他の操作キーに触れてしまう可能性を低く抑えることができる。
タッチパネル118の左領域118aは、電子機器1の状態および次に行う動作についての説明の表示、次に行う動作の並列表示、ユーザに選択させるためのボタンの表示(ユーザからのキー入力を受け付けるための表示)などの表示部である。タッチパネル118の右上方領域には、左領域118aの表示内容を確定させるためのリターンキー118bが表示される。また、タッチパネル118の右下方領域、つまりチルトアップ解除ボタン106と隣接する領域には、左領域118aの表示内容を1つ前の表示内容に戻すための戻るキー118bが表示される。リターンキー118bは、電子機器1によって実行される処理(画像の読み取り処理および画像のプリント処理)を進行させるための操作画面(第1の操作画面部)である。戻るキー118bは表示内容を変更するためのものであり、電子機器1によって実行される処理の進行に係わらない操作画面(第2の操作画面部)として機能する。チルトアップ解除ボタン106と隣接する位置に戻るキー118bが表示されるため、チルトアップ解除ボタン106の操作時に、仮に、ユーザが誤ってタッチパネル118に触れた場合には、戻るキー118bがタッチされて表示内容が変化する程度である。この戻るキー118bは、電子機器1に原稿読み取りおよびプリント開始などの動作命令を与えるものではないため、電子機器1の誤動作を引き起こす可能性を低く抑えることができる。
このように、チルトアップ解除ボタンに隣接する領域には、動作実行を指示する操作キーを配置しないことにより、チルトアップ解除ボタンの操作時に、ユーザが他の操作キーに触れてしまう可能性を低く抑えることができる。本例では、チルトアップ解除ボタンに隣接するタッチパネルの領域に配置(表示)されるキーは、タッチパネルの表示内容を1つ前の内容に戻すための戻るキーである。戻るキーであれば、ユーザが誤って触れて誤入力されたとしても、原稿の読み取りおよびプリントの開始などの動作実行は起きない。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
図11は、本実施形態における操作パネル300の要部の断面図である。この図11における操作パネル300は、図1(a)における操作パネル100と同様に電子機器1の本体1aに収容されている。パネル本体302における表パネル部302−1の軸302aに、チルトアップ解除ボタン301の穴部301aが矢印X1,X2方向に回動可能に取り付けられている。また、パネル本体302における裏パネル部302−2とチルトアップ解除ボタン301との間には、チルトアップ解除ボタン301を矢印X2方向に付勢する引っ張りばね303が取り付けられている。表パネル部302−1には、ひさし形状部302bが形成されている。このひさし形状部302bの表面側に、チルトアップ解除ボタン301の突き当て面301bが突き当ることにより、チルトアップ解除ボタン301の表面が表パネル部302−1の表面と略同一面を成す。ひさし形状部302bの裏面側に、チルトアップ解除ボタン301の係合部301cが引っ掛かることにより、チルトアップ解除ボタン301の矢印X1方向の回動範囲が規制される。ロックアーム304は、裏パネル部302−2に矢印R1,R2方向に回動可能に取り付けられている。チルトアップ解除ボタン301には、ロックアーム304の凸部304cと対向する位置に押圧部301dが設けられている。
図12(a)は、操作パネル300を矢印A1方向に回動させて、ロックアーム304のロック爪304bをロック係合部材22の凹部22cに係合させた状態を示している。ロックアーム304は、前述した第1の実施形態におけるロックアーム116と同様に、ねじりコイルばね117によって矢印R1方向に付勢されている。これにより、操作パネル300が図12(a)の回動状態にロックされる。このようなロック状態においては、ロックアーム304の凸部304cがチルトアップ解除ボタン301の押圧部301dに当接し、チルトアップ解除ボタン301が矢印X1方向に回動されて表パネル部302−1の表面から突出している。このようにチルトアップ解除ボタン106は、少なくとも操作パネル100がチルトアップしたときは、他の操作部(キー103,104,105など)よりも操作パネル100の表面から手前に突出する。
図12(b)は、図12(a)の状態において、チルトアップ解除ボタン301が矢印Y1方向に押圧操作されたときの状態を示す。チルトアップ解除ボタン301が押されることにより、その押圧部301dがロックアーム304の凸部304cを押して、ロックアーム304を矢印R2方向に回動させる。これにより、ロックアーム304のロック爪304bがロック係合部材22の凹部22cから外れて、操作パネル300のロックが解除される。
このように、操作パネルをチルトアップしたときに、チルトアップ解除ボタンがパネル表面から突出して露出するので、ユーザによって認識されやすく且つ操作しやすくなる。そのため、ロック解除の操作がより確実になり、ユーザがチルトアップ解除ボタン以外に触れる可能性が小さくなる。
22 ロック係合部材(ロック機構)
116,304 ロックアーム(ロック機構)
100,300 操作パネル
106,301 チルトアップ解除ボタン(解除機構)

Claims (12)

  1. 機器本体に対してチルトアップするように操作パネルが設けられている電子機器であって、
    前記操作パネルをチルトアップした状態でロックするロック機構と、
    前記ロック機構のロックを解除して前記操作パネルをチルトダウンさせることを可能とする解除機構と、
    を有し、
    前記解除機構は解除ボタンを備え、前記解除ボタンは前記操作パネルの表面に露出していることを特徴とする電子機器。
  2. 前記ロック機構は、前記操作パネルのチルトに伴って移動するアームと、前記アームが持つロック爪と係合する凹部を備えた部材と、を含み、
    前記解除機構は、前記解除ボタンが押されると前記アームを押して、前記ロック爪と前記凹部との係合を解除させることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記部材は複数の凹部を備えており、前記ロック爪が前記複数の凹部のいずれか1つと係合して、前記操作パネルのチルト角度が設定されることを特徴とする、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記解除ボタンは、前記操作パネルが有する表示部と操作キーの間の位置に設けられている特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記操作パネルは、ヒンジにより回動可能に支持されており、
    前記解除ボタンは、前記ヒンジの回転軸を延長した方向とは重ならない位置に設けられていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記解除ボタンは、少なくともチルトアップしたときに、前記操作パネルの表面から突出して露出することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記操作パネルは、前記電子機器によって実行される処理を進行させるための第1の操作キーと、前記処理を進行させない第2の操作キーと、を備え、
    前記解除ボタンは前記第1の操作キーに隣接してないことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記解除ボタンは前記第2の操作キーに隣接しており、前記第2の操作キーはストップキーもしくは戻るキーであることを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
  9. 少なくも前記第2の操作キーは、静電式または感圧式のタッチスイッチであることを特徴とする、請求項7または8に記載の電子機器。
  10. 前記操作パネルはタッチパネルを持った表示部を備え、前記タッチパネルによるキー入力を受け付けるとともに、前記解除ボタンは前記表示部に隣接して設けられており、
    前記表示部の前記解除ボタンに隣接する側には、前記電子機器によって実行される処理を進行させるための操作キーは表示されないことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記表示部の前記解除ボタンに隣接する側には、戻るキーが表示されることを特徴とする、請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記機器本体は、プリンタ部とスキャナ部の少なくともいずれかを有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の電子機器。
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