JP3263576B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3263576B2
JP3263576B2 JP22496195A JP22496195A JP3263576B2 JP 3263576 B2 JP3263576 B2 JP 3263576B2 JP 22496195 A JP22496195 A JP 22496195A JP 22496195 A JP22496195 A JP 22496195A JP 3263576 B2 JP3263576 B2 JP 3263576B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーボードから入
力されたデータをディスプレイに表示しかつプリンタに
より印字出力できるように構成したワードプロセッサや
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、奥行き寸法を小さくして机上の占
有面積を縮小し、机上の有効利用を図れるようにした情
報処理装置が、例えば実開平5−75821号公報によ
り提案されている。この提案のものは、縦型の偏平形状
をなす装置本体の上部あるいは底部にプリンタを内蔵す
る一方、装置本体の前面側には偏平なディスプレイをそ
の上端部あるいは下端部をもって回転変位可能に枢支す
ると共に背面側に給紙カセットを縦にして装着する構成
の情報処理装置であり、装置本体の奥行き寸法の抑制を
図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案のも
のにあっては、下記の点でプリンタの使い勝手が悪いも
のになっていた。例えば、縦型偏平形状の装置本体上部
にプリンタを内蔵するものでは、プリンタの取り扱いの
度に椅子から腰を浮かせた不自然な姿勢での操作が要求
される一方、装置本体底部にプリンタを内蔵するもので
は、その構造上印字部及びインクリボン収容部を外部か
ら目視することができず、印字ヘッドを用紙上の予め決
められた位置に合わせて印字する、所謂狙い打ち印字を
行うことができないばかりか、インクリボンの交換等も
不自然な姿勢での作業が要求され、プリンタの使い勝手
の面から今一つ良好なものと称し得ないものであった。
【0004】しかるに、本発明は、奥行き寸法が小さく
かつプリンタの使い勝手に優れた情報処理装置を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】求項に係る発明の情
報処理装置は、プリンタ及びディスプレイを有し、キー
ボードから入力されたデータを上記ディスプレイに表示
しかつプリンタにより印字出力できるように構成した情
報処理装置であって、左右1対の支柱部と該両支柱部間
の側面側を被う後部壁とを上面上に立設したベース体
と、上記支柱部の上端部間に回転自在に支持されかつ上
記支柱部及び後部壁との間に上面開口のカセット収容ス
ペースを形成するディスプレイと、上記ベース体に内蔵
されかつ正面に向いたときの上記ディスプレイよりも後
方側の該ベース体の上面に設けられた用紙を給紙する給
紙部と用紙を排出する排紙部とを有するプリンタと、上
記カセット収容スペースの上面開口より縦方向に挿入し
て、上記給紙部に装着する給紙カセットと、上記排紙部
から排出される用紙を蓄積する用紙受け部とから構成さ
れ、上記ディスプレイと上記給紙カセットとの間で上記
用紙受け部に蓄積された用紙を起立状態で保持すること
を特徴としている。この構成によれば、装置そのものの
奥行き寸法が小さく抑制され、椅子に腰を掛けたままの
自然な姿勢でプリンタの操作が行われる。しかも、例え
ば、ディスプレイを任意の向きに調整した状態でキー入
力を行い、その後に連続してプリンタによる狙い打ち印
字を行う場合でも、入力時の姿勢のままでディスプレイ
の位置を一々変えることなく行える。従って、プリンタ
の使い勝手の向上が図られる。そして、例えば、入力し
たデータを給紙カセットを利用して連続印字したい場合
には、キーボードからのキー入力によって印字を指示す
れば、給紙カセットから一枚づつ順次用紙を取り出しプ
リンタに供給する。プリンタにおける印字後、印字済み
の用紙は排紙部から排出され、用紙受け部上に起立状態
で蓄積されることになり、この際、ディスプレイがカセ
ット収容スペースの前面開口を覆った状態にあるため、
印字済みの用紙が前方に散乱するというような不具合は
皆無となる。また、この構成によれば、オペレータはデ
ィスプレイを任意に回転変位させて所望の仰角に設定し
た状態でキー入力を行える上に、狙い打ち印字やインク
リボンの交換を行う際に、ディスプレイを上方に持ち上
げれば、何れの作業もより容易に行えることになる。ま
た、この構成によれば、ディスプレイを上方に持ち上げ
れば、用紙の給紙部へのセットや印字の確認を自然な姿
勢のままで行えることになる。また、請求項に記載の
情報処理装置の用紙受け部は、上記排紙部の後方隣接位
置に形成されるとともに、上記排紙部は、用紙を排出す
る上面をカバーで被われており、該排紙部から排出され
る用紙は、上記カバーの後端縁によって上記用紙受け部
側に撓まされ、排出後の撓みによる反動で、上記用紙受
け部上に起立することを特徴としている。この構成によ
れば、排紙部により排出される用紙はカバーの後端縁に
よって一旦撓まされ、その後撓みによる反力によって首
尾よく用紙受け部上に起立する。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した本発明の一実
施例について詳細に説明する。図1は本発明の一実施例
に係る情報処理装置においてディスプレイを正面に向け
た状態の全体構造を示す斜視図、図2は同装置において
ディスプレイを上方に持ち上げた状態の全体構造を示す
斜視図、図3は同装置においてキーボードを収納した状
態の全体構造を示す斜視図、図4は同装置において各部
のレイアウトを示す説明図である。
【0011】まず、本実施例に係る情報処理装置の概略
構成を説明すると、情報処理装置の装置本体1は、左右
一対の支柱部3,3と該両支柱部3,3間の背面側を被
う後部壁4とを上面上に立設するベース体2と、上記支
柱部3,3の上端部間に回転自在に枢支しかつ上記支柱
部3,3及び後部壁4との間に上面開口のカセット収容
スペース(収容スペース)5を形成するディスプレイ6
と、上記ベース体2に内蔵するプリンタ7とにより構成
され、上記ディスプレイ6の回転変位によりカセット収
容スペース5の前面側を開閉する。
【0012】又、情報処理装置は、装置本体1とは別
に、データを入力するためのキーボード8と、記録用の
用紙を多数収容しかつ該用紙をプリンタ7に順次自動的
に供給するための自動給紙カセット9とを備えており、
キーボード8はカールコードからなる接続ケーブル10
をもって装置本体1に電気的に接続し、他方、自動給紙
カセット9はカセット収容スペース5内にその上面開口
より縦方向に挿入してプリンタ7の給紙部のカセット装
着部に装着する。而して、本実施例に係る情報処理装置
は全体として、奥行き寸法が小さい縦型の情報処理装置
となっている。
【0013】次に、上記各部の構造について順次詳細に
説明する。上記ディスプレイ6は例えば液晶ディスプレ
イであって液晶表示部11及びフレーム12からなり、
フレーム12の前面右側部にはペン収納ポケット13を
有し、このポケット12に入力操作ペン14を取り出し
自在に収納する。
【0014】上記フレーム12は背面左右両側部におい
て上端より稍下方位置に軸支部15,15を有すると共
に、該両軸支部15,15間にあってこれら軸支部1
5,15に連続する把手部16を有するものであり、こ
れら軸支部15及び把手部16を背面側に突出して一体
に成形する。尚、把手部16は図4に破線で示すよう
に、手のひらが容易に馴染むように断面円弧形状の外周
壁を有し、片手で装置本体1を持ち運べるように構成し
ている。
【0015】又、上記フレーム12の左右の軸支部15
は図5に示すように、軸固定アングル17を内装固定し
てその支軸18を左右外方に突出し、この支軸18をも
ってディスプレイ6をベース体2の支柱部3に回転自在
に枢支する。上記ベース体2の支柱部3は上端部に前方
に円弧状に突出する軸受け部19を有し、この軸受け部
19内には上記支軸18を枢支するための軸受けアング
ル20を内装固定する。
【0016】而して、上記ディスプレイ6はベース体2
の支柱部3に支軸18、即ち液晶表示部11の表示面と
略平行な回転軸をもって回転自在に支持され、その回転
可能範囲は予め定められた範囲内に規制される。ディス
プレイ6の上方への回転は支柱部3の上端とフレーム1
2の背面上部との当接により規制され、下方への回転は
図5に示す規制手段によって行われる。規制手段は、支
軸18に一体的に固定する規制部材21と、軸受けアン
グル20の起立壁(ストッパ部材)20aとにより構成
され、規制部材21と起立壁20aとの当接によりディ
スプレイ6の下方への回転を規制する。
【0017】従って、ディスプレイ6は、正面を向きカ
セット収容スペース5の前面を被う第1の回転変位位置
(図1、図4の状態)と、上方に持ち上げられカセット
収容スペース5の前面を開放する第2の回転変位位置
(図2の状態)との間で回転し、この回転により仰角を
調整して液晶表示部11を所望の向きに調整することが
できる。尚、ディスプレイ6は、第1の回転変位位置と
第2の回転変位位置間の任意の位置に制止しかつその位
置を保持できるように構成するものであって、例えばデ
ィスプレイ6の自重により発生する回転トルクと常時同
じ弾発力を呈するバランスバネを設け、回転トルクと弾
発力との相殺作用によりディスプレイ6を任意の位置に
制止保持できるように構成してもよい。
【0018】上記プリンタ7はベース体2の前部内に配
置する印字機構部22とこの後方に配置する紙送り機構
部23とにより構成される。ベース体2の前部内には、
上面を開口とするリボン収容スペース(リボン収容部)
24を形成し、このリボン収容スペース24の上面開口
は図4に示すように、前端縁から上記第1の回転変位位
置にあるディスプレイ6の稍後方位置まで跨がって位置
し、着脱自在のリボンカバー25によって閉塞されると
共に該リボンカバー25の後端縁とリボン収容スペース
24の上面開口の後端縁間に排紙用の隙間即ち排紙部2
6を形成する。この排紙部26は第1の回転変位位置に
あるディスプレイ6の後方、即ちカセット収容スペース
5内に開口する。
【0019】上記リボン収容スペース24内には、印字
ヘッド28を搭載し左右に移動自在なリボンキャリア2
7を収容しており、このリボンキャリア27上にはリボ
ンカバー25を取り外すことによってインクリボン29
を脱着することができる。従って、インクリボン29の
交換は、ディスプレイ6に邪魔されることなく椅子に腰
を掛けたままの自然な姿勢で容易に行えることになる。
【0020】又、リボンカバー25は全体もしくは少な
くとも後半部を透明とすることにより、装置本体1の正
面からリボンカバー25の透明部分を介して印字部であ
る印字ヘッド28を透視できるようになす。この構成に
より、印字ヘッド28はディスプレイ6が第2の回転変
位位置にある場合はもちろん、第1の回転変位位置及び
その途中の何れの位置にあった場合でも常に装置本体1
の正面(図4の矢印A方向)から目視可能な状態におか
れている。従って、オペレータは、印字ヘッド28を用
紙上の予め決められた位置に合わせて印字する、所謂狙
い打ち印字を行う際に、一々ディスプレイ6の角度を変
えたり椅子から腰を浮かせた不自然な姿勢を取ったりす
ることなく、椅子に腰を掛けたままの自然な姿勢でよく
なり、労力の軽減が図られる。
【0021】さらに、ベース体2の上面上には排紙部2
6の後方隣接位置において用紙受け部30を形成し、自
動給紙カセット9の使用による連続印字時に排紙部26
より排出された用紙を起立状態で前後に重ねて多数枚蓄
積できるように構成している。尚、用紙受け部30に用
紙を良好な状態で蓄積するために、図6に示す構成を採
用している。図6において、31は排紙用ローラで、こ
の上方を覆うようにリボンカバー25の円弧面25aを
配する。この構成により、排紙用ローラ31により排出
される用紙Bはリボンカバー25の後端縁によって一旦
撓まされ、その後撓みによる反力によって首尾よく用紙
受け部30上に起立する。
【0022】一方、上記紙送り機構23は、自動給紙カ
セット9を装着するためのカセット装着部32と手差し
で用紙を給紙するための手差し給紙口33とからなる給
紙部を有し、用紙受け部30の後方隣接位置に手差し給
紙口33を、さらにこの後方位置にカセット装着部32
をそれぞれ配置し、その何れもカセット収容スペース5
内に、即ち第1の回転変位位置にあるディスプレイ6の
後側に開口する。上記カセット装着部32には、図4に
示すように自動給紙カセット9を縦にして装着するもの
であり、特に、後部壁4の内壁4aを傾斜させてその内
壁4aを自動給紙カセット9の装着時のガイドとして機
能させている。
【0023】尚、図2等において、34はプリンタ7の
紙押さえ解除レバーであって、従来周知のように手差し
で用紙を供給する際に使用される。35はプリンタ7の
手送り用のノブであり、ベース体2の右側面に突出す
る。
【0024】次に、自動給紙カセット9の構造を図7乃
至図9を基づいて説明する。自動給紙カセット9は、上
面を開口とするカセット本体36と、該カセット本体3
6の供給側の一部を除く上面開口を閉塞する着脱可能な
カセットカバー37と、該カセットカバー37の供給側
端に回動自在に枢支しかつカセット本体36の上面開口
の供給側を開閉する開閉板38とを有し、例えばB4,
A4,B5サイズの用紙を選択的に収容でき、又ハガキ
を縦方向あるいは横方向に収容できる構造になってい
る。上記カセットカバー37には縦長の表示窓39を形
設し、その表示窓39の縁に沿って用紙サイズ等を付す
ことにより、カセットカバー37を外すことなく用紙サ
イズの確認を一瞥して行えるようになしてある。
【0025】上記開閉板38は常時閉塞状態にあって、
自動給紙カセット9をカセット装着部32に装着した際
に強制開放手段により図4に示すように強制的に開放さ
れ、この開放状態において用紙の手差し時に自動給紙カ
セット9の表面に沿って挿入される用紙を手差し給紙口
33に導くガイドとして機能する。この構成により、用
紙の手差しが容易に行われることになる。
【0026】上記強制開放手段は、カセット本体36の
両側面に形成した溝40に摺動自在でかつ先端に外向き
の突片41aを有する開放レバー41と、該開放レバー
41を常時カセット本体36の供給側端方向に付勢する
スプリング等の付勢手段(図示せず)と、開閉板38の
両側縁にあって溝40内に突出して上記開放レバー41
の後端に対向し、上記付勢手段の付勢力に抗して開放レ
バー41が摺動した際に開閉板38を押し上げて開放す
るための当たり片38aと、ベース体2のカセット装着
部32の両側にあって自動給紙カセット9の装着時に上
記突片41aと当接して開放レバー41を摺動させる規
制部32aとにより構成される。尚、開閉板38の閉塞
状態は自重あるいは別途スプリング等を設けて保持する
ものであり、開閉板38は開放レバー41の摺動に伴っ
て自重あるいはスプリングの付勢力に抗して開放され
る。
【0027】上記ベース体2の後部壁4は図4に示すよ
うに、内外二重壁構造をなしており、内壁4aを自動給
紙カセット9のガイドとして機能させるために傾斜させ
たことに伴って内壁4aと外壁4bとの間に生じるスペ
ースを利用して、特に発熱性の高い部品を実装したプリ
ント基板42を内装する。このプリント基板42は、内
・外壁4a,4b間のスペースの形状に合わせて縦方向
に配設し、ベース体2の底面及び外壁4bに多数の通気
孔43を穿設することにより、放熱性を高めている。図
中、44は今一つのプリント基板で、ベース体2の内底
面に沿って配設している。
【0028】上記キーボード8は図10に示すように、
底面後端部両側に起倒自在の脚部45を有する構造であ
り、この脚部45には係止孔46を形成する。上記脚部
45は、キーボード8を机上に載置したときにキーボー
ド8面が前下がりに傾斜するようになし、キー操作性を
高めるためのものである。一方、ベース体2の後部壁4
の外壁4b上部には係止具47を出没自在に設け、キー
ボード8の不使用時に脚部45の係止孔46をもって係
止具47に係合することにより、キーボード8を図3に
示すように後部壁4の背面に添わせて吊下支持できる構
成とし、机上の占有面積を小さく抑えている。尚、キー
ボード8は後端部に凹溝48を有し、係止具47による
吊下支持状態において凹溝48内に接続ケーブル10を
収納できるように構成している。
【0029】上記構成の情報処理装置において、通常の
データ入力は図1に示す状態で行う。その際、オペレー
タはディスプレイ6を上向き方向に適宜回動させて所望
の仰角に調整すれば、疲れが少なく、より楽な状態での
データ入力を行うことができる。
【0030】そして、例えば、入力したデータを自動給
紙カセット9を利用して連続印字したい場合には、キー
ボード8からのキー入力によって印字を指示すれば、紙
送り機構23は自動給紙カセット9から一枚づつ順次用
紙を取り出して印字機構部22に供給する。印字機構部
22における印字後、印字済みの用紙Bは排紙部26か
ら排出され、用紙受け部30上に起立状態で蓄積される
ことになり(図11参照)、この際、ディスプレイ6が
カセット収容スペース5の前面開口を覆った状態にある
ため、印字済みの用紙Bが前方に散乱するというような
不具合は皆無となる。
【0031】印字済み用紙Bの取り出しは、図11に示
すようにカセット収容スペース5の上面開口から上方に
突出する大きなサイズの用紙であれば、図11に矢印C
で示すようにディスプレイ6の上方から取り出せばよ
く、又図12に示すようにカセット収容スペース5の上
面開口から突出しない小さなサイズの用紙であれば、デ
ィスプレイ6を上方に大きく回動してカセット収容スペ
ース5の前面を開放して図12に矢印Dで示すようにそ
の前面開口から取り出せばよく、何れのサイズの用紙の
取り出しの場合でも、装置本体1の奥行き寸法が小さく
かつプリンタ6が底部に位置することと相俟って、オペ
レータは椅子から腰を掛けたままの自然な姿勢で取り出
し作業を行えることになる。
【0032】又、入力したデータを、用紙の予め決めら
れた位置に印字する、所謂狙い打ち印字を行う場合に
は、用紙を手差し給紙口33から挿入して手送り用のノ
ブ35により用紙を送り、用紙と印字ヘッド28との位
置合わせを行うことになるが、この際、ディスプレイ6
がどのような位置にあっても、印字ヘッド28の位置即
ち印字部を装置本体1の正面から目視できる構成である
ため、位置合わせのためにディスプレイ6を一々回動さ
せたり椅子から腰を浮かせたりすることなく、椅子に腰
を掛けたままの自然な姿勢で位置合わせを行うことがで
きる。もちろん、印字しながら印字状態を確認したけれ
ば、ディスプレイ6を上方に回動させてカセット収容ス
ペース5の前面を開放することにより、特に姿勢を変え
ることなく印字状態の確認を行うことができる。
【0033】一方、インクリボン29の交換の必要が生
じた場合、ディスプレイ6の手前にあるリボンカバー2
5を取り外して交換することができ、又排紙部26にお
いて紙詰まり等が生じた場合でもディスプレイ6を上方
に回動してカセット収容スペース5の前面を開放するこ
とにより行え、この何れの作業も椅子に腰を掛けたまま
の自然な姿勢で容易に行うことができる。
【0034】このように本実施例の情報処理装置にあっ
ては、印字済み後の用紙の取り出し、狙い打ち印字にお
ける位置合わせ及び印字状態の確認、さらにはインクリ
ボン29の交換や紙詰まりの対応等のすべての作業を、
椅子に腰を掛けたままの自然な姿勢で行うことができ、
プリンタ6の操作性及び使い勝手の向上を一段と図れる
ことになる。
【0035】又、不使用時には、キーボード8及び接続
ケーブル10を装置本体1から取り外し、係止具47を
装置本体1の後部壁4から起こして突出させ、この係止
具47にキーボード8の脚部45をその係止孔46をも
って係合し、キーボード8を後部壁4の背面に添わせて
吊下支持すれば、装置本体1の奥行き寸法が小さいこと
と相俟って机上の占有面積が一段と狭くなり、机上を有
効に利用することができ、しかも、装置を持ち運ぶ際に
もディスプレイ6の把手部16を利用することにより、
片手でキーボード8を含めて装置本体1を容易に持ち運
ぶことができる。
【0036】尚、上記実施例にあっては、ディスプレイ
を支柱部に回転変位可能に枢支しているが、ディスプレ
イとして長方形状のディスプレイを使用する場合には、
ディスプレイを、その表示画面に略直角な軸を中心とし
て90度回転可能でかつ表示画面に略平行な軸を中心と
して回転できるように支柱部に対して支持するように構
成すれば、ディスプレイを任意の仰角に調整して使用で
きる上に、ディスプレイ6を縦型あるいは横型として選
択的に使用することもできる。
【0037】又、上記実施例にあっては、印字ヘッド2
8をリボンカバー25を透して装置正面から目視するよ
うに構成しているが、リボンカバー25の印字ヘッド2
8の移動範囲に対応した部分を切り欠いて、印字ヘッド
28を直接目視するように構成してもよく、この場合に
はリボンカバー25の材料に特に制限を受けなくなり、
例えば半透明材料等を用いることも可能となる。
【0038】又、上記実施例における着脱自在のリボン
カバー25は、一般的にベース体2のリボン収容スペー
ス24の上面開口部に突起による係合によって取り付け
るものであるが、例えばリボンカバー25をベース体2
に回動かつ着脱自在に軸支して該回動によりリボン収容
スペース24の開口を開閉するように構成してもよい。
ただし、この場合には、回転変位するディスプレイ6と
の位置関係からリボンカバー25の前縁側を軸支して手
前側に開くようにすることが望ましい。
【0039】
【発明の効果】本発明における情報処理装置によれば、
プリンタをベース体に内蔵し、このベース体上に支柱部
を立設して該支柱部にディスプレイを回転変位可能に支
持し、上記プリンタの印字部は上記ディスプレイの位置
に関係なく常に装置正面から目視可能な位置に設けたこ
とにより、装置そのものの奥行き寸法を小さく抑制で
き、椅子に腰を掛けたままの自然な姿勢でプリンタの操
作を行なうことができる上に、印字ヘッドを用紙の予め
決められた位置に合わせて印字する、所謂狙い打ち印字
を行う場合でも特に姿勢を変えることなく、椅子に腰を
掛けたままの自然な姿勢で行うことができ、従って、オ
ペレータの労力も軽減され、プリンタの使い勝手も向上
することができる。また、オペレータはディスプレイを
任意に回転変位させて最も見易い角度に設定した状態で
キー入力を行うことができ、しかも、狙い打ち印字やイ
ンクリボンの交換を行う際にディスプレイを上方に持ち
上げれば、プリンタの上方部分が大きく開放されて何れ
の作業もより一層容易に行うことができる。 また、ベー
ス体は正面に向いたときのディスプレイよりも後方側に
て上記プリンタの給紙部と排紙部とを設けた構成とした
ことにより、用紙の給紙部へのセットや印字状態の確
認、さらには紙詰まり等のトラブルへの対応等を椅子に
腰を掛けたままの自然な姿勢のままで行うことができ
る。 また、入力したデータを給紙カセットを利用して連
続印字したい場合には、キーボードからのキー入力によ
って印字を指示すれば、給紙カセットから一枚づつ順次
用紙を取り出しプリンタに供給するとともに、プリンタ
における印字後、印字済みの用紙は排紙部から排出さ
れ、用紙受け部上に起立状態で蓄積されることになり、
この際、ディスプレイがカセット収容スペースの前面開
口を覆った状態にあるため、印字済みの用紙が前方に散
乱するというような不具合は皆無にできる、との効果を
奏する。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る情報処理装置において
ディスプレイを正面に向けた状態の全体構造を示す斜視
【図2】同装置においてディスプレイを上方に持ち上げ
た状態の全体構造を示す斜視図
【図3】同装置においてキーボードを収納した状態の全
体構造を示す斜視図
【図4】同装置において各部のレイアウトを示す説明図
【図5】図2において一部を破断してディスプレイの枢
支部の構造を示す図
【図6】同装置においてプリンタの排紙部構造を説明す
るための図であり、(a)は一部を透視状態で示す斜視
図、(b)は断面図
【図7】同装置において自動給紙カセットの開閉板の閉
塞状態を示す斜視図
【図8】同カセットの開閉板の開放状態を示す斜視図
【図9】同カセットの装着を説明するための図
【図10】同装置においてキーボードと係止具との関係
を示す図
【図11】同装置において印刷動作時の動作を説明する
ための図
【図12】図11においてディスプレイの位置が変位し
た状態を示す図
【符号の説明】
1 装置本体 2 ベース体 3 支柱部 6 ディスプレイ 7 プリンタ 8 キーボード 9 自動給紙カセット 11 液晶表示部 22 印字機構部 23 紙送り機構 24 リボン収容スペース(リボン収容部) 25 リボンカバー 26 排紙部 27 リボンキャリア 28 印字ヘッド(印字部) 29 インクリボン 32 カセット装着部 33 手差し給紙口 38 開閉板(ガイド)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ及びディスプレイを有し、キー
    ボードから入力されたデータを上記ディスプレイに表示
    しかつプリンタにより印字出力できるように構成した情
    報処理装置において、 左右1対の支柱部と該両支柱部間の側面側を被う後部壁
    とを上面上に立設したベース体と、 上記支柱部の上端部間に回転自在に支持されかつ上記支
    柱部及び後部壁との間に上面開口のカセット収容スペー
    スを形成するディスプレイと、 上記ベース体に内蔵されかつ正面に向いたときの上記デ
    ィスプレイよりも後方側の該ベース体の上面に設けられ
    た用紙を給紙する給紙部と用紙を排出する排紙部とを有
    するプリンタと、 上記カセット収容スペースの上面開口より縦方向に挿入
    して、上記給紙部に装着する給紙カセットと、 上記排紙部から排出される用紙を蓄積する用紙受け部と
    から構成され、 上記ディスプレイと上記給紙カセットとの間で上記用紙
    受け部に蓄積された用紙を起立状態で保持することを特
    徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 上記用紙受け部は、上記排紙部の後方隣
    接位置に形成されるとともに、上記排紙部は、用紙を排
    出する上面をカバーで被われており、該排紙部から排出
    される用紙は、上記カバーの後端縁によって上記用紙受
    け部側に撓まされ、排出後の撓みによる反動で、上記用
    紙受け部上に起立することを特徴とする請求項1に記載
    の情報処理装置。
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