JPH088717Y2 - 便器における臭気遮断装置 - Google Patents
便器における臭気遮断装置Info
- Publication number
- JPH088717Y2 JPH088717Y2 JP1993001430U JP143093U JPH088717Y2 JP H088717 Y2 JPH088717 Y2 JP H088717Y2 JP 1993001430 U JP1993001430 U JP 1993001430U JP 143093 U JP143093 U JP 143093U JP H088717 Y2 JPH088717 Y2 JP H088717Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- groove
- discharge port
- water film
- toilet bowl
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Non-Flushing Toilets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、大便用の便器の排出
口の上方に水膜を形成して、排出口の下方にある排泄物
の臭気が上方に発散することを防止する臭気遮断装置に
関する。
口の上方に水膜を形成して、排出口の下方にある排泄物
の臭気が上方に発散することを防止する臭気遮断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭51−103853号公報は、便
器本体の下部に設けた排出口の周囲にこの排出口より大
径の上部開放の溝を設け、前記溝の一部上方に水膜噴射
装置を設け、この水膜噴射装置から噴射する水膜が前記
排出口の上方を覆って前記溝に落下する便器における臭
気遮断装置を開示している。この装置は、水膜を前記排
出口の上方を覆うように扇状に広げるために、特殊な開
口形状のノズルを水膜噴射装置として採用している。
器本体の下部に設けた排出口の周囲にこの排出口より大
径の上部開放の溝を設け、前記溝の一部上方に水膜噴射
装置を設け、この水膜噴射装置から噴射する水膜が前記
排出口の上方を覆って前記溝に落下する便器における臭
気遮断装置を開示している。この装置は、水膜を前記排
出口の上方を覆うように扇状に広げるために、特殊な開
口形状のノズルを水膜噴射装置として採用している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この水膜は、便器の排
出口から発散する臭気を遮断するためのものであるか
ら、扇形に広角に広げて排出口の上方を完全に覆わなけ
ればならず、水膜に切れ目や隙間ができてはならない。
しかしながら、この水膜を上記の従来例のようにノズル
によって形成しようとすると、ノズルから噴出する水は
直進性が強いので、水膜の幅を広角に広げようとすれば
するほど、このノズルの開口断面形状の設計は難しくな
り、高い加工精度も要求されるので、高コストとなって
実用性に乏しい。
出口から発散する臭気を遮断するためのものであるか
ら、扇形に広角に広げて排出口の上方を完全に覆わなけ
ればならず、水膜に切れ目や隙間ができてはならない。
しかしながら、この水膜を上記の従来例のようにノズル
によって形成しようとすると、ノズルから噴出する水は
直進性が強いので、水膜の幅を広角に広げようとすれば
するほど、このノズルの開口断面形状の設計は難しくな
り、高い加工精度も要求されるので、高コストとなって
実用性に乏しい。
【0004】そこで、この考案は、設計や加工が困難な
特殊な開口断面形状のノズルを用いることなく、安価に
十分な臭気遮断効果を発揮する水膜を形成し得るように
することを課題とする。
特殊な開口断面形状のノズルを用いることなく、安価に
十分な臭気遮断効果を発揮する水膜を形成し得るように
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は、便器本体1の下部に設けた排出口2
の周囲に、この排出口2より大径の上部開放の溝4を設
け、この溝4の一部上方に水膜噴射装置を設け、この水
膜噴射装置から噴射する水膜が前記排出口2の上方を覆
って前記溝4に落下する便器における臭気遮断装置にお
いて、前記水膜噴射装置が、前記溝4の一部上方にあっ
て前記排出口2の方向に突設した平板状の水受体6と、
水を噴射する開口端8を前記水受体6の上面に向けて隙
間を介して配した断面円形の水噴射パイプ7とによっ
て、便器における臭気遮断装置を構成した。
めに、この考案は、便器本体1の下部に設けた排出口2
の周囲に、この排出口2より大径の上部開放の溝4を設
け、この溝4の一部上方に水膜噴射装置を設け、この水
膜噴射装置から噴射する水膜が前記排出口2の上方を覆
って前記溝4に落下する便器における臭気遮断装置にお
いて、前記水膜噴射装置が、前記溝4の一部上方にあっ
て前記排出口2の方向に突設した平板状の水受体6と、
水を噴射する開口端8を前記水受体6の上面に向けて隙
間を介して配した断面円形の水噴射パイプ7とによっ
て、便器における臭気遮断装置を構成した。
【0006】
【作用】この考案は、上記の通り構成したので、断面円
形の水噴射パイプ7の開口端8から平板状の水受体6の
上面に向けて水を噴射すると、この水受体6に衝突した
水は扇状に広がる水膜となって排出口2の上方を覆いな
がら排出口2の周壁に当たり、その下方の溝4に流入す
る。
形の水噴射パイプ7の開口端8から平板状の水受体6の
上面に向けて水を噴射すると、この水受体6に衝突した
水は扇状に広がる水膜となって排出口2の上方を覆いな
がら排出口2の周壁に当たり、その下方の溝4に流入す
る。
【0007】
【実施例】図に示す実施例では、便器本体1の下部に排
出口2が設けている。また、前記本体1の下部にねじ止
めなどの手段により中空環状の水タンク3を固定してい
る。この水タンク3の内周上部には全周に亘る上部開放
の溝4を形成し、この溝4の底部は傾斜しており、最も
低い部分にタンク3内に通じる排水口5を設けている。
出口2が設けている。また、前記本体1の下部にねじ止
めなどの手段により中空環状の水タンク3を固定してい
る。この水タンク3の内周上部には全周に亘る上部開放
の溝4を形成し、この溝4の底部は傾斜しており、最も
低い部分にタンク3内に通じる排水口5を設けている。
【0008】この溝4の内壁の一部の上方に設けた水受
体6は、例えば厚さ0.8ないし1.0mm程度のステ
ンレス板の端を倒立L形に曲げたものであり、その平面
形は図4の(I)または(I)に示すような形状をして
いる。
体6は、例えば厚さ0.8ないし1.0mm程度のステ
ンレス板の端を倒立L形に曲げたものであり、その平面
形は図4の(I)または(I)に示すような形状をして
いる。
【0009】水噴射パイプ7は、ステンレスパイプなど
の管からなり、本体1内に昇降自在に装着し、その下方
の開口端8を前記水受体6上に僅かな隙間を介して臨ま
せている。この水噴射パイプ7の上端は、図2に示すよ
うに、本体1に埋め込んだ給水管9の下端の大径部10
に摺動自在にはまり、ゴムリング11により水密を保っ
ている。
の管からなり、本体1内に昇降自在に装着し、その下方
の開口端8を前記水受体6上に僅かな隙間を介して臨ま
せている。この水噴射パイプ7の上端は、図2に示すよ
うに、本体1に埋め込んだ給水管9の下端の大径部10
に摺動自在にはまり、ゴムリング11により水密を保っ
ている。
【0010】前記水噴射パイプ7の一部は、本体1の一
部に設けた凹所12に露出しており、止め金13をねじ
14で締め付けることにより水噴射パイプ7を固定して
いる。 従って、ねじ14を弛めて水噴射パイプ7を上
下に移動することにより、開口端8と水受体6の隙間の
間隔を調整することができる。また、上記凹所12はね
じ止めなどの手段により固定される着脱自在の蓋15で
閉じられている。
部に設けた凹所12に露出しており、止め金13をねじ
14で締め付けることにより水噴射パイプ7を固定して
いる。 従って、ねじ14を弛めて水噴射パイプ7を上
下に移動することにより、開口端8と水受体6の隙間の
間隔を調整することができる。また、上記凹所12はね
じ止めなどの手段により固定される着脱自在の蓋15で
閉じられている。
【0011】上記給水管9は図1に示すように水タンク
3内に導き、水中ポンプ16の吐出口に連結する。
3内に導き、水中ポンプ16の吐出口に連結する。
【0012】上記の構成において、水タンク3内に水か
充填されている条件において、水中ポンプ16を運転す
ると、タンク3内の水は給水管9内に流入し、水噴射パ
イプ7の開口端8から噴出して水受体6に衝突する。
充填されている条件において、水中ポンプ16を運転す
ると、タンク3内の水は給水管9内に流入し、水噴射パ
イプ7の開口端8から噴出して水受体6に衝突する。
【0013】水受体6の平面形状を適当にし、かつ水噴
射パイプ7の開口端8と水受体6の間の隙間を例えば
0.1〜0.5mmのような適当な値にするとともに水
圧を適当に調節すると、水受体6に当たった水は図4の
(I)、(II)の鎖線に示すような水膜17となる。
射パイプ7の開口端8と水受体6の間の隙間を例えば
0.1〜0.5mmのような適当な値にするとともに水
圧を適当に調節すると、水受体6に当たった水は図4の
(I)、(II)の鎖線に示すような水膜17となる。
【0014】従って、水膜17の周縁が溝4の外壁の内
面に達するように水圧などの値を適宜設定すれば水タン
ク3の内周面すなわち、排出口2は完全に封鎖される。
面に達するように水圧などの値を適宜設定すれば水タン
ク3の内周面すなわち、排出口2は完全に封鎖される。
【0015】こうして、水膜17を形成して溝4の外周
壁に当った水は全て溝4内に落ち、排水口5から水タン
ク3内に戻る循環を繰り返えす。
壁に当った水は全て溝4内に落ち、排水口5から水タン
ク3内に戻る循環を繰り返えす。
【0016】なお、上記の水膜17は、排泄物は勿論、
トイレットペーパでも通過させる程度の水圧で形成され
るようにすることによりトイレットペーパなどが水圧で
横に流れ、溝4に流入して排水口5などを詰まらせるこ
とはない。また、ポンプ16は連続運転として、水膜1
7を連続的に形成するものである。水洗式の便器の場合
もポンプを省略して水道管を水噴射パイプに連結するこ
とにより用便直後の臭気遮断用として有効に利用でき
る。
トイレットペーパでも通過させる程度の水圧で形成され
るようにすることによりトイレットペーパなどが水圧で
横に流れ、溝4に流入して排水口5などを詰まらせるこ
とはない。また、ポンプ16は連続運転として、水膜1
7を連続的に形成するものである。水洗式の便器の場合
もポンプを省略して水道管を水噴射パイプに連結するこ
とにより用便直後の臭気遮断用として有効に利用でき
る。
【0017】
【効果】この考案に係る便器における臭気遮断装置は、
ありふれた断面円形の水噴射パイプと、ありふれた平板
状の水受体とを組合せて水噴射装置を容易に構成するこ
とができるので、高精度を要することなく、安価に水膜
噴射装置を製造することができる。しかも従来の特殊な
開口形状のノズルを使用した上記公知技術と同様に、便
器本体の下部の排出口を水膜により完全に封鎖するもの
であるから、水洗でない便所の場合も便槽内の排泄物の
臭気が便器本体の排出口から上方へ漏洩するおそれはな
い。
ありふれた断面円形の水噴射パイプと、ありふれた平板
状の水受体とを組合せて水噴射装置を容易に構成するこ
とができるので、高精度を要することなく、安価に水膜
噴射装置を製造することができる。しかも従来の特殊な
開口形状のノズルを使用した上記公知技術と同様に、便
器本体の下部の排出口を水膜により完全に封鎖するもの
であるから、水洗でない便所の場合も便槽内の排泄物の
臭気が便器本体の排出口から上方へ漏洩するおそれはな
い。
【図1】実施例の要部縦断正面図
【図2】同上要部の拡大縦断側面図
【図3】ノズル固定部の拡大横断平面図
【図4】水膜形成状態を示す平面図
1 便器本体 2 排出口 3 水タンク 4 溝 5 排水口 6 水受体 7 水噴射パイプ 8 開口端 9 給水管 10 大径部 11 ゴムリング 12 凹所 13 止め金 14 ねじ 15 蓋 16 水中ポンプ 17 水膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩崎 清己 大阪府東大阪市西岩田2丁目7番25−228 号 (56)参考文献 実開 昭51−103853(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 便器本体1の下部に設けた排出口2の周
囲に、この排出口2より大径の上部開放の溝4を設け、
この溝4の一部上方に水膜噴射装置を設け、この水膜噴
射装置から噴射する水膜が前記排出口2の上方を覆って
前記溝4に落下する便器における臭気遮断装置におい
て、 前記水膜噴射装置が、前記溝4の一部上方にあって前記
排出口2の方向に突設した平板状の水受体6と、水を噴
射する開口端8を前記水受体6の上面に向けて隙間を介
して配した断面円形の水噴射パイプ7とから成ることを
特徴とする便器における臭気遮断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001430U JPH088717Y2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 便器における臭気遮断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001430U JPH088717Y2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 便器における臭気遮断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657300U JPH0657300U (ja) | 1994-08-09 |
JPH088717Y2 true JPH088717Y2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=11501243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993001430U Expired - Lifetime JPH088717Y2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 便器における臭気遮断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH088717Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4771081B2 (ja) * | 2006-07-11 | 2011-09-14 | セイコーエプソン株式会社 | ネジ隠しキャップ装置及び液体噴射装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS585138B2 (ja) * | 1973-07-02 | 1983-01-29 | エヌ テ− エヌ トウヨウベアリング カブシキガイシヤ | チヨウシアゲホウホウト ソウチ |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP1993001430U patent/JPH088717Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0657300U (ja) | 1994-08-09 |
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