JPH04327617A - サイホンジェット式便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、サイホンジェット式便
器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からボウル部の底部からトラップ排
水路を指向して洗浄水を噴射して便槽内の汚物の排出を
行なうようにしたサイホンジェット式便器は知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、図４に示すよ
うにトラップ排水路１０１の入口（流入口１０２）近傍
が汚物１０３によって塞がれてしまったような場合には
いくら洗浄水をジェット噴射孔１０４から噴射してもそ
の汚物１０３が抵抗となって水の流れを妨げるのでボウ
ル部１０５からトラップ排水路１０１内に流入するボウ
ル部１０５の水が少量となってしまいトラップ排水路１
０１内を水で満たした状態としてサイホン作用を発生さ
せることはできず、完全な汚物・汚水の搬送を行なうこ
とができない。特に給水圧力が低いときにはジェット噴
射孔１０４からトラップ排水路１０１内に噴射する洗浄
水量が少ないためこの傾向が強く現れる。本発明はこの
ような課題を解決したサイホンジェット式便器を得るこ
とを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、本発明に係るサイホンジェット式便器は、本来の汚物
排出用の連通路以外に、トラップ排水路の流入口付近と
ボウル部の封水面よりも下方を別の連通路にて連通した
。

【０００５】

【作用】本発明のサイホンジェット式便器によれば、ト
ラップ排水路の流入口が汚物によって塞がれてしまった
ような場合でも別の連通路からボウル部の洗浄水がトラ
ップ排水路へ供給されてトラップ排水路内を水で満たし
た状態としてサイホン作用を発生させることができる。

【０００６】

【実施例】以下図面により本発明の実施例を説明する。 図１は本発明に係るサイホンジェット式便器の縦断面図
、図２はその説明用平面図である。サイホンジェット式
便器１は、隔壁２で区画されたボウル部３、連通路４お
よびトラップ排水路５を有する。トラップ排水路５は、
ボウル部３の後方下部に開設した流出口７と、便器１の
ほぼ中央底面に開設した流入口６とをほぼ逆Ｕ字状に屈
曲して連結しており、トラップ排水路５の堰部５ａより
下流側の排出路５ｂをほぼ直管形状に形成している。

【０００７】連通路４はその一端をボウル部３に開設し
た開口４ａとその他端をトラップ排水路５の流入口６の
排出路５ｂ側に開設した開口４ｂを連通して形成する。 ボウル部３の上端周縁のリム８には、リム通水路９をボ
ウル部３の内方へ突出するよう環状に形成し、このリム
通水路９の底面にリム射出孔１０を適宜間隔毎にボウル
部３に対して斜めに開設する。ボウル部３の底部には、
洗浄水を噴射するジェット用ノズル１１をそのジェット
噴射孔１２がトラップ排水路５の流入口６を指向するよ
う水密状態に取着している。

【０００８】便器１の後部上方に給水装置１３を設ける
。この給水装置１３は、制御装置１４と、操作部１５と
、流路の開閉およびボウル部側とトラップ側への給水を
切換える止水機能付の切換弁１６とから構成する。切換
弁１６は給水管１７、リム通水路９に連通するリム給水
室１８、およびジェットノズル１１に連通する導水管１
９に接続している。

【０００９】制御装置１４は、図３のブロック構成図に
示すように、入力インタフェース１４ａ、マイクロプロ
セッサ（以下ＭＰＵと称する）１４ｂ、メモリ１４ｃ、
タイマ１４ｄ，および出力インタフェース１４ｅから構
成する。入力インタフェース１４ａには、操作部１５が
接続され、出力インタフェース１４ｅには、止水機能付
の切換弁１６が接続される。

【００１０】操作部１５は、便器１の洗浄を開始させる
ためのスイッチを備えており、このスイッチは制御装置
１４に接続される。メモリ１４ｃには、洗浄水の給水順
序および給水時間に関するデータが予め記憶されている
。

【００１１】本発明に係るサイホンジェット式便器は上
記のような構成であるから次のように動作する。操作部
１５から洗浄起動入力が与えられると、ＭＰＵ１４ｂは
、タイマ１４ｄを起動し、同時に出力インタフェース１
４ｅを介して切換弁１６をボウル部側に切換える。この
ため、リム射出孔１０からボウル部３へ洗浄水が供給さ
れる。

【００１２】ＭＰＵ１４ｂは、タイマ１４ｄの経過時間
を監視しており、ボウル部３への給水時間が経過した時
点で、切換弁１６をトラップ側に切換えジェットノズル
１１のジェット噴射孔１２からトラップ排水路５の堰部
５ａを指向して洗浄水を噴射しジェット給水状態へ駆動
する。このとき、流入口６を汚物が塞いでいても、この
ジェット給水によって前記連通路４を介してトラップ排
水路５にボウル部３の洗浄水が誘引されトラップ排水路
５内が水で満たされ完全なサイホン現象が発生する。従
ってトラップ排水路５内に大きな負圧が生じ、そのため
隔壁２の下端２ａ付近で流入口６近傍を塞いでいる汚物
もトラップ排水路５に吸引される。

【００１３】ＭＰＵ１４ｂは、タイマ１４ｄの経過時間
が、予めメモリ１４ｃに記憶されているジェット給水時
間が経過した時点で、切換弁１６を閉止状態としトラッ
プ排水路５への給水を停止する。給水を停止して開口４
ａより水位が下がってもサイホン状態は、ボウル部３の
水位が隔壁２の下端２ａ以下となりトラップ排水路４内
に空気が流入するまで継続し、この間にボウル部３内の
汚物・汚水の完全な搬送が行なわれる。

【００１４】ＭＰＵ１４ｂは、メモリ１４ｃ内に予め記
憶されているサイホン状態経過後切換弁１６をボウル部
側に切換える。予めメモリ１４ｃに記憶されている給水
時間が経過した時点で、切換弁１６を閉止状態とし、タ
イマ１４ｄを停止させて一連の便器の洗浄動作を完了す
る。なお、開口４ａ、４ｂの口径は、トラップ排水路５
内にサイホンを発生させるために必要な水量の供給を行
なうことができ、サイホン発生後は流入口６を塞いでい
る汚物を吸引するために必要なトラップ排水路５内の負
圧を開口４ａからの給水によって妨げることがない程度
とする。また、開口４ａは排便時等に汚物が侵入しない
ようにその上部にカバーを設けてもよく、また、開口４
ｂはトラップ排水路５から汚水が流入しないように堰部
５ａ方向に向って開口している。さらに、開口４ｂの位
置はジェット給水によって溜水部の水が誘引される位置
であれば上下左右何れに設けても良い。

【００１５】

【発明の効果】本発明に係るサイホンジェット式便器に
よれば、トラップ排水路の流入口が汚物によって塞がれ
てしまったような場合でも別の連通路からボウル部の洗
浄水がトラップ排水路へ供給されるので給水圧力が低い
ときでもトラップ排水路内を水で満たした状態として完
全なサイホン作用を発生させてボウル部内の汚物・汚水
の完全な搬送を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るサイホンジェット式便器の縦断面
図

【図２】本発明に係るサイホンジェット式便器の説明用
平面図

【図３】制御装置のブロック構成図

【図４】従来のサイホンジェット式便器の縦断面図

【符号の説明】

１…サイホンジェット式便器、２…隔壁、２ａ…下端、
３…ボウル部、４…連通路、４ａ、４ｂ…開口、５…ト
ラップ排水路、５ａ…堰部、５ｂ…排出路、６…流入口
、７…流出口、８…リム、９…リム通水路、１０…リム
射出孔、１１…ジェットノズル、１２…ジェット噴射孔
、１３…給水装置、１４…制御装置、１４ａ…入力イン
タフェース、１４ｂ…マイクロプロセッサ（ＭＰＵ）、
１４ｃ…メモリ、１４ｄ…タイマ、１４ｅ…出力インタ
フェース、１５…操作部、１６…切換弁、１７…給水管
、１８…リム給水室、１９…導水管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ボウル部の底部にトラップ排水路を指
   向して洗浄水を噴射するジェット噴射孔を備えた便器に
   おいて、この便器は、本来の汚物排出用の連通路以外に
   、トラップ排水路の流入口付近とボウル部の封水面より
   も下方を別の連通路にて連通したことを特徴とするサイ
   ホンジェット式便器。