JPH0390746A - 洗浄給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、便器へ洗浄水を供給する装置に関する。

（従来の技術） 従来のサイホン式・サイホンジェット式等の便器におい
ては、第７図に示すように封水面の高さｈとトラップ排
水路１０１の堰部１０２の高さが同一であった。

（発明が解決しようとする課題） このため、便器洗浄の初期段階でボウル部壁面を洗浄す
るための給水を行うと、封水の水位が上昇すると同時に
堰部な越えてトラップ排水路１０１の排水路１０３側へ
流出する。この洗浄初期にあふれ出す洗浄水は、サイホ
ン作用の発生に寄与しない無駄な水となる。

本発明はこのような課題を解決するためなされたもので
、その目的は少ない洗浄水量で効率よく便器を洗浄する
ことのできる洗浄給水装置を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 前記課題を解決するため本発明に係る洗浄給水装置は、
封水高さがトラップ排水路の堰部より所定の高さだけ低
い位置まで洗浄水を供給するよう制御する手段を備えた
ことを特徴とする。

（作用） 封水高さはトラップ排水路の堰部より低いので、次の便
器洗浄開始時にボウル部の壁面洗浄のための給水が直ち
にあふれ出すことがない。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る洗浄給水装置を備えた便器の縦断
面図である。

図において１はサイホンジェット式の便器であり、便器
１は隔壁２で区画されたボウル部３とトラップ排水路４
を有する。トラップ排水路４は、ボウル部３の後壁下部
に開設した流入口５と、便器１の略中央部底面に開設し
た流出口６とを略逆０字状に屈曲して連結しており、ト
ラップ排水路４の項部４ａより下流側の排出路４ｂを略
直管形状に形成している。そして、その下端部である流
出口６近傍に管壁を内方へ縮径した絞り部４Ｃを設ける
とともに、排出路４ｂの管壁に複数の突起４ｄを第２図
に示すようじ所定間隔で螺旋状に配設している。

ボウル部３の上端周縁のリム部７には、リム通水路８を
ボウル部３の内方へ突出するように環状に形成し、この
リム通水路８の底面にリム射水孔９を適宜間隔毎にボウ
ル部３に対して斜めに開設する。また、リム通水路８は
後部においてリム給水室１０に連通しており、このリム
給水室１０の上面にはリム給水口１１を穿設している。

ボウル部３の底部に、ジェット用ノズル１２をジェット
噴射孔１３がトラップ排水路４の流入口５を指向するよ
う水密状態で取着している。

便器１の後部上方にボックス１４を設け、このボックス
１４内に洗浄給水装置１５を収納する。

洗浄給水装置１５は、制御装置１６と、この制御装置１
６に洗浄起動入力を与える操作部１７と、ボウル用弁機
構１８、トラップ用弁機構１９、および大気開放弁２０
とから構成する。

給水管２１は分岐され各弁機構１８．１９の一端へ接続
され、ボウル用弁機構１８の他端は、リム給水室１０の
リム給水口１１へ接続される。

トラップ用弁機構１９の他端は大気開放弁２０を介して
ジェット用導水管２２の一端へ接続し、ジェット用導水
管２２の他端はジェット用ノズル１２のジェット給水口
２３へ接続している。このジェット用導水管２２は金属
・合成樹脂あるいは合成ゴム製の管を用い、その長さが
短くなるようボウル部３の後部下面に沿って配設してい
る。

第３図は洗浄給水装置のブロック構成図である。

制御装置１６は、人力インタフェース回路１６ａ１マイ
クロプロセツサ（以下ＭＰυと記す）ｉａｂ、メモリ１
６Ｃ１タイマ１６ｄおよび出力インタフェース回路１６
ｅから構成する。入力インタフェース回路１６ａには操
作部１７が接続され、出力インタフェース回路１６ｅに
はボウル用およびトラップ用の各弁機構１８．１９が接
続される。

操作部１７は、便器１の洗浄を開始させるｋめのスイッ
チを備えており、このスイッチの開閉は起動信号線１７
ａにより制御装置１６に入力される。

なお、操作部１７には、洗浄水の供給量を選択できるよ
う複数の操作ボタンを設けてもよい。また、着座を検出
するスイッチあるいはセンサ等を設け、これらの信号を
制御装置に入力して、着座状態のみ操作部１７の操作を
有効としたり、あるいは、着座状態から未着座状態とな
ったのち所定時間後に自動的に洗浄を開始させる構成で
あってもよい。

ボウル用およびトラップ用弁機構１８．１９は電磁開閉
弁で構成し、このｔ磁開閉弁は所定の電圧を印加した時
に、開弁状態になるものを用いる。１８ａ、１９ａは各
弁機構１８．１９を駆動するための弁駆動線である。

メモリ１６ｃには、洗浄水の給水順序および給水時間に
関するデータが予め記憶されている。

次に、第４図のタイムチャートおよび第５図のフローチ
ャートを、参照に本実施例の動作を説明する。なお、第
５図で３１〜３１２はフローチャートの各ステップを示
す。また、説明の都合上、各弁機構１８．１９をボウル
用弁、トラップ用弁と記す。

操作部１７からの起動信号を受けると、制御装置１６内
のＭＰＵ１６ｂはタイマ１６ｄを起動しくＳ　１　）　
、同時に出力インタフェース回路１６ｅを介してボウル
用弁１８を開状態に駆動する（Ｓ２）、これにより、リ
ム射水孔９からボウル部３へ洗浄水が供給され、ボウル
部３の壁面を洗浄するとともに、溜水２４に渦を発生さ
せる。

ここで、溜水２４の高さはトラップ排水路４の項部４ａ
より所定の高さＨだけ低く封水されているので、リム射
水孔９から供給された洗浄水によって、溜水２４の高さ
が上昇する。一方、この前洗浄給水により溜水２４の高
さが項部４ａに達する（または項部を若干越える）まで
に要する時間ｔ１がメモリ１６ｃに予め格納されており
、ＭＰＵ１６ｂはタイマ１６ｄの経過時間を監視しなが
ら時刻ｔ１に達した時点で（Ｓ３）、ボウル用弁１８を
閉状態に駆動するとともに（Ｓ４）、トラップ用弁１９
を開状態に駆動する（Ｓ５）。

これにより、ジェット用ノズル１２の噴射孔１３からト
ラップ排水路４の上昇管部に向けて洗浄水が噴射される
。この洗浄水は項部４ａを勢いよく越えて排出路４ｂ側
へ流入し、排出路４ｂの突起４ｄに衝突し流れを変えな
がら排出路４ｂの管内全体に亘って時的−に流れ落ちる
。この洗浄水により流出口６近傍に設けた絞り部４０部
分に水シールが発生し、トラップ排水路４内の空気は洗
浄水とともに流出口６から図示しない排水管へ排出され
る。このため、トラップ排水路４内に負圧が発生し、ボ
ウル部３内の溜水がトラップ排水路４内に呼び込まれ、
トラップ排水路４内は洗浄水で充満された完全なサイホ
ン状態となる。

ＭＰＵ１６ｂはメモリ１６ｃ内に予め記憶されたトラッ
プ給水時間ｔ２に達した時点で（Ｓ６）、トラップ用弁
１９を閉状態に駆動しくＳ７）、トラップ排水路４への
給水を停止させる。給水を停止してもサイホン作用は、
封水の水位が隔壁２の下端２ａまで低下し、トラップ排
水路４内に空気が流入するまで継続し、この間にボウル
部３内の汚物・汚水が排出される。

ＭＰＵ１６ｂは、メモリ１６ｃ内に予め記憶されている
サイホン作用継続時間ｔ３が経過した時点で（Ｓ８）、
ボウル用弁１８を再度開状態に駆動する（Ｓ９）。メモ
リ１６ｃには封水高さが項部４ａより所定の高さＨだけ
低い位置まで給水するのに要する時間ｔ４が予め記憶さ
れており、ＭＰＵ１６ｂはこの時間ｔ４に達した時点で
（ＳＩＯ）、ボウル用弁１Ｂを閉状態に駆動しく３１１
）、タイマ１６ｄを停止させる（Ｓ１２）。以上で第４
図に示した一連の動作が完了する。

第６図は本発明の他の実施例に係る洗浄給水装置を備え
た便器の要部縦断面図である。

この実施例は、ボウル用弁機構１８およびトラップ用弁
機構の下流側にそれぞれ流量計２５゜２６を設け、制御
装置１６は積算流量による流量管理を行って、給水管２
１の給水圧に拘らず所定の給水量を供給するようにした
ものである。また、トラップ排水路４ヘサイホン作用を
発生させるための洗浄水供給を、トラップ排水路４の略
頂部後方に設けたシャワ一部２７から行うよう構成した
もので、洗浄水をトラップ排水路４の排出路４ｂ側へ放
射状に噴射させ、この洗浄水により空気を排出させてサ
イホン作用を発生させるようにしている。

なお、封水高さを制御する手段としては、給水時間・給
水量等の管理以外に、封水高さを検知する反射型センナ
をリム部に取り付け、超音波等を利用して封水高さを検
知し、所定の高さまで封水給水を行うよう構成してもよ
い。

また、各実施例とも洗浄給水装置を便器に内蔵する構成
としたが、洗浄給水装置はトイレの壁面等に設けてもよ
い。

（発明の効果） 以上説明したように本発明に係る洗浄給水装置は、封水
高さをトラップ排水路の項部より所定の高さだけ低くな
るよう給水量をコントロールするので、次回の洗浄初期
にボウル部へ供給する前洗浄水によって封水高さ分増加
させ、この状態でサイホン作用発生のための給水を行う
ことができ、節水を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る洗浄給水装置を備えた便器の縦断
面図、第２図は第１図のＩＩ　−ＩＩ線断面図、第３図
は洗浄給水装置のブロック構成図、第４図は給水順序を
示すタイムチャート、第５図は洗浄給水装置の動作を示
すフローチャート、第６図は他の実施例に係る洗浄給水
装置を備えた便器の要部断面図、第７図は従来の便器の
封水高さを示す説明図である。 なお、図面中、１は便器、３はボウル部、４はトラップ
排水路、４ａは項部、７はリム部、９はリム射水孔、１
１はリム給水口、１２はジェット用ノズル、１３はジェ
ット噴射孔、１５は洗浄給水装置、１６は制御装置、１
７は操作部、１８はボウル用弁機構、１９はトラップ用
弁機構、２１は給水管、２４は溜水、２５．２６は流量
計、２７はシャワーである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 便器のトラップ排水路の堰部より所定の高さだけ低い位
   置まで封水のための洗浄水を供給するよう給水量を制御
   する手段を備えたことを特徴とする洗浄給水装置。