JP4769383B2 - 光ファイバ付フェルール組立体とこれを用いるモジュールおよび光コネクタ - Google Patents

光ファイバ付フェルール組立体とこれを用いるモジュールおよび光コネクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの引き抜き強度を改善することのできる光ファイバ付フェルール組立体とこれを用いる光コネクタおよび光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
光コネクタ、光モジュール、光計測器等に用いられるフェルール組立体は図10に示されるように中心孔の後端側において、光ファイバの挿入をガイドするために後端に向けて拡径されたテーパー孔を有するフェルールボデイ7に固定部材4が一体に結合され、夫々の中心孔に裸の光ファイバ1と被覆ファイバ(光ファイバ心線)8とが挿入固定された構成となっている。この従来のフェルール組立体は予め固定部材4に接着剤9を充填しておき、これに先端の被覆を除去した裸光ファイバ1を裸光ファイバ1に続く被覆光ファイバ8の被覆層がフェルールボデイ7に当接するまで中心孔5に挿入する。そして挿入後、接着剤9を硬化させ裸光ファイバ1および被覆ファイバ8を接着固定して製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようにして製造された従来の光ファイバ付フェルール組立体を用いた光コネクタや光モジュールは使用中に引張り応力等が加わった場合に0. 5kgf程度の小さな引張り応力で光ファイバが切断され、光ファイバが引き抜けるといった問題があった。このようなファイバの切断が起きる原因としては、
(1) フェルールボデイに光ファイバを挿入する際に光ファイバが傷つけられる。
(2) 引張り応力を受けた際に局部的な応力集中の起きる部分が存在し、それによって光ファイバの破断が起きること等が考えられる。
この内(1) については接着剤9を先に充填してからファイバを挿入する方法で製造していることからその可能性は少ないものと考えられる。一方(2) による原因としてはフェルールボデイ7の中心孔5の偏心や被覆光ファイバ(ファイバ心線)8の偏心によって光ファイバが接着固定された境界点や被覆ファイバが接着固定される境界点において局部的な応力が加わり、屈曲することが考えられる。一般に中心孔5の偏心量は1. 5μm以下と小さいが、固定部材4の中心孔(挿入孔)の内径精度は一般に数10μm程度であり、また被覆ファイバ8の偏心量も数10μm程度であるので、フェルールボデイ7に対する光ファイバの偏心量は100μmを超えるような場合も考えられる。
そこで、この偏心が光ファイバの引き抜き強度の低下原因に関係してないかを調べるため、引き抜き強度の小さな製品グループの製品について、接着固定された光ファイバ1が露出するまで光軸に平行に光ファイバ付フェルール組立体を研磨し、フェルールボデイおよびフランジ付き固定部材4に対する光ファイバ1の収納状態を顕微鏡で詳しく観察した。
その結果は図11に示すように光ファイバ1はフェルールボデイ7の接着境界点であるA1 と被覆ファイバ8の接着固定の境界点であるB1 とで曲げられており、破断して光ファイバが引き抜かれた光ファイバ付フェルール組立体における光ファイバの状態とも一致することから、引っ張り強度が低下する主要な原因はこれらの境界部分、特にA1 の点での応力集中が破断の主要原因であることがわかった。
【0004】
本発明は上記の観察結果を基に、A1 およびB1 の接着境界点における応力集中による光ファイバの破断を防止して、ばらつきが少なく、1kgf以上好ましくは2kgf以上の引き抜き強度を確保することのできる光ファイバ付フェルール組立体およびこれを用いた光モジュールや光コネクターの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明による請求項1記載の光ファイバ付フェルール組立体は単心用フェルールボデイの中心孔に、単心の光ファイバ心線の被覆を除去した裸光ファイバを挿入固定した光ファイバ付きフェルール部材と、前記フェルールボデイと一体に結合され前記光ファイバ心線の裸光ファイバに連続する挿入された前記光ファイバ心線の被覆を固定する固定部材と、から構成された単心型光ファイバ付フェルール組立体であって、前記フェルールボデイの中心孔の後端で前記光ファイバ心線の裸光ファイバが挿入固定された接着境界点から、前記光ファイバ心線の被覆が接着固定された境界点迄は、前記光ファイバ心線の裸光ファイバ部の周囲に接着剤が充填されて固定部材に固定されており、その距離0. 5〜6mmの範囲内であることを特徴とする光ファイバ付フェルール組立体である。本発明による請求項2記載の光ファイバ付フェルール組立体は前記光ファイバ心線の裸光ファイバが挿入固定された接着境界点から、前記光ファイバ心線の被覆が接着固定された境界点迄の距離を1〜4mmの範囲内としたことを特徴とする請求項1記載の単心型光ファイバ付フェルール組立体である。本発明による請求項3記載の光ファイバ付フェルール組立体は前記光ファイバ心線の被覆を挿入固定する固定部材がチューブ状の固定部材であることを特徴とする請求項1乃至2記載の単心型光ファイバ付フェルール組立体である。本発明による請求項4記載の光ファイバ付フェルール組立体は前記光ファイバ心線の被覆を挿入固定する固定部材がフランジ付きの固定部材であることを特徴とする請求項1乃至2記載の単心型光ファイバ付フェルール組立体である。本発明による請求項記載の光ファイバ付フェルール組立体は前記フェルールボディは後端からフェルールボデイの前端側に向けて前記光ファイバ心線の裸光ファイバの外径より大きく前記光ファイバ心線の被覆の外径より小さな径のギヤップ調整孔を0. 5mm〜6mmの長さに設けたものである
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面等を参照して本発明の実施形態をさらに詳しく説明する。
図1は本発明による光ファイバ付きフェルールの構成原理を説明するための概略断面図である。この光ファイバ付きフェルールは、フェルールボデイ7の中心孔5に、裸光ファイバ1を挿入固定する中心孔5を備えるフェルールボデイ7と、前記フェルールボデイ7に一体に固定され、前記フェルールボディに挿入固定された裸光ファイバ1に連続するファイバ心線8を受入れ固定するフランジ付き固定部材4とを含んでいる。図12にファイバ心線8の構成を詳細に示してあるから、参照されたい。フェルールボディの中心孔5にエポキシ樹脂系接着剤などの接着剤を充填し、これに所定の長さに先端の被覆を除去した裸光ファイバ1を挿入し、ファイバ心線8を固定部材4の中心孔に夫々挿入し、接着固定することにより製造したものである。
【0007】
このファイバ付フェルール組立体について、裸光ファイバの屈曲点となるA2 点とB2 点間の距離、すなわち裸光ファイバ1が挿入固定された中心孔5の後端側の接着固定された境界点A2 点(後端に向けての拡径開始点)と、被覆ファイバ(ファイバ心線)の接着固定の境界点であるB2 点との間の距離(ギャップG)を変化させ、ギャップGが引き抜き強度に及ぼす影響について調べた。なお、実験にはフェルールボデイ7のA2 点(後端に向けての拡径開始点)からフェルールボデイ7の後端までの距離(=拡径部分の長さ)が0. 3mmのものを用いた。
【0008】
これらの結果を図2に示す。この図からも分かるように引き抜き強度はギャップGが0. 5mmで1kgf以上と急激に向上し、約4mm以上で3kgf程度に飽和することを示している。したがって、1kgf以上の引き抜き強度を得るためにはギャップGを0. 5mm以上に、また1. 5kgf以上の引き抜き強度を得るためにはギャップGを1mm以上に、さらに2kgf以上の引き抜き強度とするにはギャップを2mm程度以上とする必要のあることが分かる。
しかしギャップを大きくすると固定部材の長さが短い場合には光ァイバ心線8と固定部材4との接着力が低下する問題があるので、好ましくは6mm以下、より好ましくは4mm以下とするのがよい。
【0009】
【実施例】
以下図面にしたがって本発明によるフェルール組立体の実施例について説明する。
各実施例を説明する前に図3、図4、図5、図6、図7、図8に示された組立体を構成する各部材について説明する。図5〜7のフェルールボデイ7は外径寸法が2. 5mm、全長16mm、中心孔は126〜127μmのジルコニア製フェルールボデイである。また、図8のフェルールボディ17は外径1.5mm、長さ3mm、中心孔は126〜127μmのジルコニア製フェルールボディである。また固定部材4は何れも金属製で、図3〜図5、および図7に示すものは固定部材4の前端にフェルールボデイを受け入れる2. 5mmの挿入孔と、後方に内径1mmの段付き孔が設けられたフランジ付き固定部材である。
また図6に示す固定部材4は前端にフェルールボデイ7を受け入れる2. 5mmの挿入孔と、後方にファイバ心線の外径より小さなギャップ調整孔とファイバ心線を挿入するための内径1mmの段付き孔が連設されたフランジ付き固定部材である。さらに図8に示す固定部材40は、その前端に前述したフェルールボデイ7より外径の小さな外径1.5mmフェルールボディ17を受け入れる内径1. 5mmの挿入孔と後方に内径1mmの段付き孔が設けられたスリーブ状の部材である。
【0010】
図1、図3〜6の光ファイバ心線8は、図12に示すように、直径125μmの裸光ファイバ1にファイバを保護するための1次被覆2を施した外径0. 25mmのファイバ素線に、外圧などに対するバッファ層となる2次被覆層3を設けた外径0.9mmのものである。また図7、8の光ファイバ素線10は図12の1次被覆2Bを厚目に形成した外径0.4mmの光ファイバ素線である。
【0011】
次に各実施例による光ファイバ付フェルール組立体について説明する。
図3は本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第1の実施例を示す断面図である。光ファイバ心線8の先端の2次被覆3とコーティング層である1次被覆2を(W1 +X1 +Y1 )の長さにわたって14mm除去して裸光ファイバ1を露出する。W1 はフェルールボディ7の先端から突出させられる長さ、X1 はガラスファイバ挿通孔5に対応する裸光ファイバの部分の長さ、Y1 は前述したギャップGに対応する長さである。固定部材4の後端部より固定部材4の内部にあらかじめエポキシ樹脂系接着剤9を充填しておく。ついで前述の露出した裸光ファイバ1の先端を挿入し心線部8が固定部材4の内部に挿入されるまで押し込み、裸光ファイバ1の先端がセラミックフェルールボディ7から長さW1 に相当する長さ2mmを突き出たところで挿入を止めることによって、ギャップY1 の長さ2mmが確保される。その後、加熱硬化することによって裸光ファイバ1はフェルールボディ7の裸光ファイバ挿通孔5とテーパー部6、ギャップY1 と光ファイバ心線8がそれぞれ固定部材4に前記接着剤9によって固定される。フェルールボディ7から長さW1 だけ突き出した裸光ファイバ1は切断あるいは研磨で除去されその後、フェルールボディ7の先端を研磨して光ファイバ付フェルール組立体を作製した。
【0012】
図4は、本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第2の実施例を示す断面図である。この実施例は光ファイバ付フェルール組立体において、前記裸光ファイバ1を受け入れ、長さがGのカラー13をフェルールボディ7と光ファイバ心線8の先端間に配置して構成したものである。図3に示した第1の実態例では、ギャップY1 の長さを決める方法としてフェルールボディ7の先端から突き出した裸光ファイバ1の長さW1 で調整していた。
この第2の実施例ではギャップY1 の長さをカラー13で正確に決めるようにしたものである。カラー13のサイズは内径が裸光ファイバ1の外径より大きい0.3mm、外径は光ファイバ心線の外径より小さい0.8mmで長さは3mmのパイプ形状のものである。材質は金属製であるが、ガラス、セラミック、プラスチックなど前記接着剤9で侵されないものなら特に規定はしない。
実施例1に準じて光ファイバ心線8の先端の2次被覆3と1次被覆2をW2 +X2 +Y2 の長さにわたって15mm除去し、裸光ファイバ1を露出する。つぎに裸光ファイバ1にカラー13を挿入した後、あらじめ前記接着剤9が充填されている固定部材4に光ファイバ心線8を挿入する。これによってギャップY2 =3mmの長さが先端の突出した長さW2 を確認することなく規定される。以下の説明は実施の形態1と基本的に同じであるから省略する。
【0013】
図5は、本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第3の実施例の断面図である。この実施例は、光ファイバ付フェルール組立体において、フェルールボディ7の中心孔5の後端から前記フェルールボディの後端までに前記光ファイバの裸光ファイバ1の外径よりも大きく、前記光ファイバの心線8の外径よりも小さい径のギャップ調整孔14を設けてある。このギャップ調整孔の長さを種々の長さとすることにより、上記実施例におけるギャップと同様の効果を得ることができる。
【0014】
なお、裸光ファイバ1を挿入し易くするために、裸光ファイバ挿通孔5とギャップ調整孔14はテーパー部6を介して接続してある。実施の形態1に準じて光ファイバ心線8の先端の2次被覆3と1次被覆2をW3 +X3 +Y3 の長さにわたって12mm除去し裸光ファイバ1を露出する。つぎにあらかじめ前記接着剤9が充填されている固定部材4に裸光ファイバ1を挿入し光ファイバ心線8がフェルールボディ7に当接するまで挿入する。次いで、接着剤を加熱硬化して裸光ファイバ1をフェルールボディ7に光ファイバ心線8を固定部材4に接着固定する。その後、実施例1と同様にフェルールボディ7の断面を研磨して光ファイバ付フェルール組立体を作製した。
【0015】
図6は、本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第4の実施例を示す断面図である。この実施例は、ギャップを調整するためにフランジ付き固定部材4の内面に光ファイバ心線8の挿入を止めるための心線止め用段差15を設けてある。これによりギャップY4 が規定される。実施例1に準じて光ファイバ心線8の先端の2次被覆3と1次被覆2をW4 +X4 +Y4 の長さにわたって16mm除去して、裸光ファイバ1を露出する。つぎにあらかじめ前記接着剤9が充填されている固定部材4に、裸光ファイバ1を光ファイバ心線8が心線止め用段差15と当接するまで挿入する。その後、接着剤を加熱硬化して裸光ファイバ1をフェルールボディ7の裸光ファイバ挿通孔5とフェルールボディから心線止め用段差15までの間で、光ファイバ心線8がそれぞれの固定部材4に接着固定される。以下、実施例1と同様にフェルールボディ7の先端を研磨して光ファイバ付フェルール組立体を作製した。
【0016】
図7は、本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第5の実施例を示す断面図である。この実施例は、光ファイバ付フェルール組立体において、フランジ付き固定部材4に光ファイバ素線保護チューブ16を用いて固定するように構成したものである。光ファイバとして、前述した光ファイバ心線8に替えて前述の光ファイバ素線の1次被覆2Bを厚目に被覆した外径0.4mmの光ファイバ素線10を用いる。フランジ付き固定部材4の後端での屈曲防止のために外径0.9mm、内径0.5mm、材質PVCからなる光ファイバ素線保護チューブ16が被せてある。以下、光ファイバ心線を用いて説明している他の実施例においても同様に、素線保護チューブ16を被せた光ファイバ素線に置き換えた場合も性能改善に効果が認められることはいうまでもない。ギャップによる引き抜き強度の改善は図2と同様の結果を示す。
【0017】
図8は、本発明による光ファイバ付フェルール組立の第6の実施例を示す断面図である。この実施例の固定部材40は、一端側に外径1.5mm、中心孔126〜127μm、長さ3mmのフェルールボディ17を受入れ、固定部材40の他端側内周で実施例7におけると同様に外径0.4mmの光ファイバ素線10を光ファイバ素線保護チューブ16を介して保持する。つまり、この実施例において固定部材40は光ファイバ素線10を受入れて固定する固定部材として機能する一方、フェルールボディ17のほぼ全長を保持固定している。
前述した実施例と同様に、前記フェルールボディ17の後端側の裸光ファイバ1が接着固定された境界点から前記被覆部の固定点迄の距離Y1 を0.5〜6mmより好ましくは1〜4mmの範囲内としたものである。
【0018】
これによりフランジ付き固定部材を用いた場合と同様に最低引き抜き力を1〜3kgf程度に保つことができる。なお、前記フェルールボディ17と固定部材40を金属等の一体の部材で形成することもできる。
【0019】
図示の実施例では、フェルール組立体は、ステンレス製の金属固定部材40と、この一端側に挿入固定されるフェルールボディ17から構成されている。また図示した構造以外に被覆部材(光ファイバ素線10)の前端、心線の前端、または素線に接着される素線保護チューブ16の前端を規定する段を固定部材4に設けて、自動的に所定のギャップが得られるように構成することができる。以上のようにして得られた各実施例の光ファイバ付フェルール組立体について、ギャップと光ファイバの引き抜き強度の関係を調べた結果、何れもほぼ図2と同様の効果が得られることがわかった。
【0020】
本発明は上記の実施例に限定されるのではなく、本発明の範囲内で種々の変形を施しても同様の効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように本発明による光ファイバ付フェルール組立体は、裸光ファイバが接着固定されたセラミックフェルールボディの接着境界点から光ファイバ心線の被覆が接着固定された境界点までの間に所定の長さ範囲のギャップが設けられているので光ファイバ心線の偏心や固定部材の内径寸法のバラツキによって、裸光ファイバが接着固定された境界点や光ファイバ心線が接着固定された境界点において、光ファイバが屈曲して局部的に大きな応力が加わり、光ファイバが破断して引き抜き強度が低下するといった問題がない。したがって、本発明の光ファイバ付組立体を光モジュールや光コネクタなどに用いた場合でも、使用中の引張り応力によって光ファイバが破断したりすることがないから長期間安定して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光ファイバ付フェルール組立体の原理を説明するための光ファイバ付フェルール組立体の断面図である。
【図2】図1に示した光ファイバ付フェルールでギャップ長さGと引き抜き強度の関係を描いたグラフである。
【図3】本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第1の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第2の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第3の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第4の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第5の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明による光ファイバ付フェルール組立体の第6の実施例を示す断面図である。
【図9】従来の通常のフェルールボディと保持部材の結合によるフェルール組立を示す断面図である。
【図10】図9に示すフェルール組立に光ファイバを偏心なく結合させた状態(理想的な結合状態)を示す断面図である。
【図11】図9に示すフェルール組立に光ファイバを偏心して結合させた状態(好ましくない結合状態)を示す断面図である。
【図12】ガラス光ファイバ心線の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 裸光ファイバ(ガラスファイバ)
2 1次被覆
2A 内層(アンダーコート)
2B 外層(ハッファコート)
3 2次被覆
4 被覆ファイバ固定部材
5 ガラスファイバ挿通孔(中心孔)
6 テーパー部
7 フェルールボディ(セラミック)
8 光ファイバ心線
9 エポキシ樹脂系接着剤
10 光ファイバ心線
13 カラー
14 ギャップ調整孔
15 心線止め用段差
16 光ファイバ素線保護チューブ
17 フェルールボディ(セラミック)
40 被覆ファイバ固定部材

Claims (5)

  1. 単心用フェルールボデイの中心孔に、単心の光ファイバ心線の被覆を除去した裸光ファイバを挿入固定した光ファイバ付きフェルール部材と、前記フェルールボデイと一体に結合され前記光ファイバ心線の裸光ファイバに連続する挿入された前記光ファイバ心線の被覆を固定する固定部材と、から構成された単心型光ファイバ付フェルール組立体であって、前記フェルールボデイの中心孔の後端で前記光ファイバ心線の裸光ファイバが挿入固定された接着境界点から、前記光ファイバ心線の被覆が接着固定された境界点迄は、前記光ファイバ心線の裸光ファイバ部の周囲に接着剤が充填されて固定部材に固定されており、その距離0. 5〜6mmの範囲内であることを特徴とする単心型光ファイバ付フェルール組立体。
  2. 前記光ファイバ心線の裸光ファイバが挿入固定された接着境界点から、前記光ファイバ心線の被覆が接着固定された境界点迄の距離を1〜4mmの範囲内としたことを特徴とする請求項1記載の単心型光ファイバ付フェルール組立体。
  3. 前記光ファイバ心線の被覆を挿入固定する固定部材がチューブ状の固定部材であることを特徴とする請求項1乃至2記載の単心型光ファイバ付フェルール組立体。
  4. 前記光ファイバ心線の被覆を挿入固定する固定部材がフランジ付きの固定部材であることを特徴とする請求項1乃至2記載の単心型光ファイバ付フェルール組立体。
  5. 前記フェルールボディは後端からフェルールボデイの前端側に向けて前記光ファイバ心線の裸光ファイバの外径より大きく前記光ファイバ心線の被覆の外径より小さな径のギヤップ調整孔を0. 5mm〜6mmの長さに設けたものであることを特徴とする請求項1乃至2記載の光ファイバ付フェルール組立体。
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