JP4769318B2 - 茶葉食用油の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、茶葉食用油の製造方法に関するものである。
茶葉(tea leaves)は茶の木(Thea sinensis L.=Camellia sinensis)またはその栽培変種の葉であり、中国、日本、スリランカ、ジャワ、台湾、韓国等の地で栽培される茶の原料の一種である。緑茶は、茶葉を取って醗酵させないまますぐ加熱処理して乾燥したものであり、茶葉に存在する酸化酵素を火熱や蒸気で失活させて製造したものである。緑茶とは異なり、紅茶は、茶葉を取って醗酵させた後加熱処理して乾燥したものであり、ウーロン茶は、半醗酵茶として緑茶と紅茶の中間である。
緑茶は紀元前から嗜好食品である茶として飲用されて来た。最近では、緑茶に含有される多くの成分の薬効が明らかになって、健康食品として脚光を浴びている。緑茶は葉を取って醗酵させないまますぐ加熱処理して乾燥したものであるので、葉の中に含有されているカテキン類のモノマーが変化しない。このうちで一番含量が多い(−)−没食子酸エピガロカテキンおよび(−)−エピカテキンガレートは、渋い味が強くて、タンパク質との結合を指標にする時の活性値も大きく、お茶のタンニンのうちで主成分に属する。これら以外に(−)−エピガロカテキン、(−)−エピカテキンなども含有されている。紅茶は、緑茶に存在していたカテキン類が互いに縮合して生成した結晶性紅色素である
theaflavin、および縮合型タンニンであるthearubiginなどを含む。茶葉は、前記カテキン類以外にも、脂溶性ビタミンに該当するビタミンE(トコフェロール)を多量に含んでいる。
最近では、茶葉に含有される多くの成分の薬理学的メカニズムが徐々に明らかになっている。茶葉に含有されるカテキン成分は、抗癌効果、コレステロール低下効果、動脈硬化抑制作用、血中および肝臓脂質低下作用、過酸化脂質低下作用、血圧上昇抑制効果、解毒作用、消炎作用、虫歯予防、抗酸化作用など、健康によいさまざまな効能があるものとして知られている。また、茶葉に含有されるカテキン成分は、ダイエットに非常に効果的なものとしても知られている(非特許文献1)。茶葉に含有される脂溶性ビタミンであるビタミンEは、抗酸化効果を有するだけでなく(非特許文献2、特許文献1、特許文献2)、肝細胞と神経細胞を元気にして新陳代謝を活発にさせる役割がある。よって、茶葉は単純に茶で利用すること以外にも多様な方法で摂ろうとする試みが多くなされている。
特許文献3は、緑茶を利用して食用油を製造する方法を開示している。前記特許文献3では、細かく粉砕した緑茶葉と水を濃縮タンクに投入して、おおよそ24時間の間濃縮した後、これを冷却ドライヤーで噴霧して急速冷凍凍結した緑茶粉末パウダーを製造する工程、その緑茶粉末パウダーを食用油と混合して60〜70℃で12時間熟成させる工程、熟成した緑茶粉末パウダーおよび食用油の混合物を遠心分離機に投入して残物が除去された緑茶食用油を獲得する緑茶粉末パウダー除去工程を含む過程で、緑茶食用油を製造する方法を開示している。このような緑茶食用油の製造方法は、緑茶抽出物の製造および緑茶食用油の完成まで多くの工程を必要とするので、その製造に多くの努力、時間、および費用が必要となる短所がある。また、ここでは、緑茶の水抽出物を冷凍凍結して製造した緑茶粉末パウダーを使用するので、ビタミンEのような緑茶の脂溶性成分を抽出しにくい。また、ここでは、緑茶の水抽出物を乾燥して製造した緑茶抽出粉末が親水性を帯びるので、食用油と配合時に混合がよくなされなくて、熟成後緑茶抽出粉末を別にとり除かなければならない煩わしさがある。
特許文献4は、粉砕した緑茶葉を31〜90℃、71〜800気圧で二酸化炭素を利用して、超臨界流体条件で抽出することを特徴とする緑茶抽出物の製造方法を開示している。ここでは、緑茶葉の超臨界流体抽出時に、共溶媒として、メタノール、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセロール、フィトスクワラン(phytosqualan)、または、これらの混合物を利用することを開示している。この特許文献は、超臨界流体抽出法によって製造された緑茶抽出物が化粧品の原料として適していることを開示しているだけで、食用として使用することについては開示していない。それだけでなく、前記緑茶の超臨界流体抽出物を食用油に付け加えて緑茶食用油を製造することについては、開示も暗示もしていない。
韓国特許公開第2000-0049491号 韓国特許公開第2004-0031398号 韓国特許公開第2006-0056480号 韓国特許公開第2005-0013352号
Yung-his Kao et al., American Journal of Clinical Nutriton, Vol. 72, No. 5, 1232-1233 M. J. FRYER, The antioxidant effecs of thylakoid Vitamin E, Plant, Cell & Environment, Volume 15 Issue 4, pp.381-392
そこで、本発明者は、緑茶抽出物の製造工程、緑茶抽出物の凍結粉末化工程、その緑茶抽出物粉末の食用油との熟成工程、およびその緑茶抽出物粉末の除去工程を含むような複雑な過程を経ないで、非常に簡単な方法による方法で製造することが可能でありながら、茶葉の活性成分を高い収率で抽出して含有する茶葉食用油を製造するための研究を行った。その結果、食用油を媒質として用いて得られた茶葉抽出物を食用油に含ませれば、茶葉の脂溶性成分を高い収率で含みながらも非常に簡単な方法で茶葉食用油を製造することができることを見出して、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明の目的は、高収率で茶葉の抽出物を獲得して茶葉の活性成分を多量に含有する茶葉食用油の簡単な製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は食用油を媒質として用いて抽出した茶葉の抽出物を含む茶葉食用油の製造方法を提供する。
発明は、溶媒として二酸化炭素、共溶媒として食用油を使って、茶葉を31〜70℃、25〜35MPa下で超臨界流体抽出する茶葉の超臨界流体抽出物生成工程と、生成された超臨界流体抽出物を食用油と混合する茶葉食用油製造工程と、を含む前記本発明による茶葉食用油の製造方法を提供する。
これとともに、本発明は、前記本発明による茶葉食用油を含むダイエット用食品を提供する。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明者は、緑茶を含めた茶葉の成分を含む食用油をより簡便に製造することが可能でありながら、茶葉の成分を高い収率で含有し得る食用油を開発するための研究を行った。その結果、従来のように、茶葉を熱水で抽出し、その熱水抽出物を粉末化して食用油と混合するのではなく、食用油を媒質として用いて得られた茶葉抽出物を食用油に含ませるこ
とで、食用油を製造する方法を開発するに至った。食用油を媒質として用いて茶葉の抽出物を得るようにすることで、茶葉の脂溶性成分を高い収率で抽出することができるし、茶葉抽出物自体が食用油との混和性が良いので、食用油との単純な混合によって茶葉食用油を簡単に製造することができる
前記茶葉は、緑茶、紅茶、またはウーロン茶のように、茶として加工された形態が望ましいが、茶の木から収穫した生茶葉をそのまま利用することもできる。最も望ましくは、前記茶葉として緑茶を使用する。
食用油を媒質として用いて抽出された茶葉の抽出物は、食用油を媒質にして任意の方法で茶葉を抽出して得られた抽出物であってよいし、また、たとえば、茶葉を粉砕した後に食用油を加えて所定時間の間に高温で処理して得ることもできる。望ましくは、前記茶葉の脂溶性抽出物は、超臨界流体抽出法によって得られた抽出物である。
超臨界流体は、臨界点以上の温度と圧力下にある非圧縮性流体であり、既存の有機溶媒に現われない独特な特性、すなわち、液体に近い密度、気体に近い粘度と高い拡散係数、非常に低い表面張力などの優れた物性を同時に有している。さらに、超臨界流体は、密度を理想気体に近い希薄状態から液体密度に近い高密度状態にまで連続的に変化させることができるため、流体の平衡物性(溶解度)、伝達物性(粘度、拡散係数、熱伝導度)、分子のクラスタリング(clustering)状態などを調節することができる。超臨界流体は、液体のような密度を有しながら気体のような拡散性(浸透性)を有するので、抽出溶媒として使用すると、抽出収率を高めることができる。
特に、超臨界状態の二酸化炭素は、溶媒として優れた特性を有しているだけではなく、毒性がなくて安全性が高く、さらには常温常圧で二酸化炭素は気体に揮発して、抽出後抽出物中に残存しないので望ましい。また、二酸化炭素の臨界温度は31℃であり、これは常温付近であると言える程度に低いため、超臨界流体として二酸化炭素を利用して超臨界流体抽出法によって緑茶を抽出する場合には、緑茶抽出物中の抗酸化成分であるカテキン類の変性を防止することができる。このような超臨界流体を利用して植物生薬を抽出する方法は、当該技術分野で広く知られている。
前記超臨界流体抽出法は、超臨界流体として二酸化炭素を使い、共溶媒として前記茶葉食用油と同一の食用油を使って抽出することが望ましい。製造しようとする食用油と同一の食用油を共溶媒として使用することで、純粋な食用油に茶葉抽出物のみを含有させて、他の種類の食用油や不純物を含有しない茶葉食用油を得ることができるようになる。
前記食用油としては、人間が食用とすることができるものとして知られた任意の食用油を利用することができ、望ましくはトウモロコシ胚芽油、大豆油、ブドウ種子油、オリブ油、綿油、またはひまわり油を利用することができるが、これに限定されるものではない。
本発明方法により製造される茶葉食用油(以下、「本発明方法により製造される」との意味で、「本発明による」と記載する)は、食用油を媒質として用いて抽出された茶葉の抽出物を含むことで、茶葉の脂溶性成分であるビタミンEを多量に含むことができる。よって、ビタミンEの抗酸化効果によって酸敗に対して非常に安定的であるので、長期間の保存が可能であるという長所がある。さらに、茶葉に存在する最も代表的な活性成分であるカテキンは、親水性ではあるが、超臨界流体抽出法によって脂溶性成分とともに抽出することができので、茶葉のカテキンと関連した有益な活性も有し得る。
本発明は他の側面において、前記本発明による茶葉食用油を製造する方法を提供する。具体的には、溶媒として二酸化炭素、共溶媒として食用油を使って、茶葉を31ないし70℃、25〜35MPa下で超臨界流体で抽出する茶葉の超臨界流体抽出物生成工程と、生成された超臨界流体抽出物を食用油と混合する茶葉食用油製造工程と、を含む前記本発明による茶葉食用油の製造方法を提供する。
前記茶葉の超臨界流体抽出物生成工程における茶葉の食用油に対する割合は特別に限定されるものではなく、茶葉:食用油の割合は1:0.5ないし1:15であってよい。
このような茶葉の超臨界流体抽出物の製造は、当該技術分野で公知の任意の超臨界流体抽出物製造方法によって行うことができるものであるが、茶葉を利用し、補助溶媒として食用油を使用することを考慮して、超臨界流体抽出機の条件を適切に選択しなければならない。前記茶葉の超臨界流体抽出物生成工程の望ましい一具体例を説明すると、超臨界流体抽出槽に、粉砕した茶葉および補助溶媒としての食用油を入れて、超臨界流体を供給した後、抽出槽の圧力を25〜35MPaに、抽出槽内部の温度を31〜70℃に設定して、おおよそ30〜120分間維持して茶葉抽出物を抽出し、抽出物を分離して冷却することで、茶葉の超臨界流体抽出物を得ることができる。得られた茶葉の超臨界流体抽出物に、望ましくは、精製する過程をさらに遂行し得る。超臨界流体抽出物生成工程の茶葉の食用油に対する割合は、製造しようとする茶葉抽出物の濃度によって変えることが可能であり、特別に限定されるものではないが、1:0.5ないし1:15とすることができる。前記茶葉の超臨界流体抽出物の製造には、商業的に市販されており、前記超臨界流体抽出法を遂行することが可能な、任意の超臨界流体抽出機を利用することができる。このような商業的に市販されている超臨界流体抽出機には、HA630-40-150型(ファアン超臨界萃取有限公司、中国)などがある。
その後、生成された茶葉の超臨界流体抽出物を食用油と混合する茶葉食用油製造工程を遂行する。得られた超臨界流体抽出物は、補助溶媒として食用油を利用したものであるから、得られた抽出物も茶葉の脂溶性抽出物を含有した食用油であるので、食用油と混合するのが非常に容易である。よって、得られた超臨界流体抽出物を食用油と単純に混合することによって、最終目的とする茶葉食用油を製造することができる。茶葉の超臨界流体抽出物と食用油との配合割合は、製造しようとする茶葉食用油の用途や嗜好によって変えることが可能であり、たとえば、茶葉の超臨界流体抽出物を0.4〜1.2重量%の割合で含有させることができる。
前記本発明による茶葉食用油は、ビタミンEによって食用油の酸敗が遅延されるので、保存の面でも有利であると言える。
前記で説明したように、本発明によると、食用油を補助溶媒として使用した茶葉の抽出物を食用油と混合する方法を食用油の製造に最初に取り入れたことで、茶葉の脂溶性成分を高い収率で含みながらも、非常に簡単な方法によって茶葉食用油を製造することができる。本発明による茶葉食用油は、脂溶性ビタミンであるビタミンEを多量に含有することができて、ビタミンEの抗酸化効果によって食用油の酸敗が遅延されて、保存安全性に優れると言える。また、本発明による茶葉食用油は、茶葉のカテキンも含有することができて、ダイエット効果が強化された食用油として提供することができる。さらには、本発明による茶葉食用油を使用することによって、食用油を含む食品をダイエット食品として非常に簡単に提供することができる。
以下、本発明を、実施例を挙げてより詳しく説明する。
実施例1:脂溶性緑茶抽出物および緑茶大豆油の製造
緑茶(緑茶畑で採取した緑茶葉を、醗酵が進行する前に、選別−蒸製−冷却−粗揉−揉捻−中揉−再乾−乾燥−選別したものである)7kgを超臨界流体抽出機(HA630−40−150型、ファアン超臨界萃取有限公司、中国)の抽出槽に入れた。その後、抽出槽と分離タンクを結合した。補助溶媒移送タンクに補助溶媒としてとうもろこし胚芽油1Lを加えた。その後、CO高圧タンクと連結し、圧縮ポンプを稼動して抽出槽にCOを供給して圧力を高めた。圧縮ポンプの圧縮機の圧力を27MPaにして、抽出槽の圧力を27MPaにした。抽出槽の抽出温度は50℃に設定した。その後、抽出時間をおおよそ30分間として、緑茶の脂溶性物質を抽出した。その後、分離器を利用して抽出物を分離した。その抽出物を冷却機で冷却した。そして、得られた緑茶の超臨界流体抽出物3mlを大豆油497mlと混合した後、振って緑茶大豆油を製造した。
実施例2:脂溶性緑茶抽出物および緑茶ひまわり油の製造
大豆油の代わりにひまわり油を利用することを除き、実施例1と同一の方法で、脂溶性緑茶抽出物および緑茶ひまわり油を製造した。
実施例3:脂溶性緑茶抽出物および緑茶ブドウ種子油の製造
大豆油の代わりにブドウ種子油を利用することを除き、実施例1と同一の方法で、脂溶性緑茶抽出物および緑茶ブドウ種子油を製造した。
実施例4:脂溶性緑茶抽出物および緑茶オリブ油の製造
大豆油の代わりにオリブ油を利用することを除き、実施例1と同一の方法で、脂溶性緑茶抽出物および緑茶オリブ油を製造した。
実施例5〜8:脂溶性ウーロン茶抽出物およびウーロン茶食用油の製造
緑茶の代わりにウーロン茶(中国産)を利用することのみを除き、実施例1〜4それぞれと同一の方法で、実施例5(ウーロン茶大豆油)、実施例6(ウーロン茶ひまわり油)、実施例7(ウーロン茶ブドウ種子油)、および実施例8(ウーロン茶オリブ油)をそれぞれ製造した。
実施例9〜12:脂溶性紅茶抽出物および紅茶食用油の製造
緑茶の代わりに紅茶(中国産)を利用することのみを除き、実施例1〜4それぞれと同一の方法で、実施例9(紅茶大豆油)、実施例10(紅茶ひまわり油)、実施例11(紅茶ブドウ種子油)、および実施例12(紅茶オリブ油)をそれぞれ製造した。
比較例1:緑茶葉粉末の水溶性抽出物を含む緑茶油の製造
前記特許文献3の実施例1に開示された方法を利用して緑茶油を製造した。具体的には次のような方法で緑茶油を製造した。緑茶葉を粉砕装置で、粉末パウダーに粉砕した後、前記粉末パウダー30重量%と水70重量%とを濃縮タンクに投入して、おおよそ24時間の間保存して濃縮した。その後、濃縮された混合物を噴霧装置に投入し、零下60℃である冷却ドライヤーに霧形態で噴霧して、急速冷凍凍結した緑茶粉末を製造した。その後、前記緑茶粉末パウダー1重量%と大豆油99重量%をミキサー器に投入し、互いに混合するようにミキシングした。この時、食用油は同じオイル成分ではない他の成分が混合される場合にはよくまじないという特性上、ミキサー器でおおよそ10分程度互いにミキシングして、充分に撹拌することができるようにした。以後、緑茶が有する成分が食用油に充分に湧き出るようにするために、ミキシングした混合物をおおよそ70℃の熟成タンクに投入して、おおよそ12時間の間熟成させた。その後、熟成過程を経た混合物を遠心分離機に投入し、高速で回転させて食用油に含まれている残物を分離して、緑茶が添加された緑茶食用油を製造した。
実施例1−1:ダイエット用サラダドレッシングの製造(1)
実施例1で製造した緑茶大豆油を利用して、サラダ用ドレッシングを製造した。下記表1のような組成の成分をすべて組み合わせて、激烈に撹拌してサラダドレッシングを製造した。
Figure 0004769318
実施例2−1〜12−1:ダイエット用サラダドレッシングの製造(2)〜(12)
緑茶大豆油の代わりに実施例2〜12で製造されたそれぞれの茶葉油を使用することを除き、実施例1−1と同一の方法を遂行して、それぞれの茶葉油(実施例2−1:緑茶ひまわり油、実施例3−1:緑茶ブドウ種子油、実施例4−1:緑茶オリブ油、実施例5−1:ウーロン茶トウモロコシ胚芽油、実施例6−1:ウーロン茶ひまわり油、実施例7−1:ウーロン茶ブドウ種子油、実施例8−1:ウーロン茶オリブ油、実施例9−1:紅茶トウモロコシ胚芽油、実施例10−1:紅茶ひまわり油、実施例11−1:紅茶ブドウ種子油、実施例12−1:紅茶オリブ油)を利用したサラダ用ドレッシングを製造した。
比較例1−1:ダイエット用サラダドレッシングの製造
緑茶大豆油の代わりに比較例1で製造した緑茶油を使用することを除き、実施例1-1と同一の方法を遂行して、サラダ用ドレッシングを製造した。
試験結果1:緑茶大豆油の試験成績
実施例1で製造した緑茶大豆油について、酸価、ヨード価、タール色素、ベンゾピレン、カテキン、ビタミンE、発煙点を当業者に公知の通常の測定方法によって測定した。その結果を下記表2に示す。
Figure 0004769318
前記表2において、実施例1で製造した緑茶油は、ビタミンEを著しく多量に含有しており、酸価の基準値よりもはるかに低い優れた酸価を有するということを確認することができる。食用油を補助溶媒として用いて得られた緑茶の超臨界流体抽出物を含むことによって、緑茶に含有されていた脂溶性成分であるビタミンEが多量に含まれるようになったことによるものである。よって、本発明による緑茶食用油は、従来の緑茶の親水性抽出物で製造された緑茶油に比べて、酸敗に対して著しく安定的であり、ビタミンEの補強によってビタミンE自体の栄養学的特性が補強された食用油であると言える。また、緑茶のダイエット効能成分であるカテキンも抽出されていることを確認することができ、ビタミンEを多量に含みながらも緑茶のカテキン成分までも抽出されて、緑茶のダイエット効果も維持することができることを確認することができる。
試験結果2:官能性試験
実施例1−1で製造したサラダドレッシングおよび比較例1−1で製造したサラダドレッシングについて、緑茶味、緑茶香、および嗜好度に対して官能検査(30人のパネル対象、5点評点法)を測定した。その結果を下記表3に示す。実施例1で製造した緑茶大豆油を用いて製造したサラダドレッシングの場合は、緑茶香、緑茶味が著しく濃いと評価され、全体的な嗜好度においても著しく優れていると評価された。
Figure 0004769318
前記試験結果に照らして見る時、本発明による緑茶油は、従来方法によって製造した緑茶油に比べて、ビタミンEの含量が高く、かつ、簡単に製造することができるだけでなく、緑茶香、緑茶味、および全体的な嗜好度の評価においても著しく優れていると言える。

Claims (5)

  1. 溶媒として二酸化炭素、共溶媒として食用油を使い、茶葉を31〜70℃、25〜35MPa下で超臨界流体抽出法によって抽出する茶葉の超臨界流体抽出物生成工程と、
    生成された超臨界流体抽出物を食用油と混合する茶葉食用油製造工程とを含むことを特徴とする茶葉食用油の製造方法。
  2. 前記茶葉の超臨界流体抽出物生成工程における茶葉の食用油に対する割合は、1:0.5ないし1:15であることを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  3. 前記茶葉は、緑茶、紅茶、またはウーロン茶の葉であることを特徴とする請求項に記載の製造方法
  4. 前記茶葉は、茶の木から収穫した生茶葉をそのまま利用することを特徴とする請求項1に記載の製造方法
  5. 前記食用油は、トウモロコシ胚芽油、ブドウ種子油、オリブ油、大豆油、綿油、またはひまわり油であることを特徴とする請求項に記載の製造方法
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