JP4765983B2 - 画像形成システム、制御プログラム及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は画像形成システム、制御プログラム及び画像形成装置に関する。
特許文献1に従来の画像形成システムが開示されている。この画像形成システムは、画像データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する画像形成装置と、画像データを作成可能であるとともに、画像形成装置と通信可能に接続される情報端末装置とを備えている。
また、この画像形成システムは、各色の着色材の残量を検出する検出手段と、検出手段が検出した各色の着色材の残量に基づいて、画像データを補正する補正手段とを備えている。
補正手段は、より詳しくは、各色の着色材の残量と画像形成に必要な着色材の量を比較して、画像データのうち不足しそうな着色材に係る色の成分を少なくするように、画像データを補正するものである。
このような構成である従来の画像形成システムでは、補正された画像データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成するので、不足しそうな着色材の消費量を減らすことが可能となっている。
特開2003−175590号公報
しかし、上記従来の画像形成システムでは、画像データのうち不足しそうな着色材に係る色の成分を少なくするように画像データを補正するだけであることから、被記録媒体に形成される画像における各色の濃度のバランスが崩れてしまうという不具合がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、各色の濃度のバランスを極力崩さないようにしつつ、着色材の残量に基づいて着色材の消費量を減らすことが可能な画像形成システムを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の画像形成システムは、印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する画像形成装置と、画像データを作成可能であるとともに、前記画像形成装置と通信可能に接続される情報端末装置と、各色の前記着色材の濃度を調整するための調整用データを記憶する記憶手段と、各色の前記着色材の残量を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した各色の前記着色材の残量に基づいて前記調整用データの値を変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された調整用データと前記画像データとに基づいて前記印刷データを生成する生成手段とを備え、
前記変更手段は、少なくとも1色の前記着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない前記残量の前記閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、前記共通削減率を前記調整用データの値に掛けることによって、各色の前記着色材の濃度を薄くするように前記調整用データの値を変更する一方、各前記着色材の残量が前記閾値より小さくない場合、前記調整用データの値を変更しないことを特徴とする(請求項1)。
このような構成である本発明の画像形成システムでは、検出手段が検出した各色の着色材の残量に基づいて、変更手段が調整用データの値を変更する。より詳しくは、変更手段は、少なくとも1色の着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない残量の閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、共通削減率を調整用データの値に掛けることによって、各色の着色材の濃度を薄くするように調整用データの値を変更する。
ここで、調整用データとはいわゆるキャリブレーションデータのことであり、具体的には、RGBやCMYKといった色空間により表現される色彩の各色における各着色材の濃度を示す値の集合である。このため、変更手段は、調整用データの値を各色の濃度のバランスを極力崩さないようにしつつ、着色材の残量に基づいて着色材の消費量を減らすように変更することができる。
そして、生成手段は、変更手段によって変更された調整用データと画像データとに基づいて印刷データを生成し、その印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する。
したがって、本発明の画像形成システムは、各色の濃度のバランスを極力崩さないようにしつつ、着色材の残量に基づいて着色材の消費量を減らすことができる。
特に、この画像形成システムは、残量が閾値より小さい場合に一律に着色材の消費量を減らすのではなく、残量の閾値に対する割合に基づいて、段階的に着色材の消費量を減らすことができる。このため、この画像形成システムは、各色の着色材を均一的に消費していくことができ、より効果的に着色材の消費量を減らすことができる。また、画像が段階的に調整されるので、ユーザが感じる色彩に対する違和感も抑制される。
さらに、この画像形成システムにおいて、変更手段は、各着色材の残量が充分なときには調整用データを変更しない。このため、生成手段は、各着色材の残量が充分なときには変更されていない調整用データと画像データとに基づいて印刷データを生成するので、むやみに画像が調整されることがなく、ユーザに色彩に対する違和感を極力感じさせないようにすることができる。また、この画像形成システムでは、制御部の計算処理負荷を減らすことができる。
本発明の画像形成システムにおいて、変更手段は、画像データに対して、1ジョブ単位で前記調整用データの値を変更するものであり得る。
この場合、この画像形成システムは、1ジョブ単位で、着色材の残量に応じて着色材の消費量を減らすことができるので、各ページで同等に調整された印刷結果を得ることができる。
本発明の画像形成システムにおいて、変更手段は、画像データに対して、1ページ単位で調整用データの値を変更するものであり得る。
この場合、この画像形成システムは、1ページ単位で、着色材の残量に応じて着色材の消費量を減らすことができる。このため、各ページの調整の程度は異なることとなるが、着色材の残量に基づいて着色材の消費量をより確実に減らすことができる。
本発明の画像形成システムにおいて、情報端末装置は、記憶手段、生成手段及び変更手段を備え、画像形成装置は、検出手段を備え得る。
このような具体的構成である画像形成システムにより、本発明の作用効果を確実に奏することができる。また、画像形成装置の構成を簡略化できるので、画像形成装置の製品コストを低廉化することができる。
本発明の画像形成システムにおいて、情報端末装置は、生成手段を備え、画像形成装置は、記憶手段、検出手段及び変更手段を備え得る。
このような具体的構成である画像形成システムによっても、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
本発明の制御プログラムは、印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成するとともに各色の前記着色材の残量を検出する検出手段を備える画像形成装置と通信可能に接続され、画像データを作成可能である情報端末装置に搭載される制御プログラムであって、前記情報端末装置を、各色の前記着色材の濃度を調整するための調整用データを記憶する記憶手段と、前記検出手段が検出した各色の前記着色材の残量に基づいて前記調整用データの値を変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された調整用データと前記画像データとに基づいて前記印刷データを生成する生成手段と、として機能させるためのものであって、
前記変更手段は、少なくとも1色の前記着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない前記残量の前記閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、前記共通削減率を前記調整用データの値に掛けることによって、各色の前記着色材の濃度を薄くするように前記調整用データの値を変更する一方、各前記着色材の残量が前記閾値より小さくない場合、前記調整用データの値を変更しないことを特徴とする(請求項)。
このような構成である本発明の制御プログラムでは、検出手段が検出した各色の着色材の残量に基づいて、変更手段が調整用データの値を変更する。より詳しくは、変更手段は、少なくとも1色の着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない残量の閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、共通削減率を調整用データの値に掛けることによって、各色の着色材の濃度を薄くするように調整用データの値を変更する。そして、生成手段は、変更手段によって変更された調整用データと画像データとに基づいて印刷データを生成し、その印刷データに基づいて、画像形成装置が被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する。
したがって、本発明の制御プログラムは、各色の濃度のバランスを極力崩さないようにしつつ、着色材の残量に基づいて着色材の消費量を減らすことができる。
特に、この制御プログラムは、残量が閾値より小さい場合に一律に着色材の消費量を減らすのではなく、残量の閾値に対する割合に基づいて、段階的に着色材の消費量を減らすことができる。このため、この制御プログラムは、各色の着色材を均一的に消費していくことができ、より効果的に着色材の消費量を減らすことができる。また、画像が段階的に調整されるので、ユーザが感じる色彩に対する違和感も抑制される。
さらに、この制御プログラムにおいて、変更手段は、各着色材の残量が充分なときには調整用データを変更しない。このため、生成手段は、各着色材の残量が充分なときには変更されていない調整用データと画像データとに基づいて印刷データを生成するので、むやみに画像が調整されることがなく、ユーザに色彩に対する違和感を極力感じさせないようにすることができる。また、この制御プログラムでは、制御部の計算処理負荷を減らすことができる。
本発明の画像形成装置は、画像データを作成可能であるとともに印刷データを生成する生成手段を備える情報端末装置と通信可能に接続され、前記印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する画像形成装置であって、各色の前記着色材の濃度を調整するための調整用データを記憶する記憶手段と、各色の前記着色材の残量を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した各色の前記着色材の残量に基づいて前記調整用データの値を変更する変更手段とを備え、前記印刷データは、前記情報端末装置に備えられる前記生成手段により、前記変更手段によって変更された前記調整用データと、前記情報端末装置によって作成された前記画像データとに基づいて生成されるものであり、
前記変更手段は、少なくとも1色の前記着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない前記残量の前記閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、前記共通削減率を前記調整用データの値に掛けることによって、各色の前記着色材の濃度を薄くするように前記調整用データの値を変更する一方、各前記着色材の残量が前記閾値より小さくない場合、前記調整用データの値を変更しないことを特徴とする(請求項)。
このような構成である本発明の画像形成装置では、検出手段が検出した各色の着色材の残量に基づいて、変更手段が調整用データの値を変更する。より詳しくは、変更手段は、少なくとも1色の着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない残量の閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、共通削減率を調整用データの値に掛けることによって、各色の着色材の濃度を薄くするように調整用データの値を変更する。そして、生成手段は、変更手段によって変更された調整用データと画像データとに基づいて印刷データを生成し、その印刷データに基づいて、画像形成装置が被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する。
したがって、本発明の画像形成装置は、各色の濃度のバランスを極力崩さないようにしつつ、着色材の残量に基づいて着色材の消費量を減らすことができる。
特に、この画像形成装置は、残量が閾値より小さい場合に一律に着色材の消費量を減らすのではなく、残量の閾値に対する割合に基づいて、段階的に着色材の消費量を減らすことができる。このため、この画像形成装置は、各色の着色材を均一的に消費していくことができ、より効果的に着色材の消費量を減らすことができる。また、画像が段階的に調整されるので、ユーザが感じる色彩に対する違和感も抑制される。
さらに、この画像形成装置において、変更手段は、各着色材の残量が充分なときには調整用データを変更しない。このため、生成手段は、各着色材の残量が充分なときには変更されていない調整用データと画像データとに基づいて印刷データを生成するので、むやみに画像が調整されることがなく、ユーザに色彩に対する違和感を極力感じさせないようにすることができる。また、この画像形成装置では、制御部の計算処理負荷を減らすことができる。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、実施例の画像形成システム100は、画像形成装置としてのプリンタ2と、情報端末装置としてのパーソナルコンピュータ1(以下、単に「PC」という。)とを備えている。
PC1は、当該PC1にて行うべき各種処理を実行するCPU11と、当該PC1の起動時にCPU11が行う起動処理のプログラム(BIOS)等を記憶したROM12と、CPU11が各種処理を行う際に記憶領域として用いるRAM13と、オペレーティングシステム(OS)や、CPU11が行うべき各種処理のプログラム等を記憶したハードディスクドライブ(HDD)14とを有している。
また、PC1は、キーボードやマウス等からなる操作部15と、液晶ディスプレイ等からなる表示部16と、プリンタ2等との間で信号を入出力するプリンタポートインターフェ−ス17(本実施例では、USBインターフェース等)とを有している。
さらに、PC1には、プリンタ2に対応するプリンタドライバとしての制御プログラム(図2に示す印刷処理ルーチン。詳細は後述する。)がHDD14に記憶されることにより搭載されている。
プリンタ2は、当該プリンタ2にて行うべき各種処理を実行するCPU21と、当該プリンタ2の起動時にCPU21が行う起動処理のプログラム等を記憶したROM22と、CPU21が各種処理を行う際に記憶領域として用いるRAM23及び不揮発性RAM28と、CPU21が行うべき各種処理のプログラム等を記憶したハードディスクドライブ(HDD)24とを有している。
また、プリンタ2は、当該プリンタ2の筐体外部に配設された複数の操作ボタンからなる操作部25と、同じく筐体外部に配設された液晶表示パネル等からなる表示部26と、PC1等との間で信号を入出力するプリンタポートインターフェ−ス27(本実施例では、USBインターフェース等)とを有している。
さらに、プリンタ2は、被記録媒体としての用紙やOHPシート(以下、単に「用紙」という。)に画像を形成する印字部30を有している。印字部30は、電子写真式のもの(いわゆるレーザプリンタ)であり、着色材としての4色のトナー(シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)を用紙に付着させて画像を形成することが可能となっている。なお、用紙に画像を形成する際に使用されるトナーは、何色であってもよいし、何種類あってもよい。
また、プリンタ2は、用紙に画像を形成する毎に消費される各色のトナーの残量を検出する検出手段31を備えている。具体的には、検出手段31は、印字部30内に設置された4色のトナーに対応するトナー収納室毎に配設されたトナー残量検知センサである。
このような構成であるプリンタ2及びPC1を備える実施例の画像形成システム100では、ユーザがプリンタ2により用紙に画像を形成する場合、PC1に搭載されるアプリケーションソフトウェア等により画像データが作成され、図2に示す印刷処理ルーチン(ステップS200〜S210)が下記のように実行される。
1.印刷処理ルーチン(メインルーチン)
ステップS200において、印刷処理ルーチンが開始されると、まず、ステップS201において、各色のトナーの残量をプリンタ2の検出手段31より取得する。トナー残量の検出は、CMYKの4色のトナー全てに対して行う。
次に、ステップS202において、色補正処理(各色のトナーの濃度を調整する処理のことをいう。)に利用される調整用データとしてのキャリブレーションデータを生成する。ステップS202内の詳細な処理については後述する。本実施例では、キャリブレーションデータの生成は、1ジョブ単位で行われる。
次に、ステップS203において、印刷すべき残りのページがあるか否かを判定し、「Yes」の場合は、ステップS204〜S209(詳細は後述する。)の処理を行う。そして、ステップS203において「No」となるまで、つまり残りページが無くなるまで、ステップS204〜S209のループが繰り返される。
ステップS204では、画像データ形成処理を行う。画像データ形成処理とはアプリケーションソフトウェア等により作成された画像データ(例えば、文字描画命令や画像描画命令等により構成される。)に従い印刷画像を形成することである。ステップS204内の詳細な処理については後述する。
次に、ステップS205において、ステップS204で形成された印刷画像に対して色変換を行う。PC1においてアプリケーションソフトウェア等により作成される画像データはRGB形式であり、印刷データはCMYK形式なので、RGBからCMYKへの変換を行う。
次に、ステップS206において、CMYKに変換された印刷画像に対してキャリブレーションデータを使用して色補正を行う。ステップS206内の詳細な処理については後述する。
次に、ステップS207において、色補正が終わった印刷画像におけるCMYK各色のデータに対して2値化処理をする。
次に、ステップS208において、2値化処理されたデータを圧縮したり、印刷制御用のコマンドを付加してPDL化する。こうして、ステップS204〜S208により、キャリブレーションデータと画像データとに基づいて印刷データが生成される。
次に、ステップS209において、印刷データをプリンタポートインターフェ−ス17を介してプリンタ2に送信し、ステップS203に戻る。プリンタ2ではプリンタポートインターフェ−ス27を介して印刷データを受信し、印字部30により用紙に画像を形成する。
こうして、ステップS204〜S209までのループが繰り返され、ステップS203において「No」となると、つまり残りページが無くなり1ジョブの印刷が完了すると、ステップS210に移行して、印刷処理ルーチンを終了する。
2.キャリブレーションデータ生成処理
図3及び図4は、図2に示すステップS202内の処理を細分化したフローチャートであり、キャリブレーションデータを生成する処理を行うものである。図3及び図4に従い説明をする。なお、本実施例におけるキャリブレーションデータは、1画素の濃度を256段階[0〜255]で表し、画像データから印刷データを生成する際の、画像データにおける濃度[0〜255]に対応する印刷データにおける濃度[0〜255]を示すデータのことである(例えば、図9)。
まず、ステップS301において、CMYKの各色のトナーのうち残量が最も少ないトナーの残量を基準トナー量とする。
次に、ステップS302において、基準トナー量が既定トナー量より少ないか否かを判定する。既定トナー量とは、予め設定されている閾値であり、この値よりトナーの残量が少なくなったら、トナーの消費量を抑える処理を行うという値である。なお、既定トナー量は、ユーザが所望の値に設定可能とされている。基準トナー量が既定トナー量より少ない場合は、ステップS303に移行する。
ステップS303では、基準トナー量から共通削減率を算出する。具体的には、[共通削減率]=[基準トナー量]÷[既定トナー量]で算出する。なお、この共通削減率の算出方法は一例であり、他の算出方法を採用してもかまわない。
次に、ステップS304において、共通キャリブレーションデータを作成する。共通キャリブレーションデータは、デフォルトキャリブレーションデータ(図9参照)に共通削減率を掛けることにより作成される。この際、キャリブレーションデータは、CMYKの各プレーンについて生成される。
他方、ステップS302において、基準トナー量が既定トナー量より少なくない場合は、ステップS305に移行して、共通キャリブレーションデータにデフォルト値(デフォルトキャリブレーションデータの値)を入れる。
ステップS305において共通キャリブレーションデータにデフォルト値を入れると、ステップS306に移行して、単独キャリブレーションデータにデフォルト値を入れ、本処理を終了する。即ち、ステップS302において、基準トナー量が既定トナー量より少なくない場合は、全色のトナー量が規定トナー量より多いということで、キャリブレーションデータの値は変更されない。
なお、デフォルトキャリブレーションデータは、PC1のRAM13又はHDD14に記憶されている。また、作成された共通キャリブレーションデータ及び単独キャリブレーションデータもRAM13又はHDD14に記憶される。
ステップS301〜S306の処理について、具体例を挙げて説明する。例えば、既定トナー量が1000であり、各色のトナーの残量が図8に示す状態である場合、ステップS301において、CMYKの各色のトナーのうち残量が最も少ないマゼンダのトナーの残量(800)を基準トナー量とする。
この場合、基準トナー量(800)<既定トナー量(1000)であるので、ステップS302において、「Yes」となり、ステップS303において、共通削減率として0.8が導かれる。そして、図9に示すデフォルトのキャリブレーションデータに、共通削減率0.8を掛けることにより、図10に示す共通キャリブレーションデータが作成される。
他方、各色のトナーの残量が既定トナー量(1000)以上である場合、ステップS305において、共通キャリブレーションデータにデフォルト値(図9に示すデフォルトキャリブレーションデータの値)が入り、ステップS306において、単独キャリブレーションデータにもデフォルト値が入る。なお、ステップS304又はステップS305において作成された共通キャリブレーションデータは、後述する色補正処理(図12参照)にて、使用される。
このようにして、ステップS301〜S304の処理によって、基準トナー量が既定トナー量より少ない場合の共通キャリブレーションデータを生成した後、次にシアン色のトナー(以下、「Cトナー」と呼ぶ。)に対応するC単独キャリブレーションデータを生成する。
まず、ステップS307において、Cトナーが既定トナー量より少ないか否かを判定し、「Yes」の場合は、ステップS308に移行する。
ステップS308では、Cトナー量からCトナー削減率を算出する。具体的には、[Cトナー削減率]=[Cトナー量]÷[既定トナー量]で算出する。
次に、ステップS309において、C単独キャリブレーションデータを作成する。C単独キャリブレーションデータは、図9に示すデフォルトキャリブレーションデータにおけるシアンに対応する値の集合にCトナー削減率を掛けることにより作成される。
他方、ステップS307において、Cトナー量が既定トナー量より少なくない場合は、ステップS310に移行して、C単独キャリブレーションデータにデフォルト値(デフォルトキャリブレーションデータにおけるシアンに対応する値の集合)を入れる。
なお、作成されたC単独キャリブレーションデータは、RAM13又はHDD14に記憶される。
こうして、ステップS307〜S310の処理によってC単独キャリブレーションデータを生成した後、ステップS311〜S314の処理によって、マゼンダ色のトナー(以下、「Mトナー」と呼ぶ。)に対応するM単独キャリブレーションデータを生成し、ステップS315〜S318の処理によって、イエロー色のトナー(以下、「Yトナー」と呼ぶ。)に対応するY単独キャリブレーションデータを生成し、ステップS319〜S322の処理によって、ブラック色のトナー(以下、「Kトナー」と呼ぶ。)に対応するK単独キャリブレーションデータを生成する。ステップS311〜S314の処理、ステップS315〜S318の処理、及びステップS319〜S322の処理は、ステップS307〜S310の処理と同様であるので説明は省く。
ステップS307〜S322の処理について、具体例を挙げて説明する。例えば、既定トナー量が1000であり、各色のトナーの残量が図8に示す状態である場合、Cトナー量(5000)≧既定トナー量(1000)であり、Kトナー量(3000)≧既定トナー量(1000)であるので、図11に示すように、C単独キャリブレーションデータ及びK単独キャリブレーションデータにデフォルト値が入る。
一方、Mトナー量(800)<既定トナー量(1000)であり、Yトナー量(900)<既定トナー量(1000)であるので、Mトナー削減率は0.8となり、Yトナー削減率は0.9となる。そして、図11に示すように、M単独キャリブレーションデータは、デフォルトキャリブレーションデータにおけるマゼンダに対応する値の集合にMトナー削減率(0.8)を掛けることにより作成される。また、Y単独キャリブレーションデータは、デフォルトキャリブレーションデータにおけるイエローに対応する値の集合にYトナー削減率(0.9)を掛けることにより作成される。
3.画像データ形成処理
図5は、図2に示すステップS204内の処理を細分化したフローチャートであり、画像データ形成処理を行うものである。図5に従い説明をする。
まず、ステップS401において、描画領域とマスク領域とを初期化する。描画領域とは最終的な印刷データとなる印刷画像を生成するための領域であり、マスク領域とは描画領域を2つの領域に分けるための情報を収めるものである。
次に、ステップS402において、アプリケーションソフトウェア等から送られてくる描画命令の残りがあるか否かを判定する。そして、「Yes」の場合には、ステップS403に移行する。
ステップS403では、描画領域に描画命令に対する描画処理を行う。例えば文字描画命令であれば文字描画を行い、写真データや絵画的な描画データに基づく画像描画命令であれば画像の描画を行う。
次に、ステップS404において、描画物が写真や絵画的な描画等の画像か否かを判定し、「Yes」の場合には、ステップS405に移行して、マスク領域にその描画物の領域を黒で描画する。そして、ステップS402に戻り、ステップS402において「No」になるまで繰り返す。
他方、ステップS404において、「No」の場合、即ち、描画物が文字(テキスト)や図形等の画像である場合には、ステップS406に移行して、マスク領域にその描画物の領域を白で描画する。そして、ステップS402に戻り、ステップS402において「No」になるまで繰り返す。
ステップS401〜S406の処理について、具体例を挙げて説明する。例えば、アプリケーションソフトウェアにより作成された画像データが図6のようなドキュメントである場合において、描画命令は4つであり、これらの描画命令の順番は「三角形図形描画」「画像描画(家の絵)」「丸図形描画」「文字描画(MY HOME)」とされている。このような場合、ステップS401〜S406の処理によって、図7の上から下に示すように描画領域D(図7中、左側に示す。)とマスク領域M(図7中、右側に示す。)とが変化していく。
4.色補正処理
図12は、図2に示すステップS206内の処理を細分化したフローチャートであり、色補正処理を行うものである。図12及び図7に従い説明をする。なお、図7に示す描画領域D又はマスク領域Mにおける任意の座標を(x、y)により表すことにする。
まず、ステップS1101において、yに0を代入して初期化する。
次に、ステップS1102において、yが描画領域Dの高さHより小さいか否かを判定する。「Yes」の場合は、ステップS1103に移行し、xに0を代入して初期化する。
次に、ステップS1104において、xが描画領域Dの幅Wより小さいか否かを判定する。「Yes」の場合は、ステップS1105に移行して、マスク領域Mにおけるx、y座標の点が黒か否かを判定する。「Yes」の場合は、描画領域Dにおけるx、y座標は、写真データや絵画的な描画データに基づく画像描画により描かれた座標だといえるので、ステップS1106に移行して、共通キャリブレーションデータを使用して、描画領域Dにおけるx、y座標に対する色補正を行う。
他方、ステップS1105において、「No」の場合は、描画領域Dにおけるx、y座標は、写真データや絵画的な描画データに基づく画像描画により描かれた座標ではなく、何も描かれていないか、テキストデータに基づく文字描画又は図形データに基づく図形描画により描かれた座標だといえる。この場合は、ステップS1107に移行して、CMYK単独キャリブレーションデータを使用して色補正を行う。
写真データや絵画的な描画データに基づく画像描画の点に対して、共通キャリブレーションデータを使う理由は次の通りである。共通キャリブレーションデータのCMYKに係る値は、デフォルトキャリブレーションデータのCMYKに係る値から同一の削減率(共通削減率)を用いて算出されたものである。このため、共通キャリブレーションデータを使って色補正すれば、画像描画の範囲では同じ割合でトナー量が減ることになる。これに対して、各トナーごとに削減率を変えると各色の濃度のバランスが崩れ易くなる。写真データや絵画的な描画データに基づく描画画像の場合は、各色の濃度のバランスが崩れると特にユーザに色彩に対する違和感を抱かせることになるため、バランスが崩れないように共通キャリブレーションデータを使用することにしている。逆に文字描画や図形描画の場合は、単色で塗られていることがほとんどで、多少色の変化があっても描画物の認識は可能であり、また、色の再現性を強く求められることは比較的少ないため、CMYK単独キャリブレーションデータを用いても、ユーザが色彩に対する違和感をあまり感じることがない。
ステップS1106又はステップS1107において色補正を行ったら、ステップS1108において、xに1を加える。そして、ステップS1104に戻り、xが描画領域Dの幅W以上になるまで繰り返す。xが描画領域Dの幅W以上になったら、ステップS1109において、yに1を加える。そして、ステップS1102に戻り、yが描画領域Dの高さH以上になるまで繰り返す。yが描画領域Dの高さH以上になったら、色補正処理を終了する。
デフォルトキャリブレーションデータ、共通キャリブレーションデータ及びCMYK単独キャリブレーションデータを記憶するRAM13又はHDD14が各色のトナーの濃度を調整するためキャリブレーションデータを記憶する記憶手段に相当する。
ステップS202(より詳しくは、ステップS301〜S322)が検出手段31が検出した各色のトナーの残量に基づいてキャリブレーションデータの値を変更する変更手段に相当する。そして、変更手段は、ステップS302により、少なくとも1色のトナーの残量が閾値である既定トナー量より小さい場合、キャリブレーションデータの値を変更するようになっている。
また、変更手段は、ステップS303、S308、S312、S316、S320により、トナー残量の既定トナー量に対する割合に基づいてキャリブレーションデータの値を変更するようになっている。さらに、変更手段は、ステップS303、S304により、各色のトナーの残量のうち、最も少ない残量に基づいてデフォルトキャリブレーションデータの値を変更して、共通キャリブレーションデータを作成するようになっている。
また、変更手段は、ステップS404、S406、S1105、S1107により、画像データがテキストデータ又は図形データである場合、各色のトナーの残量に基づいて、各色毎にキャリブレーションデータの値を変更して、CMKY単独キャリブレーションデータを作成し、色補正するようになっている。さらに、変更手段は、ステップS404、S405、S1105、S1106により、画像データが写真データや絵画的な描画データである場合、各色のトナーの残量のうち、最も少ない残量に基づいて、キャリブレーションデータの値を変更して共通キャリブレーションデータを作成し、色補正するようになっている。また、変更手段は、ステップS202がステップS203〜S209より上流にあることにより、画像データに対して、1ジョブ単位でキャリブレーションデータの値を変更するようになっている。
ステップS204〜S208が変更手段によって変更されたキャリブレーションデータと画像データとに基づいて印刷データを生成する生成手段に相当する。
このような印刷処理ルーチンを実行することにより、実施例の画像形成システム100は、PC1により作成した画像データをキャリブレーションデータにより色補正して、印刷データを生成し、データプリンタ2により印刷データに基づいて用紙に画像を形成することが可能となっている。
ここで、実施例の画像形成システム100は、上述のプリンタ2と、PC1と、記憶手段(RAM13又はHDD14)と、検出手段31と、変更手段と、生成手段とを備えている。このため、この画像形成システム100において、検出手段31が検出した各色のトナーの残量に基づいて、変更手段がキャリブレーションデータの値を変更することができる。この際、変更手段は、キャリブレーションデータの値を各色の濃度のバランスを極力崩さないようにしつつ、トナーの残量に基づいてトナーの消費量を減らすように変更することができる。そして、生成手段は、変更手段によって変更されたキャリブレーションデータと画像データとに基づいて印刷データを生成し、その印刷データに基づいて用紙にトナーを付着させて画像を形成する。
したがって、実施例の画像形成システム100は、各色の濃度のバランスを極力崩さないようにしつつ、トナーの残量に基づいてトナーの消費量を減らすことができる。
また、この画像形成システム100において、変更手段は、ステップS302により、少なくとも1色のトナーの残量が閾値としての既定トナー量より小さい場合、キャリブレーションデータの値を変更するが、各トナーの残量が充分なときにはキャリブレーションデータを変更しない。このため、生成手段は、各トナーの残量が充分なときには、変更されていないキャリブレーションデータと画像データとに基づいて印刷データを生成するので、むやみに画像が調整されることがなく、ユーザに色彩に対する違和感を極力感じさせないようにすることができる。また、この画像形成システム100では、CPU11の計算処理負荷を減らすことができる。
さらに、この画像形成システム100において、変更手段は、ステップS303、S308、S312、S316、S320により、トナー残量の既定トナー量に対する割合に基づいてキャリブレーションデータの値を変更するようになっている。このため、トナー残量が既定トナー量より小さい場合に一律にトナーの消費量を減らすのではなく、トナー残量の既定トナー量に対する割合に基づいて、段階的にトナーの消費量を減らすことができる。このため、この画像形成システム100は、各色のトナーを均一的に消費していくことができ、より効果的にトナーの消費量を減らすことができる。また、画像が段階的に調整されるので、ユーザが感じる色彩に対する違和感も抑制される。
また、この画像形成システム100において、変更手段は、ステップS303、S304により、各色のトナーの残量のうち、最も少ない残量に基づいて、キャリブレーションデータの値を変更して、共通キャリブレーションデータを作成するので、各トナーの消費量をバランスよく減らすことができ、各色の濃度のバランスをより確実に崩さないようにすることができる。
さらに、この画像形成システム100において、変更手段は、ステップS404、S405、S1105、S1106により、画像データが写真データや絵画的な描画データである場合、各色のトナーの残量のうち、最も少ない残量に基づいて、キャリブレーションデータの値を変更する、つまり、共通キャリブレーションデータを作成して、色補正するものである。この場合、用紙に形成される写真画像や絵画的な描画画像の各色の濃度のバランスが崩れ難く、ユーザが色彩に対する違和感を抱き難い。
また、この画像形成システム100において、変更手段は、ステップS404、S406、S1105、S1107により、画像データがテキストデータ又は図形データである場合、各色のトナーの残量に基づいて、各色毎にキャリブレーションデータの値を変更する、つまり、CMYK単独キャリブレーションデータを作成して、色補正するようになっている。この場合、各色の濃度のバランスが多少崩れて、用紙に形成される画像の色合いが多少変わることになるが、テキストデータや幾何学的な図形等からなる図形データであれば、濃度の再現性はあまり必須事項ではない場合が多く、また、複数色のトナーが重ね合わされる可能性が低いので、ユーザが色彩に対する違和感を抱き難い。
また、この画像形成システム100において、変更手段は、ステップS202がステップS203〜S209より上流にあることにより、画像データに対して、1ジョブ単位でキャリブレーションデータの値を変更するようになっている。このため、この画像形成システム100は、1ジョブ単位で、トナーの残量に応じてトナーの消費量を減らすことができるので、各ページで同等に調整された印刷結果を得ることができる。
さらに、この画像形成システム100でにおいて、PC1は、記憶手段、生成手段及び変更手段を備え、画像形成装置は、検出手段31を備えている。このような具体的構成である画像形成システム100により、本発明の作用効果を確実に奏することができるとともに、プリンタ2の構成が簡略化され、プリンタ2の製品コストを低廉化することができる。
また、この画像形成システム100に搭載される上述の制御プログラム(印刷処理ルーチン)によっても、本発明の作用効果を奏することができている。
実施例の画像形成システム100を下記の変形例1、2に示すように変更することも可能である。
(変形例1)
実施例の画像形成システム100では、ステップS202がステップS203〜S209よりも上流にあるので、1ジョブ単位でキャリブレーションデータの値を変更するようになっている。また、ステップS301により、共通キャリブレーションデータを最も残量が少ないトナーを基準に生成するようになっている。
これに対して、変形例1の画像形成システムでは、図2に示す印刷処理ルーチンのステップS202を削除し、図13に示すように、ステップS202とほぼ同一な処理を行うステップS1201をステップS205とステップS206との間に追加している。
また、変形例1の画像形成システムでは、ステップS1201内の処理は、図3及び図4に示すキャリブレーションデータ生成処理ルーチン(S301〜S322)のステップS301を図14に示すようにステップS1301に変更して実施される。
ステップS1301では、CMYKの各色のトナーのうち、画像形成時に使用しないトナーを除外した上で、残量が最も少ないトナーの残量を基準トナー量をする。ここで、ステップS1301は、画像データ形成処理(ステップS204)及び色変換(ステップS205)の下流にある。このため、ステップS1301実行時には、画像データはCMYKのデータになっており、どのトナーを使用する必要があるかが判明している。
このような構成である変形例1の画像形成システムでは、ステップS1201のキャリブレーションデータ生成処理がS203〜S209のループ内にあるので、画像データに対して、1ページ単位でキャリブレーションデータの値を変更するようになっている。このため、この画像形成システムは、1ページ単位で、トナーの残量に応じてトナーの消費量を減らすことができる。このため、各ページの調整の程度は異なることとなるが、トナーの残量に基づいてトナーの消費量をより確実に減らすことができる。
また、この画像形成システムでは、ステップS1301により、画像形成時に使用しないトナーは除外した上で上記処理を行うので、画像データに合わせて、より効果的にトナーの消費量を減らすことができる。
具体的には、印刷をする際にシアンのトナーの残量が最も少なくても、これから印刷するデータではシアンを使う必要がない場合はシアンのトナーを考慮に入れる必要はないということである。
(変形例2)
実施例の画像形成システム100では、PC1が記憶手段(RAM13又はHDD14)、生成手段及び変更手段を備え、プリンタ2が検出手段31を備える構成であるのに対して、変形例2の画像形成システムでは、PC1が生成手段を備え、プリンタ2が記憶手段(RAM23又はHDD24)、検出手段31及び変更手段を備える構成とされている。つまり、プリンタ2において生成したキャリブレーションデータを、PC1が受信して、印刷データを生成するようになっている。
具体的には、図2の印刷処理ルーチンにおけるステップS201、S201が削除され、図15のようにステップ1401に変更されている。この変更された印刷処理ルーチンは、PC1に搭載される制御プログラムであり、生成手段に相当する。
PC1において、ステップS1401が実行されると、プリンタポートインターフェース27、17を介してキャリブレーションデータをプリンタ2から取得する。そして、プリンタ2から取得したキャリブレーションデータを用いて上述の処理を行う。
プリンタ2では、PC1からキャリブレーションデータの取得命令がきた場合は、図16のステップS1501〜S1503の処理を行う。このステップS1501〜S1503の処理ルーチンは、プリンタ2に搭載される制御プログラムであり、ステップS1502が変更手段に相当する。
まず、ステップS1501において、検出手段31によりトナー残量を検出する。
次に、ステップS1502において、ステップS1501において検出されたトナー残量に基づき、キャリブレーションデータを生成する。ステップS1502におけるキャリブレーションデータ生成処理の内容は、上述の図3及び図4のキャリブレーションデータ生成処理と同一であるので説明は省く。
そして、ステップS1503において、生成したキャリブレーションデータをPC1に送信する。このような構成である変形例2の画像形成システムによっても、本発明の作用効果を奏することができる。また、この画像形成システムにより、全ユーザが同じキャリブレーションデータを使用することが可能になる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、画像データが単色データで有る場合には画像データがテキストデータ又は図形データであると判断し、他方、画像データが複数色データで有る場合には画像データが写真データや絵画的な描画データであると判断するようにしてもよい。具体的には、図5に示す画像データ形成処理ルーチンのステップS404において、描画物が単色データであるか、又は複数色データであるかを判定するように変更すればよい。
また、テキストデータや図形データにのみ変更されたキャリブレーションデータを適用して色補正を行ってもよい。具体的には、図12に示す色補正処理ルーチンのステップS1106の処理を「変更されていないキャリブレーションデータ(デフォルトキャリブレーションデータ)を使って色補正する」に変更する。こうすれば、S1105、S1107により、テキストデータや図形データにのみ変更されたキャリブレーションデータを適用して色補正を行うことができる。
さらに、テキストデータ又は図形データに対しても共通キャリブレーションデータを用いて色補正してもよい。具体的には、図12に示す色補正処理ルーチンのステップS1105、S1107を削除する。こうすれば、どのような画像データに対しても共通キャリブレーションデータを適用して色補正を行うことができる。
本発明は画像形成システム及び画像形成装置に利用可能である。
実施例の画像形成システムのブロック図である。 実施例の画像形成システムに係り、印刷処理(メインルーチン)を示すフローチャートである。 実施例の画像形成システムに係り、キャリブレーションデータ生成処理ルーチンを示すフローチャートである。 実施例の画像形成システムに係り、キャリブレーションデータ生成処理ルーチンを示すフローチャートである。 実施例の画像形成システムに係り、画像データ形成処理ルーチンを示すフローチャートである。 実施例の画像形成システムに係り、画像データ形成処理において処理されるドキュメントの具体例を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、画像データ形成処理における描画領域及びマスク領域の変化を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、取得したトナー残量の具体例を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、デフォルトのキャリブレーションデータの具体例を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、共通キャリブレーションデータの具体例を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、単独キャリブレーションデータの具体例を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、色補正処理ルーチンを示すフローチャートである。 実施例の画像形成システムに係り、図2のメインルーチンのフローチャートについて、変形例1において変更した箇所を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、図3及び図4のキャリブレーションデータ生成処理について、変形例1において変更した箇所を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、図2のメインルーチンのフローチャートについて、変形例2において変更した箇所を示す説明図である。 実施例の画像形成システムに係り、変形例2において画像形成装置により行われる処理を示す説明図である
1…情報端末装置(パーソナルコンピュータ(PC))
2…画像形成装置(プリンタ)
100…画像形成システム
13、14、23、24…記憶手段(13、23…RAM、14、24…HDD)
31…検出手段
S202、S1201、S1502…変更手段
S204〜S208…生成手段

Claims (4)

  1. 印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する画像形成装置と、
    画像データを作成可能であるとともに、前記画像形成装置と通信可能に接続される情報端末装置と、
    各色の前記着色材の濃度を調整するための調整用データを記憶する記憶手段と、
    各色の前記着色材の残量を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した各色の前記着色材の残量に基づいて前記調整用データの値を変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された調整用データと前記画像データとに基づいて前記印刷データを生成する生成手段とを備え、
    前記変更手段は、少なくとも1色の前記着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない前記残量の前記閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、前記共通削減率を前記調整用データの値に掛けることによって、各色の前記着色材の濃度を薄くするように前記調整用データの値を変更する一方、各前記着色材の残量が前記閾値より小さくない場合、前記調整用データの値を変更しないことを特徴とする画像形成システム。
  2. 印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成するとともに各色の前記着色材の残量を検出する検出手段を備える画像形成装置と通信可能に接続され、画像データを作成可能である情報端末装置に搭載される制御プログラムであって、
    前記情報端末装置を、
    各色の前記着色材の濃度を調整するための調整用データを記憶する記憶手段と、
    前記検出手段が検出した各色の前記着色材の残量に基づいて前記調整用データの値を変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された調整用データと前記画像データとに基づいて前記印刷データを生成する生成手段と、
    として機能させるためのものであって、
    前記変更手段は、少なくとも1色の前記着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない前記残量の前記閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、前記共通削減率を前記調整用データの値に掛けることによって、各色の前記着色材の濃度を薄くするように前記調整用データの値を変更する一方、各前記着色材の残量が前記閾値より小さくない場合、前記調整用データの値を変更しないことを特徴とする制御プログラム。
  3. 画像データを作成可能であるとともに印刷データを生成する生成手段を備える情報端末装置と通信可能に接続され、前記印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する画像形成装置であって、
    各色の前記着色材の濃度を調整するための調整用データを記憶する記憶手段と、
    各色の前記着色材の残量を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した各色の前記着色材の残量に基づいて前記調整用データの値を変更する変更手段とを備え、
    前記印刷データは、前記情報端末装置に備えられる前記生成手段により、前記変更手段によって変更された前記調整用データと、前記情報端末装置によって作成された前記画像データとに基づいて生成されるものであり、
    前記変更手段は、少なくとも1色の前記着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない前記残量の前記閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、前記共通削減率を前記調整用データの値に掛けることによって、各色の前記着色材の濃度を薄くするように前記調整用データの値を変更する一方、各前記着色材の残量が前記閾値より小さくない場合、前記調整用データの値を変更しないことを特徴とする画像形成装置。
  4. 画像データを作成可能であるとともに印刷データを生成する生成手段を備える情報端末装置と通信可能に接続され、前記印刷データに基づいて被記録媒体に着色材を付着させて画像を形成する画像形成装置を制御するコンピュータに搭載される制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    各色の前記着色材の濃度を調整するための調整用データを記憶する記憶手段と、
    各色の前記着色材の残量を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した各色の前記着色材の残量に基づいて前記調整用データの値を変更する変更手段と、
    として機能させるためのものであって、
    前記印刷データは、前記情報端末装置に備えられる前記生成手段により、前記変更手段によって変更された前記調整用データと、前記情報端末装置によって作成された前記画像データとに基づいて生成されるものであり、
    前記変更手段は、少なくとも1色の前記着色材の残量が所望の値に設定可能な閾値より小さい場合、最も少ない前記残量の前記閾値に対する割合である各色同一の共通削減率を決定し、前記共通削減率を前記調整用データの値に掛けることによって、各色の前記着色材の濃度を薄くするように前記調整用データの値を変更する一方、各前記着色材の残量が前記閾値より小さくない場合、前記調整用データの値を変更しないことを特徴とする制御プログラム。
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