JP4765655B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、入力された画像に対し2値化処理を施し出力する画像処理装置、画像処理方法および画像処理装置に入力された画像に対し2値化処理を施し出力させる画像処理プログラムに関する。
ADF(Auto Document Feeder、自動原稿搬送装置)を使用して複数ページのドキュメントをスキャンしてコピーする画像処理装置において、画像処理装置内に取り込まれた画像は一旦メモリにストアされるが、順次、次のページがADFによりスキャンされて画像処理装置内に取り込まれるため多くのメモリが必要となる。
しかし、メモリ量は有限であり、またシステムの性能を最大にするためには印字装置(出力機能)と同期を取る必要があるため、通常、各ページの画像は圧縮され、かつその圧縮コードサイズの上限値は規定されるが、圧縮コードサイズは圧縮処理が完了するまでわからないという問題がある。
そこで、事前に圧縮コードサイズを推定する発明がある。例えば特許文献1には、本スキャン画像データよりもデータ量の少ない予備スキャン画像データから、規定された圧縮値以下になるような圧縮値を推定する圧縮値推定部を持つ画像処理装置およびその方法が記載されている。
一方、ハードディスク装置の低価格化、高容量化及び高速化に伴い、メモリ上の画像データを圧縮してハードディスクにストアするという方式が採られるようになっている。例えば特許文献2には、入力された画像に対し圧縮の前処理(サブサンプリング処理)のみを実行して記憶部に記憶し、次のページの入力処理と平行して記憶部から画像を取り出し、圧縮の後処理(JPEG圧縮)を実行して記憶部に記憶することを特徴とする画像読取装置が記載されている。
また、JPEG2000の1パスでのレート制御を利用した発明もある(例えば、特許文献3参照)。
ここで、上記3つの発明は、多値画像およびJPEG/JPEG2000の非可逆圧縮処理を想定したものであるが、2値画像、特に誤差拡散あるいはディザ処理された2値画像に対しては、可逆圧縮処理を行う必要があるが、一方で原画像のサイズより圧縮コードサイズの方が大きくなる場合がある。それに対しては、例えば特許文献4に記載されているように、1ライン毎の符号量に閾値を設け、符号化後に符号量が閾値を越えた場合には、そのラインは符号化を行わないことを特徴とするファクシミリ装置があり、また、例えば特許文献5に記載されているように、1ライン毎の符号量に閾値を設け、符号化の途中、あるいは入力された判定タイミングにおいて符号量が閾値を越えた場合には、そのラインは符号化を行わないことを特徴とするファクシミリ装置がある。
特開2000−307874号公報 特開2004−032672号公報 特開2005−167841号公報 特開平6−197189号公報 特開平11−275331号公報
しかしながら、このような従来の技術では、以下のような問題点がある。
(1)特許文献1記載の画像処理装置およびその方法では、予備スキャンを行う必要があり、これによりADFの性能をフルに発揮できなくなり、システム全体の性能が低下する。
(2)特許文献2記載の画像読取装置と画像形成装置は、多値画像に対するJPEG圧縮を想定したものであり、特に誤差拡散あるいはディザ処理された2値画像に対する圧縮方式として想定されるMH/MR/MMRでは、JPEGでのサブサンプリング処理のような前処理はない。
(3)特許文献3記載の画像処理装置、プログラム、および記憶媒体では、圧縮方式としてJPEG2000を想定しているが、JPEG2000の場合には、JPEGが多値(8bit)のみを対象とするのに対し、1〜38bitの画像を対象とするため、特に誤差拡散あるいはディザ処理された2値画像にも適用可能ではあるが、処理速度が遅く、かつ圧縮時間および伸長時間が予測できないという欠点がある。
(4)特許文献4記載のファクシミリ装置と特許文献5記載のファクシミリ装置では、1ライン毎の符号量に閾値を設けているため、圧縮時間および伸長時間が予測できないという欠点がある。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、ADFを使用して連続入力された画像を誤差拡散あるいはディザ処理等された2値画像に変換して出力する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムにおいて、入出力性能を低下させることなく上記2値画像を圧縮/伸長処理可能な画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 入力された画像に対し2値化処理を施し出力する画像処理装置であって、
その入力された画像のページサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にページ単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定手段と、
前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定手段により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力された非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮手段
を具備し、
前記閾値決定手段は、上記圧縮手段による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一ページの次のプレーンに対する閾値を決定する
ことを特徴とする画像処理装置。
] 入力された画像に対し2値化処理を施し出力する画像処理装置であって、
その入力された画像のページサイズにもとづくバンドサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にバンド単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定手段と、
前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定手段により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力されたバンドサイズの非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮手段
を具備し、
前記閾値決定手段は、上記圧縮手段による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一プレーンの次のバンドに対する閾値を決定する
ことを特徴とする画像処理装置。
] 画像処理装置に、入力された画像に対し2値化処理を施し出力させる画像処理プログラムであって、
前記画像処理装置に、
その入力された画像のページサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にページ単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定機能と、
前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定機能により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力された非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮機能
を実現させ、
前記閾値決定機能は、上記圧縮機能による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一ページの次のプレーンに対する閾値を決定する
ことを特徴とする画像処理プログラム。
] 画像処理装置に、入力された画像に対し2値化処理を施し出力させる画像処理プログラムであって、
前記画像処理装置に、
その入力された画像のページサイズにもとづくバンドサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にバンド単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定機能と、
前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定機能により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力されたバンドサイズの非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮機能
を実現させ、
前記閾値決定機能は、上記圧縮機能による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一プレーンの次のバンドに対する閾値を決定する
ことを特徴とする画像処理プログラム。
前記本発明は次のように作用する。
本発明における画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムは、入力された画像に対し2値化処理を施し出力する。
閾値決定手段は、入力された画像のページサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にページ単位の圧縮コードサイズの閾値を決定し、圧縮手段は、前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定手段により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力された非圧縮画像を記憶装置に記憶する。
また、閾値決定手段は、入力された画像のページサイズにもとづくバンドサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にバンド単位の圧縮コードサイズの閾値を決定し、圧縮手段は、前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定手段により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力されたバンドサイズの非圧縮画像を記憶装置に記憶する。
これらによって、入出力性能を低下させることなく誤差拡散あるいはディザ処理等された2値画像に対して圧縮/伸長処理が可能になる。
本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムによれば、入出力性能を低下させることなく2値画像に対する圧縮処理が可能になり、より多くの画像を記憶装置にストア可能となる。
以下、図面に基づき本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態である画像処理装置1の概念的なブロック構成例を示した図である。
画像処理装置1は、画像を対象としたスキャン、コピーあるいはプリントに用いられるものであり、具体的にはスキャナー、複写機、プリンター、ファックス、複合機(スキャナー、ファックス、プリンター等の統合したもの)に実現される。
画像処理装置1を構成する各処理部は、入力制御部2、画像処理部3、閾値決定部4、圧縮処理部5、ハードディスク6、出力制御部7、伸長処理部8、メモリ9である。
図1に示すように、データの流れは実線の矢印で示し、コントロールの流れは点線の矢印で示している。点線の矢印の元側の処理部は、矢印の先側の処理部に対してコントロールすることを示している。矢印が両端にあるものは互いの処理部でデータをやり取りすること、またはコントロールし合うことを示している。
なお、処理部は、一般的に論理的に分離可能なハードウェア、ソフトウェア等の部品、モジュールを指す。したがって、本実施の形態における処理部はハードウェア構成における処理部のことだけでなく、プログラムにおける処理部も指す。したがって、本実施の形態は、装置、プログラムおよび方法の説明をも兼ねている。また、処理部は機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1処理部を1プログラムで構成してもよいし、複数処理部を1プログラムで構成してもよい、逆に1処理部を複数プログラムで構成してもよい。また、複数処理部は1つの装置によって実行されてもよいし、分散または並列環境における装置によって1処理部が複数装置で実行されてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続を含む。
また、装置とは、1つの装置によって実現される場合のほか、複数のハードウェア、装置等がネットワーク等で接続されて構成される場合も含まれる。
画像処理装置1の入力制御部2は、外部(スキャナー、通信媒体等)との制御情報のやりとりを行うことによって、多値画像であるイメージデータを入力する。入力制御部2はメモリ9に対してそのイメージデータを格納する。また、入力制御部2は画像処理部3、閾値決定部4、出力制御部7と接続されており、互いにコントロールを行う。
メモリ9に格納されたデータは、ハードディスク6に格納されたり、画像処理部3の画像処理の対象となったり、圧縮処理部5の圧縮処理の対象となったり、伸長処理部8の伸長処理の対象となったり、出力制御部7による出力の対象となる。また、メモリ9は、画像処理部3により画像処理された画像を受け取り格納し、圧縮処理部5により圧縮処理された圧縮コードを受け取り格納し、伸長処理部8により伸長処理された伸長画像を受け取り格納し、ハードディスク6よりデータを受け取り格納する。
より具体的には、メモリ9は、入力制御部2より多値画像であるイメージデータを受け取り、そのイメージデータ(多値)を画像処理部3へ渡し、2値画像に変換されたイメージデータを受け取る。そして、画像処理部3により2値画像となったイメージデータを圧縮処理部5へ渡し、圧縮処理部5により処理された2値画像であるイメージデータまたは圧縮コードを受け取る。次に、メモリ9に格納されているデータ、つまり画像処理部3により処理されたイメージデータ(2値)または圧縮処理部5により圧縮処理されたイメージデータ(2値)、圧縮コードを、ハードディスク6に格納する。逆に、メモリ9はハードディスク6からイメージデータ(2値)、圧縮コードを受け取る。そして、メモリ9に格納された圧縮コードを伸長処理部8へ渡し、伸長処理されたイメージデータ(2値)を受け取る。最後に、メモリ9に格納されたイメージデータ(2値)は、出力制御部7へ渡され、出力の対象となる。
画像処理部3は、入力制御部2、出力制御部7からのコントロールによってメモリ9に格納されているイメージデータ(多値)に対して画像処理(主に2値化処理(例えば、誤差拡散、ディザ処理等))を行い、その結果である2値画像のイメージデータをメモリ9に格納する。
出力制御部7は、メモリ9からイメージデータ(2値)を受け取り、外部(プリンター、通信媒体等)との制御情報のやりとりを行うことによって、外部に対してイメージデータを出力する。また、出力制御部7は入力制御部2、画像処理部3と接続されており、互いにコントロールを行う。
閾値決定部4は、入力制御部2、圧縮処理部5と接続されており、互いにコントロールする。また、閾値決定部4は、圧縮処理部5に対して圧縮処理の際の閾値を渡す。
圧縮処理部5は、閾値決定部4、メモリ9と接続されており、閾値決定部4と互いにコントロールする。また、圧縮処理部5は、閾値決定部4より圧縮処理の際の閾値を受け取り、メモリ9に格納されているイメージデータ(2値)に対する圧縮処理を行う。その圧縮処理の結果である圧縮コードまたはイメージデータ(2値)をメモリ9に格納する。
伸長処理部8は、出力制御部7、メモリ9と接続されており、メモリ9と互いにコントロールする。また、伸長処理部8は、メモリ9に格納されている圧縮コードを伸長し、元のイメージデータ(2値)に変換する。その伸長処理の結果であるイメージデータ(2値)をメモリ9に格納する。
図2は画像処理装置1において事前の実験により得られたA4 600dpiの入力画像に対してMH圧縮(Modified Huffman)を行った場合での各プレーン(C/M/Y/K)における圧縮率と処理時間の依存性を示したグラフである。横軸に圧縮率(倍)、縦軸に圧縮/伸長処理時間(sec)をとり、圧縮率は0から5.0まで、圧縮/伸長処理時間は上にあるほど時間がかかることを示している。圧縮処理は、原画像を圧縮した場合に、その結果としての圧縮率における処理時間をプロットしており、圧縮率が高いほど短い処理時間で済む。なお、ここでの圧縮処理は可逆処理を対象としている。伸長処理は、その圧縮率で圧縮された圧縮コードを伸長した場合に、その伸長処理時間をプロットしたものである。圧縮処理と同様に、圧縮率が高いほど短い処理時間で済む。
この実験結果をもとに閾値決定部4は圧縮コードサイズの閾値を決定する。
ここで、このデータは、画像処理装置1がサポートする入力画像のページサイズ/バンドサイズに対する圧縮方式毎(例えば、MH/MR(Modified READ)/MMR(modified modified READ))に必要となる。また、色モード(白黒/カラー)、あるいは出力制御部7でのスクリーン制御用の属性情報のプレーンに対する上記圧縮率と処理時間依存性に違いが見られる場合には、それぞれの場合でのデータを用意する。
図3は圧縮処理時間の上限を、図4はADFによる連続入力処理を説明する図である。また、図6は伸長処理時間の上限を、図7は印字装置による連続出力処理を説明する図である。
図3の上端のバーは、スキャナー等による画像の取り込み時間とその取り込んだ画像を画像処理部3により2値化処理する時間との合計を表したものである。図3の下端のバーは、2値化されたイメージデータを圧縮処理部5により圧縮処理する時間と圧縮処理していない非圧縮データ(原イメージデータ)をハードディスク6に書き込む時間との合計を表したものである。図3の上端のバーが示す処理時間内に、図3の下端のバーが示す処理時間が収まっていると、ADF付きのスキャナーの処理性能を落とすことなく画像入力ができることとなる。
同様に、図6の上端のバーは、画像の出力時間を表したものである。図6の下端のバーは、圧縮コードのハードディスク6からの読み出し時間と伸長処理部8による伸長処理の時間との合計を表したものである。図6の上端のバーが示す処理時間内に、図6の下端のバーが示す処理時間が収まっていると、印字装置の処理性能を落とすことなく画像出力ができることとなる。
より具体的に、図2〜図7を用いて説明する。
入出力性能を低下することなく誤差拡散あるいはディザ処理された2値画像に対し圧縮/伸長処理を可能とするためには、スキャナー等の入力装置で用いられるADFと出力である印字装置の性能を考慮する必要があるが、それぞれ図4と図7で示されるように連続で処理させることにより、入出力性能をフルに発揮可能となる。
まず、入力処理におけるADFの性能を考慮する。
本実施の形態では、ADFの処理内容としては画像の取り込みと画像処理部3が行う2値化処理である。画像処理装置1の入力制御部2により光学的に読み込まれたイメージデータ(多値画像)が順次、メモリ9にストアされる。また、出力制御部7でのスクリーン制御用の属性情報を生成する場合には、同様にメモリ9にその属性情報がストアされる。本実施の形態においては、属性情報はすでに2値化されているものとする。
そして、メモリ9にストアされたイメージデータ(多値画像、例えばRGB点順次の画像フォーマット)は、一定の処理単位で引き続き画像処理部3により拡大/縮小処理(入力画像サイズと出力画像サイズが異なる場合のみ)、CMYKへの色変換処理、点面変換処理および2値化処理(誤差拡散あるいはディザ処理)が実行されメモリ9にストアされる。ここで、上記の処理シーケンスをより高速化するために、入力制御部2と上記の画像処理部3はASIC(Application Specific Integrated Circuit)化した構成でも良い。
そして、1ページ分の入力画像の2値化が完了すると、ADFは引き続き次ページの画像の読み込みが可能であれば、停止することなく上記の処理を繰り返す。これは、入力制御部2と画像処理部3による処理と圧縮処理部5による処理とは並列に行うことができるためである。ADFの性能をフルに発揮するための条件は、ADFを止めることなく次のページの処理を開始することであり、これにより図3で示される圧縮処理時間の上限が規定されることになる。例えば、ADFの処理能力がA4 600dpiのカラー入力画像に対し60ppm(Page Par Minits)とした場合、1ページあたりのADFの処理時間は1secとなり、この時間内で、出力制御部7でのスクリーン制御用の属性情報を生成している場合には5プレーン、生成していない場合には4プレーンに対してそれぞれ指定された圧縮方式により可逆に圧縮処理を行う必要がある。
ここで、MHのようなランレングス方式の可逆圧縮方式を指定した場合、原画像サイズより圧縮コードサイズが大きくなる場合がある。さらに、図2の各プレーン(C/M/Y/K)における圧縮率と処理時間の依存性からも示されるように、圧縮率(原画像サイズ/圧縮コードサイズ)が低くなるに従い、急激に処理時間が増加することが示される。また、圧縮率1(圧縮コードサイズが原画像サイズと等しい)における圧縮処理時間は、3.2secであることが図2のグラフからわかる。
そのため、圧縮率が1になった時点で圧縮処理を止め、原画像をハードディスク6にストアする場合には(5プレーンの場合であって、非圧縮データのハードディスク6への書き込み時間を0.05secとする)、
0.32 × 5 + 0.05 × 5 = 1.85 (sec)
となり、1ページあたりのADFの処理時間は1secを越えてしまい、画像処理装置1内のメモリ量にも依存するが、後続ページのいずれかにおいてADFの動作を止めなければならなくなる。
本実施の形態においては、事前に画像処理装置1がサポートする入力画像のページサイズ/バンドサイズに対する圧縮方式毎(例えば、MH/MR/MMR)での各プレーン(C/M/Y/K)における圧縮率と処理時間が分かっているため、上記の例では、
圧縮時間 × 5 + 0.05 × 5 ≦ 1.00 (sec)
となるように、圧縮時間を求めると、
圧縮時間 ≦ 0.15 (sec)
となる。一方、各プレーン(C/M/Y/K)における図2の圧縮率と処理時間の関係から、処理時間が0.15secとなる圧縮率は2.4である。したがって、圧縮率が2.4になった時点で圧縮処理を止めれば良いことになり、閾値を圧縮率で示す場合には2.4、圧縮コードサイズで示す場合には(原画像サイズ/2.4)となり、この閾値が閾値決定部4から圧縮処理部5に通知され、圧縮処理部5はプレーン毎にメモリ9の2値画像の圧縮を開始する。
つまり、圧縮処理部5は、圧縮処理している対象の現在の圧縮コードサイズを計算して、閾値決定部4から渡された閾値である圧縮コードサイズを越えた時点で圧縮処理を中止し、メモリ9内の入力された非圧縮画像をハードディスク6に記憶する。または、閾値決定部4から渡された閾値が圧縮率であれば、圧縮処理部5は、圧縮処理している対象の現在の圧縮コードサイズから圧縮率を計算して、その閾値を越えた時点で圧縮処理を中止し、メモリ9内の入力された非圧縮画像をハードディスク6に記憶する。
ここで、本実施の形態では、説明を簡単にするため、ADFの処理能力のみを考慮したが、上記で決定した閾値に対する伸長処理時間が印字装置の処理能力を満足しない場合もありうるので(図2に示すように、圧縮率の閾値が2.4の場合、伸長処理時間は0.08と予想される)、ADFを用いた入力速度および印字装置の出力速度の両方を考慮して閾値を決定する。
図4の例では、1ページが1プレーンで構成されている画像に対する圧縮処理を示しており、1ページ目と3ページ目は圧縮処理が正常に完了して圧縮コードをハードディスク6に書き込み(図4のA、C)、2ページ目では閾値を越えてしまい原画像である非圧縮データをハードディスク6に書き込みを行っている(図4のB)。また、1ページが複数プレーンで構成されている画像の場合には、ページ単位で圧縮処理が完了したプレーンと圧縮できなかったプレーンが混在することになる。
ここで、圧縮処理が正常に完了した場合には、圧縮コードサイズは(原画像サイズ/2.4)より小さい値なので、想定したハードディスク6への書き込み時間より短い時間で済むことになり、また圧縮処理自体も短い時間で終わっている。
そこで、本実施の形態においては、処理中のページにおいて未処理のプレーンがある場合、次のプレーンの処理時間に処理済みのプレーンでの圧縮処理時間の余りを加算して閾値を算出することにより、圧縮できない場合の頻度を減少させることが可能となる。つまり、閾値決定部4は、圧縮処理部5による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一ページの次のプレーンに対する閾値を決定することもできる。
これを図5に示す。図5は1ページが4プレーンで構成されている画像に対する圧縮処理を示している。まず、1ページ目の画像の取り込みと2値化処理が行われ、その後に各プレーン毎に圧縮処理部5による圧縮処理が行われる(図5のA)。その圧縮処理と平行して、次のページである2ページ目の画像の取り込みと2値化処理が行われている(図5のB)。ここで、1プレーン目から3プレーン目までは、圧縮処理が完了して、圧縮コードのハードディスク6への書き込みが行われ、非圧縮コードのハードディスク6への書き込みは行われなかったとする。つまり、1プレーン毎に圧縮処理の余り時間が発生していることになる。ここで、その余り時間を考慮せずに、1プレーン当たりの制限時間を均等割りした場合は、4プレーン目もその均等割り時間内に圧縮処理を行わなければならないという制限が課されることになる。しかし、その余り時間を足して4プレーン目の圧縮処理時間に割り当てると、単純に均等割りされたプレーン毎の圧縮処理時間よりも多い処理時間を割り当てることが可能となる。つまり、その時間を圧縮処理に使えるので、均等割り時間では圧縮不可能となったような場合であっても圧縮処理が可能となる場合がある。閾値決定部4は、圧縮処理部5による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一ページの次のプレーンに対する閾値を決定する。これによって、入出力性能を十分に発揮させたままで、圧縮できない場合の頻度を減少させることが可能となる。
次に、出力である印字装置の性能を考慮する。ここで、本実施例においては、説明を簡単にするため、ADFと印字装置は独立に動作可能であり、かつ圧縮処理部5による圧縮処理と伸長処理部8による伸長処理は同時に動作可能(メモリ9、ハードディスク6への同時アクセスも可能)とする。
本実施の形態では、印字装置の処理内容としては画像の出力を例示しており、メモリ9に展開済みのC/M/Y/Kの画像を順次出力する。ここで、スクリーン制御用の属性情報が生成されている場合には、出力制御部7はこの情報を参照してピクセル単位でスクリーンの切り替えを行いながら出力を行う。そして、1ページ分の画像の出力が完了すると、印字装置は引き続き次ページの画像の出力が可能であれば、停止することなく上記の処理を繰り返す。このため、印字装置の性能をフルに発揮するための条件は、印字装置を止めることなく次のページの処理を開始することであり、これにより図6で示される伸長処理時間の上限が規定されることになる。例えば、印字装置の処理能力がA4 600dpiのカラー出力画像に対し60ppmとした場合、1ページあたりの印字装置の処理時間は1secとなり、この時間内で、出力制御部7でのスクリーン制御用の属性情報を生成している場合には5プレーン、生成していない場合には4プレーンに対して、圧縮されている場合にはハードディスク6から圧縮コードを読み出して伸長処理を行い、圧縮されていない場合にはハードディスク6から原画像である非圧縮データを読み出す。
ここで、上記2つの場合での処理時間の関係は、
圧縮コードの読み出し時間 + 伸長処理時間 > 非圧縮データの読み出し時間
であるので、
圧縮コードの読み出し時間 + 伸長処理時間 ≦ 画像出力時間
でなければならない。つまり、図6で示されるように伸長処理時間の上限が規定される。
一般的に、伸長処理時間は圧縮処理時間より短く、図2における各プレーン(C/M/Y/K)における圧縮率と処理時間の依存性からも示されている。本実施の形態においては、図2から閾値決定部4により決定された閾値から算出される伸長処理時間の最大値は0.08secであるので(5プレーンの場合で、圧縮データのハードディスク6読み出し時間は無視できるものとする)、
0.08 × 5 = 0.40 (sec)
となり、1ページあたりの印字装置の処理時間(1sec)よりも短くなり満足する。
図7を用いて印字装置による連続出力処理について説明する。1ページ目、3ページ目は圧縮されており、2ページ目は圧縮されておらず、非圧縮画像がそのままハードディスク6に格納されているとする。まず、1ページ目の圧縮コードをハードディスク6からメモリ9に転送し、伸長処理部8により伸長処理が行われる。その後、その伸長処理された画像を出力制御部7により画像出力する(図7のA)。この画像出力と並行して次の画像の準備をするのであるが、2ページ目は圧縮されていないので、非圧縮データをハードディスク6からメモリ9へ読み出す。そして、1ページ目の出力が完了するのを待って、2ページ目を出力制御部7により画像出力する(図7のB)。そして、この2ページ目の画像出力と並行して、3ページ目の圧縮コードをハードディスク6より読み出し、伸長処理が行われる。そして、3ページ目を出力制御部7により画像出力する(図7のC)。
以上の本実施の形態においては、カラーの入力画像の処理について説明を行ったが、属性情報を生成する場合にはプレーン数を5プレーンから2プレーンに、属性情報を生成しない場合にはプレーン数を2プレーンから1プレーンに置き換えることにより、白黒の入力画像に対して本発明の実現が可能となる。
また、以上の本実施の形態においては、ページ単位の処理について説明を行ったが、ページをバンドと置き換えることにより、より少ないメモリで本実施の形態の実現が可能となる。
次に作用・働き(動作)を説明する。
図8を用いて、本実施の形態におけるページ単位の入力処理アルゴリズムを説明する。
ステップS802では、閾値決定部4にパラメータが入力される。パラメータとしては、入力された画像のページサイズ(特に出力ページサイズ)、色モード(白黒またはカラー)、圧縮方式、入力速度(主に、ADFの速度)または出力速度(主に、印字装置の主力速度)がある。
ステップS803からステップS816まで、入力されるページ数だけ繰り返される。
ステップS804では、ADFにより紙文書を画像入力する。
ステップS805では、入力されたイメージデータがカラー画像であるか否かが判断される。カラー画像と判断された場合はステップS806へ、カラー画像でない(白黒画像)と判断された場合はステップS809へ進む。
ステップS806では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS807へ、属性情報がない場合はステップS808へ進む。
ステップS807では、カラー画像かつ属性情報があるのでプレーン数(m)を5と設定する。
ステップS808では、属性情報がないカラー画像であるのでプレーン数(m)を4と設定する。
ステップS809では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS810へ、属性情報がない場合はステップS811へ進む。
ステップS810では、カラー画像でなくかつ属性情報があるのでプレーン数(m)を2と設定する。
ステップS811では、属性情報がなくカラー画像でもないのでプレーン数(m)を1と設定する。
ステップS812からステップS815まで、プレーンの数だけ繰り返される。ここでプレーンの数は、ステップS807、ステップS808、ステップS810、ステップS811によって決定されている。
ステップS813では、閾値決定部4が、ステップS802で入力されたパラメータに従って、圧縮処理部5によって行われる対象とするプレーンの圧縮処理を途中で中止させる際の閾値を決定する。
ステップS814では、圧縮処理部5が、閾値決定部4によりステップS813で決定された閾値を用いて対象とするプレーンに対して圧縮処理を行う。図9のフローチャートに示す圧縮処理が行われる。圧縮処理が完了しその圧縮コードをハードディスク6に格納する場合と圧縮コードサイズが閾値を越えたために、圧縮処理は完了されずに非圧縮画像がそのままハードディスク6に格納される場合とがある。
図9は、本実施の形態における圧縮処理アルゴリズムを例示したフローチャートである(MHの場合)。図8のステップS814または図11のステップS1115の処理である。
ステップS902では、変数である圧縮コードサイズを0と設定する。
ステップS903からステップS907まで、ライン数だけ繰り返される。ここでライン数はプレーンにおけるライン数(図8のフローチャート)とバンドにおけるライン数(図11のフローチャート)とがある。
ステップS904では、圧縮処理部5によりメモリ9にある画像に対してMH圧縮処理を行い、その結果をメモリ9に格納する。対象となるメモリ9にある画像は、画像処理部3により2値化されたイメージデータである。
ステップS905では、総圧縮コードサイズを計算する。つまり、変数である総圧縮コードサイズにステップS904で圧縮処理された後の圧縮コードサイズを加算する。
ステップS906では、総圧縮コードサイズが閾値決定部4で決定された閾値を越えているか否かを判断する。越えている場合はステップS909へ進み、越えていない場合はステップS907へ進む。ここでの判断は、閾値が圧縮コードサイズであるが、閾値は圧縮率であってもよい。その場合は、現在の総圧縮コードサイズと原画像サイズより圧縮率を計算して、閾値(圧縮率)との比較による判断を行う。
ステップS907では、ステップS903へ戻る。
ステップS908では、圧縮コードをハードディスク6に格納する。圧縮処理が完了した場合である。
ステップS909では、非圧縮データをハードディスク6に格納する。圧縮処理が完了しないで途中で中止された場合である。
図10を用いて、本実施の形態におけるページ単位の出力処理アルゴリズムを説明する。
ステップS1002からステップS1014まで、出力するページ数だけ繰り返される。
ステップS1003では、対象となっているページがカラー画像であるか否かが判断される。カラー画像と判断された場合はステップS1004へ、カラー画像でない(白黒画像)と判断された場合はステップS1007へ進む。
ステップS1004では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS1005へ、属性情報がない場合はステップS1006へ進む。
ステップS1005では、カラー画像かつ属性情報があるのでプレーン数(m)を5と設定する。
ステップS1006では、属性情報がないカラー画像であるのでプレーン数(m)を4と設定する。
ステップS1007では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS1008へ、属性情報がない場合はステップS1009へ進む。
ステップS1008では、カラー画像でなくかつ属性情報があるのでプレーン数(m)を2と設定する。
ステップS1009では、属性情報がなくカラー画像でもないのでプレーン数(m)を1と設定する。
ステップS1010からステップS1012まで、プレーンの数だけ繰り返される。ここでプレーンの数は、ステップS1005、ステップS1006、ステップS1008、ステップS1009によって決定されている。
ステップS1011では、対象となっているプレーン毎に伸長処理を行う。
ステップS1013では、1ページ分のイメージデータが伸長されたので印字装置によりプリントアウトされる。
図11を用いて、本実施の形態におけるバンド単位の入力処理アルゴリズムを説明する。
ステップS1102では、閾値決定部4にパラメータが入力される。パラメータとしては、入力された画像のバンドサイズ(特に出力バンドサイズ)、色モード(白黒またはカラー)、圧縮方式、入力速度(主に、ADFの速度)または出力速度(主に、印字装置の主力速度)がある。
ステップS1103からステップS1118まで、入力されるページ数だけ繰り返される。
ステップS1104では、ADFにより紙文書を画像入力する。
ステップS1105では、入力されたイメージデータがカラー画像であるか否かが判断される。カラー画像と判断された場合はステップS1106へ、カラー画像でない(白黒画像)と判断された場合はステップS1109へ進む。
ステップS1106では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS1107へ、属性情報がない場合はステップS1108へ進む。
ステップS1107では、カラー画像かつ属性情報があるのでプレーン数(m)を5と設定する。
ステップS1108では、属性情報がないカラー画像であるのでプレーン数(m)を4と設定する。
ステップS1109では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS1110へ、属性情報がない場合はステップS1111へ進む。
ステップS1110では、カラー画像でなくかつ属性情報があるのでプレーン数(m)を2と設定する。
ステップS1111では、属性情報がなくカラー画像でもないのでプレーン数(m)を1と設定する。
ステップS1112からステップS1117まで、プレーンの数だけ繰り返される。ここでプレーンの数は、ステップS1107、ステップS1108、ステップS1110、ステップS1111によって決定されている。
ステップS1113からステップS1116まで、バンドの数だけ繰り返される。
ステップS1114では、閾値決定部4が、ステップS1102で入力されたパラメータに従って、圧縮処理部5によって行われる対象とするバンドの圧縮処理を途中で中止させる際の閾値を決定する。
ステップS1115では、圧縮処理部5が、閾値決定部4によりステップS1114で決定された閾値を用いて対象とするバンドに対して圧縮処理を行う。図9のフローチャートに示す圧縮処理が行われる。圧縮処理が完了しその圧縮コードをハードディスク6に格納する場合と圧縮コードサイズが閾値を越えたために、圧縮処理は完了されずに非圧縮画像がそのままハードディスク6に格納される場合とがある。
図12を用いて、本実施の形態におけるバンド単位の出力処理アルゴリズムを説明する。
ステップS1202からステップS1216まで、出力するページ数だけ繰り返される。
ステップS1203では、対象となっているページがカラー画像であるか否かが判断される。カラー画像と判断された場合はステップS1204へ、カラー画像でない(白黒画像)と判断された場合はステップS1207へ進む。
ステップS1204では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS1205へ、属性情報がない場合はステップS1206へ進む。
ステップS1205では、カラー画像かつ属性情報があるのでプレーン数(m)を5と設定する。
ステップS1206では、属性情報がないカラー画像であるのでプレーン数(m)を4と設定する。
ステップS1207では、属性情報があるか否かを判断する。属性情報がある場合はステップS1208へ、属性情報がない場合はステップS1209へ進む。
ステップS1208では、カラー画像でなくかつ属性情報があるのでプレーン数(m)を2と設定する。
ステップS1209では、属性情報がなくカラー画像でもないのでプレーン数(m)を1と設定する。
ステップS1210からステップS1214まで、プレーンの数だけ繰り返される。ここでプレーンの数は、ステップS1205、ステップS1206、ステップS1208、ステップS1209によって決定されている。
ステップS1211からステップS1213まで、バンドの数だけ繰り返される。
ステップS1212では、対象となっているバンド毎に伸長処理を行う。
ステップS1215では、1ページ分のイメージデータが伸長されたので印字装置によりプリントアウトされる。
本実施の形態によれば、ADF付きのスキャナーおよびプリンターの性能を低下することなく誤差拡散あるいはディザ処理された2値画像に対する圧縮/伸長処理が可能になり、より多くの画像を記憶装置にストアすることが可能となる。
さらに、本実施例においては、記憶装置としてハードディスクを想定して説明を行ったが、メモリに置き換えることも可能であり、その場合には圧縮/非圧縮データの記憶装置への書き込み/読み出し時間を無視し、閾値決定部4が圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定することになる。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納することも可能であり、その場合は、以下の発明としても把握することができる。
画像処理装置に、入力された画像に対し2値化処理を施し出力させる画像処理プログラムを記録した画像処理装置読み取り可能な記録媒体であって、
前記画像処理装置に、
その入力された画像のページサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にページ単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定機能と、
前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定機能により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力された非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮機能
を実現させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した画像処理装置読み取り可能な記録媒体。
画像処理装置に、入力された画像に対し2値化処理を施し出力させる画像処理プログラムを記録した画像処理装置読み取り可能な記録媒体であって、
前記画像処理装置に、
その入力された画像のページサイズにもとづくバンドサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にバンド単位の圧縮コードサイズの閾値を決定する閾値決定機能と、
前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定機能により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力されたバンドサイズの非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮機能
を実現させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した画像処理装置読み取り可能な記録媒体。
「プログラムを記録した画像処理装置読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録された画像処理装置で読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、上記のプログラムまたはその一部は、上記記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能である。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に乗せて搬送することも可能である。
さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
画像処理装置を例示した概略ブロック図である。 各プレーン(C/M/Y/K)における圧縮率と処理時間との依存関係例を示したグラフである(MHの場合)。 圧縮処理時間の上限を説明する模式図である。 ADFによる連続入力処理を説明する模式図である。 余り時間を考慮した圧縮処理時間の上限を説明する模式図である(4プレーンの場合)。 伸長処理時間の上限を説明する模式図である。 印字装置による連続入力処理を説明する模式図である。 本実施の形態におけるページ単位の入力処理アルゴリズムを例示したフローチャートである。 本実施の形態における圧縮処理アルゴリズムを例示したフローチャートである(MHの場合)。 本実施の形態におけるページ単位の出力処理アルゴリズムを例示したフローチャートである。 本実施の形態におけるバンド単位の入力処理アルゴリズムを例示したフローチャートである。 本実施の形態におけるバンド単位の出力処理アルゴリズムを例示したフローチャートである。
符号の説明
1…画像処理装置
2…入力制御部
3…画像処理部
4…閾値決定部
5…圧縮処理部
6…ハードディスク
7…出力制御部
8…伸長処理部
9…メモリ

Claims (4)

  1. 入力された画像に対し2値化処理を施し出力する画像処理装置であって、
    その入力された画像のページサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にページ単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定手段と、
    前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定手段により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力された非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮手段
    を具備し、
    前記閾値決定手段は、上記圧縮手段による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一ページの次のプレーンに対する閾値を決定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力された画像に対し2値化処理を施し出力する画像処理装置であって、
    その入力された画像のページサイズにもとづくバンドサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にバンド単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定手段と、
    前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定手段により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力されたバンドサイズの非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮手段
    を具備し、
    前記閾値決定手段は、上記圧縮手段による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一プレーンの次のバンドに対する閾値を決定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 画像処理装置に、入力された画像に対し2値化処理を施し出力させる画像処理プログラムであって、
    前記画像処理装置に、
    その入力された画像のページサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にページ単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定機能と、
    前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定機能により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力された非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮機能
    を実現させ、
    前記閾値決定機能は、上記圧縮機能による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一ページの次のプレーンに対する閾値を決定する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  4. 画像処理装置に、入力された画像に対し2値化処理を施し出力させる画像処理プログラムであって、
    前記画像処理装置に、
    その入力された画像のページサイズにもとづくバンドサイズ、色モード、圧縮方式、入力速度または出力速度のうちいずれか1つ以上からプレーン毎にバンド単位の圧縮コードサイズまたは圧縮率の閾値を決定する閾値決定機能と、
    前記2値化された入力画像に対する圧縮処理により生成された圧縮コードサイズおよび前記閾値決定機能により決定された閾値に応じて圧縮処理を中止し、入力されたバンドサイズの非圧縮画像を記憶装置に記憶する圧縮機能
    を実現させ、
    前記閾値決定機能は、上記圧縮機能による圧縮処理が中止せずに完了した場合は、その残処理時間に応じて同一プレーンの次のバンドに対する閾値を決定する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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