JP4057754B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入力手段より得られた画像データを解像度の異なる複数の画像データとして記憶手段に記憶しておき、印刷やディスプレイ表示等で上記複数の画像データを使い分けて使用する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、イメージスキャナ等の画像入力手段より入力した画像データを、磁気ディスク・光ディスク・光磁気ディスク等の記憶手段へ記憶し、この記憶手段より必要に応じて上記画像データを取り出してプリンタ等の画像出力手段より出力する画像処理装置が提案されている。
【0003】
例えば特開平8−180180号公報には、画像入力手段より得られた画像データを解像度の異なる複数の画像データとして記憶手段に記憶しておき、印刷やディスプレイ表示等で上記複数の画像データを使い分けて使用する画像処理装置が開示されている。
【0004】
図12は上記のような画像処理装置の一例を示す概略構成図であり、この画像処理装置は、イメージスキャナ等の画像入力手段10より得られた多値画像データを、例えば印刷用の高解像度の本画像データとして2値化回路11で2値化し、ハードディスク等の記憶手段17に登録する。
【0005】
上記画像入力手段10より得られる多値画像データは例えば400DPIの解像度となっているが、この多値画像データは、上記のように解像度を変換しないで記憶手段17に記憶される一方、解像度変換回路13により例えば200DPI等の低解像度に変換して表示用画像データとされ、第2の2値化回路14で2値化されたのち、一旦画像メモリ15に記憶される。そして、この表示用画像データは、上記本画像データが符号化回路16で圧縮符号化(以下、単に「符号化」という)された後に上記画像メモリ15より出力され、更に、上記符号化回路16で符号化され、上記本画像データと関連付けて記憶手段17に記憶される。
【0006】
ここで、上記記憶手段17に記憶された高解像度の本画像データは、復号化回路19で復号化されてプリンタ20に入力され印刷される。
【0007】
これに対し、ディスプレイ21はRGB各色8ビットで256階調の表示能力を持つが、200DPI程度の比較的小さな解像度しか持たないことから、上記低解像度の表示用画像データは、主として、画像を検索する際にディスプレイ21へ表示するためのデータとして用いるようにしている。
【0008】
このように、解像度の異なる複数の画像データを選択的に利用できるようにすれば、ユーザは、データの伸長や表示において先ず大まかな画像の概観(解像度の低い画像)を素早く得ることができ、その後、解像度の高い画像を得ることができる。このため、ディスプレイ21により画像を見ながら検索する場合に、高精細な画像データを不必要に伸長する処理をはぶけ、操作性の良い画像処理装置を構成することができる。
【0009】
特に、プリンタ20とディスプレイ21との解像度の差が著しい場合、プリンタ20の解像度の画像データをディスプレイ21に表示させても画像の一部しか表示されないため、上記した表示用画像データを利用できるようにした構成は非常に有用となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、写真のような中間調画像の原稿をファイリングするときには、所定の閾値で1か0かを切り分ける単純2値化を行うと著しく画質の劣化が起こるため、単位面積中の白と黒の割合で中間調を再現する誤差拡散法のような疑似中間調処理で2値化を行うようにしている。
【0011】
しかしながら、上記した疑似中間調2値化方式によれば、濃度変化の大きい中間濃度域において白と黒との変化が頻繁に起こることになり、その結果、符号化したときの圧縮率が低下する(ちなみに“1111000011110000・・・”のように白と黒とが周期的に変化する符号化データは、“白4黒4繰返”という情報で表すことができるため、その圧縮率は高い)。
【0012】
すなわち、上記従来の画像処理装置には、符号化したときの圧縮率が低いため、膨大な容量のメモリを備えておかなければならないという問題があった。
【0013】
本発明は上記従来の事情に基づいて提案されたものであって、中間濃度域の画像データの階調性を所要劣化させることにより、この領域の画像データを減じ、これにより上記符号化時の圧縮率を高めてファイリング時の記憶効率を向上させることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、図1に示すように、画像入力手段10より得られた多値画像データを本画像データとし、かつ上記多値画像データを解像度変換手段13で本画像データより低解像度としたも表示用画像データとして、両者を符号化して記憶手段17に記憶し、この記憶手段17に記憶された上記表示用画像データを復号化して外部のディスプレイ等の閲覧手段21に供給する画像処理装置を前提としている。
【0015】
そして、上記解像度変換手段13の前段に、上記多値画像データの値を中間濃度域のすべての濃度が所要高濃度または所要低濃度のどちらかとなるように変換する第1の階調変換手段12を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
また、上記本発明の画像処理装置において、図5に示すように、上記画像入力手段10より得られた、上記第1の階調変換手段12に与えられる多値画像データに対して作用し、こ多値画像データの値を中間濃度域のすべての濃度が所要高濃度または所要低濃度のどちらかとなるように変換する第2の階調変換手段23をさらに設けることも可能である。
【0017】
これら本発明の画像処理装置では、中間濃度域の画像データの階調性を画質に影響のない範囲で所要劣化させることにより、この領域の画像データを減じ、これにより上記符号化時の圧縮率を高めてファイリング時の記憶効率を向上させることが可能である。
【0018】
さらに、これらの画像処理装置において、図7に示すように上記復号化された表示用画像データをオンラインで転送する画像転送手段30,31と、この画像転送手段30,31から転送された上記表示用画像データを表示する閲覧手段33とを設けることも可能であり、あるいは上記記憶手段17が記憶する表示用画像データに対応する符号化データをオンラインで転送する画像転送手段30,31と、この画像転送手段30,31から転送された上記符号化データを復号する復号化手段(図示せず)と、復号した画像データを表示する閲覧手段3とを設けることも可能である。
【0019】
これに対し、図8に示すようにオフラインとして、上記復号化された表示用画像データを可搬記憶媒体に記録する画像記録手段40と、この画像記録手段40で記録された可搬記憶媒体より得られる表示用画像データを読み出す読み出し手段41と、この読み出した表示用画像データを表示する閲覧手段43とを設け、あるいは上記記憶手段17が記憶する表示用画像データに対応する符号化データを可搬記憶媒体に記録する画像記録手段40と、この可搬記憶媒体から上記符号化データを読み出す読み出し手段41と、この読みだした符号化データを復号する復号化手段(図示せず)と、復号した画像データを表示する閲覧手段43とを設けることも可能である。
【0020】
一方、上記画像入力手段としては、図9に示すように、原稿画像を光学的に読み取るイメージスキャナ10、専用線または公衆回線を通して画像データを受け取るファックスモデム50、および専用線またはネットワークを通して画像データを受け取るプリンタインターフェース51のうちの少なくとも1つを採用することが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に従って詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の画像処理装置を示す概略構成図であり、以下に本実施の形態の構成とその動作を説明する。
【0023】
まず、イメージスキャナ10は、所定高解像度、例えば400DPIで原稿画像を読み取って多値画像データを得、第1の2値化回路11は、このイメージスキャナ10より入力された400DPIの解像度の多値画像データを本画像データとして2値化する。その際の2値化方式は、所定の閾値による単純2値化と、疑似中間調方式(例えば誤差拡散法やディザ法)のいずれかを適時選択するようにしている。すなわち、文字の場合は単純2値化で足りるが、写真のような中間調画像においては疑似中間調方式を用いて2値化することで画質の劣化が少なくなる。
【0024】
一方、イメージスキャナ10が出力する多値画像データは、第1の階調変換手段(例えば、ルックアップテーブルから構成されたガンマテーブル)12にも入力され、この第1の階調変換手段12は、予めルックアップテーブルに設定されている内容に基づいて、上記多値画像データの中間濃度域(0〜256階調の中、64〜192階調)を所要高解像度あるいは所要低解像度に変換する。すなわち、第1の階調変換手段12は、上記中間濃度域(0〜256階調の中、64〜192階調)に属する画素の出力濃度が図3に示す高濃度域(192〜256階調)に集中するように、あるいは図4に示す低濃度域(0〜64階調)に集中するように濃度変換する。
【0025】
次いで、解像度変換回路13は、上記のように濃度変換された高解像度の多値画像データをそれより低い解像度、例えば200DPIの解像度の多値画像データに変換して表示用画像データを得、この表示用画像データを第2の2値化回路14に入力する。なお、この解像度変換では、上記した濃度変換が高濃度域への変換であるか或いは低濃度域への変換であるかを考慮し、それに応じた処理を行うようにしている(後述する)。
【0026】
上記第2の2値化回路14に入力された表示用画像データは、この第2の2値化回路14によって2値化され、画像メモリ15に一時記憶される。ここで使用する2値化方式は、第1の2値化回路11と同様、単純2値化と疑似中間調による2値化とを適時切り替えるようになっており、また、画像メモリ15の容量は、上記200DPIの表示用画像データを一時記憶するに足る容量、すなわちA3原稿全体を記憶する場合でも1Mバイト程度となっている。
【0027】
その後、上記第1の2値化回路11より得られた本画像データあるいは上記画像メモリ15に一時記憶された表示用画像データの何れかが符号化回路16に入力されることになる。すなわち、符号化回路16は、イメージスキャナ10が原稿画像を読み取っている間は、JBIG法等の特定の符号化方式を用いて上記本画像データをリアルタイムに符号化し、この本画像データの符号化が終了すると、上記表示用画像データを画像メモリ15から読み出しながら上記符号化方式で符号化する。
【0028】
このようにして得られた高解像度の本画像の符号化データと低解像度の表示用画像の符号化データとは、相互に関連付けられてハードディスク17に記憶される。このときユーザは、画像データを特定するID番号あるいはキーワードを操作パネル18から設定するようにしており、このID番号あるいはキーワードも上記2種の符号化データに関連付けて記憶しておく。
【0029】
以上の手順によって、イメージスキャナ10で読み取った原稿画像が、もとの高解像度の本画像データと、その半分の低解像度の表示用画像データとして記憶されたことになる。
【0030】
一方、ユーザは、ハードディスク17に記憶された画像を取り出したいときには、上記のように設定したID番号あるいはキーワードを操作パネル18から入力する。復号化回路19は、このID番号あるいはキーワードに基づいて画像データを特定し、本画像の符号化データと表示用画像の符号化データのうちのいずれか一方を読み出して復号化する。そして、この復号化された画像データは、その解像度に応じてプリンタ20またはディスプレイ21のいずれかに出力されることになる。すなわち、操作パネル18から印刷が指示されたときには、本画像データをプリンタ20に入力してプリントアウトさせ、表示が指示されたときには、表示用画像データをディスプレイ21に入力して画面に表示させる。
【0031】
以上のように本発明によれば、中間濃度域の画像データの階調性を所要劣化させることにより、この領域の画像データを減じ、これにより上記符号化時の圧縮率を高めてファイリング時の記憶効率を向上させることができる。
【0032】
なお、階調性を所要劣化させる対象を表示用画像データのみとしたのは、本画像データは印刷用の画像データであるため、階調性を所要劣化させることは画質補償の観点から好ましくないからである。これに対し、表示用画像データはユーザの目安としてディスプレイ21に表示するものであるため、画質にそれほど注目する必要はない。
【0033】
以下、上記のように階調性を所要劣化させることによって、符号化時の圧縮率がどの程度変化するか検討する。
【0034】
すなわち、第1の階調変換手段12で変換する前の画像データの階調性を示す図2において、濃度変化が小さい低濃度域および高濃度域の圧縮率を平均10%、濃度変化が大きい中間濃度域の圧縮率を平均50%とすると、入力画像データの濃度変化に対して、出力画像データがリニアに変化する画像を符号化するときの全体の平均圧縮率は、64/256×10(%)+128/256×50(%)+64/256×10(%)=30(%)となる。
【0035】
これに対し、図3に示すように第1の階調変換手段12で入力画像データの中間濃度域を高濃度域に変換したときの平均圧縮率を計算すると以下のようになる。
【0036】
すなわち、上記図2の場合と同様、濃度によって3つの領域に分けたときのそれぞれの割合は、この図3の場合、出力濃度の階調が0〜63となる低濃度域が12/256、出力濃度が64〜191となる中間濃度域が52/256、出力濃度が192〜256となる高濃度域が192/256となる。従って、この特性における全体の平均圧縮率を計算すると、12/256×10(%)+52/256×50(%)+192/256×10(%)=18.125(%)となり、同じ画像データを符号化する場合においても、上記第1の階調変換手段12で変換したほうが平均圧縮率が向上することになる。
【0037】
このように平均圧縮率が変化するのは、入力されたリニアな特性を第1の階調変換手段12によって図3に示す特性に変換することで、平均圧縮率があまり低くならない中間濃度域の範囲が狭くなったためである。
【0038】
なお、この変換を行うことで、全体的に入力画像データの濃度よりも高い濃度データが出力されるが、後段の解像度変換回路13によって半分の画像データに間引かれるため、ディスプレイ21に表示させたときに画像全体の濃度が高くなるという影響は少ない。また、検索した画像データを実際にプリントアウトするときには、符号化回路16で符号化した高解像度の本画像の画像データをハードディスク17から読み出し、これを復号化回路19で復号してプリントアウトするため、画質の劣化はない。
【0039】
同様に、入力画像データの中間濃度域を低濃度域に変換する第1の階調変換手段12の第2の特性を図4に示す。この図4に示す特性では、画像データの出力濃度における3つの領域の割合は、それぞれ、低濃度域が192/256、中間濃度域が52/256、高濃度域が12/256となる。従って、この特性における全体の平均圧縮率を計算すると、192/256×10(%)+52/256×50(%)+12/256×10(%)=18.125(%)となる。このときにも、図3の場合と同様、図2に示すリニアな特性に比べて平均圧縮率が向上する。
【0040】
ただし、この場合には変換した後の画像データの濃度は全体的に薄くなっているため、解像度変換回路13で単純に間引く処理を行うと濃度の薄い画像や、細線画像が消えてしまう。そのため、この場合には単純に間引くのではなく、画像データを所要高濃度にするための補間処理が必要となる。この補間処理は、図10(a)に示す補間回路に図10(b)に示す3×3画素(画素D0〜D8)を入力し、この3×3画素のうち最も高い濃度の画素を注目画素D4として出力することによって実現可能である。すなわち、上記補間回路は、2本のラインバッファ101・102と、6個のフリップフロップ103〜108と、最大値回路109とで構成するようにしている。これによって、上記3×3画素は最大値回路109に入力され、この最大値回路109によって最も濃い濃度の画素が選択されて出力されることになる(補間回路の構成や、この補間回路でどの程度の補間をするかは特に限定されるものではない)。
【0041】
なお、上記の説明では、第1の階調変換手段12としてはルックアップテーブルから構成されたガンマテーブルを用いるとしたが、変換用の組み合わせ論理回路(図示せず)を用いてもよい。また、その特性については、中間濃度域を所要高濃度または所要低濃度に変換する単調増加関数であれば、図3または図4に示す特性でなくてもかまわない。例えば、上記組み合わせ論理回路を用いれば、図11において点線で示す変換特性(所要高濃度に変換する場合)や、図11において実線で示す変換特性(所要低濃度に変換する場合)であればその回路は簡素なものにできるのでそれ低コストで得ることも可能である。
【0042】
また、解像度変換回路13は、入力された400DPIの高解像度の画像データを200DPIの低解像度の画像データに変換するとしたが、例えば150DPIまたはそれ以外の解像度に変換してもよい。さらに、複数の解像度の画像データに変換して、これを記憶しておき、必要に応じて使い分けることも可能である。
【0043】
次に、図5を用いて第2の実施の形態について説明する。
【0044】
上記第1の実施の形態と異なる点は、イメージスキャナ10の出力側に第2の階調変換手段23が備えられ、この第2の階調変換手段23が、イメージスキャナ10が出力する多値画像データを階調変換し、第1の2値化回路11および第1の階調変換手段12に入力する点である。この第2の階調変換手段23も、上記第1の階調変換手段12と同様にルックアップテーブルから構成され、図示しないCPUからその変換特性があらかじめ設定されている。
【0045】
図6は、上記第2の階調変換手段23に設定する変換特性を示す。ここでは、写真のような中間調画像の入った原稿の場合(以下「写真モード」という)には、同図のaに示すような階調性に優れたリニアな特性にしている。また、文字原稿の場合(以下「文字モード」という)には、白と黒とのエッジを強調させる意味からも、同図cに示すように低濃度域では出力濃度の変化を小さくし、高濃度域では出力濃度の変化を大きくするように設定している。更に、文字と写真の入り交じった原稿の場合(以下「文字写真モード」という)には、同図bに示すように上記2つのモードの中間の特性としている。
【0046】
これらの変換特性は、操作パネル18から写真モード、文字モードまたは文字写真モードの何れかの指定が行われることによって第2の階調変換手段23に設定されることになる。ただし何も選択されない場合には、例えば文字写真モードの特性が設定されるようにしておく。
【0047】
ここで、文字モードでは階調性を劣化させているので、後段の符号化回路16で符号化するときの圧縮率は写真モードに比べて良くなる。また、写真モードのときには、リニアな特性が第2の階調変換手段23に設定されるので、上記第1の実施例と同様に後段の第1の階調変換手段12でのみ画像データの変換が行われることになる(第1の階調変換手段12に設定する変換特性については先の第1実施形態と同様である)。
【0048】
なお、図6では、上記文字モードと文字写真モードで画像データの中間濃度域を所要低濃度に変換しているが、この中間濃度域を所要高濃度に変換することも可能である。
【0049】
次に、第3の実施の形態である画像処理装置の構成を図7に従って説明する。
【0050】
以上では、スキャナおよびプリンタとディスプレイとが一体型になった画像処理装置を例にして説明したが、以下、ハードディスク17に記憶された画像データを閲覧および検索するための端末と画像処理装置との間にネットワークを介在した状態について説明する。
【0051】
図7において、イメージスキャナ10で原稿画像を読み取って、もとの解像度の符号化データと低解像度の符号化データとをハードディスク17に記憶するまでは上記第1の実施例と同じである。
【0052】
ユーザは、ネットワーク34に接続されている端末より、画像データを検索するためのキーワードまたは画像を特定するためのID番号をキーボード32から入力する。入力されたキーワードまたはID番号は、端末側ネットワークインターフェース31とオンラインで接続されているネットワークインターフェース30を介して復号化回路19に入力される。この復号化回路19は、上記キーワードまたはID番号に基づいて画像を特定し、ハードディスク17より低解像度の符号化データを読み出して復号し、ネットワークインターフェース30に出力する。ネットワークインターフェース30は、復号された低解像度の画像データを、オンラインで端末側ネットワークインターフェース31に転送し、この端末側ネットワークインターフェース31は、オンラインで転送された画像データをディスプレイ33に表示する。
【0053】
以上の手順により、ユーザはハードディスク17に記憶された画像データを、離れたところからリアルタイムに検索および閲覧することができる。この場合においても、図3または図4のような特性を第1の階調変換手段12に持たせることで、低解像度の画像データを符号化する際の圧縮率を向上させることができる。
【0054】
なお、ここでは、符号化データを復号してオンラインで転送するとしたが、端末に復号化回路(図示せず)を備えるようにすれば、符号化データをそのまま転送することも可能である。その場合には、転送するデータ量が少ないため転送時間が短くなり、端末側の操作においてレスポンスが向上する。
【0055】
さらに、第4の実施の形態である画像処理装置の構成を図8に従って説明する。
【0056】
ここでは、上記ハードディスク17に記憶された画像データを復号化回路19が復号した後、リムーバブルメディアドライブ40がリムーバブルメディアに記録するようになっている。なお、ここでいうリムーバブルメディアとは、例えばZIPやCD−Rのように大容量の可搬記憶媒体を指す。
【0057】
さらに、端末にも同じリムーバブルメディアドライブ41を備え、リムーバブルメディアドライブ40で記録されたメディアから画像データを読み出すことができる。端末は、リムーバブルメディアドライブ41と、メディアに記録されている複数の画像データから1つを選択するためのキーボード42と、検索した画像データを表示するディスプレイ43と、内部のソフトウェアに従ってこれらの制御を行うCPUおよび作業用メモリ(ともに図示しない)から構成される。
【0058】
この図8において、イメージスキャナ10で原稿画像を読み取って、もとの解像度の符号化データと低解像度の符号化データとをハードディスク17に記憶するまでは上記第1および第3の実施の形態と同じである。
【0059】
ユーザが、操作パネル18よりハードディスク17に記憶された画像データを検索するためのキーワードまたはID番号を復号化回路19に入力すると、この復号化回路19は、入力されるキーワードまたはID番号に基づいて、ハードディスク17に記憶されている画像データを特定して復号化し、リムーバブルメディアドライブ40に入力する。このリムーバブルメディアドライブ40は、復号化された画像データを、挿入されているメディアに記録する。
【0060】
その後、ユーザは、画像データが記録されたメディアを端末のリムーバブルメディアドライブ41に挿入し、メディアに記録されている画像データのうちの1つをキーボード42を用いて選択する。リムーバブルメディアドライブ41は、選択された画像データをメディアから読み出して、ディスプレイ43に表示する。
【0061】
以上のように本実施の形態によれば、リムーバブルメディアを介在させることにより、ハードディスク17に記憶されている画像データを画像処理装置本体から離れた端末において閲覧することができる。
【0062】
なお、本実施の形態においても、図3または図4のような特性を第1の階調変換手段12に設定することで、低解像度の画像データを符号化する際の圧縮率を向上させることができる。
【0063】
また、ここでは、符号化データを復号してメディアに記録するとしたが、端末に復号化回路(図示せず)を備えるようにすれば、符号化データをそのままメディアに記録することも可能である。その場合には、1枚のリムーバブルメディアに記録できる画像データの数が増えることはいうまでもない。
【0064】
更に、上記の実施例において、画像データは全てイメージスキャナ10で読み取るとしたが、図9に示すように、公衆回線を介して画像データを受信するファックスモデム50や、専用線またはネットワークを介して画像データを受信するプリンタコントローラ51が出力する画像データであってもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、高解像度の本画像とは別に低解像度の画像データを記憶し、この低解像度の画像データをディスプレイ等で検索する画像処理装置において、上記検索用の低解像度画像データの中間濃度域の階調性を画質に影響のない範囲で所要劣化させることにより、この領域の画像データ量をすくなくしている。これにより2値画像データを符号化する際の階調変化の度合いを減じて符号化量を減らし、上記符号化時の圧縮率を高めてファイリング時の記憶効率を向上させることが可能となる。
【0066】
この場合、上記ディスプレイに表示する画像は解像度が低いため、階調性を劣化させても画質に対する影響は少なく、一方、印刷用としては上記解像度の高い本画像の画像データを使用して画質を落とさず、さらに文字原稿においては階調性は必要ないので、印刷用の画像データについても階調性を劣化させ、より記憶効率を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の概略構成図である。
【図2】ルックアップテーブルに設定する画像データの変換前の階調特性を示すグラフである。
【図3】ルックアップテーブルに設定する第1の変換特性において、画像データの変換後の階調特性を示すグラフである。
【図4】ルックアップテーブルに設定する第2の変換特性において、画像データの変換後の階調特性を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の概略構成図である。
【図6】第2の階調変換手段に設定する変換特性を示すグラフである。
【図7】本発明の第3の実施の形態における画像処理装置の概略構成図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における画像処理装置の概略構成図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態における画像処理装置の概略構成図である。
【図10】補間回路の構成例である。
【図11】ルックアップテーブルに設定する他の変換特性において、画像データの変換後の階調特性を示すグラフである。
【図12】従来の画像処理装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 イメージスキャナ
11 第1の2値化回路
12 第1の階調変換手段(ガンマテーブル)
13 解像度変換回路
14 第2の2値化回路
15 画像メモリ
16 符号化回路
17 ハードディスク
18 操作パネル
19 復号化回路
20 プリンタ
21 ディスプレイ
23 第2の階調変換手段
30 ネットワークインターフェース
31 端末側ネットワークインターフェース
34 ネットワーク
40、41 リムーバブルメディアドライブ

Claims (14)

  1. 画像入力手段より得られた多値画像データを本画像データとし、かつ上記多値画像データを解像度変換手段で本画像データより低解像度としたも表示用画像データとして、両者を符号化して記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶された上記表示用画像データを復号化して外部の閲覧手段に供給する画像処理装置において、
    上記解像度変換手段の前段に、上記多値画像データの値を中間濃度域のすべての濃度が所要高濃度または所要低濃度のどちらかとなるように変換する第1の階調変換手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記画像入力手段より得られた、そして上記第1の階調変換手段に与えられ上記多値画像データに対して作用し、この多値画像データの値を中間濃度域のすべての濃度が所要高濃度または所要低濃度のどちらかとなるように変換する第2の階調変換手段をさらに設けた請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記復号化された表示用画像データをオンラインで転送する画像転送手段と、この画像転送手段から転送された上記表示用画像データを表示する閲覧手段とを備える請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 上記記憶手段が記憶する表示用画像データに対応する符号化データをオンラインで転送する画像転送手段と、この画像転送手段から転送された上記符号化データを復号する復号化手段と、復号した画像データを表示する閲覧手段とを備える請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 上記復号化された表示用画像データを可搬記憶媒体に記録する画像記録手段と、上記可搬記憶媒体より得られる表示用画像データを読み出す読み出し手段と、この読み出した表示用画像データを表示する閲覧手段とを備える請求項1または2記載の画像処理装置。
  6. 上記記憶手段が記憶する表示用画像データに対応する符号化データを可搬記憶媒体に記録する画像記録手段と、この可搬記憶媒体から上記符号化データを読み出す読み出し手段と、この読みだした符号化データを復号する復号化手段と、復号した画像データを表示する閲覧手段とを備える請求項1または2記載の画像処理装置。
  7. 上記解像度変換手段は、上記第1の階調変換手段にて上記多値画像データの値が、中間濃度域のすべての濃度が所要低濃度となるように変換された場合、変換後の該画像データを所要高濃度にするための補間処理を行う請求項1または2記載の画像処理装置。
  8. 上記第1の階調変換手段は、ルックアップテーブルの内容に基づいて上記多値画像データを変換する請求項1記載の画像処理装置。
  9. 上記第1の階調変換手段は、上記多値画像データの値を変換する処理をデジタル信号で行う、複数の論理演算素子が結線されて組み合わされ、その処理機能が固定された論理回路である請求項1記載の画像処理装置。
  10. 上記第2の階調変換手段は、ルックアップテーブルの内容に基づいて上記多値画像データを変換する請求項2記載の画像処理装置。
  11. 上記第2の階調変換手段は、上記多値画像データの値を変換する処理をデジタル信号で行う、複数の論理演算素子が結線されて組み合わされ、その処理機能が固定された論理回路である請求項2記載の画像処理装置。
  12. 上記画像入力手段は、原稿画像を光学的に読み取るイメージスキャナ、専用線または公衆回線を通して画像データを受け取るファックスモデム、および専用線またはネットワークを通して画像データを受け取るプリンタインターフェースのうちの少なくとも1つである請求項1ないし11の何れか1項に記載の画像処理装置。
  13. 画像入力手段より得られた多値画像データを閲覧手段に表示する画像処理方法において、
    上記画像入力手段より得られた多値画像データの値を中間濃度域のすべての濃度が所要高濃度または所要低濃度のどちらかとなるように変換する第1の階調変換処理と、
    上記第1の階調変換処理後の画像データを低解像度に変換する解像度変換処理と、
    上記画像入力手段より得た多値画像データを本画像データとして符号化かつ上記解像度変換処理後の画像データを表示用画像データとして符号化する符号化処理と、
    上記表示用画像データを復号化して表示する表示処理と、
    からなることを特徴とする画像処理方法。
  14. 上記画像入力手段よりられ、そして上記第1の階調変換処理に与えられる多値画像データに対して作用し、この多値画像データ値を中間濃度域のすべての濃度が所要高濃度または所要低濃度のどちらかとなるように変換する第2の階調変換処理をさらに行う請求項13記載の画像処理方法。
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