JP2831954B2 - 画像符号化/復号化装置および画像処理装置 - Google Patents

画像符号化/復号化装置および画像処理装置

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JP2831954B2
JP2831954B2 JP7237037A JP23703795A JP2831954B2 JP 2831954 B2 JP2831954 B2 JP 2831954B2 JP 7237037 A JP7237037 A JP 7237037A JP 23703795 A JP23703795 A JP 23703795A JP 2831954 B2 JP2831954 B2 JP 2831954B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージやテキス
ト等の画像を扱う画像符号化/復号化装置およびこれら
をプリンタや複写機などの画像記録系あるいはファクシ
ミリなどの画像伝送系に適用した画像処理装置に係り、
特に画像を多値画像データとして扱う画像符号化/復号
化装置および画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像をプリンタや複写機で出力したりフ
ァクシミリ等で伝送する際、画像メモリや伝送路を有効
に使うために、原稿画像を2値データ列に変換して圧縮
符号化する2値画像符号化技術が従来より使われてき
た。一方、近年では数階調の表現能力を有するプリンタ
等の出力機器が安価に供給され、それとともに原稿画像
を多値のまま取扱い、多値で記録するようになってきた
ため、多値画像データに対する符号化技術への要求が高
まってきた。
【0003】このような要求に応えるものとして、例え
ば特開昭60−100880号公報に開示されているよ
うに、多値画像データを重み付けされた複数ビットのデ
ータに変換する技術が考えられている。具体的には、例
えば多値画像データが8値データである場合、これを図
49に示すように8値データの各データ値に1対1で対
応して定められた7ビットの2値データ列に変換して、
多値画像データを1プレーンの高解像度2値データ列と
して扱い、この2値データ列に2値画像符号化技術を適
用して多値画像データの符号化を行う方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画像符
号化方法では、多値画像データが(原画像1枚当たりの
画素数)×(多値画像データの多値数−1)画素の2値
データ列に変換されるため、2値データ列の画素数、す
なわち2値符号化での符号化対象画素数が非常に多くな
るため、符号化効率が低い。このため、2値符号化によ
り得られた符号化データを蓄える場合に大容量のメモリ
を必要としたり、あるいは限られたメモリ容量の下で蓄
えることのできる原稿情報の枚数が少なくなり、また符
号化データを伝送する場合には伝送時間が長くなるとい
う問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決するためになされたもので、多値画像データを2値
画像データ列に変換し、2値符号化技術を用いて符号化
する場合に高い符号化効率を得ることができる画像符号
化装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は上記の画像符号化装置で符
号化されたデータから元の多値画像データを復号化でき
る画像復号化装置を提供するものである。
【0007】さらに、本発明はこれらの画像符号化/復
号化装置を用いて多値画像データを画像メモリや伝送路
を介して出力する画像処理装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は3値以上のデータ値を持つ多値画像データ
を2値データ列に変換する多値/2値変換手段と、この
多値/2値変換手段により変換された2値データ列を符
号化する符号化手段とを備えた画像符号化装置におい
て、多値/2値変換手段は、注目画素の多値画像データ
のうちの予め定められた少なくとも一つのデータ値に対
して、隣接する2値データ列において同一データ値がよ
り多く連続するように、該注目画素の多値画像データの
周辺のデータ値に応じて複数の2値データ列から一つの
2値データ列を選択して出力することを特徴とする。
【0009】すなわち、従来では多値画像データの全デ
ータ値に1対1で2値データ列を定めていたのに対し、
本発明では多値画像データの一部のデータ値に対しては
複数の2値データ列を対応させておき、例えば変換対象
画素(注目画素)の周辺の多値画像データのデータ値や
多値画像データの画像の性質に応じて、それら複数の2
値データ列の中から一つの2値データ列を選択して出力
することによって、隣接する2値データ列において同一
データ値(黒画素のデータ値または白画素のデータ値)
がより多く連続するようにする。
【0010】より具体的には、多値/2値変換手段では
隣接する2値データ列において同一データ値がより多く
連続するように、(a) 1次元主走査方向の左から順に同
一データ値を所定個数連続して配置した第1の1次元2
値データ列と右から順に同一データ値を所定個数連続し
て配置した第2の1次元2値データ列、もしくは(b)1
次元副走査方向の上から順に同一データ値を所定個数連
続して配置した第1の1次元2値データ列と下から順に
同一データ値を所定個数連続して配置した第2の1次元
2値データ列、もしくは(c) 2次元主走査方向の左上か
ら順に同一データ値を所定個数連続して配置した第1の
2次元2値データ列と右上から順に同一データ値を所定
個数連続して配置した第2の2次元2値データ列、から
該注目画素の多値画像データの周辺のデータ値に応じて
それぞれ一つの2値データ列を選択して出力する。
【0011】また、本発明に係る復号化装置は、3値以
上のデータ値を持つ多値画像データを、注目画素の多値
画像データのうちの予め定められた少なくとも一つのデ
ータ値に対して、隣接する2値データ列において同一デ
ータ値がより多く連続するように、該注目画素の多値画
像データの周辺のデータ値に応じて複数の2値データ列
から一つの2値データ列を選択して得られた2値データ
列を符号化してなる符号化データから2値データ列を復
号化する復号化手段と、この復号化手段により復号化さ
れた2値データ列を3値以上のデータ値を持つ多値画像
データに変換する2値/多値変換手段とを備えた復号化
装置において、2値/多値変換手段は、2値データ列の
うちの予め定められた少なくとも2つに対して、同一デ
ータ値の多値画像データを出力することを特徴とする。
【0012】また、本発明は2値のデータ値を持つ2値
データ列を符号化してなる符号化データから2値データ
列を復号化する復号化手段と、この復号化手段により復
号化された2値データ列を3値以上のデータ値を持つ多
値画像データに変換する2値/多値変換手段とを備えた
復号化装置において、2値/多値変換手段は、2値デー
タ列のうちの予め定められた少なくとも2つに対して、
同一データ値の多値画像データを出力することを特徴と
する。
【0013】より具体的には、2値/多値変換手段では
(a) 1次元主走査方向の左から順に同一データ値を所定
個数連続して配置した第1の1次元2値データ列と右か
ら順に同一データ値を所定個数連続して配置した第2の
1次元2値データ列、もしくは(b) 1次元副走査方向の
上から順に同一データ値を所定個数連続して配置した第
1の1次元2値データ列と下から順に同一データ値を所
定個数連続して配置した第2の1次元2値データ列、も
しくは(c) 2次元主走査方向の左上から順に同一データ
値を所定個数連続して配置した第1の2次元2値データ
列と右上から順に同一データ値を所定個数連続して配置
した第2の2次元2値データ列に対して、同一データ値
の多値画像データを出力する。
【0014】この画像復号化装置によると、上記の画像
符号化装置によって得られた符号化データから元の多値
画像データを復号化することができる。
【0015】さらに、本発明に係る画像処理装置では、
上述した画像符号化装置によって符号化された符号化デ
ータを例えばメモリに蓄積したり伝送系に送出した後、
画像復号化装置によって符号化データから元の多値画像
データを復号する。この画像処理装置によると、符号化
データの符号化効率が高いため、メモリ容量の削減ある
いはメモリに蓄積できる原画像の枚数の増大が図られ、
また伝送系に適用した場合には伝送時間の短縮が可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0017】なお、以下の各実施形態で用いるブロック
図においてブロック内の名称が同じものは、参照番号が
異なっていても基本的に同一機能を有するものとし、重
複した説明を省略する。
【0018】(実施形態1−1)図1は、本発明の実施
形態に係る画像処理装置をディジタル複写機に適用した
場合の全体構成を示すブロック図である。このディジタ
ル複写機は、原稿画像を多値画像データとして読み取る
スキャナ1010、入力多値画像データに補正処理を施
す画像補正装置1011、画像処理装置1012、画像
処理装置1012において符号化されたデータを一時的
に蓄えるメモリ1014、および多値画像を記録するプ
リンタエンジン1015から構成される。
【0019】このディジタル複写機の処理概要について
説明する。ディジタル複写機の通常の基本動作は、複写
対象の原稿画像をスキャナ1010により読み取って、
多値画像データに変換し、プリンタエンジン1015で
出力することによって、原稿画像の複写を得るものであ
る。
【0020】このディジタル複写機において、電子ソー
タと呼ばれる機能を使用する場合の動作について説明す
る。電子ソータは、例えば以下に示すような目的を実行
するために必要な機能である。
【0021】(1)複数枚の原稿、例えば原稿No.
1,2,3の3つの画像を必要部数複写し、No.1,
2,3、No.1,2,3…の順序で部数単位で複写原
稿を出力する。
【0022】(2)両面原稿画像を1面に縮小して複写
原稿を作成する。
【0023】次に、(1)に示す処理について、電子ソ
ータを使用したディジタル複写機の動作を説明する。複
写したい原稿画像をスキャナ1010で読み取った後、
多値画像データに変換する。画像補正装置1011で多
値画像データに対してノイズ除去を行った後、画像処理
装置1012で符号化してメモリ1014に蓄える。こ
の動作を原稿画像No.1,2,3に対して順次実行す
る。次に、符号化データをメモリ1014から読み出
し、画像処理装置1012で復号化したプリンタエンジ
ン1015で出力する。この動作を原稿画像No.1,
2,3の順序で実行し、複写の必要部数分繰り返す。
【0024】次に、画像補正装置1011について説明
する。図2は画像補正装置1011のブロック図であ
る。入力された画像データは、まず閾値処理回路104
で閾値処理される。8値の画像データの0を白、7を黒
とした場合、入力画像データに対して図3に示す対応表
のように変換を行った出力画像データを出力する。
【0025】閾値処理された画像データは中間値変換回
路105に入力され、周辺画素の分布状態により図4に
示すように黒画素に囲まれた中間値(2以上5以下)が
黒画素に変換される。変換処理された画像データは、弧
立点除去回路106で中間値画素の弧立点が除去され
る。具体的には、処理対象画素が中間値の場合、図5
(a)に示す方向のうち1か3の方向のどちらにも対象
画素を挟む形で中間値画素が連続していない場合、対象
画素を白画素に置き換える。また、黒画素7に隣接する
中間値は残す処理を行う。弧立点除去の例を図5(b)
(c)(d)に示す。図5(b)では注目画素○は1の
方向に中間値が(2→4→5)と連続しているので、注
目画素値4を残すが、図5(c)では注目画素の1の方
向(0→3→0)には3の方向にも(5→3→0)と連
続していないので、注目画素を白画素とする。図5
(d)では注目画素の1の方向(5→4→0)にも、3
の方向(7→4→0)にも中間値が連続していない。し
かし3の方向に黒画素が隣接しているので、注目画素値
4を残す。
【0026】この画像補正装置1011によると、原稿
の汚れによるノイズやカスレ等が補正されることによっ
て視覚的に良好となり、また弧立点が除かれるので、後
述する2値データ列符号化における符号化効率をより高
くできる多値画像データが得られる。
【0027】次に、本発明を適用した画像処理装置10
12を詳細に説明する。図6(0)〜(7)は、画像補
正装置1011からの多値画像データを多値/2値変換
回路101で2値データ列に変換する際の種々の2値パ
ターンを示したものである。多値/2値変換回路101
では、多値画像データのデータ値が0、7の場合は図6
の(0)、(7)の2値パターンを選択し、2〜5の場
合は変換画素の周囲の値に応じて図6の(2L),(2
R)〜(5L),(5R)のいずれかのパターン(Lパ
ターン、Rパターン)を選択する。
【0028】L,Rパターンのいずれを選択するかの基
本的な条件は、注目画素の左隣が7の場合はLパター
ン、右隣が7の場合はRパターンをそれぞれ選択すると
いうものである。これを基本ルールとして、図7に示す
条件でL,Rパターンのいずれかを選択する。すなわ
ち、優先順位の高い1のパターンから順次参照し、一致
した参照パターンのL・Rを選択する。原稿画像が文字
・線画の場合、中間値は黒画素に隣接するエッジとして
現れ易いので、本実施形態におけるパターン選択条件を
使って2値データ列に変換することで、2値画像データ
列において黒もしくは白の同一データ値が連続するの
で、符号化効率が改善される。
【0029】図8に、多値/2値変換回路101で多値
画像データを2値データ列に変換した例を示す。多値画
像データの1画素のデータ値に対応する2値データ列
は、実線で書かれたマトリクスである。本実施形態では
8値の多値画像データが7×1画素サイズの2値データ
列に変換されるので、8値の8×8画素が2値の56×
8画素に変換されている。
【0030】多値/2値変換回路101で生成された2
値データ列は2値データ列符号化・復号化回路102で
符号化され、メモリ1014に格納される。メモリ10
14からは必要に応じて符号化データ1013が読み出
され、2値データ列符号化・復号化回路102で復号化
される。2値データ列の符号化・復号化方法としては、
例えばMMRやJBIG等のような圧縮率の高い2値画
像符号化方式を用いることが好ましい。
【0031】復号化された2値データ列は、2値/多値
変換回路103で多値化される。2値/多値変換回路1
03では図9に示すように、多値/2値変換回路101
で処理した単位(実線で書かれたマトリクス)で2値画
像を例えば7×1画素サイズのブロックにブロック化
し、各ブロック内のパターンを図6の表で対応をとって
多値画像データとする。
【0032】多値画像データはプリンタエンジン101
5に供給され、画像として記録される。なお、上記実施
形態では符号化データ1013はメモリ1014に格納
されるようになっているが、ハードディスクや光磁気デ
ィスク等、データを電子的に記憶するデバイスであれば
どのような媒体を利用しても良い。
【0033】以上説明したように、本実施形態によれば
入力された画像が文字・線画であった場合、多値/2値
変換回路101において文字や線画の多値画像データが
同一データ値の連続する2値データ列に変換されるた
め、2値符号化・復号化回路102での符号化効率を高
めることができる。具体的には、CCITT No.7
(サイズ4672×3304)の8値画像データを本実
施形態に基づいて多値/2値変換した後、MMR方式で
2値符号化した場合、従来技術に比較して発生符号量を
約30%低減させることができる。従って、メモリ10
14の容量が同じであれば、従来技術に比較してより多
くの原稿画像の情報を蓄えることが可能となる。
【0034】(実施形態1−2)図10は、実施形態1
−1を変形した実施形態を示すブロック図であり、2値
データ列符号化回路112と2値データ列復号化回路1
13が伝送路1022で接続されている例である。
【0035】(実施形態1−3)図11は、実施形態1
−1を変形した実施形態を示すブロック図であり、プリ
ンタエンジン1035が多値画像データを主走査方向の
パルス幅変調信号に変換して出力する場合の例である。
この場合、図11に示されるように画像処理装置103
2においては2値・多値変換回路を使用せず、2値デー
タ列を直接プリンタエンジン1035に出力することも
できる。また、実施形態1−1では1次元を主走査方向
に展開した例を示したが、副走査方向に展開することも
できる。
【0036】(実施形態1−4)実施形態1を変形した
実施形態として、図3の対応表のように閾値処理回路1
04で入力の多値数に対して出力の多値数を減少させて
いる場合(図3では入力多値数8に対して出力多値数は
6に減少している)、出力の多値数を多値画像データの
多値数として、変換する2値パターンサイズを用いて図
12に示す2値パターンを使用してもよい。
【0037】すなわち、図6では入力多値数は8、パタ
ーンサイズは2値7画素であるのに対して、図12では
出力多値数は6、パターンサイズは2値5画素となって
いる。本実施形態によると、2値データ列の符号化対象
画素数が減少するので、符号化時間が短縮される。
【0038】(実施形態1−5)図13は、実施形態1
を変形した実施形態を示すブロック図であり、画像処理
装置1042において初段および終段に多値/多値変換
回路141,142を使用している。多値/多値変換回
路141は図14に示すように入力の多値画像データに
対して多値(1)→多値(2)の変換を行い、多値/多
値変換回路142は2値/多値変換回路145からの多
値画像データに対して、多値/多値変換回路141と逆
の多値(2)→多値(1)の変換を行う。
【0039】このような多値/多値変換を行うことで、
図15に示す文書画像のように背景や文字が中間調で表
現されていた場合(中間値:背景1、文字6)、多値/
2値変換回路143で変換される2値データ列は白や黒
のベタデータが現れ易くなるため、符号化効率を高める
ことができる。
【0040】(実施形態2−1)本実施形態に係るブロ
ック図は実施形態1と同様であり、多値/2値変換回路
101において1次元ではなく2次元の2値データ列に
変換する点が実施形態1異なる。
【0041】多値数8値を表せる2次元マトリクスサイ
ズは2×4や3×3があり、マトリクス内における黒画
素数を多値に対応づけると、マトリクス数+1以上の状
態を表せるため、多値数(8値)より状態数が多い。そ
こで、多値数に応じてマトリクスを黒画素で埋める図1
6(a)や、一部対応関係を変える図16(b)の対応
をとることもできる。また、多値数に対する黒画素数の
対応関係が一意に定められているなら、図16(c)の
様な多値数と黒画素数を一致させない対応関係をとるこ
ともできる。以下、対応関係を示す図16(b)と、マ
トリクスサイズ3×3の図17(a)(b)のマトリク
スのパターンを使って本実施形態について説明する。
【0042】図18は、多値画像データを2次元の2値
データ列に変換する例である。図18(a)の多値画像
データ(サイズ5×5)が図17(a)のパターンで置
き換えられたものが図18(b)(サイズ15×15)
であり、実施形態1のように2値符号化回路で符号化を
行う。また、図16(b)の対応表を満たしていればよ
いので、図18(c)のように☆のライン毎に、多値1
画素おきに図17(b)のパターンに変換して2値の符
号化を行ってもよいし、実施形態1のように周囲の画素
の値を参照してパターンを置き換え2値の符号化を行っ
てもよい。
【0043】本実施形態によれば、多値画像データを2
次元の2値データ列に変換することにより、階調が連続
している画像において2値データ列の同一データ値が連
続するため、符号化効率が改善される。
【0044】(実施形態2−2)図19は、実施形態2
−1を変形した実施形態を示す図であり、画像処理装置
2001は多値/2値変換回路201、分割回路20
2、メモリ203,205、2値データ列符号化・復号
化回路204、合成回路206および多値/2値変換回
路207からなる。
【0045】本実施形態の動作を図18を用いて説明す
る。多値画像データの1画素に対応する2値データ列
(3×3)の分割の仕方を図18(A)のように各マト
リクスの横ライン単位で行うとすると、図18(b)に
示す2値データ列は各ライン単位で分割され、図18
(e)のLineA〜Cで構成されるサイズ15×5の
3枚の画像に分割される。
【0046】画像処理装置2001の動作は以下の手順
で行われる。
【0047】[ステップ1]多値/2値変換回路201
で、図18(a)の多値画像データを図18(b)の2
値データ列に変換する。
【0048】[ステップ2]2値データ列を分割回路2
02で、図18e)のLineA,B,Cの画像単位に
分割してメモリ203に格納する。
【0049】[ステップ3]LineA,B,Cの画像
単位で2値データ列をメモリ203から読み出し、2値
データ列符号化・復号化回路204で符号化する。
【0050】[ステップ4]符号化データをメモリ20
10に格納する。
【0051】[ステップ5]必要に応じてメモリ201
0から符号化データを読み出す。
【0052】[ステップ6]2値データ列符号化・復号
化回路204で復号しメモリ205に格納する。
【0053】[ステップ7]合成回路206で多値画素
1画素に対応するLineA,B,Cの各2値データ列
をメモリ205から読み出して合成し、1枚の2値デー
タ列を生成して2値/多値変換回路207で多値に変換
する。
【0054】本実施形態によると、主として副走査方向
に2値データ列の同一データ値が連続することにより、
符号化効率が改善される。
【0055】(実施形態2−3)図20は、実施形態2
−1を変形した実施形態を示すブロック図であり、画像
処理装置2002は多値/2値変換回路210、分割回
路211、2値データ列符号化・復号化回路212−
1、212−2、212−3、合成回路213および2
値/多値変換回路214からなる。
【0056】画像処理装置2002の動作は以下の手順
で行われる。
【0057】[ステップ1]多値/2値変換回路210
で、図18(a)の多値画像データを図18(b)の2
値データ列に変換する。
【0058】[ステップ2]2値データ列を分割回路2
11で、図18(e)のLineA,B,Cの画像単位
に分割し、それぞれ2値データ列符号化・復号化回路2
12−1,212−2,212−3で符号化する。
【0059】[ステップ3]符号化データをメモリ20
12に格納する。
【0060】[ステップ4]必要に応じてメモリ201
2から符号化データを読み出す。
【0061】[ステップ5]符号化・復号化回路212
−1,212−2,212−3で復号する。
【0062】[ステップ6]合成回路213で多値画素
1画素に対応するLineA,B,Cの2値データ列を
取り出して合成し、1枚の2値データ列を生成して2値
/多値変換回路214で多値に変換する。
【0063】本実施形態によれば、A4/400dpi
で図19のメモリ203,205(3450×4680
×9画素×2面=34MB)が不要となるため、全体の
メモリ容量が削減され、符号化速度も向上する。
【0064】なお、図19におけるメモリ203,20
5、2010および図20におけるメモリ2012への
データ格納方法は、例えば図21に示すようにメモリを
3分割して、各領域の先頭から2値データ列や符号語を
格納すればよい。
【0065】(実施形態2−4)実施形態2−1を変形
した実施形態として、図16(a)の対応関係図と図1
7(c)のパターンを使用して2値データ列を形成する
場合がある。図18(a)の多値画像データを図17
(c)のパターンを使用して形成し、各ライン毎に分割
したものが図18(d)(g)である。この場合、Li
neCで意味を持つのは3画素中1画素だけなので、図
18(d)(g)ではLineCが多値1画素につき2
値1画素で構成されている。そのため15×5の画像2
枚と5×5の画像1枚に分割する。
【0066】本実施形態によると、符号化対象画素の冗
長度を削減できるので符号化効率が改善され、符号化速
度も向上する。
【0067】(実施形態3−1)図22は、本実施形態
に係るブロック図であり、原稿画像を多値画像データと
して読み取るスキャナ3010、入力多値画像データを
処理する画像補正装置3011、識別回路3012、画
像処理装置3014、画像処理により符号化されたデー
タを一時的に蓄えるメモリ3015および多値画像デー
タを記録するプリンタエンジン3016から構成され
る。
【0068】識別回路3012は、図23に示すように
画像を1画素もしくは複数画素単位で線・文字画像かイ
メージ画像かを識別し、画像識別信号3013(文字:
0、イメージ:1)を出力する。
【0069】画像補正装置3011は、識別回路301
2からの画像識別信号3013が0、つまり文字を示し
た画素に対して、前述の閾値処理、中間値変換処理およ
び弧立点除去を行う。
【0070】画像処理装置3014は、多値/2値変換
回路301と2値データ列符号化・復号化回路302と
2値/多値変換回路303で構成されている。多値/2
値変換回路301は多値画像データと画像識別信号30
13により、図24に示すように文字とイメージで異な
るパターンの変換を行う。すなわち、図24(a)に示
すように、文字画像については黒(7)に連結するよう
にパターンを変換し、また図24(b)に示すようにイ
メージ画像については多値画素4画素を1単位として、
図24(b)の(*)に示すように2値黒画素の増加方
向を交互に入れ換える配列を行う。
【0071】多値/2値変換回路301で変換された2
値データ列は2値データ列符号化・復号化回路302で
符号化され、メモリ3015に格納される。メモリ30
15から必要に応じて読み出された符号化データは、2
値データ列符号化・復号化回路302で復号される。復
号された2値データ列は、多値/2値変換回路301で
の変換が多値数と2値黒画素数の対応表を満たしていれ
ば、文字・イメージの区別なく2値/多値変換回路30
3で多値信号に変換されプリンタエンジン3016から
出力される。
【0072】このように本実施形態によれば、2値デー
タ列の黒・白のラン長が増加するように変換が行われる
ことにより、符号化効率が改善される。
【0073】(実施形態3−2)図25は、実施形態3
−1を変形した実施形態であり、画像処理装置3023
は分割回路311、多値/2値変換回路312−1,3
12−2、2値データ列符号化・復号化回路313−
1,313−2、多値/2値変換回路314−1,31
4−2および合成回路315により構成される。
【0074】以下、画像処理装置3023の動作を図
7、図25、図26および図28を用いて説明する。
【0075】[ステップ1]識別回路3022からの識
別信号に応じて、分割回路311を用いて図28(b)
に示すように文字・線画、イメージでそれぞれ1枚の画
像を形成するように、文字・線画中のイメージ領域、イ
メージ画像中の文字線画領域に識別情報を挿入し、2枚
の画像に分割する。
【0076】[ステップ2]文字・線画は多値/2値変
換回路312−1で図26の1次元2値ビットマップに
変換し、イメージは多値/2値変換回路312−2で図
26の2次元の2値ビットマップに変換する。文字・線
画は多値が中間値の場合、周辺画素の値に応じて変換パ
ターンを選択する。例えば、図7の選択条件を基に1次
元の左から黒画素を詰めたパターンか右から黒画素を詰
めたパターンかを選択する。
【0077】[ステップ3]文字・線画、イメージそれ
ぞれの2値データ列を2値データ列符号化・復号化回路
313−1,313−2で符号化してメモリ3024に
格納する。
【0078】[ステップ4]必要に応じてメモリ302
4から符号化データを読み出し、2値データ列符号化・
復号化回路313−1,313−2で復号する。
【0079】[ステップ5]復号された2値データ列を
多値/2値変換回路314−1,314−2で多値及び
識別情報に変換する。
【0080】[ステップ6]2枚の多値画像データを識
別情報を基に、合成回路315で1枚の多値画像データ
に合成後、プリンタエンジン3025に出力する。
【0081】本実施形態によれば、文字・線画とイメー
ジで異なる多値数と2値黒画素数の対応表を用いて符号
化でき、さらにそれぞれの画像の性質に応じた2値デー
タ列を生成できるので、符号化効率が向上する。
【0082】(実施形態3−3)図27は、実施形態3
−1を変形した実施形態に係るブロックであり、画像処
理装置は3033は分割回路321、多値/2値変換回
路322、2値データ列符号化・復号化回路323、多
値/2値変換回路324、2値データ列符号化・復号化
回路325および合成回路326により構成される。
【0083】以下、画像処理装置3033の動作を図2
6、図27および図28を用いて説明する。
【0084】[ステップ1]識別回路3022からの識
別信号に応じて、分割回路321を用いて図28(c)
に示すように文字・線画はイメージ領域に識別パターン
を埋め込んだ1枚の画像を生成し、イメージは文字・線
画領域に空白を挿入した画像を生成するように分割す
る。
【0085】[ステップ2]文字・線画は多値/2値変
換回路322で図26のビットマップに変換し、2値デ
ータ列符号化・復号化回路323で符号化してメモリ3
034に格納する。イメージは多値画像データ符号化・
復号化回路325で符号化してメモリ3034に格納す
る。文字・線画は多値が中間値の場合、周辺画素の値に
応じて変換パターンを選択する。
【0086】[ステップ3]必要に応じてメモリ303
4から符号化データを読み出し、2値ビットマップおよ
び多値画像データの符号をそれぞれ2値データ列符号化
・復号化回路323および多値画像データ符号化・復号
化回路325で復号する。
【0087】[ステップ4]復号された2値データ列を
2値/多値変換回路で多値及び識別情報に変換する。
【0088】[ステップ5]2枚の多値画像データを識
別情報を基に、合成回路326で1枚の多値画像データ
に合成後、プリンタエンジン3035に出力する。
【0089】なお、実施形態3−2,3−3において画
像処理装置3023,3033で使用する復号画像のフ
ォーマットとしては、他に図28(a)に示すように文
字・イメージとも識別情報をいれずに空白を挿入するフ
ォーマットや、図28(d)に示すように文字画像のイ
メージ領域に空白を挿入し、イメージ画像の文字領域に
識別パターンを挿入するフォーマット、文字画像のイメ
ージ領域に識別パターンを挿入し、イメージ画像はイメ
ージ領域だけで構成するフォーマット(図示せず)、イ
メージ画像の文字領域に識別パターンを挿入し、文字画
像は文字領域だけで構成するフォーマット(図示せず)
等が考えられる。
【0090】さらに、識別パターンの構成例としては、
図26で示した対応表のように、多値数と2値ビットマ
ップ黒画素数の対応関係だけでなく、多値数と2値ビッ
トマップ黒画素パターンで対応表を作成することも可能
である。図26の1次元の識別パターンは黒画素数でい
えば5個で、多値数5に対応するが、多値数5で変換さ
れるパターン以外の特別のパターンとして対応表に載
せ、2値から多値への変換もこの対応表に従うことで識
別パターンとして使用する。また、2次元の識別パター
ンのように多値数にない黒画素数を識別コードに割り当
てることも可能である。
【0091】本実施形態によれば、文字・線画やイメー
ジ等画像の性質に応じてそれぞれ異なる符号化方式をと
ることが可能となるため、符号化効率が改善される。ま
た、識別情報を画像データと別に管理する必要がなくな
るので、データ管理が容易になる。
【0092】(実施形態3−4)図29は、実施形態3
−1を変形した実施形態を示すブロック図であり、画像
処理装置3043は多値/2値変換回路331、2値デ
ータ列符号化・復号化回路332および2値/多値変換
回路333から構成される。
【0093】以下、画像処理装置3043の動作を図3
1〜33を用いて説明する。文字・線画とイメージの画
質の違いとして、文字・線画は高解像度な画像が求めら
れ、イメージの画質の違いとして、文字・線画は高解像
度な画像が求められ、イメージは解像度よりも多階調の
画像が求められる。そこで図31に示すように、文字・
線画とイメージとで解像度および階調の異なるデータフ
ォーマットを扱う。図31(a)に示すように、入力多
値画像は400dpiの解像度で入力され、文字・線画
は400dpi、イメージは200dpiにそれぞれ変
換され、プリンタエンジン3055で出力される。本実
施形態では、図32に示すように文字・線画の階調数は
7画素で8階調、イメージは7画素×2×2Line=
28画素で29階調とする。
【0094】[ステップ1]識別回路3042によりマ
トリクス単位で文字・線画と識別された画素は、周辺画
素の分布状態に応じて図32a)のパターンを選択し、
2値データ列に変換する。
【0095】[ステップ2]同様にイメージと選択され
た画素は、マトリクス内の平均画素値を求め、平均値を
29値化して図32(b)のパターンを選択し、2値デ
ータ列に変換する。
【0096】[ステップ3]文字・線画からイメージ、
イメージから線画に変わるマトリクスはそれぞれ図32
(b)(a)の識別パターンを埋め込み、変化点の多値
画像データをメモリ3044に格納する。
【0097】[ステップ4]文字・線画とイメージ及び
識別パターンよりなる2値データ列を2値データ列符号
化・復号化回路332で符号化し、符号化データをメモ
リ3044に格納する。メモリ3044への格納方法
は、例えば図33のように符号化データと多値画像デー
タの格納領域を区分して行えばよい。
【0098】[ステップ5]必要に応じてメモリ304
4から符号化データを読み出し、2値データ列符号化・
復号化回路332で復号する。
【0099】[ステップ6]復号された2値データ列を
2値/多値変換回路333で多値及び識別情報に変換す
る。
【0100】[ステップ7]識別情報を基に、文字・線
画は400dpi/8値で、イメージは200dpi/
29値でそれぞれプリンタエンジン3044で出力され
る。識別情報の埋め込まれたマトリクスについては、メ
モリ3044より多値画像データを読み出して多値画像
データで置き換える。
【0101】本実施形態によれば、文字・線画とイメー
ジで異なる解像度・階調度で符号化し、記録することが
でき、出力画像の画質を向上させることができる。ま
た、図31(b)に示すように解像度の異なるフォーマ
ットのデータをまとめて1枚のデータとして扱うことが
できるので、データ管理が容易になる。
【0102】(実施形態3−5)図30は、本実施形態
に係るブロック図であり、画像処理装置3053は、プ
リンタエンジン3055が多値画像データを主走査方向
のパルス幅変調信号に変化して出力する場合、多値/2
値変換回路341および2値データ列符号化・復号化回
路342を用いる。
【0103】以下、画像処理装置3053の動作を説明
する。
【0104】[ステップ1]識別回路3052により、
2×2マトリクス単位で文字・線画と識別された画素に
ついては、周辺画素の分布状態に応じて図31(a)の
パターンを選択し、2値データ列に変換する。
【0105】[ステップ2]同様にイメージと選択され
た画素についていは、マトリクス内の平均画素値を求
め、平均値を29値化して図31(b)のパターンを選
択し、2値データ列に変換する。
【0106】[ステップ3]2値データ列を2値データ
列符号化・復号化回路342で符号化し、符号化データ
をメモリ3054に格納する。
【0107】[ステップ4]必要に応じてメモリ305
4から符号化データを読み出し、2値データ列符号化・
復号化回路で復号する。
【0108】[ステップ5]復号された2値データ列を
プリンタエンジン3055で出力する。
【0109】本実施形態によれば、文字・線画とイメー
ジとで異なる解像度・階調数で符号化し、記録すること
ができるので、出力画像の画質が向上し、また識別デー
タの管理等が省力化できるので装置構成が簡略化でき
る。本実施形態では2値データ列を主走査方向に展開し
たが、副走査方向に展開してもよい。さらに、識別パタ
ーンを文字・イメージ両方に用いたが変化点を変化開始
点と終了点として、文字もしくはイメージにのみ識別パ
ターンを用いる構成も可能である。
【0110】識別パターンの構成方法としては、図34
に示すパターンのように各多値画像データ毎に識別コー
ドを用いる構成も可能である。図34の構成ではイメー
ジにのみ識別コードを用い、識別コード1、2共に14
×2のマトリクス単位のうち、上の14のマトリクスを
判定するだけで識別コードが判定できる。さらに、イメ
ージが連続した場合識別コード1、イメージ領域が1つ
だけ独立してあった場合、識別コード2を用いることで
イメージ領域が連続して出現しなくとも文字/イメージ
の識別結果を符号化できる。また、識別コードに多値数
も併せて表記させた場合、図34のように0や28に特
別なパターンを持たせることで対処することもできる
が、0や28は白及び黒のベタであるため、文字として
扱い識別コード位置を前後の0や28以外の値を持つイ
メージ領域に移動させることで0や28に識別コードを
設けない構成をとることもできる。
【0111】このようにすると、識別コードと識別コー
ドを埋め込んだ領域の多値画像データを併せて符号化で
きるため、データ管理が容易となって装置コストを削減
することができ、また識別コード領域の多値画像データ
も符号化できるので、符号化効率が向上する。
【0112】さらに、変化点において各変化点の多値数
で識別パターンを構成すれば、別途変化点の多値画像デ
ータを管理する必要がなくなり装置が簡略化される。ま
た、変化点の識別パターンを構成する場合、図25の例
では0や7は全て白か黒であり通常の多値画像データと
識別データの区別ができない。そこで、上記の様に多値
数に対して2値パターンが1意に定まってしまう場合に
は、他の多値画像データや識別データで使われていない
パターンを割り当てるか、変化点を0や7以外の多値数
が出現する点までずらせば良い。仮に変化点が0や7だ
った場合、変化点を移動させても白か黒のベタであるた
め画質や圧縮率への影響は少ない。
【0113】(実施形態3−6)図35は、実施形態3
−1を変形した本実施形態に係るブロック図であり、画
像処理装置3063は多値/2値変換回路351、2値
データ列符号化・復号化回路352、2値/多値変換回
路353および画素カウント回路354−1,354−
2から構成される。
【0114】以下、画像処理装置3063の動作を図3
2、図36および図37を用いて説明する。今、対象と
なる画像が図36(a)に示すように背景が白及び灰色
で構成された画像である時、灰色の多値数を3とする
と、これを図32の2値パターンに変換した場合、灰色
の背景部で白黒の不連続部が多く発生し符号化効率が低
下する。そこで、識別回路3062で文字・線画と判定
された画像の領域に以下の処理を行う。
【0115】[ステップ1]画素カウント回路354−
1で、図37(a)に示すように画像の多値数に対する
ヒストグラムを順次生成していく。
【0116】[ステップ2]ある程度ヒストグラムが生
成された時点、例えば、画像全体の1割の処理を終了し
た時点で、多値/2値変換回路351は画素カウント回
路351の出力であるヒストグラムを参照して背景部の
切り替えを行う。この場合、背景のデフォルトとして0
(白)を設定しておく。
【0117】[ステップ3]具体的には、図37(a)
のヒストグラムが構成され、図37(b)の多値数の入
力があった場合、背景部の切り替わり時に図37(c)
のパターンを用い、背景部と判定される多値数0及び3
のデータを図32(a)の0のパターンで置き換える。
背景データに図32(a)の0のパターンを用い、背景
の切り替わり時に図37(c)のパターンを用いる以外
は、他の多値画像データは図32(a)の2値パターン
から選択する。
【0118】[ステップ4]変換された2値データ列を
2値データ列符号化・復号化回路352で符号化する。
【0119】[ステップ5]符号化データをメモリ30
64に格納する。
【0120】[ステップ6]必要に応じてメモリ306
4から符号化データを読み出す。
【0121】[ステップ7]2値データ列符号化・復号
化回路352で復号する。
【0122】[ステップ8]2値/多値変換回路353
で、多値に変換しながら、画素カウント回路354−2
でヒストグラムを生成する。
【0123】[ステップ9]多値/2値変換時と同じ画
素数を処理した時点で、画素カウント回路354−2の
出力であるヒストグラムを参照しながら図37(b)の
ように図37(c)のパターンが現れる毎に、出力多値
数を切り替える。
【0124】本実施形態によれば、中間調の背景を持っ
た画像も符号化効率の低下を少なく符号化することがで
きる。
【0125】(実施形態3−7)図38は、実施形態3
−11を変形した本実施形態に係るブロック図であり、
画像処理装置3073は多値/2値変換回路361、2
値データ列符号化・復号化回路362、2値/多値変換
回路363、画素カウント回路364−1,364−2
およびメモリ365−1,365−2から構成される。
【0126】以下、画像処理装置3053の動作を図3
2、図36、図37および図39を用いて説明する。
今、対象となる画像が図36(b)に示すように背景が
白及び複数の灰色で構成された画像である時、灰色の多
値数を1と4とすると図32の2値パターンで変換した
場合、灰色の背景部が白黒の不連続部が多く発生し、符
号化効率が低下する。そこで、識別回路3072で文字
・線画と判定された画像の領域に以下の処理を行う。
【0127】[ステップ1]画素カウント回路364−
1で、図39(a)に示すような画像全体(大域的)の
多値数に対するヒストグラムと、図39(b)に示すよ
うな画像の局所領域(例えば図36(b)の点線で囲ま
れた領域)に対するヒストグラムを順次生成していく。
局所領域のヒストグラムを生成するため、点線で囲まれ
た範囲をメモリ365−1で保持しておく。
【0128】[ステップ2]ある程度ヒストグラムが生
成された時点(例えば、画像全体の1割の処理を終了し
た時点)で、多値/2値変換回路361は画素カウント
回路364−1の出力である大域的なヒストグラムと局
所的なヒストグラムを参照して背景部の切り替えを行
う。この場合、背景のデフォルトとして0(白)を設定
しておく。切り替わり時に図37(b)のように図37
(c)のパターンを用いる。背景データに図32(a)
の0のパターンを用い、背景の切り替わり時に図37
(c)のパターンを用いる以外は、他の多値画像データ
は図32(a)の2値パターンから選択する。
【0129】[ステップ3]変換された2値データ列を
2値データ列符号化・復号化回路362で符号化する。
【0130】[ステップ4]符号化データをメモリ30
74に格納する。
【0131】[ステップ5]必要に応じてメモリ307
4から符号化データを読み出す。
【0132】[ステップ6]2値データ列符号化・復号
化回路362で復号する。
【0133】[ステップ7]2値/多値変換回路363
で多値に変換しながら、画素カウント回路364−2で
大域的なヒストグラムと局所的なヒストグラムを順次生
成する。局所領域のヒストグラムを生成するため、点線
で囲まれた範囲をメモリ365−2で保持しておく。
【0134】[ステップ8]多値/2値変換時と同じ画
素数を処理した時点で、画素カウント回路365−2の
出力である大域的なヒストグラムと局所的なヒストグラ
ムを参照しながら図37(b)のように図37(c)の
パターンが現れる毎に出力多値数を切り替える。
【0135】次に、大域的にヒストグラムと局所的ヒス
トグラムを用いた背景部の切り替え方法を図36、図3
7および図39を用いて説明する。
【0136】[ステップ1]図36(b)のA)のライ
ンの処理時点の大域的ヒストグラムと局所的ヒストグラ
ムは図39(a)と(c)であり、大域的ヒストグラム
より背景の候補として0と4が挙げられる。
【0137】[ステップ2]局所的ヒストグラムより背
景の候補として0と3と4が挙げられる。局所的ヒスト
グラムで挙げられた3は大域的ヒストグラムでは候補に
挙げられていないので、図26(b)のA)のラインで
は最終的に0と4が背景として選択される。
【0138】[ステップ3]図39(e)に示すように
背景データ0及び4が切り替わった時点で、図37
(c)の切り替えデータを挿入する。
【0139】[ステップ4]図36(b)のB)のライ
ンの処理時点の大域的ヒストグラムと局所的ヒストグラ
ムは図39(b)と(d)であり、大域的ヒストグラム
より背景の候補として0と1と4が挙げられる。
【0140】[ステップ5]局所的ヒストグラムより背
景の候補とて1と4が挙げられる。大域的ヒストグラム
で挙げられた0は局所的ヒストグラムでは候補に挙げら
れていないので、図36(b)のB)のラインでは最終
的に1と4が背景として選択される。
【0141】[ステップ6]図39(f)に示すように
背景データ1及び4が切り替わった時点で、図37
(c)の切り替えデータを挿入する。また、B)のライ
ンでは0が背景から外れるが、そのような場合は背景と
して使われている多値数のパターン、本実施形態では1
のパターンを使用する。
【0142】本実施形態によれば、背景が3以上の複数
色で構成されていても効率よく符号化を行うことができ
る。
【0143】なお、実施形態3−6および3−7では文
字・線画と判定された領域にのみ用いたが、他の実施形
態としてイメージ領域のにみ、もしくは識別結果に関係
なく用いることもできるし、文字・線画とイメージで独
立にヒストグラムを作成する構成をとることもできる。
【0144】さらに局所的ヒストグラムを求めるのに前
ラインのヒストグラムだけを用い、メモリ365−1,
365−2を使わない構成をとることもできる。
【0145】(実施形態4)図40は、本実施形態に係
るブロック図を図40に示す。同図に示すように、入力
多値画像データのサイズN×MをN′×M′(N′≦
N、M′≦M)に縮小し、この縮小データと差分情報を
生成する縮小処理装置401、縮小データを符号化・復
号化する多値画像データ符号化・復号化回路405、差
分情報を2値データ列に変換する多値/2値変換回路4
02、2値データ列を符号化・復号化する2値データ列
符号化・復号化回路403、2値データ列を多値差分情
報に変換する2値/多値変換回路404、符号化された
縮小データ、差分情報を一時的に蓄えるメモリ406、
および復号された縮小情報、差分情報を基に画像を復元
する拡大復元装置407から構成される。
【0146】以下、本実施形態の動作を図40〜図42
を用いて説明する。
【0147】[ステップ1]縮小処理装置401で原画
像4画素から縮小画素1画素を作成する。
【0148】[ステップ2]図41のように、4画素中
出現頻度の高い値を縮小画素に、頻度が同じ場合は平均
値(整数)を縮小画素にし、原画像と縮小画像の差分を
求める。
【0149】[ステップ3]図42の変換表により差分
情報を5状態に変換し、多値/2値変換回路402で2
値データ列に変換する。また、2値データ列の変換パタ
ーンが複数ある場合は、変換対象画素の周囲の値をもと
に選択する。
【0150】[ステップ4]縮小データを多値画像デー
タ符号化・復号化回路405で符号化し、また差分情報
を2値データ列符号化・復号化回路403で符号化して
メモリ406に蓄える。
【0151】[ステップ5]必要に応じて、メモリ40
6から多値符号、差分符号を読み出し、多値画像データ
符号化・復号化回路405および2値データ列符号化・
復号化回路403で復号する。
【0152】[ステップ6]復号した縮小データと差分
情報から、拡大復元装置407で画像を復元する。
【0153】また、図43に示すように差分変換値によ
る誤差量を隣接画素に伝搬しながら、縮小画像及び差分
情報を生成する方式であれば、局所領域の濃度値を保存
するため、差分領域や縮小画像の符号化に非可逆符号化
を用いても視覚的に良好な画像が再現できる。さらに、
本実施形態の変形として、差分値を変換せずに差分値1
つ1つに変換パターンを割り付けても良い。
【0154】本実施形態によれば、差分情報のように2
n で表せないデータに対しても、符号語を無駄にするこ
となく2値データ列符号化方法を使用することができ、
符号化効率が改善される。
【0155】(実施形態5)図44は、本実施形態に係
るブロック図であり、入力画像データを所定の大きさの
ブロック(N×M画素)に分割し、ブロック単位でDC
T変換を行うDCT変換装置5001、DCT変換装置
5001で求められたDCT係数を量子化する量子化装
置5002、量子化されたDCT係数5006を符号化
・復号化する符号化・復号化装置5003、復号された
量子化DCT係数を変倍する変倍装置5004、および
変倍されたDCT係数を基に逆DCT変換を行う逆DC
T変換装置5005から構成される。
【0156】図45(a)の8×8のマトリクスで示さ
れた原画像をDCT変換装置5001でDCT変換し、
求まったDCT係数を量子化装置5002で量子化した
ものが図45(b)であり、DCT量子化係数は0、±
1、±2…の数字で構成されている。
【0157】符号化・復号化装置5003のブロック図
を図46に示す。この符号化・復号化装置5003は、
DCT量子化係数を多値/2値変換する多値/2値変換
回路501、2値データ列符号化・復号化回路502、
ハフマン符号化・復号化回路503、符号化データを一
時的に蓄えるメモリ504、および2値/多値変換回路
505で構成される。
【0158】次に、符号化・復号化装置5003の動作
を説明する。
【0159】[ステップ1]入力されたDCT量子化係
数を多値/2値変換回路501による図47に示す対応
表により、多値1画素に対して5画素の1次元2値デー
タ列に変換する。また、2値データ列の変換パターンが
複数ある場合は、変換対象DCT係数の周囲の係数を基
に選択する。
【0160】[ステップ2]2値データ列を2値データ
列符号化・復号化装置502へ送って2値データ列符号
化を行う。
【0161】[ステップ3]図47の対応表でothe
rsとなったDCT量子化係数は、ハフマン符号化・復
号化回路503へ送ってハフマン符号化を行う。
【0162】[ステップ4]符号化データをメモリ50
4に格納する際、例えば図48のようにメモリ504の
領域を2つに分割し、一方に2値データ列符号、もう一
方にハフマン符号を格納する。
【0163】[ステップ5]必要に応じて符号化データ
をメモリ504から読み出し、2値データ列符号・復号
化回路502およびハフマン符号化・復号化回路503
で復号化する。
【0164】[ステップ6]2値/多値変換回路505
で、2値データ列符号化・復号化装置502で復号化さ
れた2値データ列をDCT量子化係数に変換し、oth
ersに対応するデータ領域には順次ハフマン符号化・
復号化回路503で復号されたDCT量子化係数を格納
する。
【0165】[ステップ7]復号されたDCT量子化係
数を順次出力する。
【0166】図44におけるDCT変換装置5001、
量子化装置5002、変倍装置5004および逆DCT
変換装置5005にカラー静止画像データ圧縮の国際標
準規格であるJPEG(Joint Photographic Experts G
roup)を用い、量子化係数1で使用した場合、SCID
1のモノクロ画像では、DCT量子化係数値のうち0,
±1,±2が全体の97%以上を占めるため、本実施形
態の符号化・復号化方法を用いることにより符号化効率
を改善できる。
【0167】以上、本発明の実施形態を説明した、以下
に、本発明の好ましい実施の態様を整理して列挙する。
【0168】(1)多値/2値変換手段は、変換対象画
素周辺の画素値もしくは多値画像データの画像の性質に
応じて、複数の2値データ列から一つの2値データ列を
選択して出力する。
【0169】(2)多値/2値変換手段に入力される多
値画像データに対して、(a) 黒白画素強調処理、(b) 中
間値変換処理、および(c) 中間値孤立点除去処理の少な
くとも一つの前処理を施す画像補正手段を有する。
【0170】このような前処理を施すことによって、余
分なノイズ成分が除去され、かすれ等も補正されるた
め、符号化効率がより一層向上する。
【0171】(3)(2)における黒白画素強調処理
は、多値画像データの多値数をN(N≧3)として、
(a) 多値画像データのデータ値P(0≦P≦N−1)が
閾値s1(0<s1≦N−1)より大きい場合に、デー
タ値PをN−1にする処理、(b) 多値画像データのデー
タ値Pが閾値s2(0≦s2<N−1)より小さい場合
に、データ値Pを0にする処理、のいずれかを選択的に
行うことによって達成される。
【0172】(4)(2)における中間値変換処理は、
多値画像データの多値数をN(N≧3)として、N−1
が文字や線等、0が背景を表すものとしたとき、画素p
(x,y)のデータ値Pが(0<P<N−1)の範囲に
ある場合はpに隣接する画素、p0(x−1,y−
1),p1(x,y−1),p2(x+1,y−1),
p3(x−1,y),p4(x+1,y),p5(x−
1,y+1),p6(x,y+1),p7(x+1,y
+1)のうちN−1の値をとる画素が所定値以上ある場
合は画素pの値をN−1にする処理を行うことによって
達成される。
【0173】(5)(2)における中間値孤立点除去処
理は、多値画像データの多値数をN(N≧3)として、
N−1が文字や線等、0が背景を表すものとしたとき、
(a) 画素pのデータ値Pが(0<P<N−1)の範囲に
あり、かつ画素pの周辺画素にデータ値N−1をとる画
素がある場合、画素pの値をPのままにする処理、(b)
画素pのデータ値Pが(0<P<N−1)の範囲にあ
り、かつ[p0,p7]、[p1,p6]、[p2,p
5]、[p3,p4]の画素の組の中で、画素値
[P′,P″]が(0<P′<N−1:0<P″<N−
1)を満たす組が1つもない場合、画素pの値を0にす
る処理、のいずれかを選択的に行うことによって達成さ
れる。
【0174】(6)多値画像データは階調データのみ、
もしくは階調画像と文字/線画画像との識別データと階
調データで構成され、階調データを階調画像と文字/線
画画像とに識別して識別データを出力する識別手段を備
える。
【0175】このような識別手段を備えることにより、
2値/多値変換手段および画像補正手段の少なくとも一
方において、画像の種別に応じた最適な処理を識別デー
タを用に従って行うことができ、符号化効率のさらなる
向上を図ることができる。また、識別データを利用する
ことによって符号化データの管理を容易に行うことが可
能となり、装置コストが低減される。
【0176】識別データには、文字/線画画像とイメー
ジ画像で用いられる多値数以外の多値数に割り当てる
か、もしくは文字/線画画像とイメージ画像で用いられ
る2値データ列以外のパターンを割り当てればよい。こ
のようにすることにより符号語の無駄が削減され、符号
化効率の低下を避けることができる。
【0177】(7)多値画像データを階調画像と文字/
線画像とで異なる解像度およびび階調数で扱う。このよ
うにすることによって、高品質の画像を扱うことが可能
となると共に、同一の解像度・階調数で階調画像と文字
/線画画像を符号化するよりも符号化効率が高くなる。
【0178】(8)画像の背景色を符号化効率の高いコ
ードに置き換えることを特徴とする画像変換装置。この
ような画像変換装置を用いることにより、符号化を行っ
たときの符号化効率が向上する。
【0179】(9)(8)における背景色のコードの置
き換えに、画像のヒストグラムを用いる。これによっ
て、画像によらず画像を占める割合の大きい背景色が選
択され、選択された背景色は符号化効率の高いコードに
置き換えられるので、符号化を行ったときの符号化効率
が高くなる。
【0180】(10)(9)における画像のヒストグラ
ムとして、画像の大域的及び局所的ヒストグラムを用い
る。これによって、画像によらず画像を占める割合の大
きい複数の背景色から処理対象の背景色が選択され、選
択された背景色は符号化効率の高いコードに置き換えら
れるので、符号化を行ったときの符号化効率が高くな
る。
【0181】(11)多値/2値変換手段に入力される
多値画像データとして、(8)の画像変換装置で変換さ
れたデータを用いる。画像変換装置で背景色を符号化効
率の高いコードに割り当てることによって、符号化効率
がさらに向上する。
【0182】(12)多値/2値変換手段に入力される
多値画像データとして、(9)の画像変換装置で変換さ
れたデータを用いる。画像変換装置で画像のヒストグラ
ムを用いて背景色を選択し、背景色を符号化効率の高い
コードに割り当てることによって、符号化効率がさらに
向上する。
【0183】(13)多値/2値変換手段に入力される
多値画像データとして、(10)の画像変換装置で変換
されたデータを用いる。画像変換装置で画像の大域的及
び局所的ヒストグラムを用いて背景色を選択し、背景色
を符号化効率の高いコードに割り当てることによって、
符号化効率がさらに向上する。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多値画像データを2値画像データ列に変換し、2値符号
化技術を用いて符号化する際、注目画素の多値画像デー
タのうちの少なくとも一つのデータ値に対して、隣接す
る2値データ列において同一データ値がより多く連続す
るように、該注目画素の多値画像データの周辺のデータ
値に応じて複数の2値データ列から一つの2値データ列
を選択して2値符号化を行う構成としたことにより、符
号化効率の高い画像符号化装置を提供することができ
る。
【0185】また、本発明によれば上記の画像符号化装
置で符号化されたデータから元の多値画像データを復号
化できる画像復号化装置を提供することができる。
【0186】さらに、本発明によればこれらの画像符号
化/復号化装置を用いて多値画像データを画像メモリや
伝送路を介して出力するプリンタ、複写機あるいはファ
クシミリ装置などの画像処理装置において、符号化効率
の向上によって、メモリ容量の節約または限られたメモ
リ容量の下での記憶可能な画像情報量の増大を図り、ま
た伝送速度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1−1に係る装置の構成を示すブロッ
ク図
【図2】図1における画像補正装置の構成を示すブロッ
ク図
【図3】図2における閾値処理回路の入出力の対応表を
示す図
【図4】図2における中間値変換回路の動作を説明する
ための図
【図5】図2における孤立点除去回路の動作を説明する
ための図
【図6】図1における多値/2値変換回路の動作を説明
するための種々の2値パターンを示す図
【図7】図6中のL,Rパターンの選択条件を説明する
ための図
【図8】図1における多値/2値変換回路による多値デ
ータ→2値ビットマップ変換の例を示す図
【図9】図1における2値/多値変換回路による2値ビ
ットマップ→多値データ変換の例を示す図
【図10】実施形態1−2に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図11】実施形態1−3に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図12】実施形態1−4における多値/2値変換回路
の動作を説明するための種々の2値パターンを示す図
【図13】実施形態1−5に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図14】図13における多値/多値変換回路の動作を
説明するための図
【図15】同実施形態における多値/多値変換が有効と
なる文書画像の一例を示す図
【図16】実施形態2−1を説明するための入出力多値
画像データの多値数と2値データ列の変換黒画素数の種
々の対応関係を示す図
【図17】実施形態2−1を説明するためのマトリクス
サイズ3×3のマトリクスパターンを示す図
【図18】実施形態2−1および2−2を説明するため
の多値画像データを2次元の2値データ列に変換する例
を示す図
【図19】実施形態2−2に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図20】実施形態2−3に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図21】図19および図20におけるメモリへのデー
タ格納方法を説明するための図
【図22】実施形態3−1に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図23】図22における識別回路の動作を説明するた
めの図
【図24】図22における多値/2値変換回路の動作を
説明するための図
【図25】実施形態3−2に係る装置の構成を示す図
【図26】図25における画像処理装置の動作を説明す
るための図
【図27】実施形態3−3に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図28】図27における画像処理装置の動作を説明す
るための図
【図29】実施形態3−4に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図30】実施形態3−5に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図31】図29および図30における画像処理装置の
動作を説明するための図
【図32】図29および図30における画像処理装置の
動作を説明するための図
【図33】図29および図30における画像処理装置の
動作を説明するための図
【図34】識別パターンの構成方法を説明するための図
【図35】実施形態3−6に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図36】図35における画像処理装置の動作を説明す
るための図
【図37】図35における画像処理装置の動作を説明す
るための図
【図38】実施形態3−7に係る装置の構成を示すブロ
ック図
【図39】図38における画像処理装置の動作を説明す
るための図
【図40】実施形態4に係る装置の構成を示すブロック
【図41】図40の装置の動作を説明するための図
【図42】図40の装置の動作を説明するための図
【図43】図40の装置の動作を説明するための図
【図44】実施形態5に係る装置の構成を示すブロック
【図45】図44におけるDCT変換装置および量子化
装置の動作を説明するため図
【図46】図44における符号化・復号化装置の構成を
示すブロック図
【図47】図44における符号化・復号化装置の動作を
説明するための図
【図48】図46におけるメモリへのデータ格納方法を
説明するための図
【図49】従来の技術による多値画像データから2値デ
ータ列への変換の例を示す図
【符号の説明】
101…多値/2値変換回路 102…2値データ符号化・復号化回路 103…2値/多値変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 1/40 - 1/409

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3値以上のデータ値を持つ多値画像データ
    を2値データ列に変換する多値/2値変換手段と、この
    多値/2値変換手段により変換された2値データ列を符
    号化する符号化手段とを備えた画像符号化装置におい
    て、 前記多値/2値変換手段は、注目画素の多値画像データ
    のうちの予め定められた少なくとも一つのデータ値に対
    して、隣接する2値データ列において同一データ値がよ
    り多く連続するように、該注目画素の多値画像データの
    周辺のデータ値に応じて複数の2値データ列から一つの
    2値データ列を選択して出力することを特徴とする画像
    符号化装置。
  2. 【請求項2】3値以上のデータ値を持つ多値画像データ
    を2値データ列に変換する多値/2値変換手段と、この
    多値/2値変換手段により変換された2値データ列を符
    号化する符号化手段とを備えた画像符号化装置におい
    て、 前記多値/2値変換手段は、注目画素の多値画像データ
    のうちの予め定められた少なくとも一つのデータ値に対
    して、隣接する2値データ列において同一データ値がよ
    り多く連続するように、(a) 1次元主走査方向の左から
    順に同一データ値を所定個数連続して配置した第1の1
    次元2値データ列と右から順に同一データ値を所定個数
    連続して配置した第2の1次元2値データ列、もしくは
    (b) 1次元副走査方向の上から順に同一データ値を所定
    個数連続して配置した第1の1次元2値データ列と下か
    ら順に同一データ値を所定個数連続して配置した第2の
    1次元2値データ列、もしくは(c) 2次元主走査方向の
    左上から順に同一データ値を所定個数連続して配置した
    第1の2次元2値データ列と右上から順に同一データ値
    を所定個数連続して配置した第2の2次元2値データ
    列、から該注目画素の多値画像データの周辺のデータ値
    に応じてそれぞれ一つの2値データ列を選択して出力す
    ることを特徴とする画像符号化装置。
  3. 【請求項3】3値以上のデータ値を持つ多値画像データ
    を、注目画素の多値画像データのうちの予め定められた
    少なくとも一つのデータ値に対して、隣接する2値デー
    タ列 において同一データ値がより多く連続するように、
    該注目画素の多値画像データの周辺のデータ値に応じて
    複数の2値データ列から一つの2値データ列を選択して
    得られた2値データ列を符号化してなる符号化データか
    ら2値データ列を復号化する復号化手段と、この復号化
    手段により復号化された2値データ列を3値以上のデー
    タ値を持つ多値画像データに変換する2値/多値変換手
    段とを備え、 前記2値/多値変換手段は、2値データ列のうちの予め
    定められた少なくとも2つに対して、同一データ値の多
    値画像データを出力することを特徴とする画像復号化装
    置。
  4. 【請求項4】3値以上のデータ値を持つ多値画像データ
    を、注目画素の多値画像データのうちの予め定められた
    少なくとも一つのデータ値に対して、隣接する2値デー
    タ列において同一データ値がより多く連続するように、
    該注目画素の多値画像データの周辺のデータ値に応じて
    複数の2値データ列から一つの2値データ列を選択して
    得られた2値データ列を符号化してなる符号化データか
    ら2値データ列を復号化する復号化手段と、この復号化
    手段により復号化された2値データ列を3値以上のデー
    タ値を持つ多値画像データに変換する2値/多値変換手
    段とを備え、 前記2値/多値変換手段は、(a) 1次元主走査方向の左
    から順に同一データ値を所定個数連続して配置した第1
    の1次元2値データ列と右から順に同一データ値を所定
    個数連続して配置した第2の1次元2値データ列、もし
    くは(b) 1次元副走査方向の上から順に同一データ値を
    所定個数連続して配置した第1の1次元2値データ列と
    下から順に同一データ値を所定個数連続して配置した第
    2の1次元2値データ列、もしくは(c) 2次元主走査方
    向の左上から順に同一データ値を所定個数連続して配置
    した第1の2次元2値データ列と右上から順に同一デー
    タ値を所定個数連続して配置した第2の2次元2値デー
    タ列に対して、同一データ値の多値画像データを出力す
    ることを特徴とする画像復号化装置。
  5. 【請求項5】3値以上のデータ値を持つ多値画像データ
    を2値データ列に変換する多値/2値変換手段と、この
    多値/2値変換手段により変換された2値データ列を符
    号化する符号化手段と、この符号化手段により得られた
    符号化データから2値データ列を復号化する復号化手段
    と、この復号化手段により復号化された2値データ列を
    3値以上のデータ値を持つ多値画像データに変換する2
    値/多値変換手段とを備えた画像処理装置において、 前記多値/2値変換手段は、注目画素の多値画像データ
    のうちの予め定められた少なくとも一つのデータ値に対
    して、隣接する2値データ列において同一データ値がよ
    り多く連続するように、該注目画素の多値画像データの
    周辺のデータ値に応じて複数の2値データ列から一つの
    2値データ列を選択して出力し、 前記2値/多値変換手段は、2値データ列のうちの少な
    くとも2つに対して、同一データ値の多値画像データを
    出力することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】3値以上のデータ値を持つ多値画像データ
    を2値データ列に変換する多値/2値変換手段と、この
    多値/2値変換手段により変換された2値データ列を符
    号化する符号化手段と、この符号化手段により得られた
    符号化データから2値データ列を復号化する復号化手段
    と、この復号化手段により復号化された2値データ列を
    3値以上のデータ値を持つ多値画像データに変換する2
    値/多値変換手段とを備えた画像処理装置において、 前記多値/2値変換手段は、注目画素の多値画像データ
    のうちの予め定められた少なくとも一つのデータ値に対
    して、隣接する2値データ列において同一データ値がよ
    り多く連続するように、(a) 1次元主走査方向の左から
    順に同一データ値を所定個数連続して配置した第1の1
    次元2値データ列と右から順に同一データ値を所定個数
    連続して配置した第2の1次元2値データ列、もしくは
    (b) 1次元副走査方向の上から順に同一データ値を所定
    個数連続して配置した第1の1次元2値データ列と下か
    ら順に同一データ値を所定個数連続して配置した第2の
    1次元2値データ列、もしくは(c) 2次元主走査方向の
    左上から順に同一データ値を所定個数連続して配置した
    第1の2次元2値データ列と右上から順に同一データ値
    を所定個数連続して配置した第2の2次元2値データ
    列、から該注目画素の多値画像データの周辺のデータ値
    に応じてそれぞれ一つの2値データ列を選択して出力
    し、 前記2値/多値変換手段は、2値データ列のうち(a) 1
    次元主走査方向の左から順に同一データ値を所定個数連
    続して配置した第1の1次元2値データ列と右から順に
    同一データ値を所定個数連続して配置した第2の1次元
    2値データ列、もしくは(b) 1次元副走査方向の上から
    順に同一データ値を所定個数連続して配置した第1の1
    次元2値データ列と下から順に同一データ値を所定個数
    連続して配置した第2の1次元2値データ列、もしくは
    (c) 2次元主走査方向の左上から順に同一データ値を所
    定個数連続して配置した第1の2次元2値データ列と右
    上から順に同一データ値を所定個数連続して配置した第
    2の2次元2値データ列に対して、同一データ値の多値
    画像データを出力することを特徴とする画像処理装置。
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