JP3459704B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JP3459704B2
JP3459704B2 JP17870795A JP17870795A JP3459704B2 JP 3459704 B2 JP3459704 B2 JP 3459704B2 JP 17870795 A JP17870795 A JP 17870795A JP 17870795 A JP17870795 A JP 17870795A JP 3459704 B2 JP3459704 B2 JP 3459704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び方
法に関するものであり、入力信号の階調数よりも少ない
階調数にて出力するプリンタ等の画像出力装置に画像情
報を伝送するための画像処理装置及び方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力した多階調情報を2値情
報に変換する疑似階調変換として、様々な方法が提案さ
れている。
【0003】なかでも代表的なものは、入力信号にディ
ザ信号を重畳させて量子化するディザ法や、量子化誤差
をフィードバックして注目画素以降の画素を量子化して
いく誤差拡散法(R.Floyd & L.Stein
berg,“An Adaptive Alogori
thm for Spetial Gray Scal
e”,SID75Digest,pp36〜37)等が
ある。
【0004】いま、これらの疑似階調処理をプリンタ等
の画像出力装置に用いたと仮定する。最近のCPUパワ
ーの急成長によって、疑似階調処理は、プリンタ本体内
のハードウエアではなく、ホストコンピュータ上でのプ
リンタドライバのソフトウエアによって動作させるプリ
ンタシステムが多くなってきている。図2は、最も一般
的なシステム形態である。2つの破線で囲まれた領域
は、それぞれ、プリンタドライバ、及びプリンタ本体の
ブロックを表している。図中、201は入力端子を示
し、ホストコンピュータ上のアプリケーションソフト等
で作成された画像を表わす多階調の画像情報が入力され
る。このアプリケーションソフト等の画像作成をプリン
タドライバ内に含めても構わない。202は2値化処理
部を示し、各画素多階調の画像を疑似階調処理により2
値化する。2値化された画像情報はI/O(不図示)を
経由してプリンタ内に送信される。
【0005】プリンタ側では、送信された情報を複数ラ
イン分、もしくは1ページ分のメモリ203に蓄え、イ
ンクジェットプリンタや、熱転写プリンタ等のシリアル
プリンタでは、そのヘッド構成にデータ配列を適合させ
てプリンタエンジン204に送られ、出力される。
【0006】カラープリンタの場合も同様であり、アプ
リケーションソフト、もしくは、プリンタドライバ等
で、RGB等の輝度情報をエンジンに適合したYMCK
の濃度情報に変換する色変換手段が2値化処理202の
前に加わる構成になる。
【0007】昨今、プリンタエンジンの高解像化が進
み、扱う情報量も増加している。そこで、図2の構成で
はなく、アプリケーションソフト等の画像作成、もしく
は色変換等の処理の負荷を軽減する為に、多階調で扱う
画像の解像度をプリンタエンジンの出力解像度よりも低
く設定し、補間処理部301により画素数を増加させた
後に、2値化処理を施す構成も考えられる(図3に示し
た構成)。
【0008】しかし、図2、図3に示した構成では、高
解像エンジンになればなるほど、プリンタドライバから
プリンタへの転送情報量が多くなり、転送時間の増加、
また、メモリの大容量化によるプリンタのコストアップ
等の弊害が起こってしまう。
【0009】そこで、図2、図3の構成に加え、情報量
の圧縮処理が加えることが考えられる。図4の構成は、
2値化処理後の画像情報をランレングス等を基本とした
可逆圧縮処理を行なう圧縮部401が付加されている。
圧縮された画像情報はプリンタ側に送信され、メモリ2
03に格納された後、伸張部402により伸張され、プ
リンタエンジン204に送られ出力される。また、転送
時間のみ短縮する目的の場合には、伸張した後にメモリ
に格納する構成をとることも可能である。
【0010】また、構成としては、図5に示した構成も
考えられる。この構成は、多階調の画像情報をプリンタ
ドライバ内の圧縮部501により直交変換等の圧縮処理
を実行させ、プリンタ本体に送信後には、メモリ203
に格納し、伸張部502を経た後に、補間処理部301
による補間、2値化処理部202による2値化処理を施
してプリンタエンジン204に送られ出力する。
【0011】この場合の圧縮処理もアプリケーションソ
フト内で実行しても良く、例えば、静止画符号化の国際
標準であるJPEG(Joint Photograp
hic Experts Group)フォーマットに
より圧縮し、プリンタ本体では、JPEGファイルの解
凍(伸長)を行なえる構成でも良い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成例に
は以下に示す問題点がある。まず、図4の構成である
が、疑似中間調処理後の2値画像では圧縮効率が悪いと
いう問題点がある。例えば、文字、線画像等では余白部
等が多い為、ランレングス等の圧縮方法を用いた場合に
は、圧縮効率が上昇する可能性があるが、自然画像に関
しては、2値化後の近接画素との相関性が少なくなり、
圧縮を実行しない場合よりも情報量が増加する危険性も
ある。誤差拡散法や、ディザ化後の2値画像情報の圧縮
方法は幾つか提案されているが、圧縮効率が大幅に上が
るものはなかった。
【0013】また、圧縮効率以外に問題となる点は、可
変長の符号化ということである。従来の技術では、2値
画像の有する性質は多値画像とは大幅に異なり、情報の
持つ冗長性の違いから可逆圧縮であることが前提として
議論がなされてきた。つまり、2値画像で固定長の符号
化をすることが困難であった。しかしながらプリンタド
ライバから送信される情報が可変長であるということは
プリンタ内部でのメモリ構成の問題、転送時間の偏りの
問題等様々な問題が発生する。
【0014】図5の構成では、多値画像情報を圧縮して
送信するので、可変長でも、固定長でも符号化方法には
自由度がある。しかし、図5の構成では原情報量の多い
多値画像情報の圧縮の為、圧縮率を大幅に良くしなけれ
ば2値画像の圧縮よりも良くはならない。また、補間処
理部、2値化処理部等をプリンタ本体に搭載しなくては
ならず、プリンタコストとして大幅なコストアップが予
想される。また、直交交換等の圧縮方式を用いた場合に
は、復号部のハードウエアもコストアップに大きく影響
する。
【0015】
【問題点を解決する為の手段】本発明は、上記問題点を
解決する為になされたものであり、1画素当たりn階調
の画像情報を1画素当たりm階調のA×B倍に画素数を
増加した画像情報に変換する際に、このn階調の画像を
一旦効率よく圧縮し、送信し、これを復号出力してm階
調の画像を得る画像処理装置及び方法を提供することを
主な目的とする。特に、n階調の画像を一旦p階調の画
像データにして圧縮することに着目し、p階調の画像中
のエッジ部と平坦部の存在を考慮して効率よく圧縮し、
送信し、これを復号出力してm階調の画像を得ることを
目的とする。上記目的を達成するために、本発明の画像
処理装置によれば、1画素当たりn階調の画像情報を1
画素当たりm階調のA×B倍に画素数を増加した画像情
報に変換する画像処理装置であって(n、mは、n>m
≧2を満足する自然数)、n階調の画像情報を、各画素
毎に、p階調(ただし、n>p>m)の画像情報にスカ
ラー量子化する量子化手段と、上記量子化手段からのp
階調の画像情報をC画素単位(C≧2)で平坦部である
かエッジ部であるか評価し、該評価結果に基いて、上記
平坦部に該当する場合には上記C画素分のp階調の画像
情報を加算した値を符号化し、上記エッジ部に該当する
場合には上記C画素分のp階調の画像情報からなるベク
トルをベクトル符号化することにより、上記C画素単位
の画像情報をpのC乗未満の符号に圧縮して符号化する
符号化手段と、上記符号化手段からの符号を送信する送
信手段と、上記送信手段により送信された符号をC画素
単位で復号化する復号化手段と、上記復号化手段により
復号された復号信号を基に、各画素m階調のパターンを
出力する濃度パターン法を実行する濃度パターン手段と
を有することを特徴とする。また、上述した様なエッジ
部と平坦部に適した符号化を固定長符号化とすることを
目的とし、上記2つの符号化において何れも固定長のk
ビット(例えば実施例ではC=4画素あたり1バイト=
8ビット)の符号を出力すること、更に、上記符号化で
は、上記加算した値の符号として上記kビットの符号が
表現可能なk個の符号のうちの一部を割り当て、上記
ベクトルの符号として上記kビットの符号が表現可能な
個の符号のうちの他の一部を割り当てることを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態例を説明する。
【0017】(第1の実施例)図1は、本発明第1の実
施例を示す要部ブロック図である。先の構成例で説明し
たと同様に、2つの破線で囲んだ領域はそれぞれ、ホス
トコンピュータ内のプリンタドライバのブロックと、プ
リンタ本体内のブロックとに分類している。図中、10
1はホストコンピュータ上のアプリケーションソフト上
で作成された画像を表わす多階調の画像情報を入力する
入力端子を示している。これは、自然画像のみならず、
PDL(ページ記述言語)により記述された文字、線画
像の情報が展開されてラスタライズされた画像情報も入
力することが可能である。
【0018】入力した多階調の画像情報は、スカラー量
子化部102において、各画素の階調数を減少させる。
ここで、本実施例のスカラー量子化について説明する。
【0019】図6はスカラー量子化の説明図である。図
中、601、602、603、604、605、606
は各画素を表わし、夫々入力した多階調情報とする。本
実施例のスカラー量子化は、量子化する閾値を画素位置
に応じて規則的にディザをかけている。図6の例によれ
ば、斜線を引いた画素画素(601、603、605)
は図中、左側に示した量子化閾値によるスカラー量子化
を、また、その他の画素(602、604、606)は
右側に示した量子化閾値によるスカラー量子化を施す設
定になっている。図中、a,b,c,d,eは量子化代
表値を示し、その量子化代表値を決定する閾値をj,
k,l,mとおいている。しかし、右側に示した量子化
条件と、左側に示した量子化条件では、量子化代表値間
の相対的な閾値の位置関係が異なる。
【0020】尚、この例では、1次元方向のみの奇数、
偶数によるディザ表現を示したが、当然、2次元に拡張
した方が良い。
【0021】また、規則性についても2画素単位にこだ
わる必要はない。このようなディザを用いたスカラー量
子化により、平坦部でも量子化値が一定になってしまう
ことを防いでくれる。また、この量子化は線形とは限ら
ず、非線形的な量子化でも構わない。
【0022】いま、入力が1画素あたりn階調の画像情
報として、このスカラー量子化によりp階調に減少した
と仮定する(n>p)。また、量子化された各量子化値
は、値の小さい順から0〜pまで番号を割り振る。これ
を量子化係数と称する。例えば、図6の量子化代表値
が、a,b,c,d,eの5階調の例では、a,b,
c,d,eの各々の量子化係数は0、1、2、3、4、
5になる。
【0023】さて、図1において、スカラー量子化され
た各画素の量子化係数は、パッキング部103により複
数画素毎にパッキングされる。このパッキングする単位
は、前述したディザの周期と同じでも異なっていても構
わないし、1次元方向でも2次元方向でも限定しない。
この単位は、むしろ本発明を画像処理システムに応用し
た時に、圧縮率をどの程度に設定するかでおおよそ決定
される。このパッキング化は、複数画素の処理単位が矩
形になる場合には、ブロック化と同じことである。
【0024】いま、C画素毎にパッキングしたと仮定す
る。情報量としては、p階調の画素がC画素分の配列に
なるため、pのC乗の状態数になる。本実施例における
符号化は、この状態数を減らすことにある。
【0025】いま、説明を容易にする為に、p=17,
C=2の場合について説明する。この状態は289通り
である。つまり、289通りの符号を設定すれば送信は
可能である。
【0026】図1中、104は評価部を示し、パッキン
グした画素の量子化係数のベクトル情報を評価する。本
実施例では、パッキング内での量子化係数の差分値で評
価することにする。前述のp=17、C=2の例では、
2画素の量子化係数の差分値を算出する。3画素以上の
場合には、パッキング内の最大値、最小値を求めて、最
大値−最小値の値で評価しても良い。量子化係数の差分
値が小さいと判断された場合には、スイッチ105に
て、加算符号化部106を、また、差分値が大きいと判
断された場合には、ベクトル符号部107を選択する。
この大小の判断は、予め閾値を設定しておいて差分値と
比較する構成で良い。
【0027】加算符号化部106では、各量子化係数を
加算した値を符号にする。また、ベクトル符号化部10
7では、各量子化係数の値に多少の歪みが生じても良い
から主に解像性を保存するように設定する。つまり、画
像のエッジ部から平坦部かで、符号化の方式を切り換え
る。この時、加算符号化に割り当てる符号と、ベクトル
符号化に割り当てる符号と区別するのは当然である。
【0028】どちらかの符号化部で符号化された各々の
パッキング単位の符号は、I/Oを経由してプリンタ側
に送信され、メモリ110に格納される。本実施例で
は、割り当てる符号数が確定している為、送信する符号
は固定長である。その為、メモリの構成は容易であり、
転送時間は偏りがない。メモリ110に格納された符号
情報は、復号化部111にて復号化される。
【0029】加算符号の場合には、符号自体がパッキン
グした単位の量子化係数の加算値である為に、C画素単
位で画像の濃度を表現する。これは、濃度パターン変換
部112において公知の疑似階調手法である濃度パター
ン法を実行する。また、ベクトル符号の場合には、1画
素単位の量子化係数が復号できる為に、1画素単位で濃
度パターン法を実行する。
【0030】濃度パターン法は、入力された値に応じ
て、所定のドットの数だけ、予め設定された配置におい
てドットを配していく方法である。この配置方法は、デ
ィザ法と同様に、中心値からドットを配していく集中
型、また、空間周波数が高くなるように分散してドット
を配していく分散型等がある。
【0031】そして、ディザ法と異なる点は、入力信号
に対する閾値信号が1対1ではなく、ひとつの入力に対
して2値化された複数画素が出力される。その為、解像
度変換と2値化が一度に実現できる。いま、拡大率を横
A倍、縦B倍と仮定する。濃度パターン法により、作成
された2値情報はプリンタエンジン113に送信され、
出力される。
【0032】図7を基に、本実施例の符号化、及び2値
化の様子を説明する。
【0033】図7において、拡大率A、BはA=B=
4、パッキング画素数Cは、C=4とする。最終的な出
力情報が2値であるならば、スカラー量子化の階調数p
はA×B+1に設定するのが好ましい為、p=17とす
る。
【0034】図中、701は多階調の画像情報の一部分
を示している。702は、ブロック情報であり、画像情
報701をスカラー量子化して4画素にてパッキングし
た量子化係数を示している。各画素の量子化係数は0〜
16まで取り得る。
【0035】いま、評価部104により、このパッキン
グしたブロックがその量子化係数により平坦部であると
判断される。従って、加算符号化部106かスイッチ1
05により選択される。703は、この4画素の量子化
係数を加算符号化部106にて加算して符号を割り当て
た結果である(11+10+10+10=41)。
【0036】量子化係数は0〜16であるため、加算符
号した結果は、0〜64までである。その為、いま、送
信する符号量が、入力4画素で1バイトと仮定すると、
図11に示した様に、0〜64までが加算符号化による
符号、65〜255までをベクトル符号化による符号に
割り振ることができる。
【0037】さて、図7の符号703において“41”
と符号を割り当てられたパッキングの情報は、プリンタ
ドライバからプリンタ側に送信され、濃度パターン変換
部112にて2値化される。前述したように加算符号化
のパッキングの2値化は、パッキングしたC画素単位
(この場合は4画素単位)で、濃度パターン法を行な
う。濃度パターン法は拡大率分の配置マトリクスが必要
な為、704に示したような、A×B×C画素による濃
度パターンの配置マトリクスを用いることになる。この
配置マトリクス704は集中型の例を示しているが、こ
れに限るわけではない。
【0038】この配置マトリクス704の情報と、“4
1”という符号から、濃度パターン変換部112は、7
05に示したドットパターンの2値情報を作成する。濃
度パターンの実行は、拡大率が小さい場合には、全てL
UT(ルックアップテーブル)にてパターンを作成でき
るが、拡大率が大きい場合には、配置マトリクスの各画
素を閾値として各々“41”の信号と比較すれば、ディ
ザ法と同様に、ドットがONかOFFかが判断でき、容
易に2値情報が作成できる。
【0039】続いて、ベクトル符号の例を示す。図7
中、711は、画像情報701と同様に入力した多階調
情報の一部を示す。712は各々スカラー量子化した後
に、2画素×2画素にてパッキングしたブロック情報を
示す。評価部104でこのブロック情報の評価結果がエ
ッジ部と判定されると、ベクトル符号化部107が選択
され、ベクトル符号化をすることになる。いま、図11
に示したように、出力可能な符号が4画素当たり1by
teと仮定し、加算符号では縮退せずに65階調分符号
を割り当てるとすると、ベクトル符号に用いられる符号
量は残りの191通りになる。すなわち代表的な191
通りをテーブルに設定しておいて、最も近いベクトル情
報に近似して出力するようにする。
【0040】いま、ブロック情報712はベクトル符号
化部107において713のベクトルに近似されたとす
る。ベクトル713を表す符号がプリンタドライバから
プリンタ側に送信された後に、プリンタ側では、濃度パ
ターン変換部112によりこのベクトル情報を基に2値
化を実行する。前述したように、ベクトル符号の場合の
2値化は、各画素毎に濃度パターンを行なうもので、拡
大率A=B=4の例では、714に示すような4×4画
素による濃度パターンの配置マトリクスを用意する。こ
の配置マトリクス714の各画素をそれぞれ、“1
4”、“14”、“14”、“2”と比較して715に
示すような2値情報を作成する。
【0041】以上、加算符号の例とベクトル符号の例を
述べたが、複数画素のパッキング情報から符号化方式を
分離することで平坦部では階調性が保存され、エッジ部
では解像性が保存できる。また、加算符号の濃度パター
ンの配置マトリクスを符号化時のスカラー量子化と適
合、最適化することにより、加算符号時には歪みがなく
スカラー量子化時の歪みを濃度パターン法での歪みと全
く同じにする圧縮方法が可能になる。
【0042】図8はベクトル符号の濃度パターン変換
を、図7とは異ならせる例を示す。図7に示した濃度パ
ターンの変換の方法では、加算符号の配置パターンとベ
クトル符号の配置パターンが異なると、プリンタにおけ
る近接ドットの重なりによるドットゲインが異なり、信
号上では同じ濃度の場合でも、ドットの配置手順により
紙上での濃度が変化する可能性がある。すなわち、出力
した紙上で符号化方式の切り換えが検知されてしまう危
険性がある。また、加算符号で用いる配置パターンのマ
トリクスのサイズと、ベクトル符号で用いるパターンの
マトリクスサイズが異なっている点も不具合になる可能
性がある。
【0043】ここでは、両者のマトリクスサイズ、及
び、ドットの配置手順を同じにする例について説明す
る。
【0044】図8中、801はベクトル符号のパッキン
グ例で、図7のベクトル713と同じである。加算符号
の濃度パターン変換の方法は図7での説明と同様であ
る。
【0045】802は、ベクトル符号に対しての濃度パ
ターンの配置マトリクスを示す。加算符号とは異なり、
配置マトリクスの閾値と比較する量子化係数の値が4画
素の加算ではない為に、配置マトリクス802では、同
じレベルの閾値を4画素分ずつ配置している。803
は、濃度パターンにより作成した2値情報を表してい
る。すなわち、本実施例では、濃度パターンの配置マト
リクスの各閾値との比較に用いる値が、加算符号ではパ
ッキングされた単位で1種類、ベクトル符号ではパッキ
ングされた単位でC画素分であるという点が特徴であっ
て、濃度パターンの配置マトリクスのサイズ、ドットの
配置手順にはこだわらない。
【0046】(第2の実施例)図9は本発明の第2の実
施例を示す要部ブロック図である。図9は、図1中のベ
クトル符号化部107の構成を示している。すなわち、
パッキングした画素数C画素、及び階調数pの値が大き
いと、ベクトル符号をLUT(ルックアップテーブル)
のみで符号を割り当てることが困難になる。すなわち、
pのC乗ほどの入力の状態数が必要になるからである
(例えばp=17の時には、1階調分を犠牲にしてpを
16に丸めて4bitとして用いることもできる)。
【0047】そこで、本実施例ではLUTの容量を減ら
し、また、簡便な方法で符号を割り当てる方法について
述べる。
【0048】図9中、901は入力端子を示し、パッキ
ングされたC画素分の量子化係数情報が入力される。9
02は、最大値、最小値検出部を示し、C画素内での最
大値、最小値を検出する。この最大値、最小値検出部9
02は、図1中の評価部104の検出機構と共有化でき
る。但し、ここでは、両者の差分を算出するのではな
く、903に示す閾値算出部にて最大値、及び最小値に
より、パッキング内のC画素を2値化する閾値を算出す
る。本実施例では、閾値=(最大値+最小値)/2にて
算出する。算出された閾値を基に、904に示す単純2
値化部にてパッキング内のC画素を単純2値化する。最
大値、最小値の量子化係数情報は、LUT905へ、ま
た、2値化されたパッキング情報は、LUT906へ送
信される。この2つのLUTはブロック上では分離した
が、当然同一のメモリを用いても良い。両者のLUTか
ら出力された値を基に907に示す符号化部にて符号化
されて出力端子908に出力される。
【0049】本実施例の処理を図10を用いて説明す
る。いま、p=17、C=8と仮定する。当然、このま
までは入力の状態数が多く、LUTで符号の割り当ては
困難である。
【0050】図10中、1001は、入力したパッキン
グ情報を示す。ここで、最大値、最小値検出部902で
検出される最大値は13、最小値は2である為、閾値算
出部903にて求められる閾値は7、もしくは8にな
る。1002は算出した閾値にて単純2値化部904に
より量子化係数情報を単純2値化した結果を示す。この
8bit分の2値情報をLUT906に入力し、近似さ
れた結果を1003に示す。一方、(最大値、最小値)
のベクトル情報は、(13、2)であったが、このベク
トル情報をLUT905に入力し、近似された結果が
(14、2)であったとする。両者の近似された結果を
基に符号化したパッキング情報は1004になる。すな
わち、本実施例では、解像性と階調性を分離して処理す
るので、LUTの容量を減らすことができる。図10の
例では解像性、階調性の両者を近似させて圧縮していた
が、圧縮率に余裕がある時には、ベクトル符号内の処理
では解像性を保存した方が良い。
【0051】以上、量子化情報の符号化処理について述
べたが、いろいろな変形例は考えられる。例えば、加算
符号の濃度パターン変換でも、C画素の加算情報を濃度
パターンの配置マトリクスの閾値と比較させる方式、加
算情報を各画素に均等になるように割り振った後に、割
り振った値を配置マトリクスの閾値と比較させる方式が
考えられる。また、図1の構成で、スカラー量子化と複
数画素のパッキングの順番は入れ換わっても良い。
【0052】また、プリンタが2値以上の出力、例えば
1画素当たりm階調の出力が可能な場合(n>p>m)
には、pをp=(A×B)×(m−1)+1と設定する
ことができる。また、種々の処理において、LUTで実
現できる部分はLUTの設定で処理しても構わない。
【0053】また、以上の構成は、濃度パターン法の性
質を利用したものである。すなわち、解像度変換と2値
化が同時に実現できる濃度パターン法は、入力した階調
数と拡大率の関係により、本来有している情報量がロス
する可能性が高い。例えば、入力信号が各々256階調
を有する信号であるならば、256倍(例えば16倍×
16倍)の拡大をしなければ情報量は損失する(縦横の
倍率は異なっていても良い)。
【0054】しかしながら、この情報量の損失を圧縮部
に利用したもので、スカラー量子化、符号化、濃度パタ
ーンの配置マトリクスを最適化することで、圧縮、符号
化による劣化を軽減できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
画素当たりn階調の画像情報を1画素当たりm階調のA
×B倍に画素数を増加した画像情報に変換する際に、こ
のn階調の画像を一旦効率よく圧縮し、送信し、これを
復号出力してm階調の画像を得ることができる。特に、
n階調の画像を一旦p階調の画像データにして圧縮する
様にし、p階調の画像情報をC画素単位(C≧2)で平
坦部であるかエッジ部であるか評価し、該評価結果に基
いて、前記平坦部に該当する場合には前記C画素分のp
階調の画像情報を加算した値を符号化し、前記エッジ部
に該当する場合には前記C画素分のp階調の画像情報か
らなるベクトルをベクトル符号化することにより、前記
C画素単位の画像情報をpのC乗未満の符号に圧縮して
符号化する様にしたので、効率よく圧縮することができ
る。更に、上述した様なエッジ部と平坦部に適した符号
化を固定長符号化とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部ブロック図。
【図2】従来例を示す要部ブロック図。
【図3】従来例を示す要部ブロック図。
【図4】従来例を示す要部ブロック図。
【図5】従来例を示す要部ブロック図。
【図6】第1の実施例のスカラー量子化の処理例を示す
図。
【図7】第1の実施例の処理例を示す図。
【図8】第1の実施例の変形例のベクトル符号の2値化
の処理例を示す図。
【図9】本発明の第2の実施例を示す要部ブロック図。
【図10】第2の実施例の処理例を示す図。
【図11】符号の割り当て例を示す図。
【符号の説明】
102 スカラー量子化部 103 パッキング部 104 評価部 105 加算符号化部 106 ベクトル符号化部 112 濃度パターン変換部

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1画素当たりn階調の画像情報を1画素
    当たりm階調のA×B倍に画素数を増加した画像情報に
    変換する画像処理装置であって(n、mは、n>m≧2
    を満足する自然数)、 n階調の画像情報を、各画素毎に、p階調(ただし、n
    >p>m)の画像情報にスカラー量子化する量子化手段
    と、 前記量子化手段からのp階調の画像情報をC画素単位
    (C≧2)で平坦部であるかエッジ部であるか評価し、
    該評価結果に基いて、前記平坦部に該当する場合には前
    記C画素分のp階調の画像情報を加算した値を符号化
    し、前記エッジ部に該当する場合には前記C画素分のp
    階調の画像情報からなるベクトルをベクトル符号化する
    ことにより、前記C画素単位の画像情報をpのC乗未満
    の符号に圧縮して符号化する符号化手段と、 前記符号化手段からの符号を送信する送信手段と、 前記送信手段により送信された符号をC画素単位で復号
    化する復号化手段と、 前記復号化手段により復号された復号信号を基に、各画
    素m階調のパターンを出力する濃度パターン法を実行す
    る濃度パターン手段とを有することを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化手段による2つの符号化で
    は、何れも固定長のkビットの符号を出力することを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化では、前記加算した値の符号
    として前記kビットの符号が表現可能なk個の符号の
    うちの一部を割り当て、前記ベクトルの符号として前記
    kビットの符号が表現可能なk個の符号のうちの他の
    一部を割り当てることを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記濃度パターン手段は、 第1の符号の復号値とA×B×C画素の配置マトリクス
    の各閾値とを比較する第1の比較手段と、 第2の符号のC画素分の復号値を基に、C画素分の各画
    素をA×B画素の配置マトリクスの各閾値とを比較する
    第2の比較手段と、により成ることを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記評価は、複数画素分の符号の差分値
    を基に行われることを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記量子化手段において、複数画素間
    で、各々異なった量子化条件を用いることを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記異なった量子化条件として、量子化
    閾値にディザ信号を重畳させたことを特徴とする請求項
    6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記階調数pは、 p=(A×B)×(m−1)+1 を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ベクトル符号化において、符号の割
    り当てをLUT(ルックアップテーブル)を用いて行な
    うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ベクトル符号化において、C画素
    分のp階調の画像情報から、特定の画像情報を2種選択
    し、C画素分のp階調の画像情報を各々2値に変換し、
    選択した2種の特定の画像情報のベクトル情報を符号化
    し、C画素分の2値情報をベクトル符号化することを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記2種選択した特定の画像情報は、
    C画素内の最大値、最小値であることを特徴とする請求
    項10に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 C画素内の2値化は、最大値と最小値
    の平均値を固定閾値として用い2値化することを特徴と
    する請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記量子化手段、符号化手段及び送信
    手段は、ホストコンピュータ上で実行するプリンタドラ
    イバ側にあり、前記復号化手段、濃度パターン手段は、
    プリンタ側にあることを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理装置。
  14. 【請求項14】 1画素当たりn階調の画像情報を入力
    して、1画素当たりm階調の(A×B)倍に画素数を増
    加した画像情報に変換する画像処理方法であって(n、
    mは、n>m≧2を満足する自然数)、 n階調情報を、各画素毎に、p階調(ただし、n>p>
    m)の画像情報にスカラー量子化する量子化ステップ
    と、 p階調の画像情報をC画素単位(C≧2)で平坦部であ
    るかエッジ部であるか評価し、該評価結果に基いて、前
    記平坦部に該当する場合には前記C画素分のp階調の画
    像情報を加算した値を符号化し、前記エッジ部に該当す
    る場合には前記C画素分のp階調の画像情報からなるベ
    クトルをベクトル符号化することにより、前記C画素単
    位の画像情報をpのC乗未満の符号に圧縮して符号化す
    る符号化ステップと、 符号化された画像情報をC画素単位で復号化する復号化
    ステップと、 復号信号を基に、各画素m階調のパターンを出力する濃
    度パターン法を実行する出力ステップとを有することを
    特徴とする画像処理方法。
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