JP3459723B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JP3459723B2
JP3459723B2 JP08248296A JP8248296A JP3459723B2 JP 3459723 B2 JP3459723 B2 JP 3459723B2 JP 08248296 A JP08248296 A JP 08248296A JP 8248296 A JP8248296 A JP 8248296A JP 3459723 B2 JP3459723 B2 JP 3459723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び方
法に関するものであり、入力信号の階調数よりも少ない
階調数にて出力するプリンタ等の画像出力装置に画像情
報を伝送するための画像処理装置及び方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力した多階調情報を2値情
報に変換する疑似階調手段として、様々な方法が提案さ
れている。
【0003】なかでも代表的なものは、入力信号にディ
ザ信号を重畳させて量子化するディザ法や、量子化誤差
をフィードバックして注目画素以降の画素を量子化して
いく誤差拡散法(R.Floyd & L.Stein
berg“An Adaptive Alogorit
hm for Spetial Gray Scal
e”,SID 75 Digest,pp36〜37)
等がある。
【0004】いま、これらの疑似階調処理をプリンタ等
の画像出力装置に用いたと仮定する。最近のCPUのパ
ワーの急成長によって、疑似階調処理は、プリンタ本体
内のハードウエアではなく、ホストコンピュータ上での
プリンタドライバのソフトウエアによって動作させるプ
リンタシステムが多くなってきている。
【0005】図2は、最も一般的なシステム形態であ
る。2つの破線で囲まれた領域は、それぞれ、プリンタ
ドライバ、及びプリンタ本体のブロックを表している。
図中、201は入力端子を示し、ホストコンピュータ上
のアプリケーションソフト等で画像を作成された多階調
の画像情報が入力される。このアプリケーションソフト
等の画像作成をプリンタドライバ内に含めても構わな
い。202は2値化処理部を示し、各画素多階調の画像
を疑似階調処理により2値化する。2値化された画像情
報はI/O(不図示)を経由してプリンタ内に送信され
る。
【0006】プリンタ側では、送信された情報を複数ラ
イン分、もしくは1ページ分のメモリ203に蓄え、イ
ンクジェットプリンタや、熱転写プリンタ等のシリアル
プリンタでは、そのヘッド構成にデータ配列を適合させ
てプリンタエンジン204に送られ、出力される。
【0007】カラープリンタの場合も同様であり、アプ
リケーションソフト、もしくは、プリンタドライバ等
で、RGB等の輝度情報をエンジンに適合したYMCK
の濃度情報に変換する色変換手段が2値化処理部202
の前に加わる構成になる。
【0008】昨今、プリンタエンジンの高解像化が進
み、扱う情報量も増加している。そこで、図2の構成で
はなく、アプリケーションソフト等の画像作成、もしく
は色変換等の処理の負荷を軽減する為に、多階調で扱う
画像の解像度をプリンタエンジンの出力解像度よりも低
く設定し、補間処理部301により画素数を増加させた
後に、2値化処理を施す構成も考えられる(図3に図示
した構成)。
【0009】しかし、図2、図3に示した構成では、高
解像エンジンになればなるほど、プリンタドライバから
プリンタへの転送情報量が多くなり、転送時間の増加、
また、メモリの大容量化によるプリンタのコストアップ
等の弊害が起こってしまう。
【0010】そこで、図2、図3の構成に加え、情報量
の圧縮処理を加えることが考えられる。図4の構成は、
2値化処理後の画像情報をランレングス等を基本とした
可逆圧縮処理を行なう圧縮部401が付加されている。
圧縮された画像情報はプリンタ側に送信された後に、メ
モリ203に格納された後、伸張部402により伸張さ
れ、プリンタエンジン204に送られ出力される。ま
た、転送時間のみ短縮する目的の場合には、伸張した後
にメモリに格納する構成をとることも可能である。
【0011】また、構成としては、図5に示した構成も
考えられる。この構成は、多階調の画像情報をプリンタ
ドライバ内の圧縮部501により直交変換等の圧縮処理
を実行させ、プリンタ本体に送信後には、メモリ203
に格納、伸張部502を経た後に、補間処理部301に
よる補間、2値化処理部203による2値化処理を施し
てプリンタエンジン204に送られ出力する。
【0012】この場合の圧縮処理もアプリケーションソ
フト内で実行しても良く、例えば、静止画符号化の国際
標準であるJPEG(Joint Photograp
hic Experts Group)フォーマットに
より圧縮し、プリンタ本体では、JPEGファイルの解
凍(伸長)を行なえる構成でも良い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成例に
は以下に示す問題点がある。まず、図4の構成である
が、疑似中間調処理後の2値画像では圧縮効率が悪いと
いう問題点がある。例えば、文字、線画像等では余白部
等が多い為、ランレングス等の圧縮方法を用いた場合に
は、圧縮効率が上昇する可能性があるが、自然画像に関
しては、2値化後の近接画素との相関性が少なくなり、
圧縮を実行しない場合よりも情報量が増加する危険性も
ある。誤差拡散法や、ディザ化後の2値画像情報の圧縮
方法は幾つか提案されているが、圧縮効率が大幅に上が
るものはなかった。
【0014】また、圧縮効率以外に問題となる点は、可
変長の符号化ということである。従来の技術では、2値
画像の有する性質は多値画像とは大幅に異なり、情報の
持つ冗長性の違いから可逆圧縮であることが前提として
議論がなされてきた。つまり、2値画像で固定長の符号
化をすることが困難であった。しかしながら、プリンタ
ドライバから送信される情報が可変長であるということ
はプリンタ内部でのメモリ構成の問題、転送時間の偏り
の問題等様々な問題が発生する。
【0015】図5の構成では、多値画像情報を圧縮して
送信するので、可変長でも固定長でも符号化方法には自
由度がある。しかし、図5の構成では原情報量の多い多
値画像情報の圧縮の為、圧縮率を大幅に良くしなければ
2値画像の圧縮よりも良くはならない。また、補間処理
部、2値化処理部等をプリンタ本体に搭載しなくてはな
らず、プリンタコストとして大幅なコストアップが予想
される。また、直交変換等の圧縮方式を用いた場合に
は、復号部のハードウエアもコストアップに大きく影響
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決する為になされたものであり、上述した各種圧縮方
法とは異なる方法を用い、擬似中間調処理後の画像を効
率よく圧縮することを主な目的とする。特に、1色あた
り多値(数階調)記録可能なプリンタ等を想定し、多値
擬似階調処理後の画像を効率よく圧縮し、かつ後段で復
号出力する画像処理装置及び方法を提供することを目的
とする。上記目的を達成するために、本発明の画像処理
装置によれば、1画素当たりn階調の画像情報を入力
し、多値疑似階調処理を用いて、1画素当たりm階調の
(A×B)倍に画素数を増加した画像情報に変換する画
像処理装置であって(n、mは、n>m≧3を満足する
自然数、また、A、Bはともに自然数、但しA=B=1
を除く)、n階調の注目画素を(A×B)画素分に補間
し、補間された(A×B)画素分に各画素m階調の多値
疑似階調処理を施す多値擬似階調処理手段と、該多値疑
似階調処理により得られた(m−1)層の各量子化レベ
ルに対応する2値パターン毎に、それぞれ注目画素1画
素当たりのONになるドット数を決定する決定手段と、
各量子化レベルにおいて決定したドット数を、それぞれ
入力解像度のC画素単位(C≧2)でブロック化するブ
ロック化手段と、ブロック内の各量子化レベルに相当す
るドット数情報を合成し、合成した情報を符号化する符
号化手段と、該符号化で得られた符号を復号し、前記ブ
ロック内の各量子化レベルに相当するドット数情報を得
る復号化手段と、前記復号で得られたドット数情報を基
に、(A×B×C)画素内で、(m−1)層の各量子化
レベルでONドットを配置させる配置手段とを有するこ
とを特徴とする。また、本発明の画像処理方法によれ
ば、1画素当たりn階調の画像情報を入力し、多値疑似
階調処理を用いて、1画素当たりm階調の(A×B)倍
に画素数を増加した画像情報に変換する画像処理方法で
あって(n、mは、n>m≧3を満足する自然数、ま
た、A、Bはともに自然数、但しA=B=1を除く)、
n階調の注目画素を(A×B)画素分に補間し、補間さ
れた(A×B)画素分に各画素m階調の多値疑似階調処
理を施す多値擬似階調処理工程と、該多値疑似階調処理
により得られた(m−1)層の各量子化レベルに対応す
る2値パターン毎に、それぞれ注目画素1画素当たりの
ONになるドット数を決定する決定工程と、各量子化レ
ベルにおいて決定したドット数を、それぞれ入力解像度
のC画素単位(C≧2)でブロック化するブロック化工
程と、ブロック内の各量子化レベルに相当するドット数
情報を合成し、合成した情報を符号化する符号化工程
と、該符号化で得られた符号を復号し、前記ブロック内
の各量子化レベルに相当するドット数情報を得る復号化
工程と、前記復号で得られたドット数情報を基に、(A
×B×C)画素内で、(m−1)層の各量子化レベルで
ONドットを配置させる配置工程とを有することを特徴
とする。また、本発明の別の画像処理装置によれば、1
画素当たりn階調の画像情報を入力し、多値疑似階調処
理を用いて、1画素当たりm階調の(A×B)倍に画素
数を増加した画像情報に変換する画像処理装置であって
(n、mは、n>m≧3を満足する自然数、また、A、
Bはともに自然数、但しA=B=1を除く)、n階調の
注目画素を(A×B)画素分に補間し、補間された(A
×B)画素分に各画素m階調の多値疑似階調処理を施す
多値擬似階調処理手段と、該多値疑似階調処理により得
られた(m−1)層の各量子化レベルに対応する2値パ
ターン毎に、それぞれ注目画素1画素当たりのONにな
るドット数を決定する決定手段と、各量子化レベルにお
いて決定したドット数を、それぞれ入力解像度のC画素
単位(C≧2)でブロック化するブロック化手段と、ブ
ロック内の各量子化レベルに相当するドット数情報を各
々独立に符号化する符号化手段と、該符号化で得られた
符号を復号し、前記ブロック内の各量子化レベルに相当
するドット数情報を得る復号化手段と、前記復号で得ら
れたドット数情報を基に、(A×B×C)画素内で、
(m−1)層の各量子化レベルでONドットを配置させ
る配置手段とを有することを特徴とする。また、本発明
の別の画像処理方法によれば、1画素当たりn階調の画
像情報を入力し、多値疑似階調処理を用いて、1画素当
たりm階調の(A×B)倍に画素数を増加した画像情報
に変換する画像処理方法であって(n、mは、n>m≧
3を満足する自然数、また、A、Bはともに自然数、但
しA=B=1を除く)、n階調の注目画素を(A×B)
画素分に補間し、補間された(A×B)画素分に各画素
m階調の多値疑似階調処理を施す多値擬似階調処理工程
と、該多値疑似階調処理により得られた(m−1)層の
各量子化レベルに対応する2値パターン毎に、それぞれ
注目画素1画素当たりのONになるドット数を決定する
決定工程と、各量子化レベルにおいて決定したドット数
を、それぞれ入力解像度のC画素単位(C≧2)でブロ
ック化するブロック化工程と、ブロック内の各量子化レ
ベルに相当するドット数情報を各々独立に符号化する符
号化工程と、該符号化で得られた符号を復号し、前記ブ
ロック内の各量子化レベルに相当するドット数情報を得
る復号化工程と、前記復号で得られたドット数情報を基
に、(A×B×C)画素内で、(m−1)層の各量子化
レベルでONドットを配置させる配置工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を説明する。
【0018】(第1の実施例)図1は、本発明第1の実
施例を示す要部ブロック図である。破線で囲んだ領域1
00は、ホストコンピュータ内のプリンタドライバのブ
ロックを、破線で囲んだ領域110は、プリンタ本体の
ブロックを示している。図中、101はホストコンピュ
ータ上のアプリケーションソフト上で作成された画像を
表わす多階調の画像情報を入力する入力端子を示してい
る。これは、自然画像のみならず、PDL(ページ記述
言語)により記述された文字、線画像の情報が展開され
てラスタライズされた画像情報も入力することが可能で
ある。
【0019】入力した多階調の画像情報は、疑似階調部
102において、疑似階調処理が施される。ここで、疑
似階調部102の一例を説明する。図6は疑似階調処理
の構成図である。図中、600は入力端子を示し、多値
の画像情報が入力される。601は0次ホールド部を示
し、入力された情報を複数回数繰り返して出力する。6
02はカウンタを示し、出力繰り返し回数をカウントす
る。尚、副走査方向にも同様に0次ホールド手段を用い
る。
【0020】603は比較器を示し、ディザ信号発生部
604から出力されるディザ信号と入力多値情報を比較
する手段である。比較結果により、ディザ信号より大で
あるなら、“1”(ON)を、また、否であるなら
“0”(OFF)を出力端子605に出力する。すなわ
ち、図6の構成は、入力1画素に対して、複数画素、例
えば(A×B)画素(A、Bは自然数、但しA=B=1
を除く)分を出力する擬似階調処理の例である。言い換
えると、(A×B)倍の0次補間+ディザによる2値化
を示している。ディザマトリクスのサイズは(A×B)
画素単位でも、また、それ以上でもそれ以下でも可能で
ある。また、ディザ信号値も、完全な規則的配置による
ものでも、また多少乱数を加えたものでも可能である。
【0021】このA、Bの値は、拡大率により決定し、
例えば入力解像度が300dpi、プリンタの出力解像
度が1200dpiである場合には、A=B=4にな
る。すなわち、疑似階調部102からは、1画素多値
(例えば8ビット)に対して、16画素の2値(1ビッ
ト)が出力される。
【0022】ドット数決定部103では、疑似階調部1
02からの出力の16画素中のONドットの数がカウン
トされる。この様にして、プリンタで最終出力するドッ
ト数の情報をプリンタドライバ側で符号化する。すなわ
ち、プリンタドライバ100において、注目画素1画素
に対するドット数を決定する。尚、ドット数決定の他の
例としては、入力信号にディザ信号を重畳し、その後に
スカラー量子化することにより、注目画素に対するドッ
ト数を算出する方法も考えられる。
【0023】104はブロック化部を示し、入力解像度
の複数画素単位にドット数決定部103からのカウント
値をブロック化するものである。このブロック化は疑似
階調部102、ドット数決定部103の前段に構成して
も構わない。このブロック化の単位は、構築するプリン
タシステムに応じて実験的に決定して良い。いま、単位
をC画素単位(C≧2)と仮定する。
【0024】105はブロック符号化部を示し、ブロッ
ク化部104で作成したブロック単位のカウント値をブ
ロック毎に固定長符号化する手段である。この符号化の
例については、本出願人が特願平7−178707号と
して出願した明細書に記載した加算符号とベクトルによ
る符号を合成した符号化方法等が考えられる。既にドッ
ト数情報に変換されている為、加算しただけの符号が、
そのままブロック内のドット数情報に復号できる特長が
ある。当然、符号化はこれに限るものではない。
【0025】以上の様にしてブロック符号化された固定
長の符号は、ホストコンピュータからプリンタ本体へと
送信される。
【0026】プリンタ本体側では、送信されてきた符号
をメモリ111に格納し、メモリ111から読出した符
号は復号化部112にてドット数情報に復号される。例
えば符号化部105が、ブロック内C画素の各ドット数
に基づくC次元ベクトル符号化であった場合には、復号
のLUT(ルックアップテーブル)を用いてC画素のO
Nドット数を復号する。当然、固定長符号の為、量子化
歪みは生じるが、実験的に歪みが視覚的に目立たぬベク
トルを選択する。
【0027】復号されたドット数情報は、配置部113
にて(A×B)画素内、または、(A×B×C)画素内
に配置される。すなわち、C画素の各画素のONドット
数を算出した場合には、(A×B)画素内のONドット
配置をC回分行い、また、前述した加算符号の様にブロ
ック化したブロック内のONドット数を符号にした場合
には、(A×B×C)画素内でのONドット配置を施す
ことになる。この配置部113は、LUTを用いた構成
でも、また、前述したドット数決定の例のように、0次
補間+ディザの構成を用いても良い。
【0028】図7を基に図1の構成における処理例を説
明する。図中、701は多階調の画像情報の一部分、即
ち、入力された多値画像(例えば8bit/pixe
l)をブロック化した後の1ブロックの情報を示してい
る。前述したように、ブロック化はドット数決定部10
3の前段でも後段でも良い。本例では、2かけ2による
ブロック化を示す。すなわちC=4となる。
【0029】702は、疑似階調処理部102による擬
似階調処理及びドット数決定部103によるドット数決
定がなされた後のブロック内のドット数情報を示す。い
ま、拡大率をA=B=4とすると、各画素内のONドッ
トの数を示すドット数情報は、0〜16までの値をとる
ことになる。いま、画像情報701のブロック内の各画
素値に対するドット数情報が200→13、210→1
4、206→13、35→2に変換されたものとする。
【0030】この変換は前述したように、4×4倍に0
次補間した後に、ディザ処理や誤差拡散処理を行い、そ
の処理結果のONドットの数をカウントしても良いし、
また、各画素値にディザ信号を付加してスカラー量子化
しても良い。
【0031】このドット数情報702をブロック符号化
部105で符号化するが、本例では、(13、14、1
3、2)という4次元のドット数情報の組み合わせによ
るベクトル量子化を施す。当然、他の符号化でも構わな
い。
【0032】そして、符号化結果は送信、復号化を経て
(14、14、14、2)というベクトル703に復号
化部112で量子化されたとする。この符号化、復号化
はLUTを利用する方法が容易である。
【0033】配置部113におけるドット数の配置もL
UTを利用する構成が考えられる。すなわち、0〜16
までのドット数情報に対応した配置をLUTに格納して
おき、入力ドット数に対応したパターンを出力する、い
わゆる濃度パターン法を実行することになる。当然、復
号化のLUT、配置のLUTの両者をひとつのLUTに
まとめて、送信されてきた符号に対するドットパターン
を出力することも可能である。704はベクトル703
に対応して配置部113から出力されたドットパターン
を示す。
【0034】以上説明した構成によれば、高解像プリン
タに出力する2値、及びm階調の情報の作成において、
出力ドット数決定をプリンタドライバで行い、ONドッ
トの配置をプリンタ側で行う為、効率の良いプリンタシ
ステムが構築できる。また、ドット数情報をブロック単
位に圧縮符号化することにより、転送情報量を固定長に
て軽減して送信することが可能であり、圧縮による画質
劣化の少ない出力が可能になる。また、構成が簡単な
為、処理の高速化、受信側の低コスト性が期待できる画
像処理装置が実現できる。
【0035】(第2の実施例)図8は本発明に係る第2
の実施例を示す要部ブロック図である。図8は図1の構
成を応用したものであり、図1と同一部には同一番号を
付して説明する。本実施例は、1色あたり多値(数階
調)記録可能なプリンタを対象にしている。例えば、濃
度を変化させたインクを複数種有しているインクジェッ
トプリンタが代表的なプリンタデバイスである。
【0036】図中、801は多値疑似階調部を示し、入
力端子101から入力した多値情報(例えば8bit/
pixel)を入力bit数よりも少ない階調数に疑似
階調処理する。これは、拡大率分の補間後に公知の多値
ディザ法、多値誤差拡散法等が利用できる。これらの多
値疑似階調処理は量子化レベルを3階調以上有している
だけであり、処理の原理としては、2値のディザ法、誤
差拡散法となんら変わりはない。すなわち、プリンタエ
ンジンで表現可能な各量子化レベルに分解して疑似階調
処理するわけである。例えば、量子化した階調数をnと
すると、(n−1)層の2値パターンが作成できる。
【0037】103はドット数決定部であり、各量子化
レベルにおいてONになるドット数を決定する。本実施
例では、説明を容易にする為に3値記録、即ち、階調数
nが3で、例えば、濃インク、淡インクを用いたインク
ジェットプリンタの例を想定する。3値記録の場合、多
値疑似階調部801からは2bit出力がなされ、従っ
て、ドット数決定部は2種保持し、濃インクのONドッ
ト数、及び、淡インクのONドット数をそれぞれ決定す
る。
【0038】104はブロック化部を示し、濃インク及
び淡インクのそれぞれのONドット数情報をブロック化
する。前述の実施例同様、ブロック化はドット数決定部
103の前段でも後段でも良い。
【0039】802はブロック符号化部を示し、ブロッ
ク化部104により各層のブロック化された情報を基
に、固定長の符号化を行う。本実施例では、各層独立の
符号化ではなく、合成したベクトルとして符号化する。
当然、各層は同一色であって階調レベルが異なっている
だけであるので、各層の相関性は高い。そのため、各層
独立ではなく、合成したベクトルにて符号化を行った方
が効率が高い。
【0040】当然、各層独立で符号化を実行しても構わ
ない。プリンタドライバ100にて作成された符号はプ
リンタ110に送信され、メモリ111に格納される。
その後、メモリ111からの符号は復号化部112にて
復号化され各層のドット数情報が復号される。
【0041】113は配置部を示し、復号化部112か
らの各層のONドット数に応じて各層にドットを配置し
ていく。配置手順は前述の実施例同様、LUTを用いる
方法である。配置された各層のビットマップ情報はプリ
ンタエンジン803に送信され出力される。
【0042】以上、本発明の実施例を説明したが、重要
な点は、ドット数情報の符号化という点である。入力解
像度と出力解像度が異なるシステムにおいて、最も効率
の良いシステム構成は、プリンタエンジンの出力可能な
階調数である2値化(またはm階調化)の処理途中に符
号化を行なうべきである。また、2値化の処理自体を前
段と後段に分けて、前段では、“何ドット発生するかの
ドット数情報の作成”、後段では、“そのドット数を配
置させる”処理をする。前段はホストコンピュータ内の
プリンタドライバにより処理し、後段はプリンタ本体内
で処理する。
【0043】しかし、プリンタ本体のバッファメモリを
減少させるには、作成したドット数情報自体も圧縮しな
くてはならない構成が多い。その際の符号化の対象はド
ット数情報であり、圧縮符号化処理は前述した2値化の
前段と後段の途中に入る構成になる。ドット数情報自体
は入力多値情報よりも冗長性の減少した情報である為、
ドット数情報を単独にてスカラー量子化することは階調
数の減少、表現色数の減少という画質劣化を引き起こ
す。そこでドット数情報のブロック化が必要になる。ド
ット数情報をブロック化してブロック符号化やベクトル
量子化を施すことにより、ドット数情報という異質な信
号を取り扱う際の符号化による歪みを、視覚的に目立た
なくする画像設計が可能になる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1画素当たりn階調の画像情報を入力し、多値疑似階調
処理を用いて、1画素当たりm階調の(A×B)倍に画
素数を増加した画像情報に変換する画像処理(n、m
は、n>m≧3を満足する自然数、また、A、Bはとも
に自然数、但しA=B=1を除く)をするにあたり、n
階調の注目画素を(A×B)画素分に補間し、補間され
た(A×B)画素分に各画素m階調の多値疑似階調処理
を施し、該多値疑似階調処理により得られた(m−1)
層の各量子化レベルに対応する2値パターン毎に、それ
ぞれ注目画素1画素当たりのONになるドット数を決定
し、各量子化レベルにおいて決定したドット数を、それ
ぞれ入力解像度のC画素単位(C≧2)でブロック化し
て符号化し、これを復号してドット配置する様にしたの
で、1色あたり多値(数階調)記録可能なプリンタ等の
装置において、多値擬似階調処理後の画像を効率よく圧
縮できる。特に、請求項1及び2によれば、上記ブロッ
ク内の各量子化レベルに相当するドット数情報を合成
し、合成した情報を符号化する様にしたので、各量子化
レベルの相関性を利用でき、各層独立に符号化した場合
と比べて、更に高効率の圧縮を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部ブロック図。
【図2】従来例を示す要部ブロック図。
【図3】従来例を示す要部ブロック図。
【図4】従来例を示す要部ブロック図。
【図5】従来例を示す要部ブロック図。
【図6】第1の実施例における疑似階調処理部のブロッ
ク図。
【図7】第1の実施例の処理例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施例を示す要部ブロック図。
【符号の説明】
102 疑似階調部 103 ドット数決定部 104 ブロック化部 105 ブロック符号化部 112 復号化部 113 配置部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1画素当たりn階調の画像情報を入力
    し、多値疑似階調処理を用いて、1画素当たりm階調の
    (A×B)倍に画素数を増加した画像情報に変換する画
    像処理装置であって(n、mは、n>m≧3を満足する
    自然数、また、A、Bはともに自然数、但しA=B=1
    を除く)、 n階調の注目画素を(A×B)画素分に補間し、補間さ
    れた(A×B)画素分に各画素m階調の多値疑似階調処
    理を施す多値擬似階調処理手段と、 該多値疑似階調処理により得られた(m−1)層の各量
    子化レベルに対応する2値パターン毎に、それぞれ注目
    画素1画素当たりのONになるドット数を決定する決定
    手段と、 各量子化レベルにおいて決定したドット数を、それぞれ
    入力解像度のC画素単位(C≧2)でブロック化するブ
    ロック化手段と、 ブロック内の各量子化レベルに相当するドット数情報を
    合成し、合成した情報を符号化する符号化手段と、 該符号化で得られた符号を復号し、前記ブロック内の各
    量子化レベルに相当するドット数情報を得る復号化手段
    と、 前記復号で得られたドット数情報を基に、(A×B×
    C)画素内で、(m−1)層の各量子化レベルでONド
    ットを配置させる配置手段とを有することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 1画素当たりn階調の画像情報を入力
    し、多値疑似階調処理を用いて、1画素当たりm階調の
    (A×B)倍に画素数を増加した画像情報に変換する画
    像処理方法であって(n、mは、n>m≧3を満足する
    自然数、また、A、Bはともに自然数、但しA=B=1
    を除く)、 n階調の注目画素を(A×B)画素分に補間し、補間さ
    れた(A×B)画素分に各画素m階調の多値疑似階調処
    理を施す多値擬似階調処理工程と、 該多値疑似階調処理により得られた(m−1)層の各量
    子化レベルに対応する2値パターン毎に、それぞれ注目
    画素1画素当たりのONになるドット数を決定する決定
    工程と、 各量子化レベルにおいて決定したドット数を、それぞれ
    入力解像度のC画素単位(C≧2)でブロック化するブ
    ロック化工程と、 ブロック内の各量子化レベルに相当するドット数情報を
    合成し、合成した情報を符号化する符号化工程と、 該符号化で得られた符号を復号し、前記ブロック内の各
    量子化レベルに相当するドット数情報を得る復号化工程
    と、 前記復号で得られたドット数情報を基に、(A×B×
    C)画素内で、(m−1)層の各量子化レベルでONド
    ットを配置させる配置工程とを有することを特徴とする
    画像処理方法。
  3. 【請求項3】 1画素当たりn階調の画像情報を入力
    し、多値疑似階調処理を用いて、1画素当たりm階調の
    (A×B)倍に画素数を増加した画像情報に変換する画
    像処理装置であって(n、mは、n>m≧3を満足する
    自然数、また、A、Bはともに自然数、但しA=B=1
    を除く)、 n階調の注目画素を(A×B)画素分に補間し、補間さ
    れた(A×B)画素分に各画素m階調の多値疑似階調処
    理を施す多値擬似階調処理手段と、 該多値疑似階調処理により得られた(m−1)層の各量
    子化レベルに対応する2値パターン毎に、それぞれ注目
    画素1画素当たりのONになるドット数を決定する決定
    手段と、 各量子化レベルにおいて決定したドット数を、それぞれ
    入力解像度のC画素単位(C≧2)でブロック化するブ
    ロック化手段と、 ブロック内の各量子化レベルに相当するドット数情報を
    各々独立に符号化する符号化手段と、 該符号化で得られた符号を復号し、前記ブロック内の各
    量子化レベルに相当するドット数情報を得る復号化手段
    と、 前記復号で得られたドット数情報を基に、(A×B×
    C)画素内で、(m−1)層の各量子化レベルでONド
    ットを配置させる配置手段とを有することを特徴とする
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 1画素当たりn階調の画像情報を入力
    し、多値疑似階調処理を用いて、1画素当たりm階調の
    (A×B)倍に画素数を増加した画像情報に変換する画
    像処理方法であって(n、mは、n>m≧3を満足する
    自然数、また、A、Bはともに自然数、但しA=B=1
    を除く)、 n階調の注目画素を(A×B)画素分に補間し、補間さ
    れた(A×B)画素分に各画素m階調の多値疑似階調処
    理を施す多値擬似階調処理工程と、 該多値疑似階調処理により得られた(m−1)層の各量
    子化レベルに対応する2値パターン毎に、それぞれ注目
    画素1画素当たりのONになるドット数を決定する決定
    工程と、 各量子化レベルにおいて決定したドット数を、それぞれ
    入力解像度のC画素単位(C≧2)でブロック化するブ
    ロック化工程と、 ブロック内の各量子化レベルに相当するドット数情報を
    各々独立に符号化する符号化工程と、 該符号化で得られた符号を復号し、前記ブロック内の各
    量子化レベルに相当するドット数情報を得る復号化工程
    と、 前記復号で得られたドット数情報を基に、(A×B×
    C)画素内で、(m−1)層の各量子化レベルでONド
    ットを配置させる配置工程とを有することを特徴とする
    画像処理方法。
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