JP4133678B2 - 画像符号化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データの圧縮のための符号化を行なう画像符号化装置に関する。
複写機等においてスキャナ装置で読み取られた画像データは通常ディザ処理等の画像処理が施された上で装置内のメモリに格納される。また、上記の画像を複数部数印刷する場合には電子ソートを行なうために、メモリに格納された画像処理後の画像データを圧縮してHDD(Hard Disk Drive:ハードディスク駆動装置)等の大容量の記憶装置に格納する。このように複写機等では、画像処理が施された画像データを圧縮することが多々ある。
圧縮のアルゴリズムには様々な方法が知られており、画像データが2値の場合には例えばJBIG(Joint Bi-level Image Expert Group)又はMMR(Modified Modified READ)といった可逆の圧縮アルゴリズムが知られている。また、2値より多い値(以下、多値という。)を持つ画像データの場合には例えば非可逆の圧縮アルゴリズムであるJPEG(Joint Photographic Experts Group) baselineが一般的に知られている。非可逆の圧縮アルゴリズムを使用して、画像データを圧縮し伸張した場合には画像データは元通りに戻らないので、圧縮伸張による画像の歪みが問題となる。多値の場合の可逆手法としては、周辺画素(符号化対象画素に隣接した画素)の画素値から注目画素(符号化対象画素)の画素値の予測を行い、その予測値と実際値との差分を符号化する手法であるJPEG−LS(lossless)やJPEG DPCM(differential PCM)等が知られている。
上記の多値用可逆圧縮手法においては、自然画のように隣接画素の画素値の相関が高い場合においては高い圧縮率が得られるが、隣接画素の画素値の相関が低い場合には高い圧縮率が得られない。従ってディザ処理等の画像処理を施した画像データの場合には隣接画素の相関が低くなることが多く、そのため圧縮率が悪くなることが多かった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、画像処理を施した画像データに対しても画質の劣化を招くことなくより高い圧縮率を得ることができ得る画像符号化装置を提供することが目的である。
請求項1に係る画像符号化装置は、擬似諧調表示するための画像処理を行う画像処理部により所定のマトリックス単位で処理された処理済画像データと、前記画像処理部による画像処理が施されていない未処理画像データとを含む画像データを符号化する画像符号化装置であって、前記マトリックス単位の処理が実行された場合に、前記処理の実行の事実を前記画像処理部から直接受け取ることにより、前記処理の実行の有無を記憶する画像処理記憶手段と、前記マトリックス単位の処理が実行された場合に、前記処理の実行に用いられた前記マトリックスの行サイズ及び列サイズを前記画像処理部から直接受け取って記憶するサイズ記憶手段と、符号化対象画素の処理に使用される前記マトリックスの要素を使用して処理された画素の画素値の少なくとも1つを前記行サイズ及び列サイズを使用して取得する周辺画素取得手段と、所定の計算式により前記周辺画素データを使用して符号化対象画素の予測値を算出し、その予測値と符号化対象画素の画素値との差分を所定の符号化法により符号化する予測符号化手段と、前記画像処理記憶部の記憶結果に基づいて前記所定のマトリックス単位の処理が行われたか否かを判定し、前記所定のマトリックス単位の処理が行われたと判定した画像データに対しては前記周辺画素取得手段を起動し、前記所定のマトリックス単位の処理が行われなかったと判定した画像データに対しては前記周辺画素取得手段を起動しない制御を行なう選択手段とを備え、前記予測符号化手段は、前記周辺画素取得手段が起動しない場合には、前記符号化対象画素の前記周辺画素データとして前記符号化対象画素の隣接画素の画素値を利用することを特徴とする。
請求項2に係る画像符号化装置は、請求項1に記載の画像符号化装置であって、前記周辺画素取得手段は、符号化対象画素から行方向に列サイズ分前方に位置する画素の画素値と、符号化対象画素から列方向に行サイズ分前方に位置する画素の画素値と、符号化対象画素から行方向に列サイズ分かつ列方向に行サイズ分前方に位置する画素の画素値の少なくとも1つを取得することを特徴とする。
請求項に係る画像符号化装置は、請求項1または2に記載の画像符号化装置であって、前記所定のマトリックスはディザマトリックスであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、サイズ記憶手段によりマトリックスのサイズが記憶され、周辺画素取得手段によりそのマトリックスサイズが使用されることにより、マトリックスの同じ要素で処理された画素の画素値が周辺画素の画素値として取得され、予測符号化手段によりその周辺画素の画素値が使用されて符号化対象画素の予測及び符号化が行なわれるので、圧縮前に画像データに画像処理を行なったことによって隣接画素の画素値の相関が低くなった場合にも、マトリックスの同じ要素で処理された相関が高い可能性の高い画素を周辺画素として使用して予測及び符号化を行なうことで、より高い圧縮率を実現し得る画像符号化装置を提供することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、画像処理記憶手段により画像データにマトリックス単位の画像処理が行なわれた場合にはそのことが記憶され、選択手段が画像処理記憶手段に記憶された情報により画像データがマトリックス単位に画像処理されたものであるか否かを判定し、マトリックス単位に画像処理されたものである場合には、周辺画素取得手段が起動され、マトリックス単位に画像処理されたものでない場合には前記の周辺画素取得手段は起動されず隣接画素を周辺画素として使用するので、画像データに応じて周辺画素として取得する画素を変化させ符号化対象画素と相関が高いと考えられる画素を周辺画素として使用し、より高い圧縮率を実現し得る画像符号化装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、周辺画素取得手段によってマトリックスの同じ要素で処理された符号化対象画素に近い画素の画素値を周辺画素の画素値として使用するので、圧縮前に画像データに画像処理を行なったことによって隣接画素の画素値の相関が低くなった場合にも、符号化対象画素と相関が高い可能性の高い、マトリックスの同じ要素で処理された画素の中で符号化対象画素に近いものを周辺画素として使用し、より高い圧縮率を実現し得る画像符号化装置を提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、ディザマトリックスを使用したディザ処理により画像処理が行なわれ隣接した画素の画素値の相関が低くなった可能性の高い画像データに対して請求項1または2に記載の画像符号化装置が適用されるので、ディザ処理を行なった画像データに対しより高い圧縮率を実現し得る画像符号化装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態による画像符号化装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る画像符号化装置を適用した画像形成装置、例えば複写機、ファクシミリ装置等、の構成の概要を示すブロック図である。本画像形成装置は、画像読取部1、入力画像補正部2、画像処理部3、圧縮伸張部4、HDD5、メモリ6、メモリ制御部7、出力処理部8から構成され、圧縮伸張部は更に画像符号化装置としての画像符号化部41を備える。
画像読取部1は、原稿等から画像を画像データとして読み取りデジタル信号として出力する機能部である。入力画像補正部2は、デジタル信号に変換された後の画像データのノイズ等の除去/補正等を行ない、画像品質を向上させる機能部である。画像処理部3は、ディザ処理等の擬似諧調表示に関する画像処理を行なう機能部である。圧縮伸張部4は画像データの圧縮及び圧縮された画像データの伸張を行なう機能部である。圧縮伸張部4は画像データの符号化を行なう画像符号化部41を備える。HDD5は大容量の記憶装置である。メモリ6は画像データを一時的に格納する記憶装置である。メモリ制御部7は、画像処理部3、圧縮伸張部4、HDD5、メモリ6、及び次に述べる出力処理部8の制御切替及びこれらの内でのデータの転送制御を行なう。出力処理部8は、画像データに対して当該画像形成装置としての処理を行い外部に出力する機能部である。例えば、複写機であれば画像データのプリントアウト、ファクシミリ装置であれば電話回線を使用しての画像データの送信を行なうものである。
ここで、画像形成装置において電子ソート等の機能を使用する場合等のように、画像データを圧縮してHDDに格納する場合の前記各機能部間の処理の流れを簡単に示す。まず、画像読取部1によって原稿等から画像が読み取られ画像データとして取得され,入力画像補正部2により当該画像データに対する補正等が行われる。次に画像処理部3により擬似諧調表示に関する画像処理が行われ、一旦メモリ6に格納される。当該画像データはメモリ6から読み出され圧縮伸張部4により圧縮が行われ、HDD5に格納される。当該画像データを使用する場合には画像データはHDD5から読み出され圧縮伸張部4により伸張され元に戻され、再びメモリ6に格納される。メモリ6に格納された画像データは出力処理部8によって画像形成装置としての処理が行われる。
図2は、圧縮伸張部4及びそれに備えられる画像符号化部41の機能構成を示したブロック図である。圧縮伸張部4は圧縮処理の一部として画像の符号化を含みこのため画像符号化部41を備える。画像符号化部41は、サイズ記憶部411、周辺画素取得部412、予測符号化部413、画像処理記憶部414、及び制御部415を備える。
サイズ記憶部411は、図示しないCPUにより設定される例えばディザ処理等のマトリックス単位に行なわれる画像処理が行なわれた場合のマトリックスのサイズ(行数及び列数)を記憶する。
周辺画素取得部412は、符号化対象画素を予測するための周辺画素の画素値を取得する。図3は符号化対象画素と周辺画素との位置関係の例を示す図で、符号化対象画素をxで示し、画像処理モード時における周辺画素をa,b,c、通常モード時における周辺画素(又は従来技術における周辺画素)を[a],[b],[c]で示してある。この例におけるマトリックスサイズは行数、列数共に4であり、画像処理は各画素に対し左上から右方向に1列が処理され順次下の列が同様に左から右に処理され最後に右下の画素が処理される。ここで左右上下は図3における方向である。
周辺画素取得部412は制御部415から画像処理モードを指示された場合には、周辺画素としてa,b,cの位置の画素を取得する。aは符号化対象画素xから列方向に4画素(マトリックスの列サイズ)分画像処理方向前方に位置し、cは符号化対象画素xから行方向に4画素(マトリックスの行サイズ)分画像処理方向前方に位置し、bは符号化対象画素xから列方向に4画素、行方向に4画素分画像処理方向前方に位置する。
周辺画素取得部412は制御部415から通常モードを指示された場合には、周辺画素として[a],[b],[c]の位置の画素を取得する。[a]は符号化対象画素xから列方向に1画素分画像処理方向前方に位置し、[c]は符号化対象画素xから行方向に1画素分画像処理方向前方に位置し、[b]は符号化対象画素xから列方向に1画素、行方向に1画素分画像処理方向前方に位置する。つまり処理方向前方の隣接画素である。
予測符号化部413は、所定の計算式、例えばJPEG-LS方式のような所定の規格の圧縮方式により定められた計算式により前記周辺画素の画素値を使用して符号化対象画素の予測値を算出し、その予測値と符号化対象画素の画素値との差分を所定の符号化、例えばハフマン符号、算術符号等の符号化、を使用して符号化を行なう。
図4は画素予測のための計算式の例を示した図で、式(1)は周辺画素aの画素値を符号化対象画素xの予測画素値とするということである。同様に式(2)は周辺画素bの画素値、式(3)は周辺画素cの画素値、式(4)は周辺画素aの画素値と周辺画素bの画素値を加えたものから周辺画素cの画素値を引いたもの、式(5)は周辺画素bの画素値から周辺画素cの画素値を引いたものを2で割って周辺画素aの画素値を加えたもの、式(6)は周辺画素aの画素値から周辺画素cの画素値を引いたものを2で割って周辺画素bの画素値を加えたもの、式(7)は周辺画素aの画素値と周辺画素bの画素値を加えたものを2で割ったものを符号化対象画素xの予測画素値とするということである。
予測符号化部413は例えばユーザが予め指定した計算式を使用して符号化対象画素xの予測画素値を算出する。予測符号化部413は符号化対象画素xの画素値からその予測画素値を引いたものを予測誤差として、予め決定された符号化法によりその予測誤差を符号化し、符号化した画像データをHDD5に格納する。
画像処理記憶部414は、画像処理部3から画像処理を行なったか否かの情報を受け、画像処理を行なったか否かを記憶する。制御部415は、画像処理記憶部414に問い合わせることにより画像処理が行なわれたか否かをチェックして、画像処理が行われた場合には周辺画素取得部412に対し画像処理モード(符号化する画像に対して画像処理が行われている場合に所定の周辺画素を符号化対象画素の予想化に使用するモード)で処理を行なうように指示し、画像処理が行われていない場合には周辺画素取得部412に対し通常モード(符号化する画像に対して画像処理が行われていない場合に符号化対象画素の隣接画素を周辺画素として符号化対象画素の予想化に使用するモード)で処理を行なうように指示を出す。
次に図5のフローチャートを使用して画像符号化部の処理の流れを説明する。画像処理を行なう必要のある場合には画像処理部3は既に画像処理を行ない、画像処理部3は画像処理記憶部414に画像処理を行なった旨を送信し画像処理記憶部414はその旨を記憶しているものとすると共に、画像処理部3は処理単位のマトリックスサイズとしてマトリックスの行数と列数をサイズ記憶部411に送信しサイズ記憶部411はそれを記憶しているものとする。
S1では、制御部415は画像処理記憶部414に対し画像処理が行なわれたか否かを問い合わせる。これに対して画像処理記憶部414は制御部415に対し画像処理が行なわれたか否かを返信する。S3では、画像処理記憶部414から画像処理が行われた旨が返された場合には(S3でYES)、S5へ進む。S5では、制御部415は周辺画素取得部412に画像処理モードで処理を行なうことを指示し、周辺画素取得部412はサイズ記憶部411からマトリックスサイズ(行数及び列数)を取得する。S7では、周辺画素取得部412は、行数を列方向周辺画素位置情報、列数を行方向周辺画素位置情報として記憶する。S3の分岐において画像処理が行われなかった旨が返された場合には(S3でNO)、S9へ進む。S9では、制御部415は周辺画素取得部412に通常モードで処理を行なうことを指示し、周辺画素取得部412は「1」を行方向周辺画素位置情報及び列方向周辺画素位置情報として記憶する。
S11では、制御部415は列番号カウンタjに1を代入する。S13では、制御部415は行番号カウンタiに1を代入する。S15では、周辺画素取得部412は行方向周辺画素位置情報及び列方向周辺画素位置情報を使用して周辺画素の画素値を取得する。例えば画像処理モードでマトリックスサイズとして行数及び列数が4である場合に符号化対象画素位置を画素位置(i,j)として画素位置(i−4,j)、(i,j−4)、及び(i−4,j−4)の画素値を周辺画素の画素値として取得する。図3に示す例において符号化対象画素xが画素位置(i,j)であるときに周辺画素aは画素位置(i−4,j)、周辺画素cは画素位置(i,j−4)、周辺画素bは画素位置(i−4,j−4)となる。
例えば通常モードである場合に符号化対象画素位置を画素位置(i,j)として画素位置(i−1,j)、(i,j−1)、及び(i−1,j−1)の画素値を周辺画素の画素値として取得する。図3に示す例において符号化対象画素xが画素位置(i,j)であるときに周辺画素[a]は画素位置(i−1,j)、周辺画素[c]は画素位置(i,j−1)、周辺画素[b]は画素位置(i−1,j−1)となる。
S17では、予測符号化部413は予測誤差を算出する。例えば予測値計算式の使用計算式に図4の式(5)の「p=a+(b−c)/2」が設定されている場合、画像処理モードの場合、予測誤差は「x−{a+(b−c)/2}」、通常モードの場合、予測誤差は「x−{[a]+([b]−[c])/2}」となる。
S19では、予測符号化部413は例えばハフマン符号を使用した符号化法により予測誤差を符号化し、一時的に記憶する。ここで、ハフマン符号とは発生確率の高い信号には短い符号語を、低い信号には長い符号語を割り当てることにより、平均として符号語調を短くするものである。符号語は例えば1,0の2進数列である。S21では、予測符号化部413は当該画素位置の符号を画像符号化部に一時的に記憶させる。
S23では、制御部415は行番号カウンタiの値に1を加える。S25では、制御部415は行番号カウンタiの値がマトリックスサイズの行数より大きいか否かを判定し大きくなければ(S25でNO)、S13に戻り同じ列の次の行の画素を符号化対象画素として処理を行なう。S25の分岐において、行番号カウンタiの値がマトリックスサイズの行数より大きければ(S25でYES)、S27へ進む。S27では、制御部415は列番号カウンタjの値に1を加える。S29では、制御部415は列番号カウンタjの値がマトリックスサイズの列数より大きいか否かを判定し大きくなければ(S29でNO)、S11に戻り次の列の1行目の画素を符号化対象画素として処理を行なう。
S29の分岐において、列番号カウンタjの値がマトリックスサイズの列数より大きければ(S29でYES)、全画素の符号化が終了したということなので符号化を終了する。画像符号化部による符号化が終了すると、圧縮伸張部4は画像符号化部に一時的に格納された符号化された画像データをメモリ制御部7の制御を介してHDD5へ格納する。
図6は具体的な画像データの処理結果を示すための図で、図6(a)は画像処理(ディザ処理)前の画像データで8bit諧調(256階調)で表されたデータ、図6(b)は画像処理(ディザ処理)後の画像データで4bit諧調(16階調)で表されたデータである。処理単位のマトリックスのサイズは行数、列数共に10である。従って例えば、網掛けで示される画素(1,2)、画素(11,2)、画素(1,12)、及び画素(11,12)は同じ閾値によって処理される。上記の画素位置において画像処理前の値が少なくとも75〜90の範囲の場合は画像処理後の値が15になるようにマトリックスの要素(1,2)の閾値が設定されている。同様に例えばマトリックスの要素(1,1)の閾値は少なくとも画像処理前のデータが86〜91の範囲では画像処理後に6になるように設定され、画像処理前のデータが74〜80の範囲では画像処理後に5になるように設定されている。
このように画像を処理するための閾値はマトリックス状に設定されこの閾値マトリックスの各要素の閾値には異なる値(ただし必ずしも異なる必要はない)が設定されているので、例えば画像処理前の画素(1,1)と(1,2)のように86と87という非常に近い値を持つ(相関の高い)画素や画素(2,1)と(2,2)のように89という同じ値を持つ(相関の高い)画素においても、両画素位置における閾値が異なるので画像処理後には6と15という非常に異なる(相関の低い)画素値となる。このようにディザ処理等の画像処理を行うと画像処理前に通常相関の高い隣接画素の画素値が画像処理後には相関の低い値となってしまうことが多いため、符号化対象画素を予測するための周辺画素として符号化対象画素の隣接画素を使用することは上記のような画像処理が行われた画像データに対しては適当でないことが見て取れる。
一方、例えば網掛けで示される画素(1,2)、画素(11,2)、画素(1,12)、及び画素(11,12)のようにマトリックスの同じ要素で画像処理された画素は画像処理前に87,90,75,79という相関の高い値であり、画像処理後にも全て15という非常に相関の高い値になっている。
実際、隣接画素を使用した予測誤差は画素(11,12)の場合、例えば図4の式(5)を使用すると15−{5+(5−5)/2}で10と非常に大きいが、本発明に係る周辺画素である画素(1,12)、(1,2)、(11,2)を使用すると15−{15+(15−15)/2}で0となり非常によい予測となる。
このように本実施形態によれば、ディザマトリックスを使用したディザ処理により画像処理が行なわれ隣接した画素の画素値の相関が低くなった可能性の高い画像データに対して、符号化対象画素と相関が高い可能性の高いマトリックスの同じ要素で処理された画素の中で符号化対象画素に最も位置の近い3つの画素を周辺画素として使用して予測及び符号化を行なったので、ディザ処理を行なった画像データに対しより高い予測を行なうことができ圧縮率を実現し得る。また、画像処理を行なわなかった画像データに対しては従来どおり隣接画素を周辺画素として使用するようにしたので、画像処理が行われたものと行なわれなかったもの両方の画像データに対して、より高い圧縮率を実現し得る。
本発明の適用対象は複写機やファクシミリ装置に限らず、画像データに対してディザ処理等マトリックス単位で画像処理を行う機構及び画像データを圧縮伸張する機構を備えた全ての画像形成装置に対して適用することが可能である。
本実施形態においては、予測に使用する予測計算式をユーザにより画像符号化部に記憶された計算式の中から予め選択させ、全ての画素に対して同じ式を使用したが、符号化対象画素の状況(例えば符号化対象画素の位置が縦エッジ近辺であるか、横エッジ近辺であるか)を考慮して画像符号化部が自動的に選択するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態による画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 図1に示す画像符号化部の機能的構成を主に示すブロック図である。 符号化対象画素と周辺画素の位置関係を示す図である。 予測計算式の例の一覧を示す図である。 本発明に係る画像符号化部の基本的な制御の流れを示すフローチャート図である。 画像処理の処理結果の例を示す図で(a)は画像処理前の画像データ、(b)は画像処理後の画像データを示す図である。
符号の説明
3 画像処理部
4 圧縮伸張部
41 画像符号化部(画像符号化装置)
411 サイズ記憶部(サイズ記憶手段)
412 周辺画素取得部(周辺画素取得手段)
413 予測符号化部(予測符号手段)
414 画像処理記憶部(画像処理記憶手段)
415 制御部(選択手段)

Claims (3)

  1. 擬似諧調表示するための画像処理を行う画像処理部により所定のマトリックス単位で処理された処理済画像データと、前記画像処理部による前記マトリックス単位の処理が施されていない未処理画像データとを含む画像データを符号化する画像符号化装置であって、
    前記マトリックス単位の処理が実行された場合に、前記処理の実行の事実を前記画像処理部から直接受け取ることにより、前記処理の実行の有無を記憶する画像処理記憶手段と、
    前記マトリックス単位の処理が実行された場合に、前記処理の実行に用いられた前記マトリックスの行サイズ及び列サイズを前記画像処理部から直接受け取って記憶するサイズ記憶手段と、
    符号化対象画素の処理に使用される前記マトリックスの要素を使用して処理された画素の画素値の少なくとも1つを前記行サイズ及び列サイズを使用して取得する周辺画素取得手段と、
    所定の計算式により前記周辺画素データを使用して符号化対象画素の予測値を算出し、その予測値と符号化対象画素の画素値との差分を所定の符号化法により符号化する予測符号化手段と
    前記画像処理記憶部の記憶結果に基づいて前記所定のマトリックス単位の処理が行われたか否かを判定し、前記所定のマトリックス単位の処理が行われたと判定した画像データに対しては前記周辺画素取得手段を起動し、前記所定のマトリックス単位の処理が行われなかったと判定した画像データに対しては前記周辺画素取得手段を起動しない制御を行なう選択手段と
    を備え
    前記予測符号化手段は、前記周辺画素取得手段が起動しない場合には、前記符号化対象画素の前記周辺画素データとして前記符号化対象画素の隣接画素の画素値を利用することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記周辺画素取得手段は、符号化対象画素から行方向に列サイズ分前方に位置する画素の画素値と、符号化対象画素から列方向に行サイズ分前方に位置する画素の画素値と、符号化対象画素から行方向に列サイズ分かつ列方向に行サイズ分前方に位置する画素の画素値の少なくとも1つを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記所定のマトリックスはディザマトリックスであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像符号化装置
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