JP4764179B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録装置に係り、更に詳しくは、インクを粒子状にして噴射し、帯電させたインク粒の進行経路に電界を形成することにより、インク粒を偏向させて対象物に記録することができる、いわゆるコンティニュアスタイプのインクジェット記録装置の改良に関する。
一般的なコンティニュアスタイプのインクジェット記録装置は、インクを貯留するためのメインタンクを収容している本体ハウジングと、この本体ハウジングから外部に延びるインク送出管と、インク送出管の先端に形成され、対象物にインク粒を噴射するためのヘッド部とを備えている。ヘッド部には、帯電されたインク粒を生成するための帯電電極及びインク粒の進行経路に電界を形成してインク粒を偏向させるための偏向電極が備えられている(例えば、特許文献1,2)。
ヘッド部において連続的に噴射されるインク粒は、各インク粒の偏向量に応じて、その一部が選択的に噴射口から対象物へ噴射され、残りのインク粒は噴射口から噴射されずに回収される。回収されたインクは、ヘッド部から本体ハウジングへ送り返され、補充液が補充されて濃度調整が行われるなどした後、本体ハウジングからヘッド部へ送り出すインクとして再利用される。
本体ハウジングには、メインタンク内のインクを送り出すためのインクポンプの他、補充液を補充液タンクから送り出すための補充液ポンプや、メインポンプ内のインクを循環させるために駆動される循環ポンプ、ヘッド部において回収されたインクを本体ハウジングへ送り返すために駆動される回収ポンプなどの各種ポンプが備えられている。これらのポンプの動作は、本体ハウジング内に備えられた制御部により制御される。制御部からの制御信号は、本体ハウジングとヘッド部を電気的に接続する配線を介して、帯電電極や偏向電極などのヘッド部内の各部にも与えられるようになっている。
このようなコンティニュアスタイプのインクジェット記録装置は、例えば、工場における生産ラインに適用され、食品用の容器などの対象物の表面に、インク粒を適宜に偏向させつつ噴射することにより、製造年月日等の所望の文字やその他の図形を記録することができる。
特開2001−63064号公報 特開2001−63065号公報
従来のコンティニュアスタイプのインクジェット記録装置では、本体ハウジングに対する各ポンプの着脱を、ユーザが容易に行うことができないようになっている。したがって、いずれかのポンプが故障した場合であっても、インクジェット記録装置全体を修理に出さなければならず、修理に出している間、長期間にわたって生産ラインを停止させなければならないという問題があった。
特に、上記のように本体ハウジング内には各種ポンプが備えられているため、これらのポンプのどれを取り外せばよいのかをユーザが判断することは困難であり、ポンプの着脱をユーザが行うことは非常に困難であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ポンプの着脱がユーザにとって容易なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
第1の本発明によるインクジェット記録装置は、インクを収容する本体ハウジングと、上記本体ハウジングから送られてくるインクを粒子状にして対象物に噴射するためのヘッド部と、を備えたインクジェット記録装置において、上記本体ハウジングが、インクの濃度を調整するための補充液を貯留する補充液タンクと、上記補充液タンクから補充液が供給されることにより濃度調整されたインクを貯留するメインタンクと、2以上のポンプを一体的に保持するポンプユニットと、上記ポンプユニットの着脱を行う際に開かれる前面扉と、上記補充液タンクから上記ポンプユニットへ補充液を供給するための第1の補充液供給管と、上記ポンプユニットから上記メインタンクへ補充液を流入させるための第1の補充液流入管と、上記メインタンクから上記ポンプユニットへインクを供給するための第1のインク供給管と、上記ポンプユニットから上記ヘッド部へインクを送り出すための第1のインク送出管と、上記第1の補充液供給管、上記第1の補充液流入管、上記第1のインク供給管、及び上記第1のインク送出管の各々の上記ポンプユニット側の端部が接続される第1のチューブコネクタと、を備え、上記ポンプユニットが、上記ポンプユニットを上記本体ハウジング内に固定するためのケーシングと、上記補充液タンク内の補充液を上記第1の補充液供給管へ送り出すための補充液ポンプと、上記補充液ポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給された補充液を上記補充液ポンプへ供給するための第2の補充液供給管と、上記補充液ポンプの吐出側に接続され、上記補充液ポンプから吐出された補充液を上記本体ハウジングへ流入させるための第2の補充液流入管と、上記メインタンク内のインクを上記第1のインク供給管へ送り出すためのインクポンプと、上記インクポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記インクポンプへ供給するための第2のインク供給管と、上記インクポンプの吐出側に接続され、上記インクポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ送り出すための第2のインク送出管と、上記第2の補充液供給管、上記第2の補充液流入管、上記第2のインク供給管、及び上記第2のインク送出管の各々の上記本体ハウジング側の端部が接続される第2のチューブコネクタと、を備え、上記ケーシングには、上記インクポンプ及び上記補充液ポンプが保持されるとともに、上記前面扉が開かれて上記ケーシングが上記本体ハウジング内に固定された状態で上記第1のチューブコネクタを着脱可能な位置に、上記第2のチューブコネクタが取り付けられ、上記ポンプユニットの上記ケーシングが上記本体ハウジング内に取り付けられた状態で、上記第2のチューブコネクタに上記第1のチューブコネクタが連結されることにより、上記第1の補充液供給管と上記第2の補充液供給管、上記第1の補充液流入管と上記第2の補充液流入管、上記第1のインク供給管と上記第2のインク供給管、及び上記第1のインク送出管と上記第2のインク送出管が、それぞれ接続されるように構成される。
このような構成によれば、ポンプユニットに備えられたチューブコネクタを着脱することにより、インク供給管及び補充液供給管をポンプユニットに対して同時に着脱することができる。インク供給管及び補充液供給管をポンプユニットに対して着脱することにより、ポンプユニットに備えられたインクポンプ及び補充液ポンプをインクジェット記録装置に対して着脱することができるので、作業に不慣れなユーザであっても、インクジェット記録装置に対するポンプの着脱を容易に行うことができる。
インクポンプ又は補充液ポンプが故障した場合などには、ユーザが、その故障したポンプをポンプユニットごとインクジェット記録装置から取り外し、予め用意している予備のポンプユニットに取り替えることにより、生産ラインを長時間にわたって停止させなくて済む。
第2の本発明による透明フィルム検出装置は、インクを収容する本体ハウジングと、上記本体ハウジングから送られてくるインクを粒子状にして対象物に噴射するためのヘッド部と、を備えたインクジェット記録装置において、上記本体ハウジングが、上記ヘッド部に送り出すインクを貯留するメインタンクと、2以上のポンプを一体的に保持するポンプユニットと、上記ポンプユニットの着脱を行う際に開かれる前面扉と、上記本体ハウジング内で循環させるインクを上記メインタンクから上記ポンプユニットへ供給するための第1の上流側インク循環管と、上記ポンプユニットから上記メインタンクへインクを流入させるための第1の下流側インク循環管と、上記メインタンクから上記ポンプユニットへインクを供給するための第1のインク供給管と、上記ポンプユニットから上記ヘッド部へインクを送り出すための第1のインク送出管と、上記第1の上流側インク循環管、上記第1の下流側インク循環管、上記第1のインク供給管、及び上記第1のインク送出管の各々の上記ポンプユニット側の端部が接続される第1のチューブコネクタと、を備え、上記ポンプユニットが上記ポンプユニットを上記本体ハウジング内に固定するためのケーシングと、上記メインタンク内のインクを上記第1の上流側インク循環管へ送り出すための循環ポンプと、上記循環ポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記循環ポンプへ供給するための第2の上流側インク循環管と、上記循環ポンプの吐出側に接続され、上記循環ポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ流入させるための第2の下流側インク循環管と、上記メインタンク内のインクを上記第1のインク供給管へ送り出すためのインクポンプと、上記インクポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記インクポンプへ供給するための第2のインク供給管と、上記インクポンプの吐出側に接続され、上記インクポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ送り出すための第2のインク送出管と、上記インクポンプ及び上記循環ポンプを保持しているケーシングと、上記ケーシングに取り付けられ、上記第2の上流側インク循環管、上記第2の下流側インク循環管、上記第2のインク供給管、及び上記第2のインク送出管の各々の上記本体ハウジング側の端部が接続される第2のチューブコネクタと、を備え、上記ケーシングには、上記インクポンプ及び上記循環ポンプが保持されるとともに、上記前面扉が開かれて上記ケーシングが上記本体ハウジング内に固定された状態で上記第1のチューブコネクタを着脱可能な位置に、上記第2のチューブコネクタが取り付けられ、上記ポンプユニットの上記ケーシングが上記本体ハウジング内に取り付けられた状態で、上記第1のチューブコネクタと上記第2のチューブコネクタが連結されることにより、上記第1の上流側インク循環管と上記第2の上流側インク循環管、上記第1の下流側インク循環管と上記第2の下流側インク循環管、上記第1のインク供給管と上記第2のインク供給管、及び上記第1のインク送出管と上記第2のインク送出管が、それぞれ接続されるように構成される。
このような構成によれば、ポンプユニットに備えられたチューブコネクタを着脱することにより、インク供給管及びインク循環管をポンプユニットに対して同時に着脱することができる。インク供給管及びインク循環管をポンプユニットに対して着脱することにより、ポンプユニットに備えられたインクポンプ及び循環ポンプをインクジェット記録装置に対して着脱することができるので、作業に不慣れなユーザであっても、インクジェット記録装置に対するポンプの着脱を容易に行うことができる。
インクポンプ又は循環ポンプが故障した場合などには、ユーザが、その故障したポンプをポンプユニットごとインクジェット記録装置から取り外し、予め用意している予備のポンプユニットに取り替えることにより、生産ラインを長時間にわたって停止させなくて済む。
第3の本発明によるインクジェット記録装置は、インクを収容する本体ハウジングと、上記本体ハウジングから送られてくるインクを粒子状にして対象物に噴射し、噴射されたインクの一部を回収するガターを有するヘッド部と、を備えたインクジェット記録装置において、上記本体ハウジングが、上記ヘッド部に送り出すインクを貯留するメインタンクと、少なくとも2以上のポンプを一体的に保持するポンプユニットと、上記ポンプユニットの着脱を行う際に開かれる前面扉と、上記ヘッド部のガターで回収されたインクを上記ポンプユニットへ供給するための第1の上流側インク回収管と、上記ヘッド部のガターで回収されたインクを上記ポンプユニットから上記メインタンクへ流入させるための第1の下流側インク回収管と、上記メインタンクから上記ポンプユニットへインクを供給するための第1のインク供給管と、上記ポンプユニットから上記ヘッド部へインクを送り出すための第1のインク送出管と、上記第1の上流側インク回収管、上記第1の下流側インク回収管、上記第1のインク供給管、及び上記第1のインク送出管の各々の上記ポンプユニット側の端部が接続される第1のチューブコネクタと、を備え、上記ポンプユニットが上記ポンプユニットを上記本体ハウジング内に固定するためのケーシングと、上記ヘッド部のガターで回収されたインクを上記第1の上流側インク回収管へ送り出すためのガターポンプと、上記ガターポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記ガターポンプへ供給するための第2の上流側インク回収管と、上記ガターポンプの吐出側に接続され、上記ガターポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ流入させるための第2の下流側インク回収管と、上記メインタンク内のインクを上記第1のインク供給管へ送り出すためのインクポンプと、上記インクポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記インクポンプへ供給するための第2のインク供給管と、上記インクポンプの吐出側に接続され、上記インクポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ送り出すための第2のインク送出管と、上記インクポンプ及び上記ガターポンプを保持しているケーシングと、上記ケーシングに取り付けられ、上記第2の上流側インク回収管、上記第2の下流側インク回収管、上記第2のインク供給管、及び上記第2のインク送出管の各々の上記本体ハウジング側の端部が接続される第2のチューブコネクタと、を備え、上記ケーシングには、上記インクポンプ及び上記ガターポンプが保持されるとともに、上記前面扉が開かれて上記ケーシングが上記本体ハウジング内に固定された状態で上記第1のチューブコネクタを着脱可能な位置に、上記第2のチューブコネクタが取り付けられ、上記ポンプユニットの上記ケーシングが上記本体ハウジング内に取り付けられた状態で、上記第1のチューブコネクタと上記第2のチューブコネクタが連結されることにより、上記第1の上流側インク回収管と上記第2の上流側インク回収管、上記第1の下流側インク回収管と上記第2の下流側インク回収管、上記第1のインク供給管と上記第2のインク供給管、及び上記第1のインク送出管と上記第2のインク送出管が、それぞれ接続されるように構成される。
このような構成によれば、ポンプユニットに備えられたチューブコネクタを着脱することにより、インク供給管及びインク回収管をポンプユニットに対して同時に着脱することができる。インク供給管及びインク回収管をポンプユニットに対して着脱することにより、ポンプユニットに備えられたインクポンプ及び回収ポンプをインクジェット記録装置に対して着脱することができるので、作業に不慣れなユーザであっても、インクジェット記録装置に対するポンプの着脱を容易に行うことができる。
インクポンプ又は回収ポンプが故障した場合などには、ユーザが、その故障したポンプをポンプユニットごとインクジェット記録装置から取り外し、予め用意している予備のポンプユニットに取り替えることにより、生産ラインを長時間にわたって停止させなくて済む。
第4の本発明によるインクジェット記録装置において、上記ポンプユニットは、2以上のポンプを駆動するための1つのポンプモータと、上記ポンプモータを上記本体ハウジングに設けられた電源回路に対して着脱可能に接続するための電気コネクタとを有するように構成される。
このような構成によれば、チューブコネクタ及び電気コネクタを着脱することにより、ポンプユニットに備えられた2以上のポンプとともに、それらのポンプを一体的に駆動するためのポンプモータをインクジェット記録装置に対して同時に着脱することができる。
第5の本発明によるインクジェット記録装置は、上記メインタンク内のインクを排液するための排液管と、ユーザ操作に基づいて、上記排液管を介して上記メインタンク内のインクを排液するための処理を行うメインタンク排液処理手段とを備えて構成される。

このような構成によれば、ポンプユニットを取り外す際に、排液管を介してメインタンク内のインクを排液させることにより、メインタンクとインクポンプを接続するインク供給管内のインクも排液させることができる。したがって、ポンプユニットを取り外す際に、インク供給管内のインクが漏れ出すのを防止できる。
本発明によれば、ポンプユニットに備えられたチューブコネクタを着脱することにより、インク供給管とともに、補充液供給管、インク循環管、インク回収管、あるいはインク送出管をポンプユニットに対して同時に着脱することができる。したがって、作業に不慣れなユーザであっても、インクジェット記録装置に対するポンプの着脱を容易に行うことができる。
また、チューブコネクタ及び電気コネクタを着脱することにより、ポンプユニットに備えられた2以上のポンプとともに、それらのポンプを一体的に駆動するためのポンプモータをインクジェット記録装置に対して同時に着脱することができる。
図1は、本発明の実施の形態によるインクジェット記録装置1の一構成例を示す斜視図であり、インクジェット記録装置1が生産ラインに適用された状態を示している。このインクジェット記録装置1は、例えば、工場内のベルトコンベア2に併設され、ベルトコンベア2上を搬送される食品用の容器などの対象物3の表面に、インク粒を適宜に偏向させつつ噴射することにより、製造年月日等の所望の文字やその他の図形を記録することができる、いわゆるコンティニュアスタイプのインクジェット記録装置である。
このインクジェット記録装置1は、インクを収容している本体4と、本体4に可撓性ホース5を介して接続されたヘッド部6と、本体4に配線ケーブル7を介して接続された操作表示部8とを備えている。本体4は、中空直方体形状の本体ハウジング9内に、インクを貯留するためのメインタンクや、メインタンク内のインクを送り出すインクポンプなどの各部(後述)を収容している。本体ハウジング9内には、プロセッサからなる制御部(図示せず)が備えられており、この制御部によりインクポンプ等の各部が制御されるようになっている。
本体ハウジング9の前面は、その上半分程度が前面上扉10により覆われるとともに、下半分程度が前面下扉11により覆われている。前面上扉10は、本体ハウジング9に対して回動可能に取り付けられており、この前面上扉10を回動させて開くことにより、本体ハウジング9内の上部に配置されている部品のメンテナンスを前側から行うことができる。前面上扉10の前面には、このインクジェット記録装置1の電源をオン又はオフに切り替えるための電源ボタン12が形成されている。
一方、前面下扉11は、ねじなどの固定具により本体ハウジング9に取り付けられており、本体ハウジング9に対して着脱可能となっている。この前面下扉11を取り外せば、本体ハウジング9内の下部に配置されている部品のメンテナンスを前側から行うことができる。
このインクジェット記録装置1において使用されるインクは、例えば、揮発性の溶剤であるメチルエチルケトンに染料を混合することにより生成されている。このインクに、補充液としてメチルエチルケトンからなる揮発性の溶剤が補充されることにより、インクの濃度が調整され、適当な粘度とされたインクが可撓性ホース5を介してヘッド部6へ送り出されるようになっている。
ヘッド部6は、対象物3の搬送経路に対向するように配置され、本体4から可撓性ホース5を介して送られてくるインクを粒子状にして対象物3に噴射する。ヘッド部6は、可撓性ホース5を適宜に湾曲させることにより、対象物3の搬送経路に対して所望の距離及び角度で設置することができる。ヘッド部6において粒子状にされたインクは、ヘッド部6内で帯電され、帯電されたインク粒の進行経路に電界が形成されることにより、帯電量に応じた偏向量でインク粒が偏向されて対象物3に噴射されるようになっている。
本体4には、速度検出センサ13や通過検出センサ14などの入力装置からの信号が入力される。速度検出センサ13は、ベルトコンベア2の回転速度に基づいて対象物3の搬送速度を検出する。通過検出センサ14は、搬送経路上を通過する対象物3を非接触で光学的に検出する。本体4に備えられた制御部は、速度検出センサ13及び通過検出センサ14からの入力信号に基づいて、ヘッド部6から噴射されるインク粒の帯電量を制御することにより、対象物3の所望の位置に所望の文字や図形を記録することができる。
操作表示部8は、タッチパネル付きの液晶表示器により形成され、表示画面上に所定の表示を行うことができるとともに、ユーザが表示画面に触れることにより操作を行うことができるようになっている。本体4における制御部の制御は、操作表示部8の操作によりユーザが設定することができる。操作表示部8は、配線ケーブル7を引き延ばすことにより、本体4から離れた位置、すなわち対象物3の搬送経路から離れた位置に設置することができ、操作表示部8を操作することによりインクジェット記録装置1を遠隔操作することができるようになっている。
本体4には、パーソナルコンピュータ15やプログラマブルコントローラ16などの制御装置を接続することができる。このインクジェット記録装置1は、操作表示部8の操作に基づいて動作することもできるし、外部接続機器としての制御装置からの制御信号に基づいて動作することもできる。また、本体4には、回転灯17やブザー18などの出力装置を接続することができる。生産ライン上に異常が生じた場合などには、これらの出力装置を動作させることにより異常報知を行うことができる。
図2は、図1の本体4を背面側から見た斜視図である。可撓性ホース5は、本体ハウジング9の背面下部に着脱可能なコネクタユニット70を介して、本体4に接続されるようになっている。可撓性ホース5、ヘッド部6及びコネクタユニット70は、本体ハウジング9に対して一体的に着脱可能なヘッドユニット20を形成している。
本体ハウジング9の背面には、制御部に導通する多数の入出力端子21が形成されており、これらの入出力端子21に、パーソナルコンピュータ15やプログラマブルコントローラ16などの制御装置、回転灯17やブザー18などの出力装置を電気的に接続することができるようになっている。
図3は、図1のヘッド部6の内部構成を示した斜視図であり、ヘッド部6の外表の一部を省略して示している。ヘッド部6内には、加圧器22、ノズル23、帯電電極24、帯電検出センサ25、偏向電極26及びガター27が備えられている。本体4からヘッド部6へ送り込まれたインクは、加圧器22により加圧され、ノズル23から噴射される。
ノズル23は、ピエゾ振動素子(図示せず)を備えており、このピエゾ振動素子により振動を受けながらインクが噴射される。図3において模式的に示すように、帯電電極24は、互いに対向配置された1対の電極板24a,24bを備え、これらの電極板24a,24bに正電位を印加した状態で、ノズル23から電極板24a,24b間にインクを噴射することにより、負電位に帯電されたインク粒が連続的に噴射される。帯電検出センサ25は、帯電電極24を通過したインク粒が正常に帯電されているかどうかを検出するためのものである。
偏向電極26は、互いに対向配置された1対の電極板26a,26bからなり、これらの1対の電極板26a,26b間に、帯電電極24で帯電されたインク粒の進行経路が形成されている。一方の電極板26aは、ノズル23からのインク粒の進行方向と平行に延びている。これに対して、他方の電極板26bは、インク粒の進行方向に対して下流側の端部が、下流側に向かうにつれて一方の電極板26aから遠ざかるように斜めに拡がっている。
偏向電極26の1対の電極板26a,26bには、約7kVの高電圧が印加され、これにより、1対の電極板26a,26b間に電界が形成される。したがって、帯電電極24で帯電されたインク粒は、偏向電極26の1対の電極板26a,26b間を通過する過程で、その帯電量に応じた力を電界から受けて進行方向が変化し、帯電量に応じた偏向量で偏向することとなる。
偏向電極26を通過した各インク粒は、噴射口28を通って対象物3へ噴射される。図3に示すように、対象物3を一定方向に搬送しつつ、その搬送方向に対して直交する方向にインク粒を適宜に偏向させて噴射することにより、対象物3の表面に2次元の文字や図形を記録することができる。偏向電極26において偏向されなかったインク粒は、一方の電極板26aに沿って真っ直ぐに進行し、ガター27で回収される。ガター27で回収されたインクは、ヘッド部6から可撓性ホース5を介して本体4へ送り返され、補充液が補充されて濃度調整が行われるなどした後、本体4からヘッド部6へ送り出すインクとして再利用される。
図4は、図1のインクジェット記録装置1におけるインク等の経路を示した経路図である。本体4には、インクタンク31、補充液タンク32、メインタンク33及びコンディショニングタンク34などの各タンクが備えられている。
インクタンク31には、ユーザが予めインクを一定量まで貯留しておくことができる。補充液タンク32には、ユーザが予め補充液を一定量まで貯留しておくことができる。メインタンク33は、インクに補充液を補充することにより濃度調整されたインクを貯留しておくことができる。このメインタンク33で濃度調整されたインクがヘッド部6へ送り出されることにより、適当な濃度で対象物3に文字や図形を記録することができる。
このインクジェット記録装置1では、補充液タンク32に貯留されている補充液をそのままヘッド部6へ送り出すことにより、補充液を用いてヘッド部6内の各部を洗浄することができるようになっている。洗浄に用いられた補充液は、ガター27で回収されて本体4へ送り返され、コンディショニングタンク34に貯留される。コンディショニングタンク34に貯留された使用後の補充液は、必要に応じてメインタンク33に供給され、インクの濃度調整のために再利用される。
メインタンク33及びコンディショニングタンク34は、排気管35を介して本体ハウジング9の外部に連通しており、メインタンク33内及びコンディショニングタンク34内に充満した気体を、排気管35を介して大気中に排気することができるようになっている。
メインタンク33には、メインタンク33内のインクを循環させるためのインク循環管36が接続されている。このインク循環管36には、循環供給切替弁V5、循環ポンプ37及び循環送出切替弁V11が、インクの流通方向に沿ってこの順序で介装されており、循環供給切替弁V5及び循環送出切替弁V11を開いた状態で循環ポンプ37を駆動させることにより、メインタンク33内のインクをインク循環管36に循環させることができるようになっている。
インク循環管36における循環供給切替弁V5と循環ポンプ37の間には、循環フィルタ38が介装されている。この循環フィルタ38は、インク循環管36内を流れるインクに含まれる異物を捕獲するためのものであり、40μm以上の異物を捕獲することができる。
また、インク循環管36における循環送出切替弁V11の下流側には、インク循環管36内を流れるインクの一部を取り込んで、そのインクの粘度を検出するための粘度計39が介装されている。この粘度計39で検出されるインクの粘度に基づいて、メインタンク33内のインクの濃度を検出することができる。
インクタンク31内のインクは、インク流入管40を介してメインタンク33に流入する。インク流入管40は、インク流入切替弁V8を介して、インク循環管36における循環ポンプ37の上流側、より具体的には循環フィルタ38の上流側に接続されている。したがって、インク流入切替弁V8及び循環送出切替弁V11を開いた状態で循環ポンプ37を駆動させることにより、インク流入管40及びインク循環管36を介して、インクタンク31内のインクをメインタンク33に流入させることができる。
インク流入管40には、インクタンク31から供給されるインクに含まれる異物を捕獲するためのインクタンクフィルタ41が介装されており、40μm以上の異物を捕獲することができるようになっている。
補充液タンク32内の補充液は、補充液流入管42を介してメインタンク33に流入する。補充液流入管42には、補充液ポンプ43及び補充液流入切替弁V13が、補充液の流通方向に沿ってこの順序で介装されており、補充液流入切替弁V13を開いた状態で補充液ポンプ43を駆動させることにより、補充液タンク32内の補充液をメインタンク33に流入させることができる。補充液流入管42における補充液ポンプ43の上流側は、補充液タンク32から補充液ポンプ43へ補充液を供給するための補充液供給管44である。
補充液流入管42における補充液ポンプ43の上流側、すなわち補充液供給管44には、補充液タンクフィルタ45が介装されている。また、補充液流入管42における補充液ポンプ43の下流側、より具体的には補充液ポンプ43と補充液流入切替弁V13の間には、補充液メインフィルタ46が介装されている。補充液タンクフィルタ45及び補充液メインフィルタ46は、それぞれ、補充液流入管42内を流れる補充液に含まれる異物を捕獲するためのものであり、40μm以上の異物を捕獲することができる。
このインクジェット記録装置1を使用する際には、インクタンク31内のインクがインク流入管40を介してメインタンク33に供給されるとともに、補充液タンク32内の補充液が補充液流入管42を介してメインタンク33に供給されることにより、メインタンク33内に濃度調整されたインクが生成される。このとき、メインタンク33内のインクをインク循環管36に循環させて、その濃度を粘度計39の出力から検出し、検出した濃度に応じた量の補充液をメインタンク33内に供給することにより、インクの濃度調整を良好に行うことができる。
メインタンク33内のインクは、インク供給管47を介してインクポンプ48に供給され、インクポンプ48から送り出されるインクは、インク送出管49を介してヘッド部6へ導かれる。インク送出管49は、本体4から可撓性ホース5内を通ってヘッド部6まで延びており、インク送出管49の先端は、ヘッド部6に備えられた噴射切替弁V14に接続されている。
インク送出管49における本体4側の部分には、減圧弁50及び圧力計51が、インクの流通方向に沿ってこの順序で介装されている。減圧弁50は、インク送出管49内のインクの圧力が高すぎる場合に、流路を拡大して圧力を減少させるためのものである。圧力計51は、インク送出管49内、特に減圧弁50の下流側におけるインクの圧力を検出するものであり、この圧力計51で検出される圧力に応じて、インクポンプ48の吐出圧を調整することができる。
インク送出管49におけるインクポンプ48の下流側、より具体的にはインクポンプ48と減圧弁50の間には、インクメインフィルタ52が介装されている。このインクメインフィルタ52は、インクポンプ48からインク送出管49を介してヘッド部6へ供給されるインクに含まれる異物を捕獲するためのものであり、10μm以上の異物を捕獲することができる。また、インク送出管49には、ヘッド部6内において噴射前インクフィルタ53が介装されており、ノズル23から噴射される前のインクに含まれる異物を捕獲することができるようになっている。この噴射前インクフィルタ53は、20μm以上の異物を捕獲することができる。
補充液流入管42における補充液ポンプ43の下流側、より具体的には補充液メインフィルタ46と補充液流入切替弁V13の間には、補充液ポンプ43から送り出される補充液をヘッド部6へ導くための補充液送出管54が分岐するように接続されている。補充液送出管54は、本体4から可撓性ホース5内を通ってヘッド部6まで延びており、補充液送出管54の先端は、ヘッド部6に備えられた噴射切替弁V14に接続されている。
補充液送出管54における本体4側の部分には、補充液送出切替弁V12及び減圧弁55が、補充液の流通方向に沿ってこの順序で介装されている。減圧弁55は、補充液送出管54内の補充液の圧力が高すぎる場合に、流路を拡大して圧力を減少させるためのものである。補充液流入切替弁V13を閉じ、補充液送出切替弁V12を開いた状態で、補充液ポンプ43を駆動させれば、補充液送出管54を介して補充液タンク32内の補充液をヘッド部6へ供給することができる。
補充液送出管54には、ヘッド部6内において噴射前補充液フィルタ56が介装されており、ノズル23から噴射される前の補充液に含まれる異物を捕獲することができるようになっている。この噴射前補充液フィルタ56は、20μm以上の異物を捕獲することができる。噴射切替弁V14を切り替えれば、インク送出管49からのインク又は補充液送出管54からの補充液のいずれかを、選択的にノズル23へ供給することができる。
ヘッド部6のガター27で回収されたインクは、インク回収管57を介して、ヘッド部6から本体4へ回収される。インク回収管57は、ヘッド部6から可撓性ホース5内を通って本体4まで延びており、インク回収管57の先端はメインタンク33に接続されている。インク回収管57における本体4側の部分には、ガター流入切替弁V10、ガターフィルタ58、ガターポンプ59及び回収インク供給切替弁V1が、インクの流通方向に沿ってこの順序で介装されており、ガター流入切替弁V10及び回収インク供給切替弁V1を開いた状態でガターポンプ59を駆動させることにより、ヘッド部6から回収されたインクをメインタンク33へ送り込むことができる。ガターフィルタ58は、インク回収管57内を流れるインクに含まれる異物を捕獲するためのものであり、40μm以上の異物を捕獲することができる。
ただし、ヘッド部6から回収したインクは、メインタンク33に送り込まれるような構成に限らず、メインタンク33とは別個に設けられた回収インクタンク内に貯留され、この回収インクタンクからメインタンク33内に供給されるようになっていてもよい。
このインクジェット記録装置1の立ち上げ時や立ち下げ時には、ノズル23から補充液が噴射されることにより、ノズル23、帯電電極24及び偏向電極26などのヘッド部6内の各部が補充液を用いて洗浄される。洗浄に用いられた補充液は、ガター27で回収され、インク回収管57を介してヘッド部6から本体4へ回収される。
コンディショニングタンク34には、ヘッド部6から回収された補充液をコンディショニングタンク34内に供給するための回収補充液供給管60が接続されている。回収補充液供給管60は、回収補充液供給切替弁V3を介して、インク回収管57におけるガターポンプ59の下流側に接続されている。したがって、ガター流入切替弁V10及び回収補充液供給切替弁V3を開いた状態でガターポンプ59を駆動させることにより、インク回収管57及び回収補充液供給管60を介して、回収した補充液をコンディショニングタンク34に供給することができる。
コンディショニングタンク34内の補充液は、回収補充液流入管61を介してメインタンク33に流入する。回収補充液流入管61は、回収補充液流入切替弁V9を介して、インク循環管36における循環ポンプ37の上流側、より具体的には循環フィルタ38の上流側に接続されている。したがって、回収補充液流入切替弁V9及び循環送出切替弁V11を開いた状態で循環ポンプ37を駆動させることにより、回収補充液流入管61及びインク循環管36を介して、コンディショニングタンク34内の補充液をメインタンク33に流入させることができる。
ヘッド部6から回収された補充液がコンディショニングタンク34に貯留されているときには、このコンディショニングタンク34に貯留されている補充液が、補充液タンク32内の補充液よりも優先してメインタンク33に供給され、インクの濃度調整に使用されるようになっている。
インクタンク31、補充液タンク32、メインタンク33及びコンディショニングタンク34にそれぞれ貯留されている液体は、排液管62を介して、本体ハウジング9の外部に排液することができる。排液管62の先端には排液キャップ(図示せず)が形成されており、この排液キャップを排液ボトルに取り付けて排液を行うことにより、排液ボトル内に液体を貯めることができる。排液管62は、排液切替弁V4を介して、インク回収管57におけるガターポンプ59の下流側に接続されている。また、インク回収管57におけるガターポンプ59及び排液切替弁V4の間と、インク循環管36における循環ポンプ37及び循環送出切替弁V11の間とは、接続管63により接続されている。
したがって、循環送出切替弁V11を閉じ、インク流入切替弁V8及び排液切替弁V4を開いた状態で、循環ポンプ37を駆動させれば、インク流入管40、インク循環管36、接続管63、インク回収管57及び排液管62を介して、インクタンク31内のインクを排液することができる。また、循環送出切替弁V11を閉じ、循環供給切替弁V5及び排液切替弁V4を開いた状態で、循環ポンプ37を駆動させれば、インク循環管36、接続管63、インク回収管57及び排液管62を介して、メインタンク33内のインクを排液することができる。
メインタンク33内のインクを排液する際、補充液流入切替弁V13を開くとともに、補充液ポンプ43を駆動させれば、補充液タンク32内の補充液を補充液流入管42からメインタンク33に流入させ、メインタンク33内のインクとともに排液することができる。循環送出切替弁V11を閉じ、回収補充液流入切替弁V9及び排液切替弁V4を開いた状態で、循環ポンプ37を駆動させれば、回収補充液流入管61、インク循環管36、接続管63、インク回収管57及び排液管62を介して、コンディショニングタンク34内の補充液を排液することができる。
インク送出管49におけるインクポンプ48の下流側、より具体的にはインクメインフィルタ52と減圧弁50との間には、インク送出管49内のインクをメインタンク33に送り返すためのインク返送管64が接続されている。このインク返送管64は、メインタンク33に連通しており、その途中にインク返送切替弁V2が介装されている。メインタンク33内のインクを排液する際、インク返送切替弁V2を開いておけば、ヘッド部6に連通するインク送出管49内のインクをインク返送管64からメインタンク33に流入させ、メインタンク33内のインクとともに排液することができる。
インク送出管49におけるインク返送管64との接続部よりも下流側、より具体的には当該接続部と減圧弁50の間には、インクサブフィルタ65が介装されている。このインクサブフィルタ65は、インク送出管49からインク返送管64を介してメインタンク33へ送り返されるインクに含まれる異物を捕獲するためのものであり、40μm以上の異物を捕獲することができる。
インク循環管36における循環ポンプ37の上流側、より具体的には循環フィルタ38の上流側には、空気流通切替弁V6を介して、空気流通管66が接続されている。この空気流通管66は、本体4から可撓性ホース5内を通ってヘッド部6まで延びており、空気流通管66の先端は、ヘッド部6に備えられたノズル23に接続されている。このインクジェット記録装置1の立ち下げ時などには、空気流通切替弁V6及び排液切替弁V4を開くことにより、空気流通管66、インク循環管36、接続管63、インク回収管57及び排液管62を介して、ノズル23を大気中に連通させることができる。したがって、本体4とヘッド部6との間で空気を流通させて、ノズル23から噴射されるインク粒の噴射圧を調整することにより、インクの切れをよくすることができる。
循環ポンプ37、補充液ポンプ43、インクポンプ48及びガターポンプ59などの各ポンプの動作は、本体4に備えられた制御部30により制御される。また、回収インク供給切替弁V1、インク返送切替弁V2、回収補充液供給切替弁V3、排液切替弁V4、循環供給切替弁V5、空気流通切替弁V6、インク流入切替弁V8、回収補充液流入切替弁V9、ガター流入切替弁V10、循環送出切替弁V11、補充液送出切替弁V12、補充液流入切替弁V13及び噴射切替弁V14などの各切替弁の動作は、制御部30により制御される。制御部30には、粘度計39及び圧力計51からの検出信号が入力されるようになっている。
図2において説明した通り、可撓性ホース5は、本体ハウジング9に着脱可能なコネクタユニット70を介して、本体4に接続されるようになっている。このコネクタユニット70は、本体4とヘッド部6を接続している可撓性を有するインク送出管49、補充液送出管54、インク回収管57及び空気流通管66の4本の管を、それぞれ本体4側とヘッド部6側とに分離することができる。すなわち、コネクタユニット70に備えられたチューブコネクタ71を、本体4側から延びるチューブコネクタ72に対して着脱することにより、上記4本の管49,54,57,66の本体4側及びヘッド部6側を同時に着脱することができるようになっている。
コネクタユニット70には、制御部30と電気的に接続された昇圧回路73が備えられている。コネクタユニット70には、昇圧回路73に接続された電気コネクタ74が備えられており、この電気コネクタ74を本体4側から延びる電気コネクタ75に取り付けることにより、昇圧回路73を制御部30に対して電気的に接続することができるようになっている。
昇圧回路73は、可撓性ホース5内を通ってヘッド部6まで延びる配線を介して、帯電電極24、偏向電極26及び噴射切替弁V14に接続されている。昇圧回路73は、制御部30からの供給電圧を昇圧させてヘッド部6へ送り、その電圧を帯電電極24及び偏向電極26などのヘッド部6内の各部に供給する。例えば、昇圧回路73には、制御部30から15Vの電圧が供給されており、この供給電圧が昇圧回路73で約7kVまで昇圧され、高圧給電線29を介して帯電電極24及び偏向電極26に与えられるようになっている。
図5は、図1の本体4を正面側から見た斜視図であり、前面上扉10を開くとともに、前面下扉11を取り外した状態を示している。本体ハウジング9内の上部には、インクタンク31、補充液タンク32、ガターフィルタ58、循環フィルタ38、インクメインフィルタ52及び排液キャップ67などが配置されている。したがって、ユーザは、前面上扉10を開いて、これらの各部の着脱等を行うことができる。
前面上扉10の裏側には、排液ボタン68が取り付けられている。ユーザは、前面上扉10を開いて、排液キャップ67を排液ボトル(図示せず)に取り付けた後、排液ボタン68を操作することにより、所定のポンプ及び切替弁を動作させて、メインタンク33内のインク及び補充液タンク32内の補充液を排液することができるようになっている。
本体ハウジング9内の下部には、循環ポンプ37、補充液ポンプ43、インクポンプ48及びガターポンプ59を一体的に保持するポンプユニット80が配置されている。ユーザは、前面下扉11を取り外して、ポンプユニット80を本体ハウジング9に対して着脱することにより、循環ポンプ37、補充液ポンプ43、インクポンプ48及びガターポンプ59を一体的に着脱することができる。
ポンプユニット80は、その前面下部において、ねじなどの固定具を用いて本体ハウジング9の内底面に固定されている。したがって、固定具を取り外すことにより、ポンプユニット80を本体ハウジング9から取り外し、前方に引き出すことができる。図5に示すように、ポンプユニット80の前面側には、循環ポンプ37、補充液ポンプ43、インクポンプ48及びガターポンプ59に対して吸入側及び吐出側の各管を着脱可能に接続するための2つのチューブコネクタ81が備えられている。
図6は、図5のポンプユニット80を前面側から見た斜視図である。図7は、図5のポンプユニット80を背面側から見た斜視図である。このポンプユニット80は、直方体形状からなる箱状のケーシング83に、循環ポンプ37、補充液ポンプ43、インクポンプ48、ガターポンプ59及びこれらのポンプを一体的に駆動するためのポンプモータ84を保持している。
より具体的には、ケーシング83の前面に、補充液ポンプ43及びインクポンプ48が左右に並ぶように取り付けられ、ケーシング83の背面に、循環ポンプ37及びガターポンプ59が左右に並ぶように取り付けられている。また、ポンプモータ84は、ケーシング83の右側面に取り付けられている。
図6及び図7には図示していないが、ポンプモータ84には、1本の回転軸が備えられており、この回転軸に各ポンプ37,43,48,59に対応するカムが取り付けられている。したがって、ポンプモータ84が駆動されて回転軸が回転すると、この回転軸に取り付けられている各カムが回転し、これらのカムの回転に応じて、対応する各ポンプ37,43,48,59が一体的に動作するようになっている。すなわち、各ポンプ37,43,48,59は、共通の回転軸を介して1つのポンプモータ84により駆動されるようになっている。
ケーシング83の左側面には、チューブコネクタ81を取り付けるための取付板85が、左方に向かって突出するように形成されている。この取付板85は、長手方向が上下に延びるように長方形状に形成されており、その前面には、2つのチューブコネクタ81が上下に並ぶように取り付けられている。
図6に示すように、補充液ポンプ43には、その下部に吸入側である補充液供給管44が接続されるとともに、上部に吐出側である補充液流入管42が接続されている。また、インクポンプ48には、その下部に吸入側であるインク供給管47が接続されるとともに、上部に吐出側であるインク送出管49が接続されている。
図7に示すように、循環ポンプ37には、その下部にインク循環管36の吸入側であるインク循環吸入管36aが接続されるとともに、上部にインク循環管36の吐出側であるインク循環吐出管36bが接続されている。また、ガターポンプ59には、その下部にインク回収管57の吸入側であるインク回収吸入管57aが接続されるとともに、上部にインク回収管57の吐出側であるインク回収吐出管57bが接続されている。
これらの循環ポンプ37、補充液ポンプ43、インクポンプ48及びガターポンプ59の吸入側及び吐出側からなる8本の管は、すべて取付板85側へ引き延ばされており、4本ずつ上下のチューブコネクタ81に接続されている。より具体的には、循環ポンプ37の吸入側及び吐出側の2本の管36a,36bと、ガターポンプ59の吸入側及び吐出側の2本の管57a,57bとが、上側のチューブコネクタ81に接続されている。また、補充液ポンプ43の吸入側及び吐出側の2本の管44,42と、インクポンプ48の吸入側及び吐出側の2本の管47,49とが、下側のチューブコネクタ81に接続されている。
このように、上側のチューブコネクタ81には、ケーシング83の背面に取り付けられた循環ポンプ37及びガターポンプ59の吸入側及び吐出側の計4本の管36a,36b,57a,57bが接続され、下側のチューブコネクタ81には、ケーシング83の前面に取り付けられた補充液ポンプ43及びインクポンプ48の吸入側及び吐出側の計4本の管42,44,47,49が接続されている。
2つのチューブコネクタ81には、それぞれチューブコネクタ82が着脱可能となっている。上側のチューブコネクタ81に接続された4本の管36a,36b,57a,57bは、このチューブコネクタ81に対してチューブコネクタ82を取り外すことにより、それぞれ本体4側とポンプユニット80側とに分離することができる。すなわち、ポンプユニット80に備えられた上側のチューブコネクタ81を、本体4側から延びるチューブコネクタ82に対して着脱することにより、上記4本の管36a,36b,57a,57bの本体4側及びポンプユニット80側を同時に着脱することができるようになっている。
下側のチューブコネクタ81に接続された4本の管42,44,47,49は、このチューブコネクタ81に対してチューブコネクタ82を取り外すことにより、それぞれ本体4側とポンプユニット80側とに分離することができる。すなわち、ポンプユニット80に備えられた下側のチューブコネクタ81を、本体4側から延びるチューブコネクタ82に対して着脱することにより、上記4本の管42,44,47,49の本体4側及びポンプユニット80側を同時に着脱することができるようになっている。
ただし、2つのチューブコネクタ81に接続される8本の管の組み合わせは、上記のような構成に限らず、任意に変更可能である。例えば、インクポンプ48及び循環ポンプ37の吸入側及び吐出側の計4本の管が一方のチューブコネクタ81に接続され、補充液ポンプ43及びガターポンプ59の吸入側及び吐出側の計4本の管が他方のチューブコネクタ81に接続されるような構成であってもよい。また、インクポンプ48及びガターポンプ59の吸入側及び吐出側の計4本の管が一方のチューブコネクタ81に接続され、循環ポンプ37及び補充液ポンプ43の吸入側及び吐出側の計4本の管が他方のチューブコネクタ81に接続されるような構成であってもよい。
また、各ポンプ37,43,48,59の吸入側及び吐出側の管が同じチューブコネクタ81に接続されるような構成に限らず、例えば、4つのポンプ37,43,48,59の吸入側の計4本の管が一方のチューブコネクタ81に接続され、吐出側の計4本の管が他方のチューブコネクタ81に接続されるような構成であってもよい。
また、チューブコネクタ81を2つ設けるような構成に限らず、例えば、ポンプユニットに保持されているポンプに接続されたすべての管を1つのチューブコネクタで着脱できるような構成であってもよい。この場合、チューブコネクタには、5本以上の管が接続可能になっていてもよい。
ポンプモータ84の前面には、このポンプモータ84を本体4側に設けられた電源回路(図示せず)に対して着脱可能な電気コネクタ86が形成されている。すなわち、本体4側から延びる電気コネクタをポンプモータ84の電気コネクタ86に取り付けることにより、電源回路をポンプモータ84に対して電気的に接続し、ポンプモータ84に駆動電力を供給することができる。上記電源回路には、制御部30としてのプロセッサが実装されており、この制御部30からの制御信号に基づいてポンプモータ84の動作が制御されるようになっている。
このように、チューブコネクタ81及び電気コネクタ75がポンプユニット80の前面側に形成されているので、図5に示すように前面下扉11を取り外した状態で、前方からチューブコネクタ81及び電気コネクタ75を容易に着脱することができる。
図8は、チューブコネクタ81,82の分解斜視図である。図9は、本体4側のチューブコネクタ82の斜視図である。ポンプユニット80の取付板85の上側に設けられたチューブコネクタ81,82と、下側に設けられたチューブコネクタ81,82とは、接続されている管が異なる以外は同様の構成を有しているので、ここでは、上側のチューブコネクタ81,82の構成についてのみ説明することとする。なお、コネクタユニット70に設けられたチューブコネクタ71,72も、図8及び図9に示すようなチューブコネクタ81,82と同様の構成を有している。
本体4側のチューブコネクタ82は、円板状のコネクタ部821と、このコネクタ部821の外周を覆うように取り付けられる円環状の固定部822とを備えている。固定部822は、その内部にコネクタ部821が嵌め込まれ、コネクタ部821に対して回転可能に取り付けられる。コネクタ部821には、本体4側から延びるインク循環吸入管36a、インク循環吐出管36b、インク回収吸入管57a及びインク回収吐出管57bの4本の管の端部が接続されている。
ポンプユニット80側のチューブコネクタ81は、円板状に形成されており、本体4側のチューブコネクタ82に対向する前面811には、円環状に突出する円環リブ812と、この円環リブ812の中心から突出する円柱状の円柱リブ813とが形成されている。このチューブコネクタ81の前面811における円環リブ812の内部には、円筒形状からなる4つの接続部814が、円柱リブ813を中心にして周方向にほぼ等間隔で突出形成されている。これらの4つの接続部814には、ポンプユニット80側から延びる上記4本の管36a,36b,57a,57bの端部が、チューブコネクタ81の背面側からそれぞれ接続されている。
円環リブ812の外径は、本体4側のチューブコネクタ82における固定部822の内径とほぼ一致している。また、円柱リブ813の外周面には、軸線方向に延びる平坦面813aが形成されており、本体4側のチューブコネクタ82におけるコネクタ部821の中央部には、円柱リブ813の外周面に対応する形状の挿通孔823が形成されている。円柱リブ813を挿通孔823内に挿通させるようにして、本体4側のチューブコネクタ82の固定部822を円環リブ812に被せれば、コネクタ部821に接続されている本体4側から延びる上記4本の管36a,36b,57a,57bの端部を、ポンプユニット80側のチューブコネクタ81に形成されている4つの接続部814に接続することができる。
このとき、円環リブ812の外周面に形成されている突起815が、固定部822に形成されている係止溝824に入り込むようになっている。そして、この状態で固定部822を所定方向に回転させれば、円環リブ812の突起815を固定部822の係止溝824に係止させて、上記4本の管36a,36b,57a,57bの本体4側とポンプユニット80側とを接続した状態で保持することができる。4つの接続部814の外周面にはそれぞれOリング816が取り付けられており、これらのOリング816を介して上記4本の管36a,36b,57a,57bの本体4側及びポンプユニット80側を密閉状態で接続することができるようになっている。
円環リブ812の突起815を固定部822の係止溝824に係止させた状態で、さらに、本体4側のチューブコネクタ82の固定部822を、ポンプユニット80側のチューブコネクタ81に対してねじなどの固定具825で固定すれば、チューブコネクタ81,82の脱落を防止できる。
本実施の形態では、ポンプユニット80に備えられた上側のチューブコネクタ81に対してチューブコネクタ82を着脱することにより、インク循環吸入管36a、インク循環吐出管36b、インク回収吸入管57a及びインク回収吐出管57bの4本の管をポンプユニット80に対して同時に着脱することができるとともに、下側のチューブコネクタ81に対してチューブコネクタ82を着脱することにより、補充液流入管42、補充液供給管44、インク供給管47及びインク送出管49の4本の管をポンプユニット80に対して同時に着脱することができる。これらの8本の管をポンプユニット80に対して着脱することにより、ポンプユニット80に備えられた循環ポンプ38、補充液ポンプ43、インクポンプ48及びガターポンプ59をインクジェット記録装置1に対して着脱することができるので、作業に不慣れなユーザであっても、インクジェット記録装置1に対するポンプの着脱を容易に行うことができる。
循環ポンプ38、補充液ポンプ43、インクポンプ48及びガターポンプ59のいずれかが故障した場合などには、ユーザが、その故障したポンプをポンプユニット80ごとインクジェット記録装置1から取り外し、予め用意している予備のポンプユニットに取り替えることにより、生産ラインを長時間にわたって停止させなくて済む。
また、ポンプモータ84がポンプ38,43,48,59とともにポンプユニット80に一体的に保持されているので、チューブコネクタ81及び電気コネクタ86を着脱することにより、ポンプユニット80に備えられたポンプ38,43,48,59とともに、それらのポンプ38,43,48,59を一体的に駆動するためのポンプモータ80をインクジェット記録装置1に対して同時に着脱することができる。
ポンプユニット80を本体4から取り外す際には、作業の流れをユーザに分かりやすく説明するための表示が操作表示部8の表示画面上になされ、その表示に従ってユーザが排液ボタン68を操作することにより、メインタンク33内のインク及び補充液タンク32内の補充液の排液処理が行われるようになっている。
上記排液処理は、本体ハウジング9からポンプユニット80が取り外される前に、ユーザによる排液ボタン68の操作に基づいて、制御部30の制御により自動的に行われる。排液処理では、インク返送切替弁V2、循環供給切替弁V5、排液切替弁V4、補充液送出切替弁V12及び補充液流入切替弁V13が開かれた状態で、循環ポンプ37及び補充液ポンプ43が駆動される。これにより、上述したとおり、インク循環管36、接続管63、インク回収管57及び排液管62を介して、メインタンク33内のインクが排液されるとともに、補充液タンク32内の補充液が補充液流入管42からメインタンク33に流入し、メインタンク33内のインクとともに排液される。
ポンプユニット80を取り外す際に、排液管62を介してメインタンク33内のインクを排液させることにより、インクポンプ48に接続されたインク供給管47のインクをメインタンク33に流入させるとともに、インクポンプ48に接続されたインク送出管49内のインクも、インク返送管64を介してメインタンク33に流入させ、メインタンク33内のインクとともに排液させることができる。したがって、ポンプユニット80を取り外す際に、インク供給管47内及びインク送出管49内のインクが漏れ出すのを防止できる。
また、補充液送出切替弁V12及び補充液流入切替弁V13が開かれているので、補充液流入管42内、補充液供給管44内及び補充液送出管54内の補充液もメインタンク33に流入させ、メインタンク33内のインクとともに排液管62から排液させることができる。したがって、ポンプユニット80を取り外す際に、補充液流入管42内、補充液供給管44内及び補充液送出管54内の補充液が漏れ出すのを防止できる。
本発明の実施の形態によるインクジェット記録装置の一構成例を示す斜視図であり、インクジェット記録装置が生産ラインに適用された状態を示している。 図1の本体を背面側から見た斜視図である。 図1のヘッド部の内部構成を示した斜視図であり、ヘッド部の外表の一部を省略して示している。 図1のインクジェット記録装置におけるインク等の経路を示した経路図である。 図1の本体を正面側から見た斜視図であり、前面上扉を開くとともに、前面下扉を取り外した状態を示している。 図5のポンプユニットを前面側から見た斜視図である。 図5のポンプユニットを背面側から見た斜視図である。 チューブコネクタの分解斜視図である。 本体側のチューブコネクタの斜視図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
3 対象物
4 本体
5 可撓性ホース
6 ヘッド部
9 本体ハウジング
20 ヘッドユニット
24 帯電電極
26 偏向電極
30 制御部
31 インクタンク
32 補充液タンク
33 メインタンク
34 コンディショニングタンク
36 インク循環管
37 循環ポンプ
40 インク流入管
42 補充液流入管
43 補充液ポンプ
44 補充液供給管
47 インク供給管
48 インクポンプ
49 インク送出管
54 補充液送出管
57 インク回収管
59 ガターポンプ
60 回収補充液供給管
61 回収補充液流入管
62 排液管
63 接続管
64 インク返送管
66 空気流通管
80 ポンプユニット
81 チューブコネクタ
82 チューブコネクタ
83 ケーシング
84 ポンプモータ
85 取付板
86 電気コネクタ

Claims (5)

  1. インクを収容する本体ハウジングと、上記本体ハウジングから送られてくるインクを粒子状にして対象物に噴射するためのヘッド部と、を備えたインクジェット記録装置において、
    上記本体ハウジングは、
    インクの濃度を調整するための補充液を貯留する補充液タンクと、
    上記補充液タンクから補充液が供給されることにより濃度調整されたインクを貯留するメインタンクと、
    2以上のポンプを一体的に保持するポンプユニットと、
    上記ポンプユニットの着脱を行う際に開かれる前面扉と、
    上記補充液タンクから上記ポンプユニットへ補充液を供給するための第1の補充液供給管と、
    上記ポンプユニットから上記メインタンクへ補充液を流入させるための第1の補充液流入管と、
    上記メインタンクから上記ポンプユニットへインクを供給するための第1のインク供給管と、
    上記ポンプユニットから上記ヘッド部へインクを送り出すための第1のインク送出管と、
    上記第1の補充液供給管、上記第1の補充液流入管、上記第1のインク供給管、及び上記第1のインク送出管の各々の上記ポンプユニット側の端部が接続される第1のチューブコネクタと、を備え、
    上記ポンプユニットは、
    上記ポンプユニットを上記本体ハウジング内に固定するためのケーシングと、
    上記補充液タンク内の補充液を上記第1の補充液供給管へ送り出すための補充液ポンプと、
    上記補充液ポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給された補充液を上記補充液ポンプへ供給するための第2の補充液供給管と、
    上記補充液ポンプの吐出側に接続され、上記補充液ポンプから吐出された補充液を上記本体ハウジングへ流入させるための第2の補充液流入管と、
    上記メインタンク内のインクを上記第1のインク供給管へ送り出すためのインクポンプと、
    上記インクポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記インクポンプへ供給するための第2のインク供給管と、
    上記インクポンプの吐出側に接続され、上記インクポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ送り出すための第2のインク送出管と、
    上記第2の補充液供給管、上記第2の補充液流入管、上記第2のインク供給管、及び上記第2のインク送出管の各々の上記本体ハウジング側の端部が接続される第2のチューブコネクタと、を備え、
    上記ケーシングには、上記インクポンプ及び上記補充液ポンプが保持されるとともに、上記前面扉が開かれて上記ケーシングが上記本体ハウジング内に固定された状態で上記第1のチューブコネクタを着脱可能な位置に、上記第2のチューブコネクタが取り付けられ、
    上記ポンプユニットの上記ケーシングが上記本体ハウジング内に取り付けられた状態で、上記第2のチューブコネクタに上記第1のチューブコネクタが連結されることにより、上記第1の補充液供給管と上記第2の補充液供給管、上記第1の補充液流入管と上記第2の補充液流入管、上記第1のインク供給管と上記第2のインク供給管、及び上記第1のインク送出管と上記第2のインク送出管が、それぞれ接続されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. インクを収容する本体ハウジングと、上記本体ハウジングから送られてくるインクを粒子状にして対象物に噴射するためのヘッド部と、を備えたインクジェット記録装置において、
    上記本体ハウジングは、
    上記ヘッド部に送り出すインクを貯留するメインタンクと、
    2以上のポンプを一体的に保持するポンプユニットと、
    上記ポンプユニットの着脱を行う際に開かれる前面扉と、
    上記本体ハウジング内で循環させるインクを上記メインタンクから上記ポンプユニットへ供給するための第1の上流側インク循環管と、
    上記ポンプユニットから上記メインタンクへインクを流入させるための第1の下流側インク循環管と、
    上記メインタンクから上記ポンプユニットへインクを供給するための第1のインク供給管と、
    上記ポンプユニットから上記ヘッド部へインクを送り出すための第1のインク送出管と、
    上記第1の上流側インク循環管、上記第1の下流側インク循環管、上記第1のインク供給管、及び上記第1のインク送出管の各々の上記ポンプユニット側の端部が接続される第1のチューブコネクタと、を備え、
    上記ポンプユニットは、
    上記ポンプユニットを上記本体ハウジング内に固定するためのケーシングと、
    上記メインタンク内のインクを上記第1の上流側インク循環管へ送り出すための循環ポンプと、
    上記循環ポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記循環ポンプへ供給するための第2の上流側インク循環管と、
    上記循環ポンプの吐出側に接続され、上記循環ポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ流入させるための第2の下流側インク循環管と、
    上記メインタンク内のインクを上記第1のインク供給管へ送り出すためのインクポンプと、
    上記インクポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記インクポンプへ供給するための第2のインク供給管と、
    上記インクポンプの吐出側に接続され、上記インクポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ送り出すための第2のインク送出管と、
    上記インクポンプ及び上記循環ポンプを保持しているケーシングと、
    上記ケーシングに取り付けられ、上記第2の上流側インク循環管、上記第2の下流側インク循環管、上記第2のインク供給管、及び上記第2のインク送出管の各々の上記本体ハウジング側の端部が接続される第2のチューブコネクタと、を備え、
    上記ケーシングには、上記インクポンプ及び上記循環ポンプが保持されるとともに、上記前面扉が開かれて上記ケーシングが上記本体ハウジング内に固定された状態で上記第1のチューブコネクタを着脱可能な位置に、上記第2のチューブコネクタが取り付けられ、
    上記ポンプユニットの上記ケーシングが上記本体ハウジング内に取り付けられた状態で、上記第1のチューブコネクタと上記第2のチューブコネクタが連結されることにより、上記第1の上流側インク循環管と上記第2の上流側インク循環管、上記第1の下流側インク循環管と上記第2の下流側インク循環管、上記第1のインク供給管と上記第2のインク供給管、及び上記第1のインク送出管と上記第2のインク送出管が、それぞれ接続されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. インクを収容する本体ハウジングと、上記本体ハウジングから送られてくるインクを粒子状にして対象物に噴射し、噴射されたインクの一部を回収するガターを有するヘッド部と、を備えたインクジェット記録装置において、
    上記本体ハウジングは、
    上記ヘッド部に送り出すインクを貯留するメインタンクと、
    少なくとも2以上のポンプを一体的に保持するポンプユニットと、
    上記ポンプユニットの着脱を行う際に開かれる前面扉と、
    上記ヘッド部のガターで回収されたインクを上記ポンプユニットへ供給するための第1の上流側インク回収管と、
    上記ヘッド部のガターで回収されたインクを上記ポンプユニットから上記メインタンクへ流入させるための第1の下流側インク回収管と、
    上記メインタンクから上記ポンプユニットへインクを供給するための第1のインク供給管と、
    上記ポンプユニットから上記ヘッド部へインクを送り出すための第1のインク送出管と、
    上記第1の上流側インク回収管、上記第1の下流側インク回収管、上記第1のインク供給管、及び上記第1のインク送出管の各々の上記ポンプユニット側の端部が接続される第1のチューブコネクタと、を備え、
    上記ポンプユニットは、
    上記ポンプユニットを上記本体ハウジング内に固定するためのケーシングと、
    上記ヘッド部のガターで回収されたインクを上記第1の上流側インク回収管へ送り出すためのガターポンプと、
    上記ガターポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記ガターポンプへ供給するための第2の上流側インク回収管と、
    上記ガターポンプの吐出側に接続され、上記ガターポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ流入させるための第2の下流側インク回収管と、
    上記メインタンク内のインクを上記第1のインク供給管へ送り出すためのインクポンプと、
    上記インクポンプの吸入側に接続され、上記本体ハウジングから供給されたインクを上記インクポンプへ供給するための第2のインク供給管と、
    上記インクポンプの吐出側に接続され、上記インクポンプから吐出されたインクを上記本体ハウジングへ送り出すための第2のインク送出管と、
    上記インクポンプ及び上記ガターポンプを保持しているケーシングと、
    上記ケーシングに取り付けられ、上記第2の上流側インク回収管、上記第2の下流側インク回収管、上記第2のインク供給管、及び上記第2のインク送出管の各々の上記本体ハウジング側の端部が接続される第2のチューブコネクタと、を備え、
    上記ケーシングには、上記インクポンプ及び上記ガターポンプが保持されるとともに、上記前面扉が開かれて上記ケーシングが上記本体ハウジング内に固定された状態で上記第1のチューブコネクタを着脱可能な位置に、上記第2のチューブコネクタが取り付けられ、
    上記ポンプユニットの上記ケーシングが上記本体ハウジング内に取り付けられた状態で、上記第1のチューブコネクタと上記第2のチューブコネクタが連結されることにより、上記第1の上流側インク回収管と上記第2の上流側インク回収管、上記第1の下流側インク回収管と上記第2の下流側インク回収管、上記第1のインク供給管と上記第2のインク供給管、及び上記第1のインク送出管と上記第2のインク送出管が、それぞれ接続されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 上記ポンプユニットは、2以上のポンプを駆動するための1つのポンプモータと、上記ポンプモータを上記本体ハウジングに設けられた電源回路に対して着脱可能に接続するための電気コネクタとを有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記メインタンク内のインクを排液するための排液管と、
    ユーザ操作に基づいて、上記排液管を介して上記メインタンク内のインクを排液するための処理を行うメインタンク排液処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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