JP4019694B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク経路内のインクを移送する3以上のポンプを備えると共に、各ポンプを、単一の駆動源によって選択的に駆動させるインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、3色以上のインクを用いてカラー印字を行うインクジェットプリンタが広く普及している。この種のインクジェットプリンタにおいては、3以上のインク経路を備えると共に、各インク経路毎にインクの移送を行うものがあり、このようなインクジェットプリンタでは、各インク経路にポンプを設けることが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のインクジェットプリンタにおいては、各ポンプ毎に駆動源(モータ等)を設けているため、駆動源の数が多くなってインクジェットプリンタの大型化やコストアップを招く不都合がある。
【0004】
そこで、インクジェットプリンタに、単一の駆動源によって3以上のポンプを選択的に駆動させる選択駆動機構を設けることが提案されるが、従来の選択駆動機構においては、駆動源と被駆動装置との間に複数のクラッチ機構を介設しているため、クラッチ機構を切換動作させるソレノイド等のアクチュエータが別途必要となり、インクジェットプリンタの小型化やコストダウンを達成できない不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、単一の駆動源によって3以上のポンプを選択的に駆動させるものでありながら、ソレノイド等のアクチュエータを別途設ける必要がなく、その結果、装置の小型化やコストダウンを図ることができるインクジェットプリンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のインクジェットプリンタは、3以上のインク経路と、前記各インク経路に設けられ、各インク経路内のインクを移送する3以上のポンプと、前記ポンプを駆動させる単一の駆動源と、前記駆動源から入力した第1方向の回転動力によって、駆動対象となるポンプを選択し、前記駆動源から入力した第2方向の回転動力によって、前記選択されたポンプを駆動させる選択駆動機構とを備えて構成される。
【0007】
また、前記選択駆動機構は、前記回転動力によって第1方向及び第2方向に回転される太陽歯車と、前記太陽歯車の回転に応じて前記太陽歯車の周りを公転し、且つ、公転が規制された状態では、前記太陽歯車の回転に応じて自転する遊星歯車と、前記太陽歯車の第1方向回転に応じて前記遊星歯車が公転する際、前記遊星歯車に順次噛み合うように前記遊星歯車の公転軌跡に沿って配置された前記ポンプのポンプ駆動歯車と、前記太陽歯車の第2方向回転に応じた前記遊星歯車の公転を、前記ポンプ駆動歯車との噛み合い位置で規制する公転規制手段とを備えることが好ましい。この場合においては、単一の駆動源によって3以上のポンプを選択的に駆動させるものでありながら、遊星歯車機構に公転規制手段を付加する程度の簡単な構成で実施可能となり、その結果、選択駆動機構の構造を簡略化できる許りでなく、インクジェットプリンタの小型化やコストダウンを更に促進することができる。
【0008】
また、前記公転規制手段は、前記遊星歯車側と前記ポンプ駆動歯車側との間に構成されたラチェット機構であることが好ましい。この場合においては、構造が簡単なラチェット機構を用いて公転規制手段を構成することにより、選択駆動機構の構造を更に簡略化することができる。
【0009】
また、前記遊星歯車の公転位置を検出する公転位置検出手段を更に備えることが好ましい。この場合においては、公転位置検出手段の位置検出に基づいて駆動源を正逆駆動制御することにより、ポンプの選択駆動を確実に行うことができる許りでなく、駆動源としてステップモータ以外の安価なモータを使用することができる。
【0010】
また、前記ポンプは、前記インク経路を形成するチューブを、前記ポンプ駆動歯車の正転駆動に応じて押圧することにより、前記チューブ内のインクを移送する一方、前記ポンプ駆動歯車の逆転駆動に応じて前記チューブの押圧を解除するように構成されたチューブポンプであり、前記選択駆動機構は、前記第2方向の回転動力によって、前記選択されたポンプを正転駆動させる第1の動力伝動経路とは別に、前記第1方向の回転動力によって、全てのポンプを逆転駆動させる第2の動力伝動経路を備えることが好ましい。この場合においては、逆転駆動に応じてレリーズ動作(押圧解除)するポンプを、太陽歯車の第1方向回転を利用してレリーズ動作させることができ、しかも、第1の遊星歯車が各ポンプ駆動歯車との噛み合い位置を通過する際に、各ポンプ駆動歯車の逆転駆動により第一の遊星歯車に適度な負荷を与え、噛み合い位置の通過を円滑にすることができる。
【0011】
また、前記第2の動力伝動経路は、前記太陽歯車の回転に応じて前記太陽歯車の周りを公転し、且つ、公転が規制された状態では、前記太陽歯車の回転に応じて自転する第2の遊星歯車を備え、
該第2の遊星歯車は、前記太陽歯車第1方向回転すると前記ポンプ駆動歯車との噛み合い前記ポンプを逆転駆動し、且つ、前記太陽歯車が前記第2方向回転すると前記ポンプ駆動歯車と噛み合わない位置で規制されることが好ましい。この場合においては、第2の遊星歯車を設ける程度の簡単な構成によって、第2の動力伝動経路を追加することができる。
【0012】
また、前記第2の動力伝動経路における減速比は、前記第1の動力伝動経路における減速比よりも大きく設定されることが好ましい。この場合においては、第1の遊星歯車が各ポンプ駆動歯車との噛み合い位置を通過する際に、各ポンプ駆動歯車の逆転駆動速度が速すぎて第1の遊星歯車の通過が阻害される不都合を回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に沿って説明する。図1は、ポンプユニットの斜視図、図2は、ユニットケースを省いたポンプユニットの斜視図である。これらの図に示されるポンプユニット10は、インクジェットプリンタのインク供給経路に設けられるもので、ユニットケース11に、4つのポンプA〜Dと、単一のモータ(駆動源)12と、該モータ12の駆動に応じてポンプA〜Dを選択的に駆動させる選択駆動機構13とを設けて構成される。上記インク供給経路は、4色のインクを貯溜する4つのインク供給タンク(図示せず)と、4色のインクを用いて印字を行う印字ヘッド(図示せず)とを繋ぐもので、4本のインクチューブ14によって形成される。各インクチューブ14の中間部は、各ポンプA〜Dに挿通されており、各ポンプA〜Dの駆動に応じて各インクチューブ14内のインクが印字ヘッドに向けて移送される。
【0014】
図3は、駆動状態を示すポンプの内部平面図、図4は、休止状態(レリーズ動作)を示すポンプの内部平面図である。これらの図に示されるように、ポンプA〜Dは、ローラ15と、レバー16と、回転板17と、バネ18とを備えて構成される。前記チューブ14は、少なくともローラ15によって押圧される被押圧部分において可撓性を有しており、この被押圧部分が、ユニットケース11の円弧ガイド部11aに沿って配置される。レバー16は、ローラ支軸15aを回転及び移動自在に支持するカム溝16aを有している。カム溝16aは、回転板17の円周方向に対して傾斜しており、この傾斜に沿ってローラ支軸15aをガイドすることによってローラ15が径方向移動される。回転板17は、ユニットケース11に回転自在に設けられるもので、レバー支軸16bを介してレバー16を回動自在に支持している。レバー16は、バネ18によって外方に付勢されると共に、その回動範囲がストッパ16cによって制限される。また、回転板17には、上方に突出するポンプ駆動軸17aが一体的に形成され、該ポンプ駆動軸17aに一体的に設けられるポンプ駆動歯車19の回転に応じてポンプA〜Dが駆動される。
【0015】
ポンプA〜Dを駆動させる場合は、図3に示されるように、回転板17を正転方向(a方向)に回転させる。回転板17が正転方向に回転すると、カム溝16aの傾斜に沿ってローラ15が外方に移動し、チューブ14が押圧される。この状態で回転板17が正転を続けると、ローラ15がチューブ14を押圧しながら円弧ガイド部11aに沿って移動し、チューブ14内のインクが印字ヘッドに向けて移送される。一方、ポンプA〜Dを休止させる場合は、図4に示されるように、回転板17を、一旦逆転方向(b方向)に回転させた後、停止させる。つまり、回転板17が逆転方向に回転すると、カム溝16aの傾斜に沿ってローラ15が内方に移動し、チューブ14の押圧が解除(レリーズ)される。この状態でポンプA〜Dを休止させることにより、チューブ14の永久変形や劣化が回避される。
【0016】
図5は、レリーズ遊星歯車を省いたポンプユニットの斜視図、図6は、レリーズ遊星歯車を省いた選択駆動機構の斜視図、図7は、選択駆動機構の分解斜視図である。これらの図に示されるように、選択駆動機構13は、太陽歯車20と、遊星レバー21と、遊星歯車22と、公転規制機構(公転規制手段)23と、レリーズ遊星レバー24と、レリーズ遊星歯車(第2の遊星歯車)25とを備えて構成される。太陽歯車20は、その回転中心が各ポンプ駆動軸17aと等距離になるようにユニットケース11に回転自在に設けられ、モータ12の正逆駆動に応じて第1方向(CW)及び第2方向(CCW)に回転される。遊星レバー21は、遊星支軸21aを一体的に有する筒状のもので、太陽歯車20の外周部(非歯車部)に回転自在に設けられる。遊星歯車22は、太陽歯車20に噛み合う状態で遊星支軸21aに回転自在に支持されており、太陽歯車20の回転に応じて同方向に公転すると共に、公転規制状態では、太陽歯車20の回転に応じて自転する。また、遊星歯車22の上側には、減速歯車部22aが一体的に形成されており、該減速歯車部22aの公転軌跡に沿うように各ポンプA〜Dのポンプ駆動歯車19が配置される。これにより、遊星歯車22が公転した際、その減速歯車部22aが各ポンプ駆動歯車19に順次噛み合うことになる。
【0017】
公転規制機構23は、遊星レバー21に回動自在に設けられるラチェットレバー26と、該ラチェットレバー26を付勢するバネ27と、遊星レバー21の周囲を覆う筒部11bに形成された4つの係合突起11cとを備えており、太陽歯車20の第1方向回転に応じた遊星歯車22の公転を、ラチェットレバー26が係合突起11cを乗り越えることによって許容する一方、太陽歯車20の第2方向回転に応じた遊星歯車22の公転を、ラチェットレバー26と係合突起11cとの係合によって、ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置で規制するように構成される。つまり、太陽歯車20の第1方向回転によって、駆動対象となるポンプ駆動歯車19の噛み合い位置まで遊星歯車22を公転(ポンプ選択動作)させた後、太陽歯車20を第2方向に回転させれば、公転が規制された遊星歯車22がポンプ駆動歯車19と噛み合った状態で自転し、上記ポンプ駆動歯車19を正転駆動(ポンプ駆動動作)させることになる。
【0018】
遊星歯車22の公転位置は、2つの検出器(公転位置検出手段)S1、S2によって検出される。検出器S1は、ポンプAのポンプ駆動歯車19と噛み合う遊星歯車22の公転位置(以下、ポンプA位置という)を検出するもので、遊星レバー21から外側方に突出する単一の検出板21bを光学的に検出する。また、検出器S2は、ポンプB〜Dのポンプ駆動歯車19と噛み合う遊星歯車22の公転位置(以下、ポンプB〜D位置という)を検出するもので、遊星レバー21から下方に突出する3つ検出板21cを光学的に検出する。つまり、ポンプA位置は、検出器S1の検出波形(立下がりエッジ)のみで判定されるが、ポンプB〜D位置は、検出器S1の検出波形を基準位置波形とし、その後に入力される検出器S2の検出波形数に基づいて判定される。
【0019】
レリーズ遊星レバー24は、太陽歯車20の上端部に突出形成されるレバー支軸20aに回転自在に設けられる。レリーズ遊星レバー24は、放射方向に延出する4つの腕部24aを有し、各腕部24aには、下方に突出する遊星支軸(図示せず)が一体的に設けられる。レリーズ遊星歯車25は、ポンプ駆動歯車19の数だけ設けられ、太陽歯車20に噛み合う状態でレリーズ遊星レバー24の各遊星支軸に回転自在に支持される。これにより、レリーズ遊星歯車25は、太陽歯車20の回転に応じて同方向に公転すると共に、公転規制状態では、太陽歯車20の回転に応じて自転する。また、レリーズ遊星歯車25の下側には、図8に示されるように、減速歯車部25aが一体的に形成されており、該減速歯車部25aは、太陽歯車20の第1方向回転に応じてレリーズ遊星歯車25が公転した際、各ポンプ駆動歯車19に噛み合い、レリーズ遊星歯車25の公転を規制する。この状態では、公転が規制されたレリーズ遊星歯車25がポンプ駆動歯車19と噛み合った状態で自転し、ポンプ駆動歯車19を逆転駆動(ポンプレリーズ動作)させることになる。一方、太陽歯車20の第2方向回転に応じてレリーズ遊星歯車25が公転した際には、レリーズ遊星レバー24が図示しないストッパに当り、その公転がポンプ駆動歯車19と噛み合わない位置で規制される。
【0020】
ところで、レリーズ遊星歯車25を用いて構成されるレリーズ用動力伝動経路(第2の動力伝動経路)の減速比は、遊星歯車22を用いて構成されるポンプ駆動用動力伝動経路(第1の動力伝動経路)の減速比よりも大きく設定される。これにより、遊星歯車22が各ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置を通過する際に、各ポンプ駆動歯車19の逆転駆動速度が速すぎて遊星歯車22の通過が阻害される不都合を回避することが可能になる。
【0021】
次に、ポンプユニット10の動作例を図9〜図11に沿って説明する。図9は、ポンプユニットの第1の動作例を示すタイミングチャートである。この図に示されるように、ポンプAを駆動した後、これを停止する場合は、先ずモータ12を第1方向(CW)に駆動させてポンプ選択動作を開始する。ポンプ選択動作中に検出器S1の位置波形を検出したら、モータ12を第2方向(CCW)に駆動させてポンプAの駆動動作を行う。そして、ポンプAの駆動を停止するときは、モータ12を再び第1方向(CW)に駆動させてポンプレリーズ動作を行い、その後にモータ12を停止させる。
【0022】
図10は、ポンプユニットの第2の動作例を示すタイミングチャートである。この図に示されるように、ポンプCを駆動した後、これを停止する場合は、先ずモータ12を第1方向(CW)に駆動させてポンプ選択動作を開始する。ポンプ選択動作中に、検出器S1の位置波形を検出し、その後、検出器S2の位置波形を2回検出したら、モータ12を第2方向(CCW)に駆動させてポンプCの駆動動作を行う。そして、ポンプCの駆動を停止するときは、モータ12を再び第1方向(CW)に駆動させてポンプレリーズ動作を行い、その後にモータ12を停止させる。
【0023】
図11は、ポンプユニットの第3の動作例を示すタイミングチャートである。この図に示されるように、ポンプBを駆動した後、ポンプDを駆動して停止する場合は、先ずモータ12を第1方向(CW)に駆動させてポンプ選択動作を開始する。ポンプ選択動作中に、検出器S1の位置波形を検出し、その後、検出器S2の位置波形を1回検出したら、モータ12を第2方向(CCW)に駆動させてポンプBの駆動動作を行う。その後、モータ12を第1方向(CW)に駆動させてポンプ選択動作を再開し、ここで検出器S2の位置波形を2回検出したら、モータ12を第2方向(CCW)に駆動させてポンプDの駆動動作を行う。そして、ポンプDの駆動を停止するときは、モータ12を再び第1方向(CW)に駆動させてポンプレリーズ動作を行い、その後にモータ12を停止させる。
【0024】
以上の如く本実施形態によれば、インクジェットプリンタは、3以上のインク経路と、前記各インク経路に設けられ、各インク経路内のインクを移送する3以上のポンプA〜Dと、前記ポンプA〜Dを駆動させる単一のモータ12と、前記モータ12から入力した第1方向の回転動力によって、駆動対象となるポンプAからDを選択し、前記モータ12から入力した第2方向の回転動力によって、前記選択されたポンプA〜Dを駆動させる選択駆動機構13とを備えて構成される。これにより、単一のモータ12によって3以上のポンプA〜Dを選択的に駆動させるものでありながら、ソレノイド等のアクチュエータを別途設ける必要がなく、その結果、装置の小型化やコストダウンを図ることができる。
【0025】
また、前記選択駆動機構13は、前記回転動力によって第1方向及び第2方向に回転される太陽歯車20と、前記太陽歯車20の回転に応じて前記太陽歯車20の周りを公転し、且つ、公転が規制された状態では、前記太陽歯車20の回転に応じて自転する遊星歯車22と、前記太陽歯車20の第1方向回転に応じて前記遊星歯車22が公転する際、前記遊星歯車22に順次噛み合うように前記遊星歯車22の公転軌跡に沿って配置された3以上のポンプ駆動歯車19と、前記太陽歯車20の第2方向回転に応じた前記遊星歯車22の公転を、前記ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置で規制する公転規制機構23とを備えるため、単一のモータ12によって3以上のポンプA〜Dを選択的に駆動させるものでありながら、遊星歯車機構に公転規制機構23を付加する程度の簡単な構成で実施可能となり、その結果、選択駆動機構13の構造を簡略化できる許りでなく、インクジェットプリンタの小型化やコストダウンを更に促進することができる。
【0026】
また、前記公転規制機構23は、前記遊星歯車22側と前記ポンプ駆動歯車19側との間に構成されたラチェット機構であるため、構造が簡単なラチェット機構を用いて公転規制機構23を構成することにより、選択駆動機構13の構造を更に簡略化することができる。
【0027】
また、前記選択駆動機構13は、前記遊星歯車22の公転位置を検出する検出器S1、S2を備えるため、検出器S1、S2の位置検出に基づいてモータ12を正逆駆動制御することにより、ポンプA〜Dの選択駆動を確実に行うことができる許りでなく、駆動源としてステップモータ以外の安価なモータを使用することができる。
【0028】
また、前記ポンプA〜Dは、前記インク経路を形成するチューブ14を、前記ポンプ駆動歯車19の正転駆動に応じて押圧することにより、前記チューブ14内のインクを移送する一方、前記ポンプ駆動歯車19の逆転駆動に応じて前記チューブ14の押圧を解除するように構成されたチューブポンプであり、前記選択駆動機構13は、前記第2方向の回転動力によって、前記選択されたポンプA〜Dを正転駆動させるポンプ駆動用動力伝動経路とは別に、前記第1方向の回転動力によって、全てのポンプA〜Dを逆転駆動させるレリーズ用動力伝動経路を備えるため、逆転駆動に応じてレリーズ動作するポンプA〜Dを、太陽歯車20の第1方向回転を利用してレリーズ動作させることができ、しかも、遊星歯車22が各ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置を通過する際に、各ポンプ駆動歯車19の逆転駆動により遊星歯車22に適度な負荷を与え、噛み合い位置の通過を円滑にすることができる。
【0029】
また、前記レリーズ用動力伝動経路は、前記太陽歯車20の第1方向回転に応じた公転が前記ポンプ駆動歯車19との噛み合いによって規制され、且つ、前記太陽歯車20の第2方向回転に応じた公転が前記ポンプ駆動歯車19と噛み合わない位置で規制されるレリーズ遊星歯車25を用いて構成されるため、レリーズ遊星歯車25を設ける程度の簡単な構成によって、レリーズ動力伝動経路を追加することができる。
【0030】
また、前記レリーズ用動力伝動経路における減速比は、前記ポンプ駆動用動力伝動経路における減速比よりも大きく設定されるため、遊星歯車22が各ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置を通過する際に、各ポンプ駆動歯車19の逆転駆動速度が速すぎて遊星歯車22の通過が阻害される不都合を回避することができる。
【0031】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用を行うことができる範囲が含まれる。例えばポンプは、チューブポンプに限定されず、ダイヤフラムポンプ、ピストンポンプ等の様々な方式のポンプを用いることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、単一の駆動源によって3以上のポンプを選択的に駆動させるものでありながら、ソレノイド等のアクチュエータを別途設ける必要がなく、その結果、装置の小型化やコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポンプユニットの斜視図である。
【図2】ユニットケースを省いたポンプユニットの斜視図である。
【図3】駆動状態を示すポンプの内部平面図である。
【図4】休止状態(レリーズ動作)を示すポンプの内部平面図である。
【図5】レリーズ遊星歯車を省いたポンプユニットの斜視図である。
【図6】レリーズ遊星歯車を省いた選択駆動機構の斜視図である。
【図7】選択駆動機構の分解斜視図である。
【図8】(A)はレリーズ遊星歯車の断面図、(B)はレリーズ遊星歯車の底面図である。
【図9】ポンプユニットの第1の動作例を示すタイミングチャートである。
【図10】ポンプユニットの第2の動作例を示すタイミングチャートである。
【図11】ポンプユニットの第3の動作例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 ポンプユニット
11 ユニットケース
12 モータ
13 選択駆動機構
14 インクチューブ
19 ポンプ駆動歯車
20 太陽歯車
21 遊星レバー
22 遊星歯車
23 公転規制機構
24 レリーズ遊星レバー
25 レリーズ遊星歯車
26 ラチェットレバー
A ポンプ
B ポンプ
C ポンプ
D ポンプ
S1 検出器
S2 検出器

Claims (6)

  1. 3以上のインク経路と、
    前記各インク経路に設けられ、各インク経路内のインクを移送する3以上のポンプと、
    前記ポンプを駆動させる単一の駆動源と、
    前記駆動源から入力した第1方向の回転動力によって、駆動対象となるポンプを選択し、前記駆動源から入力した第2方向の回転動力によって、前記選択されたポンプを駆動させる選択駆動機構と、を備え、
    前記選択駆動機構は、
    前記回転動力によって第1方向及び第2方向に回転される太陽歯車と、
    前記太陽歯車の回転に応じて前記太陽歯車の周りを公転し、且つ、公転が規制された状態では、前記太陽歯車の回転に応じて自転する遊星歯車と、
    前記太陽歯車の第1方向回転に応じて前記遊星歯車が公転する際、前記遊星歯車に順次噛み合うように前記遊星歯車の公転軌跡に沿って配置された前記ポンプのポンプ駆動歯車と、
    前記太陽歯車の第2方向回転に応じた前記遊星歯車の公転を、前記ポンプ駆動歯車との噛み合い位置で規制する公転規制手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記公転規制手段は、前記遊星歯車側と前記ポンプ駆動歯車側との間に構成されたラチェット機構であることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記遊星歯車の公転位置を検出する公転位置検出手段を更に備えることを特徴とする請求項又はに記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記ポンプは、前記インク経路を形成するチューブを、前記ポンプ駆動歯車の正転駆動に応じて押圧することにより、前記チューブ内のインクを移送する一方、前記ポンプ駆動歯車の逆転駆動に応じて前記チューブの押圧を解除するように構成されたチューブポンプであり、
    前記選択駆動機構は、前記第2方向の回転動力によって、前記選択されたポンプを正転駆動させる第1の動力伝動経路とは別に、前記第1方向の回転動力によって、全てのポンプを逆転駆動させる第2の動力伝動経路を備えることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記第2の動力伝動経路は、前記太陽歯車の回転に応じて前記太陽歯車の周りを公転し、且つ、公転が規制された状態では、前記太陽歯車の回転に応じて自転する第2の遊星歯車を備え、
    該第2の遊星歯車は、前記太陽歯車第1方向回転すると前記ポンプ駆動歯車との噛み合い前記ポンプを逆転駆動し、且つ、前記太陽歯車が前記第2方向回転すると前記ポンプ駆動歯車と噛み合わない位置で規制されることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記第2の動力伝動経路における減速比は、前記第1の動力伝動経路における減速比よりも大きく設定されることを特徴とする請求項又はに記載のインクジェットプリンタ。
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