JP3691098B2 - カラー熱転写プリンタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、カラーのインクリボンカートリッジを使用し、サーマルヘッドによる熱転写でカラー印刷ができるようにしたカラー熱転写プリンタ装置に関する。特に、本発明は、複数のインクリボンカートリッジを使用して効率良くカラー印刷ができるようにしたカラー熱転写プリンタ装置に関する。
【0002】
近年、カラー熱転写プリンタ装置は、パソコン、ワードプロセッサ等にケーブルで接続して使用するプリンタ装置(プリンタ単体の装置)、或いは前記パソコン、ワードプロセッサ等に内蔵された装置として普及しており、最もパーソナル化が進んでいる。
【0003】
一方、マルチメディア化が叫ばれる中、カラーで扱われるソフトが増えてきている。このような状況に伴い、小型、低価格、静粛性に優れ、かつ効率良くカラー印刷のできるプリンタ装置の開発が要望されていた。
【0004】
【従来の技術】
図7〜図9は従来例を示した図であり、図7〜図9中、1は熱転写プリンタ装置、2は基板(取り付け基板)、5はキャリッジ、6はモータ、7、8はプーリ、9はベルト、11はフレキシブルプリント板、12、13はボビン、14はサーマルヘッド、17はインクリボンカートリッジ、18はカートリッジケース、19、20はハブ穴、21は凹部、22はインクリボンを示す。
【0005】
§1:カラー熱転写プリンタ装置の説明・・・図7、図8参照
図7は従来の装置構成図、図8は従来のキャリッジ斜視図である。図示のように、従来の熱転写プリンタ装置1には基板2が設けてあり、この基板2上に各種機構部が搭載されている。例えば、前記機構部の1つに、キャリッジ5とその駆動機構がある。具体的には次の通りである。
【0006】
前記基板2上には、キャリッジ5と、その駆動機構であるモータ6、プーリ7、8、ベルト9等が搭載されており、前記ベルト9はその両端をキャリッジ5に固定すると共に、前記プーリ7、8と係合している。また、前記プーリ7はモータ6により歯車を介して回転駆動されるようになっており、プーリ8は自由に回転できるように構成されている。
【0007】
そして、前記モータ6によりプーリ7を回転駆動すると、それに伴ってベルト9が駆動され、前記ベルト9の駆動によりキャリッジ5が図示矢印X−Y方向に移動するように構成されている。
【0008】
また、前記キャリッジ5には、1つのサーマルヘッド14と、ボビン12、13、ボビン駆動用のモータ等からなる1系統のリボン巻取機構が設けてある。そして、前記キャリッジ5は、フレキシブルプリント板11により別に設けた制御部、電源部等に接続されている。
【0009】
印刷時には、前記キャリッジ5の上に1つのインクリボンカートリッジを搭載し、キャリッジ5を図示矢印X−Y方向に移動させながらサーマルヘッド14による熱転写で印刷を行う。
【0010】
§2:インクリボンカートリッジの説明・・・図9参照
図9は従来のインクリボンカートリッジ平面図であり、A図は表面、B図は裏面を示した図である。
【0011】
前記インクリボンカートリッジ17は、例えば、図9のように構成されている。この例では、カートリッジケース18内にリールハブが設けてあり、その一方のリールハブにはインクリボン22が巻いてあり、他方のリールハブが巻き取り用のリールハブとなっている。
【0012】
また、前記カートリッジケース18には、前記リールハブのハブ穴19、20が設けてあり、このハブ穴19、20にキャリッジ5のボビン12、13が嵌合するように構成されている。
【0013】
更に、カートリッジケース18には凹部21が設けてあり、インクリボンカートリッジ17をキャリッジ5に搭載した場合、前記凹部21内にサーマルヘッド14が位置するように構成されている。前記インクリボンカートリッジ17のインクリボンとしては、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の単色のカラーインクリボンが使用される。
【0014】
なお、従来の熱転写プリンタ装置は、キャリッジ上に1系統のリボン巻き取り機構と、1つのサーマルヘッドしか持たない(インクリボンカートリッジは1つしか搭載できない)ため、その都度必要な種類(色)のインクリボンカートリッジに載せ換えていた。また、長さ方向に順次色違いのインクが塗布されたインクリボンカートリッジを用いて必要部分のみを使用し、不必要な部分は早送りしていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
(1) :従来の熱転写プリンタ装置は、キャリッジ上に1系統のリボン巻き取り機構と、1つのサーマルヘッドしか持たない(インクリボンカートリッジは1つしか搭載できない)ため、カラー印刷を行う場合、その都度必要な種類(色)のインクリボンカートリッジに載せ換えていた。そのため、手間と時間がかかり面倒であった。
【0016】
また、長さ方向に順次色違いのインクが塗布されたインクリボンを収納したインクリボンカートリッジを用いてカラー印刷を行う場合には、インクリボンの必要部分(必要な色の部分)のみを使用し、不必要な部分は早送りしていた。従って、インクリボンが無駄になっていた。
【0017】
(2) :従来の装置でカラー印刷を行うには、色毎にインクリボンカートリッジを交換したり、不必要な種類(色)のインクリボンカートリッジを早送りしなければならず、手間や時間がかかっていた。また、リボンの無駄が多くコスト高となっていた。
【0018】
本発明は、このような従来の課題を解決し、キャリッジ上に複数のインクリボンカートリッジを装着できるようにして、効率良く、かつ低価格でカラー印刷ができるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。本発明は前記の目的を達成するため、カラー熱転写プリンタ装置を次のように構成した。
【0020】
(1) :インクリボンカートリッジを搭載するためのサーマルヘッドを有するキャリッジを設け、前記サーマルヘッドによるインクリボンの熱転写でカラー印刷を行うカラー熱転写プリンタ装置において、前記キャリッジは、複数のインクリボンカートリッジを重ねて搭載可能に構成すると共に、複数のインクリボンカートリッジのインクリボンを各系統別に独立して巻き取る複数系統の巻き取り機構で構成したリボン巻き取り機構を設け、前記リボン巻き取り機構で巻き取ったインクリボンに対し、各系統別に独立して巻き戻しを行う複数系統のリボン巻き戻し機構を設け、前記リボン巻き取り機構、及びリボン巻き戻し機構を駆動する駆動機構を設け、前記駆動機構からの動力を、リボン巻き取り機構、リボン巻き戻し機構に切り換える切り換え手段を設け、更に、印刷時に前記リボン巻き取り機構からの信号を基に、リボン巻き取り機構の回転数を検出する回転数検出手段を設けると共に、キャリッジ上にリボン巻き取り機構及びリボン巻き戻し機構が各色に対応するように独立して回転可能となるように設けられ、印刷時では、印刷に使用するインクリボンも、印刷に使用しないインクリボンも同時に巻き取り、その後、印刷に使用せず、空送りされたインクリボンの巻き戻しを行うように制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、印刷終了時に、前記回転数検出手段で検出した回転数、及び上位装置から指示された色情報を基に、リボン巻き戻し機構に対し、印刷に使用されなかったインクリボンのみを巻き戻す制御を行うリボン巻き戻し制御手段を備えている
【0021】
(2) :前記 (1) のカラー熱転写プリンタ装置において、前記リボン巻き取り機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き取りを行う複数のボビンを同心軸状に設け、前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介して駆動機構の動力が伝達できるように構成すると共に、前記ギヤの周辺部には、前記ギヤの回転数を検出するエンコーダを設けた
【0022】
(3) :前記 (1) のカラー熱転写プリンタ装置において、前記リボン巻き戻し機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き戻しを行う複数のボビンを同心軸状に設け、前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介して駆動機構の動力が伝達できるように構成すると共に、前記各ギヤの周辺部には、前記各ギヤを個別に回転阻止可能なストッパ機構を設けた
【0023】
(4) 前記 (1) のカラー熱転写プリンタ装置において、前記駆動切り換え機構は、前記ステッピングモータにより回転駆動される複数系統のピニオンギヤで構成したピニオンギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第1のギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第2のギヤ群を備えると共に、前記ピニオンギヤ群、第1のギヤ群、第2のギヤ群を連結板で連結することにより、前記ピニオンギヤ群の回転軸を回転中心として前記第1、第2のギヤ群全体を回転可能に構成し、前記ステッピングモータをインクリボンの巻き取り方向に回転させた場合は、ステッピングモータの回転に応じて、前記第1のギヤ群をリボン巻き取り機構のギヤ群に噛み合わせ、前記ステッピングモータをリボン巻き戻し方向に回転させた場合は、前記第2のギヤ群をリボン巻き戻し機構のギヤ群に噛み合わせるように、ステッピングモータの動力伝達方向を切り換える切り換え機構で構成した
【0024】
(5) インクリボンカートリッジを搭載して移動させるキャリッジと、前記キャリッジの制御を行う制御部を設けると共に、前記キャリッジにはサーマルヘッドを設け、前記サーマルヘッドによるインクリボンの熱転写でカラー印刷を行うカラー熱転写プリンタ装置において、前記キャリッジは、複数のインクリボンカートリッジを同時に搭載可能に構成すると共に、複数のインクリボンカートリッジのインクリボンを各系統別に独立して巻き取る複数系統の巻き取り機構で構成したリボン巻き取り機構と、前記リボン巻き取り機構で巻き取ったインクリボンに対し、各系統別に独立して巻き戻しを行う複数系統の巻き戻し機構で構成したリボン巻き戻し機構と、前記リボン巻き取り機構、及びリボン巻き戻し機構を駆動するためのステッピングモータと、前記ステッピングモータからの動力を、リボン巻き取り機構側と、リボン巻き戻し機構側とに切り換える駆動切り換え機構を設け、更に、印刷時に前記リボン巻き取り機構からの信号を基に、リボン巻き取り機構の回転数を検出する回転数検出手段を設けると共に、キャリッジ上にリボン巻き取り機構及びリボン巻き戻し機構が各色に対応するように独立して回転可能となるように設けられ、印刷時では、印刷に使用するインクリボンも、印刷に使用しないインクリボンも同時に巻き取り、その後、印刷に使用せず、空送りされたインクリボンの巻き戻しを行うように制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、印刷終了時に、前記回転数検出手段で検出した回転数、及び上位装置から指示された色情報を基に、リボン巻き戻し機構に対し、印刷に使用されなかったインクリボンのみを巻き戻す制御を行うリボン巻き戻し制御手段を備えている
【0025】
(6) 前記 (5) のカラー熱転写プリンタ装置において、前記リボン巻き取り機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き取りを行う複数のボビンを同心軸状に設け、前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介してステッピングモータの動力が伝達できるように構成すると共に、前記ギヤの周辺部には、前記ギヤの回転数を検出するエンコーダを設けた
【0026】
(7) 前記 (5) のカラー熱転写プリンタ装置において、前記リボン巻き戻し機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き戻しを行う複数のボビンを同心軸状に設け、前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介してステッピングモータの動力が伝達できるように構成すると共に、前記各ギヤの周辺部には、前記各ギヤを個別に回転阻止可能なストッパ機構を設けた
【0027】
(8) 前記 (5) のカラー熱転写プリンタ装置において、前記駆動切り換え機構は、前記ステッピングモータにより回転駆動される複数系統のピニオンギヤで構成したピニオンギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第1のギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第2のギヤ群を備えると共に、前記ピニオンギヤ群、第1のギヤ群、第2のギヤ群を連結板で連結することにより、前記ピニオンギヤ群の回転軸を回転中心として前記第1、第2のギヤ群全体を回転可能に構成し、前記ステッピングモータをインクリボンの巻き取り方向に回転させた場合は、ステッピングモータの回転に応じて、前記第1のギヤ群をリボン巻き取り機構のギヤ群に噛み合わせ、前記ステッピングモータをリボン巻き戻し方向に回転させた場合は、前記第2のギヤ群をリボン巻き戻し機構のギヤ群に噛み合わせるように、ステッピングモータの動力伝達方向を切り換える切り換え機構で構成した
【0032】
【作用】
前記構成に基づく本発明の作用を図1に基づいて説明する。
(1) :印刷時の作用説明
印刷時の作用は次の通りである。先ず、制御部は上位装置からのコマンドにより印刷指示を受けると、前記コマンドを解析し、コマンドで指示された情報(印刷の色情報等)を取り出して内部に保持しておく。その後、制御部は各部に指示を出して印刷を開始させる。
【0033】
前記指示により、ステッピングモータ30をリボン巻き取り方向に回転させると、駆動切り換え機構SMはリボン巻き取り側へ回転し(傾き)、リボン巻き取り機構RD側を駆動する。
【0034】
この時、ステッピングモータ30の動力は、ピニオンギヤ31→ギヤ27→ギヤ37へと動力を伝達し、ギヤ37をリボン巻き取り方向に回転させる。このためリボン巻き取り機構RDによりインクリボンカートリッジ17のインクリボンを複数系統同時に巻き取る。
【0035】
前記のようにしてインクリボンの巻き取りが開始されると同時にサーマルヘッド14による熱転写で印刷が開始されるが、この時、エンコーダ25により各系統のギヤ37の回転を検出し、該検出信号に基づいて、制御部がギヤ37の回転数を検出する。
【0036】
前記動作を印刷が終了するまで継続して行い、制御部は、全部の印刷が終了するまでに、ギヤ37が何回回転したかを検出する。すなわち、エンコーダ25から信号を基に全印刷処理が終了するまでのギヤ37の回転数を検出し、制御部の内部に保持しておく。
【0037】
(2) :印刷終了時の作用説明
印刷終了時の作用は次の通りである。前記のようにして印刷が終了すると、制御部は各部に指示を出して印刷終了時の動作を行わせる。この場合、先ず、制御部からの制御信号によりステッピングモータ30の回転を一端停止させ、インクリボンの巻き取りを停止させる。
【0038】
次に、制御部はインクリボンの巻き戻しを行うため、内部に保持してある「色情報」、「回転数」の情報を読み出し、前記情報を基にストッパ機構26、及びステッピングモータ30を制御する。
【0039】
この場合、制御部は、前記「色情報」から印刷時にどの系統(色)のインクリボンが使用されたかを判定し、使用された系統(色)のインクリボンを巻き戻ししないように、また、使用されなかった系統のインクリボンを巻き戻すように、ストッパ機構26に作動させる制御信号を出す。
【0040】
すなわち、インクリボンが印刷に使用された系統のストッパ機構26を作動させ、インクリボンを印刷に使用しなかった(空送りされた)系統のストッパ機構26を作動させないように制御する。また、制御部は前記「回転数」の情報から、リボン巻き戻し機構RWのギヤ38の巻き戻し回転数を求め、この回転数を基にステッピングモータ30を制御する。
【0041】
前記制御部の制御により、印刷に使用したインクリボンの系統のストッパ機構26を作動させてギヤ38の回転を阻止し、印刷に使用しなかったインクリボンの系統のストッパ機構26を作動させないようにする。
【0042】
そして、ステッピングモータ30を前記印刷時とは逆方向に、指定された回転数だけ回転させる。この時、ステッピングモータ30の動力は、ピニオンギヤ31→ギヤ28→ギヤ38へと伝達し、ギヤ38をリボン巻き戻し方向に回転させる。このためリボン巻き戻し機構RWにより、印刷に使用されなかったインクリボンカートリッジ17のインクリボンのみを巻き戻す(印刷時に巻き取りされた分だけ巻き戻す)。
【0043】
その後、前記指示された回転数だけステッピングモータ30が回転すると、該ステッピングモータ30の回転は停止し、再び、次の印刷指示を待つ。
以上のようにすれば、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻すことができ、その後、巻き戻したインクリボンを再び印刷に使用することができる。このため、インクリボンを無駄なく使用できると共に、効率良く、かつ低価格でカラー印刷ができる。
【0044】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施例は、キャリッジ上に複数のインクリボンカートリッジ(カラー)を搭載し、サーマルヘッドによりカラー印刷を行うカラー熱転写プリンタ装置の例である。
【0045】
図2〜図6は、本発明の実施例を示した図であり、図2〜図6中、図7〜図9と同じものは、同一符号で示してある。また、25はエンコーダ、26はストッパ機構、27、28はギヤ、30はステッピングモータ、31はピニオンギヤ、32、33はボビン、34は連結板、37、38はギヤ、39はキャリッジケース、40、41、42は軸、45は上位装置、46はプリンタ制御部、47はMPU、48はメモリ、49は回転数検出部、50はモータ制御部、51はストッパ機構制御部、52はヘッド制御部、53はヘッド移動機構を示す。
【0046】
§1:キャリッジの基本的な構成の説明・・・図2、図3参照
図2は実施例のキャリッジ説明図であり、A図は上側から見たキャリッジの構成図、B図はキャリッジの内部構成説明図である。また、図3はキャリッジの内部機構拡大図である。
【0047】
図示のように、カラー熱転写プリンタ装置にはキャリッジ5が設けてあり、このキャリッジ5には、サーマルヘッド14、リボン巻き取り機構RD、リボン巻き戻し機構RW、駆動切り換え機構SM、ステッピングモータ30等が設けてある。
【0048】
前記リボン巻き取り機構RDは、キャリッジ5上に搭載されたインクリボンカートリッジのインクリボンを巻き取るための機構であり、前記リボン巻き戻し機構RWは、前記インクリボンカートリッジのインクリボンを巻き戻すための機構である。
【0049】
また、前記駆動切り換え機構SMは、ステッピングモータ30から伝達された動力をリボン巻き取り機構RD側、或いはリボン巻き戻し機構RW側へ切り換えるための機構である。以下、前記各機構について詳細に説明する。
【0050】
§2:リボン巻き取り機構RDの説明・・・図2、図3参照
リボン巻き取り機構RDはキャリッジ5上に搭載されたインクリボンカートリッジのインクリボンを巻き取るための機構であり、全体で4系統(4色分)の機構が設けてある。そして、前記4系統の機構が別々に回転可能(左右方向に回転自在)に構成されているが、印刷時には4系統(4色分)同時にインクリボンの巻き取りができるように構成されている。
【0051】
前記リボン巻き取り機構RDには、インクリボンカートリッジのハブ穴と嵌合して4系統のインクリボンを巻き取るため、4個のボビン32が設けてあり、前記各ボビン32の一端(キャリッジケース39の内部側)にはそれぞれギヤ37が設けてある。
【0052】
前記4個のボビン32は、同心軸状に構成されており、全体で1つのボビン形状になっている。例えば、前記4個のボビン32を、上側(キャリッジケース39から遠い方)から順番に、ボビン#1、ボビン#2、ボビン#3、ボビン#4とすると、ボビン#4(下側のボビン)内にボビン#3が挿入され、ボビン#3内にボビン#2が挿入され、ボビン#2内にボビン#1が挿入されている。
【0053】
そして、前記のように、ボビン#1〜ボビン#4の一端にはそれぞれギヤ37が設けてあり、これらの各ギヤ37は駆動切り換え機構SMを介して動力が伝達され回転駆動されるように構成されている。
【0054】
また、前記ボビン#1〜ボビン#4に設けた各ギヤ37の周辺部には、前記ボビン#1〜ボビン#4の回転数を検出するためのエンコーダ25(4個)が設けてある。前記エンコーダ25は、例えば、ギヤ37方向へ向けて光ビームを発射する発光部と、ギヤ37からの反射光を受光して電気信号に変換する受光部とで構成された光電式のエンコーダが使用される。
【0055】
このようにして、ボビン32を4系統の独立したボビンで構成し、各ボビンの周辺部には、各ボビンの回転数を計数するため、エンコーダ25が設けてある。従って、前記エンコーダ25からの出力信号を基に、印刷時にボビン32がそれぞれ、何回回転したかを知ることができるように構成されている。
【0056】
§3:リボン巻き戻し機構RWの説明・・・図2、図3参照
リボン巻き戻し機構RWは、印刷時に一度巻き取られたインクリボンを巻き戻すための機構であり、全体で4系統(4色分)の機構が設けてある。そして、前記4系統の機構が別々に回転可能(左右方向に回転自在)に構成されている。
【0057】
前記リボン巻き戻し機構RWには、インクリボンカートリッジのハブ穴と嵌合して4系統のインクリボンを個別に巻き戻すため、4個のボビン33が設けてあり、前記各ボビン33の一端(キャリッジケース39の内部側)にはそれぞれギヤ38が設けてある。
【0058】
前記4個のボビン33は同心軸状に構成されており、全体で1つのボビン形状になっている。例えば、前記4個のボビン33を、上側(キャリッジケース39から遠い方)から順番に、ボビン#1、ボビン#2、ボビン#3、ボビン#4とすると、ボビン#4(下側のボビン)内にボビン#3が挿入され、ボビン#3内にボビン#2が挿入され、ボビン#2内にボビン#1が挿入されている。
【0059】
そして、前記ボビン#1〜ボビン#4の一端にはそれぞれギヤ38が設けてあ、これらの各ギヤ38は駆動切り換え機構SMを介してステッピングモータ30からの動力が伝達され回転駆動されるように構成されている。
【0060】
また、前記ボビン#1〜ボビン#4に設けた各ギヤ38の周辺部には、前記ボビン#1〜ボビン#4の回転を個別に阻止するためのストッパ機構26(4個)が設けてある。
【0061】
前記ストッパ機構26は、巻き戻し不要のインクリボンがあった場合、その系統のインクリボンを巻き取らないようにするための機構であり、4系統の機構を別々に駆動制御できるように構成されている。
【0062】
このストッパ機構26は、例えば、電磁式のストッパ機構で構成されている。この場合、例えば、ストッパ機構26に電磁石で駆動されるラチェット棒を備え、前記ラチェット棒をボビン33のギヤ38の歯に嵌合させることで、その系統のギヤ38の回転を停止させるようにしても良い。
【0063】
また、前記ストッパ機構26は、電磁石と、フェルトを取り付けたストッパ板を備え、前記電磁石でストッパ板を駆動できるようにして、前記ストッパ板をボビン33のギヤ38の歯に押し当てることで、その系統のギヤ38の回転を停止させるようにしても良い。
【0064】
なお、インクリボンを巻き戻す際、前記ストッパ機構26で回転停止した系統のボビン33は回転しないが、その他の系統のボビン33は回転できるように構成されている。
【0065】
§4:駆動切り換え機構SMの説明・・・図2、図3参照
駆動切り換え機構SMは、ステッピングモータ30から伝達された動力をリボン巻き取り機構RD側、或いはリボン巻き戻し機構RW側へ切り換えるための機構であり、クラッチ付きのピニオンギヤ31、ギヤ27、28、連結板34等で構成されている。
【0066】
前記ギヤ27は前記4系統の機構に対応して4個設けてあり、それぞれ、リボン巻き取り機構RDのボビン32に設けた各ギヤ37(4個)と噛み合うように構成されている。また、前記ギヤ28は、前記4系統の機構に対応して4個設けてあり、それぞれ、リボン巻き戻し機構RWのボビン33に設けたギヤ38(4個)と噛み合うように構成されている。
【0067】
また、駆動切り換え機構SMには、前記ギヤ27、28と噛み合うクラッチ付きの4個のピニオンギヤ31が設けてあり、これらの4個のピニオンギヤ31(ピニオンギヤ群)は、それぞれステッピングモータ30の回転軸に固定され、回転駆動されるように構成されている。そして、前記4個のギヤ27(ギヤ群)と、4個のギヤ28(ギヤ群)と、4個のピニオンギヤ31(ピニオンギヤ群)の上下には、連結板34が設けてある。
【0068】
前記連結板34には、4個のピニオンギヤ31を貫通して設けた軸40と、4個のギヤ27を貫通して設けた軸41と、4個のギヤ28を貫通して設けた軸42が回転自在に固定されている。
【0069】
前記のようにして、4個のギヤ27と、4個のギヤ28と、4個のピニオンギヤ31が連結板34を介して連結されている。そして、前記軸40を回転中心として、ステッピングモータ30の回転方向に従って、図示M−N方向に回転できる(傾く)ように構成されている。
【0070】
例えば、ステッピングモータ30が図示矢印Q方向に回転すると、ピニオンギヤ31もQ方向に回転する。この場合、ピニオンギヤ31と連結板34は摩擦結合しているので、ピニオンギヤ31がQ方向に回転すると、連結板34が図示矢印M方向に回転し、ギヤ28とギヤ38は離れて噛み合わなくなり、ギヤ27とギヤ37が噛み合うように構成されている。
【0071】
また、ステッピングモータ30が図示矢印P方向に回転すると、ピニオンギヤ31もP方向に回転する。この場合、ピニオンギヤ31と連結板34は摩擦結合しているので、ピニオンギヤ31がP方向に回転すると、連結板34が図示矢印N方向に回転し、ギヤ27とギヤ37の噛み合わなくなり、ギヤ28とギヤ38が噛み合うように構成されている。
【0072】
§5:リボン巻き取り機構RD、リボン巻き戻し機構RW、及び駆動切り換え機構SMの動作説明・・・図2、図3、図4参照
図4は実施例の動作説明図であり、A図はインクリボン巻き取り時、B図はインクリボン巻き戻し時の説明図である。以下、図4を参照しながら前記リボン巻き取り機構RD、リボン巻き戻し機構RW、及び駆動切り換え機構SMの動作を説明する。
【0073】
例えば、ステッピングモータ30が図示矢印Q方向(巻き取り方向)に回転したとする。この時、ピニオンギヤ31もQ方向に回転する。この回転に伴って、駆動切り換え機構SMは図示矢印M方向に回転し(傾き)、ギヤ27とギヤ37が噛み合う、このため、ギヤ37は図示矢印E方向に回転する。
【0074】
この回転によりインクリボンを図示矢印E方向に巻き取る。この時、ギヤ28とギヤ38は切り離されているので、リボン巻き戻し機構RWのボビン33はリボン巻き取り機構RDの回転に伴って回転する(回転駆動されないがインクリボンに引っ張られて回転する)。
【0075】
なお、このインクリボン巻き取り時には、指定された系統(色)のインクリボンにより印刷が行われるが、印刷に使用されない系統(色)のインクリボンも同時に巻き取られる。
【0076】
一方、ステッピングモータ30が図示矢印P方向(巻き戻し方向)に回転したとする。この時、ピニオンギヤ31もP方向に回転する。この回転に伴って、駆動切り換え機構SMは図示矢印N方向に回転し(傾き)、ギヤ28とギヤ38が噛み合う、このため、ギヤ38は図示矢印H方向に回転する。この回転によりインクリボンを図示矢印H方向に巻き戻す。
【0077】
この時、ギヤ27とギヤ37は切り離されているので、リボン巻き取り機構RDのボビン32はリボン巻き戻し機構RWの回転に伴って回転する(回転駆動されないがインクリボンに引っ張られて回転する)。ただし、ストッパ機構26が作動して回転阻止状態となっている系統のギヤ38は回転を阻止され回転しない。このため、前記系統のインクリボンは巻き戻しされない。
【0078】
§6:制御系の構成説明・・・図5参照
図5は実施例の制御系ブロック図である。以下、図5に基づいて実施例の制御系の構成を説明する。
【0079】
前記キャリッジ5に設けたリボン巻き取り機構RD、リボン巻き戻し機構RW、及び駆動切り換え機構SM等の制御を行うため、カラー熱転写プリンタ装置には図5に示した制御系が設けてある。前記制御系としては、上位装置45に接続されたプリンタ制御部46があり、このプリンタ制御部46で、エンコーダ25、ステッピングモータ30、ストッパ機構26、ヘッド移動機構53等を制御するように構成されている。
【0080】
そして、前記プリンタ制御部46には、MPU47、メモリ48、回転数検出部49、モータ制御部50、ストッパ機構制御部51、ヘッド制御部52等が設けてある。前記各部の機能等は次の通りである。
【0081】
(1) :MPU47は、プリンタ制御部46内の各種制御を行うものである。
(2) :メモリ48は、MPU47がアクセスするメモリであり、印刷時にワーク用として使用されるものである。例えば、前記メモリ48には、エンコーダ25からの出力信号を基に検出した回転数、上位装置45からコマンドで指示された印刷時の色情報等を格納する。
【0082】
(3) :回転数検出部49は、エンコーダ25の出力信号を基にギヤ37の回転数の検出を行うものである。なお、この回転数検出部49では、4個のエンコーダ25の出力信号を基に4個のギヤ37の回転数を個別に検出する。
【0083】
(4) :モータ制御部50は、ステッピングモータ30の回転制御を行うものである。
(5) :ストッパ機構制御部51は、ストッパ機構26の制御(例えば、ストッパ機構が電磁石式の場合は電磁石の制御)を行うものである。なお、このストッパ機構制御部51では、4個のストッパ機構26を個別に制御する。
【0084】
(6) :ヘッド制御部52は、キャリッジ5に設けたヘッド移動機構53を制御することにより、サーマルヘッド14をプラテン側へ倒したり、元の位置に戻したりするものである。
【0085】
§7:インクリボンカートリッジ搭載時の説明・・・図6参照
図6はインクリボンカートリッジ搭載状態説明図であり、A図はシングル幅インクリボンカートリッジ搭載状態、B図はダブル幅インクリボンカートリッジ搭載状態説明図である。
【0086】
印刷時には前記キャリッジ5上にインクリボンカートリッジ17を搭載するが、この場合、A図に示したように、シングル幅のインクリボンカートリッジ17を4個(#1、#2、#3、#4)重ねて搭載するか、またはB図に示したように、ダブル幅のインクリボンカートリッジ17を2個(#1、#2)重ねて搭載する。
【0087】
A図の状態では、リボン巻き取り機構RD、及びリボン巻き戻し機構RWを動作させて各系統毎にインクリボンカートリッジ17を駆動することにより印刷を行う。
【0088】
また、B図の状態では、リボン巻き取り機構RD、及びリボン巻き戻し機構RWの上2系統の機構で、インクリボンカートリッジ#1を駆動し、リボン巻き取り機構RD、及びリボン巻き戻し機構RWの下2系統の機構で、インクリボンカートリッジ#2を駆動することにより印刷を行う。
【0089】
前記インクリボンカートリッジ17の使用形態は次の通りである。
▲1▼:シングル幅のインクリボンカートリッジ17を4個(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ねて搭載することによりフルカラー印刷を行う。
【0090】
▲2▼:任意のシングル幅のインクリボンカートリッジ17を4個(例えば、ブラック、レッド、ブルー、イエロー)を重ねて搭載することにより、4色カラー印刷を行う。
【0091】
▲3▼:任意のダブル幅のインクリボンカートリッジ17を2個(例えば、ブラック、レッド)重ねて搭載することにより、高速で2色カラー印刷を行う。
§8:印刷時の動作説明・・・図2〜図6参照
以下、前記制御系によりキャリッジ5を制御してカラー印刷を行う際の動作を説明する。
【0092】
(1) :印刷時の動作説明
印刷時には次のように動作する。なお、印刷時にはキャリッジ5を移動させながらキャリッジ5上のステッピングモータ30を回転駆動させるが、キャリッジ5の移動制御は従来例と同じなので説明は省略する。また、印刷データの制御も従来の制御と同じなので説明は省略する。
【0093】
先ず、プリンタ制御部46のMPU47は、上位装置45からのコマンドにより印刷指示を受けると、前記コマンドを解析し、該コマンドで指示された情報(印刷の色情報等)を取り出してメモリ48に格納しておく。
【0094】
その後、MPU47は各部に指示を出して印刷を開始させるが、この場合、ヘッド制御部52がヘッド移動機構53に制御信号を送り、サーマルヘッド14をプラテン側へ押し付け印刷開始の準備を行う。
【0095】
一方、モータ制御部50はステッピングモータ30へ制御信号を送り該ステッピングモータ30を回転させることにより、インクリボンカートリッジ17を駆動してインクリボンの巻き取りを開始する。この場合、図4に示したように、ステッピングモータ30を図示矢印Q方向に回転させると、駆動切り換え機構SMは図示矢印M方向に回転し(傾き)、リボン巻き取り機構RD側を駆動する。
【0096】
前記ステッピングモータ30の動力は、ピニオンギヤ31→ギヤ27→ギヤ37へと伝達し、ギヤ37を図示矢印E方向に回転させる。このためリボン巻き取り機構RDによりインクリボンカートリッジ17のインクリボンを巻き取る。
【0097】
なお、印刷時には、印刷に使用するインクリボンも、印刷に使用しないインクリボンも同時に巻き取る。
前記のようにしてインクリボンの巻き取りが開始されると同時にサーマルヘッドによる熱転写印刷が開始されるが、この時、エンコーダ25により各系統のギヤ37の回転を検出し、該検出信号に基づいて、回転数検出部49がギヤ37の回転数を検出する。
【0098】
この動作を指示された印刷が終了するまで継続して行い、回転数検出部49は、全部の印刷が終了するまでに、ギヤ37が何回回転したかを検出する。すなわち、エンコーダ25からはギヤ37の回転数に比例した数のパルスを出力するので、回転数検出部49では前記パルスの数をカウントすることにより、ギヤ37の回転数を検出し、内部に保持しておく。
【0099】
(2) :印刷終了時の動作説明
前記のようにして印刷を行い、該印刷が終了すると、MPU47は各部に指示を出して印刷終了時の動作を行わせる。この場合、モータ制御部50はステッピングモータ30へ制御信号を送り該ステッピングモータ30の回転を一旦停止させ、インクリボンの巻き取りを停止させる。
【0100】
また、ヘッド制御部52は、ヘッド移動機構53へ制御信号を送りサーマルヘッド14を元の定位置へ戻す。そして、MPU47は、回転数検出部49に保持している印刷時の回転数を読み出し一旦メモリ48に格納しておく。前記回転数は各系統毎にメモリに格納しておく。
【0101】
次に、MPU47はインクリボンの巻き戻しを行うため、メモリ48に格納してある「色情報」、「回転数」の情報を読み出し、前記情報を基にストッパ機構制御部51、及びモータ制御部50に指示を出す。
【0102】
この場合、MPU47は、前記「色情報」から印刷時にどの系統(色)のインクリボンが使用されたかを判定し、使用された系統(色)のインクリボンを巻き戻ししないように、また、使用されなかった系統(色)のインクリボンを巻き戻すように、ストッパ機構制御部51に対し、ストッパ機構26を作動させる指示を出す。
【0103】
すなわち、インクリボンが印刷に使用された系統のストッパ機構26を作動させ、インクリボンを印刷に使用しなかった(空送りされた)系統のストッパ機構26を作動させないように指示を出す。
【0104】
また、MPU47は前記「色情報」と「回転数」から印刷時にどの系統(色)のインクリボンを何回転(長さ)空送りしたかを判断し、空送りした全ての系統(色)のインクリボンを印刷以前の状態に巻き戻すまでモータ制御部50に対し、ステッピングモータ30の回転を指示する。
【0105】
すなわち、前記メモリ48に格納してある「回転数」の情報とリボンを巻き戻す際にエンコーダ25により検出する回転数検出部49からの「回転数」を比較して等しくなるまでモータ制御部50に対し、ステッピングモータ30の回転を指示する。
【0106】
また、巻き戻しが完了した系統(色)のインクリボンに対しては、巻き戻し過ぎがないよう順次ストッパ機構制御部51に対し、ストッパ機構26を作動させる指示を出す。
【0107】
よって、空送りした全てのインクリボンの巻き戻しが完了すると、全ての系統(色)のギヤ38にストッパ機構26の作動が指示され、その後、モータ制御部50に対し、ステッピングモータ30の回転停止の指示が出される。
【0108】
前記のようにMPU47から指示が出されると、ストッパ機構制御部51はストッパ機構26に制御信号を送り、前記指示に従って、各系統のストッパ機構26を作動させる。すなわち、印刷に使用したインクリボンの系統のストッパ機構26を作動させてギヤ38の回転を阻止し、印刷に使用しなかったインクリボンの系統のストッパ機構26を作動させない。
【0109】
そして、モータ制御部50はステッピングモータ30へ制御信号を送り、該ステッピングモータ30を前記印刷時とは逆方向に、全ての系統(色)のストッパ機構26が作動され、ギヤ38の回転が阻止されるまで回転させる。この時、図4に示したように、ステッピングモータ30を図示矢印P方向に回転させると、駆動切り換え機構SMは図示矢印N方向に回転し(傾き)、リボン巻き戻し機構RW側を駆動する。
【0110】
前記ステッピングモータ30の動力は、ピニオンギヤ31→ギヤ28→ギヤ38へと伝達し、ギヤ38を図示矢印H方向に回転させる。このためリボン巻き戻し機構RWにより、印刷に使用されなかったインクリボンカートリッジ17のインクリボンのみを巻き戻す。
【0111】
その後、印刷時に空送りした系統(色)のインクリボンを全て巻き戻し、全てのギヤ38にストッパ機構26が作動され回転が阻止されると、一旦前記ステッピングモータ30の回転は停止し、全てのストッパ機構26が解除され、再び、次の印刷指示を待つ。以上のようにすれば、印刷に使用しなかったインクリボンは巻き戻すことにより無駄なく使用できる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
(1) :従来の熱転写プリンタ装置は、キャリッジ上に1系統のリボン巻き取り機構と、1つのサーマルヘッドしか持たない(インクリボンカートリッジは1つしか搭載できない)ため、カラー印刷を行う場合、その都度必要な種類(色)のインクリボンカートリッジに載せ換えていた。そのため、手間と時間がかかり面倒であった。
【0113】
また、長さ方向に順次色違いのインクが塗布されたインクリボンを収納したインクリボンカートリッジを用いてカラー印刷を行う場合には、インクリボンの必要部分(必要な色の部分)のみを使用し、不必要な部分は早送りしていた。従って、インクリボンが無駄になっていた。
【0114】
しかし、本発明では、キャリッジ上に複数のインクリボンカートリッジを同時に搭載できるので、カラー印刷を行う場合、前記のようなインクリボンカートリッジの載せ換えが不要であり、面倒な操作も必要ない。
【0115】
また、前記長さ方向に順次色違いのインクが塗布されたインクリボンを使用する必要もなく、かつ印刷に使用しなかったインクリボンを巻き戻して使用するのでインクリボンの無駄遣いも発生しない。従って、効率良く、かつ低価格でカラー印刷ができる。
【0116】
(2) :印刷終了時には、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻すことができ、その後、巻き戻したインクリボンを再び印刷に使用することができる。このため、インクリボンの巻き戻しに手間がかからず、かつインクリボンを無駄なく使用できると共に、効率良く、かつ低価格でカラー印刷ができる。
【0117】
(3) :キャリッジは、複数のインクリボンカートリッジを重ねて搭載可能に構成すると共に、複数のインクリボンカートリッジのインクリボンを各系統別に独立して巻き取る複数系統の巻き取り機構で構成したリボン巻き取り機構を設けている。従って、インクリボンを交換することなく多色印刷が可能になる。
【0118】
(4) :リボン巻き取り機構で巻き取ったインクリボンに対し、各系統別に独立して巻き戻しを行う複数系統のリボン巻き戻し機構を設けている。
【0119】
従って、前記各機構により印刷時には複数系統のインクリボンを同時に巻き取り、印刷終了時には、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻すことができる。このため、インクリボンの無駄を極力少なくしてフルカラーの印刷を行うことができる。
【0120】
(5) :リボン巻き取り機構、及びリボン巻き戻し機構を駆動する駆動機構を設けた。従って、前記各機構により印刷時には複数系統のインクリボンを同時に巻き取り、印刷終了時には、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻すことができる。
【0121】
(6) :駆動機構からの動力をリボン巻き取り機構、リボン巻き戻し機構に切り換える切り換え手段を設けている。従って、印刷時には複数系統のインクリボンを同時に巻き取り、印刷終了時には、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻す動作が確実にできる。
【0122】
(7) :リボン巻き取り機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き取りを行う複数のボビンを同心軸状に設け、各ボビンの一端部にはギヤを設け、各ギヤには、それぞれ駆動切り換え機構を介して駆動機構の動力が伝達できるように構成すると共に、ギヤの周辺部には、前記ギヤの回転数を検出するエンコーダを設けている。
【0123】
従って、印刷時には複数系統のインクリボンの巻き取りを確実に行うことができる。また、印刷時にギヤが何回回転したかを確実に検出することができ、その結果、前記ギヤの回転数を基に、インクリボンの巻き戻しを確実に行うことができる。
【0124】
(8) :リボン巻き戻し機構はキャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き戻しを行う複数のボビンを同心軸状に設け、前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介して駆動機構の動力が伝達できるように構成すると共に、前記各ギヤの周辺部には、前記各ギヤを個別に回転阻止可能なストッパ機構を設けている。
【0125】
従って、ストッパ機構を制御することにより、印刷終了時には複数系統のインクリボンの内、印刷に使用しなかったインクリボンの巻き取りを確実に行うことができる。また、印刷時のギヤの回転数を基に、ステッピングモータの回転数を制御してインクリボンの巻き戻しを行うため、正確なインクリボンの巻き戻しができる。
【0126】
(9) :駆動切り換え機構はステッピングモータにより回転駆動される複数系統のピニオンギヤで構成したピニオンギヤ群と、各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第1のギヤ群と、各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第2のギヤ群を備えると共に、ピニオンギヤ群、第1のギヤ群、第2のギヤ群を連結板で連結することにより、ピニオンギヤ群の回転軸を回転中心として前記第1、第2のギヤ群全体を回転可能に構成し、ステッピングモータをインクリボンの巻き取り方向に回転させた場合は、ステッピングモータの回転に応じて、第1のギヤ群をリボン巻き取り機構のギヤ群に噛み合わせ、ステッピングモータをリボン巻き戻し方向に回転させた場合は、第2のギヤ群をリボン巻き戻し機構のギヤ群に噛み合わせるように、ステッピングモータの動力伝達方向を切り換える切り換え機構で構成している。
【0127】
従って、リボン巻き取り機構とリボン巻き戻し機構の切り換えが確実にできると共に、ステッピングモータの動力を効率よく伝達することができる。
(10) :制御部は、印刷時に前記リボン巻き取り機構からの信号を基に、リボン巻き取り機構の回転数を検出する回転数検出手段と、印刷終了時に、前記回転数検出手段で検出した回転数、及び上位装置から指示された色情報を基に、リボン巻き戻し機構に対し、印刷に使用されなかったインクリボンのみを巻き戻す制御を行うリボン巻き戻し制御手段を備えている。
【0128】
従って、前記制御部により各機構を制御することにより、印刷時には複数系統のインクリボンを同時に巻き取り、印刷終了時には、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻すことができる。このため、インクリボンの無駄を極力少なくしてフルカラーの印刷を行うことができる。
【0129】
(11) :キャリッジは、複数のインクリボンカートリッジを同時に搭載可能に構成すると共に、複数のインクリボンカートリッジのインクリボンを各系統別に独立して巻き取る複数系統の巻き取り機構で構成したリボン巻き取り機構と、リボン巻き取り機構で巻き取ったインクリボンに対し、各系統別に独立して巻き戻しを行う複数系統の巻き戻し機構で構成したリボン巻き戻し機構と、リボン巻き取り機構、及びリボン巻き戻し機構を駆動するためのステッピングモータと、前記ステッピングモータからの動力を、リボン巻き取り機構側と、リボン巻き戻し機構側とに切り換える駆動切り換え機構を設けている。
【0130】
従って、前記各機構により印刷時には複数系統のインクリボンを同時に巻き取り、印刷終了時には、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻すことができる。このため、インクリボンの無駄を極力少なくしてフルカラーの印刷を行うことができる。また、インクリボンを交換することなく多色印刷が可能になる。
【0131】
(12) :リボン巻き取り機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き取りを行う複数のボビンを同心軸状に設け、前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介してステッピングモータの動力が伝達できるように構成すると共に、前記ギヤの周辺部には、前記ギヤの回転数を検出するエンコーダを設けている。
【0132】
従って、印刷時には複数系統のインクリボンの巻き取りを確実に行うことができる。また、印刷時にギヤが何回回転したかを確実に検出することができ、その結果、前記ギヤの回転数を基に、インクリボンの巻き戻しを確実に行うことができる。
【0133】
(13) :リボン巻き戻し機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き戻しを行う複数のボビンを同心軸状に設け、各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介してステッピングモータの動力が伝達できるように構成すると共に、前記各ギヤの周辺部には、前記各ギヤを個別に回転阻止可能なストッパ機構を設けている。
【0134】
従って、ストッパ機構を制御することにより、印刷終了時には複数系統のインクリボンの内、印刷に使用しなかったインクリボンの巻き取りを確実に行うことができる。また、印刷時のギヤの回転数を基に、ステッピングモータの回転数を制御してインクリボンの巻き戻しを行うため、正確なインクリボンの巻き戻しができる。
【0135】
(14) :駆動切り換え機構は、ピニオンギヤ群と、第1のギヤ群と、第2のギヤ群を備えると共に、前記ピニオンギヤ群、第1のギヤ群、第2のギヤ群を連結板で連結することにより、前記ピニオンギヤ群の回転軸を回転中心として前記第1、第2のギヤ群全体を回転可能に構成し、前記ステッピングモータをインクリボンの巻き取り方向に回転させた場合は、ステッピングモータの回転に応じて、前記第1のギヤ群をリボン巻き取り機構のギヤ群に噛み合わせ、前記ステッピングモータをリボン巻き戻し方向に回転させた場合は、前記第2のギヤ群をリボン巻き戻し機構のギヤ群に噛み合わせるように、ステッピングモータの動力伝達方向を切り換える切り換え機構で構成している。
【0136】
従って、リボン巻き取り機構とリボン巻き戻し機構の切り換えが確実にできると共に、ステッピングモータの動力を効率よく伝達することができる。
(15) :制御部は、印刷時に前記リボン巻き取り機構からの信号を基に、リボン巻き取り機構の回転数を検出する回転数検出手段と、印刷終了時に、前記回転数検出手段で検出した回転数、及び上位装置から指示された色情報を基に、リボン巻き戻し機構に対し、印刷時に使用されなかったインクリボンのみを巻き戻す制御を行うリボン巻き戻し制御手段を備えている。
【0137】
従って、前記制御部により各機構を制御することにより、印刷時には複数系統のインクリボンを同時に巻き取り、印刷終了時には、印刷に使用しなかったインクリボンを自動的に巻き戻すことができる。このため、インクリボンの無駄を極力少なくしてフルカラーの印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例のキャリッジ説明図である。
【図3】実施例におけるキャリッジの内部機構拡大図である。
【図4】実施例の動作説明図である。
【図5】実施例の制御系ブロック図である。
【図6】実施例におけるインクリボンカートリッジ搭載状態説明図である。
【図7】従来の装置構成図である。
【図8】従来のキャリッジ斜視図である。
【図9】従来のインクリボンカートリッジ平面図である。
【符号の説明】
RD リボン巻き取り機構
RW リボン巻き戻し機構
SM 駆動切り換え機構
5 キャリッジ
14 サーマルヘッド
17 インクリボンカートリッジ
25 エンコーダ
26 ストッパ機構
27、28 ギヤ
30 ステッピングモータ
31 ピニオンギヤ
32、33 ボビン
34 連結板
37、38 ギヤ
39 キャリッジケース

Claims (8)

  1. インクリボンカートリッジを搭載するためのサーマルヘッドを有するキャリッジを設け、前記サーマルヘッドによるインクリボンの熱転写でカラー印刷を行うカラー熱転写プリンタ装置において、
    前記キャリッジは、複数のインクリボンカートリッジを重ねて搭載可能に構成すると共に、
    複数のインクリボンカートリッジのインクリボンを各系統別に独立して巻き取る複数系統の巻き取り機構で構成したリボン巻き取り機構を設け、
    前記リボン巻き取り機構で巻き取ったインクリボンに対し、各系統別に独立して巻き戻しを行う複数系統のリボン巻き戻し機構を設け、
    前記リボン巻き取り機構、及びリボン巻き戻し機構を駆動する駆動機構を設け、
    前記駆動機構からの動力を、リボン巻き取り機構、リボン巻き戻し機構に切り換える切り換え手段を設け、更に、
    印刷時に前記リボン巻き取り機構からの信号を基に、リボン巻き取り機構の回転数を検出する回転数検出手段を設けると共に、
    キャリッジ上にリボン巻き取り機構及びリボン巻き戻し機構が各色に対応するように独立して回転可能となるように設けられ、
    印刷時では、印刷に使用するインクリボンも、印刷に使用しないインクリボンも同時に巻き取り、その後、印刷に使用せず、空送りされたインクリボンの巻き戻しを行うように制御を行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、印刷終了時に、前記回転数検出手段で検出した回転数、及び上位装置から指示された色情報を基に、リボン巻き戻し機構に対し、印刷に使用されなかったインクリボンのみを巻き戻す制御を行うリボン巻き戻し制御手段を備えていることを特徴としたカラー熱転写プリンタ装置。
  2. 前記リボン巻き取り機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き取りを行う複数のボビンを同心軸状に設け、
    前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介して駆動機構の動力が伝達できるように構成すると共に、
    前記ギヤの周辺部には、前記ギヤの回転数を検出するエンコーダを設けたことを特徴とする請求項記載のカラー熱転写プリンタ装置。
  3. 前記リボン巻き戻し機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き戻しを行う複数のボビンを同心軸状に設け、
    前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介して駆動機構の動力が伝達できるように構成すると共に、
    前記各ギヤの周辺部には、前記各ギヤを個別に回転阻止可能なストッパ機構を設けたことを特徴とする請求項記載のカラー熱転写プリンタ装置。
  4. 前記駆動切り換え機構は、前記ステッピングモータにより回転駆動される複数系統のピニオンギヤで構成したピニオンギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第1のギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第2のギヤ群を備えると共に、
    前記ピニオンギヤ群、第1のギヤ群、第2のギヤ群を連結板で連結することにより、前記ピニオンギヤ群の回転軸を回転中心として前記第1、第2のギヤ群全体を回転可能に構成し、
    前記ステッピングモータをインクリボンの巻き取り方向に回転させた場合は、ステッピングモータの回転に応じて、前記第1のギヤ群をリボン巻き取り機構のギヤ群に噛み合わせ、
    前記ステッピングモータをリボン巻き戻し方向に回転させた場合は、前記第2のギヤ群をリボン巻き戻し機構のギヤ群に噛み合わせるように、ステッピングモータの動力伝達方 向を切り換える切り換え機構で構成したことを特徴とする請求項記載のカラー熱転写プリンタ装置。
  5. インクリボンカートリッジを搭載して移動させるキャリッジと、前記キャリッジの制御を行う制御部を設けると共に、前記キャリッジにはサーマルヘッドを設け、
    前記サーマルヘッドによるインクリボンの熱転写でカラー印刷を行うカラー熱転写プリンタ装置において、
    前記キャリッジは、複数のインクリボンカートリッジを同時に搭載可能に構成すると共に、
    複数のインクリボンカートリッジのインクリボンを各系統別に独立して巻き取る複数系統の巻き取り機構で構成したリボン巻き取り機構と、
    前記リボン巻き取り機構で巻き取ったインクリボンに対し、各系統別に独立して巻き戻しを行う複数系統の巻き戻し機構で構成したリボン巻き戻し機構と、
    前記リボン巻き取り機構、及びリボン巻き戻し機構を駆動するためのステッピングモータと、
    前記ステッピングモータからの動力を、リボン巻き取り機構側と、リボン巻き戻し機構側とに切り換える駆動切り換え機構を設け、更に、
    印刷時に前記リボン巻き取り機構からの信号を基に、リボン巻き取り機構の回転数を検出する回転数検出手段を設けると共に、
    キャリッジ上にリボン巻き取り機構及びリボン巻き戻し機構が各色に対応するように独立して回転可能となるように設けられ、
    印刷時では、印刷に使用するインクリボンも、印刷に使用しないインクリボンも同時に巻き取り、その後、印刷に使用せず、空送りされたインクリボンの巻き戻しを行うように制御を行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、印刷終了時に、前記回転数検出手段で検出した回転数、及び上位装置から指示された色情報を基に、リボン巻き戻し機構に対し、印刷に使用されなかったインクリボンのみを巻き戻す制御を行うリボン巻き戻し制御手段を備えていることを特徴とするカラー熱転写プリンタ装置。
  6. 前記リボン巻き取り機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き取りを行う複数のボビンを同心軸状に設け、
    前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介してステッピングモータの動力が伝達できるように構成すると共に、
    前記ギヤの周辺部には、前記ギヤの回転数を検出するエンコーダを設けたことを特徴とする請求項記載のカラー熱転写プリンタ装置。
  7. 前記リボン巻き戻し機構は、キャリッジに搭載された複数のインクリボンカートリッジと個別に嵌合して、各系統別に独立してインクリボンの巻き戻しを行う複数のボビンを同心軸状に設け、
    前記各ボビンの一端部にはギヤを設け、前記各ギヤには、それぞれ前記駆動切り換え機構を介してステッピングモータの動力が伝達できるように構成すると共に、
    前記各ギヤの周辺部には、前記各ギヤを個別に回転阻止可能なストッパ機構を設けたことを特徴とする請求項記載のカラー熱転写プリンタ装置。
  8. 前記駆動切り換え機構は、前記ステッピングモータにより回転駆動される複数系統のピニオンギヤで構成したピニオンギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第1のギヤ群と、前記各ピニオンギヤの動力を個別に伝達する複数のギヤで構成した第2のギヤ群を備えると共に、
    前記ピニオンギヤ群、第1のギヤ群、第2のギヤ群を連結板で連結することにより、前記ピニオンギヤ群の回転軸を回転中心として前記第1、第2のギヤ群全体を回転可能に構成し、
    前記ステッピングモータをインクリボンの巻き取り方向に回転させた場合は、ステッピ ングモータの回転に応じて、前記第1のギヤ群をリボン巻き取り機構のギヤ群に噛み合わせ、
    前記ステッピングモータをリボン巻き戻し方向に回転させた場合は、前記第2のギヤ群をリボン巻き戻し機構のギヤ群に噛み合わせるように、ステッピングモータの動力伝達方向を切り換える切り換え機構で構成したことを特徴とする請求項記載のカラー熱転写プリンタ装置。
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