JPH1076692A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH1076692A
JPH1076692A JP25748196A JP25748196A JPH1076692A JP H1076692 A JPH1076692 A JP H1076692A JP 25748196 A JP25748196 A JP 25748196A JP 25748196 A JP25748196 A JP 25748196A JP H1076692 A JPH1076692 A JP H1076692A
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JP
Japan
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supply reel
thermal head
ribbon film
ribbon
gear
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JP25748196A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kawada
秀昭 川田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッドによる印画動作後のリボンフ
ィルム巻き取り動作を早期に行え、構造の簡素なプリン
タ装置を提供する。 【解決手段】 サプライリール台60に第1の摩擦フェ
ルト72を介して係合したサプライリールギア70と、
サーマルヘッド30を駆動するヘッド位置駆動ギア34
との間に、アイドラギア84と振り子ギア機構78を配
置する。そして、ヘッド位置駆動ギア34がヘッドアッ
プ方向に回動している場合にだけ、振り子ギア機構78
がサプライリールギア70に連動して、リボンフィルム
24を巻き取る方向にサプライリール台60を回転する
ようにして、サーマルヘッド30のヘッドアップと同時
に、リボンフィルム24の巻き取りを完了する。また、
第1の摩擦フェルト72によるクラッチ機構により、サ
プライリールギア70の余分な回転を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リボンフィルムと
サーマルヘッドを用いて印刷を行うプリンタ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、リボンフィルムとサーマルヘ
ッドを用いたプリンタ装置において、リボンカセットの
サプライリールとテイクアップリールとの間にかけ渡さ
れたリボンフィルムに対し、サーマルヘッド移動機構に
よって支持したサーマルヘッドを前進させることによ
り、リボンフィルムを印画用紙側に引き出し、リボンフ
ィルムを介してサーマルヘッドを印画用紙に当接させて
印刷を行うものが知られている。
【0003】そして、このようなプリンタ装置では、印
画動作が終了してサーマルヘッドがホームポジションに
後退した後、サーマルヘッドによって引き出したリボン
フィルムをサプライリール側に巻き取るようになってい
る。図10、図11は、このような従来のプリンタ装置
におけるリボンフィルムの巻き取り機構を示す概略側面
図である。
【0004】図示のように、サーマルヘッド2は、アー
ム4の先端部に支持されており、このアーム4をヘッド
位置駆動ギア6によって回動変位させることにより、サ
ーマルヘッド2を前進させて図10に示す印画ポジショ
ン位置に移動した状態と、サーマルヘッド2を後退させ
て図11に示すホームポジション位置に移動した状態と
に移動制御するようになっている。なお、以下の説明に
おいて、サーマルヘッドの前進移動をヘッドダウンとい
い、後退動作をヘッドアップというものとする。
【0005】一方、リボンフィルムの巻き取り機構は、
印画用紙の搬送を行うモータ8を駆動源としたものであ
る。すなわち、モータ8のピニオンギア8Aには、ギア
12を介して振り子ギア機構14の太陽ギア14Aが連
動しており、振り子ギア機構14の遊星ギア14Bがサ
プライリール台10に設けたギア10Aにかみ合うよう
になっている。また、振り子ギア機構14の遊星ギア1
4Bの位置は、ヘッド位置駆動ギア6に設けられたカム
6Aに係合する規制レバー18によって変位するように
なっており、サーマルヘッド2がヘッドダウンした状態
では、規制レバー18が遊星ギア14B側に突出し、遊
星ギア14Bをサプライリール台10のギア10Aから
離脱させるようになっている。
【0006】このようなリボンフィルムの巻き取り機構
では、サーマルヘッド2がヘッドダウンした状態では、
図10に示すように、規制レバー18により遊星ギア1
4Bがサプライリール台10のギア10Aより離脱して
いる。したがって、モータ8による印画用紙の搬送動作
と独立して、サプライリール台10がリボンフィルムの
供給方向に回転することができ、サーマルヘッド2によ
る印画動作が行われる。
【0007】そして、このような印画動作が終了し、サ
ーマルヘッド2がヘッドアップした状態では、図11に
示すように、規制レバー18が後退して、遊星ギア14
Bがサプライリール台10のギア10Aにかみ合う。そ
こで、モータ8を駆動し、各ギア8A、12、14A、
14B、10Aを介してサプライリール台10をリボン
フィルムの巻き取り方向に回転して、弛んだリボンフィ
ルムを巻き取ることができる。なお、図11に示す各矢
印は、このリボンフィルムの巻き取り時における各ギア
の回転方向を示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプリンタ装置におけるリボンフィルムの巻き取り機
構では、サーマルヘッド2がホームポジションに移動し
た後に、リボンフィルムの巻き取り動作を行うため、連
続的に印画動作を行う場合に、サーマルヘッド2の移動
時間に加えてリボンフィルムの巻き取り時間が必要とな
り、迅速な処理が妨げられるという問題がある。また、
上述のようにサーマルヘッド2がホームポジションに移
動した直後に、電源がオフされた場合には、リボンフィ
ルムの巻き取り動作が行えないため、リボンフィルムが
弛んだ状態のままで放置されることになる。
【0009】したがって、この状態でリボンカセットを
プリンタ装置から取り出そうとした場合、リボンフィル
ムを傷付けてしまうという問題がある。また、上述のよ
うなリボンフィルムの巻き取り機構では、ヘッド位置駆
動ギア6のカム6Aによって規制レバー18を変位させ
て、遊星ギア14Bとサプライリール台10のギア10
Aとの離脱、係合を制御するとともに、印画用紙搬送用
のモータ8によってサプライリール台10を回転させる
ものであるため、構成が複雑となり、動作の信頼性が低
いという問題がある。
【0010】そこで本発明の目的は、サーマルヘッドに
よる印画動作後のリボンフィルム巻き取り動作を早期に
行え、連続動作の迅速化を図ることができ、また巻き取
り機構の構造を簡素化でき、信頼性の高いプリンタ装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、サプライリールとテイクアップリールとの間
にかけ渡されたリボンフィルムに対し、サーマルヘッド
を前進させることにより、前記リボンフィルムを印画シ
ート側に引き出し、前記リボンフィルムを介してサーマ
ルヘッドを印画シートに当接させて印画を行うプリンタ
装置において、前記サーマルヘッドの前進移動と後退移
動とを制御するサーマルヘッド移動機構と、前記サーマ
ルヘッド移動機構によるサーマルヘッドの後退動作に連
動して前記サプライリール台をリボンフィルムの巻き取
り方向に回転する連動機構と、前記連動機構と前記サプ
ライリール台との間に設けられ、前記連動機構による前
記サプライリールの余分な巻き取り方向の回転を阻止す
るクラッチ機構とを有することを特徴とする。
【0012】このような本発明のプリンタ装置におい
て、サーマルヘッド移動機構によるサーマルヘッドの後
退動作(ヘッドアップ)に連動して、連動機構がサプラ
イリールをリボンフィルムの巻き取り方向に回転させ、
弛んだリボンフィルムをサプライリールに巻き取る。ま
た、この巻き取り動作により、リボンフィルムの弛みが
なくなり、一定以上のテンションがサプライリールに付
与されると、クラッチ機構が作動して、サプライリール
の余分な回転を阻止する。
【0013】したがって、サーマルヘッドが印画動作を
終えて、ホームポジションに戻った時点で、リボンフィ
ルムの巻き取り動作を完了できる。また、このような巻
き取り機構は、サーマルヘッド移動機構にサプライリー
ル台を連動させるものであるので、上記従来技術のよう
に、用紙送り機構とサーマルヘッド移動機構の双方の作
動によってリボンフィルムを巻き取る装置に比べ、構成
の簡素化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるプリンタ装置
の実施の形態例について説明する。図1は、本発明によ
るプリンタ装置の構成例を示す側断面図であり、図2〜
図4は、(1)から(8)の順で、印画用紙の搬送制御
とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示している。
このプリンタ装置は、プリンタ装置本体20にリボンカ
セット22を着脱自在に装着し、このリボンカセット2
2に収容されたリボンフィルム24を用いて印画用紙に
印画を行うものである。
【0015】図5は、リボンカセット22の一例を示す
斜視図である。図示のように、このリボンカセット22
は、サプライリール26とテイクアップリール28とを
収容する一対の筒部22A、22Bを平行に設け、これ
を連結部22Cによって連結したものであり、筒部22
A、22Bの間にサーマルヘッド30が進入可能な開口
部22Dを設け、この開口部22Dにサプライリール2
6とテイクアップリール28とにかけ渡されたリボンフ
ィルム24を臨ませたものである。
【0016】また、図1において、サーマルヘッド30
は、アーム32の先端部に設けられている。アーム32
の基端部にはカム溝32Aが形成されており、ヘッド位
置駆動ギア34に設けられたピン34Aが係合してい
る。すなわち、アーム32は、カム溝32Aとピン34
Aとで構成される確動カム機構によって、ヘッド位置駆
動ギア34の回動に伴って回動変位するものである。そ
して、このアーム32の回動により、サーマルヘッド3
0は、図2の(1)に示すホームポジション位置(H
0)から、図2の(2)に示す給紙ポジション(H1)
を経て、図3の(4)に示す印画ポジション位置(H
2)まで移動されるようになっている。
【0017】また、ヘッド位置駆動ギア34の側面に
は、周回り方向に環状のシャッタ部34B、34Cが所
定範囲に渡って設けられており、これらのシャッタ34
B、34Cの位置を一対の透過型ホトカプラ36、38
で検出することにより、ヘッド位置駆動ギア34の回動
角度を検出してヘッド位置駆動ギア34の駆動モータ
(図示せず)を制御し、サーマルヘッド30をホームポ
ジション位置(H0)、給紙ポジション位置(H1)お
よび印画ポジション位置(H2)に移動する。
【0018】一方、印画用紙40の搬送路には、印画用
紙40の挿入を検出する用紙検出センサ42が設けられ
るとともに、この下流に印画用紙40の搬送するピンチ
ローラ44およびキャプスタンローラ46が設けられて
いる。ピンチローラ44は、連結リンク機構48等によ
ってアーム32の基端部と連動しており、サーマルヘッ
ド30が給紙ポジション位置乃至印画ポジション位置に
移動した状態で、コイルバネ50のバネ力によってキャ
プスタンローラ46に圧接される。
【0019】そして、ピンチローラ44とキャプスタン
ローラ46との間に挟持した印画用紙を、用紙搬送モー
タ(図示せず)によるキャプスタンローラ46の回転に
よって前進方向および後退方向に搬送制御する。また、
リボンフィルム24の走行位置には、リボンフィルム2
4の頭出しを行うためのリボン検出センサ52が設けら
れている。
【0020】以下、図2〜図4に基づいて、このプリン
タ装置における動作概要について説明する。まず、図2
の(1)において、プリンタ装置本体20の挿入口20
Aより、印画用紙40が挿入されると、用紙検出センサ
42により検出され、ヘッド位置駆動ギア34が起動し
てアーム32が変位し、サーマルヘッド30がホームポ
ジションより図2の(2)に示す給紙ポジションに移動
する。
【0021】そして、サーマルヘッド30が給紙ポジシ
ョンに移動すると、これに連動してピンチローラ44が
キャプスタンローラ46に圧接し、これらローラ44、
46に挟持された印画用紙が、キャプスタンローラ46
の回転によってプリンタの内部方向に搬送される。次
に、印画用紙の末端が前記用紙検出センサ42により検
出されると、図2の(3)に示すように、さらに用紙搬
送モータが所定回転し、給紙を完了する。そして、リボ
ン検出センサ52によりリボン頭だしが行われる。
【0022】次に、図3の(4)に示すように、サーマ
ルヘッド30が印画ポジションに移動し、キャプスタン
ローラ46が逆回転すると同時に、サーマルヘッド30
に画像データおよび電圧が加えられて印画が実行され、
図3の(5)に示す状態に至る。なお、カラープリンタ
の場合には、イエロー、マゼンダ、シアンの重ね合わせ
で、カラー印画が行われるため、図2の(2)から図3
の(5)までの動作を3回繰り返すこととなる。
【0023】そして、印画が完了すると、図4の(6)
に示すように、サーマルヘッド30が給紙ポジションに
移動し、図4の(7)に示すように、印画済み用紙はプ
リンタ装置の外部に排出される。排出が完了すると、図
4の(8)に示すように、サーマルヘッド30はホーム
ポジションに戻る。次に、上述した図4の(8)に示す
サーマルヘッド30のヘッドアップ動作において、リボ
ンカセット22のリボンフィルム24がサプライリール
26側に巻き戻される。
【0024】図6、図7は、本例のプリンタ装置におけ
るサプライリール26の巻き取り駆動機構の構成を示す
要部側面図であり、図6は、サーマルヘッド30のヘッ
ドアップ動作に伴ってサプライリール26の巻き取りを
行う場合の状態を示し、図7は、サーマルヘッド30の
ヘッドダウン動作に伴ってサプライリール26の巻き取
りを行なわない場合の状態を示している。また、図8
は、図6、図7に示す巻き取り駆動機構の断面図であ
り、図9は、サプライリール26を回転するサプライリ
ール台60のアッセンブリを示す断面図である。
【0025】サプライリール26が装着されるサプライ
リール台60は、ベース62に立設された支持軸64に
回転自在に装着されている。また、支持軸64の先端部
には抜け止めを施されたキャップ66が装着されてお
り、このキャップ66とサプライリール台60との間に
は第1の圧縮コイルバネ68が装着され、サプライリー
ル台60を支持軸64の基端側に付勢している。
【0026】また、支持軸64の基端側には、サプライ
リールギア70が支持軸64に対して回転自在に装着さ
れており、サプライリールギア70とサプライリール台
60との間には、第1の摩擦フェルト72が配置されて
いる。また、支持軸64のサプライリールギア70とベ
ース62との間には、スリーブ74と第2の摩擦フェル
ト76とが配置され、さらにサプライリールギア70と
スリーブ74との間には第2の圧縮コイルバネ58が装
着されている。
【0027】そして、第2の圧縮コイルバネ58は、サ
プライリール台60を支持軸64の先端側に付勢すると
ともに、スリーブ74をベース62側に付勢している。
また、サプライリールギア70には、ベース62に設け
られた振り子ギア機構78の遊星ギア80がかみ合うよ
うになっている。また、振り子ギア機構78の太陽ギア
82は、ベース62に設けられたアイドラギア84にか
み合っており、アイドラギア84は、上述したヘッド位
置駆動ギア34にかみ合っている。
【0028】そして、ヘッド位置駆動ギア34がヘッド
アップ方向に回転している状態では、図6に示すよう
に、遊星ギア80がサプライリールギア70にかみ合
い、第1の摩擦フェルト72を介して、サプライリール
台60をリボンフィルム24の巻き取り方向に回転する
ようになっている。また、この場合、サプライリール2
6の巻き取り動作によって、リボンフィルム24の弛み
がなくなると、リボンフィルム24のテンションによっ
て第1の摩擦フェルト72による摩擦クラッチ機構が作
用して、サプライリールギア70が空回りするようにな
っている。
【0029】ところで、上述のようなサーマルヘッド3
0のヘッドダウンによるリボンフィルム24の弛み量は
一定であるが、このリボンフィルム24の弛みを巻き取
るためのサプライリール26の回転量は、リボンフィル
ム24の巻回径によって変動するものである。すなわ
ち、リボンフィルム24が余り消費してない時点では、
サプライリール26におけるリボンフィルム24の巻回
径が大きいため、サプライリール26の小さい回転量で
リボンフィルム24の弛みを吸収できるが、リボンフィ
ルム24の終端近くまで消費した時点では、サプライリ
ール26におけるリボンフィルム24の巻回径が小さ
く、サプライリール26を大きく回転させなければリボ
ンフィルム24の弛みを吸収できない。
【0030】したがって、リボンフィルム24の弛みを
適正に吸収するには、サプライリール26におけるリボ
ンフィルム24の巻回径に応じて、サプライリール26
の回転量を変化させる必要がある。しかしながら、これ
をモータ等の駆動系により制御しようとすると、例えば
巻き取り専用の駆動源を設けて独自に制御するような構
成が必要となり、構成および制御が複雑化してしまう。
そこで、本例のように、簡単なクラッチ機構を設けて、
巻き取り量の変動に対応できるようにすることで、サー
マルヘッド30の駆動機構を兼用した簡易な制御方法に
より、リボンフィルム24の弛みを適正に吸収すること
ができ、また、リボンフィルム24を切断する恐れもな
い。
【0031】また、ヘッド位置駆動ギア34がヘッドダ
ウン方向に回転している状態では、図7に示すように、
遊星ギア80がサプライリールギア70と離脱してい
る。したがって、この状態では、サプライリール台60
にはサプライリールギア70による駆動力が付与されな
いため、サプライリール台60は、サーマルヘッド30
およびテイクアップリール28側の駆動によってリボン
フィルム24の引き出し動作に応じて回転することとな
る。
【0032】この際、サプライリール台60、第1の圧
縮コイルバネ68、サプライリールギア70、および第
1の摩擦フェルト72を含むサプライリールアッセンブ
リは、スリーブ74、第2の摩擦フェルト76、および
第2の圧縮コイルバネ58によるテンション機構によ
り、リボンフィルム24に一定のバックテンションを付
与した状態で回転することから、リボンフィルム24の
適正な引き出し状態を得ることができる。
【0033】以上のように、本例のプリンタ装置では、
サーマルヘッド30のヘッドアップ動作と同時にリボン
フィルム24の弛みを巻き取る動作を行うことができ、
連続的な印画動作を迅速に行うことができる。また、サ
ーマルヘッド30のヘッドアップ直後に電源が遮断され
た場合でも、リボンフィルム24が弛んだまま放置され
ることがなく、リボンフィルム24の損傷を招くことも
ない。
【0034】また、スリーブ74、第2の摩擦フェルト
76、および第2の圧縮コイルバネ58による簡単でコ
ンパクトな構造のテンション機構により、リボンフィル
ム24に適正なバックテンションを付与でき、リボンフ
ィルム24のプリント時や頭だし時における適正な張架
状態を得ることができる。また、ヘッド位置駆動ギア3
4とサプライリールギア70との間に、アイドラギア8
4と振り子ギア機構78を配置した簡素な構成により、
リボンフィルム24の巻き取りを行うことができ、装置
の小型化や設計の自由度を向上することが可能で、信頼
性の高い装置を提供できる効果がある。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、サー
マルヘッド移動機構によるサーマルヘッドの後退動作に
連動して、サプライリールをリボンフィルムの巻き取り
方向に回転させて、弛んだリボンフィルムをサプライリ
ールに巻き取るとともに、この巻き取り動作により、リ
ボンフィルムの弛みがなくなり、一定以上のテンション
がサプライリールに付与されると、クラッチ機構が作動
して、サプライリールの余分な回転を阻止できるように
した。
【0036】したがって、サーマルヘッドが印画動作を
終えて、ホームポジションに戻った時点で、リボンフィ
ルムの巻き取り動作を完了できるので、連続的な印画動
作を迅速に行うことができるとともに、サーマルヘッド
の後退直後に電源が遮断された場合でも、リボンフィル
ムが弛んだまま放置されることがなく、リボンフィルム
の損傷を招くこともない。
【0037】また、本発明では、サーマルヘッド移動機
構にサプライリール台を連動させてリボンフィルムの巻
き取りを行うものであるので、上記従来技術のように、
用紙送り機構とサーマルヘッド移動機構の双方の作動に
よってリボンフィルムを巻き取る装置に比べ、構成の簡
素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリンタ装置の構成例を示す側断
面図である。
【図2】図1に示すプリンタ装置の印画用紙の搬送制御
とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示す側断面図
である。
【図3】図1に示すプリンタ装置の印画用紙の搬送制御
とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示す側断面図
である。
【図4】図1に示すプリンタ装置の印画用紙の搬送制御
とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示す側断面図
である。
【図5】図1に示すプリンタ装置において使用するリボ
ンカセットの一例を示す斜視図である。
【図6】図1に示すプリンタ装置のヘッドアップ時にお
けるサプライリールの巻き取り駆動機構の状態を示す要
部側面図である。
【図7】図1に示すプリンタ装置のヘッドダウン時にお
けるサプライリールの巻き取り駆動機構の状態を示す要
部側面図である。
【図8】図6、図7に示す巻き取り駆動機構の断面図で
ある。
【図9】図1に示すプリンタ装置におけるサプライリー
ル台のアッセンブリを示す断面図である。
【図10】従来のプリンタ装置のヘッドダウン時におけ
るサプライリールの巻き取り駆動機構の状態を示す要部
側面図である。
【図11】従来のプリンタ装置のヘッドアップ時におけ
るサプライリールの巻き取り駆動機構の状態を示す要部
側面図である。
【符号の説明】
22……リボンカセット、24……リボンフィルム、2
6……サプライリール、28……テイクアップリール、
30……サーマルヘッド、32……アーム、34……ヘ
ッド位置駆動ギア、40……印画用紙、42……用紙検
出センサ、52……リボン検出センサ、58……第2の
圧縮コイルバネ、60……サプライリール台、62……
ベース、64……支持軸、68……第1の圧縮コイルバ
ネ、70……サプライリールギア、72……第1の摩擦
フェルト、74……スリーブ、76……第2の摩擦フェ
ルト、78……振り子ギア機構、80……遊星ギア、8
2……太陽ギア、84……アイドラギア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 25/30 U

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サプライリールとテイクアップリールと
    の間にかけ渡されたリボンフィルムに対し、サーマルヘ
    ッドを前進させることにより、前記リボンフィルムを印
    画シート側に引き出し、前記リボンフィルムを介してサ
    ーマルヘッドを印画シートに当接させて印画を行うプリ
    ンタ装置において、 前記サーマルヘッドの前進移動と後退移動とを制御する
    サーマルヘッド移動機構と、 前記サーマルヘッド移動機構によるサーマルヘッドの後
    退動作に連動して前記サプライリール台をリボンフィル
    ムの巻き取り方向に回転する連動機構と、 前記連動機構と前記サプライリール台との間に設けら
    れ、前記連動機構による前記サプライリールの余分な巻
    き取り方向の回転を阻止するクラッチ機構と、 を有することを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 前記サプライリール台のアッセンブリと
    ベースとの間に設けられ、前記リボンフィルムの供給時
    に、前記サプライリールの供給方向の回転に対して一定
    のテンションを与えるテンション機構を有することを特
    徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記サーマルヘッド移動機構は、前記サ
    ーマルヘッドを取り付けたアームと、このアームを変位
    させるカム機構と、このカム機構を作動させるギア機構
    とを有することを特徴とする請求項1記載のプリンタ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記連動機構は、前記サーマルヘッドの
    前進移動時に、前記サーマルヘッド移動機構のギア機構
    より離脱し、前記サーマルヘッドの後退移動時に、前記
    サーマルヘッド移動機構のギア機構に連動して回転する
    振り子ギア機構を有することを特徴とする請求項3記載
    のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 前記サプライリール台のアッセンブリ
    は、前記振り子ギア機構にかみ合うことによって、前記
    サプライリール台をリボンフィルムの巻き取り方向に回
    転するギア部を有し、前記クラッチ機構は、前記ギア部
    と前記サプライリール台との間に摩擦部材を介在させた
    ものであることを特徴とする請求項4記載のプリンタ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記テンション機構は、前記サプライリ
    ール台のアッセンブリとベースとの間に介在する摩擦部
    材とバネ部材とを有することを特徴とする請求項2記載
    のプリンタ装置。
  7. 【請求項7】 前記リボンフィルムの頭出し機能を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  8. 【請求項8】 前記リボンフィルムは、プリンタ装置本
    体に着脱可能なリボンカセットに収容されていることを
    特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  9. 【請求項9】 複数色のリボンフィルムによりカラー印
    刷を行うことを特徴とする請求項1記載のプリンタ装
    置。
JP25748196A 1996-09-05 1996-09-05 プリンタ装置 Pending JPH1076692A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015009437A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 ニスカ株式会社 印刷装置

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