JP2003148564A - 選択駆動装置 - Google Patents

選択駆動装置

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JP2003148564A
JP2003148564A JP2001347610A JP2001347610A JP2003148564A JP 2003148564 A JP2003148564 A JP 2003148564A JP 2001347610 A JP2001347610 A JP 2001347610A JP 2001347610 A JP2001347610 A JP 2001347610A JP 2003148564 A JP2003148564 A JP 2003148564A
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planetary gear
pump
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Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一の駆動源によって3以上の被駆動装置を選
択的に駆動させる選択駆動装置において、ソレノイド等
のアクチュエータを別途設けることを不要にし、電子機
器の小型化やコストダウンを図る。 【解決手段】ポンプユニット10に設けられる選択駆動
機構13は、単一のモータ12から第1方向及び第2方
向の回転動力を入力し、この回転動力によって、ポンプ
A〜Dを選択的に駆動させるにあたり、前記第1方向の
回転動力によって、駆動対象となるポンプA〜Dを選択
し、前記第2方向の回転動力によって、前記選択された
ポンプA〜Dを駆動させるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の駆動源から
入力した回転動力によって、3以上の被駆動装置を選択
的に駆動させる選択駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の多機能化に伴い、電子
機器に組み込まれる被駆動装置の数が増加している。例
えば、インクジェットプリンタのなかには、3以上のイ
ンク経路を備えると共に、各インク経路毎にインクの移
送を行うものがあり、このものでは、各インク経路にポ
ンプ(被駆動装置)を設けることが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子機器においては、各被駆動装置毎に駆動源(モ
ータ等)を設けているため、駆動源の数が多くなって電
子機器の大型化やコストアップを招く不都合がある。
【0004】そこで、単一の駆動源によって3以上の被
駆動装置を選択的に駆動させることが提案されている
が、従来のものでは、駆動源と被駆動装置との間に複数
のクラッチ機構を介設しているため、クラッチ機構を切
換動作させるソレノイド等のアクチュエータが別途必要
となり、電子機器の小型化やコストダウンを達成できな
い不都合がある。
【0005】本発明の目的は、単一の駆動源によって3
以上の被駆動装置を選択的に駆動させるものでありなが
ら、ソレノイド等のアクチュエータを別途設ける必要が
なく、その結果、電子機器の小型化やコストダウンを図
ることができる選択駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の選択駆動装置は、単一の駆動源から第1方向及
び第2方向の回転動力を入力し、この回転動力によっ
て、3以上の被駆動装置を選択的に駆動させる選択駆動
装置であって、前記第1方向の回転動力によって、駆動
対象となる被駆動装置を選択し、前記第2方向の回転動
力によって、前記選択された被駆動装置を駆動させるよ
うに構成される。
【0007】また、前記回転動力によって第1方向及び
第2方向に回転される太陽歯車と、前記太陽歯車の回転
に応じて前記太陽歯車の周りを公転し、且つ、公転が規
制された状態では、前記太陽歯車の回転に応じて自転す
る遊星歯車と、前記太陽歯車の第1方向回転に応じて前
記遊星歯車が公転する際、前記遊星歯車に順次噛み合う
ように前記遊星歯車の公転軌跡に沿って配置された3以
上の被駆動歯車と、前記太陽歯車の第2方向回転に応じ
た前記遊星歯車の公転を、前記被駆動歯車との噛み合い
位置で規制する公転規制手段とを備えることが好まし
い。この場合においては、単一の駆動源によって3以上
の被駆動装置を選択的に駆動させるものでありながら、
遊星歯車機構に公転規制手段を付加する程度の簡単な構
成で実施可能となり、その結果、選択駆動装置の構造を
簡略化できる許りでなく、電子機器の小型化やコストダ
ウンを更に促進することができる。
【0008】また、前記公転規制手段は、前記遊星歯車
側と前記被駆動歯車側との間に構成されたラチェット機
構であることが好ましい。この場合においては、構造が
簡単なラチェット機構を用いて公転規制手段を構成する
ことにより、選択駆動装置の構造を更に簡略化すること
ができる。
【0009】また、前記遊星歯車の公転位置を検出する
公転位置検出手段を更に備えることが好ましい。この場
合においては、公転位置検出手段の位置検出に基づいて
駆動源を正逆駆動制御することにより、被駆動装置の選
択駆動を確実に行うことができる許りでなく、駆動源と
してステップモータ以外の安価なモータを使用すること
ができる。
【0010】また、前記第2方向の回転動力によって、
前記選択された被駆動装置を駆動させる第1の動力伝動
経路とは別に、前記第1方向の回転動力によって、所定
の被駆動装置を所定の方向に駆動させる第2の動力伝動
経路を備えることが好ましい。この場合においては、3
以上の被駆動装置を様々なパターンで駆動させることが
可能になるため、各種の電子機器において、その駆動条
件に適合する選択駆動制御を行うことができる。
【0011】また、前記第2の動力伝動経路は、前記太
陽歯車の第1方向回転に応じた公転が前記被駆動歯車と
の噛み合いによって規制され、且つ、前記太陽歯車の第
2方向回転に応じた公転が前記被駆動歯車と噛み合わな
い位置で規制される第2の遊星歯車を用いて構成される
ことが好ましい。この場合においては、第2の遊星歯車
を設ける程度の簡単な構成によって、第2の動力伝動経
路を追加することができる。
【0012】また、前記第2の遊星歯車は、前記被駆動
歯車の数だけ設けられると共に、前記太陽歯車の第1方
向回転に応じて各被駆動歯車に噛み合い、各被駆動歯車
を、前記第1の遊星歯車による駆動方向とは反対の方向
に駆動させることが好ましい。この場合においては、逆
転駆動に応じてレリーズ動作(解除動作)する被駆動装
置を、太陽歯車の第1方向回転を利用してレリーズ動作
させることができ、しかも、第1の遊星歯車が各被駆動
歯車との噛み合い位置を通過する際に、各被駆動歯車の
逆転駆動により第一の遊星歯車に適度な負荷を与え、噛
み合い位置の通過を円滑にすることができる。
【0013】また、前記第2の動力伝動経路における減
速比は、前記第1の動力伝動経路における減速比よりも
大きく設定されることが好ましい。この場合において
は、第1の遊星歯車が各被駆動歯車との噛み合い位置を
通過する際に、各被駆動歯車の逆転駆動速度が速すぎて
第1の遊星歯車の通過が阻害される不都合を回避するこ
とができる。
【0014】また、前記被駆動装置は、3以上のインク
経路を備えるインクジェットプリンタに設けられ、前記
各インク経路内のインクを移送するポンプであることが
好ましい。この場合においては、インクジェットプリン
タに設けられる3以上のポンプを、単一の駆動源によっ
て選択的に駆動させることができ、しかも、ソレノイド
等のアクチュエータを設ける必要がないため、インクジ
ェットプリンタの小型化やコストダウンを図ることがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に沿って説明する。図1は、ポンプユニットの斜視図、
図2は、ユニットケースを省いたポンプユニットの斜視
図である。これらの図に示されるポンプユニット10
は、インクジェットプリンタのインク供給経路に設けら
れるもので、ユニットケース11に、4つのポンプ(被
駆動装置)A〜Dと、単一のモータ(駆動源)12と、
該モータ12の駆動に応じてポンプA〜Dを選択的に駆
動させる選択駆動機構(選択駆動装置)13とを設けて
構成される。上記インク供給経路は、4色のインクを貯
溜する4つのインク供給タンク(図示せず)と、4色の
インクを用いて印字を行う印字ヘッド(図示せず)とを
繋ぐもので、4本のインクチューブ14によって形成さ
れる。各インクチューブ14の中間部は、各ポンプA〜
Dに挿通されており、各ポンプA〜Dの駆動に応じて各
インクチューブ14内のインクが印字ヘッドに向けて移
送される。
【0016】図3は、駆動状態を示すポンプの内部平面
図、図4は、休止状態(レリーズ動作)を示すポンプの
内部平面図である。これらの図に示されるように、ポン
プA〜Dは、ローラ15と、レバー16と、回転板17
と、バネ18とを備えて構成される。前記チューブ14
は、少なくともローラ15によって押圧される被押圧部
分において可撓性を有しており、この被押圧部分が、ユ
ニットケース11の円弧ガイド部11aに沿って配置さ
れる。レバー16は、ローラ支軸15aを回転及び移動
自在に支持するカム溝16aを有している。カム溝16
aは、回転板17の円周方向に対して傾斜しており、こ
の傾斜に沿ってローラ支軸15aをガイドすることによ
ってローラ15が径方向移動される。回転板17は、ユ
ニットケース11に回転自在に設けられるもので、レバ
ー支軸16bを介してレバー16を回動自在に支持して
いる。レバー16は、バネ18によって外方に付勢され
ると共に、その回動範囲がストッパ16cによって制限
される。また、回転板17には、上方に突出するポンプ
駆動軸17aが一体的に形成され、該ポンプ駆動軸17
aに一体的に設けられるポンプ駆動歯車(被駆動歯車)
19の回転に応じてポンプA〜Dが駆動される。
【0017】ポンプA〜Dを駆動させる場合は、図3に
示されるように、回転板17を正転方向(a方向)に回
転させる。回転板17が正転方向に回転すると、カム溝
16aの傾斜に沿ってローラ15が外方に移動し、チュ
ーブ14が押圧される。この状態で回転板17が正転を
続けると、ローラ15がチューブ14を押圧しながら円
弧ガイド部11aに沿って移動し、チューブ14内のイ
ンクが印字ヘッドに向けて移送される。一方、ポンプA
〜Dを休止させる場合は、図4に示されるように、回転
板17を、一旦逆転方向(b方向)に回転させた後、停
止させる。つまり、回転板17が逆転方向に回転する
と、カム溝16aの傾斜に沿ってローラ15が内方に移
動し、チューブ14の押圧が解除(レリーズ)される。
この状態でポンプA〜Dを休止させることにより、チュ
ーブ14の永久変形や劣化が回避される。
【0018】図5は、レリーズ遊星歯車を省いたポンプ
ユニットの斜視図、図6は、レリーズ遊星歯車を省いた
選択駆動機構の斜視図、図7は、選択駆動機構の分解斜
視図である。これらの図に示されるように、選択駆動機
構13は、太陽歯車20と、遊星レバー21と、遊星歯
車22と、公転規制機構(公転規制手段)23と、レリ
ーズ遊星レバー24と、レリーズ遊星歯車(第2の遊星
歯車)25とを備えて構成される。太陽歯車20は、そ
の回転中心が各ポンプ駆動軸17aと等距離になるよう
にユニットケース11に回転自在に設けられ、モータ1
2の正逆駆動に応じて第1方向(CW)及び第2方向
(CCW)に回転される。遊星レバー21は、遊星支軸
21aを一体的に有する筒状のもので、太陽歯車20の
外周部(非歯車部)に回転自在に設けられる。遊星歯車
22は、太陽歯車20に噛み合う状態で遊星支軸21a
に回転自在に支持されており、太陽歯車20の回転に応
じて同方向に公転すると共に、公転規制状態では、太陽
歯車20の回転に応じて自転する。また、遊星歯車22
の上側には、減速歯車部22aが一体的に形成されてお
り、該減速歯車部22aの公転軌跡に沿うように各ポン
プA〜Dのポンプ駆動歯車19が配置される。これによ
り、遊星歯車22が公転した際、その減速歯車部22a
が各ポンプ駆動歯車19に順次噛み合うことになる。
【0019】公転規制機構23は、遊星レバー21に回
動自在に設けられるラチェットレバー26と、該ラチェ
ットレバー26を付勢するバネ27と、遊星レバー21
の周囲を覆う筒部11bに形成された4つの係合突起1
1cとを備えており、太陽歯車20の第1方向回転に応
じた遊星歯車22の公転を、ラチェットレバー26が係
合突起11cを乗り越えることによって許容する一方、
太陽歯車20の第2方向回転に応じた遊星歯車22の公
転を、ラチェットレバー26と係合突起11cとの係合
によって、ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置で規制
するように構成される。つまり、太陽歯車20の第1方
向回転によって、駆動対象となるポンプ駆動歯車19の
噛み合い位置まで遊星歯車22を公転(ポンプ選択動
作)させた後、太陽歯車20を第2方向に回転させれ
ば、公転が規制された遊星歯車22がポンプ駆動歯車1
9と噛み合った状態で自転し、上記ポンプ駆動歯車19
を正転駆動(ポンプ駆動動作)させることになる。
【0020】遊星歯車22の公転位置は、2つの検出器
(公転位置検出手段)S1、S2によって検出される。
検出器S1は、ポンプAのポンプ駆動歯車19と噛み合
う遊星歯車22の公転位置(以下、ポンプA位置とい
う)を検出するもので、遊星レバー21から外側方に突
出する単一の検出板21bを光学的に検出する。また、
検出器S2は、ポンプB〜Dのポンプ駆動歯車19と噛
み合う遊星歯車22の公転位置(以下、ポンプB〜D位
置という)を検出するもので、遊星レバー21から下方
に突出する3つ検出板21cを光学的に検出する。つま
り、ポンプA位置は、検出器S1の検出波形(立下がり
エッジ)のみで判定されるが、ポンプB〜D位置は、検
出器S1の検出波形を基準位置波形とし、その後に入力
される検出器S2の検出波形数に基づいて判定される。
【0021】レリーズ遊星レバー24は、太陽歯車20
の上端部に突出形成されるレバー支軸20aに回転自在
に設けられる。レリーズ遊星レバー24は、放射方向に
延出する4つの腕部24aを有し、各腕部24aには、
下方に突出する遊星支軸(図示せず)が一体的に設けら
れる。レリーズ遊星歯車25は、ポンプ駆動歯車19の
数だけ設けられ、太陽歯車20に噛み合う状態でレリー
ズ遊星レバー24の各遊星支軸に回転自在に支持され
る。これにより、レリーズ遊星歯車25は、太陽歯車2
0の回転に応じて同方向に公転すると共に、公転規制状
態では、太陽歯車20の回転に応じて自転する。また、
レリーズ遊星歯車25の下側には、図8に示されるよう
に、減速歯車部25aが一体的に形成されており、該減
速歯車部25aは、太陽歯車20の第1方向回転に応じ
てレリーズ遊星歯車25が公転した際、各ポンプ駆動歯
車19に噛み合い、レリーズ遊星歯車25の公転を規制
する。この状態では、公転が規制されたレリーズ遊星歯
車25がポンプ駆動歯車19と噛み合った状態で自転
し、ポンプ駆動歯車19を逆転駆動(ポンプレリーズ動
作)させることになる。一方、太陽歯車20の第2方向
回転に応じてレリーズ遊星歯車25が公転した際には、
レリーズ遊星レバー24が図示しないストッパに当り、
その公転がポンプ駆動歯車19と噛み合わない位置で規
制される。
【0022】ところで、レリーズ遊星歯車25を用いて
構成されるレリーズ用動力伝動経路(第2の動力伝動経
路)の減速比は、遊星歯車22を用いて構成されるポン
プ駆動用動力伝動経路(第1の動力伝動経路)の減速比
よりも大きく設定される。これにより、遊星歯車22が
各ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置を通過する際
に、各ポンプ駆動歯車19の逆転駆動速度が速すぎて遊
星歯車22の通過が阻害される不都合を回避することが
可能になる。
【0023】次に、ポンプユニット10の動作例を図9
〜図11に沿って説明する。図9は、ポンプユニットの
第1の動作例を示すタイミングチャートである。この図
に示されるように、ポンプAを駆動した後、これを停止
する場合は、先ずモータ12を第1方向(CW)に駆動
させてポンプ選択動作を開始する。ポンプ選択動作中に
検出器S1の位置波形を検出したら、モータ12を第2
方向(CCW)に駆動させてポンプAの駆動動作を行
う。そして、ポンプAの駆動を停止するときは、モータ
12を再び第1方向(CW)に駆動させてポンプレリー
ズ動作を行い、その後にモータ12を停止させる。
【0024】図10は、ポンプユニットの第2の動作例
を示すタイミングチャートである。この図に示されるよ
うに、ポンプCを駆動した後、これを停止する場合は、
先ずモータ12を第1方向(CW)に駆動させてポンプ
選択動作を開始する。ポンプ選択動作中に、検出器S1
の位置波形を検出し、その後、検出器S2の位置波形を
2回検出したら、モータ12を第2方向(CCW)に駆
動させてポンプCの駆動動作を行う。そして、ポンプC
の駆動を停止するときは、モータ12を再び第1方向
(CW)に駆動させてポンプレリーズ動作を行い、その
後にモータ12を停止させる。
【0025】図11は、ポンプユニットの第3の動作例
を示すタイミングチャートである。この図に示されるよ
うに、ポンプBを駆動した後、ポンプDを駆動して停止
する場合は、先ずモータ12を第1方向(CW)に駆動
させてポンプ選択動作を開始する。ポンプ選択動作中
に、検出器S1の位置波形を検出し、その後、検出器S
2の位置波形を1回検出したら、モータ12を第2方向
(CCW)に駆動させてポンプBの駆動動作を行う。そ
の後、モータ12を第1方向(CW)に駆動させてポン
プ選択動作を再開し、ここで検出器S2の位置波形を2
回検出したら、モータ12を第2方向(CCW)に駆動
させてポンプDの駆動動作を行う。そして、ポンプDの
駆動を停止するときは、モータ12を再び第1方向(C
W)に駆動させてポンプレリーズ動作を行い、その後に
モータ12を停止させる。
【0026】以上の如く本実施形態によれば、ポンプユ
ニット10に設けられる選択駆動機構13は、単一のモ
ータ12から第1方向及び第2方向の回転動力を入力
し、この回転動力によって、ポンプA〜Dを選択的に駆
動させるが、前記第1方向の回転動力によって、駆動対
象となるポンプA〜Dを選択し、前記第2方向の回転動
力によって、前記選択されたポンプA〜Dを駆動させる
ように構成されるため、単一のモータ12によって3以
上のポンプA〜Dを選択的に駆動させるものでありなが
ら、ソレノイド等のアクチュエータを別途設ける必要が
なく、その結果、電子機器の小型化やコストダウンを図
ることができる。
【0027】また、前記選択駆動機構13は、前記回転
動力によって第1方向及び第2方向に回転される太陽歯
車20と、前記太陽歯車20の回転に応じて前記太陽歯
車20の周りを公転し、且つ、公転が規制された状態で
は、前記太陽歯車20の回転に応じて自転する遊星歯車
22と、前記太陽歯車20の第1方向回転に応じて前記
遊星歯車22が公転する際、前記遊星歯車22に順次噛
み合うように前記遊星歯車22の公転軌跡に沿って配置
された3以上のポンプ駆動歯車19と、前記太陽歯車2
0の第2方向回転に応じた前記遊星歯車22の公転を、
前記ポンプ駆動歯車19との噛み合い位置で規制する公
転規制機構23とを備えて構成されるため、単一のモー
タ12によって3以上のポンプA〜Dを選択的に駆動さ
せるものでありながら、遊星歯車機構に公転規制手段を
付加する程度の簡単な構成で実施可能となり、その結
果、選択駆動機構13の構造を簡略化できる許りでな
く、電子機器の小型化やコストダウンを更に促進するこ
とができる。
【0028】また、前記公転規制機構23は、前記遊星
歯車22側と前記ポンプ駆動歯車19側との間に構成さ
れたラチェット機構であるため、構造が簡単なラチェッ
ト機構を用いて公転規制機構23を構成することによ
り、選択駆動機構13の構造を更に簡略化することがで
きる。
【0029】また、前記選択駆動機構13は、前記遊星
歯車22の公転位置を検出する検出器S1、S2を備え
るため、検出器S1、S2の位置検出に基づいてモータ
12を正逆駆動制御することにより、ポンプA〜Dの選
択駆動を確実に行うことができる許りでなく、駆動源と
してステップモータ以外の安価なモータを使用すること
ができる。
【0030】また、前記レリーズ用動力伝動経路は、前
記太陽歯車20の第1方向回転に応じた公転が前記ポン
プ駆動歯車19との噛み合いによって規制され、且つ、
前記太陽歯車20の第2方向回転に応じた公転が前記ポ
ンプ駆動歯車19と噛み合わない位置で規制されるレリ
ーズ遊星歯車25を用いて構成されるため、レリーズ遊
星歯車25を設ける程度の簡単な構成によって、レリー
ズ用動力伝動経路を追加することができる。
【0031】また、前記レリーズ遊星歯車25は、前記
ポンプ駆動歯車19の数だけ設けられると共に、前記太
陽歯車20の第1方向回転に応じて各ポンプ駆動歯車1
9に噛み合い、各ポンプ駆動歯車19を、前記遊星歯車
22による駆動方向とは反対の方向に駆動させるため、
逆転駆動に応じてレリーズ動作するポンプA〜Dを、太
陽歯車20の第1方向回転を利用してレリーズ動作させ
ることができ、しかも、遊星歯車22が各ポンプ駆動歯
車19との噛み合い位置を通過する際に、各ポンプ駆動
歯車19の逆転駆動により遊星歯車22に適度な負荷を
与え、噛み合い位置の通過を円滑にすることができる。
【0032】また、前記レリーズ用動力伝動経路におけ
る減速比は、前記ポンプ駆動用動力伝動経路における減
速比よりも大きく設定されるため、遊星歯車22が各ポ
ンプ駆動歯車19との噛み合い位置を通過する際に、各
ポンプ駆動歯車19の逆転駆動速度が速すぎて遊星歯車
22の通過が阻害される不都合を回避することができ
る。
【0033】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明したが、本発明は前記実施形態において示された事
項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明
の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変
更・応用を行うことができる範囲が含まれる。例えば被
駆動装置は、ポンプに限定されず、様々な被駆動装置を
対象とすることができる。また、第2の動力伝動経路に
よる被駆動装置の駆動方向や、駆動させる被駆動装置の
数は任意に設定することができる。
【0034】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、単一の駆動
源によって3以上の被駆動装置を選択的に駆動させるも
のでありながら、ソレノイド等のアクチュエータを別途
設ける必要がなく、その結果、電子機器の小型化やコス
トダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポンプユニットの斜視図である。
【図2】ユニットケースを省いたポンプユニットの斜視
図である。
【図3】駆動状態を示すポンプの内部平面図である。
【図4】休止状態(レリーズ動作)を示すポンプの内部
平面図である。
【図5】レリーズ遊星歯車を省いたポンプユニットの斜
視図である。
【図6】レリーズ遊星歯車を省いた選択駆動機構の斜視
図である。
【図7】選択駆動機構の分解斜視図である。
【図8】(A)はレリーズ遊星歯車の断面図、(B)は
レリーズ遊星歯車の底面図である。
【図9】ポンプユニットの第1の動作例を示すタイミン
グチャートである。
【図10】ポンプユニットの第2の動作例を示すタイミ
ングチャートである。
【図11】ポンプユニットの第3の動作例を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
10 ポンプユニット 11 ユニットケース 12 モータ 13 選択駆動機構 14 インクチューブ 19 ポンプ駆動歯車 20 太陽歯車 21 遊星レバー 22 遊星歯車 23 公転規制機構 24 レリーズ遊星レバー 25 レリーズ遊星歯車 26 ラチェットレバー A ポンプ B ポンプ C ポンプ D ポンプ S1 検出器 S2 検出器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の駆動源から第1方向及び第2方向
    の回転動力を入力し、この回転動力によって、3以上の
    被駆動装置を選択的に駆動させる選択駆動装置であっ
    て、 前記第1方向の回転動力によって、駆動対象となる被駆
    動装置を選択し、前記第2方向の回転動力によって、前
    記選択された被駆動装置を駆動させることを特徴とする
    選択駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転動力によって第1方向及び第2
    方向に回転される太陽歯車と、 前記太陽歯車の回転に応じて前記太陽歯車の周りを公転
    し、且つ、公転が規制された状態では、前記太陽歯車の
    回転に応じて自転する遊星歯車と、 前記太陽歯車の第1方向回転に応じて前記遊星歯車が公
    転する際、前記遊星歯車に順次噛み合うように前記遊星
    歯車の公転軌跡に沿って配置された3以上の被駆動歯車
    と、 前記太陽歯車の第2方向回転に応じた前記遊星歯車の公
    転を、前記被駆動歯車との噛み合い位置で規制する公転
    規制手段と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の選択駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記公転規制手段は、前記遊星歯車側と
    前記被駆動歯車側との間に構成されたラチェット機構で
    あることを特徴とする請求項2に記載の選択駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記遊星歯車の公転位置を検出する公転
    位置検出手段を更に備えることを特徴とする請求項2又
    は3に記載の選択駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記第2方向の回転動力によって、前記
    選択された被駆動装置を駆動させる第1の動力伝動経路
    とは別に、前記第1方向の回転動力によって、所定の被
    駆動装置を所定の方向に駆動させる第2の動力伝動経路
    を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    の選択駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の動力伝動経路は、前記太陽歯
    車の第1方向回転に応じた公転が前記被駆動歯車との噛
    み合いによって規制され、且つ、前記太陽歯車の第2方
    向回転に応じた公転が前記被駆動歯車と噛み合わない位
    置で規制される第2の遊星歯車を用いて構成されること
    を特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の選択駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2の遊星歯車は、前記被駆動歯車
    の数だけ設けられると共に、前記太陽歯車の第1方向回
    転に応じて各被駆動歯車に噛み合い、各被駆動歯車を、
    前記第1の遊星歯車による駆動方向とは反対の方向に駆
    動させることを特徴とする請求項6に記載の選択駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2の動力伝動経路における減速比
    は、前記第1の動力伝動経路における減速比よりも大き
    く設定されることを特徴とする請求項5〜7の何れかに
    記載の選択駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記被駆動装置は、3以上のインク経路
    を備えるインクジェットプリンタに設けられ、前記各イ
    ンク経路内のインクを移送するポンプであることを特徴
    とする請求項1〜8の何れかに記載の選択駆動装置。
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