JP2003191498A - インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の制御回路およびインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の制御回路およびインクジェット記録装置の制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置の停電時に噴射ノズ
ル内の残留圧力を低下させて、インク漏れを防止する。 【解決手段】 インクジェット記録装置は、噴射ノズル
から噴射されるインクを蓄える主インクタンクからイン
クを循環させる経路である循環経路と、循環経路に設け
られインクを循環させる循環ポンプと、噴射ノズルから
インクを抜くため噴射ノズルと循環ポンプとを接続する
リターン経路と、リターン経路において循環ポンプの吸
引側と噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、循環
経路において循環ポンプの吸引側と主インクタンクとの
間に設けられた第2の弁と、インクジェット記録装置へ
の電力供給が停止された時に第1の弁と少なくとも第2
の弁を開弁し、これらの経路を一定時間導通させる弁接
続手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンティニュアス
方式のインクジェット記録装置、インクジェット記録装
置の制御回路およびインクジェット記録装置の制御方法
に関し、具体的には電力供給停止時におけるインクジェ
ット記録装置のインク漏れを防止するためのインクジェ
ット記録装置、インクジェット記録装置の制御回路およ
びインクジェット記録装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の工業製品に対し、文字や図形など
種々の印写パターンを形成するために、インクジェット
式の記録装置が産業用、民生用に使用されている。イン
クジェット式記録装置は、印字対象物に対し離れた距離
からインク粒を放射して印字する非接触印字方式なの
で、曲面上などにでも印字でき、例えば賞味期限、シリ
アルナンバー、型番などの表示を製造物上に非接触で印
字する。中でも、必要時にのみインクを放出するオン・
デマンド式のインクジェット記録装置に対して、常時イ
ンクを放出し続けるコンティニュアス式のインクジェッ
ト記録装置は、製造ラインなどで次々に搬送される製造
物に対し高速に印字でき、効率的に連続使用できるメリ
ットがあり、各分野で利用されている。
【0003】コンティニュアス方式のインクジェット記
録装置は、インク粒を噴射ノズルから常時連続的に噴射
し、噴射されるインク粒を必要分だけ偏向させて印字対
象物に印写し、所望の印写パターンを印字対象物上に形
成する。このインクジェット記録装置は、印字可能な状
態では常に噴射ノズルからインクを噴出する一方、印字
に用いられないインクはガターによって回収され、再利
用される。この様子を図1に基づいて説明する。図1は
インクジェット記録装置のヘッド部の構成を示す模式図
である。図1に示すヘッド部2は、矩形箱形をなすハウ
ジング24の内部に噴射ノズル20と、ガター21と、
帯電電極22と、偏向電極23を備える。
【0004】[インクジェット記録装置のヘッド部2]
噴射ノズル20には給液管3aが接続され、給液管3a
にはインク供給管30と溶剤供給管31とが、三方弁V
14により切換え可能に接続されている。三方弁は三つ
の流路を分岐する弁であり、図1の例ではインク供給管
30と溶剤供給管31のいずれかを給液管3aに切り替
えて接続する。三方弁V14を切り替えてインク供給管
30を給液管3aに接続すると、噴射ノズル20の内部
に所定の圧力に加圧されたインクが導入される。このイ
ンクは、噴射ノズル20の一の周壁に貫通形成された噴
射孔(ノズル)を経て所定の速度にて噴射される。また
噴射の方向にはガター21が噴射ノズル20に対向する
ように配置され、ガター21には第1回収管32が接続
されている。また噴射ノズル20には、立ち下げ動作時
などヘッド部2の圧力を抜くためのリターン経路33が
接続されている。
【0005】噴射ノズル20の内部には、ピエゾ振動子
等、高周波電圧の印加により振動する圧電振動子20a
が、その振動片の先端を噴射孔に臨ませて配置してあ
り、この圧電振動子20aを上述のインク噴射中に振動
させると、ヘッド部2から噴射されるインクは、その噴
射経路の中途にて相互に分離せしめられ、所定の間隔に
て並ぶインク粒となって進行する。帯電電極22および
偏向電極23は、このようなインク粒の進行経路に沿っ
て並設してあり、前者は前記インク粒への分離が生じる
位置に配され、後者は分離が生じる位置の直後に配され
ている。
【0006】帯電電極22には、夫々のインク粒への分
離に同期して制御された電圧が印加されており、帯電電
極22の配設位置を通過する各インク粒は、個々に異な
る電荷を有して帯電せしめられる。また偏向電極23に
は、高圧の直流電圧が印加され、所定の強度の電界が形
成されており、帯電電極22の作用により帯電せしめら
れたインク粒は、偏向電極23の配設位置を通過すると
き、電界の作用により夫々の電荷に応じて偏向され、ハ
ウジング24の端壁に形成された送出口25を経て送出
され、該送出口25に対向する印字対象物Aに印写せし
められる。
【0007】また噴射ノズル20から噴射されるインク
粒の一部は、帯電電極22の通過時に帯電されず、電界
の作用により偏向されることなく直進して、ガター21
に捕捉されて第1回収管32に回収される。このように
して印字対象物Aの表面には、送出口25から送出され
るインク粒により形成されるドットと、ガター21に捕
捉されるインク粒の対応位置に形成される空白との組み
合わせにより、文字、図形等の所望のパターンを形成す
ることができる。
【0008】[インクジェット記録装置]さらに、図2
にコンティニュアス式インクジェット記録装置の全体構
成を示す。図2に示すインクジェット記録装置は、図1
に示すヘッド部2に各種ポンプを介して複数のタンクが
接続される。具体的には、インク供給管30は減圧弁、
インクポンプP1を介して主インクタンクT1に接続さ
れる。また溶剤供給管31は減圧弁、切り替えバルブV
12を介して溶剤ポンプP3に接続され、溶剤タンクT
3に接続されている。さらに第1回収管32は、バルブ
V10、ガターポンプP4を介してバルブV3に接続さ
れる。さらにまた、リターン経路33は、逆止弁1を介
して立ち下げ弁V6に接続されている。なおこの図で
は、運転を停止した状態を示しており、各バルブは閉弁
している。
【0009】インクジェット記録装置は通常、電源を投
入し装置を起動するための立ち上げ動作時やシャットダ
ウンするための立ち下げ動作時、あるいは任意の時点
で、噴射ノズル20やガター、インク経路などに残留す
るインクを溶剤などで洗浄する機能を有している。これ
によって、極めて微小径の孔として形成されたインク噴
射用の噴射孔にインクが固着して詰まる事態を防止す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り、インクジ
ェット記録装置は通常運転時には高い圧力が噴射ノズル
20に印加されており、立ち下げ動作時に立ち下げ弁V
6を開弁して噴射ノズル20の圧力を抜き、さらに三方
弁V14を溶剤供給管31に切り替えバルブV12を開
弁して溶剤を供給し、洗浄を行っている。
【0011】しかしながら、突然の停電などで電力供給
が予期せず断たれた場合、このようなたち下げ動作や洗
浄を行うことができず、インク漏れが発生する。インク
漏れが起こると、製造ラインを汚し、噴射孔つまりなど
の原因となる。特に、運転再開時にノズルつまりが発生
し易くなる。このような弊害を防止するためには、一旦
インク漏れが起こると洗浄作業を行わなければならな
い。しかし、洗浄は製造ラインや印字対象物の他、イン
クジェット記録装置本体や噴射孔部分、インク経路など
装置内部についても行う必要があり、大がかりで手間も
時間もかかる煩雑な作業となる。停電の度に洗浄作業を
行わねばならないとすれば、生産能率も著しく低下す
る。
【0012】インク漏れが発生する原因は、インクポン
プP1の運転が停止しても噴射ノズル20に暫く圧力が
残留することにある。電力供給が停止されると、通常は
すべてのポンプが停止し、すべての弁が閉鎖される。ポ
ンプが停止するとインクの流れは停止され、主インクタ
ンクT1からのインクの供給は絶たれる。またガターポ
ンプP4も停止するので吸引力が失われる。しかし電力
供給停止の直前まで噴射ノズル20にはインクポンプP
1により高い圧力が印加されており、特にリターン経路
33の比較的長い経路に加わっていた圧力は逃げ場を失
い、噴射ノズル20に逆流する。その結果リターン経路
33に残留する高い圧力のインクが噴射孔に集中して、
インクは噴出され続けることになる。例えば噴射ノズル
20の圧力は0.25メガパスカル、噴射孔の口径は6
5μm程度の場合、停電後もおよそ10分間インクが放
出され続けることになる。
【0013】このような事態を回避するために、図2に
示すようにリターン経路33に逆止弁1を設け、この部
分で逆流しないようにする方法が知られている。この方
法は、逆止弁1を噴射ノズル20の極近い経路に入れる
ことによって、内部圧力が残っても噴射孔にインクを向
かわせないようにすることで漏れを少なくしている。逆
止弁1には通常逆止め玉弁が用いられる。この弁は、弁
座に対してスプリングで保持された玉を持っており、一
方向にのみ流体を流すことができる。逆止弁1によって
圧力が逆向きに作用することが防止され、インクの逆流
を回避することができる。
【0014】ただ、この方法では常に逆止弁がインクに
接していることになり、噴射孔からインクが噴出してい
ない休止状態時にインクが固着してしまうおそれがあっ
た。インクが固化すると玉が弁座から離れ難くなり動作
不良を起こす問題がある。特にインクジェット記録装置
では必然的にインクを使用するため、インクの固化の問
題を避けて通ることができず、物理的な接触で開閉動作
を行う逆止弁は使用しないことが望ましい。
【0015】さらに別の方法として、停電時にも立ち下
げ動作を正常に完了できるように、無停電電源をインク
ジェット記録装置に接続することも考えられる。この方
法は、突然の停電が生じても無停電電源からインクジェ
ット記録装置に一定時間電力が供給されるため、この間
にインクを停止させ、あるいは立ち下げ動作を行えばよ
い。しかしながらこの方法では無停電電源を別途用意す
る必要があるため、その分の費用がかかり、またシステ
ム自体が大型化するという弊害がある。また無停電電源
とインクジェット記録装置との間で停電信号のやりとり
や所定時間内での立ち下げ、洗浄の指示といった制御を
行う必要があり、制御が煩雑になるという欠点もある。
【0016】本発明はこのような弊害を防止するために
開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単な
構成により安価に停電対策を実現してインク漏れを防止
できるインクジェット記録装置、インクジェット記録装
置の制御回路およびインクジェット記録装置の制御方法
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、コンティニュアス式のインクジェット記録
装置である。第1発明に係るインクジェット記録装置
は、インクを噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズルか
ら噴射されるインクを蓄える主インクタンクと、前記主
インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給する経
路であるインク供給経路と、前記噴射ノズルに対向して
配置されるガターと、前記ガターから前記主インクタン
クにインクを回収する経路である回収経路と、前記主イ
ンクタンクからインクを循環させる経路である循環経路
と、前記循環経路に設けられインクを循環させる循環ポ
ンプと、前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴射
ノズルと循環ポンプとを接続するリターン経路とを備え
る。このインクジェット記録装置はさらに、前記インク
ジェット記録装置への電力供給が停止された時に前記リ
ターン経路を少なくとも前記循環経路に一定時間接続す
る接続手段を有することを特徴とする。
【0018】また、本発明の他のインクジェット記録装
置は、インクを噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズル
から噴射されるインクを蓄える主インクタンクと、前記
主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給する
経路であるインク供給経路と、前記噴射ノズルに対向し
て配置されるガターと、前記ガターから前記主インクタ
ンクにインクを回収する経路である回収経路と、前記主
インクタンクからインクを循環させる経路である循環経
路と、前記循環経路に設けられインクを循環させる循環
ポンプと、前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴
射ノズルと循環ポンプとを接続するリターン経路とを備
える。このインクジェット記録装置はさらに、前記リタ
ーン経路において前記循環ポンプの吸引側と前記噴射ノ
ズルとの間に設けられた第1の弁と、前記循環経路にお
いて前記循環ポンプの吸引側と前記主インクタンクとの
間に設けられた第2の弁と、前記インクジェット記録装
置への電力供給が停止された時に前記第1の弁と少なく
とも前記第2の弁を開弁し、これらの経路を一定時間導
通させる弁接続手段を有することを特徴とする。
【0019】さらに、本発明の他のインクジェット記録
装置は、インクを噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズ
ルから噴射されるインクを蓄える主インクタンクと、前
記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給す
る経路であるインク供給経路と、前記噴射ノズルに対向
して配置されるガターと、前記ガターから前記主インク
タンクにインクを回収する経路である回収経路と、前記
主インクタンクからインクを循環させる経路である循環
経路と、前記循環経路に設けられインクを循環させる循
環ポンプと、前記噴射ノズルからインクを抜くため前記
噴射ノズルと循環ポンプとを接続するリターン経路とを
備える。このインクジェット記録装置はさらに、前記リ
ターン経路において前記循環ポンプの吸引側と前記噴射
ノズルとの間に設けられた第1の弁と、補給用のインク
を蓄える補充インクタンクと、前記補充インクタンクか
ら主インクタンクにインクを補給する経路であり、前記
補充インクタンクと前記循環ポンプの吸引側とを接続す
るインク補給経路と、前記インク補給経路に設けられた
第3の弁と、前記インクジェット記録装置への電力供給
が停止された時に前記第1の弁と少なくとも前記第3の
弁を開弁し、これらの経路を一定時間導通させる弁接続
手段を有することを特徴とする。
【0020】さらにまた、本発明の他のインクジェット
記録装置は、インクを噴射する噴射ノズルと、前記噴射
ノズルから噴射されるインクを蓄える主インクタンク
と、前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを
供給する経路であるインク供給経路と、前記噴射ノズル
に対向して配置されるガターと、前記ガターから前記主
インクタンクにインクを回収する経路である回収経路
と、前記主インクタンクからインクを循環させる経路で
ある循環経路と、前記循環経路に設けられインクを循環
させる循環ポンプと、前記噴射ノズルからインクを抜く
ため前記噴射ノズルと循環ポンプとを接続するリターン
経路とを備える。このインクジェット記録装置はさら
に、前記リターン経路において前記循環ポンプの吸引側
と前記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、洗浄
用の溶剤を蓄える溶剤タンクと、前記溶剤タンクから溶
剤を前記噴射ノズルに供給する経路である溶剤経路と、
洗浄時に回収されるインクおよび溶剤を蓄えるリザーブ
タンクと、前記リザーブタンクと前記循環ポンプの吸引
側を接続するリザーブタンク経路と、前記リザーブタン
ク経路に設けられた第4の弁と、前記インクジェット記
録装置への電力供給が停止された時に前記第1の弁と少
なくとも前記第4の弁を開弁し、これらの経路を一定時
間導通させる弁接続手段を有することを特徴とする。
【0021】さらにまた、本発明の他のインクジェット
記録装置は、前記第1の弁と、第2の弁、第3の弁、第
4の弁の内少なくともいずれかが各々の一方の開口部を
共通にする連結弁であることを特徴とする。
【0022】また、本発明のインクジェット記録装置の
制御回路は、インクを噴射する噴射ノズルと、前記噴射
ノズルから噴射されるインクを蓄える主インクタンク
と、前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを
供給する経路であるインク供給経路と、前記噴射ノズル
に対向して配置されるガターと、前記ガターから前記主
インクタンクにインクを回収する経路である回収経路
と、前記主インクタンクからインクを循環させる経路で
ある循環経路と、前記循環経路に設けられインクを循環
させる循環ポンプと、前記噴射ノズルからインクを抜く
ため前記噴射ノズルと循環ポンプとを接続するリターン
経路と、前記リターン経路において前記循環ポンプの吸
引側と前記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、
前記循環経路において前記循環ポンプの吸引側と前記主
インクタンクとの間に設けられた第2の弁とを備えるコ
ンティニュアス式のインクジェット記録装置の制御回路
に関するものである。このインクジェット記録装置の制
御回路は、前記インクジェット記録装置への電力供給が
停止された時に前記リターン経路を少なくとも前記循環
経路に一定時間接続する接続手段を有することを特徴と
する。
【0023】さらに、本発明のインクジェット記録装置
の制御方法は、インクを噴射する噴射ノズルと、前記噴
射ノズルから噴射されるインクを蓄える主インクタンク
と、前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを
供給する経路であるインク供給経路と、前記噴射ノズル
に対向して配置されるガターと、前記ガターから前記主
インクタンクにインクを回収する経路である回収経路
と、前記主インクタンクからインクを循環させる経路で
ある循環経路と、前記循環経路に設けられインクを循環
させる循環ポンプと、前記噴射ノズルからインクを抜く
ため前記噴射ノズルと循環ポンプとを接続するリターン
経路と、前記リターン経路において前記循環ポンプの吸
引側と前記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、
前記循環経路において前記循環ポンプの吸引側と前記主
インクタンクとの間に設けられた第2の弁とを備えるコ
ンティニュアス式のインクジェット記録装置の制御方法
に関するものである。このインクジェット記録装置の制
御方法は、前記インクジェット記録装置への電力供給が
停止された時に前記第1の弁と少なくとも前記第2の弁
を開弁し、これらの経路を一定時間導通させる工程とを
有することを特徴とする。
【0024】本発明では、停電時に電磁弁を数秒間開弁
するのみで、噴射ノズル内部に残留する圧力を短時間で
低下させ、噴射孔から噴出していたインクをわずかな時
間内に停止させることでインク漏れを少なくすることが
できる。
【0025】インクジェット記録装置の噴射ノズル20
には、噴射ノズル20にインクを供給するインク供給経
路と、噴射ノズル20からインクを抜くリターン経路が
存在する。印字可能な状態では、インク供給経路から一
定圧力でインクが供給されて、噴射ノズル20からイン
クが噴出される。その際、リターン経路はインク圧力を
保つために中途の立ち下げ弁V6で流れが遮られてい
る。インクの噴出を止めるときには、リターン経路の立
ち下げ弁V6を開弁して噴射ノズル20近辺の圧力を低
下させ、インク供給経路からのインクの供給を停止す
る。このようにリターン経路によって、インクの供給、
停止をスムーズに行うことができる。
【0026】しかし、停電など不測の事態により電力供
給が停止された場合には、インク供給経路からのインク
供給も停止されるが、リターン経路の内部には高い圧力
が残留しており、このためインクの噴出は停電後も長時
間停止されない。本発明はこのリターン経路中の内部圧
力を強制的に低下させてインクの噴出を抑止するもので
ある。リターン経路に設けられた立ち下げ弁V6の先に
は、噴射ノズル20からインクを抜くための循環ポンプ
P2が接続されている。そのため、立ち下げ弁V6を停
電時に開弁しただけでは、循環ポンプP2によって圧力
の低下が妨げられてしまい、インクの噴出は停止しな
い。停電時に循環ポンプP2も数秒間稼働させれば圧力
は低下されるが、循環ポンプP2を回転させるためには
大きな電力が必要で、そのために非常用電源などを付加
せねばならなず、コスト高となり装置も大型化する。
【0027】そこで、本発明では立ち下げ弁V6と出口
が連結されている主インクタンク弁V5や補充インクタ
ンク弁V8、リザーブタンク弁V9など他のバルブも停
電時に開弁する。これによって残留圧力は循環ポンプP
2を通ることなく立ち下げ弁V6から主インクタンク弁
V5を通じてインクタンクへと、または補充インクタン
ク弁V8を通じて補充インクタンクへと、あるいはリザ
ーブタンク弁V9を通じてリザーブタンクへと抜けるこ
とになる。これらのタンクは加圧されておらずほぼ一気
圧であるため、即座に圧力は低下して噴射ノズル20か
らのインク噴出が停止する。ここで、主インクタンク弁
V5などは停電時のためだけに特別に設けた弁でなく、
通常のインクの循環に必要不可欠な弁であるため、本発
明は既存の設備を利用して停電時のインク漏れを実現す
ることができ、コスト上昇を抑えることができる。
【0028】また、停電時に数秒間だけバルブを開弁す
るための手段は、安価な電子回路部品だけで実現するこ
とが可能である。このため、本発明のインクジェット記
録装置、インクジェット記録装置の制御回路およびイン
クジェット記録装置の制御方法は、従来技術に比して極
めて安価に停電時のインク漏れ防止を実現できる。
【0029】さらに、本発明のインクジェット記録装
置、インクジェット記録装置の制御回路およびインクジ
ェット記録装置の制御方法は、従来のように逆止弁を使
用しないため、インクの固着に起因する動作不良を防止
できるというメリットも享受できる。バルブに電磁弁を
使用すると電気的に弁が開閉されるため、インクが噴出
していない休止状態時にインクが固着して動作不良を生
じるおそれが逆止弁に比べて遙かに少なく、安定した動
作が見込まれメンテナンスも容易となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するためのインクジェッ
ト記録装置、インクジェット記録装置の制御回路および
インクジェット記録装置の制御方法を例示するものであ
って、本発明はインクジェット記録装置、インクジェッ
ト記録装置の制御回路およびインクジェット記録装置の
制御方法を以下のものに特定しない。
【0031】なおこの明細書は、特許請求の範囲に示さ
れる部材を実施の形態の部材に特定するものでは決して
ない。また各図面が示す部材の大きさや位置関係など
は、説明を明確にするため誇張していることがある。
【0032】図3に、本発明の一実施例に係るインクジ
ェット記録装置の構成を示す。インクジェット記録装置
は、主としてラベルの印字など産業用途に使用されるも
のである。この図に示すインクジェット記録装置は、ヘ
ッド部2と、これに接続されたインク供給管や各種経
路、タンク、ポンプで構成される。なお図3の説明にお
いて、図1の従来例と同一の部分、または対応する部分
には同一の番号を付しており、詳細な説明は適宜省略す
る。
【0033】[ヘッド部2]ヘッド部2は、インクジェ
ット記録装置の本体と連結チューブで連結して、インク
ジェット記録装置本体と別の位置に配置することができ
るよう構成されている。ヘッド部2は、インクを噴射す
る噴射ノズル20を備える。図3において、ヘッド部2
に設けられる噴射ノズル20のインクおよび溶剤が流入
する入口側にフィルタ41a、41bを設ける。フィル
タ41aは、インクの異物除去用のフィルタであり、フ
ィルタ41bは、溶剤の異物除去用のフィルタである。
各フィルタ41a、41bの出口側は、それぞれ別個の
配管で三方弁43のポートに連結されている。本明細書
で使用する三方弁などの弁(バルブ)は電磁弁であり、
電気的に流量を制御できる。ただ、電磁弁以外の弁をバ
ルブに使用することもできる。三方弁43のポートを切
り替えることにより、印字対象物に印字する際には、イ
ンク供給管30、フィルタ41aを通して噴射ノズル2
0にインクを供給する。また、インクジェット記録装置
の立ち下げ時には、溶剤供給管31を通してヘッド部2
に溶剤を供給する。このように、バルブ43がヘッド部
2に対するインクと溶剤の供給経路を切り替える。
【0034】溶剤は、フィルタ41bを通して噴射ノズ
ル20に供給される。この際に、供給された溶剤によ
り、ヘッド部2に設けられているバルブ43の出口側か
ら噴射ノズル20までのインク供給経路、および噴射ノ
ズル20に残留しているインクが洗浄される。溶剤とし
てはメチルエチルケトン(MEK)を使用する。また、
噴射ノズル20にはピエゾ電極を設け(図示せず)、例
えば数10kHzの高周波で振動子を振動させて、イン
クポンプP1の圧力で噴出されるインクを粒子化させて
いる。
【0035】[インクジェット記録装置本体]インクジ
ェット記録装置本体の内部には、印字用のインクを貯留
する主インクタンクT1および補充インクタンクT2
と、インクの溶剤を貯留する溶剤タンクT3と、立ち下
げ動作時にヘッド部2の洗浄に用いられた溶剤を回収、
貯留するためのリザーブタンクT4が備えられている。
【0036】主インクタンクT1には、第1供給管10
aと、第3供給管10cと、ヘッド部2にインクを送給
するための送給管11とが接続されている。第1供給管
10aは、バルブV11を介して第2供給管10bに接
続されている。また第3供給管10cは、バルブV1を
介して第2供給管10bに接続されている。第2供給管
10bの中途には循環ポンプP2が設けられる。さらに
送給管11の中途には、インクポンプP1およびフィル
タF1が介装される。主インクタンクT1の内部に貯留
されたインクは、インクポンプP1の動作により送出さ
れ、フィルタF1により塵埃等の異物を除去されて送給
管11内に送り出される。
【0037】補充インクタンクT2は、ユーザがインク
を補充するために設けられている。補充インクタンクT
2には、主インクタンクT1に補充用のインクを送給す
るためのインク補充管13が接続されている。このイン
ク補充管13は、補充インクタンク弁V8を介して第2
供給管10bに接続されている。補充インクタンクT2
内に貯留された補充用のインクは、バルブV1を開弁し
循環ポンプP2を動作させた状態において、補充インク
タンク弁V8を開放することにより、インク補充管13
および第2供給管10b、第3供給管10cを経て主イ
ンクタンクT1内に供給される。主インクタンクT1へ
のインクの供給は、例えばインクジェット記録装置が継
続運転され主インクタンクT1内のインクが減少したと
き、減少分を補充して主インクタンクT1内のインク貯
留量を適正に保つために行われる。
【0038】循環ポンプP2は、上記のようにインクの
補充に利用される他、通常運転時にインクを循環させる
働きもある。通常運転時に主インクタンク弁V5を開弁
し、主インクタンクT1から循環ポンプP2によりイン
クを循環させてインクの固化を防止する。また主インク
タンクT1に備えられた粘度計50にインクを送出し、
インクの粘度を測定してインクの粘度を一定に保つよう
制御することもできる。粘度計50へのインク送出は、
バルブV11を所定時間開弁して第1供給管10aと第
2供給管10bを接続させ、循環ポンプP2により主イ
ンクタンクT1からインクを粘度計50に供給して行わ
れる。
【0039】溶剤タンクT3には、その内部に貯留され
た溶剤送給管14が接続されている。この溶剤送給管1
4は、溶剤ポンプP3、フィルタ、切り替えバルブV1
2、減圧弁、およびフィルタを介して三方弁V14に接
続されている。溶剤タンクT3内に貯留された溶剤は、
切り替えバルブV12を開弁して溶剤ポンプP3動作さ
せて溶剤送給管14から噴射ノズル20に導入されて、
ノズルの洗浄を行う。
【0040】リザーブタンクT4には、溶剤回収のため
の戻し管17が接続されている。この戻し管17は、バ
ルブV1に並設されたバルブV3を介して第2回収管1
5に接続されている。また第2回収管15はガターポン
プP4、フィルタ、バルブV10を介して第1回収管3
2と接続されており、リザーブタンクT4はバルブV3
が開弁されたときこれらと連通する。
【0041】第2回収管15は、ヘッド部2内部の噴射
ノズル20から噴出されるインクまたは溶剤を回収する
ために設けられている。第2回収管15に回収されたイ
ンクは、バルブV1を開弁し、ガターポンプP4を動作
させることにより、第1回収管32、第2回収管15を
経て主インクタンクT1に回収される。一方、立ち下げ
動作時にヘッド部2の洗浄に使用されたインク混じりの
溶剤を回収する際は、バルブV1を閉弁し、代わりにバ
ルブV3を開弁して戻し管17を介してリザーブタンク
T4に回収し、主インクタンクT1に溶剤が混入してイ
ンクが希釈される事態を防止している。
【0042】なおバルブV1、V3の配設位置には、さ
らにバルブV4が並設されている。バルブV4が開放さ
れたとき、第2回収管15はインクジェット記録装置本
体の外部に連なるインク排液管4に連通される。
【0043】[ヘッド部2]本発明の実施例に係るイン
クジェット記録装置のヘッド部2の構成は、図1に示す
従来のヘッド部2とほぼ同様の構造である。このヘッド
部2は、インクまたは溶剤を一方向に噴射する噴射ノズ
ル20と、噴射ノズル20による噴射の経路にほぼ対向
するよう配置された回収用のガター21と、噴射ノズル
20からガター21に至る噴射経路に沿って並設された
帯電電極22および偏向電極23とを、箱形のハウジン
グ24の内部に備えている。
【0044】噴射ノズル20には、インクの供給路とし
てのインク供給管30と、溶剤の供給路としての溶剤供
給管31とが、三方弁V14と共通の給液管3aとを介
して接続されている。また噴射ノズル20には、インク
ジェット記録装置の立ち下げ時に内部圧力を抜くための
リターン経路が接続されている。
【0045】噴射ノズル20の内部には、高周波電圧の
印加により振動する圧電振動子20aが配置される。噴
射ノズル20から噴射されるインクは、振動の作用によ
り噴射経路の中途にて相互に分離し、所定の間隔にて並
ぶインク粒となって飛翔する。一部のインク粒は、帯電
電極22と偏向電極23との作用により偏向され、ハウ
ジング24の外部に送出されてパターン形成に用いられ
る。また残りのインク粒は、偏向されることなく直進し
てガター21に捕捉される。このインクは、インクジェ
ット記録装置本体内部のガターポンプP4の動作により
第1回収管32に吸引され、バルブV10、フィルタ、
ガターポンプP4および第2回収管15を介して、開弁
されたバルブV1を通じて主インクタンクT1に戻され
る。
【0046】このときガターポンプP4には、ガター2
1に捕捉されたインクと共に空気が吸引されるが、この
空気は図3に示す排気管12を通じてインクジェット記
録装置本体の外気に排出される。排気のため、主インク
タンクT1の上部には空気チューブ18が接続され、ま
たリザーブタンクT4の上部には空気チューブ19が接
続されている。空気チューブ18と空気チューブ19は
排気管12に接続され、外部に対して開口している。こ
れらのタンク内の空気は、排気管12を経てインクジェ
ット記録装置本体の外部に排出される。なおリザーブタ
ンクT4から排気される空気に含まれる溶剤成分は、空
気チューブ19の内部を通流する間に、周辺との熱交換
により凝縮して液化し、リザーブタンクT4内に滴下し
て回収されることとなり、溶剤成分を除去された清浄な
空気のみが排気管12を経て外気に排出される。
【0047】ガター21は、噴射ノズル20から噴射さ
れるインクまたは溶剤を捕捉する筒形の部材である。ガ
ター21には、捕捉されたインクまたは溶剤を回収する
ための第1回収管32が接続されている。
【0048】ヘッド部2とインクジェット記録装置本体
とを連結する連結チューブは、柔軟性を有する樹脂材料
からなる中空のチューブで構成される。インク供給管3
0、溶剤供給管31、第1回収管32およびリターン経
路は、連結チューブの内側を通してインクジェット記録
装置本体の内部に延長されている。
【0049】図3に示すインクジェット記録装置は、以
下のようにして印字を行う。 (1)インクポンプP1を動作させ、インクを主インク
タンクT1からインク供給管30に搬送する。このと
き、バルブV2は閉弁している。インクはフィルタ、減
圧弁を通過してヘッド部2に到達する、ヘッド部2では
三方弁V14がインク供給管30を供給管3aに接続し
ており、インクは噴射ノズル20に供給される。
【0050】(2)噴射ノズル20に供給されたインク
は放出されてインク粒となり、帯電電極22間を通過す
ることにより帯電される。帯電されたインク粒は、偏向
電極23が作る電界の作用によりインク粒それぞれの電
荷に応じて偏向され、所望の方向に軌道を変更して外部
に放出される。そして印字対象物Aの所望の位置まで飛
翔し、付着して印字される。
【0051】(3)一方、外部に放出されないインク粒
は、ガター21により回収され再利用される。インクジ
ェット記録装置の運転中はガターポンプP4が動作して
おり、またバルブV10、V1は開弁している。よって
ガターポンプP4によってインクは第1回収管32から
吸引され、バルブV10、ガターポンプP4、バルブV
1を経由して主インクタンクT1に回収される。
【0052】インクジェット記録装置を長期間使用しな
い場合は、所定のインク洗浄処理を行って噴射孔を洗浄
している。例えばインクジェット記録装置の動作を停止
する立ち下げ時や動作を開始する立ち上げ時、あるいは
ユーザの指定する任意の時間などに洗浄動作を行う。洗
浄動作は、インク供給経路を閉じた上で噴射孔洗浄用の
溶剤を流して経路や噴射孔を洗浄し、残留インクや溶剤
を回収後、ポンプの圧力を抜くものである。通常、立ち
下げ動作に行う洗浄は、噴射孔がインクで詰まらないよ
う噴射孔を十分に洗浄するため数分程度の時間を要す
る。
【0053】[洗浄動作]洗浄のパターンには洗浄時間
の違いなど様々な方法あるが、一例として立ち下げ動作
時における洗浄を説明する。 (1)循環ポンプP2を運転させたままバルブV6を開
弁し、リターン経路を通じてインクを回収すると共に噴
射ノズル20内部を減圧する。
【0054】(2)溶剤ポンプP3を駆動させ切り替え
バルブV12を開弁する。さらに三方弁V14を切り替
えてインク供給管30と給液管3aとの接続を遮断し、
溶剤供給管31を給液管3aに接続する。するとインク
の供給が停止され、溶剤が噴射ノズル20に供給されて
洗浄が行われる。
【0055】(3)このときバルブV1を閉弁し、代わ
りにバルブV3を開弁する。これによってガターポンプ
P4で回収される溶剤とインクはリザーブタンクT4に
回収される。溶剤の混入したインクをリザーブタンクT
4に回収することにより、主インクタンクT1に溶剤が
混入して粘度が低下することを防止する。
【0056】(4)所定時間洗浄を行った後、管内の圧
力を落としてから三方弁V14を閉弁して溶剤の供給を
遮断し、すべてのポンプの運転を停止しバルブを閉弁し
て電源を落とす。なおポンプは同一のモータで駆動させ
ていると、同時に停止させることができる。
【0057】[弁接続手段]次に、弁接続手段を構成す
る回路の一例を図4に基づいて説明する。この図に示す
開弁回路51は、コンデンサC1、C2、ダイオードD
1、D2、D3、トランジスタTr1、Tr2、抵抗R
0、R1、R2、およびスイッチSWで構成され、充電
コントロールポートCCおよび弁コントロールポートV
Cを備える。この開弁回路51は、弁コントロールポー
トVCをHigh、Lowに切り替えることによってバ
ルブを開閉し、一方充電コントロールポートCCをHi
ghとすることによって電源ON期間中コンデンサC
1、C2を充電し、停電時にはこのコンデンサC1、C
2に蓄えられた電荷によりバルブを一定時間開弁する。
弁コントロールポートVCおよび充電コントロールポー
トCCは、CPUなどの制御回路(図示せず)によって
High、Lowを制御する。
【0058】開弁回路51は、停電時に一定時間開弁し
たい各バルブ毎に設ける。例えば本発明の実施例1に係
るインクジェット記録装置では、図3において主インク
タンク弁V5、立ち下げ弁V6に開弁回路51をそれぞ
れ設ける。また本発明の実施例2に係るインクジェット
記録装置では、図3において立ち下げ弁V6、補充イン
クタンク弁V8に、実施例3に係るインクジェット記録
装置では立ち下げ弁V6、リザーブタンク弁V9に、そ
れぞれ図4の開弁回路51を設けている。
【0059】図4に示す開弁回路51の動作原理を以下
説明する。 (1)通常の状態でスイッチSWはaの位置にある。し
たがってこの状態ではコンデンサC1、C2は充電され
ない。充電コントロールポートCCをHighにするこ
とによって、スイッチSWはbの位置に切り替わる。す
ると、VdからダイオードD1、抵抗R0を介してコン
デンサC1、C2は充電される。すなわち、充電コント
ロールポートCCをHighとすることによって開弁回
路51が機能するため、通常はインクジェット記録装置
を運転している間、充電コントロールポートCCは常に
Highとする。
【0060】(2)弁コントロールポートVCは、通常
動作時においてバルブの開閉を制御する。弁コントロー
ルポートVCをHighとすると、トランジスタTr1
がONになるため、VdからダイオードD1、トランジ
スタTr1が通電し、その間に接続されたソレノイドS
によって電磁弁であるバルブが作動し開弁する。逆に弁
コントロールポートVCをLowとすることによって、
トランジスタTr1がOFFとなってバルブは閉弁され
る。
【0061】(3)一方停電などによって電力供給が停
止されると、充電コントロールポートCCがLowとな
り、トランジスタTr2がOFFとなってスイッチSW
はbからaの位置に戻る。また弁コントロールポートV
CもLowとなるため、バルブは閉弁される。
【0062】(4)ここで、スイッチSWがaの位置に
切り替わることにより、コンデンサC1、C2に充電さ
れていた電荷がダイオードD2を介して放電されるた
め、トランジスタTr1がONとなり、ソレノイドSが
通電されバルブが開弁される。
【0063】(5)放電が継続してコンデンサC1、C
2の電荷が減少すると、トランジスタTr1のゲート・
ソース間電圧が降下してOFFとなり、バルブが閉弁さ
れる。このように停電後のバルブの開弁時間は、コンデ
ンサC1、C2の静電容量によって決定される。上述の
ように噴射ノズル20内部の圧力が十分降下する時間と
なるようにコンデンサC1、C2の容量を決定する。
【0064】以上のように、スイッチSWで停電を検出
するとともに、コンデンサC1、C2によって所定時間
電力を供給する開弁回路51は、極めて単純な構成であ
り、既存の弁コントロールポートVCの回路に付加して
実現できるため、安価に構成することができるというメ
リットがある。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置、インクジェット記録装置の制御回路お
よびインクジェット記録装置の制御方法は、予期しない
停電などにより電力供給が断たれた場合にもインク漏れ
を防止することができる。それは、本発明のインクジェ
ット記録装置、インクジェット記録装置の制御回路およ
びインクジェット記録装置の制御方法が、噴射ノズル内
部に残留する圧力を抜くために、圧力の低いいずれかの
タンクと繋がる経路と導通させるという簡単でかつ極め
て効果的な手法を採用しているからである。特に、経路
に設けられたバルブを一定時間開弁して導通させるとい
う既存のバルブの操作のみで残留圧力を低下させて、イ
ンク漏れを最小限に押さえることができる。また既存の
構成を利用することと併せて、これを操作する手段を付
加するのみで実現できるため、安価に構成できるという
メリットもある。これによって天災や不慮の事故などで
停電が発生してもインクの漏れが少ないため、インクジ
ェット記録装置や印字対象物を汚すこともなくなり、ま
たインクの固化によるトラブルも回避できるので、ユー
ザは安心して使用できる。さらに逆止弁のような特別な
部材を使用しないため、インクの固化による動作不良や
故障のおそれも少なく、またメンテナンスも簡単になる
というメリットも享受できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンティニュアス式インクジェット記録装置の
ヘッド部の構成を示す模式図である。
【図2】従来のコンティニュアス式インクジェット記録
装置の構成を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の構成を示す模式図である。
【図4】弁接続手段の一例である開弁回路の構成を示す
回路図である。
【符号の説明】
1・・・逆止弁 2・・・ヘッド部 3a・・・給液管 4・・・インク排液管 10a・・・第1供給管 10b・・・第2供給管 10c・・・第3供給管 11・・・送給管 12・・・排気管 13・・・インク補充管 14・・・溶剤送給管 15・・・第2回収管 17・・・戻し管 18・・・空気チューブ 19・・・空気チューブ 20・・・噴射ノズル 20a・・・圧電振動子 21・・・ガター 22・・・帯電電極 23・・・偏向電極 24・・・ハウジング 25・・・送出口 30・・・インク供給管 31・・・溶剤供給管 32・・・第1回収管 33・・・リターン経路 41a、41b・・・フィルタ 50・・・粘度計 51・・・開弁回路 A・・・印字対象物 P1・・・インクポンプ P2・・・循環ポンプ P3・・・溶剤ポンプ P4・・・ガターポンプ T1・・・主インクタンク T2・・・補充インクタンク T3・・・溶剤タンク T4・・・リザーブタンク V1、V2、V3、V4、V10、V11・・・バルブ V5・・・主インクタンク弁 V6・・・立ち下げ弁 V8・・・補充インクタンク弁 V9・・・リザーブタンク弁 V12・・・切り替えバルブ V14・・・三方弁 F1・・・フィルタ C1、C2・・・コンデンサ D1、D2、D3・・・ダイオード Tr1、Tr2・・・トランジスタ R0、R1、R2・・・抵抗 SW・・・スイッチ CC・・・充電コントロールポート VC・・・弁コントロールポート S・・・ソレノイド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射する噴射ノズルと、 前記噴射ノズルから噴射されるインクを蓄える主インク
    タンクと、 前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給
    する経路であるインク供給経路と、 前記噴射ノズルに対向して配置されるガターと、 前記ガターから前記主インクタンクにインクを回収する
    経路である回収経路と、 前記主インクタンクからインクを循環させる経路である
    循環経路と、 前記循環経路に設けられインクを循環させる循環ポンプ
    と、 前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴射ノズルと
    循環ポンプとを接続するリターン経路と、を備えるコン
    ティニュアス式のインクジェット記録装置であって、前
    記インクジェット記録装置はさらに、 前記インクジェット記録装置への電力供給が停止された
    時に前記リターン経路を少なくとも前記循環経路に一定
    時間接続する接続手段を有することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インクを噴射する噴射ノズルと、 前記噴射ノズルから噴射されるインクを蓄える主インク
    タンクと、 前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給
    する経路であるインク供給経路と、 前記噴射ノズルに対向して配置されるガターと、 前記ガターから前記主インクタンクにインクを回収する
    経路である回収経路と、 前記主インクタンクからインクを循環させる経路である
    循環経路と、 前記循環経路に設けられインクを循環させる循環ポンプ
    と、 前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴射ノズルと
    循環ポンプとを接続するリターン経路と、を備えるコン
    ティニュアス式のインクジェット記録装置であって、前
    記インクジェット記録装置はさらに、 前記リターン経路において前記循環ポンプの吸引側と前
    記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、 前記循環経路において前記循環ポンプの吸引側と前記主
    インクタンクとの間に設けられた第2の弁と、 前記インクジェット記録装置への電力供給が停止された
    時に前記第1の弁と少なくとも前記第2の弁を開弁し、
    これらの経路を一定時間導通させる弁接続手段を有する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インクを噴射する噴射ノズルと、 前記噴射ノズルから噴射されるインクを蓄える主インク
    タンクと、 前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給
    する経路であるインク供給経路と、 前記噴射ノズルに対向して配置されるガターと、 前記ガターから前記主インクタンクにインクを回収する
    経路である回収経路と、 前記主インクタンクからインクを循環させる経路である
    循環経路と、 前記循環経路に設けられインクを循環させる循環ポンプ
    と、 前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴射ノズルと
    循環ポンプとを接続するリターン経路と、を備えるコン
    ティニュアス式のインクジェット記録装置であって、前
    記インクジェット記録装置はさらに、 前記リターン経路において前記循環ポンプの吸引側と前
    記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、 補給用のインクを蓄える補充インクタンクと、 前記補充インクタンクから主インクタンクにインクを補
    給する経路であり、前記補充インクタンクと前記循環ポ
    ンプの吸引側とを接続するインク補給経路と、前記イン
    ク補給経路に設けられた第3の弁と、 前記インクジェット記録装置への電力供給が停止された
    時に前記第1の弁と少なくとも前記第3の弁を開弁し、
    これらの経路を一定時間導通させる弁接続手段を有する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インクを噴射する噴射ノズルと、 前記噴射ノズルから噴射されるインクを蓄える主インク
    タンクと、 前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給
    する経路であるインク供給経路と、 前記噴射ノズルに対向して配置されるガターと、 前記ガターから前記主インクタンクにインクを回収する
    経路である回収経路と、 前記主インクタンクからインクを循環させる経路である
    循環経路と、 前記循環経路に設けられインクを循環させる循環ポンプ
    と、 前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴射ノズルと
    循環ポンプとを接続するリターン経路と、を備えるコン
    ティニュアス式のインクジェット記録装置であって、前
    記インクジェット記録装置はさらに、 前記リターン経路において前記循環ポンプの吸引側と前
    記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、 洗浄用の溶剤を蓄える溶剤タンクと、 前記溶剤タンクから溶剤を前記噴射ノズルに供給する経
    路である溶剤経路と、 洗浄時に回収されるインクおよび溶剤を蓄えるリザーブ
    タンクと、 前記リザーブタンクと前記循環ポンプの吸引側を接続す
    るリザーブタンク経路と、 前記リザーブタンク経路に設けられた第4の弁と、 前記インクジェット記録装置への電力供給が停止された
    時に前記第1の弁と少なくとも前記第4の弁を開弁し、
    これらの経路を一定時間導通させる弁接続手段を有する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の弁と、第2の弁、第3の弁、
    第4の弁の内少なくともいずれかが各々の一方の開口部
    を共通にする連結弁であることを特徴とする請求項2乃
    至4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 インクを噴射する噴射ノズルと、 前記噴射ノズルから噴射されるインクを蓄える主インク
    タンクと、 前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給
    する経路であるインク供給経路と、 前記噴射ノズルに対向して配置されるガターと、 前記ガターから前記主インクタンクにインクを回収する
    経路である回収経路と、 前記主インクタンクからインクを循環させる経路である
    循環経路と、 前記循環経路に設けられインクを循環させる循環ポンプ
    と、 前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴射ノズルと
    循環ポンプとを接続するリターン経路と、 前記リターン経路において前記循環ポンプの吸引側と前
    記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と、 前記循環経路において前記循環ポンプの吸引側と前記主
    インクタンクとの間に設けられた第2の弁と、を備える
    コンティニュアス式のインクジェット記録装置の制御回
    路であって、前記インクジェット記録装置の制御回路
    は、 前記インクジェット記録装置への電力供給が停止された
    時に前記リターン経路を少なくとも前記循環経路に一定
    時間接続する接続手段を有することを特徴とするインク
    ジェット記録装置の制御回路。
  7. 【請求項7】 インクを噴射する噴射ノズルと、 前記噴射ノズルから噴射されるインクを蓄える主インク
    タンクと、 前記主インクタンクから前記噴射ノズルにインクを供給
    する経路であるインク供給経路と、 前記噴射ノズルに対向して配置されるガターと、 前記ガターから前記主インクタンクにインクを回収する
    経路である回収経路と、 前記主インクタンクからインクを循環させる経路である
    循環経路と、 前記循環経路に設けられインクを循環させる循環ポンプ
    と、 前記噴射ノズルからインクを抜くため前記噴射ノズルと
    循環ポンプとを接続するリターン経路と、を備えるコン
    ティニュアス式のインクジェット記録装置の制御方法で
    あって、 前記インクジェット記録装置への電力供給が停止された
    時に前記リターン経路において前記循環ポンプの吸引側
    と前記噴射ノズルとの間に設けられた第1の弁と少なく
    とも前記循環経路において前記循環ポンプの吸引側と前
    記主インクタンクとの間に設けられた第2の弁を開弁
    し、これらの経路を一定時間導通させる工程と、を有す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置の制御方
    法。
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