JP4763637B2 - 根管長測定器及び根管治療器 - Google Patents

根管長測定器及び根管治療器

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Description

本発明は、歯科の治療や診断に用いられる根管長測定器及び根管治療器に係る発明である。
図16に示すように、人間の歯は、エナメル質101、象牙質102及びセメント質103で構成され、歯槽骨104及び歯肉105で支えられている。歯の内部には歯髄106が存在し、当該歯髄106から血管や神経が根管107を通って歯槽骨104下の血管等に繋がっている。根管107の歯槽骨104側の端が、根尖(APEX)108と呼ばれている。
また、この根尖108を含むセメント質103の歯根と歯槽骨104との境界には、歯根膜109が存在する。歯根膜109は、図17に示すように歯101の歯根全体を覆う膜である。根管は、図17に示すように歯の下部110付近で根尖狭窄部111と呼ばれる根管が狭くなる部分を有している。この根尖狭窄部111の形状は個人差があり、図17のように湾曲しているものもあれば、真っ直ぐなものもある。図17において、根管の歯根膜109側における開口部が根尖孔112と呼ばれている。
一般的に、根管長測定器及び根管治療器を用いて行われる根管治療は、次のような流れで行われる。まず、測定又は治療対象である根管に対して根管長測定を行う。当該測定で得られた結果に基づいて根管拡大を行う。その後、根管拡大を行った根管を洗浄する根管洗浄を行い、拡大した根管に所定の材料を充填する根管充填を行う。
具体的に、根管長測定は、図18に示すように細いファイル(直径0.10mm〜0.15mmの根管拡大用の刃物)の測定電極201を歯202の根管203内に挿入して、口腔電極204との間に電気的測定信号を印加し、根尖205を検出する。根尖205を検出した後は、当該根尖205の位置を基準にして作業長を決定する。
なお、測定電極201と口腔電極204との間に電気的測定信号を印加し、根尖205を検出する方法としては、以下に示すような根管内インピーダンスの変化を利用する方法がある。まず、測定電極201が根尖205の位置にあれば、測定電極201と口腔粘膜との間のインピーダンス値が一定値となる原理に基づき、根管内インピーダンス値そのものを使用する方法がある。但し、この方法においては、根尖205の位置は、図17に示すように、測定電極201が根尖孔112を通過して歯根膜109に接触する位置をいう。
また、測定電極201が根尖205の位置にあれば、2種以上の周波数で測定した根管内インピーダンスの差が一定値となる原理に基づき、根管内インピーダンスの差を利用して根尖を検出する方法がある。但し、この方法の場合、根管内インピーダンスの差値に根管内インピーダンス値を加味するなどの調整が必要な場合がある。
さらに、測定電極201が根尖205の位置にあれば、2種以上の周波数で測定した根管内インピーダンスの比値が一定値となる原理に基づき、根管内インピーダンスの比値を利用して根尖を検出する方法がある。
また、上記の方法以外に、比値や差値を求めず、2種類の周波数で測定した根管内インピーダンスをポインタとして予め作成した計算表(テーブル)から根尖を検出する方法がある。この方式も原理は根管内インピーダンス値の比値や差値を求める方式と同様である。
なお、上記の方法では、図18に示すように、根管に流れる測定電流の変化を検出抵抗206で測定することで、根管内インピーダンスを求めている。当該技術分野では、根管内インピーダンスを測定することは、インピーダンスを直接測定することだけに限られず、インピーダンスに対応する量を測定することも含まれる。つまり、インピーダンスに対応する電流値や電圧値等を測定することも、根管内インピーダンスを測定することに含まれる。以上は根管内インピーダンスの測定による根尖検出方法であるが、他にも、電流の位相の変化を検出したり、電流密度の変化を検出したりすることで、根尖を検出する方法も、採用される場合がある。
次に、根管拡大は、一般的に根管長測定で検出された根尖より0.5〜2mm歯冠207側の位置を作業の基準位置として、その位置までファイルを徐々に太くしていき根管を拡大する。具体的に説明すれば、例えば根尖から0.5mmの位置までは#20(直径0.2mm)のファイルで拡大し、1.0mmの位置までは#30(直径0.3mmのファイル)で拡大し、2.0mmの位置までは#40(直径0.4mmのファイル)で拡大するステップバック法で根管拡大を行う。
次に、根管洗浄では、根管拡大によって拡大された根管内の汚染物質や拡大時に発生した削りかすなどを洗い流す。そして、根管充填では、洗浄された根管が再感染しないよう、所定の物質を根管内に充填する。
従来の根管長測定器は、根管長そのものを測定するのでなく、図18に示す根尖205の位置を検出する。そのため、従来の根管長測定器は、根尖205を検出する機能を有しているだけであり、測定電極201の先端が根尖205からどの程度離れた位置に存在しているのかを表示する機能は有していない。
特許文献1に記載されている根管長測定器の表示メータでは、図19に示すように測定電極の先端が根尖205に達したことを根尖表示(APEX表示)で表している。しかし、図19では、根尖表示(APEX表示)以外に、測定電極の根管内位置変化を目安程度に表示することはできる。この目安程度の表示には1から3の目盛りが付されているが、この表示は、測定している根管での根尖205から測定電極201までの距離を示している訳ではない。
人体の組織の一つである根管の特性は、根管形状、根管内環境が様々であるため一定ではない。そのため、特許文献1に示す根管長測定器では、表示メータから正確に読み取ることが可能なのは測定電極201の先端が根尖205に達したか否かと、測定電極201の先端が根尖205の方向に近づいているのか遠ざかっているのかのみである。
特許3113095号公報
背景技術で述べたように、従来の根管長測定器及び根管治療器では、根尖位置のみ正確に検出できる。しかし、根管拡大等の根管治療を行う際には、根尖以外の根管内の位置を正確に知ることが要求されることがある。特に、根管拡大時の基準位置となる根尖からの距離、根尖狭窄部の位置、根管の湾曲部の位置、側枝、穿孔部や歯根破折などの病変が存在している位置、ステップ、レッジなどの治療困難部位の位置を知ることが根管治療を行う際に重要となる。
また、モータなどを利用した根管拡大治療の場合、例えば根管が湾曲している部位ではモータの時間当たり回転数を減少させる、根尖付近ではモータを逆転させる等のように、所定の位置でモータの駆動方法を変更するような構成が一般的となっており、同一根管内であれば再現良く上記の位置を知ることが重要となっている。
そこで、本発明は、同一根管内であれば再現良く根管内における測定電極の位置を知ることができる根管長測定器及び根管治療器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る根管長測定器は、根管内に挿入する測定電極と、口腔に保持される口腔電極と、前記測定電極と前記口腔電極との間に電気的測定信号を印加し、根尖位置を特定して根管長を測定する測定部と、前記測定部で得られる根尖以外の前記根管内での前記測定電極の位置に対応する位置データを記憶する記憶手段と、根管長の測定時に操作者が記憶させたい位置において、前記記憶手段に前記位置データの記憶を指示する操作手段とを備える。
本発明の請求項2に係る根管長測定器は、請求項1に記載の根管長測定器であって、前記位置データに基づく情報を表示する表示部をさらに備える。
本発明の請求項3に係る根管長測定器は、根管内に挿入する測定電極と、口腔に保持される口腔電極と、前記測定電極と前記口腔電極との間に電気的測定信号を印加し、根尖位置を特定して根管長を測定する測定部と、前記測定部より得られる値に基づく前記根管内での前記測定電極の位置に対応する表示データを表示する表示部と、根尖以外の前記表示データを記憶する記憶手段と、根管長の測定時に操作者が記憶させたい位置において、前記記憶手段に前記表示データの記憶を指示する操作手段とを備える。
本発明の請求項4に係る根管長測定器は、請求項2又は請求項3に記載の根管長測定器であって、前記根管内での前記測定電極の所定の位置で、前記操作手段により前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを基準位置とし、当該前記基準位置を前記表示部に表示させる表示手段をさらに備える。
本発明の請求項5に係る根管長測定器は、請求項4に記載の根管長測定器であって、前記基準位置は、根管拡大時の位置情報として利用する。
本発明の請求項6に係る根管長測定器は、請求項4に記載の根管長測定器であって、前記根尖の位置にある前記測定電極を所定の距離引き上げ、当該位置で前記記憶手段に記憶させた前記基準位置を、前記測定電極の前記根尖からの距離情報として利用する。
本発明の請求項7に係る根管長測定器は、請求項6に記載の根管長測定器であって、前記基準位置に基づき、前記測定電極の前記根尖からの距離を前記表示部に表示させる。
本発明の請求項8に係る根管長測定器は、請求項6又は請求項7に記載の根管長測定器であって、前記基準位置に基づき、前記表示部のスケールを再構築する表示情報演算手段をさらに備える。
本発明の請求項9に係る根管長測定器は、請求項7に記載の根管長測定器であって、前記表示部は、前記測定電極の前記根尖からの距離を、測定対象の前記根管のレントゲン写真上に対応させて重畳表示する。
本発明の請求項10に係る根管長測定器は、請求項4乃至請求項9のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、前記表示部に、前記基準位置を表示するか否かを選択できる選択手段をさらに備える。
本発明の請求項11に係る根管長測定器は、請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、前記記憶手段は、前記位置データ又は表示データに加えて、記憶させる前記位置データ又は表示データに対応する位置内容情報を関連させて記憶する。つまり、個々の位置データ又は表示データを記憶する際に、その位置データ又は表示データが何を意味するかを、併せて記憶することができる。ここでいう位置内容情報(位置データ又は表示データの意味)とは、操作者が適宜選択あるいは設定することができるが、例えば、同じ患者の異なる歯,異なる根管を区別するための識別情報であったり、根管の湾曲が始まる位置、根管の狭窄部、根管に側枝、穿孔部や歯根破折などの病変が存在する位置、等の位置に関する情報であったりすることが考えられる。
本発明の請求項12に係る根管長測定器は、請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを保存する保存手段をさらに備える。
本発明の請求項13に係る根管長測定器は、請求項12に記載の根管長測定器であって、前記保存手段は、管理手段と共に前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを保存し、当該前記管理手段に基づき保存した前記位置データ又は前記表示データを読み出せる。
本発明の請求項14に係る根管長測定器は、請求項1乃至請求項13のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを、外部に送信する通信手段をさらに備える。
本発明の請求項15に係る根管長測定器は、請求項1乃至請求項14のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、前記操作手段は、フートペダル、手動操作部及び音声入力部のうち少なくとも一つを備えている。
本発明の請求項16に係る根管治療器は、請求項1乃至請求項15のいずれか一つに記載の根管長測定器と、前記測定電極の機能を有し、且つ根管の治療を行う根管治療工具と、前記根管治療工具を駆動する駆動部と、前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データに基づき、前記駆動部を制御する制御部とを備える。
本発明の請求項17に係る根管治療器は、請求項16に記載の根管治療器であって、前記制御部は、前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データに対応する位置において、前記駆動部に対し駆動力が変化するように制御する。ここでいう駆動力の変化とは、例えば超音波治療器の出力の増減、あるいは停止を意味する。
本発明の請求項18に係る根管治療器は、請求項16に記載の根管治療器であって、前記駆動部は、電気モータ又はエアモータのいずれかであって、前記根管治療工具を回転駆動させ、前記制御部は、前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データに対応する位置において、前記駆動部に対し回転力及び回転方向の少なくともいずれかが変化するように制御する。ここでいう回転力の変化には、電気モータあるいはエアモータの時間当たり回転数の増減、及び回転の停止を含まれる。また、回転方向の変化とは、正回転が逆回転に変化することはもちろん、正回転を継続する状態から、正回転と逆回転とを交互に繰り返す状態へと変化するような制御も含む。以上の根管長測定器あるいは根管治療器は、歯科診療台に組み込まれた形態であってもよく、その場合、歯科診療台に備えられたタービンハンドピースやモータハンドピースといった種々の診療器具を操作するフートペダル等の操作手段を、位置データ又は表示データの記憶を指示するための前記操作手段として使用することができる。
本発明の請求項1に記載の根管長測定器は、測定電極の位置に対応する位置データを記憶する記憶手段と、記憶手段に位置データの記憶を指示する操作手段とを備えるので、同一根管内であれば再現良く根管内における記憶されている位置データを知ることができる。
本発明の請求項2に記載の根管長測定器は、位置データに基づく情報を表示する表示部をさらに備えるので、操作者が容易に位置データの変化を視認することができる上、表示されている位置データを基準にして、測定電極の位置関係を知ることができる。
本発明の請求項3に記載の根管長測定器は、表示データを記憶する記憶手段と、記憶手段に表示データの記憶を指示する操作手段とを備えるので、同一根管内であれば再現良く根管内における測定電極位置と記憶されている位置データとの位置関係を知ることができる。
本発明の請求項4に記載の根管長測定器は、根管内での測定電極の所定の位置で、操作手段により記憶手段に記憶させた位置データ又は表示データを基準位置とし、当該基準位置を表示部に表示させる表示手段をさらに備えるので、操作者が表示されている位置データを基準にして、定量的に測定電極の位置関係を知ることができる。すなわち、根管内における測定電極の位置を操作者が容易に視認することができる。
本発明の請求項5に係る根管長測定器は、基準位置を、根管拡大時の位置情報として利用するので、操作者は当該基準位置に基づく根管治療が可能となり、根管治療が容易に且つ正確に行うことができる。
本発明の請求項6に係る根管長測定器は、根尖の位置にある測定電極を所定の距離引き上げ、当該位置で記憶手段に記憶させた基準位置を、測定電極の根尖からの距離情報として利用するので、根尖から測定電極までの距離を再現良く測定することが可能になる。
本発明の請求項7に係る根管長測定器は、基準位置に基づき、測定電極の根尖からの距離を表示部に表示させるので、操作者が測定電極の根尖からの距離を容易に視認できる。
本発明の請求項8に係る根管長測定器は、基準位置に基づき、表示部のスケールを再構築する表示情報演算手段をさらに備えるので、操作者が表示部のスケールに基づいて測定電極の根尖からの距離を容易に測定できる。
本発明の請求項9に係る根管長測定器は、表示部が、測定電極の根尖からの距離を、測定対象の根管のレントゲン写真上に対応させて重畳表示するので、測定電極の根管内での位置をより具体的に把握することができる。
本発明の請求項10に係る根管長測定器は、表示部に、基準位置を表示するか否かを選択できる選択手段をさらに備えるので、操作者は必要な基準位置に基づいて根管治療等を行うことができる。
本発明の請求項11に係る根管長測定器は、記憶手段が、位置データ又は表示データに加えて、記憶させる位置データ又は表示データに対応する位置内容情報を関連させて記憶するので、記憶させた位置データ又は表示データがどのような内容に基づいているのかが把握でき、必要とする位置データ又は表示データを容易に読み出すことか可能になる。例えば術者は、この根管長測定器を用いて、患者ごと、歯ごと、根管ごとに位置データ又は表示データを区別して記憶させたり、根管の湾曲が始まる位置、根管の狭窄部、根管に側枝、穿孔部や歯根破折などの病変が存在する位置、等を区別して位置データ又は表示データを記憶させたりすることができ、またそれら位置データ又は表示データを読み出して、根管診断や根管治療の際に活用することができる。
本発明の請求項12に係る根管長測定器は、記憶手段に記憶させた位置データ又は表示データを保存する保存手段をさらに備えるので、大量のデータを長期間保存することが可能となる。
本発明の請求項13に係る根管長測定器は、保存手段が、管理番号のような管理手段と共に記憶手段に記憶させた位置データ又は表示データを保存し、当該管理手段に基づき保存した位置データ又は表示データを読み出せるので、大量のデータの中から必要な位置データ又は表示データを迅速に読み出したり、更新したりするといった処理が容易になる。
本発明の請求項14に係る根管長測定器は、記憶手段に記憶させた位置データ又は表示データを、外部に送信する通信手段をさらに備えるので、外部の同種の機器、表示器やPC等との間で位置データ又は表示データを容易に送受信できる。
本発明の請求項15に係る根管長測定器は、操作手段が、フートペダル、手動操作部及び音声入力部のうち少なくとも一つを備えているので、位置データ又は表示データを記憶手段に記憶させるべき位置に測定電極が来たときに、操作者が操作手段を容易に操作し記憶することが可能となる。
本発明の請求項16に係る根管治療器は、請求項1乃至請求項15のいずれか一つに記載の根管長測定器と、測定電極の機能を有し、且つ根管の治療を行う根管治療工具と、根管治療工具を駆動する駆動部と、記憶手段に記憶させた位置データ又は表示データに基づき、駆動部を制御する制御部とを備えるので、同一根管内であれば根管内における測定電極の所望の位置で再現良く駆動部を制御することができ、根管治療が容易に且つ正確に行うことができる。この根管治療器においては、根管の治療を行う根管治療工具が、根管長測定のための測定電極を兼ねることができるため、電極と工具とを取り替える煩雑さもなく、また根管長測定と根管治療とを同時に行うことができ、利便である。
本発明の請求項17に係る根管治療器は、制御部が、記憶手段に記憶させた位置データ又は表示データに対応する位置において、駆動部に対し駆動力が変化するように制御するので、同一根管内であれば根管内における測定電極の所望の位置で再現良く駆動力を制御することができ、根管治療が容易に且つ正確に行うことができる。
本発明の請求項18に係る根管治療器は、駆動部が、電気モータ又はエアモータのいずれかであって、根管治療工具を回転駆動させ、制御部は、記憶手段に記憶させた位置データ又は表示データに対応する位置において、駆動部に対し回転力及び回転方向の少なくともいずれかが変化するように制御するので、同一根管内であれば根管内における測定電極の所望の位置で再現良く回転速度などの回転力及び回転方向の少なくともいずれかを制御することができ、根管治療が容易に且つ正確に行うことができる。以上の根管長測定器あるいは根管治療器は、歯科診療台に組み込むこともできるため、例えば、操作手段、表示部、制御部、駆動部等の前記構成要素を、歯科診療台が通常備える操作手段、表示部、制御部、駆動部等と統一することができ、部品点数の削減、コストの低減、省スペース化を図ることができる。
(概要)
従来の根管長測定器は、背景技術でも述べたように単なる根尖位置を検出するだけの単機能の機器であった。しかし、本発明に係る根管長測定器では、従来の根管長測定器と異なり、根管拡大あるいは根管洗浄、根管充填時などの根管治療全般に必要となる根管内での測定電極の基準位置を再現良く正確に知ることができる。
具体的に、本発明に係る根管長測定器は、測定時に操作者が記憶させたい根管内での測定電極の位置において、インピーダンス値等の測定電極の位置に対応した位置データを記憶させる記憶手段と、操作者が記憶させたい位置データを指示する操作部とを有している。なお、位置データは、測定部で得られる根管内での測定電極の位置に対応するデータであり、根管内インピーダンス値そのもの、及びインピーダンス値の差値、インピーダンス値の比値等がある。また、本発明に係る根管長測定器は、位置データに代えて根管内での測定電極の位置に対応して表示部に表示される表示データを記憶しても良い。ここで、表示データは、根管長測定器の測定部で測定される値に基づいて表示部に表示されるデータであり、具体的には図19に示した表示メータの表示ドット数(何表示ドット目であるかを示す量)である。
また、本発明に係る根管長測定器では、操作者が測定電極を根尖位置(APEX表示の位置)から所定の距離歯冠側に引き上げ、当該位置での位置データ又は表示データを記憶する構成でも良い。なお、根管治療時には、記憶させた位置データ又は表示データの位置を基準に根管治療器で根管の拡大等の治療を行う。
従来の根管長測定器では、背景技術でも述べたように根尖以外では正確な位置を検出することは原理的に不可能であった。しかし、本発明に係る根管長測定器では、同一の根管内であれば任意の位置において位置データ又は表示データの再現性が良いことから、記憶手段と操作手段とを設け任意の位置での位置データ又は表示データを記憶させることで根管内での位置を特定している。つまり、本発明に係る根管長測定器では、同一の根管であれば同一の位置データ又は表示データを示した測定電極の位置はほぼ正確に同じ位置となり、異なる根管であれば同一の位置データ又は表示データを示しても根管内での位置が異なるという原理を利用している。
また、本発明に係る根管長測定器では、根尖位置にある測定電極を任意の長さ(距離)引き抜いた位置での位置データ又は表示データを順次記憶させることで、根尖からの距離を正確に測定するができる。例えば、測定電極を1mm,2mm,3mmと順次引き上げながら位置データ又は表示データを記憶させておけば、同一根管に再度測定電極を挿入した場合に、当該記憶された位置データ又は表示データを示した位置について根尖からの距離が正確に分かる。
但し、根管拡大時に根管内環境が変化したり、ファイルの太さが変化したりすることで誤差は発生するが、同一根管における当該誤差は、根管相互のばらつきによる誤差に比べると小さい。そのため、本発明に係る根管長測定器では、従来の根管長測定器より精度良く、測定電極あるいは測定電極を兼ねるファイルの根管内における位置を測定することができ、正確な治療が可能となる。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態に係る根管長測定器のブロック図を示す。図1に示す根管長測定器では、所定の周波数の測定信号を出力する発振器1と、発振器1と異なる周波数の測定信号を出力する発振器2とを備えている。また、図1に示す根管長測定器では、アナログ・マルチプレクサ3、バッファ4、CPU5を備えている。さらに、図1に示す根管長測定器では、波形整形回路6、A−D変換器7、演算回路8、表示部9及び検出抵抗10を備えている。
図1に示す根管長測定器では、バッファ4に接続された測定電極11が歯12の根管13に挿入され、検出抵抗10に接続された口腔電極14と測定電極11との間で根管内インピーダンスの変化を測定している。なお、CPU5は、各回路の動作タイミングの制御を行っており、アナログ・マルチプレクサ3を介して各発振器1,2の出力を例えば10msecごとに切り換える。そして、アナログ・マルチプレクサ3からの出力が、バッファ4を介して測定電極11に印加される。
図1に示す根管長測定器では、発振器1,2、アナログ・マルチプレクサ3、バッファ4、CPU5、波形整形回路6、A−D変換器7、演算回路8、及び検出抵抗10が根管内インピーダンス値の変化を測定する測定部を構成している。この測定部では、測定電極11と口腔電極14との間のインピーダンス値の変化を、検出抵抗10における測定電流として検出し、当該測定電流を波形整形回路6で整流して波形を整えた後、A−D変換器7でデジタルデータに変換する。さらに、演算回路8では、A−D変換器7からのデジタルデータを逐次ラッチしながら、所定の演算を行う。
なお、図1に示す測定部は、測定電極11と口腔電極14との間のインピーダンス値の変化を測定するが、本発明はこれに限られず、本発明に係る測定部は、測定電極11と口腔電極14との間に電気的測定信号を印加し、根管長を測定する機能と、測定電極11の根管内での位置に応じて位置データが変化する機能とを有していれば良い。また、測定部での根尖位置の検出は、インピーダンスの変化を測定する以外に、例えば、電流密度等を測定する方法であっても良い。
さらに、本実施の形態に係る根管長測定器では、図1に示すようにCPU5内に記憶手段51が設けられており、根管内インピーダンス値等の位置データや表示部9での表示ドット数等の表示データを記憶している。また、本実施の形態に係る根管長測定器では、図1に示すように操作手段15を設け、当該操作手段15が、記憶手段51に位置データ又は表示データを記憶するようにCPU5に指示する。なお、操作手段15には、根管長測定器の筐体に取り付けられたスイッチやフートペダル等の操作スイッチ151や音声を感知して操作を行う音声入力手段152等があり、複数の手段を組み合わせても良い。
図2に、本実施の形態に係る根管長測定器の外観概略図を示す。図2に示す根管長測定器20では、根管内インピーダンス値の変化を測定するための測定電極11と口腔電極14とを備え、且つ操作手段15として操作ボタン153,フートペダル154,マイク155を備えている。そのため、図2に示す根管長測定器を使用する操作者は、表示部9近傍に設けられた操作ボタン153、操作者の足下に置かれたフートペダル154、操作者の胸元に取り付けられたマイク155のいずれかを操作することで、位置データ又は表示データを記憶手段51に記憶させることができる。
また、本実施の形態に係る根管長測定器では、図1に示すように保存手段16を備えており、当該保存手段16は、記憶手段51に記憶している位置データ又は表示データを保存することができる。この保存手段16には、HDDやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体が用いられる。脱着自在な記憶媒体を持つ保存手段16であれば、再治療の場合等に必要な記憶媒体を本実施の形態に係る根管長測定器の所定の部分に挿入するだけで以前のデータを読み出して利用することもできる。
また、保存手段16は、記憶手段51に記憶させた位置データ又は表示データを管理番号と共に保存し、操作者が当該管理番号に基づいて、保存した位置データ又は表示データを容易に読み出せるように構成している。管理番号としては、例えば患者番号と歯及び根管の場所とを組み合わせた番号を用いる。管理番号(判別コード)は、新たな根管の位置データ等が記憶されるごとに自動的に更新される。そのため、当該管理番号をカルテなどに記載しておくことで、根管長の再度の測定は不要となり効率的な根管治療が可能となる。もちろん、患者ごとに管理番号を更新する方式を採用してもよい。さらに、当該管理番号として0を入力した場合、自動的に工場設定の表示特性に変更されるようにしても良い。
また、本実施の形態に係る根管長測定器では、図1に示すように双方向通信手段17を備えており、当該双方向通信手段17は、記憶手段51に記憶させた位置データ又は表示データを、パーソナルコンピュータ(PC)や他の根管長測定器、根管治療器といった外部の機器との間で送受信することができる。双方向通信手段17を備えることにより、記憶手段51に記憶させた位置データ又は表示データをPCに転送したり、同種の機器に当該データを送受信したりすることが可能になる。ここで、双方向通信手段17は、有線であっても無線であっても良い。また、双方向通信手段17でPCに転送したりする場合、上述したように管理番号を付して行う。
なお、本実施の形態に係る根管長測定器では、図1に示すように表示部9を設けているが、本発明では表示部9を必ずしも設ける必要はなく、双方向通信手段17等を用いて接続された外部の表示手段に測定したデータを表示させる構成でも良い。
次に、本実施の形態に係る根管長測定器を用いて、根尖狭窄部の位置を基準位置として記憶させる動作について説明する。根尖狭窄部は、根管拡大の治療を行う際に代表的な基準位置となるため、当該基準位置を再現良く測定できれば治療を迅速に行える等のメリットがある。なお、本実施の形態では、根尖狭窄部の位置を基準位置とする例を説明するが、本発明に係る根管長測定器で測定される基準位置は、根尖狭窄部の位置に限定されるものではなく、例えば根管の湾曲が始まる位置や、根管に側枝、穿孔部や歯根破折などの病変が存在する位置を、基準位置として記憶してもよい。
図3に、根尖狭窄部31を有する歯12の断面図を示す。図3に示す根尖狭窄部31は、根尖32より約−1mmの位置まで存在している。根管長測定器は通常、根管が狭窄しているか否かを電気的に知ることはできないが、測定電極11を根管に挿入する操作者が熟練者であれば、手指の感覚で根管が狭窄しているか否かを感じられる場合がある。このような場合に、本実施の形態に係る根管長測定器であれば、操作者が当該位置での位置データ又は表示データを基準位置として記憶させておくことができる。
根管長測定時に手指の感覚で根管が狭窄していることを認知したときの表示メータの表示状態を図4(a)(b)に示す。なお、図4(a)は、根管を模式的に示した図に、根管内インピーダンス値の変化を表示ドットの点灯で表示するようにした表示例であり、図4(b)は、一般的な根管長測定器の表示例である。本実施の形態に係る根管長測定器では、図4(a)(b)に表示される位置でフートペダルなどの操作手段15を操作して、根管長測定器に位置データ又は表示データを記憶させる。そして、根管長測定を続行して根尖位置を検出した後、測定電極11を根管から引き抜く。
本実施の形態に係る根管長測定器では、測定電極11を根管から引き抜いた後の表示が図5(a)(b)に示すようになる。図5(a)では、操作手段15を操作して、根管長測定器に記憶させた位置データ又は表示データの表示位置に記憶位置マーク53が表示されている。一方、図5(b)では、操作手段15を操作して、根管長測定器に記憶させた位置データ又は表示データの表示位置の表示ドット54が点灯している。図5(a)に表示されている記憶位置マーク53、又は図5(b)に表示されている表示ドット54の位置が、測定した根管で操作者が検知した根尖狭窄部31の位置を示している。
根管拡大等の治療を行うときには、図5(a)に示す記憶位置マーク53、又は図5(b)に示す表示ドット54を、根尖狭窄部31の位置の目安に利用することができる。
本実施の形態に係る根管長測定器の測定電極11として、根管治療工具(例えば、根管拡大工具であるファイルやリーマ等)を使用する根管治療器の場合、根尖狭窄部31に近づいていく状況を操作者が非常に把握しやすく、根管治療工具の先端が根尖狭窄部31に達したことを正確に示すことができる。つまり、図5(a)に示す記憶位置マーク53、又は図5(b)に示す表示ドット54の位置に表示メータの表示が一致した場合、根管治療工具(測定電極11)が根尖狭窄部31の位置に到達したことを操作者が正確に把握することができる。従って、操作者は、図5(a)(b)に示した根尖狭窄部31の位置まで、根管拡大等の治療を行えば良い。
なお、図5(a)に示す記憶位置マーク53、又は図5(b)に示す表示ドット54を点滅表示しておけば、操作者の視認性が高くなる。また、図5(a)に示す記憶位置マーク53、又は図5(b)に示す表示ドット54の表示色を変えることでも、操作者の視認性が高くなる。根尖狭窄部31の表示位置の表現方法については、上述の方法に限定されない。また、図5(a)(b)に示した根尖狭窄部31の表示位置に測定電極11が達した場合、音声で知らせる機能を追加しても良い。
本実施の形態に係る根管長測定器では、根尖狭窄部31を基準位置として設定する場合について説明してきた。しかし、本発明に係る根管長測定器は、上述の形態に限られず、操作者が手指の感覚で認識可能な根管の湾曲等についても同様に処理することができる。根管の湾曲している部分を正確に知ることができれば、根管拡大時に測定電極11を兼ねた根管治療工具が、湾曲している部分の近傍にあるか否かが容易に知ることができる。根管の湾曲部では、根管治療工具の刃物(ファイル、リーマなど)の破折が起こりやすいので、湾曲部を正確に知ることができれば当該部分の注意を喚起でき、根管治療工具の刃物の破折を低減することができる。
さらに、本発明に係る根管長測定器は、基準位置として治療上注意を払うべき位置を、根管内に存在する患部の位置としたり、根管内に存在する閉塞の位置としたりすることができる。
同一根管の同一位置では当然根管内インピーダンス値あるいはインピーダンス値より得られる値は同一である。この原則を利用して、本発明に係る根管長測定器では、以上のように、予め測定記憶された根管内インピーダンス値、あるいはインピーダンス値より得られる値と測定値との一致を検出することにより、測定電極11が根尖以外の位置でも再現性良く基準位置を特定できるという特徴を有している。そのため、熟練者である操作者が認知した根管狭窄部31や湾曲部等の基準位置を利用して、他の操作者が根管拡大等の治療を行うことが可能になる。
なお、本発明に係る根管長測定器の応用例として、ブザーなどの警告音を発生させる場合の基準位置としての利用することや、表示部9での表現方法を変更する基準位置としても利用することができる。具体的には、測定電極11が、記憶した位置データ等の位置に達すればブザーなどの警告音が鳴り出す、あるいは音色などが変化することで、操作者は表示部9を見ることなく測定電極11の位置を把握することができるようになる。また、臨床上重要な位置を基準位置とし、測定電極11が当該基準位置まで達すると、拡大表示されたより詳細な表現方法に表示部9が切り替わる。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態に係る根管長測定器では、根尖から正確な位置を再現良く測定する方法について述べる。従来の根管長測定器でも、表示部の表示メータに1,2,3と目盛りが付されているものが存在する。しかし、この目盛りが示す値は、多数の根管を対象に測定した結果の平均値から得られた根尖からの距離であり、あくまでも目安として付されているに過ぎない。例えば、表示部が目盛りの1を指し示していても、根尖から−1.0mmの位置に測定電極が存在していることを保証するものでない。また、根尖から離れた−2.0mm,−3.0mmと離れるに従い、その誤差はより大きくなり現実的には使用不可となる。
ただ、従来の根管長測定器は、根尖以外の場所において測定電極11と表示メータとの間で相関はないものの、根尖位置についてはほぼ正確に検出できる。通常、APEXと表示されている位置まで、表示メータが振れれば根尖に達したことが再現良く分かる。そのため、従来の根管長測定器では、APEXに表示メータが達して根尖位置を検知できれば、ストッパで位置決めして測定電極11を根管から引き抜いてしまうのが一般的であった。
一方、本実施の形態に係る根管長測定器では、表示メータがAPEXに達したときの測定電極11の位置から操作者が所定の量だけ引き抜き、その時点での位置データ又は表示データを記憶させる。具体的には、測定電極11がストッパ付のファイルであって、当該測定電極11が根尖に達するとストッパを移動させて歯冠から根尖までの距離を設定する。その後、根尖から測定電極を約0.5mm引き抜いた位置で、フートペダルあるいは操作スイッチを操作して、当該位置での位置データ又は表示データを記憶させる。続いて、根尖から測定電極を約1.0mm引き抜いた位置で、フートペダルあるいは操作スイッチを操作して、当該位置での位置データ又は表示データを記憶させる。同様に、根尖から測定電極を約2.0mm,4.0mm引き抜いた位置でも、当該位置での位置データ又は表示データを記憶させる。
上記の操作により、本実施の形態に係る根管長測定器は、図6に示すように表示部9では根尖から−0.5mm,−1.0mm,−2.0mm,−4.0mmのそれぞれに対応する表示ドット54が点滅あるいは点灯されることになる。これにより、同一の根管であれば、根尖からの距離を操作者が再現良く正確に測定することができる。そのため、根管長測定後の治療の段階である根管拡大を行う際、上述の操作により得られた表示ドット54を利用して、根尖から−0.5mmや−1.0mm等の距離に対して、適切な根管治療工具を選択したり、適切な力で根管治療工具を動作させたりすることができ、正確に根管拡大の治療を行うことができるようになる。
具体的に、根管拡大時に表示メータが−4.0mmを示す表示ドットまで達すれば、測定電極11を兼ねた根管治療工具(根管拡大用の刃物(ファイル等))が根尖に近づいてきたことが操作者に認知できる。さらに、表示メータが−1.0mmを示す表示ドットまで達すれば、根管治療工具を回転させるモータの回転方向を反転させる、あるいは正転と反転との繰り返しを行うなどの制御を行う。また、表示メータが−0.5mmを示す表示ドットまで達すれば、太い根管治療工具を使用しないといったことを正確に行うことが可能となる。
なお、本実施の形態に係る根管長測定器は、距離を示す基準位置を記憶させるだけでなく、根尖狭窄部を示す位置や湾曲を示す位置を同時に記憶させて表示すれば、より正確で安全な治療を行うことが可能となる。以上のように、本実施の形態に係る根管長測定器は、治療される根管ごとに操作者が任意の位置で設定・入力して位置データ又は表示データを記憶させるので、根管ごとの特性のばらつきの影響を受けることなく、同一根管について再現良く基準位置(根尖からの正確な距離や根尖狭窄部等の得意な位置)を正確に認知することができる。
なお、根尖から測定電極を引き抜く場合、引き抜く距離は操作者の目分量や手指感覚で十分であるが、より正確性を求めるには図7に示すような目盛り55が付いた測定電極11や、図8に示すような目盛り55が付いたストッパ21を使用すれば良い。図7に示す測定電極11や図8に示すストッパ21では、操作者が目盛り55を見ながら測定電極11を操作することで、測定電極11を引き抜く距離をより正確に把握できる。
本実施の形態に係る根管長測定器では、根管内での位置データ又は表示データを、より太い根管治療工具を使用する基準位置、根管狭窄部等の特異な形状に達した場合にブザーなどの音や表示を変化させる基準位置や、根管治療工具の動作を制御するための基準位置として記憶させることで、従来では困難であって治療中の根管内での正確な位置を認知でき、且つ当該位置での制御が可能となる。
なお、本実施の形態に係る根管長測定器において、根管環境の変化や測定電極11の変化の影響をより軽減するためには、根管環境が変化するごとや測定電極(ファイル)を交換するごとに位置データ又は表示データの記憶を更新すれば良い。
また、臼歯の場合、存在する根管が2本あるいは3本あり、それらをまとめて治療することが多い。この場合、根管ごとに位置内容情報(根管のそれぞれに付けた番号)を付して位置データ又は表示データを記憶させておけば良い。なお、位置内容情報は、根管を識別する情報に限られず、根尖からの距離を記憶させたことの情報や、根管狭窄部や根管の湾曲部等を記憶させたことの情報であっても良い。さらに、本発明に係る根管長測定器では、位置内容情報に、同一患者の異なる歯の根管の情報や、異なる患者の情報を付加して記憶させても良い。
さらに、位置内容情報ごとに、記憶した位置データ又は表示データを表示部9に表示させる場合、重畳表示させる以外に、モードを切り換えて表示させることもできる。具体的に、根管狭窄部の位置内容情報を持つ位置データ等と、根管の湾曲部の位置内容情報を持つ位置データ等を表示部9に表示させる場合、図9(a)(b)に示すように位置内容情報ごとにモードを切り換えて表示する。図9(a)では、表示モード56をM1として、根管狭窄部の位置内容情報にあわせて記憶位置マーク53の位置から根管狭窄部が始まるように、根管の形状を模式的に示している。一方、図9(b)では、不図示の操作スイッチによりモードを切り換え、表示モード56をM2として、根管の湾曲部の位置内容情報にあわせて記憶位置マーク53の位置から根管の湾曲部が始まるように、根管の形状を模式的に示している。これにより、操作者は、現在表示部9に示されている記憶位置マーク53が、何を示しているのかを容易に認識することができる。これら根管の位置内容情報とともに記憶された位置データ又は表示データは、根管治療を行うための超音波治療器や根管拡大用モータに送信することで、根管治療時の機器動作の制御に役立てることもできる。
また、表示部9に、基準位置を表示するか否かを選択できる選択手段を備えても良い。図1に示す根管長測定器では、CPU5内に選択手段21を設け、基準位置を表示部9に表示するか否かを選択している。なお、選択手段21は、表示部内に設けても良い。
(実施の形態3)
従来の根管長測定器でも、表示メータに目盛りが付されているものがある。これは、上述したように多数の根管の根管内インピーダンス値、インピーダンス値の比値やインピーダンスの差値を検出して、対応する根管位置の平均値を表示しているに過ぎない。具体的に、根管内インピーダンス値の比値を検出する従来の根管長測定器を例に説明する。この従来の根管長測定器では、測定電極11が根尖に達すると、複数の周波数で測定した根管内インピーダンス値の比値がほぼ所定の一定値となり、APEXを指し示す。
さらに、従来の根管長測定器には、多数の根管を測定した平均値として−1mm,−2mm,−3mmの位置のそれぞれに対応して表示メータに1,2,3の目盛りが付されている。つまり、表示メータが1,2,3の目盛り位置まで振れると、平均的に根尖から−1mm,−2mm,−3mmの位置に測定電極11が存在することが分かる。しかし、上述したように、根管ごとの誤差が大きいため、測定中の根管内での測定電極11の位置を特定することはできない。
次に、具体的に表示メータの目盛りと根管内インピーダンス値の比値との関係について説明する。例えば、表示メータの目盛りと、根尖からの距離(平均値)と、根管内インピーダンス値の比値とは、表1に示すような関係を有している。表1では、比値が0.9の場合に表示メータの目盛りが3、比値が0.85の場合に表示メータの目盛りが2、比値が0.75の場合に表示メータの目盛りが1に対応している。なお、表1に示す従来の根管長測定器では、測定電極11が根尖に近づけば、比値が小さくなる構成である。
また、従来の根管長測定器では、表1に基づいて表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値が決まる。なお、各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値は、多数の根管を実測して、その平均値から決定しても良いが、表1に示す関係から補間により各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値を決定しても良い。
図10に、従来の根管長測定器における表示メータの模式図を示す。図10に示す表示メータでは、説明を簡単にするため便宜上、各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値が記載されている。なお、実際の根管長測定器の表示メータには、各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値は記載されていない。
図10に示す表示メータでは、表示メータの目盛りの一部、すなわち3からAPEXまでの部分が拡大されて表示がされており、目盛りの3が表示ドットの20番目である。この20番目の表示ドットは、根管内インピーダンス値の比値が0.89より大きく0.9以下の範囲で点灯する。また、図10に示す22番目の表示ドットは、根管内インピーダンス値の比値が0.87より大きく0.88以下の範囲で点灯する。このように、従来の根管長測定器は、予め表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値は決められており、測定された根管内インピーダンス値の比値の変化に応じて各表示ドットが点灯する。
しかし、上述したように従来の根管長測定器では、根尖から離れた位置における測定データと実際の位置との関係は、根管ごとのばらつきが大きいため、根尖から測定電極11までの実際の距離は、表1に示す表示メータの目盛りと必ずしも一致しない。そのため、図10に示した表示メータの目盛りは、根尖からの測定電極11の距離を表しているとは限らない。
そこで、本実施の形態に係る根管長測定器では、実施の形態2で説明したように測定電極11が根尖から所定の距離に位置するときの位置データ又は表示データを記憶させ、当該位置データ又は表示データを用いて表示メータの目盛りを再構築(リスケール)する。
具体的に、実施の形態2で説明した方法を用いて記憶させた位置データ(本例では根管内インピーダンス値の比値)と根尖からの距離との関係を表2に示す。
本実施の形態に係る根管長測定器では、表2に基づいて、表示メータの表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値を図11のように再構築する。図11は、本実施の形態に係る根管長測定器の表示メータの模式図である。図11に示す表示メータでは、説明を簡単にするため便宜上、各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値が記載されている。なお、実際の根管長測定器の表示メータには、各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値は記載されていない。
図11に示す表示メータでは、表示メータの目盛りが3からAPEXまでの部分が拡大されて表示がされており、目盛りの3が表示ドットの20番目である。この20番目の表示ドットは、表2より根管内インピーダンス値の比値が0.94より大きく0.95以下の範囲で点灯するように設定されている。また、図11に示す22番目の表示ドットは、根管内インピーダンス値の比値が0.92より大きく0.93以下の範囲で点灯するように設定されている。このように、本実施の形態に係る根管長測定器では、表2のように記憶させた根管内インピーダンス値の比値(位置データ)を用いて、表示ドットと根管内インピーダンス値の比値との関係を再構築し、当該目盛りの設定を記憶部に記憶させる。そのため、本実施の形態に係る根管長測定器では、同一の根管を再度測定するのであれば、表示メータの目盛りと根尖から測定電極までの距離とがほぼ対応することになる。
なお、図11では図示していないが、根尖から−3mm以上離れた範囲(表示メータの目盛りが3以上の範囲)についても表2の結果に基づいて補正を行うことで、スムーズな表示が実施可能となる。また、図11に示す表示メータでは、目盛りの間(例えば目盛り2〜1の間)に表示される表示ドットの数を変更することなく、各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値を変更した。しかし、本発明はこれに限られず、各表示ドットに対応する根管内インピーダンス値の比値を変更せずに、目盛りの間に表示される表示ドットの数を変更して表示メータの目盛りの再構築を行っても良い。この再構築後の表示メータの目盛りは、患者ごと、歯ごと、根管ごとに各個別に記憶しておくこともできることは、いうまでもない。
また、本実施の形態に係る根管長測定器では、電源オン直後の表示メータは従来と同様図10に示す表示ドットと根管内インピーダンス値の比値との関係で表示を行う。その後、1箇所以上の基準位置の位置データを記憶した場合、本実施の形態に係る根管長測定器は、基準位置の位置データに基づき表示ドットと根管内インピーダンス値の比値との関係を再構築させて、以降の測定の表示を行う。なお、当該表示は、次に新しい基準位置の位置データを記憶するまで用いられる。
以上のように、本実施の形態に係る根管長測定器では、測定し治療する根管ごとに、正確な測定電極の位置を表示することが可能となるため、根管拡大や根管洗浄などの根管治療が安全、且つ確実に実施でき、使いやすい根管長測定器を実現できる。特に、同一の根管に対して再度根管長測定を行う場合に非常に有効となる。
本実施の形態に係る根管長測定器では、記憶させる基準位置の位置データの1箇所にするのか2箇所にするのかを予め決めておくことでより簡易にすることが可能となる。また、本実施の形態に係る根管長測定器では、表示メータの表示が測定中の根管に対応する表示に変更された場合は、操作者に認識しやすいように表示色を変えるなどの機能を設けて良い。
また、図11に示した表示メータでは、表2のように記憶させた基準位置以外については単純な比例計算で補間を行っているが、根管の特性等を考慮した関数等を利用できるのであれば、より正確は補間が可能となり、測定電極の根管内での移動感覚とメータの振れが一致するのでより使いやすい機器となる。
なお、本実施の形態に係る根管長測定器では、表示メータの表示ドットと根管内インピーダンス値の比値との関係について説明してきたが、本発明はこれに限られず根管長測定器で測定する値であれば良い。つまり、表示メータの表示ドットと、根管内インピーダンス値、根管内インピーダンス値の差値、あるいは複数の根管内インピーダンス値を組み合わせた値との関係であっても良い。
本実施の形態に係る根管長測定器では、図11に示すように根尖から−3mmの範囲であれば概略1mmの精度で測定電極の位置情報を定量表示できる。また、絶対的な精度は保証できないが、図11に示す表示ドットは1mmの間で4つ表示されるため、0.25mmの分解能で測定電極の位置情報を定量表示できる。
また、本発明に係る根管長測定器では、図11に示す表示メータに限られず、図4(a)で示したような根管を模式化した表示に表示メータの目盛りを付して測定電極の位置を表示しても良いし、図12に示すように測定電極の位置を根尖からの距離を数値(単位mm)として表示しても良い。
(実施の形態4)
実施の形態3では、基準位置を記憶させることで測定対象の根管に対して測定電極の根尖からの距離が把握できる。そのため、本実施の形態に係る根管長測定器では、実施の形態3で把握した測定電極の根尖からの距離に基づいて、測定対象の根管のX線画像に測定電極の位置を図13に示すように重畳表示させる。図13では、表示部9にX線画像57と、表示メータ58とが重畳表示されている。
現状の歯科用に用いられているX線撮像装置では、X線センサあるいはフィルムとX線発生装置との間の距離から実際の歯に対するX線画像の拡大率を割り出す等の処理により、撮影したX線画像57においての任意の位置までの距離を測定する機能を持っており、根管のX線画像57に距離スケールを付加することも容易である。また、実施の形態3で述べたように、根尖からの測定電極11の概略位置情報を得ることができるので、双方向通信手段17を介して測定電極の概略位置情報を、測定対象の根管のX線画像57を表示しているPC等に転送して重畳表示できる。
つまり、本実施の形態に係る根管長測定器では、測定電極11の概略位置情報に基づいて、根管のX線画像57に測定電極11の位置をリアルタイムで表示する。また、測定電極11が根管治療工具を兼ねている根管治療器に本実施の形態を適用すると、測定対象の根管のX線画像57上に、根管治療工具(刃物)の位置、すなわち根管拡大用のファイル、リーマなどの先端位置が重畳表示できる。そのため、当該根管治療器では、治療状況を総合的に判断しながら治療を行うことができる。つまり、本実施の形態に係る根管治療器では、根管拡大している部位の歯質や歯の層の厚みなどの状況を確実に把握しながら治療を行うことが可能となる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、根管治療工具が測定電極11を兼ねた、根管長測定器の機能を備えた根管治療器について述べる。具体的に、本実施の形態に係る根管治療器の概略図を図14に示す。図14に示す根管治療器では、ハンドピースHと、据置型の制御器本体Cとを備えている。このハンドピースHは、測定電極11を兼ねた根管治療工具40が取り付けられたヘッド41と、ハンドピース本体42と、シャンク43とで構成され、チューブ44を介して制御器本体Cに接続されている。また、ハンドピース本体42には、根管治療工具40の駆動用のモータとして電気駆動のマイクロモータが内蔵されている。
さらに、図14に示す根管治療器では、根管治療工具40が図1に示す測定電極11を兼ねており、当該根管治療工具40と口腔電極14とで実施の形態1乃至4で述べた根管長測定を行うことができる。そして、図14に示す根管治療器では、制御器本体Cの表示部9に図4(a)(b)等が表示され、操作部45に設けられたスイッチやフートペダル154、あるいはハンドピースH上に設けた操作スイッチ(不図示)を操作することで、根管内での根管治療工具40の任意の位置における位置データ又は表示データを記憶させることができる。
根管治療器において根管を治療する場合、根管の所定の位置において根管治療工具40の回転をストップさせたり、根管治療工具40の回転方向を逆転させたり、根管治療工具40が正転と逆転を繰り返すよう制御したり、根管治療工具40の回転速度をスローダウンさせたりする。そこで、本実施の形態に係る根管治療器では、根管治療工具40の回転をストップ等させたりする位置を基準位置とし、当該基準位置の位置データ又は表示データを予め記憶させておく。記憶させた基準位置の位置データ又は表示データと、測定電極11を兼ねた根管治療工具40から得られた位置データ又は表示データとが一致した場合に、根管治療工具40の回転をストップ等させる制御を連動させる。
例えば、基準位置の位置データ又は表示データとして、根管治療工具40の回転速度をスローダウンさせる位置として根尖から−2mmの位置の位置データ又は表示データを記憶させ、根管治療工具40の回転をストップさせる位置として根尖から−1mmの位置の位置データ又は表示データを記憶させる。この場合、本実施の形態に係る根管治療器は、根尖から−2mmの位置で根管治療工具40の回転速度がスローダウンし、根尖から−1mmの位置で根管治療工具40の回転がストップするので、操作者は容易に根管の治療を行うことができる。なお、基準位置の位置データを根管治療工具の動作制御に反映させる場合は、必ずしも根管長測定の結果を表示部9に表示する必要はなく、表示部9が回転数や回転方向を表示するのみの構成であってもよい。
本実施の形態に係る根管治療器では、上述したように予め記憶させた基準位置に連動して根管治療工具40が制御される。当該制御について、図15に示した本実施の形態に係る根管治療器のブロック図を用いて説明する。図15に示した根管治療器では、根管治療工具40を回転させるモータ61と、トランジスタスイッチ62と、ドライバ回路63と、回転方向切換スイッチ64と、及び負荷トルク検出用抵抗65とを備えている以外は基本的に図1に示したブロック図と同じである。そのため、図15に示した根管治療器では、図1に示す根管長測定器と同じ構成要素について同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図15に示した根管治療器では、ドライバ回路63がCPU5から出力される制御信号で作動し、トランジスタスイッチ62をオン/オフしてモータ61を駆動する。さらに、図15に示した根管治療器では、回転方向切換スイッチ64がモータ61の回転方向を切り換えている。また、図15に示した根管治療器では、モータ61の電流によって負荷トルク検出用抵抗65に生ずる電圧がCPU5に供給されて負荷トルクを検出している。つまり、図15に示した根管治療器では、記憶手段51に記憶させた基準位置の位置データ又は表示データと、測定電極11を兼ねた根管治療工具40から得られた位置データ又は表示データとが一致した場合に、CPU5は所定の制御信号をドライバ回路63や回転方向切換スイッチ64に供給して根管治療工具40の回転を制御している。
なお、根管長測定と根管治療工具40との連動についての詳細は、特許3264607号公報に開示されている。また、根管治療工具40の制御や構造等についての詳細は、特許3223042号公報や特開2003−19970号公報に開示されている。以上、本発明に基づく根管長測定器及び根管治療器について説明したが、これら根管長測定器あるいは根管治療器を、歯を切削・研磨するタービンハンドピース、モータハンドピース、スケーラ等を備えた歯科診療台(歯科診療用ユニット)に搭載することもできる。ここでいう搭載とは、コネクタを介して外部接続する形態であってもよく、また診療台中に内蔵させる形態であってもよい。歯科診療台(歯科診療用ユニット)は、通常、種々の診療器具を操作するためのフートスイッチに代表される操作手段、診療器具や診療台の状態を示したり患者口腔内画像を表示したりするための表示部、診療器具や診療台を駆動するための駆動部等を備えている。したがって、本発明に基づく根管長測定器あるいは根管治療器を歯科診療台に搭載する場合は、これら操作手段、表示部、駆動部等を、本発明に基づく根管長測定器あるいは根管治療器の構成要素の一部として利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る根管長測定器のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る根管長測定器の概略図である。 根管狭窄部を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る根管長測定器の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る根管長測定器の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る根管長測定器の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る根管長測定器の測定電極の概略図である。 本発明の実施の形態2に係る根管長測定器のストッパの概略図である。 本発明の実施の形態2に係る根管長測定器の別の表示例を示す図である。 従来の根管長測定器の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る根管長測定器の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る根管長測定器の別の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る根管長測定器の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る根管治療器の概略図である。 本発明の実施の形態5に係る根管治療器のブロック図である。 歯の断面図である。 歯の下部の断面図である。 従来の根管長測定器の模式図である。 従来の根管長測定器の表示例を示す図である。
符号の説明
1,2 発振器、3 アナログ・マルチプレクサ、4 バッファ、5 CPU、6 波形整形回路、7 A−D変換器、8 演算回路、9 表示部、10 検出抵抗、11 測定電極、12 歯、13 根管、14 口腔電極、15 操作手段、16 保存手段、17 双方向通信手段、20 根管長測定器、21 ストッパ 、40 根管治療工具、41 ヘッド、42 ハンドピース本体、43 シャンク、44 チューブ、45 操作部、51 記憶手段、53 記憶位置マーク、54 表示ドット、55 目盛り、56 表示モード、57 X線画像、58 表示メータ、61 モータ、62 トランジスタスイッチ、63 ドライバ回路、64 回転方向切換スイッチ、65 負荷トルク検出用抵抗、101 エナメル質、102 象牙質、103 セメント質、104 歯槽骨、105 歯肉、106 歯髄、107 根管、108 根尖、109 歯根膜、110 歯の下部、111 根尖狭窄部、112 根尖孔、151 操作スイッチ、152 音声入力手段、153 操作ボタン、154 フートペダル、155 マイク、201 測定電極、202 歯、203 根管、204 口腔電極、205 根尖、206 検出抵抗、207 歯冠。

Claims (18)

  1. 根管内に挿入する測定電極と、
    口腔に保持される口腔電極と、
    前記測定電極と前記口腔電極との間に電気的測定信号を印加し、根尖位置を特定して根管長を測定する測定部と、
    前記測定部で得られる根尖以外の前記根管内での前記測定電極の位置に対応する位置データを記憶する記憶手段と、
    根管長の測定時に操作者が記憶させたい位置において、前記記憶手段に前記位置データの記憶を指示する操作手段とを備える根管長測定器。
  2. 請求項1に記載の根管長測定器であって、
    前記位置データに基づく情報を表示する表示部をさらに備えることを特徴とする根管長測定器。
  3. 根管内に挿入する測定電極と、
    口腔内に保持される口腔電極と、
    前記測定電極と前記口腔電極との間に電気的測定信号を印加し、根尖位置を特定して根管長を測定する測定部と、
    前記測定部により得られる値に基づく前記根管内での前記測定電極の位置に対応する表示データを表示する表示部と、
    根尖以外の前記表示データを記憶する記憶手段と、
    根管長の測定時に操作者が記憶させたい位置において、前記記憶手段に前記表示データの記憶を指示する操作手段とを備える根管長測定器。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の根管長測定器であって、
    前記根管内での前記測定電極の所定の位置で、前記操作手段により前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを基準位置とし、当該前記基準位置を前記表示部に表示させる表示手段をさらに備えることを特徴とする根管長測定器。
  5. 請求項4に記載の根管長測定器であって、
    前記基準位置は、根管拡大時の位置情報として利用されることを特徴とする根管長測定器。
  6. 請求項4に記載の根管長測定器であって、
    前記根尖の位置にある前記測定電極を所定の距離引き上げ、当該位置で前記記憶手段に記憶させた前記基準位置を、前記測定電極の前記根尖からの距離情報として利用することを特徴とする根管長測定器。
  7. 請求項6に記載の根管長測定器であって、
    前記基準位置に基づき、前記測定電極の前記根尖からの距離を前記表示部に表示させることを特徴とする根管長測定器。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の根管長測定器であって、
    前記基準位置に基づき、前記表示部のスケールを再構築する表示情報演算手段をさらに備えることを特徴とする根管長測定器。
  9. 請求項7に記載の根管長測定器であって、
    前記表示部は、前記測定電極の前記根尖からの距離を、測定対象の前記根管のレントゲン写真上に対応させて重畳表示することを特徴とする根管長測定器。
  10. 請求項4乃至請求項9のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、
    前記表示部に、前記基準位置を表示するか否かを選択できる選択手段をさらに備えることを特徴とする根管長測定器。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、
    前記記憶手段は、前記位置データ又は表示データに加えて、記憶させる前記位置データ又は表示データに対応する位置内容情報を関連させて記憶することを特徴とする根管長測定器。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、
    前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを保存する保存手段をさらに備えることを特徴とする根管長測定器。
  13. 請求項12に記載の根管長測定器であって、
    前記保存手段は、管理手段と共に前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを保存し、当該前記管理手段に基づき保存した前記位置データ又は前記表示データを読み出せることを特徴とする根管長測定器。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、
    前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データを、外部に送信する通信手段をさらに備えることを特徴とする根管長測定器。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか一つに記載の根管長測定器であって、
    前記操作手段は、フートペダル、手動操作部及び音声入力部のうち少なくとも一つを備えていることを特徴とする根管長測定器。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか一つに記載の根管長測定器と、
    前記測定電極の機能を有し、且つ根管の治療を行う根管治療工具と、
    前記根管治療工具を駆動する駆動部と、
    前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データに基づき、前記駆動部を制御する制御部とを備える根管治療器。
  17. 請求項16に記載の根管治療器であって、
    前記制御部は、前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データに対応する位置において、前記駆動部に対し駆動力が変化するように制御することを特徴とする根管治療器。
  18. 請求項16に記載の根管治療器であって、
    前記駆動部は、電気モータ又はエアモータのいずれかであって、前記根管治療工具を回転駆動させ、
    前記制御部は、前記記憶手段に記憶させた前記位置データ又は前記表示データに対応する位置において、前記駆動部に対し回転力及び回転方向の少なくともいずれかが変化するように制御することを特徴とする根管治療器。
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