JP2873725B2 - 根管長測定器 - Google Patents

根管長測定器

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JP2873725B2
JP2873725B2 JP2186329A JP18632990A JP2873725B2 JP 2873725 B2 JP2873725 B2 JP 2873725B2 JP 2186329 A JP2186329 A JP 2186329A JP 18632990 A JP18632990 A JP 18632990A JP 2873725 B2 JP2873725 B2 JP 2873725B2
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千尋 小林
一成 的場
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J Morita Manufaturing Corp
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C19/00Dental auxiliary appliances
    • A61C19/04Measuring instruments specially adapted for dentistry
    • A61C19/041Measuring instruments specially adapted for dentistry for measuring the length of the root canal of a tooth

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、歯科における診断や治療に用いられる根
管長測定器の改良に関する。
〈従来の技術〉 電気的に根管長を測定する装置としては、根管内に挿
入される測定電極と口の中の軟組織に接続される口腔電
極との間の抵抗値を検出する方式のもの(例えば特公昭
62−25381号公報参照)、あるいは両電極間のインピー
ダンスを検出する方式のもの(例えば特公昭62−2817号
公報参照)等が知られている。
上記公報の前者は、測定電極の先端が根尖に近づくと
抵抗値が低下することを、また後者は測定電極の先端が
根尖に近づくとインピーダンス値が低下することをそれ
ぞれ検出するものであるが、測定電極と口腔電極間は抵
抗とコンデンサが並列に接続された等価回路とみなされ
るため、測定の原理としては後者の方が実情に適合して
いると考えられている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、測定電極の先端が根管中央の歯頚部に
ある時と根管先端の根尖に達した時における上記の等価
回路における抵抗値とコンデンサ容量の変化率は、コン
デンサ容量の方が抵抗値に比べてかなり大きく、特に根
尖付近ではインピーダンスが格段に大きく変化するとい
う性質がある。このため、電流や電圧の形で検出される
測定データは測定電極の先端が根尖から離れている間は
小さい値のままであまり増加せず、根尖付近で急に増加
し始める。第3図はこの状況を例示したものであり、横
軸は根尖に達するまでの距離、縦軸は測定データであ
る。
従って、このような測定データをそのまま表示に用い
ると、測定電極の先端が根尖から離れている間は表示値
は小さくしかもあまり増加しないが、1mm前後に近づい
てから急激に大きくなるという結果となり、非常に使い
にくいものとなる。このような傾向は抵抗検出方式のも
のである程度は認められるが、特にインピーダンスの変
化を検出する方式では顕著である。
この発明はこのような点に着目し、測定電極先端と根
尖間の距離に対応して表示がリニアまたはほぼリニアに
変化する根管長測定器を得ることを目的としてなされた
ものである。
〈課題を解決するための手段〉 上述の目的を達成するために、この発明では、根管内
に挿入されている測定電極の先端位置に対応した測定デ
ータを逐次検出するデータ検出手段と、このデータ検出
手段で得られる測定データを逐次補正し、補正後データ
が測定電極先端と根尖間の距離に応じてリニアまたはほ
ぼリニアに変化するデータとなるように処理するデータ
処理手段と、このデータ処理手段で得られた補正後デー
タを表示する表示手段、とを備えている。
上記のデータ処理手段における処理は、測定データと
目標とする補正後データとの差を補正値として各測定デ
ータに対応させた補正用テーブルをあらかじめ記憶手段
に記憶させておき、このテーブルから対応する補正値を
読み出し、これを測定データに加算することによって行
われる。
また、測定データを目標とする補正後データに変換す
るための演算式をあらかじめ記憶手段に記憶させてお
き、この演算式を用いて測定データの補正演算を行うこ
ともできる。
なお、第3図に示した根尖に達するまでの距離と測定
データとの関係は、歯牙が異なりあるいは患者が異なっ
てもほぼ一定であるから、所望の補正後データが得られ
るように測定データの各値ごとに所要補正値を一義的に
定めることができ、これに従って事前に補正用テーブル
や演算式を設定しておくのである。
〈作用〉 この発明によれば、測定データが測定電極先端と根尖
との間の距離に応じてリニアまたはほぼリニアに変化す
るように補正されて表示されるので、表示値が根尖付近
で急激に増加するようなことがなくなる。
〈実施例〉 次にこの発明の一実施例を説明する。第1図はブロッ
ク図、第2図は測定データと補正値及び補正後データの
関係を示した説明図である。
第1図において、1は歯牙、1a及び1bはその根管及び
根尖、2は測定電極、2aはその先端、3は口腔電極、4
はデータ検出回路、5はデータ処理回路、6は表示部で
ある。
データ検出回路4はリーマ、ファイル等を測定電極2
として用い、これを歯牙1の根管内に挿入してその先端
位置に対応した測定データを逐次検出するものである。
従って、例えば前途の各公報に記載されている根管長測
定装置のデータ検出部がそのまま利用できるが、例えば
本出願と同日に提出の特許願(2)に記載の、測定電極
と口腔電極との間に印加する測定電圧の波形と、両電極
間に流れる負荷電流の波形とのずれなどによってインピ
ーダンスを検出するもの等、他の方式の測定装置のデー
タ検出部をお用いることも可能である。
データ処理回路5はA−D変換器51、演算部52、メモ
リ53、D−A変換器54等で構成されている。演算部52は
デ−タ検出回路4で得られる測定データを逐次補正して
補正後データを得るものであり、メモリ53には補正用テ
ーブルや補正用の演算式などの諸データやこれらを用い
て行う補正処理手順のプログラムなどが記憶されてい
る。また、A−D変換器51はデータ検出回路4で得られ
たアナログデータをディジタルデータに変換するもの、
D−A変換器54は、演算部52で得られたディジタルデー
タをアナログデータに変換するものである。
表示部6はデータ処理回路5で得られた補正後データ
を出力するものであり、一般的な指針式メータのほか、
例えば断続発光器を用いて可視信号光を発するものや、
断続信号音発生器を用いて可聴信号音を発するもののよ
うに光や音で報知するものなど、適宣のものが使用可能
である。
この実施例は上述のような構成であり、次にその動作
を補正用テーブルを利用した補正処理の場合について説
明する。
第2図のグラフの横軸は測定電極2の先端2aが根尖1b
に到達するまでの距離、縦軸はデータ値であり、横軸下
部の表はグラフに対応したものとなっている。この表の
第1欄はデータ検出回路4で得られた測定データ(グラ
フのA線に対応する生データ)、中欄はこの各測定デー
タに加算される補正値、下欄は補正後データ(グラフの
B線に対応する最終データ)を示している。図示のよう
に、補正値は測定データの1,2,3……,120,160に対して
5,12,21……,66,36というように各測定データに対応し
てそれぞれ測定されており、これらのデータが補正用テ
ーブルとしてメモリ53におらかじめ記憶させてある。な
お、この表の数値は10進法で示してあるが、実際には2
進法の数値を用いてデジタル処理される。
そこで、測定電極2が歯牙1の根管1aに挿入され、そ
の挿入量に応じて電極2の先端2aと根尖1b間の距離に対
応した測定データがデータ検出回路4から出力される
と、データ処理回路5ではこの各測定データの値に応じ
て第2図の補正値をそれぞれ加算し、その結果得られた
補正後データによって表示部6を作動させるのである。
測定データは測定電極2の先端2aが根尖1bに近づくにつ
れて図のA線のように急激に大きくなるが、この例で
は、補正後データが根尖1bまでの距離に応じて図B線の
ようにほぼリニアに変化するものとなるように補正値が
選定してあり、表示部6に対する出力信号もほぼリニア
に変化する。
従って、表示部6が例えば指針式メータであれば、そ
の指針は測定電極2が根管1aに挿入されるにつれて挿入
量にほぼ比例して振れるようになるのであり、根尖1bに
近づいてから急に大きく振れるということがなく、表示
が見やすく、使いやすい根管長測定器が得られる。
また、補正後データは例えば第2図に1点鎖線で示し
たC線のように途中で勾配が変化する折れ線にしてもよ
い。このC線のようにした場合には、生データのような
急激なものでないが根尖1bに近づいてから指示値の増加
割合が大きくなるので、術者に対して根尖に近づいたこ
との注意を喚起することができると共に、測定電極2の
動きやその位置を拡大して表示することができる。なお
このC線のような折れ線でなく、2点鎖線で示したD線
のように、根尖から遠い位置における直線と根尖に近く
なるほど勾配が急になる曲線とを組み合わせたものであ
っても同様な作用効果が得られる。
また、上述の説明は補正用テーブルを利用したもので
あるが、係数aを測定データに乗すれば目標とする補正
後データになるように選定した1次式y=ax、あるいは
必要に応じてこれに加える定数bを適宜選定した1次式
y=ax+bを演算式として用いて補正を行うこともでき
る。更に実施例ではディジタル処理を行っているが、演
算増幅器あるいは乗除算器等を用いて逐次ゲイン、オフ
セット等を変更することにより、アナログ処理によって
補正処理を行うこともできる。
なお、上述のように補正用テーブルの補正値を加算し
たり、演算式によって演算したりせず、補正用テーブル
を測定データと補正後データを対応させたものとしてお
き、メモリから補正後データを直接読み出すようにして
もよい。
〈発明の効果〉 上記の実施例の説明からも明らかなように、この発明
の根管長測定器は、測定データを逐次補正し、補正後デ
ータが測定電極先端と根尖間の距離に応じてリニアに変
化するデータとなるようにして表示するようにしたもの
である。
従って、ファイルなどの測定電極先端の位置と表示値
との相関が明瞭になると共に、最初は出力がほとんど変
化しないで根尖付近で急激に変化するという測定原理に
起因する表示値の急変がなくなる。また、根尖に達する
までの概略距離を逆算することも容易となり、更に根尖
付近では表示値の変化割合を適度に拡大することもでき
る。これらの結果、表示が見やすく、しかも臨床上有益
な各種の情報が得られ、使い勝手のよい根管長測定器を
得ることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は測
定データとこの発明による補正値及び補正後データの関
係の説明図、第3図は一般的な根尖までの距離と測定デ
ータの関係の説明図である。 1……歯牙、1a……根管、1b……根尖、2……測定電
極、2a……先端、3……口腔電極、4……データ検出回
路、5……データ処理回路、6……表示部、52……演算
部、53……メモリ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】根管内に挿入されている測定電極の先端位
    置に対応した測定データを逐次検出するデータ検出手段
    と、 上記データ検出手段で得られる測定データを逐次補正
    し、補正後データが測定電極先端と根尖間の距離に応じ
    てリニアまたはほぼリニアに変化するデータとなるよう
    に処理するデータ処理手段と、 上記データ処理手段で得られた補正後データを表示する
    表示手段、 とを備えたことを特徴とする根管長測定器。
  2. 【請求項2】測定データを目標とする補正後データに変
    換するための補正用テーブルを記憶手段に記憶してお
    り、このテーブルから得られる補正値を測定データに加
    算して補正を行うようにした請求項1記載の根管長測定
    器。
  3. 【請求項3】測定データを目標とする補正後データに変
    換するための演算式を記憶手段に記憶しており、この演
    算式を用いて測定データの補正を行うようにした請求項
    1記載の根管長測定器。
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