JP3071270B2 - 根管長測定装置 - Google Patents
根管長測定装置Info
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- JP3071270B2 JP3071270B2 JP3280515A JP28051591A JP3071270B2 JP 3071270 B2 JP3071270 B2 JP 3071270B2 JP 3280515 A JP3280515 A JP 3280515A JP 28051591 A JP28051591 A JP 28051591A JP 3071270 B2 JP3071270 B2 JP 3071270B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- root canal
- equivalent impedance
- measurement electrode
- electrode
- Prior art date
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C19/00—Dental auxiliary appliances
- A61C19/04—Measuring instruments specially adapted for dentistry
- A61C19/041—Measuring instruments specially adapted for dentistry for measuring the length of the root canal of a tooth
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は歯科の診断や治療に用
いられる根管長測定装置の改良に関する。
いられる根管長測定装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】根尖狭窄部の位置を電気的に検出して根
管長を測定する装置としては種々の方式のものが提案さ
れているが、いずれの方式でも微小電圧を扱うので校正
を確実に実施しないと測定誤差が大きくなりやすい。こ
の校正に関する先行技術としては例えば特公昭62−2
5381号があり、術者が操作パネル上の校正用のスイ
ッチを押しながらその間に調整ボリュームを操作してメ
ータが所定の値を指示するようにしている。測定誤差を
なくすためには測定の都度校正することが望ましいが、
メータを見ながらボリュームを調整するという作業を測
定の都度行うことはかなり面倒であるため、上記公報の
ものでは取り扱いが煩わしくて術者の負担が大きくなる
だけでなく、治療能率を低下させる原因にもなると考え
られる。
管長を測定する装置としては種々の方式のものが提案さ
れているが、いずれの方式でも微小電圧を扱うので校正
を確実に実施しないと測定誤差が大きくなりやすい。こ
の校正に関する先行技術としては例えば特公昭62−2
5381号があり、術者が操作パネル上の校正用のスイ
ッチを押しながらその間に調整ボリュームを操作してメ
ータが所定の値を指示するようにしている。測定誤差を
なくすためには測定の都度校正することが望ましいが、
メータを見ながらボリュームを調整するという作業を測
定の都度行うことはかなり面倒であるため、上記公報の
ものでは取り扱いが煩わしくて術者の負担が大きくなる
だけでなく、治療能率を低下させる原因にもなると考え
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題に着目し、測定誤差を少なくすると共に操作を容易
にすることを課題としてなされたものである。
問題に着目し、測定誤差を少なくすると共に操作を容易
にすることを課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明は、測定電極と口腔電極との間に得られ
るインピーダンス値を検出する検出回路と、検出された
インピーダンス値から算出される測定電極の先端位置を
表示する出力手段、とを備えた根管長測定装置におい
て、測定電極が根管内の所定の基準位置まで挿入された
場合と等価のインピーダンス値となるように構成された
等価インピーダンス回路と、上記検出回路を自動的に測
定電極側から上記等価インピーダンス回路側に一時切り
替える切替手段と、検出回路が等価インピーダンス回路
側に切り替えられた時の等価のインピーダンス値に基づ
く算出位置が所定の基準位置に対して差異がある場合
に、その差異に応じた補正値によって測定電極で検出さ
れたインピーダンス値から算出される測定電極の先端位
置を補正して上記出力手段に表示させる補正手段、とを
備えている。
めに、この発明は、測定電極と口腔電極との間に得られ
るインピーダンス値を検出する検出回路と、検出された
インピーダンス値から算出される測定電極の先端位置を
表示する出力手段、とを備えた根管長測定装置におい
て、測定電極が根管内の所定の基準位置まで挿入された
場合と等価のインピーダンス値となるように構成された
等価インピーダンス回路と、上記検出回路を自動的に測
定電極側から上記等価インピーダンス回路側に一時切り
替える切替手段と、検出回路が等価インピーダンス回路
側に切り替えられた時の等価のインピーダンス値に基づ
く算出位置が所定の基準位置に対して差異がある場合
に、その差異に応じた補正値によって測定電極で検出さ
れたインピーダンス値から算出される測定電極の先端位
置を補正して上記出力手段に表示させる補正手段、とを
備えている。
【0005】また、装置の電源がオンされた直後及びあ
らかじめ設定された所定時間の経過ごとに、検出回路の
等価インピーダンス回路側への切り替えが行われて上記
補正値が設定され、あるいは更新されるように構成して
いる。更に、上記等価インピーダンス回路を測定電極が
根尖狭窄部まで挿入された場合と等価のインピーダンス
値さなるように構成している。図1はこの発明の構成を
示す図であり、Aは測定電極、Bは口腔電極、Cは検出
回路、Dは出力手段、Eは等価インピーダンス回路、F
は切替手段、Gは補正手段、Hは歯牙、H´は根管であ
る。
らかじめ設定された所定時間の経過ごとに、検出回路の
等価インピーダンス回路側への切り替えが行われて上記
補正値が設定され、あるいは更新されるように構成して
いる。更に、上記等価インピーダンス回路を測定電極が
根尖狭窄部まで挿入された場合と等価のインピーダンス
値さなるように構成している。図1はこの発明の構成を
示す図であり、Aは測定電極、Bは口腔電極、Cは検出
回路、Dは出力手段、Eは等価インピーダンス回路、F
は切替手段、Gは補正手段、Hは歯牙、H´は根管であ
る。
【0006】
【作用】等価インピーダンス回路のインピーダンス値に
基づく算出位置と所定の基準位置との差異は、装置の検
出回路の温度による動作状態の変化、使用されている回
路素子の経年変化など、多くの誤差要因が総合された結
果であるから、この差異に応じて出力手段の表示が補正
されることによりこれらの誤差がすべて消去されて高精
度な測定が可能となる。またこの補正は自動的に行われ
るので術者は煩わしい校正作業から解放される。
基づく算出位置と所定の基準位置との差異は、装置の検
出回路の温度による動作状態の変化、使用されている回
路素子の経年変化など、多くの誤差要因が総合された結
果であるから、この差異に応じて出力手段の表示が補正
されることによりこれらの誤差がすべて消去されて高精
度な測定が可能となる。またこの補正は自動的に行われ
るので術者は煩わしい校正作業から解放される。
【0007】また、装置の電源がオンされた直後に補正
値が設定されることにより直ちに正確な測定が可能とな
り、所定時間の経過ごとに補正値が更新されることによ
り、引き続いての使用でも正確な測定が可能となる。一
般に根管長の測定は1分以内に終了するが、装置の電源
がオンされたままで放置されると室温や装置内の温度変
化によって検出回路の動作状態が変動するので、補正値
更新の周期としてはこの動作状態の変動が生ずる時間よ
りも短く設定されることが望ましい。また、例えば根管
内をリーマやファイルで拡大する場合の作業長としては
根尖狭窄部までが一般的であり、根尖狭窄部は臨床上重
要な場所となる。従って、根管内の所定の基準位置とし
ては、根尖狭窄部のように臨床上重要でしかも基準点と
して安定している位置を選定することが望ましく、根尖
狭窄部を基準位置とすることで校正を適正に行うことが
できる。なお、根尖孔も基準位置として適している。
値が設定されることにより直ちに正確な測定が可能とな
り、所定時間の経過ごとに補正値が更新されることによ
り、引き続いての使用でも正確な測定が可能となる。一
般に根管長の測定は1分以内に終了するが、装置の電源
がオンされたままで放置されると室温や装置内の温度変
化によって検出回路の動作状態が変動するので、補正値
更新の周期としてはこの動作状態の変動が生ずる時間よ
りも短く設定されることが望ましい。また、例えば根管
内をリーマやファイルで拡大する場合の作業長としては
根尖狭窄部までが一般的であり、根尖狭窄部は臨床上重
要な場所となる。従って、根管内の所定の基準位置とし
ては、根尖狭窄部のように臨床上重要でしかも基準点と
して安定している位置を選定することが望ましく、根尖
狭窄部を基準位置とすることで校正を適正に行うことが
できる。なお、根尖孔も基準位置として適している。
【0008】
【実施例】以下、図示の一実施例について説明する。図
2は実施例の装置のブロック図であり、1は歯牙、1a
及び1bはその根管及び根尖狭窄部、2は測定電極、3
は口腔電極を示す。なお、測定電極2は測定専用のもの
のほか、切削用のリーマやファイルなどで兼ねることが
できる。11は周波数fHの正弦波測定信号を出力する
発振器、12はfHより低い周波数fLの正弦波測定信号
を出力する発振器、13は加算器、15は周波数fHの
バンドパスフィルタ、16は周波数fLのバンドパスフ
ィルタ、17及び18はそれぞれAC/DC変換器、1
9はA/D変換器、20は演算回路であり、21はこれ
らの発振器11乃至演算回路20で構成されている検出
回路である。演算回路20はメモリ及びCPUの機能を
備えている。22は出力部であり、指針式メータや信号
音または断続音発生器、断続発光器などの適宜のものが
使用される。
2は実施例の装置のブロック図であり、1は歯牙、1a
及び1bはその根管及び根尖狭窄部、2は測定電極、3
は口腔電極を示す。なお、測定電極2は測定専用のもの
のほか、切削用のリーマやファイルなどで兼ねることが
できる。11は周波数fHの正弦波測定信号を出力する
発振器、12はfHより低い周波数fLの正弦波測定信号
を出力する発振器、13は加算器、15は周波数fHの
バンドパスフィルタ、16は周波数fLのバンドパスフ
ィルタ、17及び18はそれぞれAC/DC変換器、1
9はA/D変換器、20は演算回路であり、21はこれ
らの発振器11乃至演算回路20で構成されている検出
回路である。演算回路20はメモリ及びCPUの機能を
備えている。22は出力部であり、指針式メータや信号
音または断続音発生器、断続発光器などの適宜のものが
使用される。
【0009】25は抵抗R1とコンデンサC1の直列回路
から構成された等価インピーダンス回路、26は切替ス
イッチ、27は切替スイッチ26の駆動回路であり、演
算回路20から駆動回路27に対して出力される駆動信
号によって切替スイッチ26が作動し、加算器13の出
力側が測定電極2側または等価インピーダンス回路25
側に切り替えられるように構成されている。なお、上記
の切替スイッチ26と駆動回路27にはリレーやアナロ
グスイッチ等が一般に利用される。
から構成された等価インピーダンス回路、26は切替ス
イッチ、27は切替スイッチ26の駆動回路であり、演
算回路20から駆動回路27に対して出力される駆動信
号によって切替スイッチ26が作動し、加算器13の出
力側が測定電極2側または等価インピーダンス回路25
側に切り替えられるように構成されている。なお、上記
の切替スイッチ26と駆動回路27にはリレーやアナロ
グスイッチ等が一般に利用される。
【0010】本出願人は、2種類の周波数におけるイン
ピーダンス値の比が測定電極の先端が根尖に近づくにつ
れて大きくなり、また比をとることにより根管内環境や
測定条件の影響が自動的に消去されることに着目し、検
出されたインピーダンス値の比を求めることにより根管
長を求める方式(以下、これを相対比法という)を特願平
2−177037号として先に出願している。図2はこ
のような相対比法の装置における実施例であり、測定電
極2を根管1a内に挿入し、AC/DC変換器17,1
8の出力側に得られる出力電圧VH,VLの比=VH/VL
を求め、これから測定電極2の先端位置を算出して出力
部22に逐次出力表示をするように構成されている。
ピーダンス値の比が測定電極の先端が根尖に近づくにつ
れて大きくなり、また比をとることにより根管内環境や
測定条件の影響が自動的に消去されることに着目し、検
出されたインピーダンス値の比を求めることにより根管
長を求める方式(以下、これを相対比法という)を特願平
2−177037号として先に出願している。図2はこ
のような相対比法の装置における実施例であり、測定電
極2を根管1a内に挿入し、AC/DC変換器17,1
8の出力側に得られる出力電圧VH,VLの比=VH/VL
を求め、これから測定電極2の先端位置を算出して出力
部22に逐次出力表示をするように構成されている。
【0011】ここで、上記の出力電圧比VH/VLから測
定電極2の先端位置を算出するには例えば次の表1のよ
うな換算テーブルが使用される。この電圧比VH/VLは
臨床データから求められたものであり、数値は一例であ
る。
定電極2の先端位置を算出するには例えば次の表1のよ
うな換算テーブルが使用される。この電圧比VH/VLは
臨床データから求められたものであり、数値は一例であ
る。
【表1】
【0012】以上の構成の装置において、この発明の補
正は次のようにして行われる。今、切替スイッチ26が
図の実線のように測定電極2側に切り替えられていると
すると、出力電圧VH,VLとしては測定電極2の挿入位
置に応じて周波数fH,fLに対応するインピーダンス応
答値が得られ、演算回路20では電圧比VH/VLに応じ
た表示値を表1から選択して出力部22に表示する。こ
こでこの装置全体を見た場合、温度変化や部品の劣化な
どがあると検出回路21を構成している発振器11,1
2の発振周波数やバンドパスフィルタ15,16の通過
帯域等が変動し、系全体のゲインが変化して電圧比VH
/VLが本来の値から変動することになる。この変動率
をαとすると変動後の電圧比は本来の電圧比に変動率α
を乗じたものとなるから、変動後の電圧比に1/αを乗
ずれば変動の影響を除去して補正された正しい表示値を
出力することができるわけである。
正は次のようにして行われる。今、切替スイッチ26が
図の実線のように測定電極2側に切り替えられていると
すると、出力電圧VH,VLとしては測定電極2の挿入位
置に応じて周波数fH,fLに対応するインピーダンス応
答値が得られ、演算回路20では電圧比VH/VLに応じ
た表示値を表1から選択して出力部22に表示する。こ
こでこの装置全体を見た場合、温度変化や部品の劣化な
どがあると検出回路21を構成している発振器11,1
2の発振周波数やバンドパスフィルタ15,16の通過
帯域等が変動し、系全体のゲインが変化して電圧比VH
/VLが本来の値から変動することになる。この変動率
をαとすると変動後の電圧比は本来の電圧比に変動率α
を乗じたものとなるから、変動後の電圧比に1/αを乗
ずれば変動の影響を除去して補正された正しい表示値を
出力することができるわけである。
【0013】この変動率αあるいはその逆数は次の処理
で求められる。すなわち、切替スイッチ26を図の破線
のように等価インピーダンス回路25側に切り替える
と、等価インピーダンス回路25のインピーダンス値を
例えば根尖狭窄部に対応する値に選定しておくことによ
り、得られる電圧比VH/VLは測定電極2が根尖狭窄部
に達した場合と等価のインピーダンス応答値を誤差要因
に基づく変動率αを含んだ状態で示すことになる。例え
ばこの時の電圧比がVH/VL=0.4であったとする
と、表1では根尖狭窄部に対応する本来の電圧比は0.
3であるから、上記の1/αは0.3/0.4=0.7
5となり、何らかの誤差要因でα=1/0.75の誤差
が生じたことを示していることになる。従って、以後は
切替スイッチ26を測定電極2側に戻し、電圧比VH/
VLの算出ごとに1/α=0.75を乗じた補正後の値
を表示値とすればよい。
で求められる。すなわち、切替スイッチ26を図の破線
のように等価インピーダンス回路25側に切り替える
と、等価インピーダンス回路25のインピーダンス値を
例えば根尖狭窄部に対応する値に選定しておくことによ
り、得られる電圧比VH/VLは測定電極2が根尖狭窄部
に達した場合と等価のインピーダンス応答値を誤差要因
に基づく変動率αを含んだ状態で示すことになる。例え
ばこの時の電圧比がVH/VL=0.4であったとする
と、表1では根尖狭窄部に対応する本来の電圧比は0.
3であるから、上記の1/αは0.3/0.4=0.7
5となり、何らかの誤差要因でα=1/0.75の誤差
が生じたことを示していることになる。従って、以後は
切替スイッチ26を測定電極2側に戻し、電圧比VH/
VLの算出ごとに1/α=0.75を乗じた補正後の値
を表示値とすればよい。
【0014】上述のように、等価インピーダンス回路2
5はそのインピーダンス値が基準位置に対応した値とな
るように各素子の定数を選定しておくのであり、表1の
ように根尖狭窄部に対応する電圧比が0.3であるとす
れば、例えばfH=8000Hz,fL=400Hzの場合に
は、抵抗R1とコンデンサC1をそれぞれR1=3.6k
Ω,C1=0.1μFとすることにより根尖狭窄部に対応
する等価インピーダンス回路を得ることができる。また
基準位置として根尖孔を選定する場合には、R1=2.
0kΩ,C1=0.1μFとすれば根尖孔に対応する等価
インピーダンス回路を得ることができる。
5はそのインピーダンス値が基準位置に対応した値とな
るように各素子の定数を選定しておくのであり、表1の
ように根尖狭窄部に対応する電圧比が0.3であるとす
れば、例えばfH=8000Hz,fL=400Hzの場合に
は、抵抗R1とコンデンサC1をそれぞれR1=3.6k
Ω,C1=0.1μFとすることにより根尖狭窄部に対応
する等価インピーダンス回路を得ることができる。また
基準位置として根尖孔を選定する場合には、R1=2.
0kΩ,C1=0.1μFとすれば根尖孔に対応する等価
インピーダンス回路を得ることができる。
【0015】上記の誤差要因αは回路全体の抵抗やコン
デンサ等の各種部品の変動の累積によって決定されるの
で、これを小さく抑えることは非常に困難であるが、等
価インピーダンス回路は少数の素子(実施例では抵抗と
コンデンサの合計2個)で構成できるので、温度係数や
経年変化が小さくて変動のない安定した回路とすること
は容易である。このような等価インピーダンス回路を用
いた補正は、装置の電源がオンされた直後に行い、その
後は室温や装置内の温度変化によって検出回路の動作状
態に変動が生ずる時間よりも短い適当な周期、例えば1
0分を経過するごとに自動的に行われるようにしておけ
ばよく、以後は上述の手順によって系全体の誤差要因が
逐次補正され、正確に根管長を測定することができる。
デンサ等の各種部品の変動の累積によって決定されるの
で、これを小さく抑えることは非常に困難であるが、等
価インピーダンス回路は少数の素子(実施例では抵抗と
コンデンサの合計2個)で構成できるので、温度係数や
経年変化が小さくて変動のない安定した回路とすること
は容易である。このような等価インピーダンス回路を用
いた補正は、装置の電源がオンされた直後に行い、その
後は室温や装置内の温度変化によって検出回路の動作状
態に変動が生ずる時間よりも短い適当な周期、例えば1
0分を経過するごとに自動的に行われるようにしておけ
ばよく、以後は上述の手順によって系全体の誤差要因が
逐次補正され、正確に根管長を測定することができる。
【0016】なお、実施例は2種類の周波数のインピー
ダンス値の比から根管長を求める相対比法の装置の例で
あったが、この発明は例えば測定電極と口腔電極との間
に得られる抵抗値から根管長を求めるものなど、他の方
式の装置にも適用できる。その場合には単純に増幅器の
ゲインやオフセットを調整すればよい。
ダンス値の比から根管長を求める相対比法の装置の例で
あったが、この発明は例えば測定電極と口腔電極との間
に得られる抵抗値から根管長を求めるものなど、他の方
式の装置にも適用できる。その場合には単純に増幅器の
ゲインやオフセットを調整すればよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、測定電極が根管内の所定の基準位置まで挿入され
た場合と等価のインピーダンス値となるように構成され
た等価インピーダンス回路を設け、検出回路を自動的に
測定電極側から等価インピーダンス回路側に一時切り替
え、その時の等価のインピーダンス値に基づく算出位置
が所定の基準位置に対して差異がある場合に、その差異
に応じて測定電極で検出される測定電極の先端位置を補
正して表示するようにしたものである。従って、装置の
検出回路の温度による誤差、使用されている部品や回路
素子の経年変化などによる誤差等を総合的に除去し、ま
た装置間のバラツキもなくして高精度な測定を行うこと
が可能となり、しかも測定の都度術者自身が煩わしい校
正作業を行う必要がなく、使用しやすく操作の容易な装
置が得られる。
明は、測定電極が根管内の所定の基準位置まで挿入され
た場合と等価のインピーダンス値となるように構成され
た等価インピーダンス回路を設け、検出回路を自動的に
測定電極側から等価インピーダンス回路側に一時切り替
え、その時の等価のインピーダンス値に基づく算出位置
が所定の基準位置に対して差異がある場合に、その差異
に応じて測定電極で検出される測定電極の先端位置を補
正して表示するようにしたものである。従って、装置の
検出回路の温度による誤差、使用されている部品や回路
素子の経年変化などによる誤差等を総合的に除去し、ま
た装置間のバラツキもなくして高精度な測定を行うこと
が可能となり、しかも測定の都度術者自身が煩わしい校
正作業を行う必要がなく、使用しやすく操作の容易な装
置が得られる。
【0018】また、装置の電源がオンされた直後と所定
時間の経過ごとに補正値の設定あるいは更新されるもの
では、常に適正な補正が行われて正確な測定ができる。
更に根尖狭窄部は臨床上重要な場所であるから、根尖狭
窄部を所定の基準位置として用いることにより、校正を
適正に行うことができる。
時間の経過ごとに補正値の設定あるいは更新されるもの
では、常に適正な補正が行われて正確な測定ができる。
更に根尖狭窄部は臨床上重要な場所であるから、根尖狭
窄部を所定の基準位置として用いることにより、校正を
適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示す図である。
【図2】この発明の一実施例の装置のブロック図であ
る。
る。
1 歯牙 1a 根管 1b 根尖狭窄部 2 測定電極 3 口腔電極 20 演算回路 21 検出回路 22 出力部 25 等価インピーダンス回路 26 切替スイッチ R1 抵抗 C1 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 19/04
Claims (3)
- 【請求項1】 測定電極と口腔電極との間に得られるイ
ンピーダンス値を検出する検出回路と、検出されたイン
ピーダンス値から算出される測定電極の先端位置を表示
する出力手段、とを備えた根管長測定装置であって、 測定電極が根管内の所定の基準位置まで挿入された場合
と等価のインピーダンス値となるように構成された等価
インピーダンス回路と、上記検出回路を自動的に測定電
極側から上記等価インピーダンス回路側に一時切り替え
る切替手段と、検出回路が等価インピーダンス回路側に
切り替えられた時の等価のインピーダンス値に基づく算
出位置が所定の基準位置に対して差異がある場合に、そ
の差異に応じた補正値によって測定電極で検出されたイ
ンピーダンス値から算出される測定電極の先端位置を補
正して上記出力手段に表示させる補正手段、 とを備えたことを特徴とする根管長測定装置。 - 【請求項2】 装置の電源がオンされた直後及びあらか
じめ設定された所定時間の経過ごとに、検出回路の等価
インピーダンス回路側への切り替えが行われて上記補正
値が設定あるいは更新されるように構成された請求項1
記載の根管長測定装置。 - 【請求項3】 上記等価インピーダンス回路を、測定電
極が根尖狭窄部まで挿入された場合と等価のインピーダ
ンス値となるように構成した請求項1または2記載の根
管長測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280515A JP3071270B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 根管長測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280515A JP3071270B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 根管長測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592014A JPH0592014A (ja) | 1993-04-16 |
JP3071270B2 true JP3071270B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=17626179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3280515A Expired - Fee Related JP3071270B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 根管長測定装置 |
Country Status (1)
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---|---|
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Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100497530B1 (ko) * | 2003-05-07 | 2005-07-01 | (주)에스덴티 | 근관장 측정장치 |
WO2006124247A1 (en) | 2005-05-12 | 2006-11-23 | Pro-Dex, Inc. | Dental handpiece with removable apex finding electrode |
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