JP2002011025A - 根管長測定システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 根管長測定器にて測定した根管長測定結果を
院内ＬＡＮにて接続されたパソコン端末にて表示する。 【解決手段】 ４０は院内に敷設されたＬＡＮ（Local
Area Network）、４１は該ＬＡＮに接続されたＤＢ（Da
ta Base）、４２は前記ＬＡＮに接続された端末機とし
てのパソコン、４３は該パソコン４２に通信コード４４
を通して（又は、図示しない無線にて）接続された根管
長測定器である。根管長測定器４３で測定された結果
は、前記通信コード４４を通してパソコン端末４２に伝
達され、該パソコン端末４２の表面に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、歯科治療における
根管長測定システム、より詳細には、根管長測定器にて
測定した根管長測定結果をパソコン端末にて表示するよ
うにした根管長測定システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は、本発明による根管長測定システ
ムが適用される一例としての歯科治療ユニットの例を説
明するための全体構成図で、該歯科治療ユニットは、治
療椅子１、給排水及びコントロールボックス２、インス
ツルメントホルダ３、インスツメルメント４、インスツ
ルメントホース５、ワークテーブル６、アシスタント用
インスツメントホルダ７、液晶モニタ８、フィルムビュ
ア（シャウカステン）９等から成り、インスツルメント
ホルダ３には、歯科治療において使用する種々のインス
ツルメントが収納されており、周知のように、歯科治療
に当り、患者は椅子１に座り、頭を安頭台に固定して治
療を受ける。治療中、術者は、治療椅子１を上下動、倒
起動、傾斜動等させて、患者を治療しやすい姿勢にして
治療を行う。

【０００３】歯科治療に当り、術者は、治療椅子１を倒
して、或いは、更に、椅子全体を傾斜、上下動させて治
療しやすい状態にした後、患者の頭部後側或いは側部よ
り治療を行うものであるが、その際、根管拡大等の作業
が頻繁に行われる。すなわち、歯科治療においては、歯
牙の根管内象牙質内に侵入した細菌や異物など軟化象牙
質を削除して感染源をなくし、根管の消毒を容易にし、
根尖歯周組織創傷の治癒促進等を図ることを目的とし
て、マイクロエンジンハンドピースの先端に着脱自在に
装着した又は手用のリーマーやファイル等の切削具を用
いて、根管壁を削り取り、根管を根尖狭窄部まで拡大す
る作業を行う。

【０００４】上述のように、根管拡大作業は、根管の根
尖狭窄部まで行うが、この根尖狭窄部は目に見えないた
め、通常、この根尖狭窄位置を電気的に検出し、この狭
窄位置まで切削具を切り進めて根管拡大を行い、狭窄位
置に達したら切削具の回転を止め、或いは、逆回転し、
該切削具を狭窄位置から後退し、再度、切削具を根管内
に挿入して根管拡大作業を行うようにしている。

【０００５】図３は、根尖位置検出（根管長測定）器の
一例を説明するための要部構成図で、図中、１０は根管
拡大用リーマ又はファイル、１１は測定電極端子、１２
は対向電極端子、１３は測定電極端子１１に連通する測
定電極端子用リード線、１４は口唇２２に引っかて使用
する対向電極端子１２に連通する測定（対向）電極端子
用リード線、２０は根尖位置（又は根管長）を測定しよ
うとする歯牙、２１は根管、２２は口唇、３０は前記リ
ード線１３，１４が接続される根管長測定器、３１は根
尖孔位置検出表示部、３２は根管長測定器３０に接続さ
れた或いは着脱自在に接続されるリード線、３３は該リ
ード線３２の先端部に取り付けられた接続端子具で、該
接続端子具３３は測定用リード線１３，１４の接続端子
具１５に対して着脱自在に接続されるようになってい
る。周知のように、上記根管長測定装置は、ファイル１
０に測定電極端子１１を接触させた状態で、ファイル１
０を根管２１内に挿入していった時の根尖位置検出表示
部３１の指針位置よりファイル１０の先端が根尖位置に
達したことを知り、その状態でストッパ１７を歯牙２０
に当たる位置まで動かして口腔外に取り出し、ものさし
でファイルの先端からストッパまでの長さの測定をする
ものであるが、ファイル１０の先端が根尖位置に近づく
と、根尖位置検出表示部３１の指針が振れ始めるので、
これよりファイル先端１０が根尖位置に近づいたことを
知ることができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、歯科治
療ユニット及び根管長測定器は、周知であり、従来、根
管長測定器は、例えば、ワークテーブル６の上に置いて
使用するのが一般的である。一方、最近では、院内ＬＡ
Ｎが敷かれ、各術者は、例えば、歯科治療ユニットに設
けられているパソコン（必ずしも、歯科治療ユニットに
搭載されている必要はない）にてデータベースとの情報
のやり取りを行い、必要の情報を該パソコンの表示面に
表示するようにしている。

【０００７】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、特に、歯科治療ユニットの近くにあるパソ
コン端末を利用して、該パソコン端末と前述のごとき根
管長測定器とを通信ケーブル（或いは無線）で接続する
ことにより、根管長測定器で測定した結果を、前記パソ
コン端末で表示するようにすることを目的としてなされ
たものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、パソ
コン端末と、該パソコン端末に通信ケーブルを通して連
結可能な根管長測定器とを有し、前記根管長測定器で測
定した測定結果を前記パソコンにて表示するようにした
ことを特徴としたものである。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、前記パソコン端末は、前記根管長測定器で測定した
測定結果と同時に、Ｘ線画像も同時に表示できることを
特徴としたものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明による根管長測定
システムの一実施例を説明するための要部構成図で、図
中、４０は院内に敷設されたＬＡＮ（Local Area Netwo
rk）、４１は該ＬＡＮに接続されたＤＢ（Data Bas
e）、４２は前記ＬＡＮに接続された端末機としてのパ
ソコン（図示例の場合、該パソコン４２はＬＡＮに接続
されているが、必ずしも、ＬＡＮに接続されている必要
はない）、４３は該パソコン４２に通信コード４４を通
して（又は、図示しない無線にて）接続された根管長測
定器で、該根管長測定器４３で測定された結果は、前記
通信コード４４を通してパソコン端末４２に伝達され、
該パソコン端末４２の表面に表示される。表示内容は、
測定値のほかに、根管長測定器のバッテリの残量表示を
始めとした機器の状態や、機器の各種設定内容、警告内
容なども表示する。

【００１１】データベース４１には、各患者に対する情
報が格納されており、例えば、パソコン４２の表示面に
根管長測定画面を写し出した時に、同時に、Ｘ線画像も
表示することができ、術者は、Ｘ線画像をもチェックし
ながら根管治療を行うことができる。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてな
されたもので、特に、パソコン端末を利用し、該パソコ
ン端末と根管長測定器とを通信ケーブル（或いは無線）
で接続したので、根管長測定器で測定した結果を、前記
パソコン端末で表示することができる。

【００１３】データベースには、各患者に対する情報が
格納されており、例えば、パソコンの表示面に根管長測
定画面を写し出した時に、同時に、Ｘ線画像も表示する
ことができ、術者は、Ｘ線画像をもチェックしながら根
管治療を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による根管測定システムの一実施例を
説明するための要部構成図である。

【図２】 本発明による根管測定システムが適用される
一例としての歯科治療ユニットの例を説明するための全
体構成図である。

【図３】 根尖位置検出（根管長測定）器の一例を説明
するための要部構成図である。

【符号の説明】

４０…院内ＬＡＮ、４１…データベース、４２…パソコ
ン端末、４３…根管長測定器、４４…通信ケーブル。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パソコン端末を有し、該パソコン端末
   は、通信ケーブルを通して根管長測定器と連結可能であ
   り、前記根管長測定器で測定した測定結果を前記パソコ
   ンにリアルタイムで表示するようにしたことを特徴とす
   る根管長測定システム。
2. 【請求項２】 前記パソコン端末は、前記根管長測定器
   で測定した測定結果と同時に、Ｘ線画像も同時に表示で
   きることを特徴とする請求項１に記載の根管長測定シス
   テム。