JP4763375B2 - 撮像装置および画像データの補正方法 - Google Patents
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Description
最初に本発明の実施の形態1から4に示す撮像装置の構成の概略を説明する。本発明の撮像装置は、CCDイメージセンサの垂直転送レジスタにCCDイメージセンサの光電変換素子からの信号電荷を読み出さない状態で、垂直転送レジスタを駆動する。これにより補正信号を得て、その補正信号を、垂直転送レジスタに光電変換素子からの信号電荷を読み出した状態で垂直転送レジスタを駆動して得た画像データから減算する。垂直転送レジスタに光電変換素子からの信号電荷を読み出さない状態で垂直転送レジスタを駆動することで、垂直転送レジスタで転送される電荷に光電変換素子に起因するノイズが含まれない。このため、主に転送ノイズ成分を成分とする補正信号を得ることができる。そして、これを画像データから減算することによって、転送ノイズ成分を除去して画像データを補正できる。
1−1 撮像装置の構成
図1は、本発明の実施の形態1における撮像装置の構成を示すブロック図である。
次に、本実施の形態にかかる撮像装置の動作のうち、1枚の画像を撮像する際の動作(以下、「単写モード」と称す)について図3、4を用いて説明する。なお、複数の画像を時間的に連続して撮像するモードを「連写モード」と称す。
まず、露光期間について説明する。図3において、マイコン9は、シャッタスイッチ10が押下されたかどうか監視し(S101)、押下されると遮光手段2を制御して露光状態にする(S102、図4におけるT1)。露光は、時刻T2まで続き、露光が終了すると、マイコン9は、遮光手段2を制御して遮光状態にする。その後、CCD駆動部4は、露光期間中に垂直転送レジスタ302に蓄積されていた暗電流を掃出すため、高速転送を行うようCCDイメージセンサ3を制御する(S103、図4におけるT3〜T4)。
ダミーフィールド期間について説明する。垂直転送レジスタ302に光電変換素子301からの信号電荷を読み出さない状態で1フィールド分の信号電荷を読み出すべく、垂直転送レジスタ302をインターレース転送する。この結果CCDイメージセンサ3から得られる信号電荷を「ダミー信号」と称する。また、このダミー信号を生成する期間を「ダミーフィールド」と称する。
次に、第1〜3フィールド期間について説明する。ダミーフィールド期間が終了すると、CCD駆動部4は、高速転送するようCCDイメージセンサ3を駆動する(S105、図4におけるT5〜T6)。この高速転送により、垂直転送レジスタ302に蓄積された暗電流を掃き出す。その後、CCD駆動部4は、光電変換素子301から垂直転送レジスタ302に信号電荷を読み出すように、CCDイメージセンサ3を駆動する(S106、図4におけるT6)。垂直転送レジスタ302に読み出された信号電荷は、垂直転送レジスタ302によりインターレース転送され、水平転送レジスタ303を介して、CCDイメージセンサ3からAGCに出力される(S107)。この信号電荷は、画像データとして、A/D変換器6でデジタル化される。その後、減算器8は、このデジタル化された画像データからフィールドメモリ7に記憶された補正信号を減算する。そして、最後にノイズを除去された画像データを画像メモリ20に記憶する。
次に、連写モード時の動作について図5を用いて説明する。連写モードとは、複数のフレームの画像データを連続して撮像する動作モードである。図5は、連写モード時の撮像装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図5(a)〜(g)は、図4(a)〜(g)の各々と対応する。また、図5は、複数のフレームの撮像動作のうち、第2フレームの撮像時の動作タイミングのみを示す。連写モードにおける第1のフレームの撮像時の動作タイミングは、単写モードにおける撮像時の動作タイミングと同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態の撮像装置は、行列状に配置された多数の光電変換素子301と、光電変換素子301の各列に隣接して配置され、信号電荷を転送する複数の垂直転送レジスタ302とを有するCCDイメージセンサ3と、垂直転送レジスタ302に光電変換素子301からの信号電荷を読み出さない状態で垂直転送レジスタ302を駆動して得た補正信号を記憶するフィールドメモリ7と、垂直転送レジスタ302に光電変換素子301からの信号電荷を読み出した状態で、垂直転送レジスタ302を駆動して得た画像データから補正信号を減算する減算器8とを備える。この構成により、補正信号にランダムノイズが含まれることに起因して画像データの補正時に新たに発生するノイズを低減できる。この点についてより詳細に説明する。
2−1 撮像装置の概要
本発明の実施の形態2における撮像装置は、画面の垂直方向に一定の大きさの転送固定ノイズ成分を発生させるようにし、そのようなノイズを1ライン分の補正信号を用いて除去できるようにする。実施の形態1では、補正信号として、1フィールド分のデータを用いていたが、実施の形態2では、1ライン分のデータを用いるので、補正信号を記憶する記憶手段の記憶容量をより小さくできる。
図6は、本実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。図1に示す構成と主に異なる点は、ラインメモリ27を用いた点およびラインメモリ27の出力を出力とするIIR型のローパスフィルタを備える点である。このローパスフィルタは、減算器12、乗算器13、加算器14及びラインメモリ27からなり、ダミー信号の低周波成分を透過させる。ローパスフィルタはA/D変換器6から出力される複数のラインのダミー信号を垂直方向に加算または加重平均し、以下に示す伝達関数を有する。
式(1)において、kは乗算器13のゲインであり、0〜1の間で変動し、値が小さい程ローパスフィルタ効果が大きくなり、加重平均において、A/D変換器6から出力される新しい信号に対する重み付けを小さくできる。また、式(1)において、z-1は1ラインの遅延を意味する。
次に、本実施の形態における撮像装置の動作について図7および図8を用いて説明する。図7は、実施の形態2における撮像装置の動作を示すフローチャートである。本発明の実施の形態1にかかる撮像装置とは、ステップS204における補正信号の生成方法が異なり、またステップS208における補正信号の減算方法が異なる。また、実施の形態1では、各フィールド毎に高速転送をするとしていたが(図3におけるS105)、実施の形態2では、ダミーフィールドにおいてのみ高速転送を行い(S103)、各フィールドにおいては高速転送を行わない。
3−1 撮像装置の概要
実施の形態1、2の撮像装置では、温度やAGC5のゲインに関わらず、補正処理を行う構成とした。これに対して、本実施の形態における撮像装置は、温度または/およびAGC5のゲインに応じて、補正処理を行うかどうかを決定する。
図10に、本実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図を示す。本実施の形態における撮像装置は、図1に示す構成に加えて、温度センサ17とスイッチ16とをさらに備える。
ここで、GはAGC5のゲインであり、Tは温度センサ17で検出された温度であり、Trefは所定の基準温度であり、Thは所定値である。この式(2)は、暗電流の量が、8度の温度上昇に対して約2倍になるという性質を考慮して決定されたものである。
図11は、本実施の形態における撮像装置の動作を示すフローチャートである。図12は、図11において補正有りモードに移行した場合の動作を示すフローチャートであり、図13は、図11において補正なしモードに移行した場合の動作を示すフローチャートである。
上記の実施の形態1〜3におけるいくつかの変形例を説明する。
実施の形態1から4では、静止画像における縦筋状の固定パターンノイズを低減する撮像装置を説明したが、以下の実施の形態5から11では、動画像における縦筋状の固定パターンノイズを低減する撮像装置を説明する。
5−1 撮像装置の構成
図14は、本発明の実施の形態5における撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の撮像装置は、レンズ1で集光した画像の光学的信号をCCDイメージセンサ3で電気的信号に変換して画像データを生成する。レンズ1で集光される光学的信号は、遮光手段2により、遮光可能である。遮光手段2は、例えば、メカシャッタ等である。生成した画像データはAGC5でゲインを調整され、A/D変換器6でデジタル化される。
ラインメモリ27は、減算器12、乗算器13、加算器14とともに、ラインメモリ27の出力を出力とするIIR型のローパスフィルタを構成する。このローパスフィルタは、ダミー信号の低周波成分を透過させる。ローパスフィルタはA/D変換器6から出力される複数のラインのダミー信号を垂直方向に加算または加重平均する。ローパスフィルタは式(1)で示す伝達関数を有し、補正信号を生成し出力する。
本実施の形態における撮像装置の動作について図15、16を用いて説明する。図15は、その動作を示すフローチャートである。また、図16は、その動作における動作タイミングを示すタイミングチャートである。図16(a)は、遮光手段2の状態を示す図であり、ハイのとき露光状態であり、ローのとき遮光状態であることを示す。図16(b)は、光電変換素子301から垂直転送レジスタ302に電荷を読み出すタイミングを示す図であり、ハイのときに読み出しを行うことを示す。図16(c)は、垂直転送レジスタ302の駆動状態を示すタイミングチャートであり、ハイのときに駆動し、ローのとき駆動を停止する。図16(d)は、光電変換素子301から垂直転送レジスタ302に読み出した信号電荷の転送状態を示す状態図であり、ハイのときにそのような信号電荷を転送していることを示す。図16(e)は、1画面のうちいずれかの列の転送固定ノイズ成分の値を、1画面分を代表して模式的に表した図である。図16(f)は、ラインメモリ27に対するライト・イネーブル(WE)信号を示し、ハイのときに、ラインメモリ27は入力信号を記憶する。図16(g)は、本実施の形態の撮像装置の動作状態を示す図である。期間T1〜T4、T4〜T5、T5〜T6は、それぞれ同一フレームの第1〜第3フィールド期間であり、第1〜第3フィールドの画像データを生成し、補正し、記憶する期間である。そして、期間T6〜T7は、次のフレームの第1フィールド期間であり、次のフレームの第1フィールドの画像データを生成し、補正し、記憶する期間である。
まず、画像データの排出と補正について説明する。ここで説明するのは、図15においてはステップS1101〜S1104の動作であり、図16においては期間T1〜T3の動作である。
次に、補正信号の生成と記憶の動作について説明する。ここで説明するのは、図15においてはステップS1105〜S1108の動作であり、図16においては時刻T3〜T4間の動作である。
本実施の形態の撮像装置によれば、垂直転送レジスタ302に光電変換素子301からの信号電荷を読み出した状態で垂直転送レジスタ302を駆動して画像データを排出する「画像データ排出動作」と、垂直転送レジスタ302に光電変換素子301からの信号電荷を読み出さない状態で垂直転送レジスタ302を駆動してダミー信号を排出する「ダミー信号排出動作」とを交互に繰り返しながら、CCDイメージセンサ3から動画像を出力する。CCDイメージセンサ3のダミー信号排出動作によって排出されたダミー信号に基づいて補正信号を生成する。画像データ排出動作によって排出された画像データから補正信号を減算する。これにより、補正信号にランダムノイズが含まれることに起因して、画像データの補正時に新たに発生するノイズを低減できる。
実施の形態5では、補正信号の変化にかかわらず、新たに生成された補正信号によりラインメモリ27を更新するよう構成していた。このため、高輝度な被写体を撮影したためにスミアが発生して、このスミアがダミー信号にも混入ししまったような場合であっても、そのダミー信号を用いた補正信号を生成し、これを用いて補正を行うこととなる。このように構成してしまうと、画像データを補正する際に、現実にはノイズが発生していない画像データについてもスミア分だけ補正をしてしまい、新たなノイズを画像データに生じさせることになる。
図17において、CCDイメージセンサ3から排出されるダミー信号は、AGC5、A/D変換器6、減算器12を介してクリップ回路15に入力される。
本実施形態においても、実施の形態6と同様に、スミアが補正信号に混入することを防止することを目的とする。図18に、本実施の形態における撮像装置の構成を示す。
8−1 撮像装置の概要
実施の形態5〜7における撮像装置では、温度やAGC5のゲインに関わらず、補正処理を行う構成とした。これに対して、本実施の形態における撮像装置は、温度やAGC5のゲインを考慮して補正処理の要否を決定する。
図19に、本実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図を示す。本実施の形態の撮像装置は、実施の形態5の撮像装置の構成に加えて、温度センサ17とスイッチ16とをさらに備える。
ここで、GはAGC5のゲインであり、Tは温度センサ17で検出された温度であり、Trefは所定の基準温度であり、Thは所定値である。この式(3)は、暗電流の量が、8度の温度上昇に対して約2倍になるという性質を考慮して決定されたものである。
図20は、本実施の形態にかかる撮像装置の動作を示すフローチャートである。図21は、図20において、補正有りモードに移行した場合の動作を示すフローチャートである。一方、図22は、図20において、補正なしモードに移行した場合の動作を示すフローチャートである。
9−1 撮像装置の概要
本実施の形態では、動画撮像時の補正信号を用いて、静止画撮像時の画像データも補正する撮像装置について説明する。
図23は、本実施の形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の撮像装置は、実施の形態5の撮像装置の構成に加えて、ラインメモリ27から出力される補正信号に所定の値を乗算する乗算器23を有する。乗算器23は、動画像撮像時には1を乗算し、静止画撮像時には所定値を乗算する。動画像撮像時に1を乗算するということは、減算器8は、補正信号をそのまま画像データから減算するということである。そして、静止画像撮像時に所定値を乗算するということは、減算器8は、補正信号を大きくして、または小さくして、画像データから減算するということである。なお、静止画像撮像時の所定値は、動画像撮像時の転送固定ノイズ成分のレベルと静止画像撮像時の転送固定ノイズ成分のレベルとの大きさの比で決定される。
本実施の形態における撮像装置の動作について説明する。
図24は、静止画像撮像時の動作を示すフローチャートである。また、図25は、その動作における動作タイミングを示すタイミングチャートである。図25(a)は、遮光手段2の状態を示す図であり、ハイのとき露光状態であり、ローのとき遮光状態であることを示す。図25(b)は、光電変換素子301から垂直転送レジスタ302に電荷を読み出すタイミングを示す図であり、ハイのときに読み出しを行うことを示す。図25(c)は、垂直転送レジスタ302でのインターレース転送をするタイミングを示す図であり、ハイのときにインターレース転送を行うことを示す。図25(d)は、垂直転送レジスタ302での高速転送をするタイミングを示す図であり、ハイのときに高速転送を行うことを示す。図25(e)は、1画面のうちいずれかの列の転送固定ノイズ成分の値を、1画面分を代表して模式的に表した図である。図25(f)は、フィールドメモリ7に対するライト・イネーブル(WE)信号を示し、ハイのときに、フィールドメモリ7は入力信号を記憶する。
時刻T11までは通常の動画像撮像である(S1301)。実施の形態5で述べたように、この期間にラインメモリ27にライトイネーブル信号を出力して、補正信号を更新する(T10〜T11)。
次に、時刻T12にユーザがシャッタスイッチ10を全押したことを示す操作信号を受信とすると、マイコン9は、図25(a)に示すように、遮光手段2を制御して露光状態にする(S1305)。露光は、時刻T13まで続き、露光が終了すると、マイコン9は、遮光手段2を制御して遮光状態にする。その後、CCD駆動部4は、露光期間中に垂直転送レジスタ302に蓄積されていた暗電流を掃出すため、高速転送を行うようCCDイメージセンサ3を制御する(S1306、図25におけるT14〜T15)。
次に、ダミーフィールド期間について説明する。高速転送により、ダミーフィールド期間に移行する(T14)。高速転送を終了すると(T15)、1フィールド分の信号電荷を出力すべく、垂直転送レジスタ302をインターレース転送する(T15〜T16)。このときの垂直転送では、垂直転送レジスタ302に光電変換素子301で発生した電荷を読み出した状態で転送してもよいし、読み出さない状態で転送しても構わない。このようにして得られる信号には、転送固定ノイズ成分が含まれる。この転送固定ノイズ成分の値は、図25(e)に示すように、次第に増加していくが、1フィールド分のインターレース転送が為された時点、即ち、垂直転送レジスタ302の段数分の通常の垂直転送が為された時点で(T16)、その値は一定になる。その理由を詳細に説明する。
ダミーフィールド期間が終了すると、CCD駆動部4は、高速転送をしないで、光電変換素子301から垂直転送レジスタ302に信号電荷を読み出すように、CCDイメージセンサ3を駆動する(S1307、図25における時刻T16)。このように、静止画像撮像において、同じ一定の速度で垂直転送レジスタ302を画面の全転送段数分駆動した後に、続けて同じ速度で垂直転送レジスタ302を駆動するようにする、つまり、前回の電荷の掃き出しから今回の電荷の掃き出しまでの時間を、1画面の全画素に渡って一定にすることにより、静止画像撮像時の転送固定ノイズ成分を一定にすることができる。そのためには、画像データは、静止画像の撮像に入った後は、垂直転送レジスタ302を高速に駆動する高速転送モードを経ることなく得ることが必要である。これにより、動画像撮像時の転送固定ノイズ成分のレベルh1と静止画像撮像時の転送固定ノイズ成分のレベルh2との比を一定に保つことができる。
以上のように、本実施の形態では、動画像の他に静止画像をも撮像可能である。また、動画像撮像時にローパスフィルタで生成されラインメモリ27に記憶された補正信号に対して、所定の値を乗算して、静止画像用の補正信号を生成する乗算器23を設け、減算器8は、静止画撮像時には、画像データ排出動作によって排出された画像データから静止画像用の補正信号を減算するようにした。そのため、静止画像撮像時に、動画像撮像の際に用いていた補正信号を用いて画像データの補正ができるので、静止画像用に補正信号を生成する必要がない。したがって、本実施の形態の撮像装置によれば、補正信号の生成に要する時間を確保する必要がないため、静止画像撮像の時間を短縮することができる。
実施の形態9では、図2における読み出し領域304およびダミー領域307の任意の領域で発生した電荷をダミー信号として、これに基づいて補正信号を生成していた。これに対して、本実施の形態では、読み出し領域304で発生した電荷をダミー信号とするのではなく、ダミー領域307で発生した電荷をダミー信号とする。ダミー領域307には、光電変換素子301が存在せず、垂直転送レジスタ302のみが存在するため、ダミー信号に素子ノイズ成分が含まれることを確実に防止できる。そのため、本発明の目的とする転送固定ノイズ成分の低減を確実に達成できる。
実施の形態5〜10に対するいくつかの変形例について以下まとめて説明する。
2 遮光手段
3 CCDイメージセンサ
4 CCD駆動部
5 ゲインコントロール部(AGC)
7 フィールドメモリ
8、12 減算器
9 マイコン
10 シャッタスイッチ
12 減算器
13 乗算器
14 加算器
16、22 スイッチ
17 温度センサ
20 画像メモリ
21 レベル検出部
27 ラインメモリ
301 光電変換素子
302 垂直転送レジスタ
304 光電変換素子が存在する領域
305 遮光領域
307 ダミー領域
Claims (12)
- 行列状に配置された多数の光電変換素子と、前記光電変換素子の各列に隣接して配置され、前記光電変換素子からの信号電荷を転送する複数の垂直転送レジスタとを有する撮像手段と、
前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動して得た画像信号を、補正信号として記憶する記憶手段と、
前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出した状態で前記垂直転送レジスタを駆動して得た画像データから、前記補正信号を減算する減算器と
を備え、
前記撮像手段は、1フレーム分の画像データを複数のフィールドに分割し、フィールド毎に画像信号を出力し、
前記補正信号は、前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを1フィールド期間駆動することにより得られた信号であり、
前記撮像手段は、前記複数のフィールドのうち、前記1フィールド期間以外のフィールドでは、前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出した状態で前記垂直転送レジスタを駆動して画像データを取得し、
前記減算器は、前記取得した画像データから前記補正信号を減算する
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記複数のフィールドのうち、前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動する1フィールド期間は、前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出した状態で前記垂直転送レジスタを駆動する、前記1フィールド期間以外のフィールド期間より長い、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像装置は、複数のフレームの画像データを連続して撮像可能なであり、
前記複数のフレームは、
前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動するフィールド期間を有するフレームと、
前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動するフィールド期間を有しないフレームと、を含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段は、
前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動するフィールド期間において前記補正信号を取得し、
前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動するフィールド期間を有しないフレームにおいては、
前記減算器がフィールド毎に出力された画像信号から前記補正信号を減算する、
ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記記憶手段の容量は、1フィールド分の画像データのデータ量以上、且つ2フィールド分の画像データのデータ量未満であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか 1つに記載の撮像装置。
- 前記記憶手段は、前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動して得た1ライン分の画像信号を補正信号として記憶するラインメモリであって、
前記補正信号を、前記垂直転送レジスタを一定の速度で駆動することにより得て、前記画像データを、前記補正信号を得るための前記垂直転送レジスタの駆動後にさらに引き続いて、前記補正信号を得たときと同じ速度で前記垂直転送レジスタを駆動することにより得る、ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記1 ライン分の補正信号は、前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを駆動して得た複数ライン分のダミー信号を加算平均または加重平均して得ることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- さらに前記撮像手段を遮光可能な遮光手段を備え、
前記補正信号を、前記撮像手段が前記遮光手段で遮光された状態で前記垂直転送レジスタのスミア電荷が掃き出された後、前記垂直転送レジスタを駆動して得ることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の撮像装置。 - 温度を検出する温度センサまたは/ および前記撮像手段の出力のゲインを制御するゲインコントロール手段を備え、
前記減算器は、前記温度センサで検出された温度または/ および前記ゲインコントロール手段によるゲインに基づいて、前記画像データに対する前記補正信号による補正の要否を決定する、ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の撮像装置。 - 温度を検出する温度センサまたは/および前記撮像手段の出力のゲインを制御するゲインコントロール手段を備え、
前記温度センサで検出された温度または/および前記ゲインコントロール手段によるゲインの大きさに応じて前記補正信号の大きさを増減する、
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の撮像装置。 - 複数のフレームの画像データを連続して撮像する連写モードを有し、
前記連写モードにおいて、現在のフレームの画像データから減算する補正信号として、前のフレームで用いた補正信号を用いる、ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 行列状に配置された多数の光電変換素子と、前記光電変換素子の各列に隣接して配置され、前記光電変換素子からの信号電荷を転送する複数の垂直転送レジスタとを有する撮像手段であって、前記撮像手段は、1フレーム分の画像データを複数のフィールドに分割し、フィールド毎に画像信号を出力する撮像手段を備える撮像装置における画像データの補正方法であって、
前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出さない状態で前記垂直転送レジスタを1フィールド期間駆動して、補正信号を得て、
前記複数のフィールドのうち、前記1フィールド期間以外のフィールドにおいて、前記光電変換素子からの信号電荷を前記垂直転送レジスタに読み出した状態で前記垂直転送レジスタを駆動して、画像データを得て、
前記画像データから前記補正信号を減算する、画像データの補正方法。
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