JP4763188B2 - 剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機 - Google Patents

剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、茶畝を跨ぐように走行する走行機ユニットと、摘採作業または剪枝作業を実質的に行う茶刈機ユニットと、摘採した茶葉を収容できる収容部と、刈取茶を茶刈機ユニットから収容部まで移送する中継移送装置とを具えた茶刈機に関するものであって、特に剪除枝幹を畝間上に導く案内体を茶畝間に入れ込んだ状態のまま茶畝端部における茶刈機の旋回を容易に行えるようにした新規な茶刈機に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
比較的大規模な茶園において摘採作業や剪枝作業等の茶刈作業を行うにあたっては、一挙に大量の刈取茶を収容し得る茶刈機が適用されることが多い。このような茶刈機としては、作業者が直接、茶刈機上に乗って作業を行う、いわゆる乗用タイプのものが一般に普及しており、このものは通常、茶畝を跨ぐように走行する走行機ユニットに対して、実質的な作業を行う適宜の茶刈機ユニットが取り付けられている。また茶刈機ユニットの後方には、大量の摘採茶葉を収容し得るとともに、摘採茶葉をより容易にトラック荷台に排出できるようにしたコンテナ型の収容部が構成されることが多い。
【0003】
ところで茶刈作業のうち、茶樹の枝幹を剪除する剪枝作業を行うにあたっては、通常、剪除した枝幹を畝間スペース等に落下させたまま放置し、施肥効果の一部としたり、畑地管理としての表土に供することが一般的である。そしてこのような茶刈機によって、上述した剪枝作業を行うには、まず茶刈機ユニットとして剪枝機ユニットを取り付けるのはもちろんのこと、剪除枝幹の移送通路を、中継移送装置の吐出部から茶刈機の側部に張り出すように設ける形態がある。すなわち剪枝機ユニットによって剪除された枝幹は、中継移送装置によって一旦、収容部の上部まで上昇移送された後、コンテナ内を経由したり、コンテナを迂回するように送られて、畝間スペースまで至り、廃棄されるのが一般的である。
【0004】
この際、剪除枝幹Aを最終的に畝間スペースSに落下させる案内体15′は、例えば図8(a)に示すように、通常、畝間に入り込んだ状態に設定されるものである。このため、茶刈機1′が茶畝Tの端部に至って旋回を行おうとした場合、この状態のままでは、案内体15′が茶畝Tに接触して、案内体15′を破損したり、茶樹(茶畝T)を傷めてしまう等の問題があり、このままでは旋回ができなかった。もちろん茶刈機1′が茶畝Tを完全に通り越したところに、道路等の旋回スペースが、茶畝Tの脇に確保されているような場合には、そのまま案内体15′を畝間に突っ込んだ状態、すなわち案内体15′の高さを変えないまま、茶刈機1′の旋回が行えるが、茶畝Tの周囲には、電柱や柵、防霜ファン等が往々にして設けられるものであり、これが障害となって、どの茶園でも上記旋回スペースが確保できるものではなかった。
【0005】
このようなことから、例えば図8(b)に示すように、剪除枝幹Aの吐出口である案内体15′を、茶畝Tよりも上方に位置させ、畝間スペースSの充分上方から剪除枝幹Aを落下させる手法がある。しかしながら、この手法では、案内体15′を上昇させることなく、茶刈機1′をスムーズに旋回させることはできても、畝間スペースS上にあたかも張出し状態となった茶畝Tの角部に剪除枝幹Aが乗っかってしまうことがあり、畝間スペースSへの落下が確実に行えないという問題があった。
【0006】
このため、例えば図8(c)に示すように、茶畝T間に入り込む案内体15′の一部を網やネット等で形成し、案内体15′を畝間に突っ込んだまま、茶刈機1′の旋回を行えるようにしたものがある。しかしながら、この手法では、剪除枝幹Aを排出している途中に、剪除枝幹Aが網やネットの目に突き刺さることがあり、これによって排出経路全体が詰まり、作業の中断を余儀なくされることがあった。また畝間に分け入った案内体15′に対して、一方または両サイドの茶畝Tから茶樹や茶葉等が、突き出ているような場合には、これが網やネットに絡まることがあり、これによって剪除枝幹Aの排出や茶刈機の走行が阻害されることがあった。
【0007】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、剪除枝幹の落下を最終的にガイドする案内体を金属板のような剛性のある部材で形成しながらも、案内体を茶畝間に入れ込んだまま茶畝端部における茶刈機の旋回を容易に行えるようにした新規な茶刈機の開発を試みたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機は、茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと、この走行機ユニットに搭載され摘採作業または剪枝作業を実質的に行う茶刈機ユニットと、この茶刈機ユニットの後方に設けられ摘採した茶葉を収容できる収容部と、摘採茶葉や剪除枝幹などを茶刈機ユニットから収容部の上方まで上昇移送する中継移送装置とを具え、作業目的に応じて摘採機ユニットまたは剪枝機ユニットのいずれか一方を茶刈機ユニットとして取り付け、いずれの作業をも選択的に行えるようにし、剪枝作業を行うにあたっては、剪除枝幹を導く落下案内装置の固定誘導端を、ほぼ畝間スペース上に臨むように設置し、剪除枝幹を収容部の上部から畝間スペース上までガイドするようにした茶刈機において、前記落下案内装置は、固定誘導端に対して一対の案内体を、通常の剪枝作業時における畝間幅方向において対向的、且つ各々が揺動自在の垂れ下がり状態に取り付けて成るものであり、この案内体は、揺動中心が少なくとも茶畝の高さ以上に設定されるとともに、揺動中心から下方の一部または全部が、茶畝間に入れ込み状態に設けられることを特徴として成るものである。
この発明によれば、剪除枝幹の落下案内作用を担う案内体を揺動自在に構成するとともに、その揺動支軸を少なくとも茶畝の上方に位置させるようにしたため、案内体を茶畝間に突っ込んだ状態でも、茶畝や装置を損傷させることなく、茶刈機の旋回を可能なものとする。もちろん案内体は適宜の剛性を有した金属板材等で形成できるため、落下の際、剪除枝幹が案内体に突き刺さったり、畝間に突出した茶樹等が案内体を閉塞する心配がない。
【0009】
また請求項2記載の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機は、前記請求項1記載の要件に加え、前記揺動自在の一対の案内体は、作業進行方向の前後において、案内体に対して左右の茶畝から突出する茶樹や茶葉等を押し退け得るかき分け部が、形成されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、案内体の前後にかき分け部を形成するため、茶樹や茶葉が畝間に突出していても、これを押し退けることができるとともに、かき分け部を案内体と一体的に曲げ形成することで案内体そのものの強度を高めることができる。また一方の案内体が、茶畝との接触により揺動し、他方の案内体に接近した場合、必然的に吐出先端が狭まるが、例えば前後のかき分け部を当接させるようにすることで、吐出先端部のそれ以上の閉鎖を防ぐことができ、最低限の吐出開口(寸法)を確保できる。
【0010】
更にまた請求項3記載の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記揺動自在の一対の案内体は、平行リンクによって接続されていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、一対の案内体は平行リンクによって接続されるため、常に平行を維持した状態で一対の案内体を揺動させ得る。これによって案内体の吐出先端部は、剪除枝幹を放出する最低限の開口を常に確保できるものである。
【0011】
また請求項4記載の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記一対の揺動体は、畝間幅の変更に応じて垂れ下がり姿勢が変更できるように形成されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、例えば茶刈機が茶畝を跨いで通常の走行を行っている間、案内体が通過する畝の両側から茶樹が突き出て、見かけ上、畝間スペースが狭まった状態となっても対応できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機1を図示の実施の形態に基づいて説明する。説明にあたっては、剪除枝幹Aの落下案内装置10を適用する茶畝跨走型茶刈機1の全体構成についてまず説明する。
茶畝跨走型茶刈機1は、一例として図1、2に示すように、茶畝Tを跨ぐように走行する走行機ユニット2と、この走行機ユニット2によって支持される茶刈機ユニット3と、この茶刈機ユニット3の後方に設けられ摘採茶葉を収容するコンテナ型の収容部4と、茶刈機ユニット3から収容部4まで刈取茶Aを移送する中継移送装置5とを具えて成り、茶刈機ユニット3を適宜取り替えることによって摘採作業または浅刈等の剪枝作業が選択的に行えるようにしたものである。すなわち摘採作業を行う際には、茶刈機ユニット3として摘採機ユニットを取り付け、中継移送装置5によって収容部4の上部まで上昇移送されてきた摘採茶葉を、ほぼ自然落下させてコンテナに収容するものである。一方、剪枝作業を行う際には茶刈機ユニット3として剪枝機ユニットを取り付け、中継移送装置5によって収容部4の上部まで上昇移送されてきた剪除枝幹を畝間スペースまで移送し廃棄するものである。
【0013】
落下案内装置10は、このような剪枝作業時において、剪除した枝幹を最終的に畝間スペースSに落下案内するものである。なお本明細書に記載する茶刈機ユニット3とは、茶葉の摘採を行う摘採機ユニットと、樹形を整え樹勢の回復を図るため枝幹を剪除する剪枝機ユニットとを総称するものである。また本明細書中に記載する「刈取茶A」とは、摘採茶葉と剪除枝幹を総称するものであるが、上述したように両者の移送形態は、中継移送装置5以降、実質的に異なるため、両者を区別する必要がある場合には、摘採茶葉、剪除枝幹と称して区別する(符号は、剪除枝幹にも刈取茶と同じAを用いて示す)。以下各構成部について説明する。
【0014】
まず走行機ユニット2について概略を説明する。この走行機ユニット2は、茶畝Tを跨いで走行できるようにするために走行方向から見てほぼ門形を成すフレーム20を機枠部材とする。このフレーム20は畝間スペースS上に立ち上がるように位置する左右の脚部フレーム20Aと、その脚部フレーム20Aの上端を水平に結ぶような上部フレーム20Bと、更に脚部フレーム20Aに対し昇降自在に取り付けられる昇降フレーム20Cとを具えて成る。そして前記脚部フレーム20Aの下端には一例としてクローラを適用した走行装置21を設ける。もちろんこの走行装置21は、このようなクローラに限らず、畝間スペースSの畑地を過剰に押し付けないような空気タイヤ、あるいは双方を適用した形態(例えば前側に空気タイヤ、後側にクローラを適用した形態)等が適宜採り得る。
【0015】
更に前記上部フレーム20Bの上部には茶刈機に乗車した作業者が座る操縦席や、この操縦のためのコントロールボックスを設けるものである(いずれも図示省略)。そして操縦席の側傍には、例えばディーゼルエンジン等を適用した原動機22を搭載するものであり、一例としてこの原動機22により図示を省略する油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプにより供給される作動油により前記走行装置21の駆動や茶刈機ユニット3における刈刃30の駆動、更には前記昇降フレーム20Cの昇降シフトのためのシリンダ(図示略)の駆動を行う。更に茶刈機ユニット3によって刈った刈取茶Aを風送するためのファン23を前記上部フレーム20B上に設けるものであって、このものは直接原動機22の回転により駆動されるものである。そしてファン23からは送風ダクト24を介して圧力風が茶刈機ユニット3側に供給される。なお送風ダクト24は、後述する茶刈機ユニット3が茶畝Tに応じて適宜の高さに設定されることから、その位置の変化に対応できるようにすべく、一部がフレキシブルダクトや入れ子状のダクトによって構成される。なおファン23は、図2に示すように上部フレーム20B上に一基設けてもよいし、図1に示すように茶刈機の側部に二基(一対)設けても構わない。
【0016】
次に茶刈機ユニット3について説明する。このものは茶葉の摘採や枝幹の剪除を実質的に行うものであり、上述したように摘採機ユニットまたは剪枝機ユニットが適用される。そしてこの茶刈機ユニット3は、刈刃30を主要部材とするものであり、このものは一例として、二枚の上下一対に組み合わせた長杆状の部材に多数の歯を形成し、この上下一対の刈刃を往復摺動させることによって、刈り取りを行ういわゆるバリカン式のものが適用される。もちろんここに適用する刈刃は、このようなバリカン式のものだけでなく、例えばロータリー式の回転刃であっても差し支えない。なおこの刈刃30の駆動にあたっても、前述したように走行機ユニット2に搭載された原動機22によって駆動される油圧を受けて油圧モータにより刈刃30を駆動することが望ましい実施の形態であるが、刈刃30の駆動は別途エンジンによっても、もちろん差し支えない。
【0017】
この刈刃30の前側上方には多数の分岐管を有する風送管31を有するものであり、茶刈作業時には、この風送管31から前記ファン23によって生起された移送風が供給されて刈取茶Aを後方に移送するのである。そして前記刈刃30の直ぐ後方には案内フレーム32があり、この案内フレーム32を下面部材として、それを取り囲むようにトンネル状の案内胴33が構成される。なおこの案内胴33の後方には後述する中継移送装置5の受入口51aが開口されている。
【0018】
以上のように構成される茶刈機ユニット3は、前記昇降フレーム20Cに対し取り付けられることによって昇降動され、実質的な摘採及び剪枝の刈取作用高さが調整される。なお茶刈機ユニット3を着脱自在に取り付ける昇降フレーム20Cには、適宜のコロが設けられ、このものが脚部フレーム20Aに沿って転接するように構成され、茶刈機ユニット3、収容部4、中継移送装置5を全体的にチェーン等により吊持した状態で昇降動するものである。
【0019】
次に収容部4について説明する。このものは摘採作業時に収穫された摘採茶葉を収容する部位であり、本実施の形態においては上方が開口されたコンテナ41を主要部材として構成されるものである(この上方に開口された部分を受入開口41aとする)。そしてコンテナ41は、一例として350kg程度の大量の摘採茶葉を収容し得るものであり、図1、2に示すように、コンテナフレーム42を骨格部材とし、その内側に複数の通気孔を穿設した金属パネル43を張設して成り、積層状態に収容される摘採茶葉の通気性を確保している。
【0020】
なおコンテナ41の側面は、必ずしも全面、通気孔を穿設した金属パネル43で形成する必要はなく、他にもネット等を適用することが可能であるし、あるいは図1に併せて示すように、コンテナ41を上部と下部とに分け、上部を通気孔を穿設した金属パネル43によって形成し、下部を、通気孔を有しない金属パネル44によって形成しても構わない。因みにこの実施の形態では、上部パネルの側面部分を着脱自在に構成することから、この部分を上部側方パネル43aとし、これに伴い茶刈機の後方部に設けられる上部パネルを上部後方パネル43bとして区別している。また図1、2に示す実施の形態においては、上部後方パネル43bに、一例として略V字状の開放空間45を形成し、茶刈機を操縦する作業者の後方視界を充分確保するようにしている。更に下部側の金属パネル44によって囲まれた部位は、幾分後方に張り出すように構成され、トラックへの摘採茶葉の移載を行い易くしている。
【0021】
なおこのようなコンテナ41の底部には、摘採茶葉を載置するとともにトラックへの移載にも寄与するベルトコンベヤ等の載置体を具え得るものである。更にまた、摘採茶葉を収容するコンテナ41が大容量であることに因み、摘採茶葉をトラックに移載するにあたっては、コンテナ41の昇降等を担う装置が、コンテナ41の周辺部に別途構成され得る。
またこのようなコンテナ41の上部には、後述する中継移送装置5の吐出口51bから吐き出された刈取茶Aをコンテナ41の上部開口41aに案内するガイド体46が設けられるものである。このガイド体46は、移送風を外部に放出するとともに移送されてきた刈取茶Aのみをコンテナ41に導き得るように、コンテナ41の側部と同様な構成、すなわち通気孔を穿設した金属パネル47によって形成されることが好ましい。
なおこのようにコンテナ41の上部にガイド体46を構成することに因み、コンテナ41に収容した摘採茶葉をトラックに移載するにあたっては、ガイド体46とともにコンテナ41を上昇させる形態が多く、このような形態に因み、ここでの収容部4とは、ガイド体46をも含めた概念とする。
【0022】
また本実施の形態では、剪枝作業を行う際、上記コンテナ41を取り外さないで剪除枝幹Aを収容部4の上部から畝間スペースSに移送する形態を採ることに因み、一例として図1、2に示すように、上部側方パネル43aの一部を着脱自在に構成し、ここに後述する移送路11の連絡移送部12を取り付けるものである。すなわちこの実施の形態では、上部側方パネル43aを部分的に取り外して、この側部をコンテナ41内における剪除枝幹Aの吐出口48とするものであるが、吐出口48は必ずしも上部側方パネル43aの一部とする必要はなく、側方部のほぼ全てとすることも可能である。
【0023】
次に中継移送装置5について説明する。このものは刈取茶Aを茶刈機ユニット3の後方から収容部4の上部まで上昇移送するものであり、図2に示すように、茶刈機ユニット3の案内胴33から収容部4の上部まで立ち上げられた中継ダクト51によって実質的に構成される。この中継ダクト51は、刈取茶Aの受入口51aが茶刈機ユニット3の案内胴33に接続されるとともに、吐出口51bが収容部4のガイド体46に接続され、受入口51aからファン23による移送風が吹き込まれて、刈取茶Aを収容部4のガイド体46まで上昇移送する。なお中継ダクト51の内面には、移送途中の刈取茶Aの張り付き防止あるいは移送抵抗の軽減を図るためにメッキあるいはトリテトラフッ化エチレン(商品名テフロン:デュポン社の登録商標)のコーティング等の処理が施される。なおこのように中継ダクト51は、刈取茶Aを茶刈機ユニット3の後方から収容部4の上部まで上昇移送するため、例えば茶刈機ユニット3の後方においては、移送路を上方に滑らかに曲げ形成し、移送途中の摘採茶葉にほぼ傷みを生じさせないようにすることが好ましい。
なお中継移送装置5の移送作用を補助ないしは強化したい場合には、中継ダクト51の吐き出し上端部あるいは受け入れ下端部に、補助ファンを設けることが可能である。また中継移送装置5も、コンテナ41と同様に、後方視界を確保するように略V字状等に開放形成され得るものである。
【0024】
次に本発明の特徴的構成を有する剪除枝幹Aの落下案内装置10について説明する。落下案内装置10は、ここでは上述したようにコンテナ41を茶刈機から取り外すことなく、剪除枝幹Aを収容部4の上部から走行装置21の後方の畝間スペースSまで移送できるようにしたものであり、移送路11を主たる構成部材とするものである。この移送路11は、一例として図1、2に示すように、主にコンテナ41内において剪除枝幹Aを収容部4の上部から吐出口48(ここではコンテナ41の側方部)へと案内する連絡移送部12と、この連絡移送部12に接続され、剪除枝幹Aを畝間スペースSに落下させる排出移送部13とを具えて成るものである。
【0025】
連絡移送部12は、上述したように剪除枝幹Aを収容部4の上部から吐出口48に連絡移送するものであって、一例として図1に示すように、コンテナ41の受入開口41aに面する受入側12aが上方に開口されるとともに、吐出口48に面する吐出側12bが側部に開口されて成るものである。なおこの実施の形態では、連絡移送部12はコンテナ41の前後に折り返し部12cを有した移送板12dを傾斜状態に取り付けて形成される。因みに連絡移送部12の取り付けは、コンテナフレーム42に対し、フック等によって容易に着脱できるようにすることが好ましく、また材質もアルミニウム等、軽量の金属板等を適用することが好ましい。
【0026】
一方、排出移送部13は、吐出口48を経由してきた剪除枝幹Aを、主にコンテナ41の外部(この実施の形態ではコンテナ41の側部)において畝間スペースSまで移送するものであり、例えばステンレス板等によってダクト状に形成される。なお排出移送部13は、周囲四側面が全て閉塞状態に形成された完全ダクト状でなくてもよく、剪除枝幹Aの移送が行えれば、例えば図1、3に示すように、壁面(ここでは後方側)の一部が開口されていても構わない。因みに本実施の形態では、排出移送部13の壁面(後方側)を、後方に張出状態に折り曲げて上記開口部を形成するものであり、主にこの折曲部によって、剪除枝幹Aの移送途中における後方側からの極端な飛散が防止されるため、この折曲部を飛散防止体13Aとする。なお飛散防止体13Aを形成したことによる排出移送部13の開口によって、排出移送部13内の掃除等が行い易くなるものである。またこの実施の形態では飛散防止体13Aを、排出移送部13の片側のみに形成するものであるが、両側に設けることも可能である。
【0027】
また排出移送部13の吐出端部を固定誘導端13Bとするものであり、ここに剪除枝幹Aの落下を最終的にガイドする落下案内部14を設けるものである。この落下案内部14は、移送路11の先端において剪除枝幹Aを実質的に畝間スペースS上に導くものであり、一例として図1、3に示すように、揺動自在の垂れ下がり状態に取り付けられた一対の案内体15と、これを接続する平行リンク16とを具えて成るものである。案内体15は、通常の剪枝作業を行っている状態で、固定誘導端13Bに対して茶畝Tに沿うように設けられている。
【0028】
なお剪枝作業を行うにあたっては、固定誘導端13Bを畝間スペースSのほぼ真上に固定状態に位置させることが好ましいが、本発明においては、固定誘導端13Bに取り付けられる案内体15が揺動自在であるため、例えば図1に併せて示すように、案内体15の吐出先端が畝間スペースSのほぼ直上部にあれば、固定誘導端13Bそのものは、畝間スペースSの真上から多少ずれてセットされても構わない。以下、前記案内体15と平行リンク16について、更に詳細に説明する。
【0029】
案内体15は、実質的に茶畝Tに分け入って剪除枝幹Aの排出スペースを確保するものであり、固定誘導端13B(排出移送部13)との接続部が揺動中心(回動中心)となるように形成される。具体的にはアルミニウム等、軽量の金属板等によって形成された案内体15が、蝶番17等によって固定誘導端13Bと接続され、案内体15を揺動自在とするものである(案内体15の回動中心を15aとする)。そして案内体15は、茶畝Tとの接触を受けて適宜揺動する作用上、その回動中心15aを、茶畝Tよりも上方に設定された状態で、浅刈等の剪枝作業が行われるものである。もちろん案内体15において回動中心15aより下方の部位は、一部または全部が畝間スペースSに突っ込まれた状態で、作業が行われるものである。
【0030】
また案内体15には、作業進行方向の前後(茶刈機の前後)において、一方または左右の茶畝Tから突出する茶樹や茶葉等を押し退け得るかき分け部15Aが、一例として曲成状態に形成される。このかき分け部15Aは、ここでは案内体15と一体的に曲げ形成されて成るものであり、平板状に形成される案内体15そのものの補強をも図るものである。
【0031】
なお案内体15は、上述したように軽量部材で形成されるのが一般的であるため、微小な力(例えば極わずかな風等)によって、却って望まない揺動を起こすことが考えられる。このような場合には、案内体15の垂れ下がり姿勢を適宜の部材で付勢し、強化することが可能である。具体的には、例えば案内体15の下部等に鉄板等のウェイトを貼設し、垂れ下がり力を強化することが可能である。また排出移送部13との接続部位である蝶番17等に、ねじりコイルばね等を組み込み、案内体15をいわゆるスプリングリターン方式で垂れ下がり状態に復帰させるようにする形態も採り得る。もちろんこのように案内体15を垂れ下がり姿勢に付勢、復帰させる形態は、一方では、垂れ下がり姿勢を強化した分、案内体15の揺動を行い難くすることにつながるため、案内体15が茶畝Tとの接触によって茶樹や装置を傷めない程度に揺動できるように配慮することは言うまでもない。
【0032】
平行リンク16は、一対の案内体15をほぼ同程度の角度回動、すなわち案内体15の平行状態をほぼ維持しながらこのものを適宜揺動させるようにしたものである。具体的には図3に示すように、案内体15に対して、外筒体18を溶接等によって固定し、この外筒体18の内部にロッド19を回動自在に内挿するものであり、このロッド19を平行リンク16に揺動自在に接続するものである。なおロッド19が嵌め込まれる平行リンク16の挿入孔を16aと符号を付すものである。
【0033】
なお移送路11は、上述したように主にコンテナ41内において移送作用を担う連絡移送部12と、主にコンテナ41外において移送作用を担う排出移送部13及び落下案内部14とによって構成されるものであるが、これはダクト状の移送路11を装着するにあたって、コンテナフレーム42への接続を行い易くするために採った構成であり、必ずしもコンテナ41の内と外とで分割する必要はない。従って例えば連絡移送部12と排出移送部13とを一体的に構成しても構わないし、あるいは、より複数の部材を接続して移送路11を構成するようにしても構わない。また移送路11、特に連絡移送部12と排出移送部13とは、適宜の剛体を有する略立体的形状を有するものであるが、これらは幾らかの変形を許容し得るようにフレキシブル状に形成しても構わない。この場合コンテナ41を茶刈機から外して、中継移送装置5の吐出口51bから固定誘導端13Bまでをフレキシブル状の移送路11で直接接続することが可能である。
このように落下案内装置10は、主に移送路11を主要部材とし、剪除枝幹Aを収容部4の上部から畝間スペースSまで移送する部材を総称するものである。
【0034】
剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機1は、以上のような基本構造を有するものであり、以下、このものに設けられた落下案内装置10の作動態様、すなわち案内体15が茶畝Tと接触し揺動を行う態様について説明する。なお当然ながら、茶刈機ユニット3としては剪枝機ユニットが搭載されるものであり、収容部4にはコンテナ41に対して連絡移送路12、排出移送路13、落下案内部14等の移送路11が接続されるものである。もちろんコンテナ41は、茶刈機から外す場合もあり得る。
【0035】
(1)通常走行状態(垂直垂れ下がり状態)
畝間スペースSが充分空いている茶畝Tを走行しながら、浅刈等の剪枝作業を行う場合には、通常、一対の案内体15は、茶畝Tに接触しないものである。この場合、一対の案内体15は、図4に実線で示すように、ほぼ垂直に垂れ下がった状態のまま、剪枝作業が行われる。この際、固定誘導端13Bは、畝間スペースSのほぼ真上に固定状態にセットされるのが好ましいが、案内体15が揺動できることを考慮すれば、必ずしもこの限りではない。また案内体15の回動中心15aは、茶畝Tよりも高い位置に設定されて作業が行われる。
【0036】
(2)茶畝との接触があった場合
このような状況から例えば一対の案内体15に対して、隣の茶畝Tから茶樹や茶葉等が畝間スペースSにせり出して、見かけ上、畝間幅が狭くなったような場合や、一つの茶畝Tの剪枝作業が終了し、茶畝T端部で茶刈機の旋回を行うような場合には、茶畝Tとの相対離反距離が狭まった案内体15の一方が、茶畝Tに接触し、この接触を受け流す方向に、適宜の角度回動する。この際、平行リンク16を介して非接触側の案内体15もほぼ同程度回動することになり、これによって一対の案内体15が同程度揺動することになり、吐出先端の閉鎖が防止される(図4の二点鎖線参照)。
【0037】
このように一対の案内体15は、畝間スペースSに入り込んだ状態で茶畝Tとの接触を受けても、回動中心15aが茶畝Tよりも上方に位置設定されているため、接触した茶畝Tに抵抗することなく滑らかに揺動し、茶畝Tや装置(落下案内部14)を傷めることなく、スムーズに作業が行えるものである。もちろん、案内体15そのものは、金属板等の適宜の剛性を有した部材で形成されるため、作業中、剪除枝幹Aが案内体15に突き刺さることがなく、また一対の案内体15に対してせり出た茶樹等が吐出経路を潰すこともなく、これらに起因した詰まり等を解消できるものである。
【0038】
【他の実施の形態】
本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。すなわち先の図1〜4に示した落下案内装置10は、主に茶畝Tの端部での旋回を考慮して、一対の案内体15を、ほぼ平行に保ちながら揺動させるものであったが、例えば一対の案内体15に対して、その両側の茶樹が互いに畝間スペースSにせり出し、見かけ上、畝間幅が極度に狭くなったような場所(図5(b)参照)では、一対の案内体15を、平行に維持するように揺動させても、移動した方の茶畝Tと強く接触し、茶樹を傷めてしまうことが考えられる。このようなことから、例えば平行リンク16におけるロッド19の挿入孔16aを長孔とすることが可能である。すなわち、長孔状の挿入孔16aは、必ずしも一対の案内体15を、平行状態で揺動させるのではなく、最も狭められた状態では、図5(b)に示すような、下窄まり状態(逆ハの字状態)を呈するような作動を許容するものである。このような形態を採ることによって、畝間スペースSの幅変更に対応して案内体15の垂れ下がり姿勢を適宜変更できるものである。もちろん案内体15が最も狭められた状態においても吐出先端の開口は、適宜確保でき、確実な剪枝作業(剪除枝幹Aの排出)を実現するものである。なお図5に図示した挿入孔16aは、平行リンク16の両側のものを長孔状に形成しているが、どちらか一方を長孔状に形成することも可能である。
【0039】
また案内体15の垂れ下がり姿勢を、畝間スペースSの幅寸法に応じて適宜変更できるようにするにあたっては、例えば図6に示すように、平行リンク16に多数の挿入孔16aを形成し、案内体15の垂れ下がり姿勢を畝間幅に応じて適宜選択できるようにすることが可能である。この際、ロッド19を挿入孔16aの最も内側にセットした状態(図6(b)参照)で、案内体15の最低限の吐出開口を確保するものである。なお案内体15は、最も揺動した状態で、吐出先端の開口が最も狭くなるため、これを考慮して、図6(c)に示すように、ロッド19を挿入孔16aの最も外側にセットして使用することも可能である。
【0040】
また平行リンク16は、主に一対の案内体15をほぼ平行に保ちながら揺動させるためのものであるが、必ずしもこれを設ける必要はない。この場合、一方の案内体15が、茶畝Tとの接触により揺動を受ければ、他方の案内体15は、垂直ぶら下がり状態であるため(図7(a)参照)、一対の案内体15が相対的に接近し、吐出先端の開口が狭まるが、例えば図7(b)に示すように、案内体15の接近時に、互いのかき分け部15Aを当接させることで、それ以上の双方の接近を阻害し、最小限の吐出開口を確保することが可能である。もちろんかき分け部15Aを当接させなくても、最小限の開口が維持できるのであれば、敢えて、かき分け部15Aを当接させるようにしなくてもよいし、更に一対の案内体15に対して突き出る茶樹等のかき分けが、かき分け部15Aを要することなく、案内体15そのものによって行えるような場合には、かき分け部15Aを案内体15に形成しなくてもよい。
【0041】
【発明の効果】
まず請求項1記載の発明によれば、剪除枝幹Aの落下案内作用を担う案内体15を畝間スペースSに突っ込んだ状態で浅刈等の剪枝作業が行えるとともに、この状態のまま茶畝Tや案内体15等を傷めることなく、茶刈機の旋回を容易なものとする。もちろん揺動自在の案内体15は、適宜の剛性を有した軽量の金属板材等で形成できるため、剪除枝幹Aを落下させる際、このものが案内体15に突き刺さったり、畝間スペースSに突出する茶樹等が案内体15を閉塞したりすることがなく、剪除枝幹Aの排出に支障をきたす心配がない。
【0042】
また請求項2記載の発明によれば、剪除枝幹Aを畝間スペースSに廃棄する際、一対の案内体15に対して、その両側から突き出てくる茶樹等をかき分けることができ、剪除枝幹Aをより確実に畝間スペースSに放出することができる。また一対の案内体15のうち片方のものが、茶畝Tとの接触を受けて揺動し、もう一方の案内体15に接近した場合、必然的に吐出先端の開口は狭まるものであるが、この場合には、例えば、前後のかき分け部15Aを当接させるようにすることで、吐出先端の開口を一定値以上、確保することができる。
【0043】
更にまた請求項3記載の発明によれば、一対の案内体15は、平行リンク16により、常に平行を維持した状態での揺動を行い得る。このため案内体15の吐出先端部の開口は、揺動中、必要最低限を確実に確保できる。
【0044】
また請求項4記載の発明によれば、例えば平行リンク16のロッド19用の挿入孔16aを長孔状に形成したり、複数設けたりすることで、必ずしも一対の案内体15を平行移動させるだけでなく、例えば畝間スペースSの幅が途中で変わった場合には、これに対応させて案内体15を適宜の垂れ下がり姿勢とし得るものである。このように本発明によれば種々異なる作業環境に応じた色々な設定を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機を示す斜視図である。
【図2】同上側面図(a)、並びに背面図(b)である。
【図3】剪除枝幹の落下案内装置を拡大して示す斜視図である。
【図4】剪除枝幹の落下案内装置を茶刈機の背面から見た説明図である。
【図5】平行リンクのロッド挿入孔を長孔状に形成した他の実施の形態を示す斜視図(a)、並びにこの仕様の案内体が実際の剪枝作業時において変形(形成)する状態を示す説明図である。
【図6】平行リンクのロッド挿入孔を複数形成した他の実施の形態を示す斜視図(a)、並びにこの仕様の案内体が実際の剪枝作業時において変形(形成)する状態を示す説明図(b)、(c)である。
【図7】かき分け部を当接させることによって案内体における吐出先端が閉鎖されることを防止した他の実施の形態を示す説明図である。
【図8】剪除枝幹を畝間スペースに落下させる従来の手法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 茶畝跨走型茶刈装置
2 走行機ユニット
3 茶刈機ユニット
4 収容部
5 中継移送装置
10 落下案内装置
11 移送路
12 連絡移送部
12a 受入側
12b 吐出側
12c 折り返し部
12d 移送板
12e 封鎖部
13 排出移送部
13A 飛散防止体
13B 固定誘導端
14 落下案内部
15 案内体
15a 回動中心
15A かき分け部
16 平行リンク
16a 挿入孔
17 蝶番
18 外筒体
19 ロッド
20 フレーム
20A 脚部フレーム
20B 上部フレーム
20C 昇降フレーム
21 走行装置
22 原動機
23 ファン
24 送風ダクト
30 刈刃
31 風送管
32 案内フレーム
33 案内胴
41 コンテナ
41a 受入開口
42 コンテナフレーム
43 金属パネル
43a 上部側方パネル
43b 上部後方パネル
44 金属パネル44
45 開放空間
46 ガイド体
47 金属パネル
48 吐出口
51 中継ダクト
51a 受入口
51b 吐出口
A 刈取茶、剪除枝幹
S 畝間スペース
T 茶畝

Claims (4)

  1. 茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと、この走行機ユニットに搭載され摘採作業または剪枝作業を実質的に行う茶刈機ユニットと、この茶刈機ユニットの後方に設けられ摘採した茶葉を収容できる収容部と、摘採茶葉や剪除枝幹などを茶刈機ユニットから収容部の上方まで上昇移送する中継移送装置とを具え、
    作業目的に応じて摘採機ユニットまたは剪枝機ユニットのいずれか一方を茶刈機ユニットとして取り付け、いずれの作業をも選択的に行えるようにし、
    剪枝作業を行うにあたっては、剪除枝幹を導く落下案内装置の固定誘導端を、ほぼ畝間スペース上に臨むように設置し、剪除枝幹を収容部の上部から畝間スペース上までガイドするようにした茶刈機において、
    前記落下案内装置は、固定誘導端に対して一対の案内体を、通常の剪枝作業時における畝間幅方向において対向的、且つ各々が揺動自在の垂れ下がり状態に取り付けて成るものであり、
    この案内体は、揺動中心が少なくとも茶畝の高さ以上に設定されるとともに、揺動中心から下方の一部または全部が、茶畝間に入れ込み状態に設けられることを特徴とする剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機。
  2. 前記揺動自在の一対の案内体は、作業進行方向の前後において、案内体に対して左右の茶畝から突出する茶樹や茶葉等を押し退け得るかき分け部が、形成されることを特徴とする請求項1記載の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機。
  3. 前記揺動自在の一対の案内体は、平行リンクによって接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機。
  4. 前記一対の揺動体は、畝間幅の変更に応じて垂れ下がり姿勢が変更できるように形成されることを特徴とする請求項1、2または3記載の剪除枝幹の落下案内装置を具えた茶畝跨走型茶刈機。
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