JP2000324930A - 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置 - Google Patents

茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置

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JP2000324930A
JP2000324930A JP11141116A JP14111699A JP2000324930A JP 2000324930 A JP2000324930 A JP 2000324930A JP 11141116 A JP11141116 A JP 11141116A JP 14111699 A JP14111699 A JP 14111699A JP 2000324930 A JP2000324930 A JP 2000324930A
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Torao Sugimoto
虎雄 杉本
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Kawasaki Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模で、且つ集約化されていない茶園であ
っても、能率的な茶刈作業と、その後の刈取茶の充填や
荷役作業等を円滑に行い得る新規な茶畝跨走型茶刈機に
おける刈取茶の荷捌き装置を提供する。 【解決手段】 本発明の荷捌き装置4は、大容量の折り
畳み自在の収容容器6と、この収容容器6を支承する支
承体7とを具えて成り、収容容器6が通気性を有する部
材で構成されるとともに、支承体7が収容容器6の下面
を支持する支承台72を有する。また支承台72の支承
面には移送装置74が組み込まれ、且つまた支承体7
が、後方に引き降ろし自在に取り付けられることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶畝を跨いで走行す
る茶畝跨走型茶刈機に関するものであって、特に刈り取
った刈取茶を効率的に収容するとともに、その後の荷役
作業を行いやすくした新規な荷捌き装置に係るものであ
る。
【0002】
【発明の背景】茶畝を跨いで走行しながら茶刈作業を行
う茶畝跨走型茶葉摘採機等が普及してきており、このよ
うな装置によって、茶刈作業の省力化と能率化が図られ
ている。しかしながらその一方で、このような目的を達
成できただけに、その後の刈取茶の取り扱いについても
更にその作業効率を向上できる手法の開発が求められて
きている。すなわち多くの茶園では、茶畝の両端に省力
的に荷役するのに充分なスペースをとることはほとんど
なく、せいぜい小型のトラック幅程度の枕地と呼ばれる
スペースをとるか、あるいは隣接する公道がそのまま作
業スペースとされていることが多い。
【0003】このため例え省力化できる茶刈機を導入し
たとしても、刈取茶の荷捌き(取り扱い)は人手に頼る
ことを前提としており、結果的に刈取茶は、作業者が一
人で運搬できる程度の25〜30kg程度が一単位とな
るようなサイズの収葉袋が用いられ、これを作業の都度
茶刈機にセットし、収穫後トラック等に移し替えるよう
にしていた。加えて茶畝全面に渡って一挙に大量に収穫
する場合には、前述の少量単位の袋を多数取り付けてお
き、これらに満遍なく茶葉を入れ込むようにするため、
刈取茶を収葉袋に移送する装置や詰め込む装置等にも相
応の機構を付加させなければならなかった。
【0004】もちろんこのような小分けした収葉袋では
なく、大容量の籠やコンテナに直接刈取茶を充填する形
態も可能であるが、茶刈機全体が大型化したり、茶畝の
両端に充分な作業スペースを必要としたり、更には大型
化した茶刈機の茶園外での移動を考慮すると、このよう
な単に大型化する手法が可能なのは、大規模集約茶園に
限られていた。従って小規模で且つ茶園が散在し、常に
茶刈機をトラックによって積載移動しなければならない
状況下では、大型機の受け入れは不可能であった。この
ようなことから特に大型機を導入し難い茶園において
は、刈取茶を充填した収葉袋をトラックに移し替える作
業が、複数回必要となり、煩瑣な作業となっていた。
【0005】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、小規模で、且つ集約化
されていない茶園であっても、能率的な茶刈作業と、そ
の後の刈取茶の充填や荷役作業等を円滑に行い得る新規
な茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置の開発
を試みたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、茶畝
を跨いで走行する走行機体に対して、刈刃を具えた茶刈
機体を取り付けて、茶葉の摘採や枝幹の剪除等を行った
後、この刈取茶を茶刈機体後方の荷捌き装置に送るよう
にした茶刈機において、前記荷捌き装置は、大容量の収
容容器と、この収容容器を支承する支承体とを具えて成
ることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、収容容器が大容量であるため、茶刈時には一挙に大
量の刈取茶を収容でき、またトラックへの移し替え作業
を行うにあたっては、従来のような少量単位の収葉袋を
何度も運ぶ必要がない。
【0007】また請求項2記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項1記載の要件に
加え、前記収容容器は、折り畳み自在であることを特徴
として成るものである。この発明によれば、収容容器が
折り畳み自在であるため、コンパクトに収納できる。
【0008】また請求項3記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項1または2記載
の要件に加え、前記収容容器は、側周平面部の全部また
は一部が通気性を有する部材で構成されることを特徴と
して成るものである。この発明によれば、収容容器は、
側周平面部が通気性を有するため、充填した刈取茶の温
度上昇を防ぐことができる。
【0009】更にまた請求項4記載の茶畝跨走型茶刈機
における刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項1、2また
は3記載の要件に加え、前記支承体は、前記収容容器の
下面を支持する支承台を有するものであり、且つ支承台
の支承面には移送装置が組み込まれていることを特徴と
して成るものである。この発明によれば、例えば収容容
器に充填した大量の刈取茶を支承体の移送装置によっ
て、直接トラック荷台に積むことができ、このような移
し替え作業が一人の作業者によっても円滑且つ容易に行
える。
【0010】また請求項5記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項1、2、3また
は4記載の要件に加え、前記支承体は、後方に引き降ろ
し自在に取り付けられることを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、例えば収容容器に充填した大量
の刈取茶を一時的に地面に降ろして置く形態も容易に採
り得る。
【0011】また請求項6記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項1、2、3、4
または5記載の要件に加え、前記支承体は、支承台に対
向する上方側に収容容器の受入口を支持する支持枠が設
けられることを特徴として成るものである。この発明に
よれば、収容容器の受入口を確実に保持でき、刈取茶を
より安定的に収容できる。
【0012】また請求項7記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項1、2、3、
4、5または6記載の要件に加え、前記支承体は、後方
張出寸法をほぼ半分に短縮できるように支承台と支持枠
とが、格納自在に構成されていることを特徴として成る
ものである。この発明によれば、支承体の後方張出寸法
を短縮できるため、収容容器を取り付けないで茶刈機を
移動させる場合、旋回等の取り回しが容易に行え、また
茶刈機をトラックに載せ輸送する場合や農機具小屋等へ
収容する場合においても、荷台スペースや収納スペース
等の有効利用が達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づいて説明する。まず本発明の茶畝跨走型茶刈機1
は、一例として図1、2に示すように茶畝T上を跨ぐよ
うに走行する走行機体2と、この走行機体2によって支
持される茶刈機体3と、この茶刈機体3の後方に設けら
れる荷捌き装置4と、茶刈機体3から荷捌き装置4まで
刈取茶Aを移送する中継移送装置5とを具えて成るもの
である。なお茶刈機体3とは、茶葉の摘採を行う摘採機
体と、樹形を整え樹勢の回復を図るため枝幹を剪除する
剪枝機体とを総称するものであり、本明細書に記載する
「刈取茶」とは、摘採された茶葉や剪除された枝幹等を
示すものである。以下各構成部について説明する。
【0014】まず走行機体2について説明する。この走
行機体2は一例として図1、2に示すように茶畝Tを跨
ぐように概ね門形状に形成されたフレーム部21を骨格
部材とし、このフレーム部21に対し下方にクローラ2
2を設けるとともに、このクローラ22の上方に茶刈機
体3が取り付けられる。そしてクローラ22や茶刈機体
3を操作するためのコントロールユニット23、クロー
ラ22や中継移送装置5のファン等を駆動させるための
エンジンユニット24、茶刈機体3及び中継移送装置5
等の昇降に関与するスライダ25やウインチ26、作業
者が座る操縦者用シート27等がフレーム部21に設け
られる。なおこの実施の形態では、茶畝跨走型茶刈機1
として操縦者用シート27を設けた乗用式のものを適用
するが、この他にも例えば作業者が搭乗することなく茶
刈作業が行えるいわゆるレール走行式の茶刈機を適用す
ることも可能である。
【0015】次に茶刈機体3について説明する。茶刈機
体3は、茶葉の摘採や枝幹の剪除を行うものであり、上
述したように摘採機体や剪枝機体などが適用されるがこ
こではその一例である摘採機体30について説明する。
摘採機体30は、一例として図1、2示すようにいわゆ
る全面刈りタイプのものであって、上方に平行に二本の
摘採機フレームパイプ31を配設するとともに、その下
方に茶畝T上面の円弧に沿うような摘採機フレーム基板
32をほぼ平行に設け、更に摘採機フレームパイプ31
に摘採機エンジン33を搭載する。そしてこの摘採機エ
ンジン33によって一例としてバリカン刃を適用した刈
刃34が駆動されるとともに、摘採機エンジン33の下
方に一体的に組み付けたファンからの送風を摘採機フレ
ーム基板32上に吹き出すための送風ダクト35を刈刃
34の斜め上前方に配設する。なお刈刃34は、摘採機
フレーム基板32の前方ほぼ延長上に設けられる。
【0016】次に本発明の特徴的構成である荷捌き装置
4について説明する。このものは、摘採した茶葉や剪除
した枝幹等の刈取茶Aを収容するとともに、収容した刈
取茶Aをトラック等に容易に移し替えるものであり、一
例として図1、2に示すように収容容器6と、この収容
容器6を支承する支承体7とを具えて成るものである。
【0017】収容容器6は、一挙に大量の刈取茶Aを充
填し得るものであって、一例として100〜150kg
程度の刈取茶Aを収容できるものである。またこの収容
容器6は、折り畳み自在に構成されるものであって、図
5に示すように収納時にはほぼ偏平状態を呈しながら
も、上部すなわち受入口61を回動することによって立
体的な容器に拡張セットされるものである。このため収
容容器6はコンパクトに収納でき、例えば茶刈作業中も
交換用のものを茶刈機に別途装備することが容易であ
り、茶刈作業や移し替え作業等の邪魔になることもな
い。しかしながら収容容器6は、必ずしも折り畳み自在
である必要はなく、例えばトラックにそのまま搭載でき
るような大容量のコンテナや籠等を収容容器6として適
用することも可能である。
【0018】更に収容容器6は、その側周平面部分のう
ち全部または一部が通気性を有するシート材で構成さ
れ、収容された刈取茶Aの温度上昇を防止している。な
お通気性を有する部材は、シート材の他、例えば鉄板や
アルミ板等の金属部材等によって、構成することも可能
であり、このような場合には金属板に通気性を有するよ
うな小孔を多数穿設することが好ましい。また受入口6
1には、三角形状の片62が四辺に形成されており、刈
取茶Aを収容した後、この各片62を容器中央に寄せ
て、収容容器6の蓋とするものである。なおこの実施の
形態では、収容容器6を概ね直方体形状に拡張セットす
るものであるが、この他にも円柱状等適宜の立体形状に
拡張セットしてももちろん構わない。因みに収容容器6
は、図3に示すように一基の茶刈機に対して並列状に二
個設けられる。
【0019】支承体7は、スライダ25とともに昇降移
動を行うフレーム部71を骨格部材とし、このものに収
容容器6の下面を実質的に支持する支承台72を取り付
け、さらに支承台72の上部に収容容器6の受入口61
を支持する支持枠73を設けて成るものである。支承台
72には、刈取茶Aを収容した収容容器6を後方にスラ
イドさせるための移送装置74が組み込まれており、一
例として複数のローラ75をフリー状態に配して成るも
のである。これによって、例えば収容容器6に充填した
大量の刈取茶Aを後方に引き出すことにより、直接トラ
ック荷台に積むことができる。
【0020】なお支承台72をフレーム部71に取り付
けるにあたっては、クランク機構8を介して取り付ける
ものであり、これによって支承台72上に載置した収容
容器6を、後方側に引き降ろし可能とするものである。
このクランク機構8は、茶刈機の左右両側に一対ずつ設
けられるものであって、フレーム部71と支承台72と
を回動自在に連結する二本のクランクアーム81と、ク
ランクアーム81を回動させるシフタ82とを具えて成
るものである。なお図2に示す実施の形態では、シフタ
82の摺動子82aを伸長させた状態で、支承台72を
後方に引き降ろすようにしている。これによって、例え
ば収容容器6に充填した大量の刈取茶Aを一時的に地面
に降ろして置く形態も容易に採り得る。
【0021】また支持枠73は、収容容器6の受入口6
1とほぼ同じ形状に形成されるものであって、クリップ
やフックあるいは紐等によって収容容器6の受入口61
を保持するものである。また支持枠73の下方には、一
例として図1に示すように中継移送装置5から吐き出さ
れた刈取茶Aを、収容容器6の受入口61まで確実にガ
イドするガイド体73aが設けられる。なおこのガイド
体73aは、移送風のみを外部に放出できるように、網
などの通気性を有するシート部材で形成される。
【0022】また支承体7は、その後方張出寸法をほぼ
半分に短縮できるように、一例として図4に示すように
支承台72及び支持枠73が、蝶番76等によって中折
り状に格納できるように構成されている。これによっ
て、収容容器6を取り付けないで茶刈機を移動させる場
合に旋回等の取り回しが容易に行え、また茶刈機をトラ
ックに載せ輸送する場合や農機具小屋等へ収容する場合
においても、荷台スペースや収納スペース等の有効利用
が達成できる。なお本発明において支承体7は、大容量
の刈取茶Aを支承するものであるため、例えば支承台7
2と支持枠73との前方不動部分を板状部材で固定した
り、支承台72の後方部分(回動部分)をチェーン等に
よって支持枠73から吊るす等して、支承体7の補強を
行うことが可能である。またこの実施の形態では、支承
体7は、文字通り収容容器6を下方から支承するタイプ
ものを示したが、例えば収容容器6を上から吊るし持つ
ようなタイプのものであっても構わない。またその場合
においても、収容容器6を上から吊持する吊持体(本実
施の形態の支承台72に相当する部材)を、クランク機
構8等を適用して後方に引き降ろし可能とする形態が好
ましい。
【0023】次に中継移送装置5について説明する。中
継移送装置5は、茶刈機体3とともにスライダ25によ
って昇降自在に支持され、刈り取られた刈取茶Aを荷捌
き装置4まで移送するためのものであり、一例として図
1、2に示すように吹き上げファン51と、送風ダクト
52と、吐出案内部53とを具えて成るものである。吹
き上げファン51は、一例として走行機体2の上部左右
に二基設けられ、クローラ22の駆動源であるエンジン
ユニット24によって駆動され、送風ダクト52内に風
を送るものである。
【0024】送風ダクト52は、刈取茶Aを実質的に刈
刃後方から荷捌き装置4まで風送するものであり、具体
的には吹き上げファン51から送り出された風が、茶刈
機の側部を回り込むようにして刈取茶Aと合流し、合流
後この刈取茶Aを傾斜状態に設けられた移送路52a内
を経由させて荷捌き装置4まで風送するものである。な
お送風ダクト52は、一例として側傍部分が二重に構成
され、茶刈機体3の昇降に伴い伸縮自在に設定されるも
のであり、吹き上げファン51のみが、茶刈機体3の昇
降にかかわらず、常時走行機体2に固定される。
【0025】移送路52aは、移送途中で刈取茶Aを傷
めることがないように長手方向全長に渡ってほぼ同程度
の断面積を有するように形成されるとともに、荷捌き装
置4への吐出口側を上方に突き出すように配され、刈取
茶Aを上昇移送するものである。また移送路52a内面
には、移送中の刈取茶Aの張り付き防止あるいは移送抵
抗の軽減を図るためにメッキあるいはトリテトラフッ化
エチレン(商品名テフロン:デュポン社の登録商標)の
コーティング等の処理が施されている。なお移送路52
aには、その傾斜部上方あるいは下方に補助ファンを設
けることが可能である。
【0026】吐出案内部53は、茶刈作業時に移送路5
2aの吐出口に接続され、吐き出された刈取茶Aを収容
容器6に案内するためのものであり、一例として図2に
併せて示すように移送路52aに対して、きざみ付きボ
ルトや蝶ボルト等によって取り外し自在に構成されてい
る。このように吐出案内部53を取り外し自在に構成す
ることによって、支承台72及び支持枠73の場合と同
様に、後方張出寸法を短縮し、茶刈機の取り回し性の向
上や格納時及び輸送時等における省スペース化を図るも
のである。
【0027】次に以上のように構成された茶畝跨走型茶
刈機1について説明しながら併せて荷捌き装置4の作動
態様について説明する。説明にあたっては吐出案内部5
3や支承台72及び支持枠73等を茶刈機前方側に格納
している状態を初期状態として説明する。 (1)初期格納状態 例えば茶畝跨走型茶刈機1をトラックに載せて茶園まで
輸送する場合等には、トラック荷台の有効利用を図る等
の目的から吐出案内部53や支承台72及び支持枠73
等の各部材は、後方張出寸法を短縮するように一例とし
て図4に示すように格納状態とされている。しかしなが
ら例えば吐出案内部53を後方張り出し状に設けたまま
茶刈機をトラックに載せ、輸送できるような場合等にあ
っては、必ずしも各部材すべてを茶刈機前方側に格納す
る必要はなく、適宜の部材が格納されればよい。もちろ
んこの初期状態にあっては、収容容器6は偏平状に折り
畳まれた状態となって、茶刈機とともに輸送される。
【0028】(2)セッティング 茶園に到着すると実質的な茶刈作業に先立ち、まず各部
材の展開が行われる。すなわち吐出案内部53が、移送
路52aの吐出口に接続され、中折り状に格納されてい
た支承台72及び支持枠73が、後方側にほぼ180°
回動させられる。また収容容器6についてもその受入口
61が回動され、偏平状態から直方体形状の立体容器に
拡張セットされる。次いで立体的に拡張された収容容器
6の受入口61が、クリップやフックあるいは紐等によ
って支持枠73に取り付けられ、受入口61の保持を行
われる。その後、例えばスライダ25を昇降させること
によって、茶刈機体3や荷捌き装置4あるいは中継移送
装置5等の高さ設定が行われ、ウインチ26による刈刃
34の最下点設定等、種々の設定が行われ、セッティン
グ作業を終了する。
【0029】(3)茶刈作業 以上のようなセッティング作業が終了すると、操縦者用
シート27に座った作業者がエンジンユニット24を始
動させ、コントロールユニット23によってクローラ2
2や摘採機エンジン33あるいは吹き上げファン51等
を駆動させ、摘採等の茶刈作業を開始する。その際摘採
茶葉等の刈取茶Aは、送風ダクト35から排出される風
によって後方に送られ、次いで吹き上げファン51から
吹き出された風に合流した後、移送路52a内を上昇移
送され、吐出案内部53を経由して収容容器6に収容さ
れていく。この際送風ダクト35から排出される風によ
って、刈取茶Aを移送路52aの上端まで送り込むこと
が可能であれば、吹き上げファン51からの送風を行わ
ない形態がもちろん採り得る。ここで移送路52aは、
長手方向ほぼ全長に渡ってほぼ同じ大きさの断面積を有
するため移送途中で茶葉等の刈取茶Aが集約されること
がなく、傷みを生じることがほとんどない。また収容容
器6の受入口61は、支持枠73によって保持されてい
るため、茶刈作業中、受入口61が狭められてしまうよ
うなことがなく、確実に収容が行われる。
【0030】(4)刈取茶を充填した収容容器の荷捌き 収容容器6が刈取茶Aで、ほぼいっぱいになると一旦茶
刈作業を中断し、収容容器6が取り外される。なお収容
容器6を取り外す際には、その後の荷捌きを考慮し、茶
刈機が茶畝端部に到達した時点で行うのが一般的であ
り、仮に畝の途中で収容容器6がほぼいっぱいになるよ
うな場合には、例えばそれまでに収容した刈取茶Aを押
して嵩体積を減少させて、茶畝端部に到達する時点で、
収容容器6を再度いっぱいに調節する等の形態が採り得
る。そして茶畝端部においてまず受入口61の保持が解
除され、受入口61を蓋や紐あるいは面状ファスナ等に
より閉鎖する。この後、刈取茶Aを充填した収容容器6
を直接トラックに積み込む場合には、支承台72に組み
込まれた移送装置74の移送作用面を、トラック荷台の
高さにほぼ合致させ、ローラ75上を移動させ、トラッ
クに移送する。また刈取茶Aを充填した収容容器6を直
接トラックに積まずに一時的に茶畝端部の地面に降ろし
ておく場合には、クランク機構8すなわちシフタ82の
摺動子82aを伸長させることによって、収容容器6を
載置した支承台72を後方に引き降ろし、ローラ75上
を移動させ、地面に降ろすものである。その後次の茶刈
作業のために再度収容容器6を立体的に拡げ、支持枠7
3に取り付け、茶刈作業が継続される。
【0031】なおこの実施の形態では、中継移送装置5
によって、刈取茶Aを上昇移送した後、収容容器6に向
けて下方に送り込む形態を採るが、例えば茶刈機体3に
よる送風のみで刈取茶Aを後方に移送する場合には、上
述した中継移送装置5を必ずしも設ける必要はない。こ
の場合、刈取茶Aの移送方向がほぼ水平になるため、こ
れに伴い収容容器6の受入口61をほぼ鉛直に保持する
形態が好ましい。
【0032】
【発明の効果】まず請求項1記載の茶畝跨走型茶刈機に
おける刈取茶の荷捌き装置によれば、収容容器6が大容
量であるため茶刈作業時には一挙に大量の刈取茶Aを収
容でき、またトラックへの移し替え作業を行うにあたっ
ては、少量単位の収葉袋を幾度も運ぶ必要がなく、効率
よく移し替え作業が行える。
【0033】また請求項2記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置によれば、収容容器6が折り畳
み自在であるため、コンパクトに収納できる。
【0034】更にまた請求項3記載の茶畝跨走型茶刈機
における刈取茶の荷捌き装置によれば、収容容器6は、
側周平面部が通気性を有するため、充填した刈取茶Aの
温度上昇を防ぐことができ、鮮度維持が図れる。
【0035】また請求項4記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置によれば、例えば収容容器6に
充填した大量の刈取茶Aを支承体7の移送装置74によ
って、直接トラック荷台に積むことができ、このような
移し替え作業が一人の作業者によっても円滑且つ容易に
行える。
【0036】また請求項5記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置によれば、例えば収容容器6に
充填した大量の刈取茶Aを一時的に地面に降ろして置く
形態も容易に採り得る。
【0037】また請求項6記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置によれば、収容容器6の受入口
61を確実に保持でき、刈取茶Aをより安定的に収容で
きる。
【0038】また請求項7記載の茶畝跨走型茶刈機にお
ける刈取茶の荷捌き装置によれば、支承体7の後方張出
寸法を短縮できるため、収容容器6を取り付けないで茶
刈機を移動させる場合、旋回等の取り回しが容易に行
え、また茶刈機をトラックに載せ輸送する場合や農機具
小屋等へ収容する場合においても、荷台スペースや収納
スペース等の有効利用が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷捌き装置を適用した茶畝跨走型茶刈
機を示す斜視図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上平面図である。
【図4】支承体の支承台及び支持枠を中折り状態に格納
した状態を示す側面図である。
【図5】収容容器を拡張セットする様子を段階的に示す
説明図である。
【符号の説明】
1 茶畝跨走型茶刈機 2 走行機体 3 茶刈機体 4 荷捌き装置 5 中継移送装置 6 収容容器 7 支承体 8 クランク機構 21 フレーム部 22 クローラ 23 コントロールユニット 24 エンジンユニット 25 スライダ 26 ウインチ 27 操縦者用シート 30 摘採機体 31 摘採機フレームパイプ 32 摘採機フレーム基板 33 摘採機エンジン 34 刈刃 35 送風ダクト 51 吹き上げファン 52 送風ダクト 52a 移送路 53 吐出案内部 61 受入口 62 片 71 フレーム部 72 支承台 73 支持枠 73a ガイド体 74 移送装置 75 ローラ 76 蝶番 81 クランクアーム 82 シフタ 82a 摺動子 A 刈取茶 T 茶畝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶畝を跨いで走行する走行機体に対し
    て、刈刃を具えた茶刈機体を取り付けて、茶葉の摘採や
    枝幹の剪除等を行った後、この刈取茶を茶刈機体後方の
    荷捌き装置に送るようにした茶刈機において、前記荷捌
    き装置は、大容量の収容容器と、この収容容器を支承す
    る支承体とを具えて成ることを特徴とする茶畝跨走型茶
    刈機における刈取茶の荷捌き装置。
  2. 【請求項2】 前記収容容器は、折り畳み自在であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の茶畝跨走型茶刈機におけ
    る刈取茶の荷捌き装置。
  3. 【請求項3】 前記収容容器は、側周平面部の全部また
    は一部が通気性を有する部材で構成されることを特徴と
    する請求項1または2記載の茶畝跨走型茶刈機における
    刈取茶の荷捌き装置。
  4. 【請求項4】 前記支承体は、前記収容容器の下面を支
    持する支承台を有するものであり、且つ支承台の支承面
    には移送装置が組み込まれていることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取
    茶の荷捌き装置。
  5. 【請求項5】 前記支承体は、後方に引き降ろし自在に
    取り付けられることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装
    置。
  6. 【請求項6】 前記支承体は、支承台に対向する上方側
    に収容容器の受入口を支持する支持枠が設けられること
    を特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の茶畝
    跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置。
  7. 【請求項7】 前記支承体は、後方張出寸法をほぼ半分
    に短縮できるように支承台と支持枠とが、格納自在に構
    成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5または6記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷
    捌き装置。
JP11141116A 1999-05-21 1999-05-21 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置 Pending JP2000324930A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003079219A (ja) * 2001-09-13 2003-03-18 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 乗用型茶葉摘採機における茶葉回収装置
JP2013223440A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 茶葉摘採機
JP2014226049A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 落合刃物工業株式会社 茶葉摘採機およびその茶葉収容装置
CN113615393A (zh) * 2021-09-13 2021-11-09 石河子大学 一种分区域剪枝式沙棘收获机

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