JP4761080B2 - 電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム - Google Patents

電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム Download PDF

Info

Publication number
JP4761080B2
JP4761080B2 JP2008022285A JP2008022285A JP4761080B2 JP 4761080 B2 JP4761080 B2 JP 4761080B2 JP 2008022285 A JP2008022285 A JP 2008022285A JP 2008022285 A JP2008022285 A JP 2008022285A JP 4761080 B2 JP4761080 B2 JP 4761080B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
voltage
power supply
input terminal
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008022285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009180693A (ja
Inventor
高志 浦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2008022285A priority Critical patent/JP4761080B2/ja
Publication of JP2009180693A publication Critical patent/JP2009180693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4761080B2 publication Critical patent/JP4761080B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Description

本発明は、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流センサと、この電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとの間の断線検知システムに関する。
導線に流れる被測定電流を非接触状態で検出する電流センサとして、磁気比例式や磁気平衡式のものが従来から知られている。
磁気比例式電流センサは、図10(A)に例示のように、ギャップGを有するリング状の磁気コア20(高透磁率で残留磁気が少ない珪素鋼板やパーマロイコア等)と、ギャップGに配置されたホール素子116(磁気検出素子の例示)とを有する。磁気コア20は、被測定電流Iinの流れるバスバー10が貫通する配置である。したがって、被測定電流IinによってギャップG内に磁界が発生し、これがホール素子116の感磁面に印加される。磁界の強さは被測定電流Iinに比例するので、ホール素子116の出力電圧から被測定電流Iinが求められる。
磁気平衡式電流センサは、磁気比例式電流センサの構成に加えて、図10(B)に例示のように、磁気コア20に巻線を設けてなる負帰還用コイルLFBを有する。そして被測定電流IinによってギャップG内に磁界(以下「第1の磁界」とも表記)が発生してこれがホール素子116の感磁面に印加され、印加された前記第1の磁界を相殺する(ゼロにする)磁界(以下「第2の磁界」とも表記)を発生するように負帰還用コイルLFBに電流が供給される。前記第2の磁界を発生するために負帰還用コイルLFBに供給される電流から被測定電流Iinが求められる。
上記のような電流センサは例えば、工作機械に使用される電気モータや一般車に使用される電動パワーステアリング装置のブラシレスモータの駆動電流の計測、あるいはハイブリッドカーや電気自動車等のバッテリー充放電電流等の計測に用いられる。
ところで、電流センサは一般に、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)から電源を供給されて動作する。電流センサと電子制御ユニットとを接続する経路で断線が生じると、電流センサからの出力される検出電圧は被測定電流に応じたものとならず、正常な電流検出ができない。電流センサが例えば車載用のバッテリ電流モニタシステムに使用される場合、電流センサによって正常な電流検出ができないと、バッテリの過充電又は過放電を招いてバッテリの寿命が短くなる恐れがある。さらにバッテリの炎上等の危険な状態に陥る可能性もある。このため、電流センサと電子制御ユニットとの接続経路における断線を検知することが要求される。
電流センサの故障を判定する装置として下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2006−145426号公報(特に図1)
特許文献1の装置は、被測定電流の停止時にコイルに検査電流を流し、この時にホール素子により検出された電流値に基づいて電流センサの故障を判定するものである。
特許文献1の装置を用いて電流センサと電子制御ユニットとの間の断線を検知しようとする場合、上記のとおり被測定電流の停止時にコイルに検査電流を流す必要があるため、例えばハイブリッドカーの運転中や工作機械の動作中には断線を検知することができないという問題がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、電流センサと、この電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとの間の断線を、被測定電流の流れている時に検知することの可能な、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システムを提供することにある。
本発明の第1の態様は、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システムである。この断線検知システムは、
電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記電源入力端子と前記センサ出力端子との間に設けられたNチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記バイアス抵抗と前記第2接地端子との接続点に前記Nチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられていて、
前記Nチャンネル接合形FETがオンしたときの前記Nチャンネル接合形FETによる電圧降下が前記電源側降圧手段による電圧降下よりも小さい。
本発明の第2の態様も、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システムである。この断線検知システムは、
電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記電源入力端子と前記センサ出力端子との間に設けられたNチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記バイアス抵抗と前記第2接地端子との接続点に前記Nチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられていて、
前記電源側降圧手段は、アノードが前記電源入力端子に接続され、カソードが前記出力用増幅器の前記正側電源端子に接続された正側ダイオードを含み、
前記正側ダイオードの前記カソードと前記第2接地端子との間に正側定電流回路又は正側抵抗が設けられている。
ここで、前記正側定電流回路に流れる電流量又は前記正側抵抗の抵抗値が可変調整自在であるとよい。
前記出力用増幅器の前記正側電源端子に供給される電圧よりも大きな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知してもよい。
本発明の第3の態様も、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システムである。この断線検知システムは、
電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記電源入力端子と前記センサ出力端子との間に設けられたNチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記バイアス抵抗と前記第2接地端子との接続点に前記Nチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられていて、
前記出力用増幅器の前記正側電源端子に供給される電圧よりも大きな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知し、
前記被測定電流の定格範囲に対応する前記出力用増幅器の出力電圧範囲の中の最大電圧よりも大きくかつ前記出力用増幅器の前記正側電源端子に供給される電圧よりも小さな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が過電流異常と検知する
第1から第3の態様の断線検知システムにおいて、前記電流センサはさらに、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記第2接地端子と前記負側電源端子との間に設けられていてもよい。
本発明の第4の態様も、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システムである。この断線検知システムは、
電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記センサ出力端子と前記第2接地端子との間に設けられたPチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記電源入力端子と前記バイアス抵抗との接続点に前記Pチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記負側電源端子と前記第2接地端子との間に設けられていて、
前記Pチャンネル接合形FETがオンしたときの前記Pチャンネル接合形FETによる電圧降下が前記接地側降圧手段による電圧降下よりも小さい。
本発明の第5の態様も、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システムである。この断線検知システムは、
電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記センサ出力端子と前記第2接地端子との間に設けられたPチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記電源入力端子と前記バイアス抵抗との接続点に前記Pチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記負側電源端子と前記第2接地端子との間に設けられていて、
前記接地側降圧手段は、アノードが前記出力用増幅器の前記負側電源端子に接続され、カソードが前記第2接地端子に接続された負側ダイオードを含み、
前記電源入力端子と前記負側ダイオードの前記アノードとの間に負側定電流回路又は負側抵抗が設けられている。
ここで、前記負側定電流回路に流れる電流量又は前記負側抵抗の抵抗値が可変調整自在であるとよい。
前記出力用増幅器の前記負側電源端子に供給される電圧よりも小さな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知してもよい。
本発明の第の態様も、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システムである。この断線検知システムは、
電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記センサ出力端子と前記第2接地端子との間に設けられたPチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記電源入力端子と前記バイアス抵抗との接続点に前記Pチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記負側電源端子と前記第2接地端子との間に設けられていて、
前記出力用増幅器の前記負側電源端子に供給される電圧よりも小さな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知し、
前記被測定電流の定格範囲に対応する前記出力用増幅器の出力電圧範囲の中の最小電圧よりも小さくかつ前記出力用増幅器の前記負側電源端子に供給される電圧よりも大きな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が過電流異常と検知する
第4から第6の態様の断線検知システムにおいて、前記電流センサはさらに、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられていてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法や装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の第1の態様によれば、第1接地端子と第2接地端子との間が断線したとき、Nチャンネル接合形FETがオンとなり、被測定電流に関わらず検出電圧入力端子の電圧は電源供給端子の電圧に極めて近くなる。このため、検出電圧入力端子に接続された断線検知部により、被測定電流が流れている時に断線異常を検知することができる。
本発明の第2及び第3の態様によれば、電源供給端子と電源入力端子との間が断線したとき、Pチャンネル接合形FETがオンとなり、被測定電流に関わらず検出電圧入力端子の電圧は第1接地端子の電圧に極めて近くなる。このため、検出電圧入力端子に接続された断線検知部により、被測定電流が流れている時に断線異常を検知することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る断線検知システム100の例示的な構成図である。断線検知システム100は、電流センサ110と、電子制御ユニット120とを備える。電流センサ110は、本実施の形態では図10(B)に例示の磁気平衡式のものとする。電子制御ユニット120は、電流センサ110に電源を供給する。
電子制御ユニット120は、電源供給端子121と、第1接地端子122と、検出電圧入力端子123と、定電圧源125と、断線検知部126と、プルダウン抵抗Rとを有する。定電圧源125の高電位側が電源供給端子121、低電位側が第1接地端子122である。検出電圧入力端子123と第1接地端子122との間に、断線検知部126とプルダウン抵抗Rとが並列に接続される。
電流センサ110は、電源入力端子111と、第2接地端子112と、センサ出力端子113と、電流検出部114と、出力用差動増幅器115と、基準電圧源119と、Nチャンネル接合形FET133(FET:Field-Effect Transistor)と、バイアス抵抗Rと、電源側降圧手段の例示である正側ダイオードDと、正側定電流回路としての第1定電流回路131と、接地側降圧手段の例示である負側ダイオードDと、負側定電流回路としての第2定電流源132とを有する。電流検出部114は、磁気検出素子の例示であるホール素子116と、負帰還用差動増幅器117と、負帰還用コイルLFBと、電流電圧変換器の例示である検出抵抗Rとを含む。出力用差動増幅器115は、オペアンプ118と、抵抗R〜Rとを含む。
電源入力端子111は電源供給端子121に接続され、第2接地端子112は第1接地端子122に接続され、センサ出力端子113は検出電圧入力端子123に接続される。電流検出部114は、被測定電流Iin(図10(B)参照)に応じた検出電圧Vを出力する。出力用差動増幅器115は、検出電圧Vを増幅してセンサ出力端子に出力する(図中、Vと表記)。電源入力端子111とセンサ出力端子113との間にはNチャンネル接合形FET133が設けられ、電源入力端子111と第2接地端子112との間にはバイアス抵抗Rが設けられる。バイアス抵抗Rと第2接地端子112との接続点にNチャンネル接合形FET133のゲートが接続される。図2に例示のように、Nチャンネル接合形FETは、VGSが0のときはオンし、VGSが0より十分小さい(VGS≦V)ときはオフする。ここで、Nチャンネル接合形FET133がオンしたときのNチャンネル接合形FET133による電圧降下VDSは正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1よりも小さいものとする。このような設計は、図1において例えばプルダウン抵抗RをNチャンネル接合形FET133のオン抵抗よりも十分大きな抵抗値とすることで実現される。
正側ダイオードDは、アノードが電源入力端子111に接続され、カソードがオペアンプ118の正側電源端子(すなわち出力用差動増幅器115の正側電源端子)に接続される。第1定電流回路131は、正側ダイオードDのカソードと第2接地端子112との間に設けられる。好ましくは第1定電流回路131に流れる電流量は可変調整自在とする。正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1により、オペアンプ118の正側電源端子に供給される電圧は電源入力端子111の電圧(すなわち定電圧源125の電圧VCC)よりも小さくなる。
負側ダイオードDは、アノードがオペアンプ118の負側電源端子(すなわち出力用差動増幅器115の負側電源端子)に接続され、カソードが第2接地端子112に接続される。第2定電流回路132は、電源入力端子111と負側ダイオードDのアノードとの間に設けられる。好ましくは第2定電流回路132に流れる電流量は可変調整自在とする。負側ダイオードDの順方向電圧降下VF2により、オペアンプ118の負側電源端子に供給される電圧は第2接地端子112の電圧(すなわち接地電位)よりも大きくなる。
正側ダイオードD及び負側ダイオードDとしては、例えばショットキーバリアダイオードが用いられる。図3にショットキーバリアダイオードの順方向電流対順方向電圧特性(VF−IF特性)を例示する。順方向電流IFが増加すると順方向電圧VFは大きくなり、また、同じ順方向電流IFであれば低温では順方向電圧VFは大、高温では順方向電圧VFは小となる。この例では、順方向電流IFを0.01Aとすれば、−30℃〜80℃の温度範囲において順方向電圧VFが0.45V〜0.2Vとなる。本実施の形態では例示的にこの範囲で正側ダイオードD及び負側ダイオードDを駆動する。
図4は、図1に示される第1定電流回路131及び第2定電流回路132の具体的構成例を示す回路図である。第1定電流回路131は、第1ツェナーダイオードDZ1と、抵抗RZ1と、第1トランジスタQD1(PNP形)と、第1抵抗R11とを有する。抵抗RZ1は、第1ツェナーダイオードDZ1に流れる電流を制限する。第1ツェナーダイオードDZ1の両端の電圧は一定であり、第1トランジスタQD1のベース・エミッタ間電圧も一定(シリコントランジスタの場合は約0.6V)であるから、電源電圧VCCが変動しても第1抵抗R11両端の電圧は一定となって定電流が流れる。第1抵抗R11の抵抗値を可変調整自在とすれば、第1定電流回路131に流れる電流量が可変調整自在となる。第2定電流回路132は、第2ツェナーダイオードDZ2と、抵抗RZ2と、第2トランジスタQD2(NPN形)と、第2抵抗R22とを有する。第2定電流回路132についても第1定電流回路131と同様のことがいえる。なお、オペアンプ118に流れる電流は第1定電流回路131及び第2定電流回路132に流れる電流と比較して無視できる程度に小さいので、正側ダイオードD及び負側ダイオードDに流れる電流は、第1定電流回路131及び第2定電流回路132に流れる電流とほぼ一致する。図1に戻る。
電流検出部114において、ホール素子116は等価的に4つの抵抗のブリッジ接続で表され、端子a,b間に一定のホール素子駆動電流を流しておくことにより出力端子c,d間にホール素子116に印加された磁界に比例した(換言すれば被測定電流Iinに比例した)電圧を得る構成としている。ホール素子116の出力端子c,dは、負帰還用差動増幅器117の入力端子にそれぞれ接続される。負帰還用差動増幅器117の出力端子と基準電圧源119(約2.5Vの基準電圧Vrefを出力)の出力端子とを接続する経路に負帰還用コイルLFBと検出抵抗Rとが直列接続される。検出抵抗Rの両端は出力用差動増幅器115の入力端子にそれぞれ接続され、出力用差動増幅器115の出力端子がセンサ出力端子113に接続される。なお、検出抵抗Rは負帰還用コイルLFBへの供給電流を電圧に変換するための微小抵抗であり、その抵抗値は出力用差動増幅器115の入力インピーダンスよりも十分小さいものとする。
ホール素子116の出力電圧は負帰還用差動増幅器117に入力される。負帰還用差動増幅器117は、出力端子から電流を吸い込む又は吐き出すことにより、端子c、d間の電位差が常にゼロとなるように、すなわちホール素子116の感磁面において上述の第1の磁界と第2の磁界とが相殺するように、負帰還用コイルLFBに負帰還電流IFBを供給する(図中、IFBの向きは被測定電流Iinが正の場合)。ここで、例えば負帰還用コイルLFBの巻き数を4,000ターン、被測定電流Iinを200Aとすれば、「等アンペアターンの原理」より負帰還電流IFB=200/4,000=0.05Aとなる。負帰還電流IFBは、検出抵抗Rによって検出電圧Vに変換され、検出電圧Vは出力用差動増幅器115によって増幅されてセンサ出力端子16から出力される。検出電圧Vは、−IFB×Rであり、例えば検出抵抗Rを4Ωとすれば、検出電圧Vは−0.05A×4Ω=−0.2Vである。
出力用差動増幅器115の抵抗R〜Rは、抵抗値がR=R、R=Rであり、出力用差動増幅器115の増幅度はR/R(=R/R)である。増幅度は例えば10程度とする。出力用差動増幅器115の出力電圧V(すなわち電流センサ110の出力電圧)は
=−(R/R)V+Vref[V] (式1) ただし、Vrefは約2.5V
被測定電流Iinを使って表せば出力電圧V
=−(R/R)×(−Iin/4000)×R+Vref[V]
=−10×(−Iin/4000)×4Ω+2.5V[V]
=Iin/100+2.5V[V] (式2)
となる。
図5は、図1の出力用差動増幅器115の出力電圧V(すなわち電流センサ110の出力電圧)と被測定電流Iinとの関係を示す例示的な出力特性図である。以下、5つのケースに分けて説明する。
・ケース1:正常動作時
被測定電流Iinの−200A〜+200A(定格電流)のレンジに対して出力電圧Vが0.5V〜4.5Vの範囲で直線的に変化する。このとき、バイアス抵抗Rにおける電圧降下によりNチャンネル接合形FET133のVGSは0より十分小さいので、Nチャンネル接合形FET133はオフである。
・ケース2:過電流時
最近のオペアンプは、レール・トゥー・レール特性により、出力電圧は電源電圧のほぼ一杯まで、すなわち0V〜5Vにほぼ近い範囲(例えば0.05V〜4.95V)でスウィングする。このため、被測定電流Iinが200Aを超えるレンジでは出力電圧Vは4.5Vより大きくなる。ただし、本実施の形態では上述のとおり正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1によりオペアンプ118の正側電源端子に供給される電圧が電源入力端子111の電圧(+5V)よりも0.2V〜0.45V程度小さくなるので、出力電圧Vの上限は4.55V〜4.8Vとなる。同様に、被測定電流Iinが−200Aを下回るレンジでは出力電圧Vは0.5V未満となるものの、本実施の形態では上述のとおり負側ダイオードDの順方向電圧降下VF2によりオペアンプ118の負側電源端子に供給される電圧は第2接地端子112の電圧(すなわち接地電位)よりも0.2V〜0.45V程度大きくなっているので、出力電圧Vの下限は0.2V〜0.45Vとなる。このとき、ケース1と同様にNチャンネル接合形FET133はオフである。
・ケース3:接地端子間の断線時
第1接地端子122と第2接地端子112との間が断線すると(SW1がオフした場合に相当)、電流センサ110は非アクティブとなる。また、バイアス抵抗Rに電流が流れなくなってNチャンネル接合形FET133のVGSは0となり、Nチャンネル接合形FET133はオンとなる。したがって、被測定電流Iinに関わらず出力電圧Vは定電圧源125の電圧(5V)に極めて近くなる。ただし、Nチャンネル接合形FET133のオン抵抗による電圧降下があるので、出力電圧Vは定電圧源125の電圧(5V)に厳密には一致せず、例えば4.9V程度となる。
・ケース4:電源端子間の断線時
電源供給端子121と電源入力端子111との間が断線すると(SW3がオフした場合に相当)、電流センサ110は非アクティブとなってプルダウン抵抗Rに電流は流れない。したがって、出力電圧Vは接地電位(0V)となる。
・ケース5:センサ出力端子の断線時
検出電圧入力端子123とセンサ出力端子113との間が断線すると(SW2がオフした場合に相当)、出力電圧Vは電子制御ユニット120側に伝達されない。なお、このとき検出電圧入力端子123は接地電位(0V)となる。
断線検知部126に入力される電圧は、上記ケース1〜4ではセンサ出力端子113の電圧と一致し、ケース5ではセンサ出力端子113の電圧に関わらず接地電位(0V)となる。以下、断線検知部126の機能を説明する。
・機能1:接地端子間の断線検知
出力用差動増幅器115の正側電源端子に供給される電圧(例えば4.55V〜4.8V)よりも大きな電圧が入力されたとき、断線検知部126は第1接地端子122と第2接地端子112との間が断線した(ケース3)と検知する。
・機能2:他の断線検知
検出電圧入力端子123の電圧が接地電位(0V)となったとき、断線検知部126は電源供給端子121と電源入力端子111との間が断線した(ケース4)又は検出電圧入力端子123とセンサ出力端子113との間が断線した(ケース5)と検知する。
・機能3:正方向の過電流検知
定格出力電圧の最大値(例えば4.5V)よりも大きくかつ出力用差動増幅器115の正側電源端子に供給される電圧(例えば4.55V〜4.8V)よりも小さな電圧が入力されたとき、断線検知部126は被測定電流Iinが正方向(例えばバッテリーの放電方向)に過電流である(ケース2)と検知する。
・機能4:負方向の過電流検知
定格出力電圧の最小値(例えば0.5V)よりも小さくかつ出力用差動増幅器115の負側電源端子に供給される電圧(例えば0.2V〜0.45V)よりも大きな電圧が入力されたとき、断線検知部126は被測定電流Iinが負方向(例えばバッテリーの充電方向)過電流である(ケース2)と検知する。
なお、異常を検知したときは断線検知部126は所定の表示や音声等で出力し、これにより使用者は異常を知ることができる。断線検知部126は好ましくは機能1〜3のいずれが働いたのかが分かるように区別して出力する。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 第1接地端子122と第2接地端子112との間が断線したとき、Nチャンネル接合形FET133はオンとなり、被測定電流Iinに関わらず出力電圧Vは定電圧源125の電圧に極めて近くなる。このため、被測定電流Iinが流れている時に断線異常を検知することができる。したがって、特許文献1の装置のように被測定電流の停止時にコイルに検査電流を流す場合と比較して、例えばハイブリッドカーの運転中や工作機械の動作中には断線を検知することができる等のメリットがある。
(2) 正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1によりオペアンプ118の正側電源端子に供給される電圧は電源入力端子111の電圧(定電圧源125の電圧)よりも小さくなる。このため、被測定電流Iinが正方向に過電流のときも出力電圧Vの上限は定電圧源125の電圧よりも小さく、第1接地端子122と第2接地端子112との間が断線したときの出力電圧V(定電圧源125の電圧に極めて近い)と異なる。したがって、第1接地端子122と第2接地端子112との間の断線異常と被測定電流Iinの過電流異常とを区別して検知することが可能となる。
(3) 負側ダイオードDの順方向電圧降下VF2により、オペアンプ118の負側電源端子に供給される電圧は第2接地端子112の電圧(接地電位)よりも大きくなる。このため、被測定電流Iinが負方向に過電流のときも出力電圧Vの下限は接地電位よりも大きく、断線検知部126は電源供給端子121と電源入力端子111との間が断線したとき又は検出電圧入力端子123とセンサ出力端子113との間が断線したときの出力電圧V(接地電位に一致)と異なる。したがって、それらの断線異常と被測定電流Iinの過電流異常とを区別して検知することが容易となる。
(4) 第1定電流回路131及び第2定電流回路132に流れる電流量を可変調整自在とした場合、正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1と負側ダイオードDの順方向電圧降下VF2を所望値に決定できる。したがって、上述のとおりNチャンネル接合形FET133がオンしたときのNチャンネル接合形FET133による電圧降下VDSを正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1よりも小さくする設計の観点から、正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1を大きめしておく等の柔軟性が得られる。また、電流センサ110の取付対象や定格電圧の範囲に応じて正側ダイオードDの順方向電圧降下VF1と負側ダイオードDの順方向電圧降下VF2を変更することも可能なため、汎用性も高いといえる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る断線検知システム200の例示的な構成図である。本実施の形態の断線検知システム200は、第1の実施の形態の断線検知システム100と比較して、第1定電流回路131が正側抵抗RD1に変わった点と、第2定電流回路132が負側抵抗RD2に変わった点で相違し、その他の点で一致している。この場合も、定電流回路ほど精度は良くないものの、正側ダイオードD及び負側ダイオードDにほぼ一定の電流を供給することができる。正側抵抗RD1及び負側抵抗RD2の抵抗値は好ましくは可変調整自在とする。本実施の形態も、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る断線検知システム300の例示的な構成図である。本実施の形態の断線検知システム300は、第1の実施の形態の断線検知システム100と比較して、Nチャンネル接合形FET133がPチャンネル接合形FET333に変わってセンサ出力端子113と第2接地端子112との間に設けられている点と、Pチャンネル接合形FET333のゲートが電源入力端子111とバイアス抵抗Rとの接続点に接続されている点と、抵抗R(第1の実施の形態ではプルダウン抵抗)が電源供給端子121と検出電圧入力端子123との間に接続されてプルアップ抵抗となっている点で相違し、その他の点で一致している。Pチャンネル接合形FET333がオンしたときのPチャンネル接合形FET333による電圧降下VDSは負側ダイオードDの順方向電圧降下VF2よりも小さいものとする。
図8は、図7の出力用差動増幅器115の出力電圧V(すなわち電流センサ110の出力電圧)と被測定電流Iinとの関係を示す例示的な出力特性図である。以下、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
第1接地端子122と第2接地端子112との間が断線すると(SW1がオフした場合に相当)、電流センサ110は非アクティブとなってプルアップ抵抗Rに電流は流れない。したがって、出力電圧Vは定電圧源125の電圧(5V)となる。
電源供給端子121と電源入力端子111との間が断線すると(SW3がオフした場合に相当)、電流センサ110は非アクティブとなる。また、バイアス抵抗Rに電流が流れなくなってPチャンネル接合形FET333のVGSは0となり、Pチャンネル接合形FET333はオンとなる。したがって、被測定電流Iinに関わらず出力電圧Vは接地電位(0V)に極めて近くなる。ただし、Pチャンネル接合形FET333のオン抵抗による電圧降下があるので、出力電圧Vは接地電位(0V)に厳密には一致せず、例えば0.1V程度となる。
検出電圧入力端子123とセンサ出力端子113との間が断線すると(SW2がオフした場合に相当)、出力電圧Vは電子制御ユニット120側に伝達されない。なお、このとき検出電圧入力端子123は定電圧源125の電圧(5V)となる。
以下、断線検知部126の機能を説明する。
・機能1:電源端子間の断線検知
出力用差動増幅器115の負側電源端子に供給される電圧(例えば0.2V〜0.45V)よりも小さな電圧が入力されたとき、断線検知部126は電源供給端子121と電源入力端子111との間が断線したと検知する。
・機能2:他の断線検知
検出電圧入力端子123の電圧が定電圧源125の電圧(5V)となったとき、断線検知部126は第1接地端子122と第2接地端子112との間が断線した又は検出電圧入力端子123とセンサ出力端子113との間が断線したと検知する。
・機能3:正方向の過電流検知
定格出力電圧の最大値(例えば4.5V)よりも大きくかつ出力用差動増幅器115の正側電源端子に供給される電圧(例えば4.55V〜4.8V)よりも小さな電圧が入力されたとき、断線検知部126は被測定電流Iinが正方向(例えばバッテリーの放電方向)に過電流であると検知する。
・機能4:負方向の過電流検知
定格出力電圧の最小値(例えば0.5V)よりも小さくかつ出力用差動増幅器115の負側電源端子に供給される電圧(例えば0.2V〜0.45V)よりも大きな電圧が入力されたとき、断線検知部126は被測定電流Iinが負方向(例えばバッテリーの充電方向)過電流であると検知する。
本実施の形態も、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態のように定電流回路に替えて抵抗を用いることも可能であり、その場合も同様の効果を奏することができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
各実施の形態においては電源側降圧手段及び接地側降圧手段がダイオードである場合を説明したが、変形例ではダイオードに替えてトランジスタを用いてもよい。この場合の回路例を図9に示す。正側トランジスタQ(PNP形)は、電源入力端子111→エミッタ→ベース→抵抗RQ1→第2接地端子112の経路で電流が流れてバイアスされ(オン状態となり)、例えばVCE1=0.2Vとなる。同様に負側トランジスタQ(NPN形)は、電源入力端子111→抵抗RQ2→ベース→エミッタ→第2接地端子112の経路で電流が流れてバイアスされ(オン状態となり)、例えばVCE2=0.2Vとなる。
各実施の形態においては電源側降圧手段及び接地側降圧手段の双方を設けたが、変形例ではいずれか一方のみを設けてもよい。この場合、第1及び第2の実施の形態では電源側降圧手段のみを設け、第3の実施の形態の構成では接地側降圧手段のみを設けるとよい。これは、第1及び第2の実施の形態では第1接地端子122と第2接地端子112との間の断線異常を過電流異常と明確に区別するためであり、第3の実施の形態では電源供給端子121と電源入力端子111との間の断線異常を過電流異常と明確に区別するためである。
各実施の形態においては過電流異常と断線異常とを明確に区別するために電源側降圧手段及び接地側降圧手段を設けたが、それらの区別が不要な場合や過電流異常を考慮する必要がない場合等には電源側降圧手段及び接地側降圧手段を省略して回路構成を簡略化してもよい。
各実施の形態においては電流センサが磁気平衡式である場合を説明したが、変形例では電流センサを図10(A)に例示の磁気比例式としてもよい。この場合、図1及び図7の電流センサ110において負帰還用差動増幅器117と負帰還用コイルLFB、検出抵抗Rが不要となり、ホール素子116の出力電圧を検出電圧Vとして直接出力用差動増幅器115に入力すればよい。
本発明の第1の実施の形態に係る断線検知システムの例示的な構成図。 Nチャンネル接合形FETの例示的な伝達特性図。 ショットキーバリアダイオードの例示的な順方向電流対順方向電圧特性図。 図1に示される第1定電流回路及び第2定電流回路の具体的構成例を示す回路図。 図1の出力用差動増幅器の出力電圧Vと被測定電流Iinとの関係を示す例示的な出力特性図。 本発明の第2の実施の形態に係る断線検知システムの例示的な構成図。 本発明の第3の実施の形態に係る断線検知システムの例示的な構成図 図7の出力用差動増幅器の出力電圧Vと被測定電流Iinとの関係を示す例示的な出力特性図。 トランジスタで電源側降圧手段及び接地側降圧手段を構成した場合の例示的な回路図。 (A)は磁気比例式電流センサの基本的構成図、(B)は磁気平衡式で電流センサの基本的構成図。
符号の説明
100 断線検知システム
110 電流センサ
111 電源入力端子
112 第2接地端子
113 センサ出力端子
114 電流検出部
115 出力用差動増幅器
116 ホール素子
117 負帰還用差動増幅器
119 基準電圧源
120 電子制御ユニット(ECU)
121 電源供給端子
122 第1接地端子
123 検出電圧入力端子
125 定電圧源
126 断線検知部

Claims (12)

  1. 電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
    前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
    前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記電源入力端子と前記センサ出力端子との間に設けられたNチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記バイアス抵抗と前記第2接地端子との接続点に前記Nチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられていて、
    前記Nチャンネル接合形FETがオンしたときの前記Nチャンネル接合形FETによる電圧降下が前記電源側降圧手段による電圧降下よりも小さいことを特徴とする、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  2. 電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
    前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
    前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記電源入力端子と前記センサ出力端子との間に設けられたNチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記バイアス抵抗と前記第2接地端子との接続点に前記Nチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられていて、
    前記電源側降圧手段は、アノードが前記電源入力端子に接続され、カソードが前記出力用増幅器の前記正側電源端子に接続された正側ダイオードを含み、
    前記正側ダイオードの前記カソードと前記第2接地端子との間に正側定電流回路又は正側抵抗が設けられている、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  3. 請求項に記載の断線検知システムにおいて、前記正側定電流回路に流れる電流量又は前記正側抵抗の抵抗値が可変調整自在である、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の断線検知システムにおいて、前記出力用増幅器の前記正側電源端子に供給される電圧よりも大きな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知する、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  5. 電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
    前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
    前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記電源入力端子と前記センサ出力端子との間に設けられたNチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記バイアス抵抗と前記第2接地端子との接続点に前記Nチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられていて、
    前記出力用増幅器の前記正側電源端子に供給される電圧よりも大きな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知し、
    前記被測定電流の定格範囲に対応する前記出力用増幅器の出力電圧範囲の中の最大電圧よりも大きくかつ前記出力用増幅器の前記正側電源端子に供給される電圧よりも小さな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が過電流異常と検知する、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の断線検知システムにおいて、前記電流センサはさらに、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記第2接地端子と前記負側電源端子との間に設けられている、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  7. 電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
    前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
    前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記センサ出力端子と前記第2接地端子との間に設けられたPチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記電源入力端子と前記バイアス抵抗との接続点に前記Pチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記負側電源端子と前記第2接地端子との間に設けられていて、
    前記Pチャンネル接合形FETがオンしたときの前記Pチャンネル接合形FETによる電圧降下が前記接地側降圧手段による電圧降下よりも小さいことを特徴とする、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  8. 電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
    前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
    前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記センサ出力端子と前記第2接地端子との間に設けられたPチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記電源入力端子と前記バイアス抵抗との接続点に前記Pチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記負側電源端子と前記第2接地端子との間に設けられていて、
    前記接地側降圧手段は、アノードが前記出力用増幅器の前記負側電源端子に接続され、カソードが前記第2接地端子に接続された負側ダイオードを含み、
    前記電源入力端子と前記負側ダイオードの前記アノードとの間に負側定電流回路又は負側抵抗が設けられている、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  9. 請求項8に記載の断線検知システムにおいて、前記負側定電流回路に流れる電流量又は前記負側抵抗の抵抗値が可変調整自在である、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載の断線検知システムにおいて、前記出力用増幅器の前記負側電源端子に供給される電圧よりも小さな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知する、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  11. 電流センサと、前記電流センサに電源を供給する電子制御ユニットとを備え、
    前記電子制御ユニットは、電源供給端子と、第1接地端子と、検出電圧入力端子と、前記検出電圧入力端子に接続された断線検知部とを有し、
    前記電流センサは、前記電源供給端子に接続された電源入力端子と、前記第1接地端子に接続された第2接地端子と、前記検出電圧入力端子に接続されたセンサ出力端子と、被測定電流に応じた検出電圧を出力する電流検出部と、前記検出電圧を増幅して前記センサ出力端子に出力する出力用増幅器と、前記センサ出力端子と前記第2接地端子との間に設けられたPチャンネル接合形FETと、前記電源入力端子と前記第2接地端子との間に設けられたバイアス抵抗とを有し、前記電源入力端子と前記バイアス抵抗との接続点に前記Pチャンネル接合形FETのゲートが接続され、前記出力用増幅器の負側電源端子に供給される電圧を前記第2接地端子の電圧よりも大きくするための接地側降圧手段が前記負側電源端子と前記第2接地端子との間に設けられていて、
    前記出力用増幅器の前記負側電源端子に供給される電圧よりも小さな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が断線異常と検知し、
    前記被測定電流の定格範囲に対応する前記出力用増幅器の出力電圧範囲の中の最小電圧よりも小さくかつ前記出力用増幅器の前記負側電源端子に供給される電圧よりも大きな電圧が前記断線検知部に入力されたときに前記断線検知部が過電流異常と検知する、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
  12. 請求項7から11のいずれか一項に記載の断線検知システムにおいて、前記電流センサはさらに、前記出力用増幅器の正側電源端子に供給される電圧を前記電源入力端子の電圧よりも小さくするための電源側降圧手段が前記電源入力端子と前記正側電源端子との間に設けられている、電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム。
JP2008022285A 2008-02-01 2008-02-01 電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム Active JP4761080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008022285A JP4761080B2 (ja) 2008-02-01 2008-02-01 電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008022285A JP4761080B2 (ja) 2008-02-01 2008-02-01 電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009180693A JP2009180693A (ja) 2009-08-13
JP4761080B2 true JP4761080B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=41034774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008022285A Active JP4761080B2 (ja) 2008-02-01 2008-02-01 電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4761080B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013111279A1 (ja) * 2012-01-25 2013-08-01 株式会社エニイワイヤ 断線検出方式およびその方式に使用する子局ターミナル
JP5768016B2 (ja) 2012-07-25 2015-08-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 センサ装置
JP6245844B2 (ja) * 2013-05-21 2017-12-13 Ntn株式会社 センサユニット
GB2551081B (en) 2017-08-18 2018-12-19 O2Micro Inc Fault detection for battery management systems
JP6978380B2 (ja) 2018-06-01 2021-12-08 トヨタ自動車株式会社 充電管理装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0660851B2 (ja) * 1985-02-05 1994-08-10 富士電機株式会社 力検出装置
JPH03118434A (ja) * 1989-10-02 1991-05-21 Oki Electric Ind Co Ltd サーミスタ温度検出回路
JPH08146069A (ja) * 1994-11-18 1996-06-07 Nissan Motor Co Ltd 断線自動検知装置
DE10249599B4 (de) * 2002-10-24 2007-12-27 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Sicherheitsschaltung für analoge Sensoren
JP4352715B2 (ja) * 2003-02-14 2009-10-28 アイシン精機株式会社 センサ装置
JP4296811B2 (ja) * 2003-03-25 2009-07-15 株式会社デンソー 物理量センサ装置
JP2005241349A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 制御装置
JP4623289B2 (ja) * 2004-06-21 2011-02-02 Tdk株式会社 電流センサ
JP2006145426A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Honda Motor Co Ltd 電流センサ
JP4883289B2 (ja) * 2006-08-25 2012-02-22 Tdk株式会社 電流センサの断線検知装置
JP5013075B2 (ja) * 2007-03-30 2012-08-29 Tdk株式会社 磁気検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009180693A (ja) 2009-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8465859B2 (en) Current sensor
JP5699301B2 (ja) 電流センサ
JP4883289B2 (ja) 電流センサの断線検知装置
JP4761080B2 (ja) 電流センサと電子制御ユニットとの間の断線検知システム
US8169226B2 (en) Method for measuring a current, in particular by means of a grounding apparatus
WO2007007765A1 (ja) 電流電圧変換回路、それを用いた消費電力検出回路および電子機器
JP2010181211A (ja) 電流センサ及びそれに用いられる磁気検出素子の温度特性補償方法
KR20060043676A (ko) 전류 검출 기능이 부가된 반도체 집적 회로, 및 이를이용한 전원 장치
US20120194947A1 (en) Voltage regulator
WO2014203704A1 (ja) ボルテージレギュレータ
US20140015533A1 (en) Current sensor
WO2014208261A1 (ja) ボルテージレギュレータ
JP2014509747A5 (ja)
JP4623289B2 (ja) 電流センサ
JP2013068452A (ja) 電流センサの故障診断装置
JP4743135B2 (ja) 検出システム
JP2010002388A (ja) 磁気比例式電流センサ
JP4325811B2 (ja) 電流センサ
JP2010091366A (ja) 磁気平衡式電流センサ
US20090322292A1 (en) Linear voltage regulator with accurate open load detection
US8717047B2 (en) Method for measuring a current, in particular by means of a grounding apparatus
JP2008129693A (ja) ドロッパ型レギュレータ
JP6819238B2 (ja) 配線異常検出装置
JP5989171B1 (ja) 電流検出回路、及びその回路を備えた車両用電子制御装置
JP2005188936A (ja) 電圧降下式電流計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4761080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250