JP4753932B2 - ゴンドラ装置 - Google Patents

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Description

この発明はゴンドラ装置に関し、建築物などの構造物の上部から垂下したワイヤロープなどの索条を介してゴンドラなどの作業床で作業を行う場合に、作業状態での作業床の安定化を図ると同時に格納時の屋上などへの引き込みの容易化およびコンパクト化を図るようにしたものである。
従来から、ビル、船舶、発電所、タンク、煙突、そして橋梁などの構造物の壁面の構築や補修などの高所作業を安全かつ能率的に行うためワイヤロープなどの索条で吊り下げた作業者が搭乗するゴンドラや自動窓拭き装置などを搭載する作業床などを吊り下げたゴンドラ装置を用いることも多く、一定高さに設置したり、昇降機構で上下に昇降可能としたり、さらに必要に応じて上下の昇降だけでなく左右の横行も可能とすることを組み合わせて移動させることで広範囲の作業を行うようにしている。
このような吊り下げ式の作業床装置には、常設式や仮設式として種々の形式のものが実用化されており、その1つは、常設式として多く採用されている形式に、例えば特許文献1に示すように、建築物の屋上部に走行可能な台車を設けておき、この台車に搭載した昇降機構を介してワイヤロープ等の索条を構造物の外側に突き出すアームの先端から吊り下げて作業床としてのケージを連結し、このケージを台車内の昇降機構によるワイヤロープの巻き取り・繰り出しによって昇降させることと、台車の走行とを組み合わせて作業するようにしたものがある。
また、仮設式では、構造物の上部である屋上などから昇降用ワイヤなどの索条を吊り下げ、作業床としてのケージに搭載した昇降機構であるエンドレスワインダに昇降用ワイヤを巻き掛け係合させ、係合位置を変えながら昇降用ワイヤに沿ってケージを昇降させるようにし、ケージを任意の位置に昇降させて作業するようにしたり、例えば特許文献2などに開示されているように、左右の横行を組み合わせる場合には、構造物の上部である屋上などに横行レールを仮設し、この横行レールに沿って走行する2台のトロリーから昇降用ワイヤなどの索条を吊り下げるようにし、ケージの昇降と、横行レールに沿ってトロリーを走行させることを組み合わせて作業するようにしたものがある。
特開2000−320133号公報 特開平2−30851号公報
これらのゴンドラ装置の何れも屋上や屋上のトロリー、あるいは台車から吊り下げられた2本のワイヤロープを介してケージが吊り下げられているが、ケージとワイヤロープとの連結位置(吊り点)が一定であり、ケージの床面からの高さである吊り点を高くすれば作業中の前後の傾斜や振れに対する安定性を保つことができるものの、使用後屋上などに引き込んで格納しようとすると、吊り点の高さ分だけケージが下方に位置することになり、ワイヤロープを支持する台車やトロリー等の吊下げアームを高くしなければならないという問題がある。
一方、吊り点を低くして屋上等に引き込んで格納し易くすると、作業中の安定性が低下するという相反する問題がある。
そこで、作業床であるケージに伸縮するアームを取り付け、その上端に索条であるワイヤロープを連結して吊り点を移動できるようにすることも考えられるが、アームを伸縮すると、ケージの位置が変化して傾斜することになり、2本のワイヤロープで吊下げるケージでは、2本のアーム同時に操作しなければならず、一人で作業することができないという新たな問題が発生する。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、使用時には吊り点を高くして作業床の安定化を図ることができ、格納時には、吊り点を低くして引き込みの容易化およびコンパクト化を図ることができ、しかも吊り点の変更によっても作業床が傾斜することがないゴンドラ装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するためこの発明の請求項1記載のゴンドラ装置は、構造物の上部から垂下された吊り下げ用索条により作業床を昇降可能に吊下げ支持するゴンドラ装置において、前記作業床にその昇降方向に沿って設置される固定フレームと、この固定フレームに伸縮可能に連結されるとともに、少なくとも上下端部で固定する固定機構を備え、上端部に前記吊下げ用索条の吊り点を定める吊り点支持部材を備えた昇降フレームと、前記固定フレームに設置され前記昇降フレームを昇降する昇降機構とから吊り元伸縮機構を構成し、この吊り元伸縮機構で、前記吊下げ用索条の下端を前記吊り点支持部材を介して前記固定フレームまたは前記作業床に連結固定し、前記昇降機構による前記昇降フレームの伸縮により前記作業床の昇降位置を変えずに前記作業床の吊り点の高さを変更可能に構成したことを特徴とするものである。
このゴンドラ装置によれば、吊り元伸縮機構により、吊下げ用索条の下端を昇降フレームの上端部の吊り点支持部材を介して固定フレームまたは作業床に連結固定し、昇降機構によって作業床に取り付けた固定フレームに対して昇降フレームを伸縮させることにより、作業床の昇降位置を変えずに作業床の吊り点の高さを変更することができるようになる。これにより、使用時には吊り点を高くして作業床の安定化を図ることができ、格納時には、吊り点を低くしてパラペットなどからの引き込みの容易化およびコンパクト化を図ることができるようになる。
また、この発明の請求項2記載のゴンドラ装置は、請求項1記載の構成に加え、前記吊り元昇降機構を、前記作業床の作業側と反対側に1対設置して構成したことを特徴とするものである。
このゴンドラ装置によれば、前記吊り元昇降機構を、前記作業床の作業側と反対側に1対設置して構成しており、2本吊りの作業床で一人で作業する場合にも片方ずつ操作しても作業床が傾斜することなく吊り点を調整して作業や格納を行うことができるようになる。
さらに、この発明の請求項3記載のゴンドラ装置は、請求項1または2記載の構成に加え、前記吊り点支持部材を、2つの回転シーブを備え、前記吊下げ用索条をこれら2つの回転シーブを介して前記昇降フレームおよび前記固定フレーム内に配索して構成したことを特徴とするものである。
このゴンドラ装置によれば、前記吊り点支持部材を、2つの回転シーブを備え、前記吊下げ用索条をこれら2つの回転シーブを介して前記昇降フレームおよび前記固定フレーム内に配索して構成しており、2つの回転シーブによって吊下げ用索条を昇降フレームおよび固定フレーム内に配索でき、作業床内を広く有効に利用して作業を行うことができるようになる。
また、この発明の請求項4記載のゴンドラ装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記昇降機構を、前記固定フレームに取り付けられ索条の一端を前記昇降フレームに連結固定し他端を手動操作式ウインチに連結して前記作業床に加わる荷重を作用させず巻き取り・繰り出しを可能に構成したことを特徴とするものである。
このゴンドラ装置によれば、前記昇降機構を、前記固定フレームに取り付けられ索条の一端を前記昇降フレームに連結固定し他端を手動操作式ウインチに連結して前記作業床に加わる荷重を作用させず巻き取り・繰り出しを可能に構成しており、昇降フレームの自重や昇降抵抗を考慮したウインチ容量やその操作力を確保した手動操作式ウインチで良く、コンパクトにでき、簡単に操作して吊り点を変更することができるようになる。
さらに、この発明の請求項5記載のゴンドラ装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記固定フレームと前記昇降フレームとの何れかに、昇降をガイドするガイドローラを設けたことを特徴とするものである。
このゴンドラ装置によれば、前記固定フレームと前記昇降フレームとの何れかに、昇降をガイドするガイドローラを設けており、昇降フレームの昇降抵抗を低減し、小さな力で昇降して吊り点を変更できるようになる。
また、この発明の請求項6記載のゴンドラ装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加え、前記作業床が構造物上部に設置された巻上機によって前記吊下げ用索条の巻き取り・繰り出しで昇降されるよう構成され、あるいは前記作業床に設けられたワインダに前記吊下げ用索条を巻き掛け係合させ巻き掛け係合位置を変えながら吊下げ用索条に沿って昇降されるよう構成されていることを特徴とするものである。
このゴンドラ装置によれば、前記作業床が構造物上部に設置された巻上機によって前記吊下げ用索条の巻き取り・繰り出しで昇降されるよう構成され、あるいは前記作業床に設けられたワインダに前記吊下げ用索条を巻き掛け係合させ巻き掛け係合位置を変えながら吊下げ用索条に沿って昇降されるよう構成されており、ドラム巻き取り式やワインダ式の何れの昇降駆動方式の作業床においても吊り点を変更できるようになる。
さらに、この発明の請求項7記載のゴンドラ装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加え、前記作業床を、有人作業用のゴンドラあるいは作業機搭載用架台で構成したことを特徴とするものである。
このゴンドラ装置によれば、前記作業床を、有人作業用のゴンドラあるいは作業機搭載用架台で構成しており、有人作業用や無人の作業機搭載用のずれの作業床でも吊り点を変更して作業できるようになる。
この発明の請求項1記載のゴンドラ装置によれば、構造物の上部から垂下された吊り下げ用索条により作業床を昇降可能に吊下げ支持するゴンドラ装置において、前記作業床にその昇降方向に沿って設置される固定フレームと、この固定フレームに伸縮可能に連結されるとともに、少なくとも上下端部で固定する固定機構を備え、上端部に前記吊下げ用索条の吊り点を定める吊り点支持部材を備えた昇降フレームと、前記固定フレームに設置され前記昇降フレームを昇降する昇降機構とから吊り元伸縮機構を構成し、この吊り元伸縮機構で、前記吊下げ用索条の下端を前記吊り点支持部材を介して前記固定フレームまたは前記作業床に連結固定し、前記昇降機構による前記昇降フレームの伸縮により前記作業床の昇降位置を変えずに前記作業床の吊り点の高さを変更可能に構成したので、吊り元伸縮機構により、吊下げ用索条の下端を昇降フレームの上端部の吊り点支持部材を介して固定フレームまたは作業床に連結固定し、昇降機構によって作業床に取り付けた固定フレームに対して昇降フレームを伸縮させることで、作業床の昇降位置を変えずに作業床の吊り点の高さを変更することができる。これにより、使用時には吊り点を高くして作業床の安定化を図ることができ、格納時には、吊り点を低くしてパラペットなどからの引き込みの容易化およびコンパクト化を図ることができる。
また、この発明の請求項2記載のゴンドラ装置によれば、前記吊り元昇降機構を、前記作業床の作業側と反対側に1対設置して構成したので、2本吊りの作業床で一人で作業する場合にも片方ずつ操作しても作業床が傾斜することなく吊り点を調整して作業や格納を行うことができる。
さらに、この発明の請求項3記載のゴンドラ装置によれば、前記吊り点支持部材を、2つの回転シーブを備え、前記吊下げ用索条をこれら2つの回転シーブを介して前記昇降フレームおよび前記固定フレーム内に配索して構成したので、2つの回転シーブによって吊下げ用索条を昇降フレームおよび固定フレーム内に配索することができ、作業床内を広く有効に利用して作業を行うことができる。
また、この発明の請求項4記載のゴンドラ装置によれば、前記昇降機構を、前記固定フレームに取り付けられ索条の一端を前記昇降フレームに連結固定し他端を手動操作式ウインチに連結して前記作業床に加わる荷重を作用させず巻き取り・繰り出しを可能に構成したので、昇降フレームの自重や昇降抵抗を考慮したウインチ容量やその操作力を確保した手動操作式ウインチで昇降させることができ、コンパクトにすることができるとともに、簡単に操作して吊り点を変更することができる。
さらに、この発明の請求項5記載のゴンドラ装置によれば、前記固定フレームと前記昇降フレームとの何れかに、昇降をガイドするガイドローラを設けたので、昇降フレームの昇降抵抗を低減し、小さな力で昇降して吊り点を変更することができる。
また、この発明の請求項6記載のゴンドラ装置によれば、前記作業床が構造物上部に設置された巻上機によって前記吊下げ用索条の巻き取り・繰り出しで昇降されるよう構成され、あるいは前記作業床に設けられたワインダに前記吊下げ用索条を巻き掛け係合させ巻き掛け係合位置を変えながら吊下げ用索条に沿って昇降されるよう構成してあるので、ドラム巻き取り式やワインダ式の何れの昇降駆動方式の作業床においても吊り点を変更することができる。
さらに、この発明の請求項7記載のゴンドラ装置によれば、前記作業床を、有人作業用のゴンドラあるいは作業機搭載用架台で構成したので、有人作業用や無人の作業機搭載用のずれの作業床でも吊り点を変更して作業することができる。
以下、この発明のゴンドラ装置の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図5はこの発明のゴンドラ装置を作業床としての有人作業用のケージに適用した一実施の形態にかかり、図1は全体の概略正面図、図2は吊り元伸縮機構の拡大正面図、図3は吊り元伸縮機構の底面図、図4は作業時の概略側面図、図5は格納時の概略側面図である。
このゴンドラ装置1では、左右2本の吊下げ用索条であるワイヤロープ2を介して吊り下げられる作業床としての有人作業用のケージ3の吊り点4を変更できるようにしたものである。ここで、吊り点4とは、作業床としてのケージ3と構造物の上部から垂下された吊下げ用索条であるワイヤロープ2の鉛直下端との連結位置をいい、この実施の形態では、図4および図5に示す回転シーブと垂下されたワイヤロープ2との接触点が吊り点4となり、ケージ3の床面からの高さを、図4に示すように、高くしたり、図5に示すように、低く変更できるようになっている。なお、吊り点4と吊下げ用索条であるワイヤロープ2の下端の連結固定点5(図2参照)とは異なる点であり、連結固定点5は、作業床であるケージ3の床面からは高さが変化しない点である。
このゴンドラ装置1には、図1に示すように、ケージ3の構造物の外壁面などのへ作業側と反対側に一対の吊り元伸縮機構10が取り付けられ、それぞれにワイヤロープ2、2が連結され、例えば、常設式の図示しない構造物の上部の走行台車に搭載した昇降ドラム(巻上機)による巻き取り・繰り出しによってケージ3を昇降するようになっており、一対の吊り元伸縮機構10は、それぞれが同一の構造としてある。
このゴンドラ装置1の吊り元伸縮機構10は、図2〜図5に示すように、ケージ3の外側面に取り付けられる固定フレーム11を備えており、横断面がコ字状の型鋼材によるフレーム部材12の開口部を向かい合わせるように配置し、両側面に当てた複数の連結板13で挟むようにしてボルト・ナットや溶接により梯子状に組み立てられている。
この固定フレーム11には、図2に示すように、下端部に吊下げ用索条であるワイヤロープ2を連結固定する連結固定点5を構成する連結固定部となる固定ピン14が設けてあり、ワイヤロープ2の端部のリング状の部分を取り付けることができるようにしてある。また、この固定フレーム11には、図3に示すように、下端部にケージ3を載置・搭載する支持枠15が取り付けられ、この支持枠15の四隅にキャスタ16がキャスタブラケットを介して走行位置と退避位置に回動可能にピンで連結してある。これにより、図2に示すように、キャスタ16を退避させることで、支持枠15の左右両側に回動してケージ3の下方への突き出し量を抑えることができ、格納・引き込みが容易にできるようにしてある。
この固定フレーム11の内部には、昇降フレーム17が配置され、略中空角パイプ状の下端部の上下2箇所に、それぞれ左右両側にガイドローラ18が回転可能に取り付けてあり、固定フレーム11のフレーム部材12の前後側面に沿って転動して昇降をガイドするようになっている。
この昇降フレーム17の上端部には、吊り点4を定める吊り点支持部材19として吊り点用の回転シーブ20が取り付けられ、図4および図5に示すように、垂下するワイヤロープ2と回転シーブ20との接触点が吊り点4となり、この吊り点4がケージ3の前後方向重心の真上に位置するようブラケット21を介して回転シーブ20が取り付けてある。そして、回転シーブ20を介してワイヤロープ2を昇降フレーム17および固定フレーム11内に配索するため方向変換用の回転シーブ22がブラケット21に取り付けてある。さらに、回転シーブ20の吊り点4から下側外周を覆ってシーブカバー23がピンで開閉可能にブラケット21に取り付けてあり、ワイヤロープ2が弛んでも回転シーブ20の溝からワイヤロープ2が外れないようにするとともに、シーブカバー23を開けることで、ワイヤロープ2を方向変換用の回転シーブ22を介して昇降フレーム17および固定フレーム11内に配索して固定ピン14に連結固定したり、ワイヤロープ2を固定ピン14から取り外してフレーム11、17内から引き出すことが簡単にできるようにしてある。
このような昇降フレーム17を固定フレーム11に対して昇降させるため、昇降機構として手動操作式ウインチ24が固定フレーム11の上部外側に設置してあり、伸縮用ワイヤロープ25をガイドシーブ26を介して昇降フレーム17の下端部に連結してある。これにより、手動操作式ウインチ24の操作ハンドル27を回転して伸縮用ワイヤロープ25を巻き取るようにすることで昇降フレーム17を上昇させて吊り点4を高くすることができ、逆に、伸縮用ワイヤロープ25を繰り出すようにして昇降フレーム17を下降させて吊り点4を低くすることができるようにしてある。
そして、この固定フレーム11と昇降フレーム17との間には、少なくとも吊り点4を高くした上端位置と、低くした下端位置とに固定する固定機構28としてピン穴29が形成してあり、位置固定ピン30を挿入して固定状態を保持できるようにしてある。なお、固定機構28は、上下端に限らず、中間位置に複数設け、吊り点4を多段階に調整できるようにしても良い。
次ぎに、このように構成したゴンドラ装置1の吊り元伸縮機構10による吊り点4の高さの変更について説明する。
作業開始前の準備として、屋上などに設置された走行台車から繰り出される吊下げ用のワイヤロープ2,2を昇降フレーム17の上端部のシーブカバー23を開けて、吊り点用の回転シーブ20の外周下側から方向変換用の回転シーブ22を介して昇降フレーム17および固定フレーム11内に配索して固定ピン14に連結固定し、作業用のケージ3を昇降できるようにするとともに、シーブカバー23を閉じることで、ワイヤロープ2が弛んでも回転シーブ20の溝からワイヤロープ2が外れないようにする。
こうして準備が完了した後、吊り点4を高くして作業状態とする場合には、例えば図4に示すように、吊り元伸縮機構10の固定フレーム10と昇降フレーム17を固定している固定機構28の固定フレーム11の下端部のピン穴29から位置固定ピン30を抜いて昇降フレーム17を昇降可能とした後、手動操作式ウインチ24の操作ハンドル27を操作して昇降用ワイヤロープ25を、ガイドシーブ26を介して巻き取ることで、昇降フレーム17を上昇させ、先端部の吊り点支持部材である吊り点用の回転シーブ22を高い位置にし、固定機構28の固定フレーム11の上端部のピン穴29に位置固定ピン30を挿入して固定保持する。
こうすることで、昇降フレーム17を上昇させて回転シーブ22を高くして垂下するワイヤロープ2の鉛直下端と回転シーブ22が接する吊り点4を高くすることができ、作業の際のケージ3の前後揺れを小さく抑えることができるとともに、ケージ3内の上方の作業スペースを広く取ることができる。
また、吊下げ用のワイヤロープ2の先端を固定フレーム11の下端の連結固定点5となる固定ピン14に連結してあり、ワイヤロープ2は、固定フレーム11および昇降フレーム17内を配索して方向変換用の回転シーブ22および吊り点支持部材19となる回転シーブ20を介して屋上などの走行台車の昇降ドラム(巻上機)に連結してあるので、昇降フレーム17を上昇させてもケージ3の位置は変化せず、ワイヤロープ2の鉛直下端と回転シーブ20との接触点である吊り点4だけが上昇することになる。
これにより、吊り点4を高くする操作によってケージ3が左右に傾くことがなく、2本のワイヤロープ2,2でケージ3を吊り下げる場合でも、片方ずつ吊り点4を変更してもケージ3の位置をそのままにして独立して吊り点4だけを変えることができ、一人で簡単に吊り点4を変えることができる。また、ワイヤロープ2,2にケージ3の重量などがかかるものの、昇降フレーム17には、自重および昇降フレーム17のガイドローラ18による摺動抵抗が作用するだけであり、手動操作式ウインチ24を小さな容量にでき、小さな操作力で操作して昇降フレーム17を上昇して吊り点4を高くすることができる。
さらに、固定フレーム11をケージ3の作業側と反対の外側に取り付け、昇降フレーム17の上端部にブラケット21を介して吊り点支持部材19となる回転シーブ20をケージ3の前後方向中央に位置するようにしたので、ケージ3内に位置する部材がなく、ケージ3内を広く利用して有効に作業を行うことができる。
一方、吊り点4を低くして格納する場合には、例えば図5に示すように、吊り点4を高くする場合とは逆に、吊り元伸縮機構10の固定フレーム11と昇降フレーム17を固定している固定機構28の固定フレーム11の上端部のピン穴29から位置固定ピン30を抜いて昇降フレーム17を昇降可能とした後、手動操作式ウインチ24の操作ハンドル27を操作して昇降用ワイヤロープ25を、ガイドシーブ26を介して繰り出すようにすることで、昇降フレーム17を自重で下降させ、先端部の吊り点支持部材である吊り点用の回転シーブ20を低い位置にし、固定機構28の固定フレーム11の下端部のピン穴29に位置固定ピン30を挿入して固定保持する。この吊り点4を低くする場合にも、昇降フレーム17を下降させてもケージ3の位置は変化せず、ワイヤロープ2の鉛直下端と回転シーブ20との接触点である吊り点4だけが下降することになる。
これにより、吊り点4を低くする操作によってケージ3が左右に傾くことがなく、2本のワイヤロープ2,2でケージ3を吊り下げる場合でも、片方ずつ吊り点4を変更してもケージ3の位置をそのままにして独立して吊り点4だけを変えることができ、一人で簡単に吊り点4を変えることができる。
このようなゴンドラ装置1によれば、昇降フレーム17を下降させて回転シーブ20を低くして垂下するワイヤロープ2の鉛直下端と回転シーブ20が接する吊り点4を低くすることができ、ケージ3の実質的な高さを低く抑えることができる。さらに、ゴンドラ装置1をコンパクトにすることができ、パラペットなどを乗越えさせてケージ3を引き込んで格納することが容易となるとともに、ケージ3の搬送も容易となる。また、屋上に設置する走行台車の吊り下げアームを低く設置することができ、走行台車自体を低くすることで、地震時等の走行台車の揺れを抑えることもできる。
さらに、吊り元伸縮機構10の支持枠15の四隅に取り付けたキャスタ16を退避状態に回動することで、ケージ3を一層低くコンパクトにすることができ、一層格納や搬送が容易となる。
なお、上記実施の形態では、屋上の走行台車から吊下げ用のワイヤロープを吊り下げ、ワイヤロープの巻き取り・繰り出しでケージを昇降させる場合を例に説明したが、これに限らず、ケージに取り付けたワインダに屋上に固定したワイヤロープを巻き掛けて係合し、係合位置を変えながらケージを昇降する場合にも同様に適用することができる。
また、作業床として有人作業用のケージを例に説明したが、これに限らず自動作業装置などを搭載する作業床の場合にも適用でき、この場合には、昇降フレームを昇降させる昇降機構を外部駆動式のウインチとし、自動作業装置の駆動源の一部を利用して電動式や作動流体式のウインチなどとすることで、吊り点を自動的に変更することができる。
さらに、固定フレームと昇降フレームの構造やその伸縮構造、昇降のために操作する昇降機構は、上記実施の形態に記載したものに限らず、同一の機能を発揮するものであれば適宜変更することができるものである。
この発明のゴンドラ装置を作業床としての有人作業用のケージに適用した一実施の形態にかかる全体の概略正面図である。 この発明のゴンドラ装置を作業床としての有人作業用のケージに適用した一実施の形態にかかる吊り元伸縮機構の拡大正面図である。 この発明のゴンドラ装置を作業床としての有人作業用のケージに適用した一実施の形態にかかる吊り元伸縮機構の底面図である。 この発明のゴンドラ装置を作業床としての有人作業用のケージに適用した一実施の形態にかかる作業時の概略側面図である。 この発明のゴンドラ装置を作業床としての有人作業用のケージに適用した一実施の形態にかかる格納時の概略側面図である。
符号の説明
1 ゴンドラ装置
2 ワイヤロープ(吊下げ用索条)
3 ケージ(作業床)
4 吊り点
5 連結固定点
10 吊り元伸縮機構
11 固定フレーム
12 フレーム部材
13 連結板
14 固定ピン(連結固定部)
15 支持枠
16 キャスタ
17 昇降フレーム
18 ガイドローラ
19 吊り点支持部材
20 吊り点用の回転シーブ
21 ブラケット
22 方向変換用の回転シーブ
23 シーブカバー
24 手動操作式ウインチ(昇降機構)
25 伸縮用ワイヤロープ
26 ガイドシーブ
27 操作ハンドル
28 固定機構
29 ピン穴
30 位置固定ピン30

Claims (7)

  1. 構造物の上部から垂下された吊り下げ用索条により作業床を昇降可能に吊下げ支持するゴンドラ装置において、
    前記作業床にその昇降方向に沿って設置される固定フレームと、
    この固定フレームに伸縮可能に連結されるとともに、少なくとも上下端部で固定する固定機構を備え、上端部に前記吊下げ用索条の吊り点を定める吊り点支持部材を備えた昇降フレームと、
    前記固定フレームに設置され前記昇降フレームを昇降する昇降機構と
    から吊り元伸縮機構を構成し、
    この吊り元伸縮機構で、前記吊下げ用索条の下端を前記吊り点支持部材を介して前記固定フレームまたは前記作業床に連結固定し、前記昇降機構による前記昇降フレームの伸縮により前記作業床の昇降位置を変えずに前記作業床の吊り点の高さを変更可能に構成したことを特徴とするゴンドラ装置。
  2. 前記吊り元昇降機構を、前記作業床の作業側と反対側に1対設置して構成したことを特徴とする請求項1記載のゴンドラ装置。
  3. 前記吊り点支持部材を、2つの回転シーブを備え、前記吊下げ用索条をこれら2つの回転シーブを介して前記昇降フレームおよび前記固定フレーム内に配索して構成したことを特徴とする請求項1または2記載のゴンドラ装置。
  4. 前記昇降機構を、前記固定フレームに取り付けられ索条の一端を前記昇降フレームに連結固定し他端を手動操作式ウインチに連結して前記作業床に加わる荷重を作用させず巻き取り・繰り出しを可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴンドラ装置。
  5. 前記固定フレームと前記昇降フレームとの何れかに、昇降をガイドするガイドローラを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のゴンドラ装置。
  6. 前記作業床が構造物上部に設置された巻上機によって前記吊下げ用索条の巻き取り・繰り出しで昇降されるよう構成され、あるいは前記作業床に設けられたワインダに前記吊下げ用索条を巻き掛け係合させ巻き掛け係合位置を変えながら吊下げ用索条に沿って昇降されるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のゴンドラ装置。
  7. 前記作業床を、有人作業用のゴンドラあるいは作業機搭載用架台で構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のゴンドラ装置。
JP2007335821A 2007-12-27 2007-12-27 ゴンドラ装置 Expired - Fee Related JP4753932B2 (ja)

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