JP4750355B2 - 両頭式筆記具 - Google Patents
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Description
前記第1のインキタンク4Aを、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体により構成するとともに、前記第1のインキタンク4Aを、前部に形成された第1の大径部5Aと該第1の大径部5Aより後方に連設された第1の小径部6Aとから構成し、前記第2のインキタンク4Bを、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体により構成するとともに、前記第2のインキタンク4Bを、前部に形成された第2の大径部5Bと該第2の大径部5Bより後方に連設された第2の小径部6Bとから構成し、前記第1の大径部5Aの後端と前記第2の小径部6Bの後端とを係合させ、且つ、前記第1の小径部6Aの後端と前記第2の大径部5Bの後端とを係合させ、前記第1のインキタンク4Aと前記第2のインキタンク4Bとが、前後に離れた2箇所の係合部により係合され、
前記第1の大径部5Aの外周が横断面円形状を有し、前記第1の小径部6Aの外周が横断面半円形状または横断面半多角形状を有するとともに外形面62Aと分割面63Aとからなり、前記第2の大径部5Bの外周が横断面円形状を有し、前記第2の小径部6Bの外周が横断面半円形状または横断面半多角形状を有するとともに外形面62Bと分割面63Bとからなり、前記第1の小径部6Aの分割面63Aと前記第2の小径部6Bの分割面63Bとを非係合状態で対向させ、前記第1の小径部6Aの外形面62Aと前記第2の小径部6Bの外形面62Bとにより横断面円形状または横断面多角形状を構成し、
前記第1のインキタンク4Aの第1の大径部5A内に第1のインキ保溜部材7Aが嵌入され、該第1のインキ保溜部材7Aの後方の第1のインキタンク4A内に第1のインキ貯溜部8Aが形成され、前記第1のインキ保溜部材7Aが、第1のインキ貯溜部8A内の圧力上昇に応じた溢出インキを一時的に保持し、
前記第2のインキタンク4Bの第2の大径部5B内に第2のインキ保溜部材7Bが嵌入され、該第2のインキ保溜部材7Bの後方の第2のインキタンク4B内に第2のインキ貯溜部8Bが形成され、前記第2のインキ保溜部材7Bが、第2のインキ貯溜部8B内の圧力上昇に応じた溢出インキを一時的に保持し、
前記第1のインキ貯溜部8Aに第1のインキが貯溜され、前記第2のインキ貯溜部8Bに第2のインキが貯溜され、
前記第1のインキタンク4Aが透明材料または半透明材料よりなり、前記第2のインキタンク4Bが透明材料または半透明材料よりなり、
前記第1のインキ及び第2のインキが、第1の小径部6A及び第2の小径部6Bにおいて径方向に2層に重層された状態で視認されること(請求項1)を要件とする。
図1は第1の筆記体2Aと第2の筆記体2Bが合体した状態の両頭式筆記具1を示す。図2は図1のA−A線断面を示し、図3は図1のB−B線断面を示し、図4は図1のC−C線断面を示し、図5は図1のD−D線断面を示し、図6は図1のE−E線断面を示す。図7は図1の合体状態から分離した第1の筆記体2Aを示す。図8は図1の合体状態から分離した第2の筆記体2Bを示す。
前記第1の筆記体2Aは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体よりなる第1のインキタンク4Aと、前記第1のインキタンク4Aの前端に設けられる第1のペン先3Aと、前記第1のペン先3Aと接続されるとともに前記第1のインキタンク4Aの開口部に嵌入される第1のインキ保溜部材7Aと、前記第1のインキ保溜部材7Aの後方の第1のインキタンク4A内に形成される第1のインキ貯溜部8Aとからなる。
前記第2の筆記体2Bは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体よりなる第2のインキタンク4Bと、前記第2のインキタンク4Bの前端に設けられる第2のペン先3Bと、前記第2のペン先3Bと接続されるとともに前記第2のインキタンク4Bの開口部に嵌入される第2のインキ保溜部材7Bと、前記第2のインキ保溜部材7Bの後方の第2のインキタンク4B内に形成される第2のインキ貯溜部8Bとからなる。
第1のインキタンク4Aは、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形により得られる有底筒状体である。前記第1のインキタンク4Aは、前部に形成された第1の大径部5Aと、該第1の大径部5Aより後方に一体に連設された第1の小径部6Aとから構成される。前記第1の大径部5Aの外周は、横断面が円形状を有する。前記第1の小径部6Aの外周は、横断面が半円形状または横断面が半多角形状を有する、外形面62Aと分割面63Aとからなる。本実施の形態では、図2乃至図4に示すように、前記第1の大径部5Aの外周は、横断面が円形状を有し、前記第1の小径部6Aの外周は、横断面が半円形状を有する。
同様に、第2のインキタンク4Bは、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形により得られる有底筒状体である。前記第2のインキタンク4Bは、前部に形成された第2の大径部5Bと、該第2の大径部5Bより後方に一体に連設された第2の小径部6Bとから構成される。前記第2の大径部5Bの外周は、横断面が円形状を有する。前記第2の小径部6Bの外周は、横断面が半円形状または横断面が半多角形状を有する、外形面62Bと分割面63Bとからなる。本実施の形態では、図3乃至図5に示すように、前記第2の大径部5Bの外周は、横断面が円形状を有し、前記第2の小径部6Bの外周は、横断面が半円形状を有する。
前記第1の大径部5Aの後端(即ち、第1の大径部5Aと第1の小径部6Aとの間の段部)には、第1の前方係合部51Aを設けられる。前記第1の小径部6Aの後端には、前記第1の前方係合部51Aと係合可能な形状(即ち第2の後方係合部61B)と同一形状を有する第1の後方係合部61Aが設けられる。前記第1の前方係合部51Aは、第2の後方係合部61Bと係合可能であり、前記第1の後方係合部61Aは、第2の前方係合部51Bと係合可能である。具体的には、第1の前方係合部51A及び第1の後方係合部61Aは、後方に開口する凹部と後方に突出する凸部との組合せからなる。本実施の形態では、第1の前方係合部51Aが後方に開口する凹部よりなり、且つ、第1の後方係合部61Aが前記凹部に係合可能な形状と同一形状を有する後方に突出する凸部よりなる構成が採用されているが、これ以外にも、第1の前方係合部51Aが後方に突出する凸部よりなり、且つ、第1の後方係合部61Aが前記凸部に係合可能な形状と同一形状を有する後方に開口する凹部よりなる構成でもよい。
前記第2の大径部5Bの後端(即ち、第2の大径部5Bと第2の小径部6Bとの間の段部)には、第2の前方係合部51Bを設けられる。前記第2の小径部6Bの後端には、前記第2の前方係合部51Bと係合可能な形状(即ち第1の後方係合部61A)と同一形状を有する第2の後方係合部61Bが設けられる。前記第2の前方係合部51Bは、第1の後方係合部61Aと係合可能であり、前記第2の後方係合部61Bは、第1の前方係合部51Aと係合可能である。具体的には、第2の前方係合部51B及び第2の後方係合部61Bは、後方に開口する凹部と後方に突出する凸部との組合せからなる。本実施の形態では、第2の前方係合部51Bが後方に開口する凹部よりなり、且つ、第2の後方係合部61Bが前記凹部に係合可能な形状と同一形状を有する後方に突出する凸部よりなる構成が採用されているが、これ以外にも、第2の前方係合部51Bが後方に突出する凸部よりなり、且つ、第2の後方係合部61Bが前記凸部に係合可能な形状と同一形状を有する後方に開口する凹部よりなる構成でもよい。
第1のインキタンク4Aと前記第2のインキタンク4Bとを合体させるには、前記第1の前方係合部51A(即ち第1の大径部5Aの後端)と前記2の後方係合部(即ち第2の小径部6Bの後端)とを係合させると同時に、第1の後方係合部61A(即ち第1の小径部6Aの後端)と第2の前方係合部51B(即ち第2の大径部5Bの後端)とを係合させる。第1のインキタンクと第2のインキタンク4Bを合体させると、第1の小径部6Aの分割面63Aと第2の小径部6Bの分割面63Bとが非係合状態で対向して接触し、第1の小径部6Aの外形面62Aと第2の小径部6Bの外形面62Bとが横断面円形状または横断面多角形状を構成する。本実施の形態(図3参照)では、合体によって、第1の小径部6Aの外形面62Aと第2の小径部6Bの外形面62Bとが横断面円形状を構成する。
第1の大径部5Aの後端の第1の前方係合部51Aは、第1の小径部6Aの後端の第1の後方係合部61Aと係合可能な形状(即ち第2の前方係合部51B)と同一形状を有し、第1の小径部6Aの後端の第1の後方係合部61Aは、第1の大径部5Aの後端の第1の前方係合部51Aと係合可能な形状(即ち第2の後方係合部61B)と同一形状を有する。それにより、第1のインキタンク4A同士を係合させ、合体させることができる。また、前記第1の小径部6Aの分割面63Aが平面部よりなるため、第1のインキタンク4A同士を合体させた場合も、分割面63Aの平面部同士が非係合状態で対向して接触するため、ぐらつきのない安定した取付構造が得られる。
第2の大径部5Bの後端の第2の前方係合部51Bは、第2の小径部6Bの後端の第2の後方係合部61Bと係合可能な形状(即ち第1の前方係合部51A)と同一形状を有し、第2の小径部6Bの後端の第2の後方係合部61Bは、第2の大径部5Bの後端の第2の前方係合部51Bと係合可能な形状(即ち第1の後方係合部61A)と同一形状を有する。それにより、第2のインキタンク4B同士を係合させ、合体させることができる。また、前記第2の小径部6Bの分割面63Bが平面部よりなるため、第2のインキタンク4B同士を合体させた場合も、分割面63Bの平面部同士が非係合状態で対向して接触するため、ぐらつきのない安定した取付構造が得られる。
前記第1のインキタンク4Aの第1の大径部5A内には、第1のインキ保溜部材7Aが嵌入される。前記第1のインキ保溜部材7Aの後方の第1のインキタンク4A内(即ち第1のインキ保溜部材7Aの後方に残る第1の大径部5Aと第1の小径部6A)には、第1のインキ貯溜部8Aが形成される。
前記第2のインキタンク4Bの第2の大径部5B内には、第2のインキ保溜部材7Bが嵌入される。前記第2のインキ保溜部材7Bの後方の第2のインキタンク4B内(即ち第2のインキ保溜部材7Bの後方に残る第2の大径部5Bと第2の小径部6B)には、第2のインキ貯溜部8Bが形成される。
前記第1のペン先3Aは、本実施の形態では繊維の樹脂加工体(例えばポリエステル繊維の樹脂加工体)が採用されているが、これ以外にも、前記ペン先は、毛筆体、多孔質体、ボールペンチップ、万年筆状の金属板製チップ、合成樹脂押出成形よりなるプラスチックペン体等、いずれであってもよい。
前記第2のペン先3Bは、本実施の形態では繊維の樹脂加工体(例えばポリエステル繊維の樹脂加工体)が採用されているが、これ以外にも、前記ペン先は、毛筆体、多孔質体、ボールペンチップ、万年筆状の金属板製チップ、合成樹脂押出成形よりなるプラスチックペン体等、いずれであってもよい。
第1の筆記体2Aの第1のペン先3A側の外面には、第1のキャップ9Aが着脱自在に設けられる。前記第1のキャップ9Aは、一端が閉鎖され且つ他端が開口された有底筒状体であり、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形体により得られる。前記第1のキャップ9Aは、外面にクリップ91Aが一体に形成されている。前記第1のキャップ9Aは、第2のキャップ9Bと同一嵌合構造を有し、第2の筆記体2Bの第2のペン先3B側にも装着可能である。それにより、ユーザーが第1のキャップ9Aと第2のキャップ9Bを区別して各々のペン先側に装着する手間が不要となる。
第2の筆記体2Bの第2のペン先3B側の外面には、第2のキャップ9Bが着脱自在に設けられる。前記第2のキャップ9Bは、一端が閉鎖され且つ他端が開口された有底筒状体であり、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形体により得られる。前記第2のキャップ9Bは、外面にクリップを備えない。前記第2のキャップ9Bは、第1のキャップ9Aと同一嵌合構造を有し、第1の筆記体2Aの第1のペン先3A側にも装着可能である。それにより、ユーザーが第1のキャップ9Aと第2のキャップ9Bを区別して各々のペン先側に装着する手間が不要となる。
2A 第1の筆記体
3A 第1のペン先
4A 第1のインキタンク
5A 第1の大径部
51A 第1の前方係合部
6A 第1の小径部
61A 第1の後方係合部
62A 外形面
63A 分割面
7A 第1のインキ保溜部材
71A インキ誘導芯
8A 第1のインキ貯溜部
9A 第1のキャップ
91A クリップ
2B 第2の筆記体
3B 第2のペン先
4B 第2のインキタンク
5B 第2の大径部
51B 第2の前方係合部
6B 第2の小径部
61B 第2の後方係合部
62B 外形面
63B 分割面
7B 第2のインキ保溜部材
71B インキ誘導芯
8B 第2のインキ貯溜部
9B 第2のキャップ
Claims (1)
- 第1のペン先を備えた第1のインキタンクと第2のペン先を備えた第2のインキタンクとを合体させ、一端に前記第1のペン先を備え且つ他端に前記第2のペン先を備えるよう構成し、前記第1のインキタンクと前記第2のインキタンクとを分離可能に構成した直液タイプの両頭式筆記具であって、前記第1のインキタンクの外面と前記第2のインキタンクの外面とを、直接、係合させてなり、
前記第1のインキタンクを、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体により構成するとともに、前記第1のインキタンクを、前部に形成された第1の大径部と該第1の大径部より後方に連設された第1の小径部とから構成し、前記第2のインキタンクを、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体により構成するとともに、前記第2のインキタンクを、前部に形成された第2の大径部と該第2の大径部より後方に連設された第2の小径部とから構成し、前記第1の大径部の後端と前記第2の小径部の後端とを係合させ、且つ、前記第1の小径部の後端と前記第2の大径部の後端とを係合させ、前記第1のインキタンクと前記第2のインキタンクとが、前後に離れた2箇所の係合部により係合され、
前記第1の大径部の外周が横断面円形状を有し、前記第1の小径部の外周が横断面半円形状または横断面半多角形状を有するとともに外形面と分割面とからなり、前記第2の大径部の外周が横断面円形状を有し、前記第2の小径部の外周が横断面半円形状または横断面半多角形状を有するとともに外形面と分割面とからなり、前記第1の小径部の分割面と前記第2の小径部の分割面とを非係合状態で対向させ、前記第1の小径部の外形面と前記第2の小径部の外形面とにより横断面円形状または横断面多角形状を構成し、
前記第1のインキタンクの第1の大径部内に第1のインキ保溜部材が嵌入され、該第1のインキ保溜部材の後方の第1のインキタンク内に第1のインキ貯溜部が形成され、前記第1のインキ保溜部材が、第1のインキ貯溜部内の圧力上昇に応じた溢出インキを一時的に保持し、
前記第2のインキタンクの第2の大径部内に第2のインキ保溜部材が嵌入され、該第2のインキ保溜部材の後方の第2のインキタンク内に第2のインキ貯溜部が形成され、前記第2のインキ保溜部材が、第2のインキ貯溜部内の圧力上昇に応じた溢出インキを一時的に保持し、
前記第1のインキ貯溜部に第1のインキが貯溜され、前記第2のインキ貯溜部に第2のインキが貯溜され、
前記第1のインキタンクが透明材料または半透明材料よりなり、前記第2のインキタンクが透明材料または半透明材料よりなり、
前記第1のインキ及び第2のインキが、第1の小径部及び第2の小径部において径方向に2層に重層された状態で視認されることを特徴とする両頭式筆記具。
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