JP2018103430A - ボールペン - Google Patents
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Description
軸筒内にインキを収容し、前記軸筒先端のペン体にインキ誘導芯を介して前記インキを供給するボールペンであって、
前記ペン体は先端にボールを回転可能に抱持され、
先端部に前記ペン体を保持する筒状のホルダー部を前記軸筒の先端部に備え、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する複数の切欠が、軸方向に異なる位置に形成され、
前記ホルダー部の前記切欠相互間に鍔部が形成され、
前記ホルダー部の前記鍔部相互間は連結部によって連結され、
前記インキ誘導芯が前記ペン体に接続される
ことを要件とする。
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁(柔軟性付与部)に、径方向外方及び径方向内方に開口する複数の切欠が、軸方向に異なる位置に形成され、前記ホルダー部の前記切欠相互間に鍔部が形成され、前記ホルダー部の前記鍔部相互間は連結部によって連結されることより、強度のあるホルダー部に高い柔軟性を付与することができ、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、筆記先端部の損傷を防ぐことができる。
前記ペン体は後方に開口する内孔を備え、
前記インキ誘導芯の先端部が、
前記ペン体の内孔に挿着されてなる
ことを要件とする。
前記インキ誘導芯の先端部が、前記ペン体の内孔に挿着されてなることより、ホルダー部が撓んだ状態でも、インキ誘導芯が確実にペン体の内孔の最深部に接触し、ペン体に十分なインキを迅速に供給し、安定した筆記性能が得られる。
前記インキ誘導芯は、
前記鍔部のホルダー部内面に非接触である
ことを要件とする。
インキ誘導芯が前記鍔部のホルダー部内面に非接触であることより、ホルダー部が撓んだ状態でも撓んだホルダー部内面に沿ってインキ誘導芯が曲がることが無いため、インキ誘導芯とペン体の内孔の最深部の接触状態が適切に保たれ、より安定した筆記性能が得られる。
前記ホルダー部は樹脂製である
ことを要件とする。
ホルダー部が樹脂製であることより、より大きな且つ適切な柔軟性をホルダー部に付与することができる。
軸筒内にインキを収容し、前記軸筒先端のペン体にインキ誘導芯を介して前記インキを供給するボールペンであって、
前記ペン体は先端にボールを回転可能に抱持され、
先端部に前記ペン体を保持する筒状のホルダー部を前記軸筒の先端部に備え、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する少なくとも1つ以上の螺旋状の切欠が形成され、
前記ホルダー部の前記切欠相互間に連結部が形成され、
前記インキ誘導芯が前記ペン体に接続される
ことを要件とする。
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する少なくとも1つ以上の螺旋状の切欠が形成され、前記ホルダー部の前記切欠相互間に連結部(または鍔部)が形成されることより、強度のあるホルダー部に高い柔軟性を付与することができ、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、筆記先端部の損傷を防ぐことができる。
強度のあるホルダー部に高い柔軟性を付与することができ、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、ペン体の筆記先端部の損傷を防ぐことができる。
図1乃至図6に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態のボールペン1は、ペン体3と、インキ保留部材5と、ペン体3及びインキ保留部材5とを結合させるホルダー部4と、インキを直接収容する軸筒21と、軸筒21中のインキをペン体3に誘導するインキ誘導芯6を備えた筆記具本体2からなる。
軸筒21は、合成樹脂の射出成形より得られる前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒体からなる。軸筒21の前端開口部21aの内面は、インキ保留部材5が嵌合される。
インキ収容部21bは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒体の軸筒21の内部に形成される。インキ収容部21bの内周面には、軸方向に延びる4本のリブ21cが等間隔に一体に形成される。また、リブ21cはインキ保留部材5のストッパも兼ねる。
ペン体3は、金属製のパイプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたボール抱持部32aにボール32を抱持してなるチップ、或いは、金属材料をドリル等による切削加工により形成したボール抱持部32aにボール32を抱持してなるチップ、金属又はプラスチック製チップ内部に樹脂製のボール受け座32bを設けたチップ等を適用できる。
又、前記ボール32は、超硬合金、ステンレス鋼、ルビー、セラミック、樹脂、ゴム等の0.3〜3.0mm、好ましくは0.3〜1.5mm、より好ましくは0.4〜1.0mm径程度のものが適用できる。
インキ誘導芯6は、ペン体3の内孔33aに挿着される。インキ誘導芯6は毛細管力を有する軸方向のインキ導出路を備えるものであればいずれであってもよく、本実施例では、繊維の樹脂加工により得られる棒状体が採用されているが、これ以外にも、例えば、多孔質体、剛性樹脂の押出成形体が挙げられる。
インキ保留部材5は、インキ収容部21b内の圧力上昇に応じた余剰インキを一時的に保持する部材である。インキ保留部材5は、複数の櫛歯よりなるインキ保留部51(櫛溝部)と、該インキ保留部51の後端(即ち後端櫛歯52後端面)と、インキ保留部51の前端より前方に突出された取付部53とが、一体に形成された合成樹脂(例えば、ABS樹脂)の射出成形体よりなる。また、インキ保留部材5の軸心には、軸方向に延び且つ両端が開口された軸心孔54が設けられる。軸心孔54にはインキ誘導芯6が挿着される。取付部53には、ホルダー部4が取り付けられる。尚、本考案におけるインキ保留部材5は、構成以外にも、インキ保留部51が螺旋状溝や迷路状溝からなるもの、あるいは、インキ保留部51が繊維材料または多孔質材料からなるもの等、いずれであってもよい。
ホルダー部4は、例えば、金属加工部材または合成樹脂の射出成形より得られる円筒体からなる。ホルダー部4の前方のペン体保持部41内面とペン体3外面が嵌合され、ホルダー部4の後方の本体取付部42内面とインキ保留部材5の取付部53が嵌合される。また、ホルダー部4と取付部53(インキ保留部材5)は一体成型品であると部品点数が減ってより好ましい。
ホルダー部4のペン体保持部41より後方且つ本体取付部42より前方のホルダー部側壁43に、径方向外方及び径方向内方に開口する半円状の複数の切欠43aが、軸方向に異なる位置に形成され、切欠43a相互間に鍔部43bが形成される。すなわち、切欠43aはホルダー部側壁43からホルダー部内面44まで貫通しているため、内部のインキ誘導芯6の色が視認可能となり、収納されているインキ色を識別することができる。また、鍔部43b相互間は連結部43cによって連結される。
方向Xに垂直に貫通し、方向Xに開口する切欠43aが設けられている場合、ホルダー部4に方向Xの柔軟性を付与することができる。
図7乃至図10に本発明の第2の実施の形態を示す。
図7の様に、
方向Xに垂直に貫通し、方向Xに開口する切欠43aと、方向Yに垂直に貫通し、方向Yに開口する切欠43aが軸方向に交互に形成されている場合、ホルダー部4に径方向及び軸方向の全方向の柔軟性を付与することができる。
図11乃至図14に本発明の第3の実施の形態を示す。
図11の様に、
方向Xに垂直に貫通し、方向Xに開口する異形の切欠43aと、方向Yに垂直に貫通し、方向Yに開口する異形の切欠43aが軸方向に交互に形成されている場合、ホルダー部4に前記第3の実施の形態と同様の柔軟性を付与することができるとともに、同様の効果も得られる。
図15乃至図18に本発明の第4の実施の形態を示す。
図15の様に、
ホルダー部側壁43に、径方向外方及び径方向内方に開口する少なくとも1つ以上の螺旋状の切欠43が形成されている場合、つまりホルダー部側壁43に少なくとも1つ以上の切欠43aが螺刻されている場合、ホルダー部4に前記第3の実施の形態と同様の柔軟性を付与することができるとともに、同様の効果も得られる。
・柔軟性抑制部材
図19に本発明の第5の実施の形態を示す。
柔軟性抑制部材7は、例えば、金属加工部材または合成樹脂の射出成形より得られる円筒体からなる。また、図21の様にホルダー部4に柔軟性抑制部材7を嵌着することで、ホルダー部4に付与されている柔軟性を抑制することができる。
2 筆記具本体
21 軸筒
21a 前端開口部
21b インキ収容部
21c リブ
3 ペン体
31 筆記先端部
32 ボール
32a ボール把持部
32b ボール受け座
33 嵌合部
33a 内孔
4 ホルダー部
41 ペン体保持部
42 本体取付部
43 ホルダー部側壁
43a 切欠
43b 鍔部
43c 連結部
44 ホルダー部内面
5 インキ保留部材
51 インキ保留部
52 後端櫛溝
53 取付部
54 軸芯孔
6 インキ誘導芯
7 柔軟性抑制部材
Claims (5)
- 軸筒内にインキを収容し、前記軸筒先端のペン体にインキ誘導芯を介して前記インキを供給するボールペンであって、
前記ペン体は先端にボールを回転可能に抱持され、
先端部に前記ペン体を保持する筒状のホルダー部を前記軸筒の先端部に備え、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する複数の切欠が、軸方向に異なる位置に形成され、
前記ホルダー部の前記切欠相互間に鍔部が形成され、
前記ホルダー部の前記鍔部相互間は連結部によって連結され、
前記インキ誘導芯が前記ペン体に接続される
ことを特徴とするボールペン。 - 前記ペン体は後方に開口する内孔を備え、
前記インキ誘導芯の先端部が、
前記ペン体の内孔に挿着されてなる
ことを特徴とする請求項1記載のボールペン。 - 前記インキ誘導芯は、
前記鍔部のホルダー部内面に非接触である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン。 - 前記ホルダー部は樹脂製である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボールペン。 - 軸筒内にインキを収容し、前記軸筒先端のペン体にインキ誘導芯を介して前記インキを供給するボールペンであって、
前記ペン体は先端にボールを回転可能に抱持され、
先端部に前記ペン体を保持する筒状のホルダー部を前記軸筒の先端部に備え、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する少なくとも1つ以上の螺旋状の切欠が形成され、
前記ホルダー部の前記切欠相互間に連結部が形成され、
前記インキ誘導芯が前記ペン体に接続される
ことを特徴とするボールペン。
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