JP4749141B2 - 塗装システム - Google Patents

塗装システム Download PDF

Info

Publication number
JP4749141B2
JP4749141B2 JP2005354187A JP2005354187A JP4749141B2 JP 4749141 B2 JP4749141 B2 JP 4749141B2 JP 2005354187 A JP2005354187 A JP 2005354187A JP 2005354187 A JP2005354187 A JP 2005354187A JP 4749141 B2 JP4749141 B2 JP 4749141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
pressure
air
gas
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005354187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007152300A (ja
Inventor
茂樹 藤原
博一 岩瀬
孝夫 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP2005354187A priority Critical patent/JP4749141B2/ja
Publication of JP2007152300A publication Critical patent/JP2007152300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4749141B2 publication Critical patent/JP4749141B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、塗装機における塗料の吐出量を制御する塗装システムに関するものである。
従来、自動車ボディなどを塗装する塗装システムにおいては、高品質な塗装が要求されるため、塗着効率や塗膜の平滑性などに優れた静電塗装機が用いられている。
静電塗装機では、塗料を霧化するための回転霧化頭が設けられており、その回転霧化頭に高電圧を印加することにより、回転霧化頭で霧化された塗料粒子が帯電されて静電塗装が行われる。この静電塗装機において、水性塗料やメタリック塗料などの導電性塗料を用いる場合には、塗料供給系を流れる塗料を介して高電圧がリークするおそれがあるため、それを防止する絶縁対策が必要となる。
この対策として、本出願人は、塗装機本体に塗料カートリッジを着脱可能に装着し、その塗料カートリッジから回転霧化頭に塗料を供給するように構成した塗装機を提案している(例えば、特許文献1参照)。この塗装機では、回転霧化頭に塗料を供給する塗料供給系が塗料カートリッジで電気的に遮断されるため、回転霧化頭に印加された高電圧のリークが防止される。
特許文献1に記載の塗装機において、シリンダとして機能する塗料カートリッジには、その内周面に沿ってピストンとなる底板が摺動可能に配置され、その底板を他のアクチュエータや液圧により押し込んで塗料カートリッジ内の塗料を押し出すように構成されている。この塗装機では、押し出し時の塗料漏れを防止するために、塗料カートリッジの内周面と底板との間にシール部材が設けられているが、その内周面を底板が往復動するたびにシール部材が摩耗してしまう。そのため、液圧駆動で底板を押し込む場合には、その作動液が塗料カートリッジ内の塗料に流入することにより、塗装品質が悪化してしまうといった問題が懸念される。
この問題を解消するため、本出願人は、塗料カートリッジ(塗料カプセル内)に塗料充填用の塗料バッグを収納し、作動液を供給して塗料バッグの外側から液圧を作用させることで塗料を押し出すように構成した静電塗装機を提案している(例えば特許文献2,3参照)。
図7には、その静電塗装機を備える塗装システムの概略構成を示している。
図7に示されるように、この塗装システム51において、ロボットアーム52の先端に静電塗装機53が設けられており、その静電塗装機53に塗料カプセル54が着脱可能に設けられている。そして、塗料カプセル54には、塗装機53に供給するための塗料を充填した塗料バッグ55が収納されている。
また、この塗装システム51においては、塗料バッグ55の塗料を押し出すための押し出し液を供給する定量供給装置56が設けられている。定量供給装置56は、タンク57と供給ポンプ58とからなり、ロボットアーム52に沿って設けられた供給配管59を介して塗料カプセル54に接続されている。この定量供給装置56において、供給ポンプ58を駆動することにより、タンク57内の押し出し液61が供給配管59を介して塗料カプセル54内に供給される。これにより、押し出し液61の液圧が塗料バッグ55の外側に作用し、塗料バッグ55が押し潰される。その結果、塗料バッグ55から塗料が押し出されて静電塗装機53の回転霧化頭62に供給される。ここで、押し出し液61としては、電気を通さない絶縁性の液体(例えば、酢酸ブチルなど)が用いられる。この押し出し液61は非圧縮性流体であるため、その押し出し液61の流量は、塗装時に必要となる塗料の吐出量と等しい流量に設定される。
この静電塗装機53においても、塗料供給系が塗料バッグ55で電気的に遮断されるため、高電圧のリークを防止することができる。また、塗料が塗料バッグ55内に充填されているため、塗料と押し出し液61とを完全に分離することができ、押し出し液61が塗料に混入するといった問題も生じることはない。
特開2000−317354号公報 特開2005−87810号公報 特開2005−296750号公報
ところが、図7に示す静電塗装機53のように押し出し液61を用いて塗料を供給する場合、定量供給装置56(タンク57や供給ポンプ58)が必要となる。この定量供給装置56においては、供給ポンプ58の駆動源としてその駆動量を高精度で制御可能なサーボモータなどを用いなければならず、装置が大型化してしまう。また、押し出し液61の供給配管59には、その押し出し液61に応じた耐薬品性を有する材料を用いる必要があるため、装置コストも嵩んでしまう。さらに、押し出し液61は可燃性であるため、防爆領域での使用が必須となる。
また、塗装終了後に塗料が空となった塗料カプセル54は、図示しない塗料充填装置を用いて塗料バッグ55に塗料が充填されて再使用される。この塗料バッグ55への塗料の充填時には、塗料カプセル54内にて塗料バッグ55が膨らみ、カプセル外部に押し出し液61が押し出されて回収される。このような塗料の充填を繰り返し行う場合には、押し出し液61が塗料カプセル54の表面に付着し、その押し出し液61が塗料に混じるといった問題が生じるため、塗料カプセル54の洗浄作業などが必要となってしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、押し出し液を使用することなく、塗装機における塗料の吐出量を的確に制御することができる塗装システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、塗料バッグをチャンバ内に収納した塗料カプセルが着脱可能であり、前記塗料カプセルの装着時には前記塗料バッグから供給される塗料を吐出して塗装を行う塗装機と、前記塗料バッグの外表面に気体の圧力を作用させるために、気体供給通路を介して前記チャンバ内に前記気体を供給する気体供給源と、前記チャンバ内にて作用する前記気体の圧力を検出する圧力検出手段と、前記気体供給通路の途中に設けられ、前記チャンバ内に供給する前記気体の圧力を調整する圧力調整手段と、前記圧力検出手段の検出結果に応じて前記圧力調整手段を駆動させ、前記チャンバ内に供給する前記気体の圧力を調整することにより、前記塗料の吐出量を制御する制御手段とを備え、前記圧力調整手段は、前記気体を定量的に排気して減圧調整する絞りバルブと、その絞りバルブの下流側に設けられ、前記制御手段による駆動制御に基づき前記気体を適宜排気して減圧調整する排気コントロールバルブとを有することを特徴とする塗装システムをその要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、塗装時において、塗装機に塗料カプセルが装着され、気体供給源から気体供給通路を介して塗料カプセルのチャンバ内に気体が供給される。そして、そのチャンバ内において、塗料バッグの外表面に気体の圧力が作用することで、塗料バッグが押し潰されて塗料バッグ内の塗料が塗装機側に供給される。このように、気体を用いて塗料バッグの塗料を押し出す場合、従来技術と同様な流量制御を行うと、気体はチャンバ内で圧縮されるため、塗料の吐出量を的確に制御することは困難となる。従って、本発明では、気体の圧力を調整することにより、塗料の吐出量が制御される。すなわち、圧力検出手段により、チャンバ内にて作用する気体の圧力が検出される。そして、その検出結果に応じて、制御手段により、圧力調整手段が駆動されてチャンバ内に供給される気体の圧力が調整されることで、塗料の吐出量が制御される。このようにすれば、従来技術のように押し出し液を用いなくても、塗料の吐出量を的確に制御することができる。また、従来技術における押し出し液の定量供給装置と比較して、圧力調整手段や気体供給源などの装置をコンパクトに形成することができ、塗装システムの小型化が可能となる。さらに、塗料バッグに塗料が充填されているため、その塗料と気体とが完全に分離され、塗料の押し出し時においても気体が塗料に触れるといったことが防止される。従って、気体の種類としては、特に限定されるものではなく、アルゴンや窒素などの不活性ガス以外に空気などの気体を用いることができる
また本発明によれば、絞りバルブにより、気体が排気されて一定圧力に減圧調整される。さらに、制御手段により排気コントロールバルブが駆動制御され、絞りバルブの下流側にて気体が適宜排気されることで、気体供給通路を流れる気体の圧力が減圧調整される。これにより、塗装時に必要な吐出量となるようにチャンバ内の気体の圧力を的確に制御することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記塗装機における塗料吐出通路の途中に設けられ、塗料吐出時に前記塗料吐出通路を連通する一方で塗料非吐出時に前記塗料吐出通路を遮断するトリガバルブを備えたことをその要旨とする。
請求項に記載の発明によれば、チャンバ内の気体が所望の圧力に達したときに、トリガバルブにより塗料吐出通路を連通して塗装機から塗料を吐出させることができ、塗装を的確に行うことができる。また、塗料非吐出時には、トリガバルブにより塗料吐出通路が遮断されるため、チャンバ内における気体の体積変動によって塗料バッグの塗料が塗装機外部に漏れ出すのを防止することができる。
以上詳述したように、請求項1〜に記載の発明によると、押し出し液の代わりに気体を使用して、塗装機における塗料の吐出量を的確に制御することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施の形態における塗装システムを示す構成図であり、図2は、その塗装システムに備えられる静電塗装機を示す断面図である。
図1に示されるように、塗装システム1は、静電塗装機2と、塗装用ロボット3と、エア圧調整ユニット4と、気体供給源としてのエアポンプ5と、制御手段としての制御装置6とを備え、例えば、自動車ボディを塗装するための塗装ラインに組み込まれる。
図1及び図2に示されるように、静電塗装機2は、塗装用ロボット3のアーム8の先端に装着されており、機体11の正面に回転霧化頭12が回転可能に設けられている。なお、この回転霧化頭12には、図示しない高電圧発生機から高電圧が印加されるようになっている。また、機体11の背面に設けられた装着部には、塗料カプセル14が着脱可能に装着されており、その塗料カプセル14のチャンバ15内には、塗料を充填した塗料バッグ16が収納されている。この塗料バッグ16は、チャンバ15内にエアポンプ5からのエアが供給されることで押し潰され、その塗料バッグ16内の塗料が機体11側に押し出されるよう構成されている。
詳しくは、塗料カプセル14のチャンバ15には、機体11側の側面に塗料用ポート18が設けられるとともに、その反対側の側面にエア用ポート19が設けられている。塗料バッグ16は、その一端側に開口部を有する袋状に形成されており、その開口部が塗料用ポート18に接続されている。塗料用ポート18は、機体11と塗料カプセル14との接続部に設けられた接続ポート21,22を介して機体11内部に設けられた塗料吐出通路23に連通される。また、機体11内部において、塗料吐出通路23の途中にはトリガバルブ24が設けられている。このトリガバルブ24は、図示しないエア供給路を介したエア供給により作動する開閉バルブであり、塗料吐出通路23を連通または遮断する。このトリガバルブ24へのエアの給排は、電磁バルブ45を用いて行われるようになっている。
機体11と塗料カプセル14との接続部には、塗料用の接続ポート21,22に加えて、エア用の接続ポート26,27が設けられている。チャンバ15に設けられたエア用ポート19は、塗料カプセル14内に設けられたエア通路28を介して接続ポート26に連通され、さらに、その接続ポート26は機体11側の接続ポート27を介して機体11内部に設けられたエア通路29に連通されている。この機体11内部のエア通路29は、塗装用ロボット3のアーム8に沿って設けられているエア配管30を介してエアポンプ5に接続されている。エアポンプ5はその駆動時に例えば、6kg/cm2の圧力でエア配管30にエアを供給する。
本実施の形態では、エア配管30の途中にエア圧調整ユニット4が設けられており、このエア圧調整ユニット4において、塗料カプセル14のチャンバ15内に供給されるエアの圧力が調整される。ここで図1には、エア圧調整ユニット4をアーム8と静電塗装機2との接合部分に設けた状態が示されているが、これと異なる位置に設けてもよい。
図3に示されるように、エア圧調整ユニット4は、圧力検出手段としての圧力センサ31と、圧力調整手段としての定圧コントロールバルブ32及び排気コントロールバルブ33とを備える。圧力センサ31は、圧電素子からなるセンサであって、気体供給通路としてのエア配管30内のエア圧力を検出する。このエア配管30は、塗料カプセル14のチャンバ15内に連通しており、圧力センサ31が検出するエア圧力は、チャンバ15内にて作用するエア圧力とほぼ同じ圧力となる。
定圧コントロールバルブ32は、エア配管30の途中に設けられており、エア配管30内のエア圧力を一定値に調整する。排気コントロールバルブ33は、定圧コントロールバルブ32の下流側に設けられており、エア配管30を流れるエアを適宜排気してエア圧力を減圧調整する。定圧コントロールバルブ32及び排気コントロールバルブ33は、制御装置6から出力される制御信号に基づいて開閉制御される電磁弁である。
制御装置6は、CPU41、ROM42、RAM43、入出力回路(図示略)等からなる周知のコンピュータにより構成されている。この制御装置6は、トリガバルブ24に接続された電磁バルブ45、圧力センサ31、定圧コントロールバルブ32、排気コントロールバルブ33、塗装用ロボット3、及びエアポンプ5などと電気的に接続されており、各種の制御信号によって塗装システム1を統括的に制御する。
次に、本実施の形態の塗装システム1において制御装置6が実行する処理例について説明する。
先ず、制御装置6は、図示しないカプセル交換機を作動させ、塗料バッグ16に塗料が充填された塗料カプセル14を静電塗装機2の機体11に装着した後、ロボット3のアーム8を駆動して静電塗装機2を任意の塗装位置に移動させる。その後、制御装置6は、静電塗装機2の回転霧化頭12を回転駆動させるとともに、回転霧化頭12に高電圧を印加させた状態でエアポンプ5を駆動する。なお、エアポンプ5は必要に応じて駆動してもよいが、常時駆動状態にしておいてもよい。
そして、制御装置6は、所定の制御信号を出力して、定圧コントロールバルブ32及び排気コントロールバルブ33を開閉制御する。具体的には、制御装置6は、圧力センサ31の検出信号を取り込み、塗装に必要な吐出量に応じたエア圧力になるよう定圧コントロールバルブ32及び排気コントロールバルブ33をフィードバック制御する。本実施の形態では、制御装置6のRAM43に図4に示す変換テーブル46に対応したデータ(テーブルデータ)が格納されており、制御装置6は、そのデータを参照することにより、吐出量に応じたエア圧力になるよう各コントロールバルブ32,33を駆動制御する。例えば、圧力センサ31が検出したエア圧力が吐出量に応じた圧力に達していないときには、定圧コントロールバルブ32に比較的長い時間の制御信号を出力し、その信号に基づいて定圧コントロールバルブ32を制御する。これにより、エア配管30のエア圧力が高められる。一方、吐出量に応じた圧力よりもエア圧力が高くなったときには、排気コントロールバルブ33に比較的長い時間の制御信号を出力し、その信号に基づいて排気コントロールバルブ33を制御する。これにより、エア配管30のエアが適宜排気され、そのエアの圧力が低減される。
このように、フィードバック制御を行うことにより、定圧コントロールバルブ32によるエアの流入量と排気コントロールバルブ33によるエアの排気量とをバランスさせて、エア配管30のエア圧力が一定値に調整される。そして、その一定値に調整されたエアが、静電塗装機2の機体11内部のエア通路29を通して塗料カプセル14のチャンバ15内に供給される。これにより、チャンバ15の内側面と塗料バッグ16の外側面との間にエアが入り込み、その塗料バッグ16の外側面にエアの圧力が作用して塗料バッグ16が押し潰される。また、エア圧調整ユニット4において吐出量に応じたエア圧力に制御されたときに、制御装置6は、エア駆動手段45を作動させてトリガバルブ24を開状態として塗料吐出通路23を連通させる。これにより、塗料カプセル14の塗料バッグ16から押し出された塗料が塗料吐出通路23を通して回転霧化頭12に供給される。そして、その回転霧化頭12に加わる回転力によって塗料が霧化されて自動車ボディの静電塗装が行われる。
また、静電塗装の終了時には、制御装置6は、エアポンプ5を停止するとともに、エア駆動手段45を作動させてトリガバルブ24を閉状態として塗料吐出通路23を遮断する。これにより、塗料カプセル14における塗料バッグ16の塗料が塗料吐出通路23を通して静電塗装機2外部に漏れることが防止される。
上述した静電塗装が終了して塗料が空になった塗料カプセル14は、図示しないカプセル交換機により静電塗装機2から取り外されて収納ラックに収納される。さらに、その収納ラックにおいて、図示しない塗料充填装置の塗料供給ノズルが塗料カプセル14の塗料用の接続ポート21に接続され、その接続ポート21を介して塗料バッグ16内に塗料が充填される。このとき、塗料カプセル14のチャンバ15内において塗料バッグ16が膨らむことで、そのチャンバ15内のエアがエア用ポート19やエア通路28を介して接続ポート26からカプセル14外部に排気される。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の塗装システム1では、従来技術で用いた押し出し液61の代わりにエアを用いて塗料の吐出量を的確に制御することができる。この場合、従来のような押し出し液61の定量供給装置56が不要となり、比較的にコンパクトなエア圧調整ユニット4やエアポンプ5を用いることができるため、塗装システム1の小型化が可能となる。
(2)本実施の形態の塗装システム1では、塗料が塗料バッグ16内に充填され、塗料を押し出すためのエアと完全に分離されるので、エア中に含まれる水分などが塗料に混じり塗料品質が悪化するといった問題は生じることがない。また、塗料カプセル14の塗料バッグ16に塗料の充填を繰り返し行ったとしても、エアを用いているので、従来技術のように押し出し液が塗料カプセル14に付着することがなく、塗料カプセル14の洗浄作業が不要となる。さらに、エア自体にはコストがかからず、エア配管30も汎用品を使用できることから、従来技術のように押し出し液61やその供給配管59にかかる材料コストを抑えることができる。
(3)本実施の形態の場合、エア圧調整ユニット4において、圧力センサ31によりエア配管30内のエア圧力が検出され、その検出結果に応じて制御装置6が出力する所定の制御信号に基づいて、定圧コントロールバルブ32及び排気コントロールバルブ33が制御される。この場合、圧力センサ31の検出結果を各コントロールバルブ32,33によるエア圧力の制御に迅速に反映させることができ、塗装時に必要な吐出量となるようにエア圧力を的確に制御することが可能となる。
(4)本実施の形態の静電塗装機2において、機体11内部の塗料吐出通路23の途中にトリガバルブ24が設けられており、チャンバ15内のエアが所望の圧力に達したときに、トリガバルブ24により塗料吐出通路23を連通して静電塗装機2から塗料を吐出させることができる。また、塗料非吐出時には、トリガバルブ24により塗料吐出通路23が遮断されるため、チャンバ15内におけるエアの体積変動によって塗料バッグ16の塗料が塗料吐出通路23を介して静電塗装機2外部に漏れ出すのを防止することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図5に基づき説明する。本実施の形態では、エアポンプ5からエアを供給するためのエア供給経路の構成が第1の実施の形態と異なる。以下、その相違点を中心に説明する。
すなわち、本実施の形態では、エアポンプ5と静電塗装機2とを接続するエア配管30の途中に定量絞りバルブ47(絞りバルブ)とエア圧調整ユニット48とが設けられている。定量絞りバルブ47は、エア圧調整ユニット48の上流側において、エアポンプ5から供給されるエアを定量的に排気してそのエアの圧力が一定値となるよう減圧調整する。なお、この定量絞りバルブ47では、静電塗装機2の最大吐出量に対応したエア圧力となるよう調整される。
エア圧調整ユニット48は、圧力検出手段としての圧力センサ31と、圧力調整手段としての排気コントロールバルブ33とを備える。すなわち、エア圧調整ユニット48は、第1の実施の形態のエア圧調整ユニット4に対して、定圧コントロールバルブ32が省略された構成である。このエア圧調整ユニット48における圧力センサ31と排気コントロールバルブ33とが制御装置6に電気的に接続されている。
本実施の形態において、制御装置6は、圧力センサ31の検出信号を取り込み、塗装に必要な吐出量に応じたエア圧力になるよう排気コントロールバルブ33を制御する。例えば、最大吐出量で塗装を行う場合には、排気コントロールバルブ33を停止し、定量絞りバルブ47で所定圧力に調整されたエアをそのまま塗料カプセル14のチャンバ15に供給する。一方、最大吐出量よりも少ない吐出量で塗装を行う場合、その吐出量に応じて排気コントロールバルブ33を制御する。これにより、定量絞りバルブ47で所定圧力に調整されたエアをさらに減圧調整して塗料カプセル14のチャンバ15に供給する。
このように、塗装システム1を構成しても、第1の実施の形態と同様な作用・効果を得ることができる。また、本実施の形態のエア圧調整ユニット48では、パルス信号によって駆動制御されるコントロールバルブ33の数を減らすことができ、エア圧力の調整のためのフィードバッグ制御を簡素化することが可能となる。なお、ここでは絞りバルブの具体例として定量絞りバルブ47を用いたが、絞り量を調整可能なエアレギュレータなどを用いてもよい。
なお、本発明の各実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施の形態において、塗料カプセル14のチャンバ15内に、塗料バッグ16に加えてさらにエアバッグを収納し、そのエアバッグにエアを供給することによりエアバッグを膨らませて塗料バッグ16を押し潰すように構成してもよい。
・上記各実施の形態では、圧力センサ31やコントロールバルブ32,33をモジュール化したエア圧調整ユニット4,48を用いたが、この構成に限定されるものではなく、圧力センサ31やコントロールバルブ32,33は、各々個別に設けてもよい。ただし、上記実施の形態のようにエア圧調整ユニット4,48を用いた場合、エア配管30へのユニット4,48(圧力センサ31、コントロールバルブ32,33)の組み付けを容易に行うことができる。
・上記各実施の形態では、静電塗装機2に具体化するものであったが、エア霧化塗装機などの他の塗装機に具体化してもよい。
・上記各実施形態の塗装システム1は、自動車ボディを塗装するものであったが、バンパーやスポイラーなどの自動車部品を塗装するものであってもよい。勿論、塗装システム1は自動車部品以外の部品を塗装するものでもよい。
・上記実施形態では、塗料バッグ16を収容した塗料カプセル14を取り付けた状態の静電塗装機2を例示したが、本発明はこれ以外のタイプの塗料カプセル14Aを取り付けたものに適用することができる。例えば図6の塗料カプセル14Aの場合、塗料バッグ16が省略されており、その代わりにカプセル本体内に受圧体としてのピストン73が摺動可能に収容されている。カプセル本体の内部空間は、ピストン73の介在により第1室71及び第2室72に区画されている。第1室71には塗料が供給される一方、第2室72にはエアが供給されるようになっている。従って、第2室72内にエアが供給されることで、ピストン73が押圧されて第1室71側に摺動し、第1室71の体積が減少する結果、第1室71内の塗料が塗装機2から吐出されるようになっている。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記塗装機は、前記塗料を霧化するための回転霧化頭を有する静電塗装機であることを特徴とする塗装システム。
(2)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記制御手段のメモリには、前記塗料の吐出量とその吐出量に対応する前記気体の圧力との関係を示すテーブルデータが記憶され、前記制御手段は、そのテーブルデータを用いて、前記吐出量に対応する気体の圧力を求め、その圧力となるよう前記圧力調整手段を駆動制御することを特徴とする塗装システム。
本発明を具体化した第1の実施の形態の塗装システムを示す構成図。 静電塗装機の概略構成を示す断面図。 第1の実施の形態のエア供給経路を示す構成図。 変換テーブルを示す説明図。 第2の実施の形態のエア供給経路を示す構成図。 別の実施形態の塗料カプセルを静電塗装機に取り付けた状態を示す構成図。 従来の塗装システムを示す構成図。
符号の説明
1…塗装システム
2…塗装機としての静電塗装機
5…気体供給源としてのエアポンプ
6…制御手段としての制御装置
14,14A…塗料カプセル
15…チャンバ
16…塗料バッグ
23…塗料吐出通路
24…トリガバルブ
30…気体供給通路としてのエア配管
31…圧力検出手段としての圧力センサ
32…圧力調整手段としての定圧コントロールバルブ
33…圧力調整手段としての排気コントロールバルブ
47…絞りバルブとしての定量絞りバルブ
71…第1室
72…第2室
73…ピストン

Claims (2)

  1. 塗料バッグをチャンバ内に収納した塗料カプセルが着脱可能であり、前記塗料カプセルの装着時には前記塗料バッグから供給される塗料を吐出して塗装を行う塗装機と、
    前記塗料バッグの外表面に気体の圧力を作用させるために、気体供給通路を介して前記チャンバ内に前記気体を供給する気体供給源と、
    前記チャンバ内にて作用する前記気体の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記気体供給通路の途中に設けられ、前記チャンバ内に供給する前記気体の圧力を調整する圧力調整手段と、
    前記圧力検出手段の検出結果に応じて前記圧力調整手段を駆動させ、前記チャンバ内に供給する前記気体の圧力を調整することにより、前記塗料の吐出量を制御する制御手段と
    を備え、前記圧力調整手段は、前記気体を定量的に排気して減圧調整する絞りバルブと、その絞りバルブの下流側に設けられ、前記制御手段による駆動制御に基づき前記気体を適宜排気して減圧調整する排気コントロールバルブとを有する
    ことを特徴とする塗装システム。
  2. 前記塗装機における塗料吐出通路の途中に設けられ、塗料吐出時に前記塗料吐出通路を連通する一方で塗料非吐出時に前記塗料吐出通路を遮断するトリガバルブを備えたことを特徴とする請求項に記載の塗装システム。
JP2005354187A 2005-12-07 2005-12-07 塗装システム Expired - Fee Related JP4749141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005354187A JP4749141B2 (ja) 2005-12-07 2005-12-07 塗装システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005354187A JP4749141B2 (ja) 2005-12-07 2005-12-07 塗装システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007152300A JP2007152300A (ja) 2007-06-21
JP4749141B2 true JP4749141B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=38237321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005354187A Expired - Fee Related JP4749141B2 (ja) 2005-12-07 2005-12-07 塗装システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4749141B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112007775A (zh) * 2020-09-04 2020-12-01 郑州工业应用技术学院 一种喷涂范围可调式建筑装修装饰用喷涂机

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9089864B2 (en) * 2008-03-20 2015-07-28 Durr Systems, Gmbh Painting robot and associated operating method
WO2015130238A1 (en) * 2014-02-28 2015-09-03 Sandusadee Kong Robotic spray coating system and method
JP6346513B2 (ja) * 2014-07-11 2018-06-20 キヤノン株式会社 液体吐出装置、インプリント装置および物品製造方法
CN107159490A (zh) * 2017-03-27 2017-09-15 陕西华拓科技有限责任公司 微滴喷射机器人及机器人微滴喷射控制方法
JP7150576B2 (ja) * 2018-11-26 2022-10-11 タクボエンジニアリング株式会社 塗料充填ユニット及びそれを備えた塗料充填装置
CN113059467B (zh) * 2021-03-23 2022-03-08 湖南大学 一种静电喷涂气囊的曲面原位抛光方法及装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5958069U (ja) * 1982-10-07 1984-04-16 トリニテイ工業株式会社 自動塗装システム
JPS63177530A (ja) * 1987-01-19 1988-07-21 Toshiba Corp ダイボンデイング方法とその装置
JPH01162352U (ja) * 1988-04-27 1989-11-13
JP2850017B2 (ja) * 1989-06-28 1999-01-27 キヤノン株式会社 トナー粒子の製造方法
JP2576705Y2 (ja) * 1993-01-26 1998-07-16 トリニティ工業株式会社 塗料供給装置
JP3585659B2 (ja) * 1996-08-21 2004-11-04 三菱電機株式会社 ペースト材料吐出装置
JP3862331B2 (ja) * 1996-11-05 2006-12-27 Juki株式会社 液体定量塗布装置
JP3453078B2 (ja) * 1998-01-13 2003-10-06 Abb株式会社 回転霧化頭型塗装装置
JP3669240B2 (ja) * 2000-02-01 2005-07-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP2002273314A (ja) * 2001-03-19 2002-09-24 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP3800416B2 (ja) * 2001-10-18 2006-07-26 東京エレクトロン株式会社 塗布処理方法及び塗布処理装置
JP4462880B2 (ja) * 2003-09-12 2010-05-12 トリニティ工業株式会社 塗布機
JP2006130455A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Sharp Corp 液体供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112007775A (zh) * 2020-09-04 2020-12-01 郑州工业应用技术学院 一种喷涂范围可调式建筑装修装饰用喷涂机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007152300A (ja) 2007-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4749141B2 (ja) 塗装システム
JP6983241B2 (ja) コーティング装置、及び関連する操作方法
JP4709585B2 (ja) 塗布材充填方法及び装置
EP0668111B1 (en) Two-component dispensing system
JP4976417B2 (ja) カートリッジ用塗料充填装置
JP4462880B2 (ja) 塗布機
KR20100092442A (ko) 도장 시스템
EP2145690A1 (en) Electrostatic painting method and apparatus
US7140559B2 (en) Spraying device for serial spraying of work pieces
WO2006132306A1 (ja) 塗布機
EP0851217B1 (en) Apparatus and method for dispensing fluid material
JP5024871B2 (ja) 高粘度液体塗布装置
JP2005296750A (ja) 塗布機
JP3218673B2 (ja) 粘性材料塗布装置
JP5080786B2 (ja) 塗装システム
JP4728927B2 (ja) 塗料カートリッジ
JP6057419B2 (ja) 高粘度流体塗布装置
JP6098380B2 (ja) カートリッジ式塗装装置
JP4825554B2 (ja) 塗料の定量供給制御装置および方法
JP4486222B2 (ja) 粘性材料の塗布装置
JP2007260531A (ja) ロボット塗装における吐出塗料制御システム
JP2020022939A (ja) 粘性材料塗布システム、粘性材料塗布装置、カートリッジ、及び粘性材料塗布システムの制御方法
JP7293284B2 (ja) 塗布方法および塗布装置
JP7227431B2 (ja) 塗料タンク搭載式の静電塗装装置
JPS58207963A (ja) 高粘度流体の吐出制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4749141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees