JP4748054B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
そのため従来では、特許文献1に記載されたように、小フード部の外周面に、前後方向を向いたがた詰めリブを突設し、このがた詰めリブを相手の大フード部の内周面との間で圧潰することにより、がたつきを低減するようにしている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ハウジング間のがた詰め機能をさらに高めるところにある。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記雌ハウジングの端子収容部は、雌端子が収容されるタワー部の先端部に、キャップ形の前壁部材が嵌着された構造になり、この前壁部材の外周面に、前記がた詰めリブが形成されているところに特徴を有する。
がた詰めリブが、雌ハウジングの端子収容部と雄ハウジングの小フード部との間に設けられており、そのため雄雌の端子金具が嵌合接続された位置から近い位置で振動防止が図られるから、雄雌の端子金具間の摺動摩耗等を有効に防止できる。また、雌ハウジングの端子収容部と雄ハウジングの小フード部との間には、通常ロック手段等の格別の手段は設けられないから、がた詰めリブを全周にわたって設定可能であり、全周から満遍なくがた詰めを行うことができる。
がた詰めリブの両裾部と、嵌合溝の対応する開口縁同士が互いに潰し合うことで、がた詰めが行われる。リブが嵌合溝内に嵌ることで、回動方向の位置ずれ規制により有効となる。また、各リブごとに2箇所ずつでがた詰めが行われることになるから、がた詰め機能により優れたものになる。
<請求項3の発明>
端子収容部がいわゆる2ピースとなっているものについても、同様に適用することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図5に基づいて説明する。
この実施形態では機器直結型の防水コネクタを例示しており、図1に示すように、互いに嵌合される雄ハウジング10と雌ハウジング40とを備えている。なお以下では、それぞれの嵌合面側を前面側として説明する。
また、大フード部43の内周面には、その左右の側面の下端部寄りの位置と、下面の左端の位置において、上記した雌ハウジング40のガイド壁19を嵌合するガイド溝49が、前縁から切り込み形成されている。
タワー部42内には、雌端子30が収容される2本のキャビティ50が、相手の雄ハウジング10側の雄端子20と同じピッチで左右に並んで形成されている。各キャビティ50は前後方向に貫通して形成され、雌端子30における接続部31の前端から少し後退した位置から、ゴム栓33までを収容可能となっている。キャビティ50の天井面には、雌端子30の接続部31の上面に形成された前側係止部35に弾性的に係止するランス52が設けられている。
前壁部61の後面側には、雌端子30の接続部31の前端部分を収容するべく補助キャビティ64が、タワー部42の各キャビティ50と整合する位置において形成されているとともに、前面側には、雄端子20のタブ21が挿入可能な端子挿入口65が、補助キャビティ64に連通して形成されている。
なお、タワー部42の基端側の外周面には、相手の雄ハウジング10の小フード部14における拡径部15Cとの間で弾縮されるパッキン74が嵌着されるようになっており、上記した前壁部材60は、このパッキン74の抜け止めを果たす機能を兼ねている。
雌ハウジング40側の組み付けは、以下のようにして行われる。ハウジング本体41のタワー部42の基端にパッキン74が嵌着され、そののちタワー部42の前端部に前壁部材60が嵌着されて一体結合される。リテーナ72は、係止部がキャビティ50の側方に退避した退避位置に仮保持された状態とされる。この状態から、電線Wの端末に接続された雌端子30が対応するキャビティ50に後方から挿入され、前壁部材60の前壁部61に当たったところで挿入が停止されてランス52により一次係止され、併せてキャビティ50の入口がゴム栓33でシールされる。続いて、リテーナ72を係止位置に押し込むことで、雌端子30が二重係止される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、雌ハウジングの端子収容部がタワー部と前壁部材との2ピースで構成されている場合を例示したが、前壁部材を備えることなく端子収容部が単体で形成されたものについても、本発明は同様に適用することができる。
(2)上記実施形態とは逆に、小フード部の内面側にがた詰めリブを、端子収容部の外面側に嵌合溝を設けるようにしてもよい。
(3)がた詰めリブと嵌合溝の形成本数は任意である。
(4)また、嵌合溝を設けることなく、がた詰め防止リブのみを設けた構造としてもよい。
(6)雄側のコネクタとしては、機器一体型のコネクタに限らず、ワイヤハーネスの端末に接続されたコネクタであってもよい。
(7)また本発明は、防水機能を備えない通常のコネクタにも適用することが可能である。
14…小フード部
18…ロック突部(ロック機構部)
20…雄端子
25…嵌合溝
25A…(嵌合溝25の)開口縁
30…雌端子
40…雌ハウジング
42…タワー部
43…大フード部
45…ロックアーム(ロック機構部)
50…キャビティ
60…前壁部材
62…筒部
64…補助キャビティ
70…端子収容部
75…がた詰めリブ
75A…(がた詰めリブ75の)裾部
Claims (3)
- 前方に開口した小フード部を有し、雄端子が前記小フード部内に突出した状態で収容される雄ハウジングと、
雌端子が内部に収容される端子収容部の外周側に、大フード部が設けられた雌ハウジングと、
前記雌ハウジングの端子収容部が前記小フード部の内周側に嵌合し、前記大フード部が前記小フード部の外周側に嵌合した姿勢で前記両ハウジングを嵌合状態にロックするロック機構部と、
前記雌ハウジングの端子収容部の外周面と、これと対向した前記雄ハウジングの小フード部の内周面との間で圧潰される前後方向を向いたがた詰めリブと、
を備えたコネクタにおいて、
前記端子収容部と前記小フード部との間には、前記ロック機構部を設けることなく前記がた詰めリブが全周にわたって設定されている一方、前記小フード部と前記大フード部との間に前記ロック機構部を設けたことを特徴とするコネクタ。 - 前記がた詰めリブが断面山形に形成される一方、相手の周面には前記がた詰めリブが嵌る嵌合溝が形成され、かつ、この嵌合溝の開口縁の方が前記がた詰めリブの裾部よりも幅狭に形成されており、前記がた詰めリブは、両側の裾部を前記嵌合溝の両開口縁に押し付けられる構成となっていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記雌ハウジングの端子収容部は、雌端子が収容されるタワー部の先端部に、キャップ形の前壁部材が嵌着された構造になり、この前壁部材の外周面に、前記がた詰めリブが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
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