JP2012018802A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2012018802A
JP2012018802A JP2010154999A JP2010154999A JP2012018802A JP 2012018802 A JP2012018802 A JP 2012018802A JP 2010154999 A JP2010154999 A JP 2010154999A JP 2010154999 A JP2010154999 A JP 2010154999A JP 2012018802 A JP2012018802 A JP 2012018802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
housing
protrusion
back cover
rear end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010154999A
Other languages
English (en)
Inventor
michiyo Fujiwara
道代 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2010154999A priority Critical patent/JP2012018802A/ja
Publication of JP2012018802A publication Critical patent/JP2012018802A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】バックカバーが正規位置に装着されたか否かを簡単にかつ確実に確認できるようにする。
【解決手段】雌ハウジング20の後端部の外周には係止突部35が設けられる一方、ゴム栓押さえ50の周縁に弾性係止片55が装着方向に延びて設けられ、弾性係止片55に係止溝56が後端に開口した形態で形成される。ゴム栓押さえ50は、弾性係止片55が係止突部35に乗り上げて撓み変位しつつ装着され、正規位置まで押し込まれた場合に弾性係止片55が復元変位して係止突部35が係止溝56に係止して抜け止めされる。雌ハウジング20の後面における係止突部35から後方に延出された位置に、係止溝56の後端開口57に嵌合可能で、かつゴム栓押さえ50が雌ハウジング20の後面に対して正規装着されて初めて後端開口57から後方に突出する確認用突起60が設けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、ハウジングの後面に装着されるバックカバーの装着確認機能を備えたコネクタに関する。
この種のバックカバーを備えたコネクタとして、特許文献1に示すように、一括ゴム栓を用いた防水コネクタが知られている。この防水コネクタは、電線の端末に接続された端子金具が収容されるキャビティを複数列設してなるハウジングの後端部に、各キャビティと対応して電線挿通孔を開口した一括ゴム栓が嵌着され、この一括ゴム栓が、ハウジングの後端部に装着されたキャップ形のゴム栓押さえで外れ止めされるようになっている。ゴム栓押さえのロック構造は、ハウジングの後端部における外周面の互いに反対側の二面に係止突部が設けられる一方、ゴム栓押さえの対応した二周壁の端縁から、係止孔を有する弾性係止片が突設され、ゴム栓押さえは、弾性係止片の先端が係止突部に乗り上げて撓み変位しつつハウジングの後端部に外嵌され、正規位置まで押し込まれたところで、弾性係止片が復元変位しつつ係止突部が係止孔に嵌ることで抜け止めされるようになっている。
特開2004−39584号公報
ところで上記従来の防水コネクタでは、ゴム栓押さえをハウジングの後端部に外嵌する場合に、一括ゴム栓が傾いて嵌着されている場合等によってゴム栓の後面の一部が後方に張り出し、ゴム栓押さえが外嵌された場合に、ゴム栓の張り出した部分に当たる等によって嵌合操作が途中で中止され、例えば両ロックのうち一方では正規にロックされるものの、他方では半嵌合状態に留め置かれてしまうことがあり得る。そうすると、ゴム栓押さえが外れる不具合を招くおそれがあるため、その対策が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、バックカバーが正規位置に装着されたか否かを簡単にかつ確実に確認できるようにするところにある。
本発明は、ハウジングと、このハウジングの後面を覆って装着されるバックカバーとが備えられ、前記ハウジングの後端部の外周には係止突部が設けられる一方、前記バックカバーの周縁には弾性係止片が当該バックカバーの装着方向に延びて設けられ、この弾性係止片には、前記係止突部に係止可能な係止溝が後端に開口した形態で形成されており、前記バックカバーは、前記弾性係止片の先端が前記係止突部に乗り上げて撓み変位しつつ装着され、正規位置まで押し込まれた場合に前記係止溝の先端が前記係止突部を通過することにより同弾性係止片が復元変位して前記係止突部が前記係止溝の先端に係止して抜け止めされるようにしたコネクタにおいて、前記ハウジングの後面における前記係止突部から後方に延出された位置には、前記係止溝の後端開口に嵌合可能で、かつ前記バックカバーが前記ハウジングの後面に対して正規装着されて初めて前記係止溝の後端開口から後方に突出する確認用突起が設けられているところに特徴を有する。
バックカバーがハウジングの後面に装着され、装着動作の終盤になると、確認用突起が弾性係止片の係止溝の後端開口には嵌るものの、正規位置に押し込まれるまでは後端開口に留まり、正規位置に至って係止される状態となって初めて、確認用突起が係止溝の後端開口から後方に突出する。確認用突起が係止溝の後端開口から後方に突出しているか否かを目視若しくは触感で判断することにより、バックカバーが正規位置に装着され、すなわち正規に抜け止めされているか否かを簡単にかつ確実に確認することができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記ハウジングの前記係止突部と、前記バックカバーの前記弾性係止片の組が、2以上の複数組周方向に間隔を開けて設けられており、各組ごとに前記確認用突起が設けられている。
バックカバーの形状等の条件によっては、バックカバーの係止部位が2以上の複数箇所設けられている場合があり、その場合は、他の箇所は正規に係止されているものの、1箇所だけが係止されていないということがあり得る。そのような場合において、すべての係止部位において確認用突起が突出していることが目視若しくは触感で判断できれば、バックカバーがすべての係止部位で係止されて正規に抜け止めされた形態で装着されていることが確認できる。
(2)前記バックカバーが、前記ハウジングの後面を覆う後面板の周縁から周壁を立てたキャップ形をなし、前記周壁に自由端側から入れられた一対のスリットの間に前記弾性係止片が形成され、前記係止溝は、前記弾性係止片の先端部から同弾性係止片の基端部に続く前記後面板の周縁に向けて形成され、同後面板の周縁に開口した部分が前記係止溝の後端開口となっているとともに、前記確認用突起は、前記ハウジングの後面の周縁に形成されている。
バックカバーが正規に装着されているか否かを確認する場合、確認用突起の突出長さが大きい程、目視にしろ触感にしろ突出していることが判断しやすいが、突出長が大きいと、正規装着に近い状態でも確認用突起が顔を出す可能性が大きい。
その点本発明では、正規装着の手前で弾性係止片が係止突部に乗り上げて弾性撓みしている際、弾性係止片の後端から続いている後面板の周縁も開くように撓んで、係止溝の後端開口の位置が後方に移動し、係止突部が隠される領域が広がる。そののちバックカバーが正規位置まで押し込まれると、弾性係止片ともども後面板の周縁が元位置に復元し、確認用突起が係止溝の後端開口から後方に一挙に大きく突出する。
誤確認を防止した上で、確認用突起の突出状況の判断がよりしやすくなる。
(3)前記確認用突起の突出端では、内面側が突出端に向けて次第に薄肉となるテーパ状に形成されている。
確認用突起の突出端について全体としては突出長さが大きくなるも内面側がテーパ状となった形状とすると、バックカバーが正規装着される手前で、弾性係止片ともども後面板の周縁が開くように撓んでいる際において、確認用突起の突出端が係止溝の後面開口内にすっぽりと隠れやすい。確認用突起の突出長さをさらに大きく採って、確認用突起の突出状況の判断をさらに確実に行うことができる。
(4)前記バックカバーは、前記ハウジングの後面に嵌着されたゴム栓を押さえるゴム栓押さえとして機能するものである。
バックカバーがゴム栓押さえの場合、高速洗浄等を行った際に、水が弾性係止片における係止溝の後端開口からゴム栓押さえの内部に浸入し、ゴム栓を変形させつつハウジング内に浸入するおそれがある。その点、係止溝の後端開口に確認用突起が嵌合される構造であるから、係止溝の後端開口を通した浸水が極力抑えられ、さらに防水機能に優れたものとなる。
本発明によれば、バックカバーが正規位置に装着されたか否かを簡単にかつ確実に確認することができる。
本発明の一実施形態に係る雌コネクタの分解斜視図 雌ハウジングの平面図 同背面図 ゴム栓押さえの平面図 同底面図 ゴム栓押さえの装着前の状態の斜視図 その正面図 その縦断面図 ゴム栓押さえが正規に装着される前の状態を示す縦断面図 ゴム栓押さえが装着された状態の斜視図 その正面図 その縦断面図 その平面図 弾性係止片が係止突部に係止する直前の状態を示す部分断面図 弾性係止片が係止突部に係止した状態を示す部分断面図 雌雄のコネクタが嵌合された状態の縦断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図16に基づいて説明する。
本実施形態では、雌側の防水型シールドコネクタF(以下、雌コネクタFという)を例示している。雌コネクタFは、図1に示すように、シールド電線10の端末に接続された雌端子16が収容される雌ハウジング20と、同雌ハウジング20の後端部に嵌着される一括型のゴム栓40と、同ゴム栓40を外れ止めするゴム栓押さえ50とを具備している。
シールド電線10は、図8に示すように、内部から順次に芯線11、内皮12、編組線13及び外皮14を同心に配した構造である。シールド電線10における露出された芯線11の端末には、相手の雄端子72(図16参照)との接続部16Aを有する雌端子16が圧着により接続されている。一方、編組線13の端末が外皮14の端末に反転して重ねられ、同編組線13の外周に、金属製のシェルリング17が下敷きリング18を介してかしめられて固着されている。このように雌端子16とシェルリング17とを端末に接続したシールド電線10が、3本備えられている。
雌ハウジング20は合成樹脂製であって、図2、図3及び図8にも示すように、全体としてやや扁平で前後方向に長い概ねブロック状をなす端子収容部21を有しているとともに、同端子収容部21の前半部の外周には、一回り大きいフード部22が前方に開口して形成されている。なお、端子収容部21における短辺側の一側面の外面には、相手の雄ハウジング70(図16参照)との間で正規嵌合したか否かを検知するインターロック用の端子金具(図示せず)を収容する補助端子収容部24が張り出し形成され、同補助端子収容部24を避けるようにして、フード部22の幅方向の一側が側方に延びた形状とされている。言い換えると、端子収容部21とフード部22とは偏心位置に配されている。また、フード部22における一方の長辺側の面における幅方向の中央部には、相手の雄ハウジング70との間を嵌合状態にロックするロック機構部26が形成されている。
雌ハウジング20の端子収容部21内には、前後両面に開口した図示3本のキャビティ28が、横方向に並んで形成されている。キャビティ28は、図8に示すように、前端側が小径部29Aで、後端側が大径部29Bとなった段付き形状となっている。また、端子収容部21の後端側の所定深さ領域には、ゴム栓収容室30が、全キャビティ28の大径部29Bの後面と連通するようにほぼ全面に亘って凹み形成されている。
端子収容部21内には、シールドシェル31が嵌着されている。シールドシェル31は全体として扁平な角筒形に形成され、その前半部が端子収容部21の外周部に埋設され、さらにその前端が端子収容部21における段差状に縮径された段差部21Aの外周面に露出しているとともに、後半部が、大径部29Bの内周面の内側に突出している。後半部には、各キャビティ28の後方に対応する位置ごとに、一対の接点部32が対向して設けられている。
各シールド電線10の端末に接続された雌端子16は、雌ハウジング20の端子収容部21に形成された対応するキャビティ28内に後面側から挿入され、小径部29A内の正規位置まで押し込まれると、同小径部29Aに設けられたランス34(図2参照)に係止して抜け止めされる。それに伴いシェルリング17が大径部29B内に挿入され、同大径部29B内に配された一対の接点部32の間に割って入って弾性的に挟持され、すなわち編組線13がシェルリング17を介してシールドシェル31に接続されるようになっている。
ゴム栓40は、上記したように一括型であって、雌ハウジング20の端子収容部21における後端部に穿設されたゴム栓収容室30内にすっぽりと嵌合されるべく外形形状と厚さとを備えている。ゴム栓40の外周面には、ゴム栓収容室30の内周面に密着する図示3条の外周リップ41が周設されている。ゴム栓40には、シールド電線10を緊密に挿通可能とした3個の電線挿通孔42が、上記した各キャビティ28と対応した位置ごとに横方向に並んで形成されており、各電線挿通孔42の内周面には、シールド電線10(外皮14)の外周面に密着する図示2条の内周リップ43が周設されている。
ゴム栓収容室30に装着されたゴム栓40は、ゴム栓押さえ50により抜け止めされて保持されるようになっている。
ゴム栓押さえ50は合成樹脂製であって、上記した雌ハウジング20の端子収容部21における後端部にすっぽりと外嵌されるキャップ形をなし、より詳細には、図7及び図8に示すように、ゴム栓収容室30の後面開口の全面を覆う後面板51の周縁から、端子収容部21の後端部の外周面におけるゴム栓収容室30の奥面よりもさらに深い領域に亘って緊密に外嵌される周壁52を立ち上がり形成した形状である。ゴム栓押さえ50の後面板51の中央部には、雌ハウジング20の各キャビティ28から引き出された3本のシールド電線10を揃って挿通可能とした長孔状の開口部53が形成されている。
ゴム栓押さえ50のロック構造について説明する。雌ハウジング20の端子収容部21における後端部の外周面には、図示3個の係止突部35が形成されている。係止突部35の形成箇所は、図1及び図3に示すように、長辺側の一方の側面(ロック機構部26が設けられた側とは反対側の面)では幅方向の両端部、他方の側面(ロック機構部26が設けられた側の面)では、ロック機構部26から外れた位置である幅方向の一端部の都合3箇所であって、前後方向ではゴム栓収容室30の奥面よりも少し前方に入り込んだ位置に形成されている。
各係止突部35は前後方向にやや長い形状であって、前面(図8の下面)が切り立った係止面36で、後面が、前方に向けて上り勾配のテーパ状をなすガイド面37となっている。
なお、長辺側の他方の側面における上記の係止突部35が設けられた端部とは反対側の端部では、係止突部35の形成が割愛された形態となっているが、これは同位置がロック機構部26と前後方向において干渉していて、型抜きの関係から成形上の困難性を伴うためであり、ロック機構部26の形成位置やその幅寸法等の条件からロック機構部26と干渉しない配置関係となれば、同位置に係止突部35を設けてもよい。この仮想的な係止突部35を含めた4個の係止突部35は、端子収容部21の中心について点対称位置に配されることになる。
一方のゴム栓押さえ50では、長辺側の両周壁52の両端部ごとの都合4箇所に、係止突部35に弾性的に係止可能な弾性係止片55が形成されている。4枚の弾性係止片55は、上記した係止突部35の形成位置と対応して、同ゴム栓押さえ50の中心について点対称位置に配されている。このように、3個の係止突部35が形成されているのに対して、4枚の弾性係止片55が形成されているのは、ゴム栓押さえ50が180度回動された2姿勢のいずれの回動姿勢で装着された場合にも、3個の係止突部35による係止機能を発揮できるようにするためである。
各弾性係止片55は、周壁52の前縁から後面板51の少し手前の位置まで切り込まれた一対のスリット55Aの間の部分によって形成され、前縁が自由端となって内外に撓み変位可能な片持ち状に形成されている。各弾性係止片55には、対応する係止突部35を嵌めて係止する係止溝56が形成されている。係止溝56は、弾性係止片55の先端から所定寸法入った位置から基端側に延び、さらに成形時の型抜きの関係から後面板51の周縁部にまで回り込んでいる。この係止溝56における後面板51の周縁部にまで回り込んだ後端部が後端開口57であり、正に後方に向けて開口している。一方、係止溝56の先端面が被係止面58となっている。
ゴム栓押さえ50が雌ハウジング20の端子収容部21の後端部に外嵌されると、その押し込み工程の終盤では、弾性係止片55の先端が対応する係止突部35に乗り上げて撓み変位しつつ押し込まれ、後面板51が端子収容部21の後面に当たる正規位置まで押し込まれると、係止溝56の被係止面58が係止突部35を通過することにより同弾性係止片55が元姿勢に復元変位し、係止溝56の被係止面58が係止突部35の係止面36と対向して抜け方向に係止されるようになっている。
さて、上記した雌ハウジング20の端子収容部21の後面側には、ゴム栓押さえ50に設けられた弾性係止片55が相手の係止突部35に正規に係止されたか否かを確認するための確認用突起60が設けられている。
確認用突起60は都合4本設けられ、雌ハウジング20の端子収容部21の後端縁、より詳細にはゴム栓収容室30の周壁30Aの後端縁における外周寄りの位置で、かつ、係止突部35の形成位置(仮想の形成位置も含む)から後方に延ばされた位置ごとに立ち上がり形成されている。
言い換えると、確認用突起60と係止突部35とは、雌ハウジング20の軸線に沿った同一線上において上下に離間して配置されている。これは後記するように、確認用突起60をゴム栓押さえ50の後面側に突出させるのに、弾性係止片55の係止溝56を利用できるようにするためである。
確認用突起60が係止突部35とは同一線上に無くても、ゴム栓押さえ50の後面側に突出させる構造を採ることは可能であるが、その場合は、既設の弾性係止片55の係止溝56とは別に突出を許容する部分を形成する必要があって、ゴム栓押さえ50の構造の複雑化を招くおそれがあり、上記のように、確認用突起60と係止突部35とを同一線上に配することで、既設のゴム栓押さえ50をそのまま利用可能とし、すなわちゴム栓押さえ50構造が複雑化するのを回避している。
確認用突起60はより詳細には、上記した弾性係止片55の係止溝56の後端開口57に嵌合可能であって、ゴム栓押さえ50が正規に装着された場合において、確認用突起60の突出端が後端開口57から所定寸法突出する所定高さを持って形成されている。また確認用突起60の突出端では、図14に示すように、その内面側が突出端に向けて次第に薄肉となるテーパ面62とされている。
確認用突起60の高さは、以下のように設定されている。ゴム栓押さえ50の嵌合途中では、弾性係止片55の先端部が係止突部35に乗り上げることで、先端側が外側に開くように撓み変位するが、それに伴い同弾性係止片55の基端部に繋がった後面板51の周縁部も、後方に捲られるように撓み変位する。
図14に示すように、弾性係止片55の係止溝56における被係止面58が係止突部35を通過する直前が、半嵌合状態ではゴム栓押さえ50の後面板51が最も前進していると言えるが、上記のように係止溝56の後端開口57が形成された後面板51の周縁部が捲れる方向に最も弾性撓みしているから、それだけ確認用突起60の突出端を隠せる領域が稼げることになる。また、後面板51の周縁部の傾斜姿勢に倣うようにして、確認用突起60の突出端にテーパ面62が形成されていることにより、これも確認用突起60の突出端を隠すことに寄与している。
すなわち確認用突起60の高さは、図14に示すように、ゴム栓押さえ50の弾性係止片55が係止突部35を通過する直前にある場合において、確認用突起60の突出端がなお後端開口57内に留まっている程度の高さに設定されている。
ゴム栓押さえ50が正規位置まで押し込まれると、弾性係止片55の係止溝56の被係止面58が係止突部35を通過することで、弾性係止片55が元姿勢に復元変位して係止突部35に係止するが、そのとき図15に示すように、後面板51が正規の最前方位置に押し込まれるとともに、フラットな姿勢に変位するから、確認用突起60の突出端が後端開口57の後面から後方に突出することとなる。
言い換えると、ゴム栓押さえ50が正規に嵌合されて弾性係止片55が係止突部35に係止されて初めて、当該係止箇所に設けられた確認用突起60の突出端が、係止溝56の後端開口57から後方に突出するようになっている。
続いて、本実施形態の作用を説明する。
図1に示すように、3本のシールド電線10に対してゴム栓押さえ50及び一括型のゴム栓40が先通しされ、その後、各シールド電線10の端末に、既述したように雌端子16とシェルリング17とが接続される。
係る状態から各シールド電線10の端末の雌端子16が、雌ハウジング20の端子収容部21に設けられた対応するキャビティ28に後方から挿入され、雌端子16が小径部29A内に正規位置まで挿入されると、ランス34に係止されて抜け止め状態に収容され、併せてシェルリング17がシールドシェル31に設けられた一対の接点部32の間に割って入って接続され、編組線13がシールドシェル31と電気的に接続された状態となる。
3本すべてのシールド電線10の端末の雌端子16並びにシェルリング17が、雌ハウジング20の対応するキャビティ28内に収容されたら、ゴム栓40がシールド電線10に沿って雌ハウジング20側に移動され、図6ないし図8に示すように、ゴム栓40が端子収容部21の後面に設けられたゴム栓収容室30に緊密に嵌着される。
ゴム栓40が装着されたら、ゴム栓押さえ50が同じくシールド電線10に沿って雌ハウジング20側に移動され、端子収容部21の後端部の外側に嵌合される。ゴム栓押さえ50は、その周壁52が端子収容部21の後端部の外周面に摺接しつつ押し込まれ、嵌合動作の終盤になると、図9に示すように、4本あるうちの3本の弾性係止片55の先端が、対応する係止突部35のガイド面37に沿って押し込まれ、弾性係止片55が外方に撓み変形しつつ係止突部35に乗り上げる。
そのとき、端子収容部21の後面に立てられた確認用突起60が、係止溝56の後端開口57に嵌るが、ゴム栓押さえ50が正規位置まで押し込まれるまでは、後面板51が端子収容部21の後面よりも後方に離れており、また弾性係止片55が撓み変位していることに伴って後端開口57の形成位置が捲れ上がった状態にあることから、確認用突起60の突出端は後端開口57に留まる。
ゴム栓押さえ50が正規位置まで押し込まれると、弾性係止片55の係止溝56の先端の被係止面58が、係止突部35の係止面36を超えるから、図12に示すように、弾性係止片55が復元変形しつつ係止突部35が係止溝56に嵌って係止され、すなわちロックが掛かる。このようにロックが掛かった状態では、後面板51が端子収容部21に最も接近し、かつ後端開口57の形成位置もフラットな状態に戻り、すなわち後端開口57が最前進位置に移動することから、同後端開口57に留まっていた確認用突起60の突出端の所定長さが後端開口57から後方に突出した状態となる。なお、ゴム栓押さえ50が正規位置まで押し込まれた際、係止突部35が設けられていない箇所と対応する弾性係止片55についても、係止溝56の後端開口57から確認用突起60の先端が突出した状態となる。
したがって、ゴム栓押さえ50の装着動作を終えたのち、ゴム栓押さえ50の後面板51の外面を目視し、4本の確認用突起60が突出していたら、ゴム栓押さえ50が正規に装着されて3箇所すべての係止箇所でロックが掛かったことが確認される。
なお、確認用突起60の突出状況を目視により判断する場合は、ゴム栓押さえ5050の後面板51の外面を側方から視ることが有効であるが、そのような視認手段が取れない場合は、後面板51の外面に指を触れ、すなわち触感によって確認用突起60の突出状況を判断するようにしてもよい。
ここで、ゴム栓押さえ50を端子収容部21の後端部に外嵌する場合に、何らかの事情によって、ゴム栓押さえ50が全面に亘って真直に押し込めず、例えば3箇所ある係止箇所のうち2箇所では弾性係止片55が対応する係止突部35に正規に係止する一方、残りの1箇所では、弾性係止片55が対応する係止突部35に乗り上げたままの状態に留め置かれ、すなわち半嵌合状態に留められることがあり得る。このように、弾性係止片55が半嵌合状態にある場合には、図9に示すように、その係止箇所では、確認用突起60が係止溝56の後端開口57内に未だ留まった状態にある。
なお、係止突部35が設けられていない箇所と対応する弾性係止片55の配設位置では、ゴム栓押さえ50の押し込み量や傾きによって、確認用突起60が後端開口57から突出している場合もいない場合もあり得る。
いずれにしても、ゴム栓押さえ50の装着動作を終えたのちその後面板51の外面を目視したり指で触れたりした際に、4本すべての確認用突起60が突出していることが確認できない限りは、弾性係止片55が半嵌合状態にあり、すなわちロックが掛かっていない箇所があるおそれがある。その場合は、ゴム栓押さえ50の後面板51における確認用突起60が突出していない後面開口57の付近を改めて押し込むと、半嵌合状態にあった弾性係止片55が押し込まれて対応する係止突部35に係止しすなわちロックされ、それに伴い引っ込んでいた確認用突起60が後端開口57から突出する。改めて後面板51の外面を目視したり指で触れたりして、4本すべての確認用突起60が突出していることが確認できれば、ゴム栓押さえ50が正規に装着されて3箇所すべての係止箇所でロックが掛かった状態に修正されたことが確認される。
このように雌コネクタFについてゴム栓押さえ50が正規に装着されたら、図16に示すように、例えば機器に直結された相手の雄側のシールドコネクタMと嵌合される。雌雄のハウジング20,70が正規嵌合されたら、雌雄のロック機構部26,71によって両ハウジング20,70が嵌合状態にロックされ、このとき雌ハウジング20に収容された3本の雌端子16が、雄ハウジング70に収容された対応する雄端子72と嵌合接続されるとともに、雌ハウジング20側のシールドシェル31と、雄ハウジング70に装着されたシールドシェル73の突き合わせ端縁同士が接続されて繋がり、雌雄の端子金具16,72の接続部分の回りをシールドするようになっている。
以上のように本実施形態によれば、弾性係止片55と係止突部35の組からなる各係止箇所ごとに、同弾性係止片55が対応する係止突部35に正規に係止して初めて同弾性係止片55に形成された係止溝56の後端開口57から突出する確認用突起60が設けられている。そのため、ゴム栓押さえ50の装着作業後に、ゴム栓押さえ50の後面において確認用突起60が係止溝56の後端開口57から突出しているか否かを目視若しくは触感で判断することにより、ゴム栓押さえ50が正規位置に装着され、すなわち各係止箇所において正規に抜け止めされているか否かを簡単にかつ確実に確認することができる。
ゴム栓押さえ50が正規に装着されているか否かを確認する場合、確認用突起60の突出長さが大きい程、目視にしろ触感にしろ突出していることが判断しやすいが、突出長が大きいと、正規装着に近い状態でも確認用突起60が顔を出す可能性が大きい。
その点本実施形態では、正規装着の手前で弾性係止片55が係止突部35に乗り上げて弾性撓みしている際、弾性係止片55の後端から続いている後面板51の周縁も開くように撓んで、係止溝56の後端開口57の位置が後方に移動し、係止突部35が隠される領域が広がる。そののちゴム栓押さえ50が正規位置まで押し込まれると、弾性係止片55ともども後面板51の周縁が元位置に復元し、確認用突起60が係止溝56の後端開口57から後方に一挙に大きく突出するように作用する。誤確認を防止した上で、確認用突起60の突出状況の判断がよりしやすくなる。
確認用突起60の突出端について全体としては突出長さが大きくなるも内面側がテーパ面62とされた形状とすると、ゴム栓押さえ50が正規装着される手前で、弾性係止片55ともども後面板51の周縁が開くように撓んでいる際において、確認用突起60の突出端が係止溝56の後端開口57内にすっぽりと隠れやすい。確認用突起60の突出長さをさらに大きく採って、確認用突起60の突出状況の判断をさらに確実に行うことができる。
本実施形態の雌コネクタFは防水コネクタであるが、例えば高速洗浄を行った際に、水が弾性係止片55における係止溝56の後端開口57からゴム栓押さえ50の内部に浸入し、ゴム栓40を変形させつつ雌ハウジング20内に浸入するおそれがある。その点本実施形態では、係止溝56の後端開口57に確認用突起60が嵌合される構造であるから、係止溝56の後端開口57を通した浸水が極力抑えられ、さらに防水機能に優れたものとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)確認用突起を備えた弾性係止片と係止突部との組は、上記実施形態に例示した3組に限らず、2組以上の任意の複数組であってよい。
(2)確認用突起の高さを設定するに当たっては、弾性係止片と係止突部が正規嵌合した場合を、どの程度の半嵌合状態と区別したいかを勘案し、この選定した半嵌合状態では確認用突起が係止溝の後端開口に留まり、正規嵌合して初めて確認用突起が係止溝の後端開口から後方に突出するような高さに設定すればよい。
(3)ゴム栓押さえの形状としては、周壁を有しない単にゴム栓の後面を覆うようなフラットな板状であって、同板面の周縁から弾性係止片を突出形成した形状であってもよい。
(4)上記実施形態では、バックカバーとしてゴム栓押さえを例示したが、その他、電線のハウジングからの導出方向を変更させるべくハウジングの後面に装着される電線カバーや、ハウジング内に収容された端子金具に二重係止するべくハウジングの後面に装着されるバックリテーナ等、要はハウジングの後面を覆って装着されるバックカバーを備えたコネクタ全般について本発明は適用することが可能である。
F…雌コネクタ(コネクタ)
20…雌ハウジング(ハウジング)
21…端子収容部
30…ゴム栓収容室
35…係止突部
40…ゴム栓
50…ゴム栓押さえ(バックカバー)
51…後面板
52…周壁
55…弾性係止片
55A…スリット
56…係止溝
57…後端開口
58…被係止面
60…確認用突起
62…テーパ面

Claims (5)

  1. ハウジングと、このハウジングの後面を覆って装着されるバックカバーとが備えられ、
    前記ハウジングの後端部の外周には係止突部が設けられる一方、前記バックカバーの周縁には弾性係止片が当該バックカバーの装着方向に延びて設けられ、この弾性係止片には、前記係止突部に係止可能な係止溝が後端に開口した形態で形成されており、
    前記バックカバーは、前記弾性係止片の先端が前記係止突部に乗り上げて撓み変位しつつ装着され、正規位置まで押し込まれた場合に前記係止溝の先端が前記係止突部を通過することにより同弾性係止片が復元変位して前記係止突部が前記係止溝の先端に係止して抜け止めされるようにしたコネクタにおいて、
    前記ハウジングの後面における前記係止突部から後方に延出された位置には、前記係止溝の後端開口に嵌合可能で、かつ前記バックカバーが前記ハウジングの後面に対して正規装着されて初めて前記係止溝の後端開口から後方に突出する確認用突起が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングの前記係止突部と、前記バックカバーの前記弾性係止片の組が、2以上の複数組周方向に間隔を開けて設けられており、各組ごとに前記確認用突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記バックカバーが、前記ハウジングの後面を覆う後面板の周縁から周壁を立てたキャップ形をなし、前記周壁に自由端側から入れられた一対のスリットの間に前記弾性係止片が形成され、前記係止溝は、前記弾性係止片の先端部から同弾性係止片の基端部に続く前記後面板の周縁に向けて形成され、同後面板の周縁に開口した部分が前記係止溝の後端開口となっているとともに、前記確認用突起は、前記ハウジングの後面の周縁に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記確認用突起の突出端では、内面側が突出端に向けて次第に薄肉となるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記バックカバーは、前記ハウジングの後面に嵌着されたゴム栓を押さえるゴム栓押さえとして機能するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
JP2010154999A 2010-07-07 2010-07-07 コネクタ Pending JP2012018802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010154999A JP2012018802A (ja) 2010-07-07 2010-07-07 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010154999A JP2012018802A (ja) 2010-07-07 2010-07-07 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012018802A true JP2012018802A (ja) 2012-01-26

Family

ID=45603924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010154999A Pending JP2012018802A (ja) 2010-07-07 2010-07-07 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012018802A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014010904A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 防水シールドコネクタ及びシールドシェル
JP2020043666A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 矢崎総業株式会社 プロテクタ、及び、ワイヤハーネス
WO2020116112A1 (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014010904A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 防水シールドコネクタ及びシールドシェル
JP2020043666A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 矢崎総業株式会社 プロテクタ、及び、ワイヤハーネス
WO2020116112A1 (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9509076B2 (en) Connector with front backlash preventing portions and rear backlash preventing portion that are offset circumferentially with respect to the front backlash preventing portions
US9407025B2 (en) Connector
JP4089179B2 (ja) コネクタ
JP4497038B2 (ja) レバー式コネクタ
JP6475669B2 (ja) コネクタ
US20140127928A1 (en) Connector
JP2014530446A (ja) シールドコネクタ
JP2012079552A (ja) コネクタ
US20110028036A1 (en) Waterproof Structure and Waterproof Connector
US9627815B2 (en) Receptacle connector for cable
JP5696899B2 (ja) 防水コネクタ
CN110073553B (zh) 带橡胶盖的连接器
JP2012018802A (ja) コネクタ
JP2018160315A (ja) 防水コネクタ
JP5818101B2 (ja) 防水コネクタ
JP6243277B2 (ja) シールドコネクタ
JP6194848B2 (ja) コネクタ
JP2015133275A (ja) 防水コネクタ
JP6224041B2 (ja) コネクタの防水構造
JP4830738B2 (ja) コネクタ
JP5910572B2 (ja) 防水コネクタ
JP2012028073A (ja) コネクタ
JP5397124B2 (ja) コネクタ
JP2012084350A (ja) コネクタ
JP5071717B2 (ja) コネクタ