JP4830738B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
機器側コネクタは、3つの端子収容部を備えた合成樹脂製の機器側ハウジングを備えている。端子収容部は、それぞれ円筒状をなして電線側コネクタとの嵌合方向に突出し、その内部には雌形の機器側端子が収容されている。
そして、電線側コネクタの嵌合凹部を機器側コネクタの端子収容部に被せるようにして両コネクタ10,40を嵌合させると、電線側端子が機器側端子内に徐々に進入し、端子収容部が嵌合凹部に内嵌されるとともに両端子が接続された状態となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子の接続信頼性が高いコネクタを提供することを目的とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記矯正部は、前記他方の端子を全周にわたって囲むように設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記端子収容部の前端部における前記テーパ面と当接する部分は同テーパ面の傾斜に沿う傾斜面とされているところに特徴を有する。
嵌合凹部には、開口側から奥壁部における他方の端子が保持されている位置に向かって端子収容部の前端部が挿入可能な空間の幅寸法を少しずつ狭める傾斜をなすテーパ面を備えた矯正部が設けられ、端子収容部は、このテーパ面への当接によって一方の端子と他方の端子とが整合する位置に矯正される。これにより、両端子の接続状態において端子が歪んだ状態で留め置かれることが防がれる。
したがって、両端子の接続状態における歪みや微摺動摩耗を防ぐことができ、両端子の接続信頼性を高めることができる。
矯正部は、嵌合凹部毎に個別に設けられているので、端子収容部の位置は嵌合凹部毎に矯正される。これにより、一方の端子の位置がそれに対応する他方の端子の位置に対して端子収容部毎に異なる方向にずれていても対応可能である。
矯正部は、他方の端子を全周にわたって囲むように設けられているので、端子収容部の前端部は他方の端子に対して全方位に矯正可能とされている。したがって、端子収容部は、一方の端子と他方の端子とが整合する位置に確実に保持される。
他方の端子は、嵌合凹部の奥壁部にインサート成形され、他方の端子と嵌合凹部とが一体となっているので、他方の端子と矯正部との位置関係に狂いが生じることが防止される。
端子収容部の前端部におけるテーパ面と当接する部分は、テーパ面の傾斜に沿う傾斜面とされているので、嵌合凹部に対する端子収容部の位置の矯正がスムーズに行われる。また、矯正部のテーパ面と端子収容部の前端部とは面同士で当接した状態となるので、端子収容部と嵌合凹部との間でのがた付きが確実に防止される。
本実施形態におけるコネクタは、ワイヤハーネスWの端部に接続されるハーネス側コネクタ10(本発明における一方のコネクタに該当する)と、このハーネス側コネクタ10に嵌合可能であるとともに図示しない機器に取り付けられる機器側コネクタ40(同他方のコネクタに該当する)とを備えている。以下、各構成部材において、両コネクタ10,40における嵌合面側をそれぞれ前方として説明する。
機器側コネクタ40とハーネス側コネクタ10とを嵌合する際には、レバー37を所定位置まで引き出した状態で、張出部49を溝部27に差し込むようにして位置合わせしつつ、各端子収容部16の前端部を各嵌合凹部46の前端部に嵌入させるとともにフード部23の前端部をシェル体42の嵌合筒部45の前端部に外嵌させる。すると、機器側コネクタ40のカムピン47がレバー37のカム溝に係合するとともに、各バスバー43の前端部が各端子収容部16の誘導面18Aに誘導されてその内部に進入し、端子金具13の接続部13Aに若干差し込まれた状態になる。また、嵌合筒部45の前端縁が差込空間Sの手前位置に達するとともに、突起部48が切欠部26のすぐ手前位置に配された状態となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
13…端子金具(一方の端子)
16…端子収容部
19…傾斜面
40…機器側コネクタ(他方のコネクタ)
41…端子保持体(嵌合凹部の奥壁部)
43…バスバー(他方の端子)
46…嵌合凹部
50…矯正部
51…テーパ面
Claims (5)
- 互いに嵌合可能な一対のコネクタと、
前記一対のコネクタのうち一方のコネクタに設けられ、他方のコネクタとの嵌合方向に突出する形状をなす端子収容部と、
この端子収容部に保持された一方の端子と、
前記他方のコネクタに形成され、前記一方のコネクタとの嵌合方向に開口するとともに前記端子収容部が内嵌可能な形状をなす嵌合凹部と、
この嵌合凹部の奥壁部に保持された他方の端子と、を備え、
前記端子収容部が前記嵌合凹部に内嵌されるのに伴って前記一方の端子と前記他方の端子とが接続されるコネクタであって、
前記嵌合凹部には、前記開口側から前記奥壁部における前記他方の端子が保持されている位置に向かって前記端子収容部の前端部が挿入可能な空間の幅寸法を少しずつ狭める傾斜をなすテーパ面を備えた矯正部が設けられ、
前記テーパ面に囲まれてなる空間の幅寸法は、前記奥壁部側の位置では前記端子収容部の前端面の幅寸法よりも小さくされ、
前記一対のコネクタが嵌合した状態では、前記端子収容部の前端面と前記奥壁部の前面とが互いに接触することなく、前記端子収容部の前端部が前記テーパ面に当接した状態に保持されるとともに、前記テーパ面への当接によって前記一方の端子と他方の端子とが整合する位置に矯正されることを特徴とするコネクタ。 - 前記一方の端子および他方の端子がそれぞれ複数設けられ、前記端子収容部は前記一方の端子毎に、前記嵌合凹部は前記他方の端子毎に個別に設けられているものであって、
前記矯正部は、前記嵌合凹部毎に個別に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記矯正部は、前記他方の端子を全周にわたって囲むように設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
- 前記他方の端子は、前記嵌合凹部の奥壁部にインサート成形されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記端子収容部の前端部における前記テーパ面と当接する部分は同テーパ面の傾斜に沿う傾斜面とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
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