JP4747471B2 - 車両用スライドドア装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアを備えた車両用スライドドア装置に関するものであり、詳しくは、ドア開口を開閉すべくスライドドアをスライド動作させるパワースライドユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用スライドドア装置としては、特開平10−18708号公報に示されるものが知られている。
【0003】
これは、車両ボデーに車両前後方向に延びるセンターガイドレールを介してスライド自在に支持され車両ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアを備えたものである。そして、スライドドアをスライド動作させるパワースライドユニットは、車両ボデー内に配設され駆動源となるモータ及び出力ドラムを備えた駆動機構と、駆動機構の出力ドラムに巻回されセンターガイドレールの車両後方側の端からセンターガイドレールに案内されてセンターガイドレールの車両前方側の端に配設された案内プーリに折り返されて配索されると共にスライドドアに連係された無端状のケーブルとを有して構成されていた。
【0004】
この従来装置においては、モータの駆動による出力ドラムの回転で出力ドラムからケーブルを巻き取り・送り出してケーブルをセンターガイドレールに沿って往復動させ、これにより、スライドドアをスライド動作させてドア開口を開閉する。
【0005】
しかしながら、上記の従来装置は、駆動機構が車両ボデー内に配設されているので、その配置スペースやケーブルを配索するための開口として、車両ボデー側に専用の構造を必要とする。その結果、パワースライドユニットの搭載において、車両ボデーの制約を大きく受けることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、パワースライドドアの車両への搭載性の向上を技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、車両ボデーに、車両前後方向に延びるガイドレールを介してスライド自在に支持されると共に、前記車両ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアと、前記スライドドア内に配設され出力ドラムを備えた駆動機構と、前記出力ドラムに巻回されると共に、一端が前記ガイドレールの一方端側に且つ他端が前記ガイドレールの他方端側にそれぞれ固定されたケーブルと、前記スライドドアに揺動自在に支持され且つ前記ガイドレールに摺動自在に案内された支持体と、該支持体の前記スライドドアに対する揺動中心軸上及び前記ガイドレールに対する摺動部位に配設され、前記ケーブルを案内する一対のプーリと、前記スライドドアに支持され、前記スライドドアに対する揺動中心軸上に配設されたプーリを取付け位置が調整可能となるように移動自在に支持すると共に、前記ケーブルを配索位置が移動できるように揺動自在に支持するガイドを有する構成としたことである。
【0008】
この構成により、駆動機構はスライドドア内に配設されるため、パワースライドユニットは車両ボデーの制約を受けることなく、車両への搭載が可能となる。
よってパワースライドドアの車両への搭載性が向上される。
【0009】
好ましくは、前記ケーブルは、前記プーリに案内されるワイヤと、該ワイヤを被覆しかつ前記ガイドに支持される保護部材と、該保護部材の一端に揺動自在に支持されかつ前記ワイヤと摺接するグロメットを有する、と良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スライドドア1(スライドドア)は、車両の側部ボデー2(車両ボデー)に形成された矩形のドア開口21を開閉するものである。そして車両の前後方向(図1示左右方向)に延在するセンターガイドレール3(ガイドレール)及び上下一対のアッパ及びロアガイドレール33、34を介して、側部ボデー2にスライド可能に支持されている。ここでスライドはガイドレール3、33、34に沿って行われる。
【0011】
アッパガイドレール33は、ドア開口21の上縁に沿って、その上縁近傍に配置され、側部ボデー2に固定される。ロアガイドレール34は、ドア開口21の下縁に沿って、その下縁近傍に配置され、側部ボデー2に固定される。又センターガイドレール3はドア開口21より車両後部側の側部ボデー2の室外面に固定される。
【0012】
スライドドア1には、ガイドレール3、33、34に摺動自在に案内されるガイドローラユニット5(支持体)が摺動自在に支持されている。スライドドア1は、それぞれのガイドローラユニット5がガイドレール3、33、34に対して摺動することで、ガイドレール3、33、34に案内される。そしてドア開口21を開閉すべくスライド動作する。尚、ガイドレール3、33、34は互いに平行である。そしてそれらの前端は、車両室内方に向かって屈曲している。この屈曲は、ドア開口21の閉時において、スライドドア1を側部ボデー2の室外面と略面一となるように案内する。又スライドドア1は、ドア開口21より車両後部側の側部ボデー2の車両外方に移動可能となっている。
【0013】
図3に示すように、センターガイドレール3は、側部ボデー2の室外面に形成された凹部22内に配置されている。このセンターガイドレール3は、断面略コ形状で車両前後方向に延在するローラガイドレール31、ローラガイドレール31から車両下方向に延在するワイヤガイドレール32からなる。ローラガイドレール31は垂直壁31a、上壁31b、下壁31c、フランジ壁31dを有している。垂直壁31aは、車両内外方向に二つの段部を持つ構造で、ワイヤガイドレール32の一部を挟んで、側部ボデー2にボルト(図示なし)により結合される。上壁31b及び下壁31cは垂直壁31aの上端及び下端から互いに平行に車両室外方へそれぞれ屈曲延在する。フランジ壁31dは上壁31bの室外端から垂直壁31aと平行に下方に屈曲延在する。ローラガイドレール31は、内外ローラ52、53及び上下ローラ54(後述)を摺動自在に案内する。ワイヤガイドレール32は断面階段形状であり、二枚の金属板32a、32bと、一枚のゴム製板32cより構成されている。又、側部ボデー2の凹部22の車両外方近傍には、樹脂製のレールカバー24が凹部22に沿う様に配設されている。レールカバー24は二枚の樹脂板からなり、ピン(図示なし)にて凹部22の上縁に固定されている。
【0014】
図3及び図4に示すように、ガイドローラユニット5は、ベースプレート51、内外ローラ52、53及び上下ローラ54からなる。ベースプレート51は大まかに見て、垂直壁51a、水平壁51b及び垂直壁51cよりなる。垂直壁51aの上端には、車両後方向(図3示紙面鉛直手前方向)の水平方向に屈曲延在するフランジ51dが形成されている。垂直壁51aの下端からは、車両内方かつ後方向に屈曲延在する水平壁51bが形成されている。水平壁51bには高さが異なる上段部51e、中段部51f、下段部51gが、下り方向の階段状に、滑らかに繋がる様に形成されている。フランジ部51dと上段部51eの間には、スライドドア1に固定されたブラケット11が、ピン12を介して相対回動自在に固定されている。換言すると、ベースプレート51は、ブラケット11に相対回転自在に支持される。つまりガイドレールユニット5はスライドドア1に揺動自在に支持される。下段部51gには車両上下方向に開口する矩形の開口部51kが形成されている。開口部51kには可動プーリ機構8(後述)が配設される。又、下段部51gの車両内方端には、51gの車両内方端から車両上方向へ屈曲延在する垂直壁51cが形成されている。垂直壁51cは凹部22とガイドカバー24の間に位置する。垂直壁51cの上端には、車両内方向で水平方向に屈曲延在する対のアーム51m、51nが形成されている。対のアーム51m、51nの先端には内外ローラ52、53が回転自在に支持されている。内外ローラ52、53はセンターガイドレール3のフランジ壁31d及び垂直壁31aに摺接している。又、垂直壁51cには、上下ローラ54が回転自在に支持されており、この上下ローラ54は、センターガイドレール3の下壁31cと摺接している。これにより、ガイドローラユニット5はローラガイドレール31に、車両上下方向及び車両室内外方向にガタつき無く摺動自在に案内される。尚、アッパ及びロアガイドレール33、34に摺動自在に案内されるガイドローラユニット5も同様な構成となっている。これにより、スライドドア1は、ガイドローラユニット5によってガイドレール3、33、34を介して側部ボデー2にスライド自在に支持される。そしてガイドローラ5がパワースライドユニット(後述)によりガイドレール3、33、34に対して摺動することにより、スライドドア1は側部ボデー2に対してスライド動作する。
【0015】
次にスライドドア1を側部ボデー2に対してスライド動作させるパワースライドユニットについて図1乃至図6を参照して説明する。
【0016】
図1に示すように、パワースライドユニットは、駆動機構6(駆動機構)、ケーブル7(ケーブル)、中間プーリ機構9、ケーブルガイド4(ガイド)及び可動プーリ機構8を主として構成される。
【0017】
駆動機構6は、スライドドア1内に配置されており、ブラケット等を介してスライドドア1のドアパネルに固定される。この駆動機構6は、駆動源としてのモータ61及び回転自在な出力ドラム62からなる。出力ドラム62(出力ドラム)は減速ギア構造(図示なし)を介してモータ61の出力シャフトに連結されており、モータ61の正逆回転により、一方向及び他方向に回転する。
【0018】
ケーブル7は、二本のワイヤ71、72からなる。ワイヤ71、72は、それぞれ、その一端が出力ドラム62に係止されて巻回されている。図1及び図2に示すように、ワイヤ71は、スライドドア1内の中間プーリ機構9、ケーブルガイド4及び可動プーリ機構8に案内されてセンターガイドレール3内に配索される。そしてワイヤ71の他端(図示なし)はセンターガイドレール3の車両前後方向における前端近傍に係止される。ここでワイヤ71の出力ドラム62から中間プーリ機構9の間と、中間プーリ機構9からケーブルガイド4の間には、ワイヤ71を被覆する樹脂製のケーシング71aが配設されている。ワイヤ72も同様に、スライドドア1内の中間プーリ機構9、ケーシングガイド4、可動プーリ機構8に案内されてセンターガイドレール3内に配索される。そしてワイヤの他端(図示なし)はセンターガイドレール3の車両前後方向における後端近傍に係止される。ワイヤ72にも、出力ドラム62から中間プーリ9機構の間と、中間プーリ機構9からケーシングガイド4の間にはワイヤ72を被覆する樹脂製のケーシング72aが配設されている。尚、ケーブル7は二本のワイヤ71、72ではなく、出力ドラム61に巻回されその両端がそれぞれ車両ボデー側の所定部位にそれぞれ係止された一本のワイヤより構成しても良い。又、ワイヤ71、72の他端の係止は、スライドドア1のスライド範囲の車両前後方向における前端及び後端の車両ボデー側であれば前述した部位以外のどこでも良い。
【0019】
図1、図5及び図6に示すように、中間プーリ機構9はベースブラケット91によりスライドドア1の車両内方側ドアパネル13に固定される。ベースブラケット91には対の案内プ−リ92、93がピン92a、93aを介して回転自在に支持されている。対の案内プーリ92、93は、車両前後方向(図5示左右方向)に沿う同一平面内で並列に配設されている。従って、車両内外方向(スライドドア1の厚方向)の厚が薄い構造となっている。これにより中間プーリ機構9のスライドドア1内への配設に関し、スライドドア1の厚さによる配設位置の制限は少なくなる。尚、案内プーリ92にはワイヤ71が配策され、ワイヤ71の他端を出力ドラム61からケーブルガイド4へと案内する。案内プーリ93にはワイヤ72が配策され、ワイヤ72の他端を出力ドラム61からケーブルガイド4へと案内する。
【0020】
図2及び図7乃至図9に示すように、スライドドア1の車両後方側(図2示右側)にはケーブルガイド4が配設されている。ケーブルガイド4は、ケーシングガイド41、垂直壁42及び水平壁43を有している。ケーシングガイド41はスライドドア1内に配設され、ケーシング71a、72aの、スライドドア1内の車両後方側付近を一体的に収容する。ケーシングガイド41の車両前後方向のほぼ中央には、車両内方向に開孔するネジ孔41aが形成されている。ネジ孔41aとスライドドア1の車両内側パネル16に形成された開孔(図示なし)にボルト(図示なし)を一体的に挿通し固定することで、ケーブルガイド4はドア1に固定される。ケーシングガイド41の車両後方側の端部には、車両上方から見て屈曲する垂直壁42が配設されている。図3及び図7に示す様に、垂直壁42は、ドア1の後方壁15に形成された開口17を覆い、垂直壁42と後方壁15は略面一となる。又、図7に示す様に垂直壁42には、二つの開孔42aが形成されている。開孔42aには、ケーシング71a、72aの車両後方側の端部に配設されるキャップ71b、72b(後述)(保護部材)部分が挿通される。これにより、キャップ71b、72bは、ケーブルガイド4に支持される。垂直壁42の高さ方向の中央より上側には、車両後方へ向って延在する水平壁43が形成されている。水平壁43のほぼ中央には、開孔43a(後述)が形成されている。
【0021】
図8に最も詳しく示すように、キャップ71b、72bは略円柱形状で中空構造となっており、ワイヤ71、72はケーシング71a、72aから一体的にキャップ71b、72bに挿通される。また、キャップ71b、72bには、その外周に沿うように溝部71c、72cが形成されている。キャップ71b、72bの更に車両後方側(図8示右側)には、ゴム製のカバー71d、72d(グロメット)が配設されている。カバー71d、72dは、溝部71c、72cと係合する爪部71e、72e(係合部)と、末端開孔71f、72fが形成されている。末端開孔71f、72fの開孔径は、ワイヤ71、72の太さとほぼ同一となっており、カバー71d、72dはワイヤ71、72と摺接する。よってワイヤ71、72が可動プーリ機構8からケーブルガイド4の方向へ移動するとき、ワイヤ71、72に付着した水等を拭き取る。また、爪部71e、72eは溝部71c、72cと係合する面が面取り処理されている。よってカバー71d、72dはキャップ71b、72bに対して三次元的に揺動可能となっている。
【0022】
図4に示すように、可動プーリ機構8は上プーリカバー81、下プーリカバー82を有する。可動プーリ機構8は、上プーリカバー81に形成された開孔83と、ガイドローラユニット5の中段部51fに形成された開孔51rに一体的に挿通されるネジ(図示なし)を介して、ガイドローラユニット5に固定される。図3及び図4に示す様に、可動プーリ機構8の一部は、ガイドローラユニット5の開口部51kに収まる。これによりガイドローラユニット5と可動プーリ機構8は、開口部51kの付近で、それらの厚が重複する構成となる。よって、ガイドローラユニット5と可動プーリ機構8を組み合わせた部材の、開口部51k付近の厚(図3示d)は薄くなる。一方ガイドカバー24は開口部51kの近傍上方に、側部ボデー2から延在している。以上より、ガイドカバー24の下端部と側部ボデー2の凹部22の下縁部との間は10mm程となる。従って側部ボデー2を車両外側方より見た場合に、凹部22は殆ど露出せず、側部ボデー2の外観は良いものとなる。
【0023】
図3に示すように、可動プーリ機構8の上プーリカバー81と下プーリカバー82の間には、対の案内プーリ84、85(プーリ)が、ピン84a、85aにより上下プーリカバー81、82に対して回転自在に支持される。ここで図2及び図7に示すように、ピン84aはケーブルガイド4の開孔43aにも一体的に挿通され、従って可動プーリ機構8はケーブルガイド4に対しても結合される。尚、開孔43aの開孔径は、ピン84aの直径より大きく形成されているため、可動プーリ機構8はケーブルガイド4に対して摺動可能となっている。また図3に示すように、ピン84aはピン12と同軸上に位置し、案内プーリ84の回転中心軸84aは、ガイドローラユニット5の揺動中心軸12と同軸となっている。又案内プーリ85はほぼ開口部51kに収まっている。そしてワイヤ71、72を案内する外周の一部分が、凹部22の内側でワイヤガイドレール32の近傍に位置している。図2に示すように、ワイヤ71、72の他端は案内プーリ84、85の両側で案内される様にクロスして案内プーリ84、85に案内される。これによりワイヤ71、72は中間プーリからセンターガイドレール3内に配策される。又、上プーリカバー81と下プーリカバー82の間には、断面略階段形状のプーリ保護部材86が配設されている。プーリ保護部材86は、上プーリカバー81と案内プーリ85に間に挟まれる板状部材86bと、板状部材86bから屈曲延在して案内プーリ84と下プーリカバー82の間に挟まれる板状部材86cを有している。更にプーリ保護部材86は、案内プーリ84、85に配策されるワイヤ71、72に対向する、4個の爪部86aを有している。爪部86aの先端は、案内プーリ84及び85に形成された溝の近傍に位置し、溝に付着した氷などをかきとる。よって案内プーリ84、85は、ワイヤ71、72をスムーズに案内する。
【0024】
次に、車両へのスライドドア1の車両1への組み付け方法について説明する。
【0025】
まず、スライドドア1に対して、パワースライドユニットとして駆動機構6、ケーブル7、中間プーリ機構9、連結部材4及び可動プーリ機構8を配設する。次に、ガイドローラユニット5をセンターガイドレール3に対して摺動自在に配設する。そしてスライドドア1をドア開口21付近に組み付け、前述の様に、プーリカバー81の開孔83と、ガイドローラユニット5の開孔51rを一体的にネジで固定する。また、ワイヤ71、72の他端をセンターガイドレール3の前後端近傍に係止する。これにより、スライドドア1とパワースライドユニットは車両に配設される。次に、スライドドア1のドア開口21に対するズレを無くすために建付け調整を行う。まず、スライドドア1を閉状態(スライドドア1が開口21と一致する状態)になる様にスライドドア1を移動させる。しかし、スライドドア1とガイドローラユニット5との相対位置関係によっては、スライドドア1はドア開口21と完全に一致しない。ここでスライドドア1とローラガイドユニット5との間の相対移動が必要となる。図9に示すように、その相対移動はケーブルガイド4の開孔43aにより可能となる。つまり、前述の様に開孔43aはピン84aより大きく形成されているため、スライドドア1はガイドローラユニット5に固定された可動プーリ機構8と相対移動できる。よってガイドローラユニット5のセンターガイドレール3に対する位置を規制したままで、スライドドア1を側部ボデー2に対して移動させることができる。従って建付け調整する(スライドドア1と開口21を完全に一致させる)ことができる。更に図9に示すように、ケーブルガイド4が可動プーリ機構8に対して移動する場合は、ワイヤ71、72の配策位置が移動する。ここで、前述の様にカバー71d、72dはキャップ71b、72bに対して揺動可能となっている。よってカバー71d、72dの末端開孔71f、72fは、プーリ84への接線方向に向かう。この結果、ケーブルガイド4から可動プーリ機構8へのワイヤ71、72の配索は滑らかなものとなり、ワイヤ71、72と末端開孔71f、72f部との摺動抵抗を少なくできる。
【0026】
次に作動について説明する。
【0027】
ドア開口21の閉状態において、モータ61を正転駆動して出力ドラム62を一方向に回転させると、ケーブル7のワイヤ72が出力ドラム62に巻き取られ且つワイヤ71が出力ドラム62から送り出される。ワイヤ71、72は、その他端にて車両ボデーに固定されているので、可動プーリ機構8がセンターガイドレール3に沿って車両後方(図1示右方)へ移動する。このとき、可動プーリ機構8に結合されたガイドローラユニット5はセンターガイドレール3内を摺動する。この結果、スライドドア1が開状態(スライドドア1が開口21と一致する以外の状態)となる。
【0028】
ドア開口21の開状態において、モータ61を逆転駆動して出力ドラム62を他方向に回転させると、前述とは逆に、ケーブル7のワイヤ71が出力ドラム62に巻き取られ、且つワイヤ72が出力ドラム62から送り出される。この結果、可動プーリ機構8がセンターガイドレール3に沿って車両前方(図1示左方)へ移動する。このとき、可動プーリ機構8に結合されたガイドローラユニット5はセンターガイドレール3内を摺動する。この結果、スライドドア1が閉状態となる。
【0029】
スライドドア1のスライド動作によってドア開口を閉状態から開状態とする際の開始直後及び、ドア開口21を開状態から閉状態とする終了直前において、ガイドローラユニット5は、ガイドレール3、33、34の前端の屈曲部分を摺動する。この時、ガイドローラユニット5は、ピン12を中心にスライドドア1に対して揺動して、スライドドア1の姿勢を保つ。
【0030】
【発明の効果】
上記したように、請求項1の発明によれば、駆動機構をスライドドア内に配設すると共に、駆動機構の出力ドラムに巻回したケーブルの両端をガイドレールに固定してパワースライドユニットを構成したので、パワースライドユニットの搭載に関し、車両ボデーの制約を受けず、組み付けしやすく、搭載性を向上することができる。
【0031】
又、請求項2の発明によれば、ワイヤを被覆する保護部材に揺動自在に支持されかつワイヤと摺接するグロメットを有する構成としたので、部品点数を抑えたまま、ワイヤを保護部材に滑らかに案内し、かつワイヤに付着した水等を拭き取ることができる。よってワイヤの耐損性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用スライドドア装置を搭載した車両の側面図である。
【図2】本発明に係る車両用スライドドア装置のガイドローラユニット及び可動プーリ機構の上面図である。
【図3】本発明に係る車両用スライドドア装置の可動プーリ機構とガイドローラユニットの配設関係を示した図(車両後方からの側面図)である。
【図4】本発明に係る車両用スライドドア装置のガイドローラユニット及び可動プーリ機構部分の斜視図である。
【図5】本発明に係る車両用スライドドア装置の中間プーリ機構の正面図である。
【図6】本発明に係る車両用スライドドア装置の中間プーリ機構を車両ドアに配設した場合の断面図(図5示B−B断面図)である。
【図7】本発明に係る車両用スライドドア装置の中間プーリ機構とガイド(図2示A−A断面図)とケーブルの配設関係を示した図である。
【図8】本発明に係る車両用スライドドア装置の保護部材とグロメットの関係を示した断面図である。
【図9】本発明に係る車両用スライドドア装置のグロメットの揺動の様子を示した図である。
【符号の説明】
1 スライドドア
2 側部ボデー2(車両ボデー)
3 ガイドレール
4 ケーブルガイド(ガイド)
5 ガイドローラユニット(支持体)
6 駆動機構
7 ケーブル
62 出力ドラム
51a 垂直壁(第1縦壁)
51b 水平壁(横壁)
51c 垂直壁(第2縦壁)
51k 開口部(収納凹部)
71 ワイヤ
72 ワイヤ
71b キャップ(保護部材)
72b キャップ(保護部材)
71d カバー(グロメット)
72d カバー(グロメット)
84 プーリ
85 プーリ

Claims (2)

  1. 車両ボデーに、車両前後方向に延びるガイドレールを介してスライド自在に支持されると共に、前記車両ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアと、
    前記スライドドア内に配設され出力ドラムを備えた駆動機構と、
    前記出力ドラムに巻回されると共に、一端が前記ガイドレールの一方端側に且つ他端が前記ガイドレールの他方端側にそれぞれ固定されたケーブルと、
    前記スライドドアに揺動自在に支持され且つ前記ガイドレールに摺動自在に案内された支持体と、
    該支持体の前記スライドドアに対する揺動中心軸上及び前記ガイドレールに対する摺動部位に配設され、前記ケーブルを案内する一対のプーリと、
    前記スライドドアに支持され、前記スライドドアに対する揺動中心軸上に配設されたプーリを取付け位置が調整可能となるように移動自在に支持すると共に、前記ケーブルを配索位置が移動できるように揺動自在に支持するガイドを有することを特徴とする車両用ドア装置。
  2. 前記ケーブルは、前記プーリに案内されるワイヤと、
    該ワイヤを被覆しかつ前記ガイドに支持される保護部材と、
    該保護部材の一端に揺動自在に支持されかつ前記ワイヤと摺接するグロメットを有することを特徴とする、請求項1に記載の車両用ドア装置。
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