JP4099859B2 - 車両用スライドドア装置 - Google Patents

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    • E05Y2900/53Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles characterised by the type of wing
    • E05Y2900/531Doors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両ボデーに形成された開口部を開閉するスライドドアをスライド動作させる駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用スライドドア装置としては、特開平10−18708号公報に示されるものが知られている。
【0003】
これは、車両ボデーに車両前後方向に延びるセンターガイドレールを介してスライド自在に支持され前記車両ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアを備えたものであって、駆動源となるモータ及び出力ドラムを備えた駆動機構と、駆動機構の出力ドラムに巻回されセンターガイドレールの車両後部側の端からセンターガイドレールに案内されてセンターガイドレールの車両前部側の端に配置された案内プーリにより折り返されて配索されると共にスライドドアに連係された無端状のワイヤケーブルとを有するものである。
【0004】
この従来装置においては、駆動機構の作動により出力ドラムからワイヤケーブルを巻き取り・送り出してワイヤケーブルをセンターガイドレールに沿って往復動させ、これにより、スライドドアをスライド動作させて開口部を開閉していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常、スライドドアは、ドア開口の開時においては、ドア開口より車両後部側の車両ボデーの室外面上に位置しており、ドア開口の閉時においては、スライドドアの室外面が車両ボデーの室外面と面一となるようにドア開口内に位置する。よって、このスライドドアのスライド動作を案内するセンターガイドレールの車両前部側の端付近は、室内方に向かって屈曲している。
【0006】
このため、上記した従来装置では、ワイヤケーブルが配索される案内プーリをセンターガイドレールの車両前部側の端に支持しているため、プーリの分だけセンターガイドレールの室内方への張り出しが大きくなる。このため、それだけ車室内スペースを犠牲にすることとなり、乗員の車室内への乗降性や居住性を損なうことなる。
【0007】
又、スライドドアのスライド動作時、案内プーリには、駆動力以上の反力が加わるので、案内プーリは、この反力を支えるだけの支持構造でセンターガイドレールに支持する必要となり、板厚の増加や補強材の付加等による重量アップ及びコストアップを招くことになる。
【0008】
故に、本発明は、軽量且つ安価でコンパクトな車両スライドドア装置を提供することを、その技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、車両ボデーに車両前後方向に延びるガイドレールを介してスライド自在に支持され前記車両ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアを備え、前記車両ボデー内に配設された駆動機構と、該駆動機構に連係され且つ前記ガイドレールに摺動自在に案内される共に一端が前記スライドドアが連係されたプッシュプルケーブルとを有し、前記駆動機構の作動により前記プッシュプルケーブルを前記ガイドレールに沿って押し引きして前記スライドドアを前記ガイドレールで案内してスライド動作させるとともに、前記ガイドレールに摺動自在に支持され前記スライドドアに連結されたスライド部材と、前記プッシュプルケーブルの一端に前記プッシュプルケーブルの中心軸線周りで回転自在に取り付けられた取付ブラケットと、前記スライド部材に前記プッシュプルケーブルの中心軸線とは略直交する軸心周りで回動自在に支持され前記取付ブラケットを該軸心方向に相対移動自在に支持する支持ブラケットとを有することを特徴とした、ことである。
【0010】
この技術的手段によれば、ケーブルを配索するための案内プーリ及び案内プーリの支持構造を廃止し得る。よって、従来に比べて軽量且つ安価でコンパクトな車両用スライドドア装置とし得る。
【0011】
より好ましくは、前記ガイドレールを、前記ドア開口より車両後部側の前記車両ボデーの室外面に配置すると、良い。
【0012】
より好ましくは、一端が前記駆動機構に接続され且つ他端が前記ガイドレールの車両後部側の端に接続され前記プッシュプルケーブルを摺動自在に案内するガイドパイプと、前記ガイドレールの車両後部側の端の近傍において前記車両ボデーに形成され前記プッシュプルケーブルが挿通される開口部と、前記車両ボデーの内面に前記開口部を覆うようにシール部材を介して固定されたシールブラケットを有する、と良い。
【0013】
より好ましくは、前記ガイドレールに摺動自在に支持され前記スライドドアに連結されたスライド部材と、前記プッシュプルケーブルの一端に前記プッシュプルケーブルの中心軸線周りで回転自在に取り付けられた取付ブラケットと、前記スライド部材に前記プッシュプルケーブルの中心軸線とは略直交する軸芯周りで回動自在に支持され前記取付ブラケットを該軸芯方向に相対移動自在に支持する支持ブラケットとを有する、と良い。
【0014】
より好ましくは、前記駆動機構を、駆動源となるモータと、該モータに連係され前記プッシュプルケーブルと噛合する出力ギヤと、該出力ギヤと対向して前記プッシュプルケーブルと噛合する従動ギヤとを有して構成する、と良い。
【0015】
より好ましくは、前記プッシュプルケーブルを、芯部材と、該芯部材の外周面に螺旋状に巻回された歯線材とを備えて構成され前記駆動機構の出力ギヤと噛合するギヤドケーブルとし、表面に固着された二硫化モリブデン層を有する、と良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示されるように、スライドドア1は、車両の側部ボデー2に形成された矩形のドア開口21を開閉するものであって、車両前後方向(図1示左右方向)に延在するセンターガイドレール3及び上下一対のアッパ及びロアガイドレール41、42により車両前後方向にスライド自在に支持されている。
【0017】
アッパガイドレール41は、ドア開口21の上縁に沿ってこの上縁近傍に配置されており、側部ボデー2に締結具等で固定されている。ロアガイドレール42は、ドア開口21の下縁に沿ってこの下縁近傍に配置されており、側部ボデー2に締結具等で固定されている。又、センターガイドレール3は、ドア開口21より車両後部側の側面ボデー2の室外面に締結具等で固定されている。
【0018】
スライドドア1には、ガイドレール3、41、42に摺動自在に案内される3組のガイドローラユニット5が取り付けられており、スライドドア1は、ガイドローラユニット5がガイドレール3、41、42に対して摺動することでガイドレール3、41、42に案内されてドア開口21を開閉すべくスライド動作する。尚、ガイドレール3、41、42は、互いに平行であって且つ車両前後方向に延在しており、その前端は、ドア開口21の閉時においてスライドドア1が側部ボデー2の室外面と面一となるようにスライドドア1を案内するために、室内方に向かって屈曲している。ドア開口21の開時において、スライドドア1は、ドア開口21より車両後部側の側面ボデー2の室外面上に配置される。
【0019】
次に本発明の主要部であるスライドドア1をスライド動作させる機構について説明する。
【0020】
図3に示されるように、センターガイドレール3は、側面ボデー2の室外面に固定される垂直壁31、垂直壁31の上端及び下端から互いに平行に室外方へ屈曲延在する上壁32及び下壁33、上壁32の室外端から垂直壁31と平行に下方へ屈曲延在するフランジ壁34を備えており、断面略コ字形状を呈している。このセンターガイドレール3のフランジ壁34の室外面には、後述するギヤドケーブル6を摺動自在に案内する下方に向かって開口した直線形状の第1ガイドパイプ7が溶接等で固着されている。尚、この第1ガイドパイプ7は、センターガイドレール3と一体に形成してもよい。
【0021】
図3ないし図5に示されるように、ガイドローラユニット5は、スライドドア1に固定されるブラケット11にピン12により回動自在に支持されたものであって、ブラケット11に支持される対の脚部分51a、51b、対の水平フランジ51c、51d及び水平フランジ51c、51d間に位置する垂直フランジ51eが形成されたベースプレート51を備えている。対の水平フランジ51b、51cには、内外ローラ52、53が回転自在に支持されており、垂直フランジ51eには、上下ローラ54が回転自在に支持されている。対の内外ローラ52、53は、センターガイドレール3のフランジ壁34と垂直壁31とに摺接するようにガイドレール3内に配置されており、上下ローラ54は、センターガイドレール3の下壁33に摺接するようにセンターガイドレール3内に配置されている。これにより、ガイドローラユニット5は、センターガイドレール3に上下方向及び室内外方向においてガタなく摺動自在に支持される。尚、アッパ及びロアレール41、42に摺動自在に支持されるガイドローラユニット5も同様な構成となっている。これにより、スライドドア1がガイドローラユニット5を介してガイドレール3、41、42にガタなくスライド自在に支持される。又、ガイドローラユニット5のブラケット51の水平フランジ51cには、先端に下方に屈曲延在したフランジ部分55aが形成された支持ブラケット55がピン56により回転自在に支持されている。尚、この支持ブラケット55は、内外ローラ52を支持する軸で内外ローラ52と同軸上で回転自在に支持してもよい。
【0022】
図6に示されるように、第1ガイドパイプ7に案内されるギヤドケーブル6は、芯材61及び芯材61の外周面に螺旋状に巻回された歯線材62よりなるものであって、表面に二硫化モリブデン層63が焼き付けにより固着されている。このギヤドケーブル6の一端には、図3ないし図5に示されるように、取付ブラケット64が芯材61にかしめ固着されたストッパ部材65、66により軸方向の移動が規制されて回転自在に支持されている。この取付ブラケット64は、第1ガイドパイプ7の下方開口71から支持ブラケット55のフランジ部分55aと対向するように下方に延在しており、先端に車幅方向に延在する長穴64aが形成されている。この長穴64aには、段付ボルト67が挿通されており、取付ブラケット64は、この段付ボルト67により支持ブラケット55のフランジ部分55aに締結固定されている。
【0023】
図1に示されるように、側部ボデー2のドア開口21より車両後部側の室内面には、ブラケット85を介して駆動機構8が固定されている。この駆動機構8は、図7及び図8に駆動源としてのモータ81を備えてものであって、ハウジング82内に収容された減速ギヤ機構(図示せず)を介してモータ81に連結された出力軸87にハウジング81外に配置された出力ギヤ83が支持されている。又、ハウジング82には、出力ギヤ83と対向して従動ギヤ84がピン88により回転自在に支持されている。この出力ギヤ83及び従動ギヤ84は、ハウジング82に固定されたカバー89により覆われており。この出力ギヤ83と従動ギヤ84との間には、ギヤドケーブル6が摺動案内される車両前後方向に延在したガイド通路86がカバー89とハウジング82とで形成されている。
【0024】
図1に示されるように、側部ボデー2のドア開口21より車両後部側の室内面には、第2ガイドパイプ9がブラケット85を介して固定されている。この第2ガイドパイプ9は、円弧状に屈曲されており、図11に示されるように、第2ガイドパイプ9の一端は、センターガイドレール3の車両後部側の端の近傍で車両側部ボデー2に形成された開口部22に挿通されて第1ガイドパイプ7の車両後部側の端と連続してセンターガイドレール3の車両後部側の端に連結されている。又、第2ガイドパイプ9の他端は、図7に示されるように、駆動機構8のガイド通路86の車両後部側の端に連続してハウジング82に固定されている。図9ないし図11に示されるように、側部ボデー2の室内面には、開口部22を覆うようにシールブラケット23が複数のボルト25により固定されている。このシールブラケット23は、第2ガイドパイプ9を支持しており、シールブラケット23と側部ボデー2との間に挟持されたシール部材24で第2ガイドパイプ9周りの水密性を確保している。尚、シール部材24は、シールブラケット23に固着されており、組み付け時等の剥がれを防止するためにシールブラケット23の縁を覆うように折り返し部24aが形成されている。
【0025】
図1に示されるように、側部ボデー2のドア開口21より車両後部側の室内面には、第3ガイドパイプ10がその一端側で固定されている。この第3ガイドパイプ10の他端は、図7に示されるように、駆動機構8のガイド通路86の車両前部側の端に連続してハウジング82に固定されている。
【0026】
第1ガイドパイプ7に摺動自在に案内されたギヤドケーブル6は、第2ガイドパイプ9に摺動自在に案内されて駆動機構8へと導かれ、第3ガイドパイプ10に摺動自在に案内されている。これにより、ギヤドケーブル6は、駆動機構8のハウジング82のガイド通路86に摺動案内されて、その歯線材62で駆動機構8の出力ギヤ83及び従動ギヤ84と噛合している。このギヤドケーブル6と出力ギヤ83及び従動ギヤ84との噛合は、ギヤドケーブル6の表面に被覆された二硫化モリブデン層63の軟性によりガタなくスムーズに行われる。
【0027】
次に作動について説明する。
【0028】
ドア開口21の閉状態において、モータ81を一方向に駆動させると、出力ギヤ83が回転してギヤドケーブル6が引かれてガイド通路86及び第1、第2、第3ガイドパイプ7、9、10内を摺動動作する。この時、ギヤドケーブル6と出力ギヤ83との噛合による反力を出力ギヤ83と対向してギヤドケーブル6と噛合している従動ギヤ83で支持しているが、従動ギヤ84は、ギヤドケーブル6の摺動動作に伴い回転しているので、ギヤドケーブル6の移動を妨げることがなく、ギヤドケーブル6の円滑な摺動動作が確保される。又、ギヤドケーブル6の表面を覆う二硫化モリブデン層63によりギヤドケーブル6とガイド通路86及び第1、第2、第3ガイドパイプ7、9、10との摺動抵抗を低減し、円滑なギヤドケーブル6の摺動動作を確保すると共に異音の発生を低減している。
【0029】
ギヤドケーブル6が引かれると、取付ブラケット64及び支持ブラケット55を介してガイドローラユニット5がセンターガイドレール3に案内されて図2示矢印D方向に摺動動作する。これにより、スライドドア1がスライド動作し、ドア開口21が開状態となる。ガイドローラユニット5の摺動動作は、センターガイドレール3の屈曲部分を通過していくが、この時、支持ブラケット55及び取付ブラケット64の回動と取付ブラケット64に形成された長穴64aの作用により上下方向及び車幅方向におけるガイドローラユニット5の第1ガイドパイプ7に対する作動軌跡の差を吸収する。
【0030】
ドア開口21を開状態から閉状態とするには、モータ81を前述とは逆方向に駆動してギヤドケーブル6を前述とは逆方向に押してガイドローラユニット5を図2示矢印E方向に摺動動作させればよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、ガイドレールに案内されるプッシュプルケーブルの押し引きによりスライドドアをスライド動作させるようにしたので、従来必要であったケーブル配索用の案内プーリが不要となり、従来に比べてコンパクトな車両スライドドア装置とすることができる。これにより、従来に比べて室内方へのガイドレールの張り出しを小さくでき、車室内スペースを犠牲にすることなく、乗員の乗降性及び居住性を向上させることができる。又、案内プーリの支持構造も不要となるので、部品点数の削減とあいまって、軽量且つ安価なものとすることができる。更に、駆動機構とスライドドアとがプッシュプルケーブルにより連係されるので、駆動機構の車両ボデー内での配置自由度を向上させることができる。又、スライドドアをガイドレールに支持するスライド部材にプッシュプルケーブルの一端を回動自在な支持ブラケット及びプッシュプルケーブルの中心軸線周りで回転自在であって且つ支持ブラケットに対してプッシュプルケーブルの中心軸線とは直交する軸心方向に相対移動自在な取付ブラケットを介して連結したので、スライド部材の摺動動作時における作動軌跡の差を吸収することができ、プッシュプルケーブルにねじれ等が生じず、スムーズな動作を確保することができる。又、スライド部材の摺動動作時において、プッシュプルケーブルに生じる張力は、軸方向のみの張力となるので、この張力を受けてスライド部材がガイドレールに押圧されたりプッシュプルケーブルがガイドレールと干渉したりするのを抑制することができる。これにより、スライド部材及びプッシュプルケーブルの摩耗を防止することができ、長期に渡りスライドドアの安定したスライド動作を確保することができる。
【0032】
本発明によれば、プッシュプルケーブルを摺動自在に案内するガイドレールを開口部より車両後部側の車両ボデーの室外面に配置したので、駆動機構を車両ボデー内に配置でき、開口部下方に駆動機構の配置スペースを必要としない。これにより、乗員の乗降性を向上させることができる。
【0034】
本発明によれば、プッシュプルケーブルは、モータに連係された出力ギヤ及び出力ギヤと対向する従動キヤと噛合するので、回転する従動ギヤにより出力ギヤとプッシュプルケーブルとの噛合反力を受けて駆動機構とプッシュプルケーブルとの連係部分におけるプッシュプルケーブルの摺動抵抗を小さくすることができる。これにより、駆動力の伝達効率を向上させることができ、モータを小型化でき、省スペース化を図ることができる。
【0035】
本発明によれば、プッシュプルケーブルを、外表面が二硫化モリブデン層により被覆されたギヤドケーブルとして駆動機構の出力ギヤと噛合させたので、二硫化モリブデン層の軟性により出力ギヤとの噛合時のガタを吸収して異音を防止すると共に二硫化モリブデン層の自己潤滑性により摺動抵抗を小さくし、駆動力の伝達効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用スライドドア装置を搭載した車両の側面図である。
【図2】本発明に係る車両用スライドドア装置を搭載した車両の断面図である。
【図3】本発明に係る車両用スライドドア装置のスライド部材とガイドレールの配置関係を示す断面図である。
【図4】本発明に係る車両用スライドドア装置のスライド部材を示す正面図である。
【図5】図4の上面図である。
【図6】本発明に係る車両用スライドドア装置のプッシュプルケーブルを示す断面図である。
【図7】本発明に係る駆動装置を示す正面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】本発明に係る車両用スライドドア装置のシールブラケットを示す正面図である。
【図10】図9のB−B線断面図である。
【図11】図10のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 スライドドア
2 側部ボデー(車両ボデー)
3 センターガイドレール(ガイドレール)
5 ガイドローラユニット(スライド部材)
6 ギヤドケーブル(プッシュプルケーブル)
8 駆動機構
9 第2ガイドパイプ(ガイドパイプ)
21 ドア開口
22 開口部
23 シールブラケット
24 シール部材
55 支持ブラケット
61 芯部材
62 歯線材
63 二硫化モリブデン層
64 取付ブラケット
81 モータ
83 出力ギヤ
84 従動ギヤ

Claims (5)

  1. 車両ボデーに車両前後方向に延びるガイドレールを介してスライド自在に支持され前記車両ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアを備え、
    前記車両ボデー内に配設された駆動機構と、
    該駆動機構に連係され且つ前記ガイドレールに摺動自在に案内される共に一端が前記スライドドアが連係されたプッシュプルケーブルとを有し、
    前記駆動機構の作動により前記プッシュプルケーブルを前記ガイドレールに沿って押し引きして前記スライドドアを前記ガイドレールで案内してスライド動作させるとともに、
    前記ガイドレールに摺動自在に支持され前記スライドドアに連結されたスライド部材と、
    前記プッシュプルケーブルの一端に前記プッシュプルケーブルの中心軸線周りで回転自在に取り付けられた取付ブラケットと、
    前記スライド部材に前記プッシュプルケーブルの中心軸線とは略直交する軸心周りで回動自在に支持され前記取付ブラケットを該軸心方向に相対移動自在に支持する支持ブラケットとを有することを特徴とする車両用スライドドア装置。
  2. 前記ガイドレールは、前記ドア開口より車両後部側の前記車両ボデーの室外面に配置される、請求項1記載の車両用スライドドア装置。
  3. 一端が前記駆動機構に接続され且つ他端が前記ガイドレールの車両後部側の端に接続され前記プッシュプルケーブルを摺動自在に案内するガイドパイプと、
    前記ガイドレールの車両後部側の端の近傍において前記車両ボデーに形成され前記プッシュプルケーブルが挿通される開口部と、
    前記車両ボデーの内面に前記開口部を覆うようにシール部材を介して固定されたシールブラケットを有する、請求項2記載の車両用スライドドア装置。
  4. 前記駆動機構は、駆動源となるモータと、該モータに連係され前記プッシュプルケーブルと噛合する出力ギヤと、該出力ギヤと対向して前記プッシュプルケーブルと噛合する従動ギヤとを有して構成される、請求項1記載の車両用スライドドア装置。
  5. 前記プッシュプルケーブルは、芯部材と、該芯部材の外周面に螺旋状に巻回された歯線材とを備えて構成され前記駆動機構の出力ギヤと噛合するギヤドケーブルであって、表面に固着された二硫化モリブデン層を有する、請求項1記載の車両用スライドドア装置。
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