JP4747413B2 - 遊技機の節電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機などの遊技機が消費するエネルギを節約する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の節電技術としては、特開平10ー174741号公報と、特開平10ー216326号公報とが開示されている。これらの技術は、遊技機の前に遊技者が居ない場合に、遊技機の電気装置に供給する電力を削減することにより、無駄な電力消費を押さえ、省エネルギを達成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、遊技機の前に遊技者が居ない場合に、遊技機の電力消費を抑制することは可能であったが、遊技機の周囲に大勢の遊技者が居る場合に、遊技機の華やかさを残しながら、節電を行うことは考慮されていなかった。
【0004】
即ち、従来の技術では、遊技者が遊技機の近傍に居る場合に節電を行うと、遊技機の華やかさがなくなるために、電源の低減などは行わず、個々の遊技機の状態が分からなくなる程遊技機から遊技者が遠ざかった場合だけ、電源を削減することを行うものであった。
【0005】
そこで、本発明では、遊技機の近傍に遊技者が大勢居る場合でも、遊技機の華やかさを損なうことなく、遊技機の節電を行うことが出来る技術の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機の節電装置は、電源の供給を受け、遊技者に操作されることで、遊技を提供する遊技機の節電装置であって、上記遊技機の各部が消費する電源を供給する電源供給手段と、上記遊技機を操作する遊技者を検出する操作者検出手段と、上記操作者検出手段によって上記遊技機を操作する遊技者の検出がされていない非操作者状態の検出が所定時間継続したかを判断する非操作者状態判断手段と、上記非操作者状態判断手段によって非操作者状態が所定時間継続したと判断された場合に、上記電源供給手段による電源供給に制限を加える電源供給制限手段と、上記電源供給制限手段による電源供給の制限が解除された場合に、遊技機を遊技可能状態に戻す遊技復帰手段とを備え、上記遊技復帰手段は、遊技球を検出するセンサが遊技球を検出することができる状態になってから遊技球の発射を行うことを特徴とする。
【0007】
これにより、電源供給手段が遊技機の各部によって消費される電源を供給している状態で、遊技者に操作されると、遊技機は、遊技を提供する。
この状態で、操作者検出手段によって操作者の検出がされていない非操作者状態が検出されると、非操作者状態判断手段がその非操作者状態の継続が所定時間になったかを判断し、非操作者状態の継続が所定時間になると、電源供給制限手段が電源供給手段による電源供給に制限を加える。
【0008】
この結果、遊技機を操作する遊技者が居ない状態が所定時間継続すると、遊技機の電力消費が低減される。従って、遊技機の近傍に大勢の遊技者が居る場合でも遊技機による電力消費量の低減を図ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。又、電源供給手段による電源供給の制限範囲を遊技球の発射装置や、賞球払出装置などの直接遊技機の華やかさに影響を与えない部分だけや、或いは僅かしか与えない部分だけにすることで、遊技機の華やかさを保持した状態で、省エネルギ効果を得ることが可能になる。
また、請求項1に記載された節電装置では、電源供給制限手段による電源供給の制限が、例えば操作手段が操作されることで解除されると、遊技復帰手段が遊技機を遊技可能状態に戻している。
従って、例えば、操作手段を操作することで、遊技機による遊技が可能になる。
この結果、電源供給の制限状態から、遊技機による遊技が可能な状態に戻すことが出来る。従って、遊技者が遊技可能な状態に戻すことを遊技場の担当者を呼んで求めるということがなくなり、且つ他の遊技機に代わったりすることが防止される。これにより、遊技場の管理工数の低減を図ることと、顧客満足度を向上することとが揃って達成されるという極めて優れた効果を奏する。
また、請求項1に記載された節電装置では、上記遊技復帰手段は、遊技級を検出センサが遊技球を検出することができる状態になってから遊技球の発射を行う。
この結果、遊技球が発射される場合には、遊技機は、遊技可能な状態になっていることから、例えばスタートセンサが遊技球の入賞を検出し損なうというようなことがなくなり、遊技者が不利益を被ることが防止され、顧客満足度が向上されると言う極めて優れた効果を奏する。
【0009】
上記課題を解決するための手段として、請求項2の発明の遊技機の節電装置は、上記遊技者によって操作される操作手段を加え、上記操作者検出手段を上記操作手段の操作状態を検出する操作状態検出手段とし、上記非操作者状態判断手段を上記操作状態検出手段によって操作手段への操作が行われていない非操作状態の検出が所定時間継続したかを判断する非操作状態判断手段とし、上記電源供給制限手段を上記非操作状態判断手段によって非操作状態が所定時間継続したと判断された場合に、上記電源供給手段による電源供給に制限を加えるとしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の節電装置を要旨とする。
【0010】
これにより、電源供給手段が遊技機の各部によって消費される電源を供給している状態で、操作手段が操作されると、遊技機は、遊技を提供する。
この状態で、操作状態検出手段によって操作手段への操作が行われていない非操作状態が検出されると、非操作状態判断手段がその非操作状態の継続が所定時間になったかを判断し、非操作状態の継続が所定時間になると、電源供給制限手段が電源供給手段による電源供給に制限を加える。
【0011】
この結果、遊技機が遊技者によって操作されていない状態が所定時間継続すると、遊技機の電力消費が低減される。従って、遊技機の近傍に大勢の遊技者が居る場合でも遊技機による電力消費量の低減を図ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。又、電源供給手段による電源供給の制限範囲を遊技球の発射装置や、賞球払出装置などの直接遊技機の華やかさに影響を与えない部分だけや、或いは僅かしか与えない部分だけにすることで、遊技機の華やかさを保持した状態で、省エネルギ効果を得ることが可能になる。
上記課題を解決するための手段として、請求項3の発明の遊技機は、上記操作状態検出手段が発射ハンドルの操作状態を検出することを特徴とする請求項2に記載の遊技機の節電装置を要旨とする。
これにより、発射ハンドルが操作されなくなると、電源供給に制限が加えられる。又、発射ハンドルが操作されると、電源供給の制限が解除される。
この結果、遊技者による遊技を行う意思が直接伝えられる発射ハンドルの操作状態に基づいて、電源供給の制限と解除が行われることから、遊技者の意思を反映出来る遊技機を提供でき、節電効果と、顧客満足度とが揃って向上されるという極めて優れた効果を奏する。
上記課題を解決するための手段として、請求項4の発明の遊技機の節電装置は、上記操作状態検出手段が発射ハンドルのタッチセンサの状態を検出することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の遊技機の節電装置を要旨とする。
これにより、発射ハンドルのタッチセンサによって、遊技者が発射ハンドルに触れていることを検出しなくなると、電源供給に制限が加えられる。又、発射ハンドルのタッチセンサによって、遊技者が発射ハンドルに触れたことが検出されると、電源供給の制限が解除される。
この結果、遊技者による遊技を行う意思が直接伝えられる発射ハンドルへの遊技者によるタッチに基づいて、電源供給の制限と解除が行われることから、遊技者の意思を反映出来る遊技機を提供でき、節電効果と、顧客満足度とが揃って向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0012】
上記課題を解決するための手段として、請求項5の発明の遊技機の節電装置は、上記電源供給制限手段が電源供給に制限を加えている場合に、電源供給制限状態を表示する表示位置として、遊技図柄を表示する図柄表示手段の表示部分を覆う位置に移動する表示部材を備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、表示部材が表示位置に移動した場合に、電源供給が制限されている状態が表示される。
この結果、表示部材は、移動することで電源供給が制限されている状態を表示するため、電源供給が制限されている状態の表示が電飾やLEDなどの電源の供給が必要な手段ではなく、全く電力を消費しない幕やシャッタなどの物理的な物体で構成することが可能になり、省エネルギ性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0014】
また、これにより、図柄表示手段による遊技図柄の表示部分を、電源供給制限状態表示手段の表示が覆う。
この結果、図柄表示手段による遊技図柄の表示を、電源供給制限状態表示手段の表示に替えることが可能になり、例えば図柄表示手段への電源の供給を制限することで、図柄表示手段が図柄の表示を停止して、暗くなった場合に、電源供給制限状態表示手段の表示によって、その暗くなった図柄表示手段を覆って、代わりに綺麗な意匠を提供することが出来る。従って、遊技機の華やかさを保持した状態で、省エネルギ効果を得ることが可能になるという極めて優れた効果を奏する。
【0017】
上記課題を解決するための手段として、請求項6の発明の遊技機の節電装置は、上記表示部材が図柄表示手段に代わって遊技機の興趣を維持する意匠を有することを特徴とする請求項5記載の遊技機の節電装置を要旨とする。
これにより、遊技機の華やかさを表示部材が図柄表示手段に代わって提供する。
この結果、遊技機の華やかさを保持した状態で、省エネルギ効果を得ることが可能になるという極めて優れた効果を奏する。
上記課題を解決するための手段として、請求項7の発明の遊技機の節電装置は、上記表示部材が幕状、又はシャッタ状であることを特徴とする請求項5ないし請求項6の何れかに記載の遊技機の節電装置を要旨とする。
これにより、幕状、又はシャッタ状の表示部材は、存在するだけで電源供給が制限されている状態を表示することが出来るため、全く電源を消費することなく電源供給が制限されている状態を表示することができ、省エネルギ性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0018】
上記課題を解決するための手段として、請求項8の発明の遊技機の節電装置は、上記遊技復帰手段が遊技機を初期状態に戻すことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊技機の節電装置を要旨とする。
これにより、例えば操作手段のタッチセンサに触れられることで電源供給の制限が解除されると、遊技復帰手段が遊技機の節電装置を初期状態に戻す。
【0019】
この結果、電源供給の制限状態から、遊技機による遊技が可能な初期状態に戻すことが出来、遊技者が遊技場の担当者を呼ぶことを防止したり、他の遊技機に代わったりすることが防止される。しかも、遊技機が初期状態に戻されることから、電源供給が復帰するときに、確率変動状態になっているような不正が排除され、遊技場の管理工数の低減を図ることと、顧客満足度を向上することと、不正を排除する高い機能が揃って達成されるという極めて優れた効果を奏する。
【0020】
上記課題を解決するための手段として、請求項9の発明の遊技機の節電装置は、上記電源供給制限手段が電源供給に制限を加えた場合に、遊技機の現況を記憶する現況記憶手段を加え、上記遊技復帰手段を上記電源供給制限手段による電源供給の制限が解除された場合に、上記現況記憶手段の記憶内容に基づいて、遊技機を遊技可能状態に戻すとしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊技機の節電装置を要旨とする。
【0021】
これにより、電源供給制限手段が電源供給に制限を加えることで、例えば遊技制御装置に供給される電源が遮断される前に、遊技制御装置の現況がRAMに格納され、バックアップ状態に移行される。この状態で、電源供給制限手段による電源供給の制限が解除されると、例えばバックアップされている遊技制御装置の現況に基づいて、遊技制御装置が電源の遮断前の状態に戻り、遊技の提供を開始する。例えば、電源の遮断前が大当り遊技の途中であった場合には、その続きから遊技が開始される。
【0022】
この結果、遊技者が確率変動状態で遊技機を離れても、帰ってきたとき、再び確率変動状態で遊技を開始することが出来、遊技者が不利益を被ることが防止されるという極めて優れた効果を奏する。
上記課題を解決するための手段として、請求項10の発明の遊技機の節電装置は、上記遊技復帰手段が遊技機を上記電源供給制限手段によって電源供給の制限が行われる直前の状態に戻すことを特徴とする請求項9記載の遊技機を要旨とする。
【0023】
これにより、電源供給制限手段が電源供給に制限を加えることで、例えば遊技制御装置に供給される電源が遮断される前に、遊技制御装置の現況がRAMに格納され、バックアップ状態に移行される。この状態で、電源供給制限手段による電源供給の制限が解除されると、例えばバックアップされている遊技制御装置の現況に基づいて、遊技制御装置が電源の遮断前の状態に戻され、遊技の提供を開始する。例えば、電源の遮断前が確率変動状態であった場合には、確率変動状態に戻されて遊技が開始される。
【0024】
この結果、遊技者が確率変動状態で遊技機を離れても、帰ってきたとき、再び確率変動状態で遊技を開始することが出来、遊技者が不利益を被ることが防止されるという極めて優れた効果を奏する。
上記課題を解決するための手段として、請求項11の発明の遊技機は、上記現況記憶手段が遊技を提供する遊技制御手段と、賞品を提供する賞品制御手段の現況を記憶することを特徴とする請求項9又は請求項10記載の遊技機を要旨とする。
【0025】
これにより、遊技を提供する遊技制御手段の現況が記憶されることで、遊技可能状態に戻されるとき、例えば確率変動状態であったことや、大当り中であったことが参照され、同一条件で遊技を提供することが可能になる。又、賞品を提供する賞品制御手段の現況が記憶されることで、電源供給が制限されたときに、例えば、未払い出しであった賞品の数が記憶され、遊技可能状態に戻されたときに、未払い出しの賞品の払い出しが継続される。
【0026】
この結果、遊技者が遊技機を離れて、帰ってきたとき、遊技機が離れる前の状態に戻され、遊技者が不利益を被ることが防止されるという極めて優れた効果を奏する。
【0043】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を説明する。
図1は、遊技機5の正面図、図2は、省エネルギユニット4の構成部材であるシャッタ幕装置2の外観と、動作を説明する外観図、図3は、主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13と、電源基板15との間のインタフェースと、省エネルギユニット4に関するブロック図、図4は、遊技機5の電気制御系のブロック図を示す。
【0044】
遊技機5は、図1に示すように特別図柄を表示する特別図柄表示装置47と、電飾パターンを表示する電飾53と、発射ハンドル6と、遊技盤8とを備えた慣用されているパチンコ遊技機の構成を有することにより、発射ハンドル6が遊技者によって操作されると、遊技盤8に遊技球を発射して、特別図柄表示装置47が興趣のある画像を表示し、電飾53が遊技意欲を向上する電飾を出力する等のパチンコ遊技を提供するものである。
【0045】
又、特別図柄表示装置47には、表示部47aを覆う位置に、図2に示すシャッタ幕装置2が取り付けられている。シャッタ幕装置2が取り付けられる特別図柄表示装置47は、詳細の図示は省略するが慣用されている液晶表示板を用いたもので、液晶表示板の遊技者側の表示部47aの周囲がプラスチックスで形成された興趣のある形に整形されている。
【0046】
シャッタ幕装置2は、その細部が、表示部47aの周囲に合わせて形状が作られているが、基本構成は、図2に示すように、上部巻き軸12と、下部巻き軸14と、上部巻き軸12を回転駆動するシャッタモータ16Mと、上部巻き軸12と下部巻き軸14とを、同方向に同期回転させるコックドベルト動力伝達機構20と、上部巻き軸12と下部巻き軸14との間に掛けられたシャッタ幕18とから構成される。
【0047】
シャッタ幕18は、図2の(A)に示すように、幕頭18aを境界にして、幕部18bが上部巻き軸12側に連結され、空間部18cが下部巻き軸14側に連結されている。この空間部18cは、シャッタ幕18が上部巻き軸12に巻き取られている図2の(A)に示す状態の場合に、表示部47a上に位置し、特別図柄表示装置47の液晶表示板が遊技者から良く見える状態を提供する。
【0048】
又、幕部18bは、シャッタ幕18が下部巻き軸14に巻き取られている図2の(B)に示す状態の場合に、表示部47a上に位置し、特別図柄表示装置47の液晶表示板を覆い隠して、美麗で、光沢のある幕部18bで表示部47aを覆い隠す。
【0049】
従って、シャッタ幕18は、上部巻き軸12に巻き取られている場合、即ち上がっている場合は、特別図柄表示装置47の表示部47aが遊技者から良く見える状態になり、下部巻き軸14に巻き取られている場合、即ち下がっている場合は、特別図柄表示装置47の表示部47aを隠して、美麗で、光沢のある幕部18bが遊技者から良く見える状態になる。
【0050】
尚、シャッタ幕18を上部巻き軸12に巻き取る動作は、シャッタモータ16Mによって、コックドベルト動力伝達機構20を図2の(B)に示すように、矢印YU方向に駆動することにより行われる。この上がった状態は、シャッタモータ16Mへの駆動信号が途絶えても保持される。又、シャッタ幕18を下部巻き軸14に巻き取る動作は、シャッタモータ16Mによって、コックドベルト動力伝達機構20を図2の(A)に示すように、矢印YD方向に駆動することにより行われる。この下がった状態は、シャッタモータ16Mへの駆動信号が途絶えても保持される。
【0051】
尚、シャッタ幕18の上下駆動制御に関しては、後述する。
上記、シャッタ幕装置2が取り付けられた遊技機5は、図4に示すように、遊技制御を行う主基板1を中心にして、以下に示すような基板等を備えている。
即ち、遊技機5は、詳細を後述する省エネルギユニット4と、詳細は省略する主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13と、電源基板15とを備えている。
【0052】
主基板1には、下記に内容を示すような入力スイッチ(入力SW)16と、大入賞口SOL、普通電動役物SOLなどの出力ソレノイド(出力SOL)18と、図柄確定回数、大当り、大入賞口などの盤用外部端子板21と、補給球不足スイッチ(補給球不足SW)23と、下受け皿満杯スイッチ(下受け皿満杯SW)25とが接続されている。
【0053】
入力SW16は、第1種始動口SW、特定領域SW、大入賞口SW、普通図柄作動ゲートSW、普通電動役物SW、普通入賞口SWなどがそれぞれスイッチ信号(SW信号)を主基板1に供給する。
又、主基板1は、データ信号と、ストローブ信号とを賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11とに供給することにより、概ね以下に示すような処理を行う。
【0054】
賞球制御基板3は、データ信号と、ストローブ信号とに基づき、賞球SW31、貸球SW33、賞球モータ制御SW35、賞球モータ37、振分SOL39を利用して、遊技球を図示しない上皿に払い出すと共に、発射制御信号を発射制御基板13に出力する。又、賞球制御基板3には、後述する状態表示器46が取り付けられ、枠用外部端子板41が接続される。枠用外部端子板41には、賞球端子、球貸し端子、金枠開放端子、内枠開放端子が設けられ、金枠開放SW43と、内枠開放SW45とが接続されている。
【0055】
図柄制御基板7は、データ信号と、ストローブ信号とに基づき、特別図柄表示装置47と、普通図柄表示装置49とを利用して、遊技の特別図柄と、普通図柄とを表示する。
音声制御基板9は、データ信号と、ストローブ信号とに基づき、スピーカ51を利用して、遊技に係わる音響を出力する。
【0056】
電飾制御基板11は、データ信号と、ストローブ信号とに基づき、LEDなどの電飾53を利用して、遊技に係わる電飾パターンを発生する。
発射制御基板13は、発射制御信号を入力し、後述するようにタッチプレート61に接続されると共に、発射停止SW63と、発射モータ65とに接続され、遊技球の発射を制御する。
【0057】
以上に概略を説明した主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とには、電源基板15からのリセット信号線RSWと、電源供給線DGW(A)、(B)とが接続されている。リセット信号線RSWは、主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とを電源基板15から一括して、リセットするためのものであって、主として、電源供給開始時の初期化に用いられる。
【0058】
電源供給線DGW(A)は、主基板1と、賞球制御基板3とが動作するために必要な電力を供給し、電源供給線DGW(B)は、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とがそれぞれ動作するために必要な電力を供給する。
【0059】
又、電源基板15からは、停電信号線TSWと、バックアップ電源線BKWとが主基板1と、賞球制御基板3とに接続されている。
停電信号線TSWと、バックアップ電源線BKWとが供給される主基板1と、賞球制御基板3とは、共に周知のマイクロコンピュータを構成するCPU、ROM、RAM17、19を備えており、バックアップ電源線BKWは、電源供給線DGW(A)が供給する電力が低下した後もRAM17、19のデータを保持するために必要なバックアップ電源を供給する。ここでは、バックアップ電源線BKWに電力を供給する電源基板15は、遊技機5に供給されていた電源が遮断されて後、20時間以上バックアップ電源を供給する能力を有する。
【0060】
次に、図3に基づいて、電源基板15と、主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11、発射制御基板13との間で、電源供給と信号供給とを行う構成を説明する。尚、詳細な構成の説明は省略する。
【0061】
電源基板15は、遊技機5が消費する電力を外部のAC24V電源から、省エネルギユニット4のスイッチ回路73を経由して入力する。スイッチ回路73は、詳細を後述するが省エネ制御回路75によって、オンオフが制御される。
電源基板15は、主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とに、電源供給と信号供給とを行うために、賞球数異常復帰SW121と、停電信号発生回路123と、リセット信号(A)発生回路125と、主基板及び賞球制御基板用電源作成回路(+5V(A) +12V(A) バックアップ電源)127と、リセット信号(B)発生回路129と、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131と、電源作成回路(+32V)133とを備えている。
【0062】
賞球数異常復帰SW121は、遊技機5の裏側から操作可能な位置に取り付けられている押しボタンスイッチ構造であって、電源基板15上に取り付けられている。尚、押しボタン構造に替えて、所定の鍵によって操作するキースイッチ構造としても良い。賞球数異常復帰SW121には、賞球数異常復帰線SISWが接続されている。賞球数異常復帰線SISWは、主基板1に接続されている。接続先の詳細に関しては、後述する。
【0063】
停電信号発生回路123は、図5の電源基板15の起動と停止のタイミングチャート、及び図6の電源基板15の停電時のタイミングチャートに示す停電信号を出力する構成を有する。
ここでは図5の▲2▼に示すように、電源+5V(A)、+12V(A)、十32Vが正常な状態で、AC24Vが20ms以上の停電状態でない場合に、停電信号がHi(高レベル)出力される。又、図6の▲4▼に示すように、AC24Vが20ms以上で、300ms未満の停電が発生した場合には、300msの間Low出力されており、その間に、AC24Vが復帰すると、図6の▲5▼に示すようにHi出力に戻される。
【0064】
リセット信号(A)発生回路125は、図5の電源基板15の起動と停止のタイミングチャート、及び図6の電源基板15の停電時のタイミングチャートに示すリセット信号(A)を出力する構成を有する。
ここでは、図5の▲3▼に示すように、停電信号がHi出力されてから10ms経過後、Hi出力される。又、▲8▼に示すように、停電信号Low出力開始から300ms経過後、まだ停電信号がLowの場合には、Low出力する。同様に、図6の▲9▼に示すように、停電信号Low出力開始から300ms経過後Low出力する。
【0065】
主基板及び賞球制御基板用電源作成回路(+5V(A) +12V(A) バックアップ電源)127は、図示しない電源用コンデンサを備え、+5V(A)+12V(A)電源が、AC24Vがダウン後、図5の▲6▼、▲8▼に示すように、主基板1と賞球制御基板3とが停電であるとの判断を行う20msに、停電処理を行う300msを加えた320msの間、規定の電圧を保持後、自然放電によってLow出力になる。バックアップ電源は、図5の▲9▼に示すように、停電復帰保証時間(電気二重層コンデンサの放電時間、約20時間)を経過するまで、主基板1と賞球制御基板3とに、RAM17、19のバックアップ電源を供給する。
【0066】
リセット信号(B)発生回路129は、図5の▲3▼に示すように、停電信号がHi出力されてから10ms経過後、Hi出力される。又、▲6▼に示すように、20ms以上の停電が発生したとき、Low(低レベル)出力される。
制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131は、図示しない電源用コンデンサを備え、AC24Vがダウン後、図5の▲6▼、▲7▼に示すように、停電判定用の20msの間、規定の電圧を保持後、自然放電によってLow出力になる。
【0067】
電源作成回路(+32V)133は、AC24Vがダウン後、自然放電によってLow出力になる。
電源基板15から電源供給線DGW(A)によって、+5V(A)と、+12V(A)と、+32Vと、バックアップ電源との供給を受ける主基板1は、図3に示すように、CPU,ROM,RAM17等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)71と、このMPU71に接続されたシステムリセット回路141と、停電信号受信回路143と、賞球数異常復帰信号受信回路145と、ポート回路147と、ストローブ信号送信回路149と、データ信号送信回路150とを備えている。
【0068】
MPU71は、RESET端子151と、NMI端子153と、PORT端子155、157と、DATA端子159とを備えている。尚、NMI端子153の様に、「NMI」の文字の上のラインである、ローイネーブルを示すラインは、図面にのみ記載し、明細書中では、記載を省略する。MPU71、83の端子の説明に用いる各記号に関しては、特に説明のない限り米国ザイログ社の商標「Z80」で表示されるマイクロプロセッサーの規格に準拠する。
【0069】
RESET端子151は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路141が接続されており、システムリセット回路141を介して、リセット信号(A)を入力する。尚、MPU71の動作の説明に関しては、後述する。
NMI端子153と、PORT端子155は、停電信号線TSWに接続された停電信号受信回路143が接続されており、停電信号受信回路143を介して、停電信号を入力する。
【0070】
PORT端子157は、賞球数異常復帰線SISWに接続された賞球数異常復帰信号受信回路145が接続されており、賞球数異常復帰信号受信回路145を介して、賞球数異常復帰信号を入力する。
DATA端子159は、ポート回路147を介して、ストローブ信号送信回路149と、データ信号送信回路150とにデータを出力することによって、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、電飾制御基板11とを制御するためのストローブ信号と、データ信号とを出力する。ストローブ信号は、ストローブ信号線STBWに出力され、データ信号は、データ信号線DATAWに出力される。
【0071】
電源基板15から電源供給線DGW(A)によって、+5V(A)と、+12V(A)と、バックアップ電源との供給を受ける賞球制御基板3は、図3に示すように、CPU,ROM,RAM19等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)83と、このMPU83に接続されたシステムリセット回路161と、停電信号受信回路163と、ストローブ信号受信回路165と、データ信号受信回路167と、ポート回路169と、発射制御信号出力回路171とを備えている。
【0072】
MPU83は、RESET端子173と、NMI端子175と、PORT端子177、181と、INT端子179と、DATA端子183とを備えている。
RESET端子173は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路161が接続されており、システムリセット回路161を介して、リセット信号(A)を入力する。尚、MPU83の動作の説明に関しては、後述する。
【0073】
NMI端子175と、PORT端子177は、停電信号線TSWに接続された停電信号受信回路163が接続されており、停電信号受信回路163を介して、停電信号を入力する。
INT端子179と、PORT端子181は、ストローブ信号線STBWに接続されたストローブ信号受信回路165が接続されており、ストローブ信号受信回路165を介して、ストローブ信号を入力する。
【0074】
DATA端子183は、データ信号線DATAWに接続されたデータ信号受信回路167と、ポート回路169とを介して、データ信号を入力する。
又、データ信号受信回路167の出力は、発射制御信号出力回路171に接続されている。
【0075】
電源基板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との供給を受ける図柄制御基板7は、図3に示すように、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)181と、このMPU181に接続されたシステムリセット回路184と、ストローブ信号受信回路185と、データ信号受信回路187とを備えている。
【0076】
MPU181は、RESET端子189と、INT端子191と、PORT端子193とを備えている。
RESET端子189は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路184が接続されており、システムリセット回路184を介して、リセット信号(B)を入力する。尚、MPU181の動作の説明に関しては、後述する。
【0077】
INT端子191は、ストローブ信号線STBWに接続されたストローブ信号受信回路185が接続されており、ストローブ信号受信回路185を介して、ストローブ信号を入力する。
PORT端子193は、データ信号線DATAWに接続されたデータ信号受信回路187を介して、データ信号を入力する。
【0078】
電源基板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との供給を受ける音声制御基板9は、図3に示すように、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)231と、このMPU231に接続されたシステムリセット回路233と、ストローブ信号受信回路235と、データ信号受信回路237とを備えている。
【0079】
MPU231は、RESET端子239と、INT端子241と、PORT端子243とを備えている。
RESET端子239は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路233が接続されており、システムリセット回路233を介して、リセット信号(B)を入力する。尚、MPU231の動作の説明に関しては、後述する。
【0080】
INT端子241は、ストローブ信号線STBWに接続されたストローブ信号受信回路235が接続されており、ストローブ信号受信回路235を介して、ストローブ信号を入力する。
PORT端子243は、データ信号線DATAWに接続されたデータ信号受信回路237を介して、データ信号を入力する。
【0081】
電源基板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との供給を受ける電飾制御基板11は、図3に示すように、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)201と、このMPU201に接続されたシステムリセット回路203と、ストローブ信号受信回路205と、データ信号受信回路207とを備えている。
【0082】
MPU201は、RESET端子209と、INT端子211と、PORT端子213とを備えている。
RESET端子209は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路203が接続されており、システムリセット回路203を介して、リセット信号(B)を入力する。尚、MPU201の動作の説明に関しては、後述する。
【0083】
INT端子211は、ストローブ信号線STBWに接続されたストローブ信号受信回路205が接続されており、ストローブ信号受信回路205を介して、ストローブ信号を入力する。
PORT端子213は、データ信号線DATAWに接続されたデータ信号受信回路207を介して、データ信号を入力する。
【0084】
電源基板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との供給を受ける発射制御基板13は、図3に示すように、電子制御回路を備えた発射制御回路251と、この発射制御回路251に接続されたリセット回路253と、発射制御信号入力回路255とを備えている。
【0085】
発射制御回路251は、リセット信号線RSWに接続されたリセット回路253を介して、リセット信号(C)を入力し、発射制御信号線HSSWに接続された発射制御信号入力回路255を介して、発射制御信号を入力する。リセット信号(C)は、発射停止回路85から出力されるものである。発射停止回路85は、リセット信号(B)を入力して、リセット信号(C)を出力する。発射停止回路85は、後述する停止信号を入力した場合に、オフ状態になり、停止解除信号を入力した場合に、オン状態になる。このオフ状態になることにより、リセット信号(C)は、Lowに固定される。又、オン状態になることにより、リセット信号(C)は、リセット信号(B)がそのまま出力されたものとなる。
【0086】
図7は、電源投入時や停電復帰時(省エネルギユニット4の後述する停電動作からの復帰時も含む。)に主基板1によって実行される主制御処理ルーチンのフローチャートである。この主制御処理ルーチンは、リセット信号(A)のHiが主基板1に入力された場合に起動される。先ず、MPU71の内蔵レジスタ設定処理を行い(S100)、ついでMPU71に取り付けられているRAM17が正常であるかを判断する(S110)。電源の投入時は、RAM17が正常ではないと判断され、次にRAM17の初期化処理を行う(S120)。その後、電源投入時コマンド作成を行う(S130)。この電源投入時コマンドは、賞球制御基板3、図柄制御基板7、音声制御基板9、電飾制御基板11に対して、電源投入時に送り出されるもので、後述するタイマINT処理によって、実際に出力される。この電源投入時コマンドが、賞球制御基板3、図柄制御基板7、音声制御基板9、電飾制御基板11に出力されることで、次の様な処理が行われる。
【0087】
賞球制御基板3は、賞球制御基板3の初期化(作業領域の初期化)を行う。
図柄制御基板7は、特別図柄表示装置47と、普通図柄表示装置49の電源投入時の表示(図柄、背景など)の指定を行う。
音声制御基板9は、無音の指定を行う。
【0088】
電飾制御基板11は、待機中の電飾パターンの指定を行う。
S130のコマンド作成後、次に内部、及び外部の全割り込み要因を許可するINT割り込みの許可を行い(S140)、乱数更新処理を繰り返す(S150)。
【0089】
これにより、INT割り込みが許可され、抽選用の乱数の作成が行われる。
又、S110の判断で、RAM17が正常であると判断された場合、即ち停電からの復帰時である場合には、次に詳細を後述する停電復帰時コマンド作成を行い(S160)、停電復帰処理を実行する(S170)。
【0090】
図8は、MPU71にてタイマINT(2ms)が発生した場合に、主基板1によって、通常、実行されるタイマINT処理ルーチンのフローチャートである。
先ずレジスタの退避処理を行い(S200)、次いで出力処理を行って(S210)、入力処理を行う(S220)。出力処理では、MPU71から外部にデータを出力する。出力処理としては、S230によって行われる賞球数異常の復帰によって、主基板1から賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、電飾制御基板11とに後述するコマンドを出力する処理がある。コマンドは、ストローブ信号と、データ信号とによって伝送される。入力処理では、MPU71の外部からデータを入力する。入力処理としては、電源基板15に取り付けられている賞球数異常復帰SW121の操作状態を入力する処理がある。
【0091】
次に異常検出、復帰処理を行い(S230)、通常の遊技機処理を行う(S240)。異常検出処理では、賞球数異常、下受け皿満杯異常、補給球不足異常、賞球SW31の断線・短絡異常の4種類を次に示すように検出する。
賞球数異常の検出:
主基板1から賞球制御基板3に賞球のコマンドを送出するときに、賞球数を賞球カウンタに加算し、タイマ値にxmsを設定する。
【0092】
又、賞球SW31を賞球が通過したときに賞球カウンタを通過した賞球数分減算し、タイマ値にxmsを設定する。
タイマ値を減算し、タイマ値が0になった時点で賞球カウンタの値が5以上ならば賞球数異常(不足)とする。
【0093】
又、賞球カウンタを減算し0未満になった場合も賞球数異常(超過)とする。
賞球数異常の検出時には、主基板1から図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球数異常の表示を指示するコマンドを送出し、電飾制御基板11に、賞球数異常の電飾パターンを表示させるコマンドを送出する。
【0094】
下受け皿満杯異常の検出:
下受け皿満杯SW25がONのとき下受け皿満杯異常とする。
下受け皿満杯異常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に下受け皿満杯異常の表示を指示するコマンドを送出する。
【0095】
補給球不足異常の検出:
補給球不足SW23がOFFのとき補給球不足異常とする。
補給球不足異常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に補給球不足異常の表示を指示するコマンドを送出する。
【0096】
賞球SW31の断線・短絡異常の検出:
賞球SW31が1996ms以上ONのとき賞球SW31の断線・短絡異常とする。
賞球SW31の断線・短絡異常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球SW31の断線・短絡異常の表示を指示するコマンドを送出する。
【0097】
又、復帰処理では、賞球数異常の復帰、下受け皿満杯異常の復帰、補給球不足異常の復帰、賞球SW31の断線・短絡異常の復帰の4種類を次に示すように実行する。
賞球数異常の復帰:
主基板1から賞球制御基板3に賞球のコマンドを送出するときに、賞球数を賞球カウンタに加算し、タイマ値にxmsを設定する。
【0098】
又、賞球SW31を賞球が通過したときに賞球カウンタを通過した賞球数分減算し、タイマ値にxmsを設定する。タイマ値を減算し、タイマ値が0になった時点で賞球カウンタの値が5未満で且つ、賞球数異常中ならば賞球数異常(不足)の復帰とする。
【0099】
又、賞球数異常(超過・不足共に)は電源投入時又は、賞球数異常復帰信号により復帰する。賞球数異常復帰時には、主基板1から賞球制御基板3に、賞球制御基板3の初期化を指示するコマンドの送出、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球数異常の非表示を指示するコマンドの送出、電飾制御基板11に、賞球数復帰の電飾パターンを指示するコマンドの送出を行う。
【0100】
下受け皿満杯異常の復帰:
下受け皿満杯SW25がOFFで且つ、下受け皿満杯異常のとき下受け皿満杯異常の復帰とする。
下受け皿満杯異常復帰時に主基板1から賞球制御基板3に、賞球払い出しの開始を指示するコマンドの送出、図柄制御基板7に、下受け皿満杯異常の非表示を指示するコマンドを送出する。
【0101】
補給数不足異常の復帰:
補給球不足SW23がONで且つ、補給球異常中のとき補給球不足異常の復帰とする。
補給球不足異常復帰時に主基板1から賞球制御基板3に、賞球払い出しの停止解除を指示するコマンドの送出、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に補給球不足異常の非表示を指示するコマンドを送出する。
【0102】
賞球SW31の断線・短絡異常の復帰:
賞球SW31がOFFで且つ、賞球SW31の断線・短絡異常中のとき賞球SW31の断線・短絡異常復帰をする。賞球SW31の断線・短絡異常復帰時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止解除を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球SW31の断線・短絡異常の非表示を指示するコマンドを送出する。
【0103】
以上が、S230の概略説明である。
このS230の処理後、次に行われる通常の遊技機処理(S240)では、主基板1から賞球制御基板3と、図柄制御基板7とに、特別図柄の動作状態と、普通図柄の動作状態と、払い出しとを指示するコマンドを送出する。
【0104】
特別図柄の動作状態の指示では、詳細な説明は省略するが客待ちデモンストレーション中、特別図柄の変動開始から確定までの間、特別図柄の確定から初回の大入賞口の開放までの間、初回の大入賞口の開放から最終回の大入賞口の閉鎖までの間、最終回の大入賞口の閉鎖から特別図柄の変動開始までの間、異常検出時の動作を図柄制御基板7に指示する。
【0105】
又、払い出しの指示では、賞球制御基板3に払い出し個数の指定を行う。
S240の通常の遊技機処理の実行後、レジスタの復帰を行い(S250)、次いで、本タイマINT処理の起動による割り込み禁止を解除するINT割り込み許可を行って(S260)、本タイマINT処理ルーチンを一旦終了する。
【0106】
図9は、主基板1のMPU71のNMI処理ルーチンのフローチャートである。
このNMI処理ルーチンは、MPU71のNMI端子(Lowイネーブル)153に電源基板15から出力された停電信号のLowレベルが入力すると、起動される。
【0107】
先ず、レジスタの退避を行い(S300)、次いでPORT端子155に入力した停電信号がLowレベルであるかを判断する(S310)。もし、停電信号がLowレベルでなければ、ノイズの混入であると判断して、レジスタの復帰を行って(S320)、本NMI処理をそのまま一旦終了する。
【0108】
一方、停電信号がLowレベルであれば(S310)、次に、1ms経過したかを判断し(S315)、1ms経過するまで、停電信号がLowレベルであるかの判断(S310)を繰り返す。この結果、1msの間、Low状態が継続されていれば、実際に電圧が低下していると判断して、先ずスタックポインタの退避を行い(S330)、次いで約2ms経過を待って(S340)、約2ms経過したら、賞球SW31監視処理を行う(S350)。約2ms経過を待つことで、図8のタイマINT処理によって入力された賞球SW31のデータが、誤りなく入力され、記憶される。この賞球SW31監視処理は、290ms以上経過するまで行う(S360)。ここで、停電信号のLowが入力されてから通過する賞球を監視するために、290ms間としたのは、賞球制御基板3に停電信号のLowが入力されると同時に払い出された賞球が賞球SW31を通過するまでに、最大約170ms程度要するためである。
【0109】
賞球SW31監視処理を290ms行った後、RAM17のアクセスの禁止状態に移行する(S370)。このRAM17のアクセスの禁止状態になることで、RAM17に記憶されたデータの変更が禁止される。
ここで、主基板1への+5V(A)と、+12V(A)とによる電源供給が停止状態になって、MPU71がストップ状態に移行する。RAM17は、バックアップ電源によって記憶内容が保持されている。
【0110】
このMPU71がストップ状態に移行して、MPU71の停電処理が完了するまで、電源供給線DGW(A)よる+5V(A)と、+12V(A)との電源供給が確保されている。この後、電源供給線DGW(A)からの電源が遮断された後もバックアップ電源線BKWから供給されたバックアップ電源によって、記憶内容が20時間以上保持される。
【0111】
停電状態から、電源が復帰した場合の処理を、既述した図7の主制御処理ルーチンのフローチャートに基づいて説明する。
この主制御処理は、MPU71のRESET端子151に電源基板15から出力されたリセット信号がシステムリセット回路141を経由して入力すると、起動される。リセット信号は、停電状態であった電源基板15に電源が供給されたときに、出力される。
【0112】
主制御処理が起動されると、既述したように、先ず、内蔵レジスタ設定処理を行い(S100)、次いでRAM17が正常かを判断し(S110)、RAM17が正常ではない場合、ここでは始業時などのように、RAM17に何等データが記憶されていない場合には、既述した以下の初期化処理を行う(S120ないしS140)。説明は省略する。
【0113】
又、RAM17が正常である場合(S110)、ここでは図9のNMI処理によって、S370のRAM17のアクセスの禁止が行われ、RAM17の記憶内容が保持されている場合には、次に既述した停電復帰時コマンド作成処理(S160)を行い、次いで停電復帰処理を行う(S170)。停電復帰処理の詳細な図示は省略するが、RAM17に記憶された現況のデータに基づいて、停電発生時点の処理の続きに制御を移行させる。例えば、賞球を払い出したり、大当り遊技の続きを行う。
【0114】
以上に説明したように主基板1は、停電の発生時に賞球SW31の検出値などの入力データなどを漏らすことなく読み込んで、正常な状態で改変されることなくRAM17に格納するまで、作動し、停電中は記憶したデータをバックアップ電源で保持して失われることを防止し、電源が復帰した場合には、停電の直前の状態に遊技機5の状態を復帰させる。従って、主基板1は、停電が発生しても停電から復帰すれば停電の発生前の状態に復帰する。
【0115】
次に、賞球制御基板3の処理を説明する。
図10は、電源投入時や停電復帰時に賞球制御基板3によって実行される主制御処理ルーチンのフローチャートである。この主制御処理ルーチンは、リセット信号(A)のHiが賞球制御基板3に入力された場合に起動される。先ず、MPU83の内蔵レジスタ設定処理を行い(S400)、ついでMPU83に取り付けられているRAM19が正常であるかを判断する(S410)。電源の投入時は、RAM19が正常ではないと判断され、次にRAM19の初期化処理を行う(S420)。その後、本主制御処理が起動されたときに、禁止された割り込み禁止を解除するINT割り込みの許可を行い(S430)、待機状態となる。
【0116】
又、S410の判断で、RAM19が正常であると判断された場合、即ち停電から復帰した場合には、詳細を後述する停電復帰処理を実行する(S440)。
図11は、MPU83にてタイマINT(1ms)が発生した場合に、賞球制御基板3によって、1ms毎に実行されるタイマINT処理ルーチンのフローチャートである。
【0117】
先ずレジスタの退避処理を行い(S500)、次いで本タイマINT処理の起動時に禁止された割り込みを解除するINT割り込み許可を行って(S510)、割り込み処理による出力処理と(S520)、入力処理とを行う(S530)。出力処理では、MPU83から外部にデータを出力し、入力処理では、MPU83の外部からデータを入力する。
【0118】
次に異常検出、復帰処理を行い(S540)、賞球処理と(S550)、貸球処理と(S560)を行う。
異常検出処理では、賞球モータ37異常、貸球賞球異常、通信異常、貸球SW33異常及び、カードユニット未接続異常、カードユニット通信異常の6種類を次に示すように検出する。
【0119】
賞球モータ37異常:
図示しない賞球払出装置に補給された遊技球に異物が混入していると、賞球払出動作中、又は、貸球払出動作中に賞球モータ37が動作不能になる。
賞球制御基板3は、この状態を賞球モータ制御SW35によって賞球モータ37の回転の有無から検出する。
【0120】
賞球制御基板3が賞球モータ37の回転を検出出来なかった場合、賞球モータ37の回転を再度実行する動作を繰り返し、再度、賞球モータ37の回転を検出出来なかった場合には、賞球制御基板3内にある状態表示器46へ専用コード「1」を表示する。
【0121】
通信異常:
賞球制御基板3は、主基板1からコマンドを受信したとき、正常なコマンドと判断されない場合、賞球制御基板3内にある状態表示器46へ専用コード「2」を表示する。
【0122】
貸球SW33異常:
賞球制御基板3が貸球SW33の異常が発生した場合、貸球払出動作を停止し、賞球制御基板3内にある状態表示器46へ専用コード「3」を表示する。
貸球賞球異常:
賞球制御基板3は、賞球払出動作中に、貸球SW33で遊技球を検出した場合、若しくは、貸球払出動作中に賞球SW31で遊技球を検出した場合、払出動作を停止し、賞球制御基板3内にある状態表示器46へ専用コード「4」を表示する。
【0123】
カードユニット未接続異常:
賞球制御基板3は、図示しないカードユニットが未接続の場合、貸球払出動作は行わず、又、発射制御基板13の動作も停止させる。
賞球制御基板3内にある状態表示器46へ専用コード「5」を表示する。
【0124】
カードユニット通信異常:
賞球制御基板3は、図示しないカードユニットとの通信異常が検出された場合、賞球制御基板3内にある状態表示器46へ専用コード「6」を表示する。
又、異常復帰時処理では、次に示す処理を行う。
【0125】
賞球モータ37異常復帰:
賞球制御基板3が正常な動作を行える状態になった時点で、異常復帰となる。
賞球制御基板3内にある状態表示器46へ正常コード「0」を表示する。
通信異常復帰:
賞球制御基板3は、主基板1から送り出されるコマンドを正常に受信した場合、異常復帰となる。
【0126】
賞球制御基板3内にある状態表示器46へ正常コード「0」を表示する。
貸球SW33異常復帰:
賞球制御基板3は、貸球SW33の断線状態及び短絡状態を監視する。
貸球SW33が回復した時点で異常復帰となる。
【0127】
賞球制御基板3内にある状態表示器46へ正常コード「0」を表示する。
貸球賞球異常復帰:
賞球制御基板3は、主基板1から送り出されるコマンドを受信し、異常復帰となる。
【0128】
賞球制御基板3内にある状態表示器46へ正常コード「0」を表示する。
カードユニット末接続異常復帰:
賞球制御基板3に図示しないカードユニットを接続することにより異常復帰となる。賞球制御基板3内にある状態表示器46へ正常コード「0」を表示する。
【0129】
カードユニット通信異常復帰:
図示しないカードユニットを正常な物に交換するなどして正常動作が行われた場合、賞球制御基板3内にある状態表示器46へ正常コード「0」を表示する。
以上のS540の異常検出、復帰処理の後、賞球処理が行われる(S550)。賞球処理が行われる賞球制御基板3は、主基板1から、賞球に関するRAM19の初期化を行うコマンドの入力と、停電復帰後に賞球払出動作を再開させるコマンドの入力と、賞球払出動作を停止させるコマンドの入力と、賞球払い出し個数の指定数分払い出しのコマンドの入力とを行う。
【0130】
そして、賞球処理では、賞球制御基板3が、主基板1からの受信を完了すると受信したコマンドに対応した、賞球数を払い出す処理を行う。
又、次の貸球処理では(S560)、図示しないカードユニットと通信を行って、貸球払い出し動作を行う。
【0131】
以上の貸球の払い出しまでの完了後、レジスタの復帰を行って(S570)、本ルーチンを一旦終了する。
以上に説明したタイマINT処理により、賞球制御基板3が主基板1からの指令に基づいて、賞球や、貸球を払い出す処理が実行される。
【0132】
図12は、MPU83のINT端子179にストローブ信号のLowが入力される毎に起動されるINT処理ルーチンのフローチャートである。
このINT処理が起動されると、先ずレジスタの退避処理を行い(S600)、次いで受信処理を行う(S610)。受信処理では、DATA端子183に入力しているデータ、ここでは主基板1から賞球制御基板3に供給される既述したコマンドを読み取る処理を行う。この読み込んだコマンドは、図11に示したタイマINT処理の入力処理(S530)で読み込まれ、S540〜S560の処理で用いられる。
【0133】
S610の受信処理を行って後、レジスタの復帰(S620)を行い、次いで、本INT処理の起動時に禁止された割り込みを解除するINT割り込み許可を行って(S630)、本ルーチンを一旦終了する。
以上に説明した図12のINT処理により、主基板1から出力されたコマンドが賞球制御基板3に入力される。
【0134】
上述したように賞球や貸球の払い出しを行っている賞球制御基板3のNMI端子175に停電信号のLowが入力されると、図13に示すNMI処理がMPU83にて起動される。
先ず、レジスタの退避を行い(S700)、PORT端子177への停電信号の入力状態に基づいて、NMIのLowが約1ms継続しているかを判断する(S710)。継続していなければ、適切な停電信号ではないと判断して、レジスタの復帰を行って(S715)、本ルーチンを一旦終了する。
【0135】
又、約1ms以上継続していれば、次に賞球モータ37の停止処理を行って(S720)、賞球が払い出されることを停止する。
次いで、NMI発生時のプログラムカウンタ(PC)の値がINT処理のアドレス内かを判断し(S730)、INT処理のアドレス内であれば(S730)、INT処理内の中断されているプログラムを継続して終了させ(S740)、コマンドの入力等を完了させる。
【0136】
NMI発生時のPCの値がINT処理のアドレス内でなければ、次にレジスタの退避と(S750)、スタックポインタの退避とを行って(S760)、次のS770〜S800の賞球SW31と貸球SW33とを170ms間、監視する処理を行う。この趣旨は、既述したS340〜S360と同じであり、賞球制御基板3に停電信号のLowが入力されると同時に払い出された賞球や貸球が賞球SW31や貸球SW33を通過するまでに、最大約170ms程度要するためである。
【0137】
賞球SW31、貸球SW33の監視処理を170ms行った後、RAM19のアクセスの禁止状態に移行する(S810)。このRAM19のアクセスの禁止状態になることで、RAM19に記憶されたデータが変更されることが禁止される。
【0138】
ここで、賞球制御基板3への+5V(A)と、+12V(A)とによる電源供給が停止状態になって、MPU83がストップ状態に移行する。RAM19は、バックアップ電源によって記憶内容が保持されている。
このMPU83がストップ状態に移行して、MPU83の停電処理が完了するまで、電源供給線DGW(A)よる+5V(A)と、+12V(A)との電源供給が確保されている。この後、電源供給線DGW(A)からの電源が遮断された後もバックアップ電源線BKWから供給されたバックアップ電源によって、記憶内容が20時間以上保持される。
【0139】
上述したNMI処理により停電状態に移行した賞球制御基板3は、電源が復帰したときに電源基板15から出力されるリセット信号がRESET端子151に入力されると、既述した図10の主制御処理によって、RAM19が正常と判断され、S440の停電復帰処理に移行して、スタックポインタの復帰及び、レジスタの復帰を行い、その後、処理を中断した箇所から継続する。
【0140】
ここでは、停電復帰後に賞球制御基板3は主基板1から送り出された再開コマンドを受信し、未払いの場合残りの賞球動作を継続した後、通常時の処理へ移行する。
以上に説明した遊技機5の主基板1と、賞球制御基板3と、電源基板15とは、遊技機5への電源の供給が停止されると、電源基板15から停電信号が出力された主基板1のRAM17と、賞球制御基板3のRAM19の記憶内容が変更されないようにしてストップ状態になるまで、電源供給線DGW(A)による+5V(A)と、+12V(A)との電源供給を維持し、その後バックアップ電源によって、記憶内容が保持される。
【0141】
これにより、停電の発生時点の遊技機5の主基板1と、賞球制御基板3との現況が停電中も保存される。
この結果、停電の復旧後、電源電圧が適切な値に戻り、電源基板15がリセット信号を主基板1と、賞球制御基板3とに供給すると、RAM17、19の記憶内容に基づいて、遊技機5の主基板1と、賞球制御基板3とが停電の発生前の状態に戻される。
【0142】
これらの遊技機5の最重要機能である賞球の正確な払い出し機能を電源基板15は、主基板1と、賞球制御基板3とを停電後320msの間、機能を維持する電源を供給すると共に、停電中もRAM17、19の内容を保持するバックアップ電源を供給することで、提供している。
【0143】
図柄制御基板7は、主基板1から受信したコマンドに基づいて、特別図柄表示装置47と、普通図柄表示装置49とに所定の図柄を表示する。
ここでは、受信したコマンドに応じて、特別図柄表示装置47に電源投入時の表示、客待ちデモンストレーションの表示、遊技図柄の表示、大当り図柄の表示、V表示、大入賞口の開放回数の表示、大当り終了の表示、賞球数異常の表示、下受け皿満杯異常の表示、補給数不足異常の表示、賞球SW31の断線・短絡異常の表示、賞球数異常の非表示、下受け皿満杯異常の非表示、補給数不足異常の非表示、賞球SW31の断線・短絡異常の非表示、停電復帰の表示を行い、普通図柄表示装置49に電源投入時の表示、変動パターンの表示を行う。
【0144】
図柄制御基板7は、電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との電源供給を受けており、遊技機5へのAC24Vの電源供給が停止した場合には、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131が自然放電によってLow出力になるのに伴って、作動を停止する。
【0145】
尚、遊技機5へのAC24Vの電源供給が再開すると、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131から電源の供給を受け、再び画像の表示を行う。
音声制御基板9は、主基板1から受信したコマンドに基づいて、無音、特別図柄の変動パターンに対応した音声、特別図柄の停止の音声、大当り開始の音声、大入賞口開放中の音声、大入賞口開放間インターバルの音声、大当り終了の音声出力を行う。
【0146】
音声制御基板9は、電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との電源供給を受けており、遊技機5へのAC24Vの電源供給が停止した場合には、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131が自然放電によってLow出力になるのに伴って、作動を停止する。
【0147】
尚、遊技機5へのAC24Vの電源供給が再開すると、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131から電源の供給を受け、再び音声の出力を行う。
電飾制御基板11は、主基板1から受信したコマンドに基づいて、LEDなどの電飾53に、待機中の電飾パターン、遊技図柄に対応した電飾パターン、特別図柄の停止に対応した電飾パターン、大当り開始の電飾パターン、大入賞口開放中の電飾パターン、大入賞口開放間インターバルの電飾パターン、大当り終了の電飾パターン、賞球数異常の電飾パターン、賞球数復帰の電飾パターン、特別図柄保留LEDの電飾パターン、普通図柄保留LEDの電飾パターン、確率変動ランプの電飾パターンを実行する。
【0148】
電飾制御基板11は、電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との電源供給を受けており、遊技機5へのAC24Vの電源供給が停止した場合には、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131が自然放電によってLow出力になるのに伴って、作動を停止する。
【0149】
尚、遊技機5へのAC24Vの電源供給が再開すると、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131から電源の供給を受け、再び電飾パターンの表示を行う。
発射制御基板13は、電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)と、+32Vの電源供給を受けており、遊技機5へのAC24Vの電源供給が停止した場合には、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131と、電源作成回路(+32V)133とが自然放電によってLow出力になるのに伴って、作動を停止する。
【0150】
尚、遊技機5へのAC24Vの電源供給が再開すると、制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))131と、電源作成回路(+32V)133とから電源の供給を受け、再び発射制御を開始する。
次に、省エネルギユニット4の構成と、動作を説明する。
【0151】
省エネルギユニット4は、図3に示すように、AC24電源を開閉するスイッチ回路73と、スイッチ回路73の開閉を制御する省エネ制御回路75と、省エネ制御回路75に接続されたモータ駆動回路77と、モータ駆動回路77が駆動するシャッタモータ16Mと、発射制御基板13の作動を停止する発射停止回路85とを備えている。
【0152】
省エネ制御回路75は、慣用される電源79と、マイクロコントローラ(MPU)81とを備え、図示しない入出力インタフェースによって、既述したスイッチ回路73と、モータ駆動回路77と、発射停止回路85とに接続されると共に、発射制御基板13に接続されている。省エネ制御回路75と、スイッチ回路73との間は、スイッチ回路73の開閉を制御する駆動信号を通す駆動信号線KSと、スイッチ回路73から省エネ制御回路75にAC24Vを供給するAC24V供給線とによって接続され、省エネ制御回路75と、モータ駆動回路77との間は、モータ駆動回路77の制御信号を通すモータ駆動信号線MDSによって接続され、省エネ制御回路75と、発射制御基板13との間は、タッチプレート信号を通すタッチプレート線TWによって接続され、省エネ制御回路75と、発射停止回路85との間は、発射停止信号線HTSによって接続され、モータ駆動回路77と、シャッタモータ16Mとの間は、シャッタモータ16Mの駆動信号を通すモータ駆動線MDによって接続されている。
【0153】
発射制御基板13に接続されるタッチプレート線TWは、図4に示すように、タッチプレート61と、発射制御基板13と、省エネ制御回路75との間が接続されている。即ち、タッチプレート61に接続されているタッチプレート線TWは、一旦、発射制御基板13に入力し、この発射制御基板13をそのまま経由して、省エネ制御回路75に接続される。これにより、省エネ制御回路75がタッチプレート61の検出状態を先ず入力する。
【0154】
省エネ制御回路75は、入力したタッチプレート61の検出状態を後述する処理に活用すると共に、図示しないバッファを介したタッチプレート61の検出状態を発射制御基板13に戻す。これにより、発射制御基板13は、タッチプレート61の検出状態を入力し、周知の発射制御に活用する。
【0155】
この様にすることで、タッチプレート61と、発射制御基板13との間の配線を省エネルギユニット4を用いない場合と同様にすることが出来、設計変更、及び製造工程の変更を少なくすることが出来る。
又、タッチプレート61からのタッチプレート線TWを発射制御基板13をそのまま経由して、省エネ制御回路75に入力する構成としたことは、省エネルギユニット4が電源基板15へのAC24V電源の供給を遮断した場合でも、タッチプレート61からの情報の入力を継続するためである。
【0156】
図14は、省エネ制御回路75で繰り返し実行される電源遮断処理ルーチンのフローチャートである。
この電源遮断処理では、先ずタッチプレート「OFF」が15分継続したかを判断する(S900)。具体的には、タッチプレート線TWによって、図示しない入出力インタフェースを介して入力したタッチプレート61の検出状態がオフ状態、即ち遊技者がタッチプレート61に触れていない状態が15分間継続したかを判断する。尚、15分に関しては、遊技者が小休止程度の離席をした場合には、省エネルギユニット4がAC24V電源の切断を実行しないように、と言う趣旨である。従って、この時間を短くして、席を離れたら間もなくAC24V電源の切断を実行する5分程度にしても良いし、或いは、30〜40分程度にして、置き玉の回収の目安になるようにしても良く、適宜変更することが可能である。又、時間帯によって、変更するようにして良い。例えば、遊技客が多くなる昼休み時間帯や夕方は、電源が切断されるまでの時間を長くして、遊技場の華やかさを演出し、遊技客が減少するその他の時間帯は、電源が切断されるまでの時間を短くして、省エネルギ効果を高めると言うことも可能になる。
【0157】
ここで、タッチプレート「OFF」が15分継続したと判断されるまでは、本ルーチンをそのまま一旦終了し、タッチプレート「OFF」が15分継続したと判断された場合には(S900)、次にディスプレイシャッタ閉処理を行う(S910)。このディスプレイシャッタ閉処理では、シャッタ幕18を下部巻き軸14に巻き取るだけのステップ数の制御信号をモータ駆動回路77に出力して、シャッタモータ16Mを矢印YD方向に駆動する制御を行う。これにより、シャッタ幕18が下部巻き軸14に巻き取られている図2の(B)に示す状態になり、表示部47a上に位置して、特別図柄表示装置47の液晶表示板を覆い隠して、美麗で、光沢のある幕部18bで表示部47aを覆い隠す。従って、次の処理によって、特別図柄表示装置47の作動が停止している場合には、表示部47aが暗くなって遊技機5の華やかさが極端に低下するが、幕部18bがこの暗くなった部分を覆うことで、幕部18bが代わって、遊技機5に華やかさを提供する。即ち、遊技機5の華やかさを保った上で、省エネルギ性の向上を図ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0158】
シャッタ幕18を下げる処理の後は、電源切断処理を行う(S920)。電源切断処理では、スイッチ回路73に、AC24V電源を切断する駆動信号を出力する。これにより、スイッチ回路73は、電源基板15へのAC24V電源の供給を停止する。
【0159】
このAC24V電源の供給が停止されると、遊技機5は、図5の(1)に示すように、AC24VがLowになった場合の停電処理を、既述したように所定の手順で進め、停電状態に移行する。尚、この停電状態への移行処理は既述したが、概ね次のようになる。
【0160】
図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とは、電源基板15からの電源の供給が停止するのに伴って、そのまま処理を停止する。これは、AC24V電源が低下すると、間もなく停止する。
主基板1と、賞球制御基板3は、上記発射制御基板13の作動が停止するまでに発射された遊技球の検出を漏らすことのない時点まで作動後、主基板1と、賞球制御基板3の現況が記憶されているRAM17、19の記憶内容を保護して、バックアップ状態に移行する。これにより、停電状態となる。
【0161】
尚、省エネルギユニット4が作動して、AC24V電源の供給が停止された場合は、通常であれば遊技球の発射などは行われておらず、特別図柄表示装置47もデモンストレーション画面状態であることが予想される。従って、停電状態に移行する場合も特別に重要な未払い出しの賞品数や確率変動状態の情報などは、記憶が保持されることはない。
【0162】
しかしながら、球詰まり状態で、遊技者が離れた場合や、確率変動状態で、席を立った場合には、これらの情報がバックアップされる。
図15は、上記S920の電源切断処理が実行された場合に、省エネ制御回路75で起動される電源復帰処理ルーチンのフローチャートである。
【0163】
先ずタッチプレート「ON」かを判断する(S930)。具体的には、タッチプレート線TWによって、図示しない入出力インタフェースを介して入力したタッチプレート61の検出状態がオン状態、即ち遊技者がタッチプレート61に触れたかを判断する。ここで、タッチプレート「ON」と判断されるまでは、そのまま本ルーチンを一旦終了する。
【0164】
遊技者が遊技を行おうとして、発射ハンドル6を操作し、タッチプレート61に触れると、タッチプレート「ON」であると判断され(S930)、次に電源供給処理が行われる(S940)。電源供給処理では、スイッチ回路73に、AC24V電源を供給させる駆動信号を出力する。これにより、スイッチ回路73は、電源基板15へのAC24V電源の供給を開始する。
【0165】
このAC24V電源の供給が開始されると、遊技機5は、図5の(2)に示すように、AC24VがHiになった場合の停電復帰処理を、既述したように所定の手順で進め、遊技機5が停電の直前の状態に戻される。尚、この停電の直前の状態に戻す処理は既述したが、概ね次のようになる。
【0166】
図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とは、電源基板15からの電源の供給が開始されるのに伴って、作動を開始し、リセット信号(B)のHiの入力で、初期化される。以後通常の作動状態になる。
【0167】
主基板1と、賞球制御基板3は、主基板1と、賞球制御基板3の現況が記憶されているRAM17、19の記憶内容に基づいて、停電の直前の状態になる。例えば、停電の直前が確率変動状態であれば、確率変動状態となり、停電の直前に、未払い出しの賞品があった場合には、これを払い出す。
【0168】
上記S940の電源供給処理後、直ぐに、発射装置停止処理を行う(S950)。このS940とS950とは、どちらが先に行われて良い。
この発射装置停止処理は、遊技機5の各部が完全に作動していない状態で、遊技球が発射されることを防止する趣旨である。少なくとも、入賞センサや、スタートセンサが誤りなく遊技球を検出することが出来る状態になってから、遊技球の発射を行うようにする。
【0169】
発射装置停止処理は、発射停止回路85に停止信号を送ることにより実行される。この処理により、発射停止回路85は、リセット信号(C)をLowにして、発射制御基板13を停止状態にする。これにより、遊技球の発射は停止される。
【0170】
電源の供給を開始し(S940)、発射を停止した後(S950)、ディスプレイシャッタ開処理を行う(S960)。このディスプレイシャッタ開処理では、シャッタ幕18を上部巻き軸12に巻き上げるだけのステップ数の制御信号をモータ駆動回路77に出力して、シャッタモータ16Mを矢印YU方向に駆動する制御を行う。これにより、シャッタ幕18が上部巻き軸12に巻き取られている図2の(A)に示す状態になり、表示部47a上が空間部18cとなって、特別図柄表示装置47の液晶表示板が遊技者から見える状態になる。
【0171】
シャッタ幕18を上げる処理の後、復帰完了かを判断する(S970)。復帰完了の判断は、シャッタ幕18を上部巻き軸12に巻き上げるだけのステップ数の制御信号の出力が完了したときに、復帰完了であるとの判断を行う。
復帰が完了であるとの判断が行われた場合には、シャッタ幕18が上がりきって、特別図柄表示装置47の液晶表示板が遊技者から見える状態になっており、且つ発射制御基板13を除く他の遊技機5の部分は、停電前の状態か、或いは初期化が完了していると推測される状態である。この復帰完了であるとの判断は、遊技機5の諸元に基づき、実験結果を参照して、判断方法が設定されている。
【0172】
復帰が完了されたと判断されるまでは(S970)、電源供給処理(S940)、発射装置停止処理(S950)、ディスプレイシャッタ開処理(S960)を継続した状態で待機する。ここで、復帰が完了されたと判断されると(S970)、発射装置停止解除を行う(S980)。発射装置停止解除は、発射停止回路85に停止解除信号を送ることにより実行される。この処理により、発射停止回路85は、既にHiになっているリセット信号(B)をそのままリセット信号(C)として出力し、リセット信号(C)は、Hiになる。従って、発射制御基板13が発射可能状態になる。これにより、遊技球の発射は可能になり、発射ハンドル6が操作されている場合には、遊技球の発射が行われる。
【0173】
以上の電源復帰処理により、遊技者が発射ハンドル6を操作して、タッチプレート61に触れるだけで、遊技機5に供給される電源が復帰して、遊技機5が停電の直前の状態になると共に、賞球を検出するセンサなどの作動が正常になり、且つ特別図柄表示装置47の液晶表示板が遊技者から見える状態になってから、遊技球の発射が行われる。即ち、遊技が提供される。
【0174】
従って、遊技者には、煩わしい操作などの負担を求めることなく、遊技機5が通常の遊技を提供する状態に戻る。即ち、省エネ性を高め、且つ遊技者の顧客満足度を低下させることがないという極めて優れた効果を奏する。
次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施の形態との対応を説明する。
【0175】
尚、従属する部分に関しては、記載を省略する。
請求項1の遊技機は、遊技機5、電源供給手段は、電源基板15、操作者検出手段は、タッチプレート61が対応する。尚、タッチプレート61に替えて、人センサを取り付け、発射ハンドル6を操作する遊技者を検出するようにしても良い。非操作者状態判断手段は、省エネ制御回路75によるS900の処理、電源供給制限手段は、省エネ制御回路75によるS920の処理と、スイッチ回路73が対応する。
【0176】
請求項2の操作手段は、発射ハンドル6、操作状態検出手段は、タッチプレート61、非操作状態判断手段は、省エネ制御回路75によるS900の処理、電源供給制限手段は、省エネ制御回路75によるS920の処理と、スイッチ回路73が対応する。
【0177】
請求項1の遊技復帰手段は、省エネ制御回路75による図15の処理が対応する。又、遊技機5の主基板1や賞球制御基板3などによる停電の復帰時の処理も対応する。
【0178】
請求項8の初期状態に戻すことは、図示しないが遊技機5の主基板1や賞球制御基板3などを初期化することを意味する。
請求項9の現況記憶手段は、遊技状態や賞球の払い出し状態を記憶するRAM17、19がバックアップされた状態、記憶内容に基づいて、遊技機を遊技可能状態に戻すことは、S160、S170に基づく説明と、S440に基づく説明が対応する。
【0179】
請求項10の電源供給の制限が行われる直前の状態に戻すことは、S160、S170に基づく説明と、S440に基づく説明が対応する。
請求項11の遊技制御手段は、主基板1、賞品制御手段は、賞球制御基板3が対応する。
【0180】
請求項3の発射ハンドルは、発射ハンドル6が対応する。
請求項4のタッチセンサは、省エネ制御回路75に接続されたタッチプレート61が対応する。
請求項5の電源供給制限状態を表示する表示位置に移動した表示部材は、図2の(B)の状態になったシャッタ幕装置2が対応し、特に幕部18bが対応する。
【0181】
請求項5の表示部分を覆う位置であることは、図2の(B)の状態になったシャッタ幕装置2の状態が対応する。
【0182】
請求項6の遊技機の興趣を維持する意匠を有することは、幕部18bに施された美麗、光沢等の構成が対応する。
請求項7の幕状、又はシャッタ状の表示部材は、シャッタ幕18が対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機5の正面図である。
【図2】 省エネルギユニット4の構成部材であるシャッタ幕装置2の外観と、動作を説明する外観図である。
【図3】 主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9、電飾制御基板11、発射制御基板13と電源基板15との間のインタフェースに関するブロック図である。
【図4】 遊技機5の電気制御系のブロック図である。
【図5】 電源基板15の起動と停止のタイミングチャートである。
【図6】 電源基板15の停電時のタイミングチャートである。
【図7】 電源投入時、又は停電の復帰時に主基板1によって実行される主制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】 MPU71にてタイマINT(2ms)が発生した場合に、主基板1によって、通常、実行されるタイマINT処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】 主基板1のMPU71のNMI処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】 電源投入時、又は停電の復帰時に賞球制御基板3によって実行される主制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】 MPU83にてタイマINT(1ms)が発生した場合に、賞球制御基板3によって、1ms毎に実行されるタイマINT処理ルーチンのフローチャートである。
【図12】 MPU83のINT端子179にストローブ信号のLowが入力される毎に起動されるINT処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】 MPU83にて起動されるNMI処理のフローチャートである。
【図14】 省エネ制御回路75で繰り返し実行される電源遮断処理ルーチンのフローチャートである。
【図15】 S920の電源切断処理が実行された場合に、省エネ制御回路75で起動される電源復帰処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1…主基板、2…シャッタ幕装置、3…賞球制御基板、
4…省エネルギユニット、5…遊技機、6…発射ハンドル、
7…図柄制御基板、8…遊技盤、9…音声制御基板、
11…電飾制御基板、12…上部巻き軸、13…発射制御基板、
14…下部巻き軸、15…電源基板、16M…シャッタモータ、
16…入力SW、17、19…RAM、18…シャッタ幕、
18a…幕頭、18b…幕部、18c…空間部、
20…コックドベルト動力伝達機構、21…盤用外部端子板、
23…補給球不足SW、25…下受け皿満杯SW、31…賞球SW、
33…貸球SW、35…賞球モータ制御SW、37…賞球モータ、
41…枠用外部端子板、43…金枠開放SW、45…内枠開放SW、
46…状態表示器、47…特別図柄表示装置、47a…表示部、
49…普通図柄表示装置、51…スピーカ、53…電飾、
63…発射停止SW、61…タッチプレート、65…発射モータ、
71、83…MPU、73…スイッチ回路、75…省エネ制御回路、
77…モータ駆動回路、79…電源、85…発射停止回路、
121…賞球数異常復帰SW、123…停電信号発生回路、
125…リセット信号(A)発生回路、
127…主基板及び賞球制御基板用電源作成回路(+5V(A) +12V(A) バックアップ電源)、129…リセット信号(B)発生回路、
131…制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))、
141…システムリセット回路、143…停電信号受信回路、
145…賞球数異常復帰信号受信回路、147、169…ポート回路、
149…ストローブ信号送信回路、
150…データ信号送信回路、
151、173、189、209、239…RESET端子、
153、175…NMI端子、
155、157、177、181、193、213、243…PORT端子、
159、183…DATA端子、
161、184、203、233…システムリセット回路、
163…停電信号受信回路、
165、185、205、235…ストローブ信号受信回路、
167、187、207、237…データ信号受信回路、
171…発射制御信号出力回路、
179、191、211、241…INT端子、
251…発射制御回路、253…リセット回路、
255…発射制御信号入力回路、BKW…バックアップ電源線、
DATAW…データ信号線、DGW…電源供給線、HSSW…発射制御信号線、
HTS…発射停止信号線、KS…駆動信号線、MD…モータ駆動線、
MDS…モータ駆動信号線、RSW…リセット信号線、
SISW…賞球数異常復帰線、39…振分SOL、
STBW…ストローブ信号線、TSW…停電信号線、
TW…タッチプレート線
Claims (11)
- 電源の供給を受け、遊技者に操作されることで、遊技を提供する遊技機の節電装置であって、
上記遊技機の各部が消費する電源を供給する電源供給手段と、
上記遊技機を操作する遊技者を検出する操作者検出手段と、
上記操作者検出手段によって上記遊技機を操作する遊技者の検出がされていない非操作者状態の検出が所定時間継続したかを判断する非操作者状態判断手段と、
上記非操作者状態判断手段によって非操作者状態が所定時間継続したと判断された場合に、上記電源供給手段による電源供給に制限を加える電源供給制限手段と、
上記電源供給制限手段による電源供給の制限が解除された場合に、遊技機を遊技可能状態に戻す遊技復帰手段と
を備え、
上記遊技復帰手段は、遊技球を検出するセンサが遊技球を検出することができる状態になってから遊技球の発射を行うことを特徴とする遊技機の節電装置。 - 上記遊技者によって操作される操作手段を加え、
上記操作者検出手段を上記操作手段の操作状態を検出する操作状態検出手段とし、
上記非操作者状態判断手段を上記操作状態検出手段によって操作手段への操作が行われていない非操作状態の検出が所定時間継続したかを判断する非操作状態判断手段とし、
上記電源供給制限手段を上記非操作状態判断手段によって非操作状態が所定時間継続したと判断された場合に、上記電源供給手段による電源供給に制限を加えるとしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の節電装置。 - 上記操作状態検出手段が発射ハンドルの操作状態を検出することを特徴とする請求項2に記載の遊技機の節電装置。
- 上記操作状態検出手段が発射ハンドルのタッチセンサの状態を検出することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の遊技機の節電装置。
- 上記電源供給制限手段が電源供給に制限を加えている場合に、電源供給制限状態を表示する表示位置として、遊技図柄を表示する図柄表示手段の表示部分を覆う位置に移動する表示部材を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機の節電装置。
- 上記表示部材が図柄表示手段に代わって遊技機の興趣を維持する意匠を有することを特徴とする請求項5記載の遊技機の節電装置。
- 上記表示部材が幕状、又はシャッタ状であることを特徴とする請求項5ないし請求項6の何れかに記載の遊技機の節電装置。
- 上記遊技復帰手段が遊技機を初期状態に戻すことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに遊技機の節電装置。
- 上記電源供給制限手段が電源供給に制限を加えた場合に、遊技機の現況を記憶する現況記憶手段を加え、
上記遊技復帰手段を上記電源供給制限手段による電源供給の制限が解除された場合に、上記現況記憶手段の記憶内容に基づいて、遊技機を遊技可能状態に戻すとしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊技機の節電装置。 - 上記遊技復帰手段が遊技機を上記電源供給制限手段によって電源供給の制限が行われる直前の状態に戻すことを特徴とする請求項9記載の遊技機の節電装置。
- 上記現況記憶手段が遊技を提供する遊技制御手段と、賞球を提供する賞球制御手段の現況を記憶することを特徴とする請求項9、又は請求項10記載の遊技機の節電装置。
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