JP4747190B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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本発明は、車体前部構造の改良に関するものである。
従来の車体前部構造として、車体前部に前後方向に延びるように設けられたフロントサイドフレームと、フロントピラーロアから前方に延びるアッパメンバの先端に連結される垂下部との結合構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−314899公報
特許文献1の図2を以下の図7、図3を以下の図8で説明する。なお、符号は振り直した。
図7は従来の車体前部構造を示す要部側面図、図8は従来の車体前部構造を示す要部平面図である。
図7及び図8において、車体前後方向にフロントサイドフレーム101が延ばされ、フロントピラー102を構成するピラーロア103の上部から前方斜め下方にアッパメンバ104が延ばされ、このアッパメンバ104の前端に下方に延びる垂下部106が取付けられ、フロントサイドフレーム101の外側面に丸パイプ状の連結部材107の一端が取付けられ、連結部材107の他端が接合板108を介して垂下部106に取付けられている。
即ち、フロントサイドフレーム101と垂下部106とが連結部材107で連結されている。
連結部材107は丸パイプ状であるから、連結部材107の端面を、フロントサイドフレーム101や垂下部106に直接に結合すると、結合強度が確保しにくいため、連結部材107の端部をフロントサイドフレーム101に貫通させたり、連結部材107の端部を垂下部106に取付けるための接合板108が必要になり、部品数が増えるとともに取付構造が複雑になる。
また、フロントサイドフレーム101の前端に車体前方から衝突荷重が作用した場合に、フロントサイドフレーム101は大きな強度・剛性を有するため、車体前部構造の衝突モード(衝突形態)をコントロールすることが難しい。従って、衝突エネルギーを効果的に吸収しにくく、その結果として衝撃エネルギー吸収量を増やせない。
本発明の目的は、簡単な構造で結合強度が確保でき、部品数も抑えられ、更に、衝突モードがコントロールしやすい車体前部構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、フロントサイドフレームが断面コ字状又は断面ハット形状の主フレームと、この主フレームの開口部を塞ぐバックプレートとにより閉断面に構成された車体前部構造において、バックプレートが、圧潰しやすい前部バックプレートと、この前部バックプレートよりも圧潰しにくい後部バックプレートとから構成され、フロントピラーロアから前方へ延ばされたアッパメンバの前端に垂下部が連結され、この垂下部側から内側方に延びる板材からなるステイの先端フランジが、前部バックプレートの後部フランジと後部バックプレートの前部フランジとの間に車幅方向に重ね合わされて接合されることを特徴とする。
板材からなるステイの先端フランジが、前部バックプレートの後部フランジと後部バックプレートの前部フランジとの間に重ね合わされて接合されるから、3枚のプレートが簡単に接合され且つ広い面積で接合されて十分な結合強度が確保される。
3枚のプレートは車幅方向に重ね合わされるため、例えば、フロントサイドフレームの前端に車体前方から衝突荷重が作用したときに、3枚のプレートが衝突荷重の方向に沿って延びるので結合強度が高くなり、剥がれに対して強くなる。
更に、衝突の初期にはフロントサイドフレームの前部バックプレートが設けられた部分が圧潰し、次に、フロントサイドフレームの後部バックプレートが設けられた部分が圧潰する、というように、衝突モードが容易にコントロールされ、効果的に衝突エネルギーを吸収することが可能になり、結果的に衝突エネルギー吸収量が増大する。
例えば、衝突荷重によってフロントサイドフレームと垂下部とが互いに開く方向に変形しても、ステイがフロントサイドフレームと垂下部とを連結するので、上記変形が急激に進行するのが防止される。
ステイは板材からなるため、バックプレート側及び垂下部側と直接に接合可能なので、従来のような特別な接合部材は不要である。
請求項2に係る発明は、ステイでは、先端フランジ側が延長されてフロントサイドフレームの閉断面を横切り、主フレームと接合されることを特徴とする。
ステイは、バックプレートと主フレームとの両方に接合されるため、フロントサイドフレームとステイとの結合強度が増すとともに、フロントサイドフレーム内にステイによって隔壁が形成されるため、フロントサイドフレーム自体の剛性が高まる。
請求項3に係る発明は、ステイの他端が、アッパメンバの垂下部の前面に接合されることを特徴とする。
例えば、車体前方から車体前部の前面にオフセット衝突されて、垂下部に車体前方から衝突荷重が作用した場合に、その衝突荷重が、ステイを介してフロントサイドフレームに分散され、垂下部の変形が抑えられる。
請求項1に係る発明では、バックプレートが、圧潰しやすい前部バックプレートと、この前部バックプレートよりも圧潰しにくい後部バックプレートとから構成され、フロントピラーロアから前方へ延ばされたアッパメンバの前端に連結される垂下部側から内側方に延びる板材からなるステイの先端フランジが、前部バックプレートの後部フランジと後部バックプレートの前部フランジとの間に車幅方向に重ね合わされて接合されるので、ステイを板材とし、2枚のバックプレートに重ね合わせて接合するだけで、十分な結合強度を得ることができる。
また、3枚の前部バックプレート、ステイ、後部バックプレートは車幅方向に重ねて接合されるので、3枚のプレートが前方衝突時の荷重作用方向で前後方向に延びるので、より一層結合強度を高めることができる。
更に、フロントサイドフレームは、ステイを境に前方が圧潰しやすく、後方が圧潰しにくくなるので、衝突モードのコントロールが容易となり、効果的に衝突エネルギーを吸収することができる。特に、衝突荷重によってフロントサイドフレームと垂下部とが互いに開く方向に変形する際にステイがフロントサイドフレームと垂下部とを連結するので、短い車両でも衝撃エネルギー吸収量を増大することができる。
また更に、ステイは板材からなるので、バックプレート側及び垂下部側と直接に接合することができ、部品数を削減することができる。
請求項2に係る発明では、ステイの先端フランジ側が延長されてフロントサイドフレームの閉断面を横切り、主フレームと接合されるので、フロントサイドフレームとステイとの結合強度をより一層向上させることができるとともに、ステイによってフロントサイドフレームがバルクヘッド構造となるので、フロントサイドフレーム自体の剛性を向上させることができる。
請求項3に係る発明では、ステイの他端が、アッパメンバの垂下部の前面に接合されるので、垂下部に車体前方から衝突荷重が作用したときに、垂下部の前面に受けた衝突荷重をステイを介してフロントサイドフレーム側に分散させることができ、ステイの変形が抑えられ、衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車体前部構造を構成するフロントサイドフレームを示す斜視図であり、図中の矢印(FRONT)は車体前方を示している。
フロントサイドフレーム10は、車体前後方向に直線状に延びる前部フレーム11と、この前部フレーム11の後端から後方斜め下方に延びる後部フレーム12とからなり、車体前部に前後方向に延びるように左右一対設けられ、車体前部のフロントホイールハウスの下方に前部フレーム11が位置し、車室とエンジン室とを隔てるダッシュボードロアの下面に後部フレーム12が連結される。
前部フレーム11は、断面がハット形状の主フレーム15と、この主フレーム15の開口を塞ぐように主フレーム15の側部に接合されたバックプレート16と、このバックプレート16に取付けられたサイドメンバステイ17と、これらの主フレーム15及びバックプレート16のそれぞれを接合して出来る前端開口を塞ぐキャップ部材18と、バックプレート16の後部下部から下方に延びる下方突出部19とからなる。
バックプレート16は、フロントサイドフレーム10の前端側に設けられた前部バックプレート21と、この前部バックプレート21の後部に前部が接合された後部バックプレート22とからなる。
サイドメンバステイ17は、前部バックプレート21と後部バックプレート22との合わせ部に挟まれるように接合されるとともに車体外方に曲げられて延ばされた部材である。
図2は本発明に係るフロントサイドフレームが組み付けられた車体前部構造を示す第1斜視図であり、車体の前方斜め左方から見た図である。
フロントサイドフレーム10の前部の内側、詳しくは、主フレーム15に、フロントバルクヘッド(不図示)の側部を構成する上下に延びるバルクヘッドサイドステイ31の中間部が取付けられ、このバルクヘッドサイドステイ31の下端部に、フロントバルクヘッドの下部を構成する丸パイプ状のバルクヘッドロアクロスメンバ32が取付けられている。
バルクヘッドサイドステイ31は、フロントサイドフレーム10に取付けられたアッパサイドステイ35と、このアッパサイドステイ35の下端部及びバルクヘッドロアクロスメンバ32のそれぞれに渡されたロアサイドステイ36とからなる。なお、37はアッパサイドステイ35の外側部と主フレーム15の上部とに渡された補強材である。
ロアサイドステイ36は、プレートがU字形状に折り曲げられて形成された部材であり、下方にいくにつれて2つの側壁36a,36aの幅が末広がりに次第に大きくなるように形成されている。
バルクヘッドロアクロスメンバ32は、真直ぐに形成された中央部32aと、この中央部32aの端部から後方に折り曲げられた折曲げ部32b,32b(一方の符号32bのみ示す。)とからなり、折曲げ部32bがロアサイドステイ36に取付けられている。
フロントピラーロア(不図示)から前方斜め下方に延びるアッパメンバ(不図示)の前端に垂下部41が連結され、この垂下部41の前面41aに前部ブラケット42が取付けられ、サイドメンバステイ17が前部ブラケット42に取付けられている。
サイドメンバステイ17及び前部ブラケット42は、ステイ43を構成する部品であり、フロントサイドフレーム10と垂下部41とを連結している。
上記のフロントピラーロア及びアッパメンバは、図7、図8に示されたフロントピラーロア103、アッパメンバ104にそれぞれ相当するものである。
バルクヘッドロアクロスメンバ32は、垂下部41の下端部まで近接するように延び、バルクヘッドロアクロスメンバ32の端部が、ジョイント部材44を介して垂下部41の下端部に連結されている。
図3は本発明に係るフロントサイドフレームが組み付けられた車体前部構造を示す第2斜視図であり、車体の後方斜め左方から見た図である。
サイドメンバステイ17は、バックプレート16から直角又はほぼ直角に曲げられて車体外側方に向かって延び、前部ブラケット42に連結されている。
このように、サイドメンバステイ17は板状であるから、簡単に曲げ角度を設定することができ、また、サイドメンバステイ17と前部ブラケット42とは、共に板状であるから、例えば、溶接で簡単に接合することができる。
ロアサイドステイ36は、側壁36a,36aがバルクヘッドロアクロスメンバ32にバルクヘッドクロスメンバ32の長手方向に沿うように取付けられているから、バルクヘッドロアクロスメンバ32との接合面積を大きくすることができ、ロアサイドステイ36とバルクヘッドクロスメンバ32との結合強度を高めることができる。
また、上記したように接合面積が大きくなることで、ロアサイドステイ36によってバルクヘッドクロスメンバ32の折曲げ部32bの曲げ剛性を高めることができ、例えば、車体前部にオフセット衝突された場合の衝撃吸収エネルギー量を増すことができる。
図4(a),(b)は本発明に係るフロントサイドフレームの断面図である。
(a)は図1のa−a線断面図であり、前部バックプレート21の後部に一体に設けられた後部フランジ21aと、後部バックプレート22の前部に一体に設けられた前部フランジ22aとの間に、サイドメンバステイ17の先端部に一体に設けられた先端フランジ17aが挟まれて、3枚の後部フランジ21a、前部フランジ22a及び先端フランジ17aが共に接合された状態を示している。
サイドメンバステイ17は、先端フランジ17aの後端から折り曲げられて外側方に延び、前部バックプレート21は、後部フランジ21aの後端から折り曲げられて外側方に延びる端部フランジ21bを備え、端部フランジ21bがサイドメンバステイ17の前面に接合されている。
前部バックプレート21の板厚をT1、後部バックプレート22の板厚をT2とすると、T1<T2の関係がある。即ち、前部バックプレート21は、板厚T1を後部バックプレート22の板厚T2よりも小さくすることで、例えば、車体前方からフロントサイドフレーム10の前端に衝突荷重が作用したときに、フロントサイドフレーム10の前部バックプレート21の部分(この部分を前部バックプレート構成部47とする。)で圧潰しやすくなり、衝突エネルギーを吸収しやすくすることができるとともに、フロントサイドフレーム10の後部バックプレート22の部分(この部分を後部バックプレート構成部48とする。)で圧潰しにくくして、衝突の初期では前部バックプレート21を圧潰させ、その後に、後部バックプレート22を圧潰させる、というように、フロントサイドフレーム10の衝突モード(衝突形態)をコントロールしやすくしている。なお、主フレーム15及びサイドメンバステイ17の板厚はT2である。
(b)は図1のb−b線断面図であり、主フレーム15は、底壁15aと、この底壁15aの上端から上方斜め外側方そして外側方に延びる上壁15bと、底壁15aの下端から外側方に延びる下壁15cと、上壁15b及び下壁15cにそれぞれ設けられた上フランジ15d及び下フランジ15eとからなる断面ハット形状の部材である。
後部バックプレート22は、上フランジ22dと下フランジ22eとを備え、上フランジ22dが上フランジ15dに接合され、また、下フランジ22eが下フランジ15eに接合されている。
サイドメンバステイ17は、上フランジ17dを備え、後部バックプレート22の高さ方向の中間部から上フランジ17dまでに接合されている。
前部バックプレート21は、上フランジ21dと下フランジ21eとを備え、上フランジ21dが上フランジ17dに接合され、また、下フランジ21eが下フランジ22eに接合されている。
このように、主フレーム15の側部開口部がバックプレート16に塞がれて閉断面を形成している。
以上に述べたフロントサイドフレーム10の作用を次に説明する。
図5(a)〜(c)は本発明に係るフロントサイドフレームの作用を示す作用図である。
(a)は車体50に衝突物55が衝突する前の状態を示している。
(b)において、衝突物55が、白抜き矢印で示すように、車両50の前方から車両50の前部にオフセット衝突すると、衝突の初期では、圧潰しやすい前部バックプレート構成部47が圧潰し、衝突エネルギーを吸収する。
(c)において、衝突物55が、白抜き矢印で示すように、更に車両50側に進行すると、フロントサイドフレーム10の後部バックプレート構成部48及び垂下部41は、それぞれ圧潰、座屈を伴いながら互いに前部が開くように変形し、後部バックプレート構成部48と垂下部41とで分散して衝突エネルギーを吸収する。
このとき、サイドメンバステイ17は、後部バックプレート構成部48と垂下部41との連結を維持するため、衝突エネルギー吸収量は大きくなる。
このような車体前部の衝突エネルギー吸収構造は、短い変位量でエネルギー吸収が可能であるため、車体前部が前後に短い車両に有効である。
以上の図2、図4(a),(b)、図5(a)〜(c)に示したように、フロントサイドフレーム10が断面コ字状又は断面ハット形状の主フレーム15と、この主フレーム15の開口部を塞ぐバックプレート16とにより閉断面に構成された車体前部構造において、バックプレート16が、圧潰しやすい前部バックプレート21と、この前部バックプレート21よりも圧潰しにくい後部バックプレート22とから構成され、フロントピラーロアから前方へ延ばされたアッパメンバの前端に垂下部41が連結され、この垂下部41側から内側方に延びる板材からなるステイ43(詳しくは、サイドメンバステイ17及び前部ブラケット42)の先端フランジ17aが、前部バックプレート21の後部フランジ21aと後部バックプレート22の前部フランジ22aとの間に車幅方向に重ね合わされて接合されるので、ステイ43を板材とし、2枚のバックプレート21,22に重ね合わせて接合するだけで、十分な結合強度を得ることができる。
また、3枚の前部バックプレート21、ステイ43のサイドメンバステイ17、後部バックプレート22は車幅方向に重ねて接合されるので、3枚のプレート21,17,22が前方衝突時の荷重作用方向で前後方向に延びるので、より一層結合強度を高めることができる。
更に、フロントサイドフレーム10は、ステイ43を境に前方(前部バックプレート構成部47)が圧潰しやすく、後方(後部バックプレート構成部48)が圧潰しにくくなるので、衝突モードのコントロールが容易となり、効果的に衝突エネルギーを吸収することができる。
特に、衝突荷重によってフロントサイドフレーム10と垂下部41とが互いに開く方向に変形する際にステイ43がフロントサイドフレーム10と垂下部41とを連結するので、短い車両でも衝撃エネルギー吸収量を増大することができる。
また更に、ステイ43のサイドメンバステイ17及び前部ブラケット42は板材からなるので、バックプレート16側及び垂下部41側と直接に接合することができ、部品数を削減することができる。
また、図2、図5(a)〜(c)に示したように、ステイ43の他端が、アッパメンバの垂下部41の前面41aに接合されるので、垂下部41に車体前方から衝突荷重が作用したときに、垂下部41の前面41aに受けた衝突荷重をステイ43を介してフロントサイドフレーム10側に分散させることができ、ステイ43の変形が抑えられ、衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
図6は本発明に係るフロントサイドフレームの別実施形態を示す断面図であり、図1のa−a線位置での断面図に相当する。なお、図4(a)に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
フロントサイドフレーム10を構成するサイドメンバステイ57は、前部ブラケット42(図2参照)とでステイ43を構成し、先端部に一体に先端フランジ17aが設けられ、この先端フランジ17aが、前部バックプレート21の後部フランジ21aと後部バックプレート22の前部フランジ22aとの間に挟まれて共に接合されている。
サイドメンバステイ57は、先端フランジ17aの前端から折り曲げられて内側方に延びる隔壁部57aと、この隔壁部57aの端部から折り曲げられて主フレーム15に接合された隔壁側フランジ57bとを備える。
このように、サイドメンバステイ57の隔壁部57aをフロントサイドフレーム10内を仕切るように取付けることで、フロントサイドフレーム10自体の強度・剛性を高めることができる。
以上に示したように、ステイ43の先端フランジ17a側が延長されてフロントサイドフレーム10の閉断面を横切り、主フレーム15と接合されるので、フロントサイドフレーム10とステイ23(詳しくは、サイドメンバステイ57)との結合強度をより一層向上させることができるとともに、ステイ43によってフロントサイドフレーム10がバルクヘッド構造となるので、フロントサイドフレーム10自体の剛性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、図4(b)に示したように、主フレーム15を断面ハット形状としたが、これに限らず、断面コ字状としてもよい。
また、図2に示したように、ステイ43を、サイドメンバステイ17及び前部ブラケット42から構成したが、これに限らず、サイドメンバステイ17の端部を外側方に延ばして垂下部41に連結し、サイドメンバステイ17でフロントサイドフレーム10と垂下部41とを連結してもよい。
本発明の車体前部構造は、自動車に好適である。
本発明に係る車体前部構造を構成するフロントサイドフレームを示す斜視図である。 本発明に係るフロントサイドフレームが組み付けられた車体前部構造を示す第1斜視図である。 本発明に係るフロントサイドフレームが組み付けられた車体前部構造を示す第2斜視図である。 本発明に係るフロントサイドフレームの断面図である。 本発明に係るフロントサイドフレームの作用を示す作用図である。 本発明に係るフロントサイドフレームの別実施形態を示す断面図である。 従来の車体前部構造を示す要部側面図である。 従来の車体前部構造を示す要部平面図である。
符号の説明
10…フロントサイドフレーム、15…主フレーム、16…バックプレート、17…ステイ(サイドメンバステイ)、17a…先端フランジ、21…前部バックプレート、21a…後部フランジ、22…後部バックプレート、22a…前部フランジ、41…垂下部、
41a…前面、43…ステイ。

Claims (3)

  1. フロントサイドフレームが断面コ字状又は断面ハット形状の主フレームと、この主フレームの開口部を塞ぐバックプレートとにより閉断面に構成された車体前部構造において、
    前記バックプレートは、圧潰しやすい前部バックプレートと、この前部バックプレートよりも圧潰しにくい後部バックプレートとから構成され、フロントピラーロアから前方へ延ばされたアッパメンバの前端に垂下部が連結され、この垂下部側から内側方に延びる板材からなるステイの先端フランジが、前記前部バックプレートの後部フランジと前記後部バックプレートの前部フランジとの間に車幅方向に重ね合わされて接合されることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記ステイは、前記先端フランジ側が延長されて前記フロントサイドフレームの閉断面を横切り、前記主フレームと接合されることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記ステイの他端は、前記アッパメンバの前記垂下部の前面に接合されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体前部構造。
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