JP4746295B2 - デジタルカメラおよび撮影方法 - Google Patents
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Description
前記撮影部で得られたプレビュー画像データに基づいて前記被写体のプレビュー画像を表示する表示部と、
前記撮影部で得られたプレビュー画像データから前記被写体の顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部により検出された顔を少なくとも1つ選択する顔選択手段と、
前記顔選択手段により選択された顔を拡大表示する指示を受け付ける拡大表示指示受付手段と、
前記顔選択手段により選択された顔を含む顔領域を前記表示部内で追跡処理する追跡処理部と、
前記拡大表示指示受付手段により拡大表示の指示を受け付けたときに、前記顔選択手段により選択され前記追跡処理部により追跡処理された被写体の顔を含む顔領域の顔画像を前記表示部に拡大表示させる制御部と
を有することを特徴とするデジタルカメラを提供するものである。
また、前記記録部は、前記顔選択手段により選択された顔の画像サイズ、または選択された顔の前記被写体の像における位置情報のいずれかの内、少なくとも一つを、前記撮影画像データとともに情報として記録することが好ましい。
前記撮影部が、前記被写体の顔を含む被写体の像を光電的に撮影し、前記被写体の最終的な撮影画像となる前のプレビュー画像データを得、
前記表示部が、前記撮影部で得られたプレビュー画像データに基づいて前記被写体のプレビュー画像を表示し、
前記顔検出部が、前記撮影部で得られたプレビュー画像データから前記被写体の顔を検出し、
前記顔選択手段が、前記顔検出部により検出された顔を少なくとも1つ選択し、
前記拡大表示指示受付手段が、前記顔選択手段により選択された顔を拡大表示する指示を受け付け、
前記追跡処理部が、前記顔選択手段により選択された顔を含む顔領域を前記表示部内で追跡処理し、
前記制御部が、前記拡大表示指示受付手段により拡大表示の指示を受け付けたときに、前記顔選択手段により選択され前記追跡処理部により追跡処理された被写体の顔を含む顔領域の顔画像を前記表示部に拡大表示させる
ことを特徴とする撮影方法を提供する。
本発明において、前記制御部は、前記顔検出部により前記プレビュー画像データから顔が複数検出され、前記顔選択手段により複数の顔が選択され、前記拡大表示指示受付手段により顔画像の拡大表示の指示を受けた場合、前記表示部を複数の領域に分割し、前記複数の顔画像を前記表示部に拡大表示させることが好ましい。
また、本発明において、さらに、前記デジタルカメラは、シャッター指示受付手段および記録部を有し、
前記表示部にプレビュー画像若しくは前記顔画像を拡大表示した後に、前記シャッター指示受付手段により撮影指示を受け付けたときは、前記記録部が、前記被写体の撮影画像を撮影画像データとして記録することが好ましい。
また、前記記録部は、前記顔選択手段により選択された顔の画像サイズ、または選択された顔の前記被写体の像における位置情報のいずれかの内、少なくとも一つを、前記撮影画像データとともに情報として記録することが好ましい。
撮影しようとする被写体の顔以外の特定部分であっても、予め既知の特定部分の形状又は色情報に基づいて特定部分を抽出し、画像を拡大表示することができるので、撮影者にとって好ましい形態で撮影することができる。
図1に示すデジタルカメラ10は、基本的に、撮影部12、ストロボ14、信号処理部16、シャッタボタン18、モード切換ボタン19、表示部20、スイッチ群22、圧縮部23、記録部24、顔検出部25、顔拡大表示ボタン27、顔選択ボタン28、追跡処理部30、DRAM等を有する記憶部32、シャッタ34および制御部50を有して構成される。なお、図中参照符号bはシステムバスである。本実施形態のデジタルカメラ10は、後述するように、例えば、顔検出モードという少なくとも1つの特殊な撮影モードを有する。
デジタルカメラ10は、人物を撮影被写体とするとき、この人物の顔を、被写体の特定部分として表示部20に拡大表示するものである。
CCDセンサ44は、結像レンズ40により結像された被写体の像をR(赤)、G(緑)およびB(青)の3原色の各色毎に画像信号を得、これらの3原色の画像信号を信号処理部16に出力するものである。
また、信号処理部16は、記憶部32および制御部50に接続されている。
なお、この撮影部12には、ストロボ14およびシャッタ34も含まれる。ストロボ14は通常のデジタルカメラに搭載されるストロボと同様のものである。このストロボ14も制御部50によりその発光量を調整することができる。
また、この表示部20は、後述するように、顔領域が拡大表示されるものである。また、後述するように、顔領域が複数選択された場合には、その選択数に応じて画面が分割された顔領域が拡大表示される。
スイッチ群22は、ユーザがデジタルカメラ10を操作するための各種のスイッチである。例えば、ストロボスイッチ、ズームスイッチ、表示切替ボタン、または各種の選択を行うための十字ボタンもしくは矢印ボタン等を含むものである。
この顔検出部25における顔検出は、公知の方法で行えばよく、特に限定されるものではない。この顔検出は、例えば、エッジ検出または形状パターン検出による顔検出方法、色相抽出または肌色抽出による顔検出方法、候補領域を抽出して、この候補領域を小領域に分割して、各領域毎の特徴量を予め設定した顔領域パターンと照合して、その確度から顔領域を抽出する方法(特開2000−137788号公報参照)、顔候補領域を抽出して、各候補領域の重複度から確度を評価して顔領域を抽出する方法(特開2000−149018号公報参照)、および顔候補領域を抽出して、各候補領域の濃度が所定の閾値に対応する値である場合に、胴体候補領域を抽出し、顔および胴体候補領域の濃度または彩度コントラストを用いて確度を評価して、顔領域を抽出する方法(特開2000−148980号公報参照)等が例示される。
後述するように、制御部50は、顔検出部25により、撮影された画像データに顔が検出された場合、顔が検出された画像データに顔位置情報を付加する。そして、この顔位置情報に基づいて顔を含む顔領域を囲む枠を表示部20に表示させる。
また、追跡処理部30による顔領域の追跡結果も表示部20に表示させる。
さらに、制御部50は、モード切換ボタン19により、顔検出モード、および風景撮影モード等に切り換えられる。各モードにおいては、撮影シーンに適した撮影条件が予め設定されており、撮影モードとして撮影者が選択できるようになっている。
顔検出モードとは、被写体中に人物または動物等が含まれるもので、それらの顔について、検出し拡大表示して確認をする撮影モードである。
風景撮影モードとは、風景を撮影する風景モードである。この風景撮影モードでは、ストロボ発光を禁止している。
表示部20の画面における拡大画像の拡大表示のサイズは、特に限定されるものではなく、表示部20のサイズに応じて、適宜、決定すればよく、さらに、固定サイズであっても、顔領域(顔画像)の顔の大きさ等に応じて、拡大表示のサイズを、適宜、変更するようにしてもよい。また、拡大表示のサイズをユーザが選択できるようにしてもよい。
さらに、顔領域が複数選択されている場合には、その選択数に応じて画面を分割して分割された各領域毎に顔領域を拡大表示するようにしてもよい。
なお、デジタルカメラ10では、顔選択ボタン28により選択された顔の顔領域の画像サイズ及び選択された顔の、撮影した画像における顔位置情報の少なくとも一つを画像データに付加し、記録部24は、この画像データを記録することが好ましい。これにより、後日画像を呼び出して編集作業を行うとき、撮影した人物に基づいて効果的に編集することができる。
図2および図3は、本実施形態のデジタルカメラの撮影方法を示すフローチャートである。また、図4(a)〜(c)は、本実施形態のデジタルカメラにおける顔検出モードを工程順に示す模式図である。
先ず、デジタルカメラ10を被写体に向けると、山Mを背景にした4人の女性W1〜W4のシーンのプレビュー画像60(図4(a)参照)が表示部20の画面に表示される。このとき、撮影者によりモード切換ボタン19によって顔検出モードが選択されているか否かが判定される(ステップS1)。
このステップS1において、顔検出モードが選択されていない場合には、そのまま撮影する(ステップS14)。
次に、ステップS2において、顔検出部25により顔が検出されたか否かが判断される(ステップS3)。
ステップS3において、顔が検出されない場合、そのまま撮影する(ステップS14)。
次に、顔選択ボタン28により拡大表示する顔が撮影者により選択されているか否かが判定される(ステップS5)。
なお、ステップS5において、顔が選択されない場合には、そのまま撮影(ステップS14)が行われ、そのままの画像で撮影されて最終的な撮影画像となり、撮影が終了する(ステップS15)。
この場合、女性W4が選択されているので図4(c)に示すように、制御部50により女性W4の顔の拡大画像62が拡大表示される。このステップS6においては、顔拡大表示ボタン27を押下しなくても顔が選択されていれば、自動的に拡大表示されるようにしてもよい。顔拡大表示ボタン27の押下の終了により、表示部20の表示は、拡大画像62からプレビュー画像60に戻る。
なお、ステップS6において、拡大表示された顔が撮影者からみて適切であると判断された場合には、シャッタボタン18が押下されて撮影を終了してもよい。
本実施形態においては、シャッタボタン18が押下されて、最終的な撮影画像が決定するまでは、所定の時間間隔(短時間の間隔)で、プレビュー画像60が逐次更新されている。このため、選択された被写体の顔が、顔拡大表示ボタン27の押下に応じて常に適切に拡大表示されるように、追跡処理により顔領域を追跡しておく必要がある。なお、顔検出部25の処理負荷が実施上で問題にならないのであれば、顔検出部25による処理により選択された被写体の顔領域を検出すればよく、追跡処理部30は必ずしも必要はない。
次に、ステップS8により切出された画像について、撮影者により顔拡大表示ボタン27が押下されたか否かが検出される(ステップS9)。
一方、ステップS9において、顔拡大表示ボタン27が押下された場合には、切出された顔領域(顔画像)を拡大表示する(ステップS11)。
この場合、シャッタボタン18が押下されていれば、表示部20に表示された画像が最終的な撮影画像となる(ステップS13)。これにより、撮影は終了する(ステップS15)。
また、本実施形態においては、追跡処理部30を設けることにより、顔検出部25による顔検出は、1回の撮影について1回だけなので、画像解析の処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施形態においては、被写体の特定部分を、撮影する人物の顔として顔検出及び顔の拡大表示を行うが、拡大表示する特定部分は顔に限られない。例えば、特定部分の形状や色に関する既知の画像情報(画像特徴量)を定めておき、この画像情報に適合する被写体の特定部分を検出し、この特定部分を少なくとも1つ選択し、選択された特定部分の領域を表示部20内で追跡処理し、追跡処理により追跡された特定部分の領域の画像を表示部20に拡大表示させるように構成することもできる。特定部分の形状や色に関する既知の画像情報を用いて特定部分を検出する方法の一例として、“Real-Time Tracking of Non-Rigid Objects Using Mean Shift”, Dorin Comaniciu, Visvanthan Ramesh, Peter Meer, CVPR2000 が挙げられる。
本発明においては、被写体の特定部分は予め既知となっている画像情報によって特定されるものに限られない。例えば、表示部20の画面が上下、左右にそれぞれ3分割して合計9分割された分割画面のうち中央の分割画面に、追跡処理したい被写体の部分が入るようにデジタルカメラ10を向けておき、シャッタボタンを半分押下することにより、この中央の分割画面に表示された画像に対して、上述した各種顔検出方法(特開2000−137788号公報、特開2000−149018号公報、特開2000−148980号公報等)や上記文献“Real-Time Tracking of Non-Rigid Objects Using Mean Shift”による検出方法を適用して被写体の特定部分として画像情報を算出し取得する。この算出した画像情報を基に表示部20内で、被写体の特定部分を常時検出、追跡処理し、画像を表示部20に拡大表示させるように構成することもできる。
また、図5に示すように、表示部20の画面64を、例えば、顔の数と同数の4つの表示領域70〜76に分割して、個々の表示領域70〜76に各女性W1〜W4の顔を表示させるようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態においては、顔選択ボタンを設けることにより、撮影者による顔検出の適否の判断が可能となり、顔検出部25による誤検出の悪影響を抑制できる。
この誤検出の悪影響とは、例えば、誤検出された顔以外の画像領域が切出され、拡大表示されてしまうことである。
さらに、表示部20の画面を、例えば、2つに分割し、被写体の全体画像と、拡大画像とを同時に表示するようにしてもよい。この場合、検出された顔が1つであれば、顔拡大表示ボタンを押下することなく、拡大された顔が表示される。
なお、本実施形態のデジタルカメラに、顔検出部に加えて、表情認識部および視線検出部の少なくとも一方を設けることにより、検出された顔の表情、または目線の向きに基づいて自動的に撮影者が希望する被写体の画像を得ることができるようにしてもよい。
12 撮影部
14 ストロボ
16 信号処理部
18 シャッタボタン
19 モード切換ボタン
20 表示部
22 スイッチ群
23 圧縮部
24 記録部
25 顔検出部
27 顔拡大表示ボタン
28 顔選択ボタン
30 追跡処理部
32 記憶部
34 シャッタ
40 結像レンズ
42 絞り
44 エリアCCDセンサ
50 制御部
60 プレビュー画像
62 拡大画像
f1〜f4 枠
W1〜W4 女性
Claims (8)
- 被写体の顔を含む被写体の像を光電的に撮影し、前記被写体の最終的な撮影画像となる前のプレビュー画像データを得る撮影部と、
前記撮影部で得られたプレビュー画像データに基づいて前記被写体のプレビュー画像を表示する表示部と、
前記撮影部で得られたプレビュー画像データから前記被写体の顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部により検出された顔を少なくとも1つ選択する顔選択手段と、
前記顔選択手段により選択された顔を拡大表示する指示を受け付ける拡大表示指示受付手段と、
前記顔選択手段により選択された顔を含む顔領域を前記表示部内で追跡処理する追跡処理部と、
前記拡大表示指示受付手段により拡大表示の指示を受け付けたときに、前記顔選択手段により選択され前記追跡処理部により追跡処理された被写体の顔を含む顔領域の顔画像を前記表示部に拡大表示させる制御部と
を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記制御部は、前記顔検出部により前記プレビュー画像データから顔が複数検出され、前記顔選択手段により複数の顔が選択され、前記拡大表示指示受付手段により顔画像の拡大表示の指示を受けた場合、前記表示部を複数の領域に分割し、前記複数の顔画像を前記表示部に拡大表示させる請求項1に記載のデジタルカメラ。
- さらに、撮影指示を受け付けるシャッター指示受付手段を設けるとともに、前記表示部にプレビュー画像若しくは前記顔画像を拡大表示した後に、シャッター指示受付手段により撮影指示を受け付けたときは、前記被写体の撮影画像を撮影画像データとして記録する記録部を備えた、請求項1および2のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
- 前記記録部は、前記顔選択手段により選択された顔の画像サイズ、または選択された顔の前記被写体の像における位置情報のいずれかの内、少なくとも一つを、前記撮影画像データとともに情報として記録する請求項3に記載のデジタルカメラ。
- 撮影部、表示部、顔検出部、顔選択手段、拡大表示指示受付手段、追跡処理部、および制御部を有するデジタルカメラで被写体の画像を撮影する撮影方法であって、
前記撮影部が、前記被写体の顔を含む被写体の像を光電的に撮影し、前記被写体の最終的な撮影画像となる前のプレビュー画像データを得、
前記表示部が、前記撮影部で得られたプレビュー画像データに基づいて前記被写体のプレビュー画像を表示し、
前記顔検出部が、前記撮影部で得られたプレビュー画像データから前記被写体の顔を検出し、
前記顔選択手段が、前記顔検出部により検出された顔を少なくとも1つ選択し、
前記拡大表示指示受付手段が、前記顔選択手段により選択された顔を拡大表示する指示を受け付け、
前記追跡処理部が、前記顔選択手段により選択された顔を含む顔領域を前記表示部内で追跡処理し、
前記制御部が、前記拡大表示指示受付手段により拡大表示の指示を受け付けたときに、前記顔選択手段により選択され前記追跡処理部により追跡処理された被写体の顔を含む顔領域の顔画像を前記表示部に拡大表示させる
ことを特徴とする撮影方法。 - 前記制御部は、前記顔検出部により前記プレビュー画像データから顔が複数検出され、前記顔選択手段により複数の顔が選択され、前記拡大表示指示受付手段により顔画像の拡大表示の指示を受けた場合、前記表示部を複数の領域に分割し、前記複数の顔画像を前記表示部に拡大表示させる請求項5に記載の撮影方法。
- さらに、前記デジタルカメラは、シャッター指示受付手段および記録部を有し、
前記表示部にプレビュー画像若しくは前記顔画像を拡大表示した後に、前記シャッター指示受付手段により撮影指示を受け付けたときは、前記記録部が、前記被写体の撮影画像を撮影画像データとして記録する請求項5および6のいずれか1項に記載の撮影方法。 - 前記記録部は、前記顔選択手段により選択された顔の画像サイズ、または選択された顔の前記被写体の像における位置情報のいずれかの内、少なくとも一つを、前記撮影画像データとともに情報として記録する請求項7に記載の撮影方法。
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