JP5915720B2 - 撮像装置 - Google Patents
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請求項11に記載の撮像装置は、光電変換により信号を生成する画素を複数有する撮像素子と、撮像素子の第1領域に含まれる画素で生成された信号を読み出すときの第1間引率を、撮像素子の第2領域に含まれる画素で生成された信号を読み出すときの第2間引率とは異なるように撮像素子を制御可能な制御部と、を備え、制御部は、第1領域の少なくとも一部の領域と第2領域の少なくとも一部の領域とが重なる場合、第1間引率及び第2間引率が同じになるように撮像素子を制御する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による電子カメラ1の構成例を説明するブロック図である。図1において、電子カメラ1は、撮影光学系11と、撮像素子12と、AFE(Analog front end)回路13と、画像処理回路14と、タイミングジェネレータ(TG)15と、LCDモニタ17と、バッファメモリ18と、フラッシュメモリ19と、CPU20と、メモリカードインターフェース(I/F)21と、操作部材22とを備える。
また撮像素子12は、窓読み出し、という駆動モードを使用し、クロップした選択エリアに必要な領域のみを撮像素子で撮像して読み出すことが可能である。この撮像素子12における窓読出し駆動モードでは、撮像素子内の任意の位置および大きさのエリアをユーザーが任意に選択(設定)可能である。撮像素子12は、その選択されたエリアの大きさに応じて、被写体像を撮像して被写体像信号を読み出すフレームレート(以下、読み出しフレームレートと称す)を可変制御される(具体的には選択されたエリアの大きさが小さいほど読出しフレームレートを上げることができる)。これによって、複数のクロップ領域が選択された場合においても、撮像信号読み出しに要する時間が不必要に長くならず、動画像(ライブビュー画像)表示や動画像記録にとって十分な読み出しフレームレートが確保できる。
撮像素子12は複数の駆動モードを有しており、間引きや加算方法が異なるためフレームレートの変更が可能である。複数の選択エリアに対して、それぞれの選択エリア内の被写体の動きに応じたフレームレートを設定することができる。例えば、動きベクトルが大きい被写体に対しては(動きの速い被写体を含むエリアが上述のクロップエリアとして選択された場合には)フレームレートを高くすることが可能になる。つまり被写体の動きに応じた読み出しフレームレートの制御が可能になる。
このように撮像素子12は、撮影される被写体の速さや、一画面内から切り出されるクロップエリアの大きさなどに応じて、適切な読み出しフレームレートで駆動制御されるものである。
−クロップ領域設定−
CPU20は、ライブビュー画像を表示中にLCDモニタ17上のタッチ操作部材(不図示)から操作信号が入力された場合、そのタッチ位置を示す表示枠31をライブビュー画像の上に重ねて点滅表示(重畳表示)させる(図3)。本例では、表示枠31のアスペクト比は、LCDモニタ17の表示領域のアスペクト比と一致する。表示枠31は、動画像取得(録画)時における高精細画像の撮影範囲に対応する。
CPU20は、録画スイッチ22iから操作信号が入力された場合、動画像取得(録画)処理を開始させる。CPU20は、表示枠41がセットされている(すなわち、表示枠41が点灯表示されている)場合、高精細画像(第1画像と呼ぶ)を取得させる。高精細画像は、撮像素子12の撮像領域(有効画素領域)のうち表示枠41に対応する領域に対応する画像である。また、CPU20は、表示枠41がセットされていない(すなわち、表示枠41が点灯表示されていない)場合には、全画面画像を取得させる。全画面画像は、撮像素子12の有効画素領域の全域に対応する画像である。
−クロップ領域設定−
CPU20は、ライブビュー画像に重ねて表示枠41(図4)を点灯表示中に、さらにLCDモニタ17上のタッチ操作部材(不図示)から操作信号が入力された場合、そのタッチ位置を示す表示枠61をライブビュー画像の上に重ねて点滅表示(重畳表示)させる(図6)。本例において、表示枠61のアスペクト比をLCDモニタ17の表示領域のアスペクト比と一致させている点は表示枠31(41)の場合と同様である。表示枠61は、動画像取得(録画)時における高精細画像(第2画像と呼ぶ)の撮影範囲を表す。
(1)電子カメラ1は、複数の電荷蓄積型光電変換素子が水平方向および垂直方向に配列された撮像素子12と、撮像素子12による蓄積データを素子列順に所定の読出しレートで読出すTG15と、撮像素子12の第1範囲に含まれる素子列の蓄積データを第1の読出しレートで読出し、撮像素子12の第1範囲と異なる第2範囲に含まれる素子列の蓄積データを第2の読出しレートで読出すようにTG15を制御するCPU20とを備えるので、撮像素子12の異なる範囲の蓄積データを、それぞれ適切なレートで読出せる。
上述した説明では、2画像録画の際に設定した2つのクロップ領域が異なる水平ライン上に存在する場合(2つのクロップ領域において共通する水平ラインが存在しない)を例示したが、2つのクロップ領域が同一の水平ラインを含む場合も想定される。この場合は、たとえば、クロップ領域が広い方のデータ読出しレート(すなわち間引き率)をクロップ領域が狭い方のデータ読出しレートに揃えるようにする。具体的には、30fps相当でデータ読出しレートをセットすべき画素領域1041と、10fps相当でデータ読出しレートをセットすべき画素領域1071とが共通の水平ライン上に存在する場合、読出しレートが速い方の30fps相当でデータ読出しレートをセットする。重複するクロップ領域について異なるレートで2度読みする場合に比べて合理的である。また、速い方の読出しレートに揃えることで、撮影対象の主要被写体に動きがある場合に好適である。
ライブビュー表示時や動画撮影時に、指定された撮影対象を追尾する構成にしてもよい。具体的には、上述した表示枠31(表示枠61)内の対象物を追尾被写体Tとする。CPU20は、OKスイッチ22hが押下されてステップS104(図11)へ進む際に、その時点で表示枠31(表示枠61)に表示中の追尾被写体Tに対応する画像データに基づいて特徴量データを生成し、特徴量データを含む参照用データをフラッシュメモリ19に格納(登録)する。この参照用データは、追尾被写体Tを追尾する際のテンプレートマッチング用に用いる。
第二の実施形態では、第一の実施形態の電子カメラ1で記録された画像ファイルに基づいて行う動画像再生について説明する。第二の実施形態によるLCDモニタ17の表示領域は、表示制御上、たとえば上下左右に4分割されている。CPU20は、各分割領域に対する個別の表示データをそれぞれ生成する。LCDモニタ17は、CPU20から送出される4つの表示データに基づいて、各分割領域ごとに再生画像を表示させる。つまり、4つの個別のLCDモニタが上下左右に並べて配設されている場合と同様の表示制御を行う。
(1)電子カメラ1は、画像を表示するLCDモニタ17を有し、CPU20は、第1範囲の蓄積データに基づく再生画像、または第2範囲の蓄積データに基づく再生画像をLCDモニタ17に表示させるようにしたので、ユーザは、異なる読出しレートで読出した複数の画像を観察できる。
上述した説明では、LCDモニタ17の表示領域を上下左右に4分割して第1象限〜第4象限で表す場合に、2つの象限を用いて2画像録画された2つの動画像を再生表示した。再生表示に用いなかった象限には、たとえば録画時の撮影条件を表示させるように構成してもよい。撮影条件には、2つの動画像に対応する2つのクロップ領域のそれぞれに対応するデータ読出しレートや、電子ズーム倍率などを含める。また、再生表示に用いなかった他の象限に、クロップ領域設定する前の画面におけるクロップ領域(すなわち、録画範囲)を示す表示枠を表示させてもよい。
12…撮像素子
13…AFE回路
14…画像処理回路
15…TG
17…LCDモニタ
18…バッファメモリ
19…フラッシュメモリ
20…CPU
22…操作部材
Claims (21)
- 光電変換により信号を生成する画素を複数有する撮像素子と、
前記撮像素子の第1領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出す第1フレームレートを、前記撮像素子の第2領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出す第2フレームレートとは異なるように前記撮像素子を制御可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1領域の少なくとも一部の領域と前記第2領域の少なくとも一部の領域とが重なる場合、前記第1フレームレート及び前記第2フレームレートが同じになるように前記撮像素子を制御する撮像装置。 - 前記制御部は、前記第1領域に結像した被写体像の動き量が前記第2領域に結像した被写体像の動き量より大きい場合、前記第1フレームレートを前記第2フレームレートより高くなるように前記撮像素子を制御する請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に結像した被写体像の動き量が前記第2領域に結像した被写体像の動き量よりも大きいほど、前記第1フレームレートを前記第2フレームレートより高くなるように前記撮像素子を制御する請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域の面積が前記第2領域の面積より大きい場合、前記第1領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出すときの第1間引率を、前記第2領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出すときの第2間引率よりも高くなるように前記撮像素子を制御する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域の面積が前記第2領域の面積より大きいほど、前記第1間引率を前記第2間引率より高くなるように前記撮像素子を制御する請求項4に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に含まれる前記画素の撮像感度を、前記第2領域に含まれる前記画素の撮像感度より高くなるように前記撮像素子を制御する請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に含まれる前記画素から読み出された信号による第1画像と、前記第2領域に含まれる前記画素から読み出された信号による第2画像と、を表示部に表示させる請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1画像を前記表示部の第1表示領域に表示させ、前記第2画像を前記表示部の、前記第1表示領域と同じ面積を有する第2表示領域に表示させる請求項7に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1フレームレート及び前記第2フレームレートのうち、いずれか高い方のフレームレートに揃えるように前記撮像素子を制御する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1フレームレート及び前記第2フレームレートの平均のフレームレートに揃えるように前記撮像素子を制御する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 光電変換により信号を生成する画素を複数有する撮像素子と、
前記撮像素子の第1領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出すときの第1間引率を、前記撮像素子の第2領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出すときの第2間引率とは異なるように前記撮像素子を制御可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1領域の少なくとも一部の領域と前記第2領域の少なくとも一部の領域とが重なる場合、前記第1間引率及び前記第2間引率が同じになるように前記撮像素子を制御する撮像装置。 - 前記制御部は、前記第1領域の面積が前記第2領域の面積より大きい場合、前記第1間引率を前記第2間引率より高くなるように前記撮像素子を制御する請求項11に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域の面積が前記第2領域の面積より大きいほど、前記第1間引率を前記第2間引率より高くなるように前記撮像素子を制御する請求項12に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出す第1フレームレートを、前記第2領域に含まれる前記画素で生成された信号を読み出す第2フレームレートとは異なるように前記撮像素子を制御する請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に結像した被写体像の動き量が前記第2領域に結像した被写体像の動き量より大きい場合、前記第1フレームレートを前記第2フレームレートより高くなるように前記撮像素子を制御する請求項14に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に結像した被写体像の動き量が前記第2領域に結像した被写体像の動き量よりも大きいほど、前記第1フレームレートを前記第2フレームレートより高くなるように前記撮像素子を制御する請求項14又は請求項15に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に含まれる前記画素の撮像感度を、前記第2領域に含まれる前記画素の撮像感度より高くなるように前記撮像素子を制御する請求項12から請求項16のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1領域に含まれる前記画素から読み出された信号による第1画像と、前記第2領域に含まれる前記画素から読み出された信号による第2画像と、を表示部に表示させる請求項11から請求項17のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1画像を前記表示部の第1表示領域に表示させ、前記第2画像を前記表示部の、前記第1表示領域と同じ面積を有する第2表示領域に表示させる請求項18に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1フレームレート及び前記第2フレームレートのうち、いずれか高い方のフレームレートに揃えるように前記撮像素子を制御する請求項14から請求項16のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記第1フレームレート及び前記第2フレームレートの平均のフレームレートに揃えるように前記撮像素子を制御する請求項14から請求項16のいずれか一項に記載の撮像装置。
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